JP2010286561A - 画像形成装置 - Google Patents

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Sunao Matsumoto
直 松本
Sumitoshi Saotome
純俊 早乙女
Yasumi Yoshida
康美 吉田
Masamichi Yamamoto
真路 山本
Toshihiro Fukasaka
敏寛 深坂
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Abstract

【課題】本発明は、コストアップを抑えつつ、高解像度のセンサで無端ベルトの速度変動量を高精度に検知することができ、フィードバック制御により高精細な画像形成が実現できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の画像形成装置の代表的な構成は、感光体ドラム30からトナー像を転写される中間転写ベルト31又は感光体ドラム30からトナー像を転写されるシートを搬送する無端ベルトと、中間転写ベルト31に設けられたパターン55と、パターン55を検知するセンサ38と、を有する画像形成装置において、センサ38は、1つのセンサ部51と、センサ部51から複数のパターン55へ光路を分岐するプリズム部53と、を有することを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真方式、静電記録方式等を用いた、複写機、プリンタ、記録画像表示装置、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
従来の電子写真方式による画像形成装置において、感光体、無端ベルト(中間転写体、搬送ベルト)の駆動用のモータとして、回転精度の高いモータを用いている。そして、モータ軸上や駆動ローラ軸上に検知手段を設け、検知手段で検知したからの検知信号に基づいて、モータの回転速度を制御するいわゆる“速度フィードバックループ制御”を行って、高精度な画像形成実現している。しかしながら、駆動源を高精度なものを採用しても、モータ軸や駆動ローラ軸の偏心、振れ、ベルト厚さの影響による速度変動によって、レジズレ、搬送ムラが発生する恐れがある。
そこで、無端ベルト上のパターンを検知して、画像形成を制御する方法がある。図9は従来例(特許文献1)に係る画像形成装置の転写ベルト部周辺の概略斜視図である。図9に示すように、従来の画像形成装置において、中間転写ベルト131は駆動ローラ(不図示)と、従動ローラ132に懸架されて回転する。中間転写ベルト131上には感光体ドラム130a、130b、130cが配置され、スキャナ129a、129b、129cにより露光されて、各感光体ドラム130上に潜像が形成される。潜像は現像器(不図示)によりトナー像として現像され、中間転写ベルト131上に1次転写され、シートに2次転写され、画像形成が行われる。
2列のパターン155がベルト幅方向両端に設けられている。2列のパターン155の鉛直方向上方には、2列のパターン155を検知する2つの2次元センサ(エリアセンサ)138a、138bが設けられている。図10は従来の検知方法を示した概念図である。図10(a)では、高精度でベルト面上に設けられた十字のパターン155を、センサ138によりパターン間隔に合わせて一定の時間間隔で検知する。これにより、座標変動を検知でき、ベルト搬送方向及びベルト搬送方向と直交するベルト幅方向(中間転写ベルト131の蛇行方向)における中間転写ベルト131の速度変動を検知できる。ただし、この場合、パターン精度の影響を受け、精度によって誤差を含んでしまう恐れがある。
また図10(b)では、一回の検知で2つのパターン(図10中、パターンの1番と2番等)155が検知エリア内に存在する。そして、次の検知を下流パターン(2番)が上流パターンの付近(前回の検知の1番の位置)に位置する時間間隔(T秒)で検知する。この検知を繰り返し行うことで、1回目の下流パターン位置(2番の位置)と2回目の上流パターン位置(2番の位置)を比較して単位時間あたりの移動量を検知することができる。
従来、中間転写ベルト131の蛇行防止制御するために搬送ベルト端面に接触式のセンサを設置して、蛇行量を測定する。そして、制御装置センサで検知したベルト寄り量(蛇行量)に応じてステアリング制御ローラをモータで移動させてステアリング制御を行う方式があった。しかし、上記検知手段を用いることで搬送方向、蛇行方向の変動を同時に検知し、駆動モータとステアリング制御モータを制御して画像を補正することができる。ちなみに前記センサは一般にフォトインタラプタなどの光学式センサが用いられている。
特開平6−130312
しかしながら、従来のエリアセンサによるパターン検知において、以下に示す課題があった。
図10(b)の方法では近年の高速化に伴い2次元センサ138での読み取り速度を上げる必要がある。そのため、2次元センサ138の検知速度、処理能力を上げる必要があり、コストアップまたは技術的に難しいといった課題がある。
例えば、検知エリアを広くすると、中間転写ベルト131の速度変動量を検知しやすいが、2次元センサ138の解像度が下がり、高精度検知が困難になる。一方、2次元センサ138の解像度を上げると、検知エリアが狭まり、中間転写ベルト131の速度変動量の検知が困難になる。
また、高解像度のセンサを複数箇所に配置して分散処理する方法も考えられるが、コストアップしてしまう。
そこで本発明は、コストアップを抑えつつ、高解像度のセンサで無端ベルトの速度変動量を高精度に検知することができ、フィードバック制御により高精細な画像形成が実現できる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の画像形成装置の代表的な構成は、像担時体からトナー像を転写される無端ベルト又は像担時体からトナー像を転写されるシートを搬送する無端ベルトと、前記無端ベルトに設けられた被検知部と、前記被検知部を検知する検知手段と、を有する画像形成装置において、前記検知手段は、1つのセンサ部と、前記センサ部から複数の被検知部へ光路を分岐する光路分岐部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、コストアップを抑えつつ、高解像度のセンサで無端ベルトの速度変動量を高精度に検知することができ、フィードバック制御により高精細な画像形成が実現できる。
第一実施形態に係る画像形成装置の構成図である。 第一実施形態に係る検知手段とパターンを説明する斜視図である。 第一実施形態に係る検知手段とパターンの説明図である。 第一実施形態に係る検知方法の説明図である。 第二実施形態に係る検知手段とパターンを説明する斜視図である。 第二実施形態に係る検知方法の説明図である。 本発明の第3の検知構成を説明する斜視図 本発明の第3の検知構成を説明する拡大構成図 従来の画像形成装置を説明する概略斜視図 従来の検知方法を説明する概念図
[第一実施形態]
本発明に係る画像形成装置の第一実施形態について、図を用いて説明する。図1は本実施形態に係る画像形成装置の構成図である。図1に示すように、本実施形態の画像形成装置1は、電子写真方式の画像形成装置であり、マゼンタM、シアンC、イエローY、ブラックKの画像形成部22、23、24、25を有している。各画像形成部22〜25の構成は全て同一なので、画像形成部22について詳細に説明し、他の画像形成部の説明は省略する。また、本構成においては4つの画像形成部を採用しているが、本発明はこれに限定されるものでない。
画像形成部22において、一次帯電器26により帯電された感光体ドラム(像担時体)30の表面に、レーザースキャナ29からの光によって潜像が形成される。潜像は、現像器28により現像され、トナー画像が形成される。トナー画像は、1次転写ローラ33により中間転写ベルト(像担持体としての無端ベルト)31上に転写される。同様に、各画像形成部23、24、25においても各色のトナー像が形成され、先に形成されたトナー像に順番に重ね転写される。転写終了後に感光体ドラム30に残ったトナーは、ドラムクリーニングブレード27により掻き落とされる。
中間転写ベルト31は、張架部材であるベルト駆動ローラ34、従動ローラ32、ステアリング制御ローラ35、2次転写上ローラ36に、回転可能に支持されている。2次転写ローラ36は、中間転写ベルト31上に転写されたトナー像をシートSに転写する。ローラ35は、バネ42により中間転写ベルト31の内側から外側へ向かって加圧され、中間転写ベルト31に一定の張力を付している。また、ローラ35は、ベルト搬送方向(矢印X方向)と直交するベルト幅方向(矢印Y方向)において、ローラ片端を支点にして他端をベルト面に対して垂直方向(矢印Z方向)に移動可能である。センサ(検知手段)38によって検知した蛇行量に応じて、ローラ35を移動して中間転写ベルト31のステアリング(蛇行)制御を行う。
一方、シートSが給送部(不図示)から2次転写部(2次転写上ローラ36と2次転写下ローラ37とのニップ部)に搬送され、中間転写ベルト31上に形成されたトナー像を転写される。2次転写しきれずに中間転写ベルト31上に残ったトナーはクリーニングブレード39によって除去される。
(検知手段)
次に、検知手段(センサ38)について説明する。図2は本実施形態に係る検知手段とパターンを説明する図である。図3は本実施形態に係る検知手段とパターンを説明する図である。
図2に示すように、本実施形態では、ベルト搬送方向(矢印X方向)に離れた2つのパターン間をプリズム部(光路分岐部)53によって光路を変えて1つのセンサ38で測定する。そして、この2点間測定により、ベルト搬送方向、ベルト幅方向(蛇行方向)の変動量を高精度に検知する。
図3に示すように、センサ38は中間転写ベルト31に設けられている。センサ38は、センサ部51、レンズ部52、プリズム部53、センサフレーム54を有している。センサフレーム54は、センサ部51、レンズ部52、プリズム部53を支持する。なお、光源(不図示)は、検知対象(被検知部)となるパターン55と検知速度等により決定される。例えば、レンズ部52に外部から同軸光源として照射してもいいし、プリズム部53近傍に円形LED照明を配置してもよい。
センサ部51は、高解像度のVGA(640×480)サイズの2次元エリアセンサである。レンズ部52は、対象物上で1μmが1画層に拡大されるレンズである。測定対象物の移動に伴う焦点距離の変動の影響を防ぐため、レンズ部52は光軸と主光線が平行とみなせるようなテレセントリック光学系を用いて10倍に拡大することで実現している。プリズム部53は、(I)のように3部材構成としてもよいし、(II)のように1部材構成としてもよい。
(I)の構成では、プリズム部53は、プリズム53a、53b、53cを有している。レンズ直下のプリズム53aによってベルト搬送方向に光路を分けて、さらにその先にベルト搬送方向上流側と下流側に配置されたプリズム53b、53cにより測定対象である中間転写ベルト31上に光路を屈折させている。プリズム53b、53cは両辺が5mmの直角2等辺三角形の形状で、ベルト搬送方向に分けられた光軸の間隔が30mmになるように配置されている。プリズム53aは、プリズム53b、53cを2つ張り合わせて両辺が7mmの直角2等辺三角形の形状のものを光路長が等しくなるように、プリズム53b、53cの中間位置に配置してある。(II)の構成では、1部材で反射面にミラー蒸着して蒸着面57を形成している。
中間転写ベルト31には、ベルト幅方向端部の片側に複数のパターン55が、ベルト搬送方向に一列に形成されている。パターン55は検知したい情報により決定するものである。例えば、パターン55は、(a)のような連続した十字形状や、(b)のような丸点であってもよい。また、パターン55は、初めから中間転写ベルト31上に加工されて精度よく配置されていてもよいし、感光体ドラム30から転写されたトナー像であってもよい。本実施形態では、ベルトの搬送精度を向上させるために予め中間転写ベルト31上に加工を施した50ミクロンの線幅、10mmの一定間隔で各5mmの十字形状のパターンを用いている。
(検知方法)
次に実際の検知方法について説明する。図4は本実施形態に係る検知方法の説明図である。図4に示すように、十字形状のパターン55のぞれぞれ連続するパターンに説明のため1〜7の番号がふってある。図4の左方向を中間転写ベルト31の搬送方向(矢印X方向)とし、図4の下方向に時間経過を示す。プリズム部53によって光路を分けられた撮像エリアA1、A2(図4中、円で示した部分)は、各パターンにおいて2ヶ所あり、撮像エリアA1、A2の間隔はL(所定の距離)に設定されている。図4のパターン55の右には、各時間におけるセンサ38での撮像を示している。
基準時間0のとき、ベルト搬送方向下流側(撮像エリアA1)でパターン(1番)を検知し、ベルト搬送方向上流側(撮像エリアA2)でパターン(4番)を検知する。基準時間から1/3t秒後には、パターン55がベルト搬送方向に移動して、下流側の撮像エリアA1でパターン(2番)を検知し、上流側の撮像エリアA2でパターン5を検知する。基準時間0からt秒後、撮像エリアA1でパターン(4番)を検知し、撮像エリアA2でパターン(7番)を検知する。
センサ38の検知速度と中間転写ベルト31の速度変動を考慮して、十分な速度変動を測定する(1μm/画素)するために、間隔Lの2点観測とし、検知周期を1/3t秒とし、間隔Lに2回検知するパターン(2番、3番等)を設けている。
上記検知結果に基づいて、0秒のとき撮像エリアA2で検知したパターン(4番)と、t秒後、間隔Lだけ離れた撮像エリアA1で検知したパターン(4番)の座標を比較する。具体的には、それぞれの検知画像から十字の交点座標を求める。そして、求められた0秒の時の座標(X、Y)、t秒の時の座標(X、Y)の座標から、ベルト搬送方向:Xの速度Vx=(L+(X−X))/T、ベルト幅方向:Yの速度Vy=(Y−Y)/Tを算出する。同様に、他のパターン(5番、6番・・・・)についても、速度Vx、Vyを算出することにより、中間転写ベルト31の速度変動量を高精度に連続して検知できる。
実際、30フレーム/秒で300mm/秒の搬送速度のベルトを測定して0.1秒後の画像を比較している。この構成においては、同じパターンの移動を測定するため(同一パターンの2点間測定)パターン自身の精度による影響を受けることがない。また間隔L(本実施形態では30mm)を最適化することにより微小量の変化を検知解像度にあわせることができ、正確に検知できる。また、間隔Lが広くなった場合には、高周期な測定が困難になるが、パターン間隔と高速カメラを用いることで検知周期を調整することで必要な検知情報を得ることができる。
上記構成のセンサ38、パターン55を用いることでベルト搬送方向、ベルト幅方向の変動を同時に検知し、駆動モータとステアリング制御モータを制御して高精度な搬送を実現できる。従って、各画像形成部22〜25における相対的な位置ずれに起因するレジずれを防ぎ、また単色での濃度ムラも制御でき、画像を補正することができる。
すなわち、1つの高解像度のセンサ38で、ベルト搬送方向において2箇所を検知できる。このため、コストアップを抑えつつ、高解像度のセンサ38で中間転写ベルト31の速度変動量を高精度に検知することができ、フィードバック制御により高精細な画像形成が実現できる。
なお、本実施形態では光路をプリズムで形成したが、ミラー、光ファイバー等の光学部材を用いて光路を形成してもよい。また、無端ベルトとして中間転写ベルト31を用いる構成について説明したが、無端ベルトとしては、感光体ドラム30からトナー像を転写されるシートを搬送する搬送ベルト(不図示)を用いてもよい。
(制御部)
図1に示すように、画像形成装置1は、画像形成動作をフィードバック制御する制御部100を有している。制御部100は、CPU、ROM等を有している。制御部100は、センサ38からの検知信号に基づいて、上述のごとく中間転写ベルト31の変動量を算出し、算出結果に基づいて、レーザースキャナの書込み制御、ドラムの回転制御、中間転写ベルトの速度制御、蛇行制御等のフィードバック制御を行う。このフィードバック制御により、感光体ドラム30、中間転写ベルト31、ステアリング制御ローラ35の動作が制御され、良好な画像形成が実現できる。
[第二実施形態]
次に本発明に係る画像形成装置の第二実施形態について図を用いて説明する。上記第一実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。図5は本実施形態に係る検知手段とパターンを説明する図である。図6は本実施形態に係る検知方法の説明図である。
図5に示すように、本実施形態の画像形成装置は、上記第一実施形態の画像形成装置において、プリズム部53のプリズム53b、53cをベルト幅方向に離れた位置に配置し、ベルト幅方向両端に設けた2列のパターン55を検知する。これにより、本実施形態では、ベルト幅方向に離れた2点間をプリズムによって光路を変えて1つのエリアセンサ38で測定して、画像に影響を与えるベルト幅方向の速度差を測定して中間転写ベルト31の姿勢変化θを高精度に検知する。なお、パターン55は中間転写ベルト31の姿勢変動を検知できる位置(ベルト幅方向端部近傍)にあればよく、ベルト端部から一定距離離れた位置に配置してあってもよい。
図6に示すように、パターン55は、十字形状が所定の距離Pで連続して形成されたものであり、説明のため1〜7の番号がふってある。シート幅方向左右のパターン(点線、実線)が時間経過毎(図6の下方向)に示されている。プリズム53によって光路を分けられた撮像エリアA1、A2(図4中、円で示した部分)は、各パターンにおいて2ヶ所あり、撮像エリアA1、A2の間隔はLに設定されている。図6のパターン55の右には、各時間におけるセンサ38での撮像を示している。
基準時間0の時、右側の撮像エリアA1でパターン(1番)と左側の撮像エリアA2でパターン(1番)を検知する。次に、基準時間0からt秒後、右側の撮像エリアA1でパターン(2番)と左側の撮像エリアA2でパターン(2番)を検知する。
それぞれの十字パターンのベルト搬送方向の位置は、測定に影響しないほどの精度となっている。十字パターンの距離Pはセンサ検知速度と中間転写ベルト31のベルト搬送方向の速度を考慮して決定される。本実施形態では、ベルト搬送速度300mm/秒で30Hzの検知を行うため、パターンの距離Pは10mmに設定されている。また、左右パターン間距離Lは検知解像度(1μm/画素)と検知する中間転写ベルト31の変動量(蛇行量)を考慮して決定しており、10mmとなっている。また、パターン55の精度の影響を受けないように、上記第一実施形態の方式と組み合わせてもよい。
上記検知結果に基づいて、0秒のとき右側の撮像エリアA1で検知したパターン(1番)と、左側の撮像エリアA2で検知したパターン(1番)の座標を比較する。具体的には、それぞれの検知画像から十字の交点座標を求める。そして、求められた0秒の時の右側の座標(XR1、YR1)、左側の座標(XL1、YL1)、t秒の時の右側の座標(XR2、YR2)、左側の座標(XL2、YL2)を求める。ベルト姿勢θは、θ=tan−1(XL1−XR1)/(L+YL1−YR1)で示される値となる。よって、搬送方向の速度Vx=(XR2−XR1)/T、それに直行する蛇行方向の速度Vy=(YR2−YR1)/T、ベルト姿勢変動θ=(θ−θ)/Tで示される。
ベルト姿勢θnは本実施形態の場合、右側パターンを基準として、右側パターンと左側パターンを結んだ直線とY軸が形成する角度で示される。姿勢変動θは時間経過に伴うその変動値である。姿勢変動θは、すべての感光体ドラム30で重ねて転写される間に変動があると画像のレジずれに影響することが分かっており、これを抑制する必要がある。
同様に、他のパターン(3番、5番・・・・)についても、速度Vx、Vy、姿勢変動θを算出する。これにより、中間転写ベルト31の搬送方向及び幅方向の速度変動量とともに、姿勢変動も高精度に連続して検知できる。そして、駆動モータとステアリング制御モータを制御して高精度な搬送を実現し、姿勢変動にあわせてシート幅方向の画像書き出し位置を制御する。これにより、過渡的な変動を含めた各画像形成部22〜25における相対的な位置ずれに起因するレジずれを防ぎ、また単色での濃度ムラも制御でき、画像を補正することができる。
すなわち、1つの高解像度のセンサ38で、ベルト搬送方向において2箇所を検知でき、さらに、中間転写ベルト31のXY平面における回転方向の姿勢変動も考慮して、フィードバック制御できる。このため、コストアップを抑えつつ、高解像度のセンサ38で中間転写ベルト31の速度変動量、姿勢変動を高精度に検知することができ、フィードバック制御により高精細な画像形成が実現できる。
[第三実施形態]
次に本発明に係る画像形成装置の第三実施形態について図を用いて説明する。上記第一実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。図7は本実施形態に係る検知手段とパターンを説明する図である。図8は本実施形態に係る検知手段とパターンを説明する図である。
図7に示すように、本実施形態の画像形成装置は、上記第一実施形態の画像形成装置において、プリズム53a、53b、53cに変えて、プリズム53d、53eを設け、感光体ドラム30上にドラムパターン56を設けたものである。本実施形態の画像形成装置は、中間転写ベルト31上のパターン55と感光体ドラム30上のドラムパターン56をプリズム53d、53eによって光路を変えて1つのエリアセンサ38で測定して、各部材の速度差を高精度に測定して位置あわせ制御を行う。
ドラムパターン56は、感光体ドラム30のベルト幅方向片端に周方向全周に設けられている。ドラムパターン56は、パターン55と同様に連続した十字形状や、丸点であってもよい。また初めからベルト上に加工されて精度よく配置されていてもよいし、トナー像であってもよい。本実施形態においては、中間転写ベルト31の搬送精度を向上させるために予め感光体ドラム30上に一定間隔の十字形状のパターンを加工している。
プリズム部53は2部材構成なっており、レンズ直下のプリズム53dによって左右方向に光路を分けている。分けられた光路の一方は、そのまま感光体ドラム30上のドラムパターン56を検知する光路となっている。分けられた光路の他方は、プリズム53eにより中間転写ベルト31上のパターン55へ屈折されている。プリズム53dは、光路が感光体ドラム30に対して直角になるように、ドラム側反射面の角度を最適化している。なお、本実施形態においてプリズム部53を2部構成としているが、1部材で反射面にミラー蒸着を行った構成でもよい。中間転写ベルト31上には上記第一実施形態と同様にパターン55が設けられている。
上記構成により、1つのセンサ38で異なる部材(感光体ドラム30、中間転写ベルト31)の変動を同時に検知することができる。しかし、従来は、感光体ドラム30、中間転写ベルト31の同期をとるために、それぞれの部位にセンサを設け、各々測定を行って同期を取るように制御していた。このため、同一のセンサ38で同時に検知することができ、センサ38の個体差の影響、内部クロックのズレ等の影響、光学系の個体差の影響等を抑制でき、高精度検知が可能となる。
A…撮像エリア、P…距離、S…シート、1…画像形成装置、22〜25…画像形成部、27…ドラムクリーニングブレード、29…レーザースキャナ、30…感光体ドラム(像担時体)、31…中間転写ベルト、32…従動ローラ、33…1次転写ローラ、34…ベルト駆動ローラ、35…ステアリング制御ローラ、36…2次転写上ローラ、37…2次転写下ローラ、38…センサ、39…クリーニングブレード、42…バネ、51…センサ部、52…レンズ部、53…プリズム部、54…センサフレーム、55…パターン、56…ドラムパターン、57…蒸着面、100…制御部、129…スキャナ、130…感光体ドラム、131…中間転写ベルト、132…従動ローラ、138…2次元センサ、155…パターン

Claims (8)

  1. 像担時体からトナー像を転写される無端ベルト又は像担時体からトナー像を転写されるシートを搬送する無端ベルトと、前記無端ベルトに設けられた被検知部と、前記被検知部を検知する検知手段と、を有する画像形成装置において、
    前記検知手段は、1つのセンサ部と、前記センサ部から複数の被検知部へ光路を分岐する光路分岐部と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記被検知部は、前記無端ベルトのベルト搬送方向に設けられており、
    前記光路分岐部は、前記光路をベルト搬送方向に分岐することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記被検知部は、前記無端ベルトのベルト幅方向に設けられており、
    前記光路分岐部は、前記光路をベルト幅方向に分岐することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記被検知部は、前記像担時体の周方向と、前記無端ベルトのベルト幅方向に設けられており、
    前記光路分岐部は、前記光路を前記像担時体と前記無端ベルトへ分岐することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記光路分岐部は、光学部材にて形成され、所定の距離離れた位置にある前記被検知部へ光路を分岐することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記光路分岐部は、1つの部材で構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記センサ部が2次元エリアセンサであることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記検知手段による検知結果に基づいて、画像形成動作をフィードバック制御する制御部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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JP (1) JP2010286561A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012189559A (ja) * 2011-02-21 2012-10-04 Ricoh Co Ltd しわ発生判別方法、プログラム、速度計測装置、形状計測装置、しわ発生判別装置及び画像形成装置
JP2013088336A (ja) * 2011-10-20 2013-05-13 Ricoh Co Ltd 速度検出装置、移動部材搬送ユニット、及び、画像形成装置

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