JP2010286442A - 管路内流体の温度測定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】外管2に接続したリード線導出管5を介して温度センサ4のリード線6を取り出すようにした管路内流体の温度測定装置において、リード線6の一部を露出した単線からなる導電線7により構成するとともに、リード線導出管5の導電線7の挿通部8に合成樹脂材料9を気密に充填する。
【選択図】図2
Description
この温度センサは、その先端部が管路内に突出するように配設され、管路内を流れる流体に直接接触することにより、管路内流体の温度測定を高い精度で行うことができる。
この管路内流体の温度測定装置は、管路の一部を形成する内管と、内管の外側に配設した外管と、内管と外管の間に形成した空間部と、該空間部を区画する内管の外周面に配設した温度センサとを備え、前記空間部を真空状態にしている。
この温度測定装置は、管路の一部を形成する内管1と、軸方向両端部の内周面を内管1の外周面に当接して、内管1の外側に配設した外管2と、内管1と外管2の間に形成した環状の空間部3と、この空間部3を区画する内管1の外周面に配設した温度センサ4とを備えている。
そして、この温度測定装置は、外管2に接続したリード線導出管5を介して温度センサ4のリード線6を取り出すようにしており、このリード線6の一部を露出した単線からなる導電線7により構成するとともに、リード線導出管5の導電線7の挿通部8にエポキシ樹脂等の硬化性の合成樹脂材料9を気密に充填している。
そして、異径管部2bは、それぞれ外管本体部2aの端部から縮径して、内管1の外周面に沿う筒状部を形成するとともに、筒状部の先端部に、管路の他の部分との接続のためにフランジ部2cを形成するようにしている。
この電子ビーム溶接は、真空中で発生させた高速の電子ビームを当て、その衝撃発熱を利用して溶接を行う方法であるため、この溶接に必要となる真空の雰囲気を利用して、空間部3内を容易に真空にすることができる。
なお、特に限定されるものではないが、本実施例では、まず、一方の内管1と外管2の内・外周面が相互に接する部分10の溶接を行い、その後、外管2の2つの部材が接する部分12、他方の内管1と外管2の内・外周面が相互に接する部分10の順に溶接を行うようにしている。
なお、温度センサ4は、本実施例では、内管1の外周面に断面半円状の凹溝1aを周方向に設け、この凹溝1a内に埋設されており、これにより、より高精度に管路内流体の温度測定を行うことができるようにしている。
そして、リード線導出管5の部分から空間部3の気密状態が破られることがないように、リード線6の一部を露出した単線からなる導電線7により構成するとともに、リード線導出管5の導電線7の挿通部8にエポキシ樹脂等の硬化性の合成樹脂材料9を気密に充填している。
導電線7の挿通部8は、他の部分より内径が小さく設けられるとともに、その上下部を逆テーパ状に広く形成し、合成樹脂材料9の接着性を高めている。
この場合、リード線導出管5の導電線7の挿通部8に充填する合成樹脂材料9には、絶縁被膜に用いられている材料と接着性を有する材料、例えば、エポキシ樹脂等の硬化性の合成樹脂材料を用いるようにする。
そして、フィルム被覆を施した単線からなる導電線を用いることにより、導電線7がショートすることを確実に防止でき、合成樹脂材料9を充填する際の作業性を向上することができる。
この場合、合成樹脂材料9は、導電線7の挿通孔9a1を形成した位置決め用スペーサ9aを用いて成形することによって、導電線7の位置決めを正確に行うことができる。
また、合成樹脂材料9は、合成樹脂材料9の性状等に合わせて、必要に応じて、Oリング9b等のシール部材を介して、挿通部8に装填するようにすることができる。
そして、合成樹脂材料9に、予め挿通部8の形状に合わせて成形した合成樹脂材料9を用いることによって、作業性を向上することができる。
このガス吸着材13は、内管1及び外管2を構成する材料組織から放出される、例えば、酸素ガス等のガス(いわゆる、アウトガス)を吸着するためのもので、特に限定されるものではないが、放出されることが予想されるガスの種類に応じて、例えば、酸素ガスの場合には、チタン、アルミニウム、鉄等の酸化しやすい金属の箔体や粉体(粉体の場合は、通気性のある袋に入れた状態で挿入するようにすることが好ましい。)を用いることができる。
これにより、一旦真空状態にした空間部3の真空状態を長期間に亘って維持することができる。
1a 凹溝
2 外管
3 空間部
4 温度センサ
5 リード線導出管
6 リード線
7 露出した単線からなる導電線(又はフィルム被覆を施した単線からなる導電線)
8 導電線の挿通部
9 合成樹脂材料
10 内管と外管の内・外周面が相互に接する部分(溶接部)
11 リード線導出部
12 外管の2つの部材が接する部分(溶接部)
13 ガス吸着材
Claims (3)
- 管路の一部を形成する内管と、内管の外側に配設した外管と、内管と外管の間に形成した真空状態の空間部と、該空間部を区画する内管の外周面に配設した温度センサとを備えるとともに、外管に接続したリード線導出パイプを介して温度センサのリード線を取り出すようにした管路内流体の温度測定装置において、リード線の一部を露出した単線からなる導電線により構成するとともに、リード線導出パイプの導電線の挿通部に合成樹脂材料を気密に充填又は装填したことを特徴とする管路内流体の温度測定装置。
- 管路の一部を形成する内管と、内管の外側に配設した外管と、内管と外管の間に形成した真空状態の空間部と、該空間部を区画する内管の外周面に配設した温度センサとを備えるとともに、外管に接続したリード線導出パイプを介して温度センサのリード線を取り出すようにした管路内流体の温度測定装置において、リード線の一部をフィルム被覆を施した単線からなる導電線により構成するとともに、リード線導出パイプの導電線の挿通部に合成樹脂材料を気密に充填又は装填したことを特徴とする管路内流体の温度測定装置。
- 前記空間部にガス吸着材を挿入したことを特徴とする請求項1又は2記載の管路内流体の温度測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009142213A JP2010286442A (ja) | 2009-06-15 | 2009-06-15 | 管路内流体の温度測定装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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ID=43542235
Family Applications (1)
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JP2009142213A Pending JP2010286442A (ja) | 2009-06-15 | 2009-06-15 | 管路内流体の温度測定装置 |
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5985928A (ja) * | 1982-08-31 | 1984-05-18 | ザ・バブコック・アンド・ウイルコックス・カンパニー | 温度検出方法および装置 |
JPS61123947U (ja) * | 1985-01-24 | 1986-08-04 | ||
JPH0653940U (ja) * | 1992-12-24 | 1994-07-22 | 株式会社イナックス | 溶融金属連続測温装置における熱電対劣化防止構造 |
JP2001153731A (ja) * | 1999-11-25 | 2001-06-08 | Fumio Utsue | 管路内流体の温度測定装置 |
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2009
- 2009-06-15 JP JP2009142213A patent/JP2010286442A/ja active Pending
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