JP2010288027A - テレビジョン装置 - Google Patents

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真一 荒井
Masaru Misumi
勝 三角
Satoki Yoshizawa
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Abstract

【課題】背面キャビネットに組付けられた機器ユニットが、正面キャビネットを一体化して製品化された後には正面キャビネットの側に移行し、分解点検を有利に実施し、製造移管による製品コストの低減要求に応えることができるテレビジョン装置を提供する。
【解決手段】背面キャビネット2に突設された支え突起5の先端に、止めねじ7により着脱自在にホルダ部材を取付け、このホルダ部材にスピーカユニット3のボス部34をブッシュ35を介して嵌合保持する。ホルダ部材の先端に係合爪62を設け、この係合爪62を正面キャビネット1に突設された押え突起4の係合孔40に差し込み、弾性復帰により拡がって、係合孔40の周縁に係合するように構成とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、正面キャビネットと背面キャビネットとを重ね合わせてなるキャビネットの内部に、画像表示パネルを、周辺機器と共に組み付けて構成されたテレビジョン装置に関する。
近年、液晶パネル等の画像表示パネルを備える薄形のテレビジョン装置が広く普及している。この種のテレビジョン装置は、正面キャビネットと背面キャビネットとを重ね合わせて構成されたキャビネットの内部に、画像表示パネルと共に、スピーカ機器、チューナ機器等の周辺機器を組み込んで構成されている。
例えば、液晶パネルを画像表示パネルとして備える液晶テレビジョン装置は、液晶パネルの背後に、冷陰極蛍光管、LED等の光源と、導光板、光拡散シート等の光学部材とをユニット化してなるバックライトユニットを配置し、該バックライトユニットからの発光を液晶パネルの背面に均等に照射し、該照射光を液晶パネルにより変調して、該液晶パネルの正面側の表示面に画像を表示するように構成されている。バックライトユニットは、液晶テレビジョン装置は、液晶パネルを正面キャビネットに組み付ける一方、バックライトユニットを背面キャビネットに組み付け、両キャビネットを重ね合わせて一体化する手順により製造されている。
また、スピーカ機器、チューナ機器等、テレビジョン装置の構成に必要な周辺機器は、固定用のフランジ部又は座部を含めてユニット化された機器ユニットとして構成し、液晶パネルの周辺の余剰空間に配置して、前記フランジ部又は座部を介して前記正面キャビネット又は背面キャビネットに固定してある(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−294923号公報
さて、以上の如き液晶テレビジョン装置においては、製品コストの低減を図ることを目的とし、人件費が低廉な途上国に製造を移管することが切望されているが、一方では、基幹部品である液晶パネルは、その周辺技術を含めて技術流出を防止する必要があって完全な製造移管を実現することは難しい。そこで現状においては、液晶パネルの製造及びモジュール化を国内で実施する一方、周辺機器の製造及び組立てを途上国で実施して、製品コストの低減と、技術流出の防止とを両立させた製造プロセスの実現が進められている。
この製造プロセスを実現するに当たっては、可及的に多くの工程を移管することが望ましく、スピーカ機器、チューナ機器等の周辺機器の機器ユニットの全てを、バックライトユニットと共に背面キャビネットに組み付けできるように構成し、これらの組み付けまでの工程を途上国で実施して、製造された組立て体を国内に移送し、パネルモジュールが組付けられた正面キャビネットと一体化して製品とすることが考えられる。
しかしながら、このように製造された液晶テレビジョン装置においては、例えば、製造販売の後に内部点検を実施すべく、正面キャビネットと背面キャビネットとを分解した場合に、全ての機器ユニットが背面キャビネットの側に残るため、これらと正面キャビネットの側のパネルモジュールとの間の配線の始末に手間を要し、また点検前後の動作確認の実施にも支障を来すという問題があった。
特許文献1には、機器ユニットの1つであるスピーカユニットの取付け構造が示されている。スピーカユニットは、特許文献1に開示されているように、パネルモジュールと共に正面キャビネットに固定されている。この理由の1つは、スピーカユニットが発生する音声出力の送出口が、一般的に正面キャビネットの前面に設けられることであるが、他の理由として、前述した点検時の分解に際し、スピーカユニットが正面キャビネットの側に残る方が望ましいことがある。
以上の問題は、液晶テレビジョン装置に限らず、プラズマ表示パネル等、他の画像表示パネルを備えるテレビジョン装置においても同様に発生する。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、組立て時に背面キャビネットに固定した機器ユニットが分解点検時には正面キャビネットに移行し、分解点検を有利に実施可能としながら、可及的に多くの工程を途上国に移管して製品コストの低減要求に応えることができるテレビジョン装置を提供することを目的とする。
本発明に係るテレビジョン装置は、画像表示パネルを正面開口からの視認可能に保持する正面キャビネットと、該正面キャビネットの背後に重ね合わせた背面キャビネットとの間に、前記画像表示パネルの周囲に配置されるべき機器ユニットを位置決め固定してあるテレビジョン装置において、前記機器ユニットの固定用のボス部を嵌合保持するホルダ部材と、該ホルダ部材の一端部を前記背面キャビネット又は正面キャビネットの一部に着脱自在に固定する固定手段と、前記ホルダ部材の他端部に設けてあり、前記正面キャビネット又は背面キャビネットの一部に設けた係合孔の差し込みを許容し、抜け出し不可に係合する係合手段とを備えることを特徴とする。
本発明において組立て時には、例えば、背面キャビネットに固定手段により一端部を着脱自在に固定したホルダ部材に機器ユニットのボス部を嵌合保持させ、背面キャビネットに機器ユニットを固定する。次に、背面キャビネットに正面キャビネットを重ね合わせるとき、ホルダ部材の他端部の係合手段が、正面キャビネットに設けた係合孔に差し込まれて係合する。組立て後に正面キャビネットと背面キャビネットとを分解する際にホルダ部材は、固定手段の固定を解除することで、機器ユニットの保持状態を維持したまま係合手段により係合する正面キャビネットの側に残る。
また本発明に係るテレビジョン装置は、前記固定手段が、前記ホルダ部材の一端面に設けたねじ孔と、前記背面キャビネット又は正面キャビネットの該当部位を貫通するねじ通し孔と、該ねじ通し孔を経て前記ねじ孔に螺合する止めねじとを備えることを特徴とする。
本発明においては、背面キャビネット又は正面キャビネットの固定部位に設けたねじ通し孔に通した固定ねじを、ホルダ部材の端面のねじ孔に螺合する構成により、着脱自在の固定手段を簡素に構成する。
また本発明に係るテレビジョン装置は、前記ホルダ部材と前記背面キャビネット又は正面キャビネットとの間に設けてあり、前記止めねじの締め付け及び緩め操作に伴う前記ホルダ部材の回転を止める手段を備えることを特徴とする。
本発明においては、背面キャビネット又は正面キャビネットのホルダ部材を固定する部位に回り止め手段を設け、ホルダ部材の回転を止めることにより、止めねじの締め付け及び緩め操作によるホルダ部材の着脱を確実に行わせる。
また本発明に係るテレビジョン装置は、前記係合手段が、前記ホルダ部材の一端部に立設された支柱と、該支柱の先端に設けた係合爪とを備え、該係合爪が、前記係合孔の差し込みを弾性変形により許容し、弾性復帰により前記係合孔の周縁部に係合する構成としてあることを特徴とする。
本発明においては、ホルダ部材の一端部に立設された支柱の先端の係合爪が、係合孔に差し込む際に弾性変形し、差し込み完了後に弾性復帰して係合孔に係合する簡素な構成により、ホルダ部材と正面キャビネット又は背面キャビネットとを確実に結合する。
また本発明に係るテレビジョン装置は、前記正面キャビネット及び背面キャビネットが、夫々との対向側に向けて突設され、前記機器ユニットのボス部を両側から挾持する突起部を備え、前記固定手段及び係合手段は、前記突起部に設けてあることを特徴とする。
本発明においては、正面キャビネット及び背面キャビネットに夫々との対向側に向けて突出する突起部を設け、これらの突起部により機器ユニットをボス部の両側から挾持して正面キャビネットと背面キャビネットとの間に位置決めする一方、前記突起部にホルダ部材との固定手段及び係合手段を設け、正面キャビネット及び背面キャビネットの外側への露出部分をなくし、見栄えの向上を図る。
また本発明に係るテレビジョン装置は、前記機器ユニットのボス部に嵌着された弾性材料性のブッシュを備え、前記ホルダ部材は、前記ブッシュに嵌合してあることを特徴とする。
本発明においては、機器ユニットのボス部とホルダ部材との間にゴムブッシュ等の弾性材料製のブッシュを介在させ、ブッシュは、機器ユニットと、正面キャビネット及び背面キャビネットとの間の振動の伝播を抑制する。
本発明に係るテレビジョン装置においては、機器ユニットの固定用のボス部を嵌合保持するホルダ部材の一端を着脱自在の固定手段により、例えば、背面キャビネットに固定し、この状態で重ね合わされる正面キャビネットをホルダ部材の他端に係合させて組立てを完了する一方、組立て完了後に分解する際には、固定手段の固定を解除することにより、ホルダ部材は、機器ユニットの保持状態を維持したまま係合手段により係合する正面キャビネットの側に残るから、分解点検を有利に実施することを可能としながら、機器ユニットの取付けを背面キャビネットの側に集約し、可及的に多くの工程を途上国に移管して製品コストの低減要求に応えることが可能となる等、本発明は優れた効果を奏する。
本発明に係るテレビジョン装置が備える正面キャビネットの外観斜視図である。 本発明に係るテレビジョン装置が備える背面キャビネットの外観斜視図である。 本発明のテレビジョン装置におけるスピーカユニットの取付け構造の説明図である。 背面キャビネットに設けられる支え突起の拡大斜視図である。 ホルダ部材の拡大斜視図である。 スピーカユニットの固定状態を示す断面図である。 スピーカユニットの固定手順の説明図である。 スピーカユニットの固定手順の説明図である。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係るテレビジョン装置が備える正面キャビネットの外観斜視図、図2は、同じく背面キャビネットの外観斜視図である。
図1、図2に示すように正面キャビネット1及び背面キャビネット2は、矩形の平面形状を有し、皿形に成形された樹脂材料製の部材である。これらの正面キャビネット1及び背面キャビネット2を備えるテレビジョン装置は、例えば、液晶パネルを画像表示パネルとして備える液晶テレビジョン装置である。
図1に示すように正面キャビネット1には、4辺を適幅に余して矩形に開口する表示窓10が開設してある。正面キャビネット1の背面(図1に示された面)には、前記表示窓10の周囲に沿って、複数の位置決め突起11,11…が並設されており、液晶パネルを含むパネルモジュール(図示省略)は、液晶パネルの画像表示面を表示窓10の正面に向け、前記位置決め突起11,11…により4辺を拘束されて正面キャビネット1に固定保持されるようになしてある。
正面キャビネット1の背面は、表示窓10の一辺に沿う部分が広幅としてある。この広幅部分は、液晶テレビジョン装置としての設置時に下位置となる部分であり、種々の周辺機器の配置スペースを提供すべく設けてある。この配置スペースの長手方向両側は、音声出力のための一対のスピーカユニット3,3(図3参照)の配置に利用されており、夫々の位置に各2つの押え突起4,4が、長手方向に適長離隔して突設されている。
図2に示す背面キャビネット2は、正面キャビネット1と同形であり、該正面キャビネット1よりも深底に成形されている。この背面キャビネット2と前記正面キャビネット1とは、背面キャビネット2の正面(図2に示された面)を正面キャビネット1の背面に重ね、例えば、重ねられた両者の周縁部の複数箇所をねじ止めすることにより一体に接合されるようになしてある。
本発明に係るテレビジョン装置において、以上の如き正面キャビネット1と背面キャビネット2との接合は、正面キャビネット1にパネルモジュールを固定する一方、パネルモジュール以外の機器ユニットの大部分を背面キャビネット2に固定し、両者間での配線を実現した後に実施する。背面キャビネット2に固定する機器ユニットは、パネルモジュールの背後に配置されるバックライトユニット(図示省略)、音声出力のための一対のスピーカユニット3,3(図3参照)等を含む。
バックライトユニットは、冷陰極蛍光管、LED等の光源、導光板、光拡散シート等の光学部材をユニット化して構成されており、背面キャビネット2の正面中央部を広く覆うように固定される。このように固定されるバックライトユニットは、背面キャビネット2を正面キャビネット1に重ね合わせて接合することにより、該正面キャビネット1に固定されたパネルモジュールの背面に対向し、該パネルモジュールの全面に均等に光を照射する。パネルモジュールは、表示窓10の正面側から視認可能な表示面を有する液晶パネルを備えており、バックライトユニットからの照射光を液晶パネルの透過により変調し、前記表示面に画像を表示するように構成されている。
図2の上下は、図1の上下と対応している。背面キャビネット2の正面には、左右両側の下部に各2つの支え突起5,5が並設してある。これらの支え突起5,5は、左右一対のスピーカユニット3,3の夫々を後述のように固定すべく、正面キャビネット1に設けた前記押え突起4,4と整合する位置に設けてある。
背面キャビネット2の正面には、他の機器ユニットの位置決め用のリブ及び固定用のボスが複数突設され、また、冷却用の空気の吸気孔20,20…及び排気孔21,21…が開設されている。また、背面キャビネット2の下部縁面には、左右夫々の各2つの支え突起5,5の間に位置して、音声出力のための送出孔22,22が開設されている。
図3は、本発明のテレビジョン装置におけるスピーカユニットの取付け構造の説明図である。図示の如くスピーカユニット3は、スピーカ30、スピーカ台31及びカバー部材32とを備えている。スピーカ台31は、一方向に長い直方体の箱体であり、長手方向の中央部には、一面(図における下面)側に広く開口する音声出力口が設けてある。図3中の33は、音声出力口の鍔縁である。スピーカ30は、スピーカ台31の他面(図における上面)に、前記音声出力口に振動板を臨ませて固定されている。スピーカユニット3は、スピーカ30の取付け部分をカバー部材32により覆って、図3に示すように構成されている。
スピーカ台31は、長手方向の両端部に突設された固定用のボス部34,34を備えている。これらのボス部34,34には、ゴム製のブッシュ35,35が嵌着してあり、これらのブッシュ35,35には、夫々の軸心部を貫通する嵌合孔36,36(片側のみ図示)が設けてある。これらの嵌合孔36,36の方向は、図3に示すように、スピーカ30の取付け面、及び出力口32の開設面に対して直交する方向としてある。
以上の如く構成されたスピーカユニット3は、正面キャビネット1に突設された押え突起4と背面キャビネット2に突設された支え突起5との間に、ホルダ部材6及び止めねじ7を使用して以下の如くに固定されている。
押え突起4は、図1及び図3に示すように、正面キャビネット1の該当部分を背面側に向けて窪ませて形成された矩形断面の中空突起であり、底面の中央に、表裏に貫通形成された係合孔40を備えている。
図4は、背面キャビネット2に設けられる支え突起5の拡大斜視図である。支え突起5は、図2に示すように、背面キャビネット2の該当部分に、正面側に向けて略垂直に立ち上がるように設けた円筒形状を有する突起である。
支え突起5の頭部は、図3及び図4に示すように、天板50によって覆ってあり、該天板50には、中央部を表裏に貫通するねじ通し孔51が形成され、また周縁部の等配をなす位置に交互に配置された各2つのストッパ片52,52及び係合片53,53が設けてある。ストッパ片52,52は、天板50上で相互に略等しい高さを有する矩形ブロック状の突片である。係合片53,53は、天板50上で等しい高さを有するブロック状の突片であるが、これらは、前記ストッパ片52,52よりも高く、夫々の係合片53,53の基部には、周方向の同側に向けて開口する係合凹部54,54が形成してある。図4には、一方の係合片53に設けられた係合凹部54が図示されている。他方の係合片53の係合凹部54は、図4に示された面と逆側の面に開口している。
図5は、ホルダ部材6の拡大斜視図である。図示のようにホルダ部材6は、円柱形のホルダ本体60と、該ホルダ本体60の一端部に設けた係合片61,61と、他端部に設けた係合爪62とを備えている。ホルダ本体60は、スピーカユニット3のボス部34に設けた嵌合孔36に密に内嵌可能な外径を有している。またホルダ本体60の外径は、背面キャビネット2に設けた支え突起5の天板50上に並ぶストッパ片52,52及び係合片53,53の並設円の内側に密に嵌め込み可能に設定してある。
押え片61,61は、以上のようなホルダ本体60の一端部の外周に、径方向外向きに突設された矩形の突片である。押え片61,61の幅寸法(ホルダ本体60の周方向寸法)は、支え突起5の天板50上に並ぶストッパ片52と係合片53との間に差し込み可能に設定してあり、また押え片61,61の高さ寸法(ホルダ本体60の軸方向の寸法)は、前記係合片53に設けた係合凹部54への係合が可能となるように設定してある。このようなホルダ本体60の同側の端面の軸心部には、前記止めねじ7を螺合するためのねじ孔63が適宜の深さを有して形成してある。
一方係合爪62は、ホルダ本体60の他端面に同軸上に立設された支柱64の先端部に、該支柱64の基部に向けて斜めに拡がるように連設されている。係合爪62は、適宜の弾性を有しており、外部からの押圧により拡がりを減じ、支柱64の外側に沿った姿勢にまで変形可能である。また支柱64の基部には、ホルダ本体60の同側の端面を横切る矩形の基台65が設けてある。該基台65の長手方向の両端部は、前記押え突起4に設けた係合孔40に嵌め込み可能な円弧形に成形してある。係合爪62は、支柱64の外側に沿った姿勢に変形したとき、基台65の長さ範囲内に収まり、前記係合孔40に挿通可能としてある。
図6は、スピーカユニットの固定状態を示す断面図、図7、図8は、スピーカユニットの固定手順の説明図である。スピーカユニット3は、長手方向両端のボス部34に嵌着されたブッシュ35を、正面キャビネット1に突設された押え突起4と、背面キャビネット2の対応位置に突設された支え突起5との間に挾持し、図6に示すように固定される。
スピーカユニット3の組付けに当たっては、まず、背面キャビネット2に突設された支え突起5の先端にホルダ部材6を取付ける。この取付けは、図7(a)に示すように、支え突起5の先端に押え片61,61が設けられたホルダ部材6の一端を対向させ、該一端を支え突起5の天板50上に載置する。この載置は、支え突起5の天板50上に並ぶストッパ片52と係合片53との間に前記押え片61,61の夫々を差し込むことにより実現される。
このように天板50上にホルダ部材6を載置した場合、天板50の中央部を貫通するねじ通し孔51とホルダ部材6の端面に設けたねじ孔63とが整合する。次いで、図7(b)に示すように、支え突起5の中空部に背面キャビネット2の外側から止めねじ7を差し込み、ねじ通し孔51を経てねじ孔63に螺合させ、該止めねじ7を締め付ける。
この締め付け初期にホルダ部材6は、止めねじ7の回転方向に回転し、押え片61,61の夫々が天板50上で滑り、係合片53,53に設けた係合凹部54,54に嵌まり込むように係合する。係合凹部54,54は、止めねじ7の締め付け方向にホルダ部材6が回転するとき、前記押え片61,61と係合するように設けてある。図4に示す係合凹部54,54は、止めねじ7として、右回転により締め付けがなされる一般的な右ねじ使用する場合に対応しており、左ねじの止めねじ7を用いる場合、係合凹部54,54の開口を逆向きとすればよい。
ホルダ部材6の回転は、係合凹部54,54の端面に押え片61,61が当接することによって止まり、ホルダ部材6は、その後の止めねじ7の締め付けにより、支え突起5の先端に固定される。このとき、図7(c)に示すように、押え片61,61の夫々が係合凹部54,54に係合し、ホルダ部材6の軸長方向及び径方向の移動が拘束されるから、ホルダ部材6は、支え突起5の先端に、該支え突起5と同軸をなす姿勢で強固に一体化され、スピーカユニット3の取付け準備が完了する。
スピーカユニット3は、図8(a)に示すように、固定用のボス部34に嵌着されたブッシュ35を、支え突起5の先端に固定したホルダ部材6に整合させ、ブッシュ35に貫通形成された嵌合孔36をホルダ本体60に嵌め込むことにより、図8(b)に示すように、背面キャビネット2側の支え突起5の先端に嵌合保持させて、背面キャビネット2に仮止めされる。
このようなスピーカユニット3の仮止めは、バックライトユニット等の他の機器ユニットの組付けと共に、人件費が低廉な途上国にて一括して実施することができる。一方、液晶テレビジョン装置の基幹部品である液晶表示パネルは、駆動回路と共にモジュール化して正面キャビネット1に組み付け固定し、スピーカユニット3を含む機器ユニットが組付けられた背面キャビネット2と重ね合わせて一体化し、液晶テレビジョン装置の組立てが完了する。
ホルダ部材6の先端面に設けた係合爪62は、拡がりを減じる方向の弾性変形により前述した嵌め込みの際の嵌合孔36が通過を許容し、通過後に弾性復帰により図8(b)に示す状態となり、ホルダ本体60からのブッシュ35の抜け出しを防止する作用をなすから、スピーカユニット3が仮止めされた背面キャビネット2は、仮止め状態を維持したまま搬送することができる。
正面キャビネット1と背面キャビネット2を一体化するとき、正面キャビネット1に設けられた押え突起4は、支え突起5の先端に仮止めされたスピーカユニット3に対し、図8(b)に示すようにを位置決めされ、該押え突起4の中央に設けた係合孔40にブッシュ35の外側に突出するホルダ部材6の先端部が嵌め込まれる。
図8(c)は、嵌め込み途中の状態が示されている。ホルダ部材6の先端部に設けた係合爪62は、図示のように、先端の拡がりを減じるように弾性変形して係合孔40の通過を許容するから、正面キャビネット1は、押え突起4がブッシュ35の同側端面に当接する位置まで進行することができる。この進行により係合孔40は、係合爪62の先端を通過し、ホルダ本体60の先端に設けた基台65に嵌合して、スピーカユニット3は、図6に示すように、正面キャビネット1側の押え突起4と、背面キャビネット2側の支え突起5との間に、ボス部34の嵌着されたブッシュ35を両側から挾持した状態で固定される。
このとき、ホルダ本体60の先端の係合爪62は、係合孔40を通過した後、該係合孔40の拘束が解除されることで弾性復帰し、該係合爪62の先端は、図6に示すように、押え突起4の内側で拡がり、係合孔40の周縁に係合した状態となる。このようなスピーカユニット3の固定は、背面キャビネット2側の支え突起5と一体のホルダ部材6に嵌合保持されたブッシュ35の両側を、前記支え突起5と正面キャビネット1側の押え突起4との間に挾持された状態で実現され、スピーカユニット3は、両端のボス部34での固定により、正面キャビネット1と背面キャビネット2との間に強固に位置決め固定される。
なお係合爪62は、図示の構成に限らず、係合孔40の通過を弾性変形により許容し、通過後に弾性復帰して係合孔40の周縁に係合し得る適宜の構成とすることができる。またホルダ部材6の先端には、以上の如き係合爪に限らず、係合孔40の差し込みを許容し、抜け出し不可に係合し得る適宜の構成の係合手段を設けることができる。
またホルダ部材6の一端を背面キャビネット2に固定する固定手段は、実施の形態に示す止めねじ7に限らず、リベット等の他の固定手段とすることができる。
また、図6に示す固定状態において、正面キャビネット1、背面キャビネット2及びホルダ部材6と、スピーカユニット3との間には、ゴム製のブッシュ35が介在するから、音声出力に伴って生じるスピーカユニット3の振動をブッシュ35により吸収し、正面キャビネット1及び背面キャビネット2への伝播を防止することができる。
また、背面キャビネット2にホルダ部材6を固定する止めねじ7は、筒形をなす支え突起5の内側に位置し、正面キャビネット1にホルダ部材6を係合する係合爪64は、矩形に窪ませた押え突起4の内部に位置し、正面キャビネット1及び背面キャビネット2の外側に露出しないから、テレビジョン装置の見栄えを良好に保つことができる。
正面キャビネット1と背面キャビネット2とを分解する場合、止めねじ7を緩め、ホルダ部材6の固定を解除する。ホルダ部材6は、止めねじ7の緩め操作により、締め付け操作時と逆向きに回転するが、この回転は、ホルダ部材6に設けた押え片61,61の夫々が支え突起5の天板50上で滑り、ストッパ片52,52に当接することで拘束される。従って止めねじ7の緩め操作によるホルダ部材6の固定解除は、背面キャビネット2の外側から容易に実施することができる。
このときホルダ部材6の押え片61,61は、支え突起5の天板50上でストッパ片52,52と係合片53,53との間に位置するから、ホルダ部材6は、正面キャビネット1と背面キャビネット2との分離に伴って支え突起5から離れ、係合爪62が係合する押え突起4の側に移行し、ホルダ部材6に嵌合保持されたスピーカユニット3は、押え突起4を備える正面キャビネット1の側に残る。従って、分解点検に際し、正面キャビネットの側のパネルモジュールとの間の配線の始末が不要となり、点検前後の動作確認の実施を確実に実施することができる。
なお以上の実施の形態は、スピーカユニット3を位置決め固定する場合について述べたが、本発明は、正面キャビネット1と背面キャビネット2との間に配置される種々の機器ユニットの全般に適用可能である。
また以上の実施の形態は、液晶パネルを画像表示パネルとして備える液晶テレビジョン装置について述べたが、本発明は、プラズマ表示パネル等、他の画像表示パネルを備えるテレビジョン装置にも適用可能である。
1 正面キャビネット
2 背面キャビネット
3 スピーカユニット(機器ユニット)
4 押え突起
5 支え突起
6 ホルダ部材
7 止めねじ
34 ボス部
35 ブッシュ
40 係合孔
51 ねじ通し孔
52 ストッパ片
53 係合片
62 係合爪
63 ねじ孔
64 支柱

Claims (6)

  1. 画像表示パネルを正面開口からの視認可能に保持する正面キャビネットと、該正面キャビネットの背後に重ね合わせた背面キャビネットとの間に、前記画像表示パネルの周囲に配置されるべき機器ユニットを位置決め固定してあるテレビジョン装置において、
    前記機器ユニットの固定用のボス部を嵌合保持するホルダ部材と、
    該ホルダ部材の一端部を前記背面キャビネット又は正面キャビネットの一部に着脱自在に固定する固定手段と、
    前記ホルダ部材の他端部に設けてあり、前記正面キャビネット又は背面キャビネットの一部に設けた係合孔の差し込みを許容し、抜け出し不可に係合する係合手段と
    を備えることを特徴とするテレビジョン装置。
  2. 前記固定手段は、前記ホルダ部材の一端面に設けたねじ孔と、前記背面キャビネット又は正面キャビネットの該当部位を貫通するねじ通し孔と、該ねじ通し孔を経て前記ねじ孔に螺合する止めねじとを備える請求項1に記載のテレビジョン装置。
  3. 前記ホルダ部材と前記背面キャビネット又は正面キャビネットとの間に設けてあり、前記止めねじの締め付け及び緩め操作に伴う前記ホルダ部材の回転を止める手段を備える請求項2に記載のテレビジョン装置。
  4. 前記係合手段は、前記ホルダ部材の一端部に立設された支柱と、該支柱の先端に設けた係合爪とを備え、該係合爪が、前記係合孔の差し込みを弾性変形により許容し、弾性復帰により前記係合孔の周縁部に係合する構成としてある請求項1から請求項3のいずれか1つに記載のテレビジョン装置。
  5. 前記正面キャビネット及び背面キャビネットは、夫々との対向側に向けて突設され、前記機器ユニットのボス部を両側から挾持する突起部を備え、前記固定手段及び係合手段は、前記突起部に設けてある請求項1から請求項4のいずれか1つに記載のテレビジョン装置。
  6. 前記機器ユニットのボス部に嵌着された弾性材料性のブッシュを備え、前記ホルダ部材は、前記ブッシュに嵌合してある請求項1から請求項5のいずれか1つに記載のテレビジョン装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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