JP2010283667A - 受信装置および受信信号の等化方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の異なる送信側無線端末に対し、送信側無線端末ごとあるいはチャネル特性の近い伝送路を通る信号ごとに、受信成功の可能性が高く、安定した等化特性の等化器を優先的に使用する受信装置を提供する。
【解決手段】等化特性の異なる複数の等化器106−1〜106−nと、各等化器106−1〜106−nの次段の復調器107−1〜107−n、復号器108−1〜108−n、誤り判定器109−1〜109−nを設ける。制御器110は、複数の等化器106−1〜106−nの中から、使用優先度の情報を参照して1以上の等化器を選択して、受信信号の等化を行う。また、制御器110は、誤り判定器109−1〜109−nの判定出力を基に、受信成功の判定結果を得た信号の検出頻度もしくは検出タイミングまたは等化器の受信成功頻度の少なくとも一つを利用して、使用優先度の情報を更新する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の異なる無線端末から送信される信号に対し、無線端末ごと、あるいは、チャネル特性の近い伝送路ごとに、受信成功の可能性が高く、安定した等化特性の等化器を優先的に使用する受信装置および受信信号の等化方法に関する。
複数の異なる無線端末から送信され、それぞれ異なる伝送路を通って受信する信号は、各無線端末の個体差および各伝送路に応じた信号の歪みが生じる。そのため、受信した信号を正しく復調し、復号するためには、無線端末ごとあるいは伝送路ごとに歪みを補正する等化器が必要となる。
従来、固定的に等化係数が設定されているFIR(Finite Impulse Response)フィルタあるいはIIR(Infinite Impulse Response)フィルタで構成される単一の等化器では、補正可能な信号の歪みが限定され、異なる複数の無線端末から送信された信号に生じる様々な信号の歪みを補正できる可能性は低い。そこで、様々な信号の歪みを補正するために、異なる等化特性の複数の等化器を用意し、信号受信時に全ての等化器を使用することで、様々な信号の歪みを補正できる可能性の高い受信装置あるいは等化方法が考えられる。
図12の従来の受信装置の構成の一例を示す。図12に示す受信装置では、アンテナ10で受信した受信信号は、RF(Radio Frequency)部11でベースバンド信号に変換され、AD(Analog to Digital)変換部でデジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された受信信号は、並列に接続された等化器13−1〜nの数だけ複製され、等化器13−1〜13−nにそれぞれ入力される。入力された受信信号は、等化器13−1〜13−nにおいてそれぞれ異なる等化特性の等化器により等化される。等化された受信信号は、復調部14−1〜14−nにより復調され、復号器15−1〜15−nにより復号される。復号された受信データは、誤り判定器16−1〜16−nにおいてCRC(Cyclic Redundancy Check)等によりデータに誤りが含まれるか判定される。ここで誤りが含まれず受信成功の判定結果を得た受信データを選択し、出力することで、正しい受信データを得ることができる。
一方、異なる複数の無線端末から送信された信号に生じる異なる歪みを補正するために、受信側に既知のトレーニング信号あるいは信号内の既知のトレーニング区間を用いて歪みを推定して補正する適応等化器(例えば特許文献1)や、受信側に既知のトレーニング信号あるいは信号内に既知のトレーニング区間を必要とせず、信号の統計的性質を利用して、受信した信号のみから歪みを推定し補正するブラインド適応等化器(例えば非特許文献1)を使用する受信装置あるいは等化方法が考えられている。
特開平11−205198
L. Tong、 G. Xu、 and T. Kailath、 "Blind Channel Identification and Equalization Using Second−order Statistics: A Time−Domain Approach、" IEEE Transactions on Information Theory、 vol. 40、 no. 2、 pp.340−349、 March、 1994.
しかしながら、等化特性の異なる複数の等化器を使用する受信装置および等化方法は、並列に等化器を使用することで演算時間は長くならないが、用意した全ての等化器を受信毎に使用すると、使用する等化器の数に応じて、その演算量は膨大なものになってしまう。
また、適応等化器においては、変化する信号の歪みに対して正しく信号の歪みを推定し、正しく補正できる等化特性を維持することが重要であるが、異なる複数の無線端末から信号を受信する場合、無線端末が静止環境あるいは準静止環境にあるような比較的安定した伝送路特性に対しても、無線端末の切り替え時に、信号の歪みを推定し、正しく補正する為の等化係数の更新が頻繁に発生して安定させることができず、演算時間および演算量が膨大なものになってしまう。
本発明は、上述の課題を鑑み、様々な信号の歪みを補正できるように異なる等化特性を持つ複数の等化器の使用において、無線端末ごとあるいはチャネル特性の近い伝送路を通る信号ごとに、受信成功の可能性が高く、安定した等化特性を持つ等化器を優先的に使用し、演算量を低減できる受信装置および受信信号の等化方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明は、受信信号を蓄積する受信信号蓄積器と、受信信号蓄積器に蓄積された受信信号から所望信号を検出する所望信号検出器と、等化特性の異なる複数の等化器と、複数の等化器の中から1以上の等化器を選択する等化器選択器と、等化された受信信号を復調する複数の復調器と、復調された受信データを復号する複数の復号器と、復号された受信データの誤り判定を行う複数の誤り判定器と、受信信号蓄積器および等化器選択器を制御する制御器とを備え、制御器は、所望信号検出器の入力受信信号の判定結果を基に、受信成功の判定結果を得た無線システムあるいは無線端末からの信号の検出頻度もしくは検出タイミングまたは等化器の受信成功頻度の少なくとも一つを利用して算出される使用優先度の情報を参照して、複数の等化器の中から1以上の等化器を選択し、入力受信信号を選択された等化器で等化し、復調器で受信信号を復調し、復号器で受信データを復号し、復号された受信データの誤りを誤り判定器により判定し、誤り判定器の誤り判定結果に基づいて、入力受信信号に対する各等化器の等化特性を評価し、使用優先度の情報を更新することを特徴とする受信装置である。
本発明によれば、異なる等化特性の複数の等化器の中から、無線端末ごと、あるいは、チャネル特性ごとに受信成功の可能性が高い等化特性を持つ等化器を優先して使用することにより演算時間の増加を抑え、演算量を低減することができる。
上記発明において、制御器は、使用優先度が基準値以上の等化器を選択し、誤り判定器の誤り判定結果から受信成功かどうかを判定し、選択した等化器で受信が成功しなければ、使用優先度が基準値未満の等化器を選択することを特徴とする。
本発明によれば、上記発明において、まず、使用優先度が基準値以上の等化器を選択することで、送信頻度の高い無線システムあるいは無線端末からの送信信号に対して、受信成功の可能性が高い等化特性を持つ等化器を優先して使用することにより、演算量を低減することができる。
上記発明において、制御器は、使用優先度に基づいて複数の等化器に対して優先順位を設定し、誤り判定器の誤り判定結果から受信成功と判定されるまで、優先順位の高い等化器から順に等化器を選択することを特徴とする。
本発明によれば、上記発明において等化器に優先順位を設定し、優先順位の最上位の等化器から順に使用することで、送信頻度の高い無線システムあるいは無線端末からの送信信号に対して、受信成功の可能性が高い等化特性を持つ等化器を優先して使用することにより、演算量を低減することができる。
上記発明において、さらに、所望信号の周波数特性解析および/または遅延プロファイル解析を行う信号解析器を有し、制御器は、各等化器の周波数特性および/または遅延プロファイル特性に関する情報を登録し、信号解析器で解析された所望信号の周波数特性解析および/または遅延プロファイル解析と、登録されている各等化器の周波数特性および/または遅延プロファイル解析について相関値を算出し、相関値に基づいて、選択する等化器を決定することを特徴とする。
本発明によれば、所望信号の周波数特性解析および/または遅延プロファイル解析と、各等化器の周波数特性および/または遅延プロファイル解析について相関値を算出し、この相関値に基づいて選択する等化器を決定することで、送信頻度の高い無線システムあるいは無線端末からの送信信号に対して、受信成功の可能性が高い等化特性を持つ等化器を優先して使用することにより、演算量を低減することができる。
上記発明において、さらに、受信信号に応じて適応的に等化係数を更新させて所望の特性に設定できる適応等化器を有し、複数の等化器による等化で受信が成功しなければ、適応等化器を用いて等化を行い、適応等化器による等化で受信成功であった場合に、当該適応等化器と等化係数パターンを同一に設定した固定等化器を追加することを特徴とする。
本発明によれば、適応等化器により補正可能な無線システムに対して、適応等化器を利用して受信成功の可能性の高い固定等化器を生成し、追加することができるため、異なる等化特性の複数の等化器を必ずしも用意する必要がなく、あらかじめ用意することで使用することになる受信成功の可能性の低い固定等化器にかかる演算量を削減することができる。
上記発明において、さらに、受信信号の符号化方式および変調方式と同様の符号化および変調を行う再符号化器および再変調器を有し、受信データ出力を分岐し、復調された受信データを再符号化器および再変調器により再び符号化および変調して適応等化器に対する参照信号を生成し、生成された参照信号を用いて適応等化器の等化係数を更新することを特徴とする。
本発明によれば、上記発明において、取得した受信データを符号化・変調を行い、参照信号を作成し、この参照信号と蓄積された受信信号に基づき、適応等化器で十分なトレーニングを行って等化係数を更新することにより、より受信成功の可能性の高い等化特性を持つ固定等化器を追加することができる。
上記発明において、適応等化器と等化係数パターンを同一に設定した固定等化器を追加した場合に、複数の等化器の中で使用優先度が基準値よりも低い等化器を削除することを特徴とする。
本発明によれば、使用優先度の低い等化器を削除することで、使用する等化器を受信成功の可能性が高い等化器に限定することができ、受信装置の演算量の増加を抑圧できる。
上記発明において、等化器の個数の限度数を設定し、適応等化器と等化係数パターンを同一に設定した固定等化器を追加した場合に、等化器の個数が限度数を超えたかどうかを判定し、等化器の個数が限度数を超えた場合に、等化器の個数が限度数以下になるように、使用優先度が低いものから順に等化器を削除することを特徴とする。
本発明によれば、固定等化器の追加に対し、受信成功の可能性の高い等化器を残しつつ、受信装置の等化器保持数の限度数超過や演算量の増加を抑圧することができる。
本発明は、受信信号を蓄積するステップと、蓄積された受信信号から所望信号を検出するステップと、所望信号検出器の入力受信信号判定結果を基に、受信成功の判定結果を得た無線システムあるいは無線端末からの信号の検出頻度もしくは検出タイミングまたは等化器の受信成功頻度の少なくとも一つを利用して算出される使用優先度の情報を参照して、複数の等化器の中から1以上の等化器を選択するステップと、選択された等化器で等化された受信信号を復調するステップと、復調された受信データを復号するステップと、復号された受信データの誤り判定を行うステップと、誤り判定結果に基づいて、入力受信信号に対する各等化器の等化特性を評価し、使用優先度の情報を更新するステップとを含むことを特徴とする受信信号の等化方法である。
本発明によれば、受信成功の判定結果を得た信号の検出頻度もしくは検出タイミングまたは等化器の受信成功頻度の少なくとも一つを利用して算出される使用優先度の情報を参照して、並列に設けられた複数の等化器の中から1以上の等化器を選択して、受信信号の等化を行うようにしている。このように、全ての等化器を用いずに、受信成功の可能性が高い等化特性を持つ等化器を優先して使用することで、演算時間および演算量を低減させることができる。また、入力受信信号を選択された等化器で等化した後、この信号を復調、復号し、誤り判定器で誤りを判定し、誤り判定器の誤り判定結果に基づいて、使用優先度の情報を更新している。このため、チャネル特性の変化等に柔軟に対応でき、安定した等化特性が得られる。
本発明の第1の実施形態の受信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の受信装置の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態の受信装置の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態の受信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態の受信装置の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態の受信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施形態の受信装置の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第5の実施形態の受信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第5の実施形態の受信装置の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第6の実施形態の受信装置の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第7の実施形態の受信装置の処理手順を示すフローチャートである。 従来の受信装置における等化処理の説明に用いるブロック図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
A.第1実施形態
図1は、本発明の第1実施形態による受信装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る受信装置は、アンテナ100と、RF部101と、AD変換部102と、受信信号蓄積器103と、所望信号検出器104と、等化器選択器105と、等化器106−1〜106−nと、復調器107−1〜107−nと、復号器108−1〜108−nと、誤り判定器109−1〜109−nと、制御器110を備えている。
RF部101は、アンテナ100により受信したRF信号をベースバンド信号に変換し、AD変換部102に出力する。AD変換部102は、入力されたベースバンド信号をアナログ信号からデジタル信号に変換し、変換したデジタル信号を受信信号として受信信号蓄積器103に出力する。受信信号蓄積器103は、入力された受信信号を蓄積すると共に、この受信信号を所望信号検出器104に出力する。また、受信信号蓄積器103は、制御器110から入力される読み出し通知を受けて、蓄積した受信信号を等化器選択器105に出力する。
所望信号検出器104は、受信信号の電力、周波数特性のうち少なくとも一つを用いて所望信号を検出し、検出結果を制御器110に出力する。出力する検出結果は、例えば、所望信号の有無、到来タイミングを含む。ここで受信信号蓄積器103より出力される受信信号は、所望信号検出器104における所望信号の到来タイミングに合わせて出力される。
等化器選択器105は、制御器110の制御により受信信号の出力先である等化器106−1〜106−n中の少なくとも一つを選択し、受信信号蓄積器103から読み出された受信信号を選択している等化器の数だけ複製し、各等化器106−1〜106−nに出力する。
並列に設けられた等化器106−1〜106−nは、FIRフィルタあるいはIIRフィルタで構成され、等化係数はそれぞれ異なる伝搬路、異なる送信機および受信機によって受ける信号の歪み(例えばチャネル応答や線形/非線形歪)を補正するように設定されている。等化器106−1〜106−nは、入力された受信信号を設定された等化係数に基づいて等化処理を行い、復調器107−1〜107−107−nに出力する。なお、等化器106−1〜106−nは、それぞれの等化係数パターンをデータベースに記憶させておき、データベースから等化係数パターンを読み出し、特定の等化器の等化係数を読み出した等化係数パターンに設定することで、それぞれの等化器を実行する構成にすることも可能である。
復調器107−1〜107−nは、等化器106−1〜106−nによって補正されて入力された受信信号を復調し、受信データを復号器108−1〜108−nに出力する。復号器108−1〜108−nは、入力された受信データを復号し、誤り判定器109−1〜109−nに出力する。
誤り判定器109−1〜109−nは、受信データからCRC等によって付加された誤り検出用の冗長ビットを用いて誤り判定を行い、判定結果を制御器110に出力する。また、誤り判定器109−1〜109−nは、判定結果が受信成功の場合、誤り判定器109−1〜109−nからMAC(Media Access Control)レイヤ以上の上位レイヤ処理部に受信データを出力し、受信失敗の場合、受信データを廃棄する。なお、等化器106−1〜106−nのいずれか2つ以上の出力を、共通の復調器に順次入力し、共通の復号器および誤り判定器において処理することも可能である。
制御器110は、所望信号検出器104より入力された検出結果に基づいて、受信信号蓄積器103に読み出し通知を出力する。また、制御器110は、誤り判定器109−1〜109−nから入力された判定結果と所望信号検出器104より入力された検出結果に基づいて各等化器106−1〜106−nを使用することで、受信成功の判定結果を得た無線システムもしくは無線端末からの信号の検出頻度もしくは検出タイミング、または等化器の受信成功頻度の少なくとも一つを利用し、各等化器106−1〜106−nの使用優先度を算出し、記録する。
ここで、受信成功の判定結果を得た信号の検出頻度とは、特定の等化器を使用することで受信成功の判定結果を得たことがある特定の信号が、一定時間内に検出される数で表される。受信成功の判定結果を得た信号の検出タイミングとは、特定の等化器を使用することで受信成功の判定結果を得たことがある特定の信号が、一定の間隔で検出されるとき、前の信号検出時点から現時点までの時間を検出される間隔で割った余りと検出される間隔の割合で表される。等化器の受信成功頻度とは、一定時間内に特定の等化器が使用されて受信成功の判定結果を得た数で表される。
使用優先度は、例えばこれらの検出頻度、検出タイミング、および受信成功頻度のそれぞれに重みを乗算し、加算することで算出される。また、使用優先度は一定期間毎に更新される。
制御器110は、この記録された使用優先度と基準値を比較し、基準値以上の使用優先度の等化器106−1〜106−nを選択するように等化器選択器105を制御する。また選択した等化器106−1〜106−nを使用した全ての判定結果が受信失敗であったとき、基準値未満の使用優先度の等化器106−1〜106−nを選択するように等化器選択器105を制御し、再度受信信号蓄積器103に読み出し通知を出力する。
等化器106−1〜106−n、復調器107−1〜107−n、復号器108−1〜108−n、および誤り判定器109−1〜109−nは、異なる無線システムに対応しており、制御器110は、所望信号検出器104により検出された所望信号の検出結果から一つあるいは複数の無線システムを推定し、等化器選択器105を制御し、推定した無線システムに対応する等化器106−1〜106−nを選択させることも可能である。
図2は、本発明の第1実施形態の処理手順を示すフローチャートである。図2において、アンテナ100より信号が受信されると、RF部101はこの受信信号をベースバンド信号に変換し、ベースバンド信号に変換した受信信号を、AD変換部102よりデジタル信号に変換する(ステップS101)。受信信号蓄積器103は、デジタル信号に変換した受信信号を蓄積する(ステップS102)。受信信号蓄積器103は蓄積した信号を所望信号検出器104に出力し、所望信号検出器104では、所望信号の有無あるいは到来タイミングを検出する(ステップS103)。所望信号検出器104は、所望信号が検出されたかどうかを判定し(ステップS104)、所望信号が検出されると、検出結果を制御器110に出力し、所望信号が検出されないときは、処理を終了する。
制御器110に検出結果が入力されると、制御器110は、等化器106−1〜106−nのうち使用優先度が基準値以上の等化器を選択するように等化器選択器105を制御する(ステップS105)。制御器110は、受信信号蓄積器103に受信信号読み出し通知を出力し、受信信号蓄積器103は受信信号を読み出す(ステップS106)。この読み出された受信信号は、等化器106−1〜106−nのうち等化器選択器105より選択された等化器に入力される。各等化器106−1〜106−nは、入力された受信信号の等化処理を行い(ステップS107)、復調器107−1〜107−nは、それぞれの等化器106−1〜106−nにより等化された受信信号を復調し、復号器108−1〜108−nは受信データを復号する(ステップS108)。誤り判定器109−1〜109−nは、復号された受信データの誤り判定用の冗長ビットを利用して、受信データに誤りが含まれるか判定する(ステップS109)。誤り判定器109−1〜109−nにおいて、誤りがなく受信成功と判定された受信データが一系列でもあれば、受信成功した受信データは、MACレイヤ以上の上位レイヤ処理部に出力される。また、誤り判定器109−1〜109−nにおける判定結果は、制御器110に出力され、制御器110は、入力された一つ以上の判定結果のうち少なくとも一つの受信成功の判定結果があるかどうかを判定する(ステップS110)。
ステップS110において、一つも受信成功の判定結果がなく、受信失敗と判定されたとき、制御器110は、現在選択している等化器の使用優先度が基準値以上か判断する(ステップS111)。使用優先度が基準値以上の場合、制御器110は、等化器選択器105を制御し、等化器106−1〜106−nのうちで、使用優先度が基準値未満の等化器を選択する(ステップS112)。その後、ステップS106〜ステップS110を再び実施し、ステップS110において一つでも受信成功の判定結果がある場合、または、一つも受信成功の判定結果がなく、ステップS111より選択している等化器の使用優先度が基準値未満の場合、制御器110に入力された各等化器を使用したときの判定結果に基づいて、各等化器106−1〜106−nの使用優先度を算出し、記録する(ステップS113)。
このように、本発明の第1の実施形態では、選択された各等化器106−1〜106−nを使用したときの受信データの誤り判定結果をフィードバックし、フィードバックされた受信データの誤り判定結果に基づいて使用優先度を算出し、使用優先度が高い、すなわち、受信成功の可能性が高い等化特性の等化器を優先的に使用している。これにより、演算時間の増加を抑えつつ、全ての等化器を使用するよりも演算量を低減することができる。また、あらかじめ様々な信号の歪みに対応した異なる等化特性を持つ複数の等化器を用意しておくことで、信号の歪みを推定するためのトレーニングができない無線信号に対しても、可能な限り信号の歪みを補正することができる。
B.第2実施形態
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本発明の第2の実施形態は、等化器を選択する際に、優先順位の最上位の等化器から順に使用することで、送信頻度の高い無線システムあるいは無線端末からの送信信号に対して、受信成功の可能性が高い等化特性を持つ等化器を優先して使用できるようにしている。本発明の第2実施形態の受信装置の構成は、図1に示す第1実施形態と同様であるが、制御器110における動作が第1実施形態と異なっている。
つまり、本発明の第2の実施形態においては、制御器110は、受信信号検出時には、この優先順位の最上位から順に等化器106−1〜106−nを選択するように等化器選択器105を制御し、受信信号蓄積器103に読み出し通知を出力する。これにより、受信信号蓄積器103から受信信号が読み出され、選択された等化器106−1〜106−nで受信信号が等化され、復調器107−1〜107−nで受信信号が復調され、復号器108−1〜108−nで受信データが復号される。そして、誤り判定器109−1〜109−nにより誤りが検出され、この誤り判定結果が制御器110に通知される。この誤り判定器の判定結果が全て受信失敗であった場合、制御器110は、優先順位に従い、等化器106−1〜106−nのうち次の優先順位の等化器を少なくとも一つ選択するように等化器選択器105を制御し、等化、復調、復号、誤り判定の一連の処理を再度実施する。なお、未選択で選択可能な等化器がない場合、または一連の処理を1回以上N回繰り返した場合に処理を終了する。これにより、優先順位の最上位の等化器から順に等化器106−1〜106−nが使用される。
図3は、第2実施形態の処理手順を示すフローチャートである。なお、ステップS201〜ステップS204までの処理は、図2に示した第1の実施形態のステップS101〜ステップS104までの処理と同様であり、その説明は省略する。
図3において、ステップS204より所望信号が検出された場合、制御器110は、所望信号検出器104より出力された検出結果を受けて、優先順位を示すkに1を代入し(ステップS205)、優先順位がk番目(S205の後は1番目)の一つ以上の等化器を選択するように等化器選択器105を制御する(ステップS206)。その後、制御器110は受信信号蓄積器103に読み出し通知を出力する。ステップS204で、所望信号が検出されないときは、処理を終了する。
制御器110からの読み出し通知を受けると、受信信号蓄積器103は受信信号を読み出し(ステップS207)、選択された等化器106−1〜106−nは受信信号の等化処理を行い(ステップS208)、復調器107−1〜107−nは等化された受信信号を復調し、復号器108−1〜108−nは受信データを復号する(ステップS209)。誤り判定器109−1〜109−nは、復号された受信データの誤り判定用の冗長ビットを利用して、受信データに誤りが含まれるか判定する(ステップS210)。
誤り判定器109−1〜109−nにおいて、誤りがなく受信成功と判定された受信データが一系列でもあれば、受信成功した受信データがMACレイヤ以上の上位レイヤ処理部に出力される。また、誤り判定器109−1〜109−nにおける判定結果は、制御器110に出力され、制御器110は入力された一つ以上の判定結果のうち少なくとも一つの受信成功の判定結果があるかどうかを判定する(ステップS211)。
ステップS211において、選択された等化器を使用した時の判定結果が、全て受信失敗の判定結果の場合、制御器110は、優先順位kが優先順位の最下位と同一かどうか判定し(ステップS212)、優先順位kが最下位でない場合、優先順位kに1を加え(ステップS213)、ステップS206に戻る。そして、制御器110は、ステップS211で一つでも受信成功の判定結果が得られるか、ステップS212において優先順位kが最下位となるまで、S206〜S213を繰り返し実施する。
ステップS211において誤り判定器109−1〜109−nの判定結果のうち一つでも受信成功の判定結果がある場合、または、ステップS212において優先順位kが最下位の場合、制御器110は、ステップS214において、制御器110に入力された各等化器を使用したときの判定結果に基づいて、使用優先度を算出し、算出された使用優先度に基づいて、各等化器の優先順位を更新する(ステップS215)。
このように、本発明の第2の実施形態では、優先順位の最上位の等化器から順に等化器106−1〜106−nを使用することで、送信頻度の高い無線システムまたは無線端末からの送信信号に対して、等化器106−1〜106−nのうちで受信成功の可能性が高い等化特性を持つ等化器を優先して使用される。これにより、演算量を低減することができる。
C.第3実施形態
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図4は、本発明の第3実施形態の受信装置の構成例を示すブロック図である。図4に示すように、本発明の第3実施形態に係る受信装置は、アンテナ300と、RF部301と、AD変換部302と、受信信号蓄積器303と、所望信号検出器304と、等化器選択器305と、等化器306−1〜306−nと、復調器307−1〜307−nと、復号器308−1〜308−nと、誤り判定器309−1〜309−nと、制御器310と、信号解析器314とを備えている。アンテナ300、RF部301、AD変換部302、受信信号蓄積器303、所望信号検出器304、等化器選択器305、等化器306−1〜306−n、復調器307−1〜307−n、復号器308−1〜308−n、誤り判定器309−1〜309−nは、図1に示した第1の実施形態におけるアンテナ100、RF部101、AD変換部102、受信信号蓄積器103、所望信号検出器104、等化器選択器105、等化器106−1〜106−n、復調器107−1〜107−n、復号器108−1〜108−n、誤り判定器109−1〜109−nと同様に構成される。
この第3実施形態の受信装置は、図1に示した第1実施形態の受信装置に対して、信号解析器314が設けられている。この信号解析器314は、所望信号の周波数特性解析および/または遅延プロファイル解析を行って、制御器310に出力している。そして、制御器310は、各等化器306−1〜306−nの周波数特性および/または遅延プロファイル特性に関する情報を登録し、信号解析器314により解析された所望信号の周波数特性および/または遅延プロファイル特性と、各等化器306−1〜306−nの周波数特性および/または遅延プロファイル特性との相関値を算出している。この相関値は、等化器306−1〜306−nを選出する際に使用される。
つまり、本発明の第3の実施形態では、所望信号検出器304は、受信信号の電力、周波数特性、相関値のうち少なくとも一つを用いて所望信号を検出し、検出結果を制御器110に出力する。また、所望信号が検出されたとき、所望信号検出器304は、検出結果を制御器310に出力すると共に、信号解析器314に出力する。
信号解析器314は、入力された受信信号をフーリエ変換して、受信信号の周波数特性を取得する。その周波数特性と検出された所望信号の情報より、あらかじめ準備した信号と占有帯域の関係を記録したリストを参照し、少なくとも一つの所望信号の周波数特性を取得する。また、取得した周波数特性の振幅スペクトルおよび位相スペクトルを用いて逆フーリエ変換し、遅延プロファイルを取得する。取得した所望信号の周波数特性あるいは遅延プロファイルのうちのを少なくとも一つを制御器310に出力する。
制御器310は、所望信号検出器304より入力された検出結果に基づいて、受信信号蓄積器303に読み出し通知を出力する。また、誤り判定器309−1〜309−nから入力された判定結果と所望信号検出器304より入力された検出結果に基づいて各等化器を使用することで受信成功の判定結果を得た無線システムもしくは無線端末からの信号の検出頻度もしくは検出タイミング、または各等化器の受信成功頻度の少なくとも一つを利用し、各等化器の使用優先度を算出し、記録する。
制御器310は、この記録された使用優先度と基準値を比較し、基準値以上の使用優先度の等化器306−1〜306−nを選出する。そして、制御器310は、等化器306−1〜306−nのうち選出された等化器が補正可能な信号の周波数特性および/または遅延プロファイルと、信号解析器314から入力された所望信号の周波数特性および/または遅延プロファイルとの相関値を算出し、算出した相関値と基準値を比較し、相関値が基準値以上の等化器を選択する。そして、制御器310は、選択した等化器を使用した全ての判定結果が受信失敗であったとき、基準値未満の使用優先度の等化器306−1〜306−nの中で、補正可能な信号の周波数特性および/または遅延プロファイルと信号解析器314から入力された所望信号の周波数特性および/または遅延プロファイルとの相関値が基準値以上の等化器を選択するように等化器選択器305を制御し、再度受信信号蓄積器303に読み出し通知を出力する。
図5は、本発明の第3の実施形態の処理手順を示すフローチャートである。図5において、アンテナ300より信号が受信されると、RF部301は受信信号をベースバンド信号に変換し、AD変換部302はベースバンド信号に変換した受信信号をデジタル信号に変換する(ステップS301)。受信信号蓄積器303は、デジタル信号に変換した受信信号を蓄積する(ステップS302)。受信信号蓄積器303は蓄積した信号は所望信号検出器304に出力し、所望信号検出器304では、所望信号の有無あるいは到来タイミングを検出する(ステップS303)。所望信号検出器304で、所望信号が検出されたかどうかを判定し(ステップS304)、所望信号が検出されると、所望信号検出器304は、受信信号を信号解析器314に出力する。ステップS304で所望信号が検出されないときは、処理を終了する。
受信信号が信号解析器314に出力されると、信号解析器314は、受信信号をフーリエ変換し、受信信号の周波数特性を解析し、所望信号の周波数特性を取得する。また、取得した所望信号の周波数特性を逆フーリエ変換し、所望信号の遅延プロファイルを取得する(ステップS305)。また、制御器310に検出結果が入力されると、制御器310は、使用優先度が基準値以上の等化器306−1〜306−nを選出する(ステップS306)。さらに、制御器310は、ステップS306またはステップS314より選出された等化器が補正可能な信号の周波数特性および/または遅延プロファイルと、ステップS305より信号解析器314より入力された所望信号の周波数特性および/または遅延プロファイルとの相関値を算出する。算出した相関値と基準値を比較して、相関値が基準値以上の等化特性を持つ等化器を選択する(ステップS307)。
制御器310は、受信信号蓄積器303に受信信号読み出し通知を出力し、受信信号蓄積器303から受信信号を読み出し(ステップS308)、この受信信号蓄積器303から出力された受信信号が等化器選択器305より選択された等化器306−1〜306−nに入力される。各等化器306−1〜306−nは、入力された受信信号の等化処理を行い(ステップS309)、復調器307−1〜306−nはそれぞれの等化器306−1〜306−nにより等化された受信信号を復調し、復号器308−1〜308−nは受信データを復号する(ステップS310)。誤り判定器309−1〜309−nは、復号された受信データの誤り判定用の冗長ビットを利用して受信データに誤りが含まれるか判定する(ステップS311)。
誤り判定器309−1〜309−nにおいて、誤りがなく受信成功と判定された受信データが一系列でもあれば、受信成功と判定された受信データをMACレイヤ以上の上位レイヤ処理部に出力する。また、誤り判定器309−1〜309−nにおける判定結果は、制御器110に出力され、制御器110では入力された一つ以上の判定結果のうち少なくとも一つの受信成功の判定結果があるかどうかを判定する(ステップS312)。
ステップS312において、一つも受信成功の判定結果がなく、受信失敗と判定されたとき、制御器110は、現在選択している等化器の使用優先度が基準値以上か判断する(ステップS313)。使用優先度が基準値以上の場合、制御器310は、等化器選択器305を制御し、等化器306−1〜306−nのうちで、使用優先度が基準値未満の等化器を選択する(ステップS314)。その後、ステップS307〜ステップS312を再び実施する。
ステップS312において一つでも受信成功の判定結果がある場合、または、一つも受信成功の判定結果がなく、ステップS313より選択している等化器の使用優先度が基準値以上ではない場合、制御器310に入力された各等化器を使用したときの判定結果に基づいて、各等化器の使用優先度を算出し、記録する(ステップS315)。
このように、本発明の第3の実施形態は、使用優先度が高く、受信成功の可能性が高い等化特性を持つ等化器の中から、さらに検出した所望信号の歪みを補正できる可能性が高い等化器を選択して使用することができ、演算量を低減することができる。
D.第4実施形態
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。図6は、本発明の第4実施形態による受信装置の構成を示すブロック図である。図6に示すように、本発明の第4実施形態に係る受信装置は、アンテナ400と、RF部401と、AD変換部402と、受信信号蓄積器403と、所望信号検出器404と、等化器選択器405と、固定等化器406−1〜406−nと、復調器407−1〜407−nと、復号器408−1〜408−nと、誤り判定器409−1〜409−nと、制御器410と、適応等化器456と、復調器457と、復号器458と、誤り判定器459とを備えている。アンテナ400、RF部401、AD変換部402、受信信号蓄積器403、所望信号検出器404、等化器選択器405、等化器406−1〜406−n、復調器407−1〜407−n、復号器408−1〜408−n、誤り判定器409−1〜409−nは、図1に示した第1の実施形態におけるアンテナ100、RF部101、AD変換部102、受信信号蓄積器103、所望信号検出器104、等化器選択器105、等化器106−1〜106−n、復調器107−1〜107−n、復号器108−1〜108−n、誤り判定器109−1〜109−nと同様に構成される。
この第4の実施形態では、図1に示した第1の実施形態に対して、さらに適応等化器456が設けられ、この適応等化器456の次段に、復調器457、復号器458、誤り判定器459が設けられている。適応等化器456は、適応制御によりその特性を設定できる。適応等化器456としては、送信する無線端末の無線システムが受信装置側に既知のトレーニング信号を有する、あるいは、使用する信号内に受信装置側に既知のトレーニング区間を有する無線システムであれば、信号の歪みを推定するためにトレーニングを行う適応等化器を利用し、既知信号あるいは信号内の既知区間を利用したトレーニングができない無線システムであれば、信号の統計的性質を利用して信号の歪みを推定するブラインド適応等化器を利用する。適応等化器456では、推定された歪みに基づいてFIRフィルタあるいはIIRフィルタの等化係数が設定され、受信信号の歪みを補正する。
制御器410は、所望信号検出器404より入力された検出結果に基づいて、受信信号蓄積器403に読み出し通知を出力する。また、誤り判定器409−1〜409−nから入力された判定結果と所望信号検出器404より入力された検出結果に基づいて、各等化器を使用することで受信成功の判定結果を得た無線システムもしくは無線端末からの信号の検出頻度もしくは検出タイミング、または各等化器の受信成功頻度の少なくとも一つを利用し、各等化器の使用優先度を算出し、記録する。制御器410は、この記録された使用優先度と基準値を比較し、基準値以上の使用優先度の固定等化器406−1〜406−nを選択するように等化器選択器405を制御する。そして選択した固定等化器406−1〜406−nを使用した全ての判定結果が受信失敗であったとき、基準値未満の使用優先度の固定等化器406−1〜406−nを選択するように等化器選択器405を制御し、再度受信信号蓄積器403に読み出し通知を出力する。
さらに、本発明の第4の実施形態においては、選択した基準値未満の使用優先度の固定等化器406−1〜406−nを使用した全ての判定結果が受信失敗であったとき、適応等化器456を選択するように等化器選択器405を制御し、再度受信信号蓄積器403に読み出し通知を出力する。そして、誤り判定器459より受信成功の判定結果が入力されたとき、制御器410は、固定等化器生成通知を適応等化器456に出力する。
適応等化器456は、制御器410からの固定等化器生成通知を受けると、適応等化器456の等化係数が設定されたFIRフィルタあるいはIIRフィルタを複製し、固定等化器を生成する。生成した固定等化器は、復調器457と復号器458と誤り判定器459の複製である復調器と復号器と誤り判定器と共に追加される。または、生成した固定等化器の出力先を既存の復調器に設定し、復調器と復号器と誤り判定器を共同で利用することも可能である。
さらに固定等化器の追加方法としては、あらかじめ用意しておいた固定等化器406−1〜406−nのうち未使用かつ未設定の固定等化器の等化係数を適応等化器456の等化係数に設定することや、使用中の固定等化器のうち使用優先度が低い固定等化器の等化係数を適応等化器456の等化係数で上書きすることや、適応等化器456の等化係数を等化係数パターンのデータベースに登録し、固定等化器の等化係数として読み出して利用することなどが考えられる。
図7は、本発明の第4の実施形態の動作手順を示すフローチャートである。図7において、アンテナ400より信号が受信されると、RF部401は受信信号をベースバンド信号に変換し、AD変換部402はベースバンド信号に変換した受信信号をデジタル信号に変換する(ステップS401)。受信信号蓄積器403は、デジタル信号に変換した受信信号を蓄積し(ステップS402)、蓄積した信号を所望信号検出器404に出力する。所望信号検出器404は、所望信号の有無あるいは到来タイミングを検出し、所望信号が検出されたかどうかを判定し(ステップS404)、所望信号が検出されたとき、検出結果を制御器410に出力し、所望信号が検出されないときは、処理を終了する。
検出結果が入力されると、制御器410は、使用優先度が基準値以上の等化器406−1〜406−nを選択するように等化器選択器405を制御する(ステップS405)。制御器410は、受信信号蓄積器403に受信信号読み出し通知を出力し、受信信号蓄積器403から出力された受信信号が等化器選択器405より選択された等化器406−1〜406−nに入力される(ステップS406)。各等化器406−1〜406−nは、入力された受信信号の等化処理を行い(ステップS407)、復調器407−1〜407−nは、それぞれの等化器406−1〜406−nにより等化された受信信号を復調し、復号器408−1〜408−nは、受信データを復号する(ステップS408)。誤り判定器409−1〜409−nは、復号された受信データの誤り判定用の冗長ビットを利用して受信データに誤りが含まれるか判定する(ステップS409)。
誤り判定器409−1〜409−nにおいて、誤りがなく受信成功と判定された受信データが一系列でもあれば、受信が成功した受信データをMACレイヤ以上の上位レイヤ処理部に出力する。また、誤り判定器409−1〜409−nにおける判定結果は、制御器410に出力され、制御器410は入力された一つ以上の判定結果のうち少なくとも一つの受信成功の判定結果があるかどうかを判定する(ステップS410)。ステップS410において、一つも受信成功の判定結果がなく、受信失敗と判定されたとき、現在選択している等化器の使用優先度が基準値以上か判断する(ステップS411)。
使用優先度が基準値以上の場合、制御器410は、等化器選択器405を制御し、等化器406−1〜406−nのうちで、使用優先度が基準値未満の等化器を選択する(ステップS412)。その後、ステップS406〜ステップS410を再び実施する。ステップS410において一つでも受信成功の判定結果がある場合、制御器410に入力された各等化器を使用したときの判定結果に基づいて、各等化器の使用優先度を算出し、記録する(ステップS413)。
ステップS411において、選択した等化器の使用優先度が基準値未満の場合、制御器410は、適応等化器456を選択するために等化器選択器405を制御する(ステップS414)。等化器選択器405の制御後、制御器410は、受信信号蓄積器403に読み出し通知を出力し、読み出し通知を入力された受信信号蓄積器403は、受信信号を等化器選択器405に出力する(ステップS415)。等化器選択器405は、入力された受信信号を適応等化器456に出力し、適応等化器456は入力された受信信号を等化する(ステップS416)。復調器457は、等化された受信信号を復調し、復号器458は受信データを復号し(ステップS417)、誤り判定器459は復号された受信データの誤りを判定し(ステップS418)、判定結果を制御器410に出力する。
誤り判定器459において、受信成功かどうかを判定し(ステップS419)、受信成功の場合、入力された受信データをMACレイヤ以上の上位レイヤ処理器に出力する。そして、受信成功の場合には、制御器410は、適応等化器456に固定等化器生成通知を出力し、適応等化器456は、固定等化器生成通知が入力されると、自身の等化係数と同一の等化係数に設置した固定等化器を持つ固定等化器を生成して、追加する(ステップS420)。ステップS420において固定等化器が生成され、追加された場合、あるいは、ステップS419において制御器410に入力された判定結果が受信失敗だった場合、各固定等化器の使用優先度を算出する(ステップS421)。
このように、本発明の第4の実施形態は、適応等化器により補正可能な無線システムに対して、適応等化器を利用して受信成功の可能性の高い固定等化器を生成し、追加することができるため、異なる等化特性の複数の等化器を必ずしも用意する必要がなく、あらかじめ用意することで使用することになる受信成功の可能性の低い固定等化器にかかる演算量を削減することができる。
E.第5実施形態
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。図8は、本発明の第5の実施形態を示すブロック図である。図8に示すように、本発明の第5実施形態に係る受信装置は、アンテナ500と、RF部501と、AD変換部502と、受信信号蓄積器503と、所望信号検出器504と、等化器選択器505と、固定等化器506−1〜506−nと、復調器507−1〜507−nと、復号器508−1〜508−nと、誤り判定器509−1〜509−nと、制御器510と、適応等化器556と、復調器557と、復号器558と、誤り判定器559と、再符号化器560と、再変調器561とを備えている。アンテナ500、RF部501、AD変換部502、受信信号蓄積器503、所望信号検出器504、等化器選択器505、固定等化器506−1〜506−n、復調器507−1〜507−n、復号器508−1〜508−n、誤り判定器509−1〜509−n、適応等化器556、復調器557、復号器558、誤り判定器559は、図6に示した第4の実施形態におけるアンテナ400、RF部401、AD変換部402、受信信号蓄積器403、所望信号検出器404、等化器選択器405、等化器406−1〜406−n、復調器407−1〜407−n、復号器408−1〜408−n、誤り判定器409−1〜409−n、適応等化器456、復調器457、復号器458、誤り判定器459と同様に構成される。
この実施形態では、前述の第4の実施形態に対して、再符号化器560および再変調器561が追加されている。この実施形態では、一度正しく復号された受信データを再符号化し、再変調して生成した参照信号と蓄積された受信信号を利用し、より受信成功の可能性が高い等化特性を持つ固定等化器を追加することができる。
この実施形態では、前述の第4の実施形態と同様に、選択した基準値未満の使用優先度の固定等化器506−1〜506−nを使用した全ての判定結果が受信失敗であったとき、適応等化器556を選択するように等化器選択器505を制御し、再度受信信号蓄積器503に読み出し通知を出力する。そして、誤り判定器559より受信成功の判定結果が入力されたとき、制御器510は、固定等化器生成通知を適応等化器556に出力し、読み出し通知を受信信号蓄積器503に出力する。
再符号化器560は、受信データが入力されると、復号器558で復号に利用している符号化方式と同様な符号化方式を用いて、受信データを再符号化し、再変調器561に出力する。再変調器561は、復調器557で復調に利用している変調方式と同様な変調方式で、この受信データを再変調して参照信号を生成し、適応等化器556に出力する。適応等化器556は、この参照信号をトレーニング信号として用いて、適応制御により、等化係数を求める。なお、ここでは受信信号の無線システムに応じて、波形整形フィルタに通したあとに適応等化器556に出力することも考えられる。
図9は、本発明の第5の実施形態の処理手順を示すフローチャートである。図9において、アンテナ500より信号が受信されると、RF部501はベースバンド信号に変換し、AD変換部502はベースバンド信号に変換した受信信号をデジタル信号に変換する(ステップS501)。受信信号蓄積器503は、デジタル信号に変換した受信信号を蓄積する(ステップS502)。受信信号蓄積器503は蓄積した信号を所望信号検出器504に出力し、所望信号検出器504は、所望信号の有無あるいは到来タイミングを検出する(ステップS503)。所望信号検出器504は、所望信号が検出されたかどうかを判定し(ステップS504)、所望信号が検出されると、検出結果を制御器110に出力する。制御器510に検出結果が入力されると、制御器510は、使用優先度が基準値以上の固定等化器506−1〜506−nを選択するように等化器選択器505を制御する(ステップS505)。ステップS504で、所望信号が検出されないときは、処理を終了する。
制御器510は受信信号蓄積器503に受信信号読み出し通知を出力し、受信信号蓄積器503から出力された受信信号は、等化器選択器505より選択された固定等化器506−1〜506−nに入力される(ステップS506)。各固定等化器506−1〜506−nは、入力された受信信号に対して等化処理を行い(ステップS507)、復調器507−1〜507−nはそれぞれの固定等化器506−1〜506−nにより等化された受信信号を復調し、復号器508−1〜508−nは受信データを復号する(ステップS508)。誤り判定器509−1〜509−nは、復号された受信データの誤り判定用の冗長ビットを利用して受信データに誤りが含まれるか判定する(ステップS509)。
誤り判定器509−1〜509−nにおいて、誤りがなく受信成功と判定された受信データが一系列でもあれば、受信が成功した受信データをMACレイヤ以上の上位レイヤ処理部に出力する。また、誤り判定器509−1〜509−nにおける判定結果は、制御器510に出力され、制御器510は入力された一つ以上の判定結果のうち少なくとも一つの受信成功の判定結果があるかどうかを判定する(ステップS510)。ステップS510において、一つも受信成功の判定結果がなく、受信失敗と判定されたとき、現在選択している等化器の使用優先度が基準値以上か判断する(ステップS511)。
使用優先度が基準値以上の場合、制御器510は、等化器選択器505を制御し、固定等化器506−1〜506−nのうちで、使用優先度が基準値未満の等化器を選択する(ステップS512)。その後、ステップS506〜ステップS510を再び実施する。ステップS510において一つでも受信成功の判定結果がある場合、制御器510に入力された各等化器を使用したときの判定結果に基づいて、各等化器の使用優先度を算出し、記録する(ステップS513)。
ステップS511において、選択した等化器の使用優先度が基準値未満の場合、制御器510は、適応等化器556を選択するために等化器選択器505を制御する(ステップS514)。等化器選択器505の制御後、制御器510は、信号蓄積器503に読み出し通知を出力し、読み出し通知を入力された信号蓄積器503は、受信信号を等化器選択器505に出力する(ステップS515)。等化器選択器505は、入力された受信信号を適応等化器556に出力し、適応等化器556は入力された受信信号の等化処理を行い(ステップS516)、復調器557は等化された受信信号を復調し、復号器558は受信データを復号する(ステップS517)。誤り判定器559は復号された受信データの誤り判定を行い(ステップS518)、判定結果を制御器510に出力する。また、誤り判定器559において判定結果が受信成功の場合、入力された受信データをMACレイヤ以上の上位レイヤ処理器に出力する。
制御器510は、判定結果から受信成功かどうかを判定する(ステップS519)。ステップS519において、誤り判定器559の判定結果が受信成功だった場合、誤り判定器559は受信データを再符号化器560に出力する。再符号化器560は、復号器458で復号に利用した符号化方法を用いて入力された受信データを符号化し、再変調器561に出力し、再変調器561は、復調器557で復調に利用した変調方式を用いて入力された符号化データを変調し、参照信号を生成する(ステップS520)。生成された参照信号と、受信信号蓄積器503に蓄積された受信信号を利用し、信号の歪みを推定するために十分なトレーニングを行い、適応等化器556の等化係数を更新する(ステップS521)。そして、制御器510は、適応等化器556に固定等化器生成通知を出力し、通知を入力された適応等化器556は、自身の等化係数と同一の等化係数に設置した固定等化器を持つ固定等化器を生成して、追加する(ステップS522)。ステップS522において固定等化器が生成され、追加された場合、または、ステップS519において制御器510に入力された判定結果が受信失敗だった場合、各固定等化器の使用優先度を算出する(ステップS523)。
このように、本発明の第5の実施形態は、一度正しく復号された受信データを再符号化、再変調して生成した参照信号と蓄積された受信信号を利用し、より受信成功の可能性が高い等化特性を持つ固定等化器を追加することができる。
F.第6実施形態
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。この実施形態は、図6に示した第4の実施形態において、適応等化器456を選択して固定等化器を生成した場合に、固定等化器406−1〜406−nのうち、使用優先度が基準値よりも低い固定等化器を削除するようにしたものである。この実施形態の構成は、図6に示した第4の実施形態(または図8に示した第5の実施形態)と同様である。
この実施形態では、図6における制御器410は、適応等化器456が選択されたら、固定等化器406−1〜406−nを削減する処理を行う。制御器410は、固定等化器406−1〜406−nのそれぞれの使用優先度を算出し、使用されてから一定期間以上経過した固定等化器406−1〜406−nのうち、使用優先度が削除の基準値より低い一つ以上の固定等化器を選択肢から削除する。またはその固定等化器の等化係数パターンをデータベースより削除する。削除された固定等化器の等化係数は、適応等化器456により固定等化器を追加する時に、適応等化器456の等化係数パターンに更新され、等化器選択器の選択肢に再び追加されることができる。
図10は、本発明の第6実施形態の処理手順を示すフローチャートである。図10において、ステップS601からステップS621までの処理は、図7に示した第4の実施形態におけるステップS401からステップS421までの処理と同様であり、その説明を省略する。
さらに、ステップS622において、制御器410は、算出された使用優先度に基づいて、各固定等化器406−1〜406−nの使用優先度と削除の基準値と比較して削除判定を行う。この判定結果、削除の基準値未満の固定等化器は、等化器選択器505で選択可能な等化器の選択肢から削除される(ステップS623)。
このように、本発明の第6の実施形態では、使用優先度の低い等化器を削除することで、使用する等化器を受信成功の可能性の高い等化器に限定することができ、演算量の増加を防ぐことができる。
G.第7実施形態
次に、本発明の第7の実施形態について説明する。この実施形態は、前述の第6の実施形態において、固定等化器406−1〜406−nの個数が限度数を超えた場合に、各固定等化器406−1〜406−nの使用記録の検出頻度または受信成功頻度が最も低い固定等化器から順に、固定等化器の個数が限度以下となるように、固定等化器406−1〜406−nを削除するものである。
この実施形態では、図6における制御器410は、適応等化器456を利用して固定等化器が追加することで、固定等化器の数nが限度数Nを超えるとき、一定期間以上経過し、使用優先度の低い固定等化器から順に、固定等化器406−1〜406−nの中から1以上の固定等化器を等化器選択器405の選択肢から削除する。また、固定等化器の等化係数パターンのデータベースより使用優先度の最も低い固定等化器の等化係数パターンから順に削除する。除去された固定等化器の等化係数は、適応等化器456により固定等化器を追加する時に、適応等化器456の等化係数パターンに更新され、等化器選択器405の選択肢に再び追加されることができる。
図11は、本発明の第7の実施形態の処理手順を示すフローチャートである。図11において、ステップS701からステップS721までの処理は、図10に示した第6の実施形態におけるステップS601からステップS621までの処理と同様であり、その説明を省略する。
ステップS722では、制御器410は、まず固定等化器の数が受信装置の等化器保持数の限度数Nを超えるかどうかを判断し、限度数Nを超えていなければ処理を終了し、限度数N超えた場合には、各固定等化器の削除判定を実施し、使用優先度が最も低いものから順に一つ以上の固定等化器を選択する(ステップS723)。
このように、本発明の第7の実施形態では、固定等化器の追加に対し、受信成功の可能性の高い等化器を残しつつ、受信装置の等化器保持数の限度数超過や演算量の増加を防ぐことができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
100、300、400、500 アンテナ
101、301、401、501 RF部
102、302、402、502 AD変換部
103、303、403、503 受信信号蓄積器
104、304、404、504 所望信号検出器
105、305、405、505 等化器選択器
106−1〜106−n、306−1〜306−n 等化器
107−1〜107−n、307−1〜307−n、407−1〜407−n、507−1〜507−n 復調器
108−1〜108−n、308−1〜308−n、408−1〜408−n、508−1〜508−n 復号器
109−1〜109−n、309−1〜309−n、409−1〜409−n、509−1〜509−n 誤り判定器
110、310、410、510 制御器
314 信号解析器
406−1〜406−n、506−1〜506−n 固定等化器
456、556 適応等化器
457、557 復調器
458、558 復号器
459、559 誤り判定器
560 再符号化器
561 再変調器

Claims (9)

  1. 受信信号を蓄積する受信信号蓄積器と、
    前記受信信号蓄積器に蓄積された受信信号から所望信号を検出する所望信号検出器と、
    等化特性の異なる複数の等化器と、
    前記複数の等化器の中から1以上の等化器を選択する等化器選択器と、
    等化された受信信号を復調する複数の復調器と、
    復調された受信データを復号する複数の復号器と、
    復号された受信データの誤り判定を行う複数の誤り判定器と、
    前記受信信号蓄積器および前記等化器選択器を制御する制御器とを備え、
    前記制御器は、前記所望信号検出器の入力受信信号の判定結果を基に、受信成功の判定結果を得た無線システムあるいは無線端末からの信号の検出頻度もしくは検出タイミングまたは等化器の受信成功頻度の少なくとも一つを利用して算出される使用優先度の情報を参照して、前記複数の等化器の中から1以上の等化器を選択し、
    前記入力受信信号を前記選択された等化器で等化し、前記復調器で受信信号を復調し、前記復号器で受信データを復号し、復号された受信データの誤りを前記誤り判定器により判定し、
    前記誤り判定器の誤り判定結果に基づいて、前記入力受信信号に対する前記各等化器の等化特性を評価し、前記使用優先度の情報を更新する
    ことを特徴とする受信装置。
  2. 前記制御器は、前記使用優先度が基準値以上の等化器を選択し、前記誤り判定器の誤り判定結果から受信成功かどうかを判定し、前記選択した等化器で受信が成功しなければ、前記使用優先度が基準値未満の等化器を選択することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記制御器は、前記使用優先度に基づいて前記複数の等化器に対して優先順位を設定し、前記誤り判定器の誤り判定結果から受信成功と判定されるまで、前記優先順位の高い等化器から順に等化器を選択することを特徴とする請求項2に記載の受信装置。
  4. さらに、所望信号の周波数特性解析および/または遅延プロファイル解析を行う信号解析器を有し、
    前記制御器は、各等化器の周波数特性および/または遅延プロファイル特性に関する情報を登録し、
    前記信号解析器で解析された所望信号の周波数特性解析および/または遅延プロファイル解析と、前記登録されている各等化器の周波数特性および/または遅延プロファイル解析について相関値を算出し、前記相関値に基づいて、選択する等化器を決定することを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の受信装置。
  5. さらに、受信信号に応じて適応的に等化係数を更新させて所望の特性に設定できる適応等化器を有し、
    前記複数の等化器による等化で受信が成功しなければ、前記適応等化器を用いて等化を行い、前記適応等化器による等化で受信成功であった場合に、当該適応等化器と等化係数パターンを同一に設定した固定等化器を追加することを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の受信装置。
  6. さらに、受信信号の符号化方式および変調方式と同様の符号化および変調を行う再符号化器および再変調器を有し、
    受信データ出力を分岐し、復調された受信データを前記再符号化器および前記再変調器により再び符号化および変調して前記適応等化器に対する参照信号を生成し、前記生成された参照信号を用いて前記適応等化器の等化係数を更新することを特徴とする請求項5に記載の受信装置。
  7. 前記適応等化器と等化係数パターンを同一に設定した固定等化器を追加した場合に、前記複数の等化器の中で使用優先度が基準値よりも低い等化器を削除することを特徴とする請求項5または6に記載の受信装置。
  8. 等化器の個数の限度数を設定し、
    前記適応等化器と等化係数パターンを同一に設定した固定等化器を追加した場合に、等化器の個数が前記限度数を超えたかどうかを判定し、前記等化器の個数が前記限度数を超えた場合に、前記等化器の個数が前記限度数以下になるように、使用優先度が低いものから順に等化器を削除することを特徴とする請求項7に記載の受信装置。
  9. 受信信号を蓄積するステップと、
    前記蓄積された受信信号から所望信号を検出するステップと、
    前記所望信号検出器の入力受信信号判定結果を基に、受信成功の判定結果を得た無線システムあるいは無線端末からの信号の検出頻度もしくは検出タイミングまたは等化器の受信成功頻度の少なくとも一つを利用して算出される使用優先度の情報を参照して、前記複数の等化器の中から1以上の等化器を選択するステップと、
    前記選択された等化器で等化された受信信号を復調するステップと、
    復調された受信データを復号するステップと、
    復号された受信データの誤り判定を行うステップと、
    前記誤り判定結果に基づいて、前記入力受信信号に対する前記各等化器の等化特性を評価し、前記使用優先度の情報を更新するステップと
    を含むことを特徴とする受信信号の等化方法。
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