JP2010283137A - 発熱機器収容ラックの吸排気構造及びデータセンタ - Google Patents

発熱機器収容ラックの吸排気構造及びデータセンタ Download PDF

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Abstract

【課題】複数の発熱機器に適切に冷気を供給でき、かつ、発熱機器収容ラックから排気される空気の温度を下げないようにすることで、効率のよい熱回収が実現可能な発熱機器収容ラックの吸排気構造及びデータセンタを提供を提供する。
【解決手段】発熱機器収容ラック4に収容される複数の発熱機器A,Bのうち少なくとも1つが、排気温度が所定温度以下の低発熱機器Aであり、その低発熱機器Aに、低発熱機器Aからの排気を、発熱機器収容ラック4内で他の発熱機器A,Bの前面側に誘導して、当該他の発熱機器A,Bに供給する誘導部材25を設けたものである。
【選択図】図3

Description

本発明は、サーバーなどの発熱機器を上下方向に積層して収容する発熱機器収容ラックの吸排気構造及びデータセンタに係り、特に、発熱機器収容ラック内に収容される発熱機器に低発熱機器が含まれる場合であっても、発熱機器収容ラックから排気される空気の温度を下げないようすることができ、効率のよい熱回収が可能な発熱機器収容ラックの吸排気構造及びデータセンタに関するものである。
発熱体である発熱機器、例えば、サーバーなどの電子機器は、サーバーラックなどの発熱機器収容ラック内に多段に収容されて空調室内に配置される。サーバーなどの電子機器では電力消費に伴い熱が発生するので、この熱による悪影響を排除するために、空調機などの冷却システムにより発熱機器収容ラック内に収容された発熱機器に空調空気(冷気)を供給し、発熱機器で発生した熱を除去するのが一般的である。
従来のデータセンタとして、特許文献1および特許文献2では、吸気と排気を行うファンを有するサーバー等を、複数段、積層してサーバーラックに収容し、そのサーバーラックを複数個、直線状に同じ方向に向けて配列することでラック列を構成し、2列のラック列を対向するように配置すると共に、その2列のラック列の間を塞ぐことで、1つのラックモジュールを構成することが提案されている。
特許文献1では、2列のラック列を排気側である裏面側を対向させて配置することで、ラック列間に、ホットエリアを形成している点が特徴的である。
また、特許文献2では、2列のラック列を吸気側である前面側を対向させて配置することで、ラック列間に、クールエリアを形成している点が特徴的である。
このように、データセンタでは、空調機からの空調空気(冷気)と、サーバーラックの裏面から排出される熱気とを区別している。
特表2006−526205号公報 特開2007−316989号公報 実開昭63−159895号公報
近年、熱の再利用といった省エネルギー技術が盛んであるが、そんな中、本発明者らは、サーバーラックの裏面から排出される熱気を熱回収し、ボイラー等に利用する技術を開発した。
しかし、例えば、1つのサーバーラックに発熱量が相違するサーバーを収容した場合や、サーバー内のファンの排気能力が高すぎてサーバー内の空気の循環が良い場合など、ある特定のサーバーの排気温度が低い場合がある。このような排気温度の低いサーバーが1つでもサーバーラック内に収容されていると、そのサーバーラック全体での排気温度が低下してしまい、効率的に熱回収を行うことができなくなるという問題が生じる。
そこで、この問題を解決するために、特許文献3に記載されるように、排気温度が低いサーバーを直列状に配置して、上流側に配置されたサーバーの排気を下流側のサーバーに供給することで、上流側に配置されたサーバーからの排気を下流側のサーバーでさらに暖めて排気するようにし、サーバーラック全体での排気温度を高く保つことが考えられる。
しかし、この場合、冷気を吸い込む吸気口から遠い下流側に位置するサーバーに十分な冷気が供給できず、下流側のサーバー自体の放熱が不十分になるおそれがある。また、吸気口から近い上流側に位置するサーバーが故障すると、上流側に位置するサーバーが邪魔になり、吸気口から遠い下流側に位置するサーバーに、十分な冷気が供給できないことも考えられ、問題である。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、複数の発熱機器を収容することができる発熱機器収容ラックにおいて、複数の発熱機器に適切に冷気を供給でき、かつ、発熱機器収容ラックから排気される空気の温度を下げないようにすることで、効率のよい熱回収が実現可能な発熱機器収容ラックの吸排気構造及びデータセンタを提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために創案されたものであり、吸気と排気を行うためのファンを有し、前面側から吸気し裏面側から排気する複数の発熱機器を、上下方向に積層して収容する発熱機器収容ラックの吸排気構造において、前記発熱機器収容ラックは、前面の上下方向にわたって吸気可能であり、かつ、裏面の上下方向にわたって排気可能であり、前記複数の発熱機器は、前記発熱機器収容ラックの前面側を吸気側、裏面側を排気側として、吸気側と排気側が揃うように配置され、前記複数の発熱機器のうち少なくとも1つが、排気温度が所定温度以下の低発熱機器であり、その低発熱機器に、該低発熱機器からの排気を、前記発熱機器収容ラック内で他の発熱機器の前面側に誘導して、当該他の発熱機器に供給する誘導部材を設けた発熱機器収容ラックの吸排気構造である。
前記誘導部材は、前記低発熱機器の排気側に突出するように設けられ、前記低発熱機器の排気を受ける暖気受箱と、該暖気受箱からの排気を前記他の発熱機器の前面側に誘導する回しパイプとからなってもよい。
前記発熱機器収容ラック内に、前記低発熱機器を複数積層して配置すると共に、その上方に、裏面側から排気される排気温度が所定温度より高い高発熱機器を配置し、下方の前記低発熱機器の排気を、前記回しパイプでその上方の前記低発熱機器の前方に順次誘導し、最も上方の前記低発熱機器の排気を、前記回しパイプで前記高発熱機器の前方に誘導するようにしてもよい。
前記発熱機器収容ラック内に、前記低発熱機器を複数積層して配置すると共に、その上方に、裏面側から排気される排気温度が所定温度より高い高発熱機器を配置し、前記各低発熱機器の回しパイプをまとめて、前記各低発熱機器の排気を、上方の前記高発熱機器の前方に誘導するようにしてもよい。
前記各低発熱機器に設けられる前記暖気受箱は、下方の低発熱機器ほど大きく形成されてもよい。
前記発熱機器収容ラック内に、前記低発熱機器と、排気温度が所定温度より高い高発熱機器とを交互に積層して配置し、前記低発熱機器の排気を、前記回しパイプでその上方の前記高発熱機器の前方に誘導するようにしてもよい。
また、本発明は、前記発熱機器収容ラックの吸排気構造を有する発熱機器収容ラックを複数台左右方向に並べてラック列を形成すると共に、該ラック列の裏面側同士を間隔をおいて向かい合わせて空調室内の床面上に配置し、その向かい合わせたラック列の左右方向の一方の端部に、ラック列の下縁から前記空調室の天井に延びるパネルを設けると共に、他方の端部を前記空調室の壁で塞ぎ、かつ、両ラック列の前縁上部に天井に延びるバーティションを設けて、前記空調室内に前記ラック列に囲まれたホットエリアを区画し、そのホットエリア内の天井に、該ホットエリア内の熱気を回収する回収口を形成すると共に、前記空調室内の空調空気をラック列の前面から裏面に通して前記ホットエリアに導入するようにしたデータセンタである。
さらに、本発明は、前記発熱機器収容ラックの吸排気構造を有する発熱機器収容ラックを複数台左右方向に並べてラック列を形成すると共に、該ラック列の前面側同士を間隔をおいて向かい合わせて空調室内の床面上に配置し、その向かい合わせたラック列の左右方向の一方の端部に、ラック列の下縁から前記空調室の天井に延びるパネルを設けると共に、他方の端部を前記空調室の壁で塞ぎ、かつ、両ラック列の前縁上部に天井に延びるバーティションを設けて、前記空調室内に前記ラック列に囲まれたクールエリアを区画し、そのクールエリア内の天井に、空調機からの空調空気を供給する供給口を形成すると共に、前記クールエリア以外のホットエリアの天井に熱気を回収する回収口を形成し、前記空調空気をラック列の前面から裏面に通して前記ホットエリアに導入するようにしたデータセンタである。
本発明によれば、複数の発熱機器に適切に冷気を供給でき、かつ、発熱機器収容ラックから排気される空気の温度を下げないようにすることで、効率のよい熱回収が実現可能な発熱機器収容ラックの吸排気構造及びデータセンタを提供できる。
本発明の一実施の形態に係るデータセンタの平面図である。 図1のデータセンタ内に配置されるラック群の正面図である。 図2のラック群のサーバーラック内の空気の流れ(吸排気の様子)を説明する説明図である。 (a)は、サーバーに誘導部材を装着する様子を説明する説明図であり、(b)はサーバー内の空気の流れを説明する説明図である。 本発明の一実施の形態に係るデータセンタ内に配置されるラック群の正面図である。 図5のラック群のサーバーラック内の空気の流れ(吸排気の様子)を説明する説明図である。 本発明の一実施の形態に係るデータセンタ内に配置されるラック群の正面図である。 図7のラック群のサーバーラック内の空気の流れ(吸排気の様子)を説明する説明図である。
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
図1は、本実施の形態に係るデータセンタの平面図である。
図1に示すように、データセンタ1は、空調室2内に4つのラック群3を配置して構成されている。空調室2には、空調室2に出入りするための扉が設けられているが、図1では省略している。
ラック群3は、発熱機器収容ラックとしてのサーバーラック4を複数台左右方向に直線状に並べてラック列5を形成し、2列のラック列5の裏面側同士を間隔をおいて向かい合わせて(背向列設して)空調室2内の床面上に配置し、かつ、その向かい合わせたラック列5の左右方向の一方の端部にパネル(側壁)6を設けると共に、他方の端部を空調室2の壁Wで塞ぐことにより構成されている。
サーバーラック4の高さが空調室2の天井に届かない場合、図2に示すように、パネル6を天井Rまで延長すると共に、天井Rとサーバーラック4との間を塞ぐ、パーティション(上部閉塞部材)7を設ける。パーティション7は、ラック列5の前縁上部から天井Rに延びるように形成されており、適宜分割されていてもよい。
ラック群3を形成することで、空調室2内にラック列5に囲まれたホットエリアHが区画される。ラック列5の端部に設けられたパネル6には、ホットエリアH内に出入りするための扉(図示せず)が形成されている。
ホットエリアH内の天井Rには、ホットエリアH内の熱気を回収する回収口(図示せず)が複数形成され、ホットエリアH以外の空調室2であるクールエリアCの天井Rには、図示しない空調機からの空調空気(冷気)が供給される供給口(図示せず)が複数形成されている。これら吸気口および回収口には、それぞれに接続されるダクトが天井Rに設けられており、空調室2内の空調空気をラック列5の前面から裏面に通してホットエリアHに導入するようにしている。回収口より回収された熱気は、回収口に接続されたダクトを通って、例えば、ボイラ等に供給される。
なお、本明細書では、空調機からの空調空気(冷気)を供給されるエリアをクールエリアC、サーバーラック4からの熱気が排気されるエリアをホットエリアHという。クールエリアCの温度は約10〜25℃であり、ホットエリアHの温度は約25〜40℃である。
次に、本実施の形態に係る発熱機器収容ラックの吸排気構造100を説明する。
図2に示すように、発熱機器収容ラックとしてのサーバーラック4は、直方体の箱状に形成され、発熱機器としての複数のサーバーA,Bを、上下方向に積層して収容する。
サーバーラック4の前面側には、開閉自在な前面板4aが設けられており、裏面側には、図示しないが前面側と同様に裏面板が設けられている。前面板と裏面板はメッシュ状に形成されており、サーバーラック4は、前面の上下方向にわたって全面で吸気可能であり、かつ、裏面の上下方向にわたって全面で排気可能とされている。なお、本実施の形態では、サーバーラック4の吸気範囲及び排気範囲は、前述したように、「上下方向にわたって全面」であるが、「サーバーA,Bに対向する位置であって、上下方向にわたる面」であってもよい。
図2の中央部に示すように、サーバーラック4の内部には、前面側に2本、裏面側に2本という具合に、4本の支柱20が配置され、かつ、前面側の2本の支柱20の間、および裏面側の2本の支柱20の間を掛け渡すように複数個の横桁21がそれぞれ設けられており、この横桁21にサーバーA,Bを載置するように構成されている。本実施の形態では、全てのサーバーラック4が同じ内部構造とされるが、全てではなく、一部のサーバーラック4が同じ内部構造であってもよい。
横桁21は、その両端がボルト22にて支柱20に固定されるが、支柱20には、ボルト22と螺合する穴(図示せず)が段階的に形成されており、サーバーラック4に載置するサーバーA,Bの高さに合わせて、上下方向に、取り付け位置を調整できるようになっている。
サーバーラック4内に収容されるサーバーA,Bは、吸気と排気を行うためのファン(図示せず)を有し、前面側から吸気し裏面側から排気するようにされる。サーバーA,Bは、サーバーラック4の前面側を吸気側、裏面側を排気側として、吸気側と排気側が揃うようにそれぞれサーバーラック4内に配置される。
サーバーラック4内には、排気温度が所定温度以下の低発熱機器であるサーバーAと、排気温度が所定温度より高い高発熱機器であるサーバーBが収納される。
サーバーAは、暖気(約25〜32℃の空気)が排気されるサーバーであり、サーバーBは熱気(約32〜40℃の空気)が排気されるサーバーである。ここでは、便宜上2種類のサーバーA,Bを用いる場合を説明するが、決して、サーバーの型番が2種類あるという意味ではなく、サーバーA,Bは、複数種類の型番のサーバーを含むものであってもよい。
本実施の形態では、3台のサーバーA1〜A3と、4台のサーバーB1〜B4をサーバーラック4内に収容する場合を説明する。
図2および図3に示すように、サーバーラック4内には、下方から上方にかけて、サーバーA1、サーバーB1、サーバーA2、サーバーB2、サーバーA3、サーバーB3、およびサーバーB4が順次配置される。
本実施の形態に係る発熱機器収容ラックの吸排気構造100では、低発熱機器であるサーバーA1〜A3に、サーバーA1〜A3からの排気を、サーバーラック4内で他のサーバーA(またはB)の前面側に誘導して、当該他のサーバーA(またはB)に供給する誘導部材(排気回し構造)25が設けられる。
誘導部材25は、低発熱機器であるサーバーA1〜A3の排気側に突出するように設けられ、サーバーA1〜A3の排気を受ける暖気受箱26と、暖気受箱26からの排気を他のサーバーA(またはB)の前面側に誘導する回しパイプ27とからなる。
図4(a)、(b)に示すように、暖気受箱26は箱状に形成され、その幅(図示右手前から左奥方向の幅)および高さ(図示上下方向の高さ)が、サーバーAの幅、高さと略等しく形成されている。暖気受箱26の前面(図示左手前側の面)は開口とされ開口部41が形成されており、その開口部41の両端には、サーバーAの裏面に取り付けることができるように、暖気受箱26の側壁43を前方に延長するように取付板42が形成されている。取付板42は、側壁43と一体に形成してもよいし、別体として側壁43に取り付けるようにしてもよい。暖気受箱26の上面には、樹脂性で可とう性のある材料からなる回しパイプ27の入口端が取り付けられる。
サーバーAは、その前面に吸気口44が形成され、裏面に排気口45が形成されており、内蔵されたファンにより、吸気口44から吸気して、排気口45から排気するよう構成されている。排気口45から排気された空気は、暖気受箱26に導入され、その上面に取り付けられた回しパイプ27に導入される。
回しパイプ27の出口端は、図2,3に示すように、上方に位置するサーバーBの上方に、サーバーA,Bの前面とほぼ同じ位置となるように配置される。
具体的には、最下方に配置されたサーバーA1の回しパイプ27は、その出口端がサーバーB1の上方かつサーバーA2の下方に位置するようにされ、サーバーA1の回しパイプ27は、その出口端がサーバーB2の上方かつサーバーA3の下方に位置するようにされる。最も上方に配置された低発熱機器であるサーバーA3の回しパイプ27は、その出口端がサーバーB3の上方かつサーバーB4の下方に位置するようにされる。
サーバーラック4内の空気の流れを図3を用いて説明する。
図3に示すように、サーバーA1は、その前面側から空調空気(冷気)を中心に吸気を行い、裏面側から暖気を排気する。サーバーA1で排気された暖気は、暖気受箱26、回しパイプ27を通ってサーバーラック4の前面側に回される。回しパイプ27の出口端から排気された暖気は、空調空気との比重の差により大部分が上方に流れ、サーバーA2に供給される。
サーバーA2は、その前面側からサーバーA1により排気された暖気と空調空気とを吸気し、裏面側から暖気を排気する。サーバーA2で排気された暖気は、暖気受箱26、回しパイプ27を通ってサーバーA3に供給される。同様に、サーバーA3の排気はサーバーB4に供給される。
サーバーB4は、前面側から空調空気を吸気するが、その一部に、サーバーA3から排気された暖気も一緒に吸気することになる。サーバーB4は、その裏面側から熱気を排気する。
つまり、本実施の形態では、下方のサーバーA(A1,A2)の排気を、回しパイプ27でその上方のサーバーA(A2,A3)の前方に順次誘導し、最も上方のサーバーA3の排気を、サーバーB4の前方に誘導するようにしている。
これにより、サーバーA1→サーバーA2→サーバーA3と暖気が段々暖められて熱気に近づき、この熱気に近づいた暖気を、さらに高発熱機器であるサーバーB4で暖めて、熱気としてホットエリアHに導入する。なお、サーバーA3の排気温度が高く、既に熱気になっている場合は、サーバーA3に誘導部材25を取り付けずに、サーバーA3の排気をそのままホットエリアHに導入するようにしてもよい。
サーバーB1〜B3については、前面側から空調空気を中心に吸気を行い、裏面側から熱気を排気する。ただし、サーバーA1〜A3からの排気が全く吸気されないわけではなく、サーバーA1〜A3からの排気も多少は吸気される。サーバーB4は、その排気温度がサーバーB1〜B3に比べ高めであることが望ましい。
本実施の形態の作用を説明する。
本実施の形態に係る発熱機器収容ラックの吸排気構造100では、発熱機器収容ラックとしてのサーバーラック4に収容される複数の発熱機器(サーバーA,B)のうち少なくとも1つが、排気温度が所定温度以下の低発熱機器(サーバーA)であり、その低発熱機器に、低発熱機器からの排気を、サーバーラック4内で他の発熱機器の前面側に誘導して、当該他の発熱機器に供給する誘導部材25を設けている。
これにより、排気温度が低い低発熱機器であるサーバーAがサーバーラック4内に収容される場合であっても、サーバーラック4から排気される空気の温度(排気温度)を下げないようにすることが可能となり、効率のよい熱回収を実現できる。
また、本実施の形態では、発熱機器であるサーバーA,Bを上下方向に積層して収容しているため、サーバーA,Bに対して適切に冷気を供給することが可能となり、サーバーA,Bの放熱が不十分となることがない。
本発明の他の実施の形態を説明する。
図5および図6に示す発熱機器収容ラックの吸排気構造200は、発熱機器収容ラックとしてのサーバーラック4内に、低発熱機器であるサーバーA1〜A3を配置すると共に、その上方に、高発熱機器であるサーバーB1〜B3を配置したものである。サーバーラック4内には、下方から上方にかけて、サーバーA1、サーバーA2、サーバーA3、サーバーB1、サーバーB2、サーバーB3が順次積層して配置される。
サーバーA1〜A3にはそれぞれ誘導部材25が取り付けられており、サーバーA1〜A3の回しパイプ27の出口端は、サーバーA3の上方かつサーバーB1の下方に位置するようにされる。
サーバーA1〜A3に設けられる暖気受箱26は、その長さ(前後方向の長さ)が、下方に配置されるものほど大きく形成される。つまり、暖気受箱26は、サーバーA3、サーバーA2、サーバーA1の順に、その長さが長くなるように形成される。これは、回しパイプ27同士の干渉を少なくする工夫である。
サーバーA1〜A3で排気された暖気は、回しパイプ27によりそれぞれサーバーラック4の前面側に回され、サーバーB1に供給される。ここでは、3つのサーバーA1〜A3からの暖気がまとめて供給され、供給される暖気の量が多いので、サーバーB1だけでなく、その上方のサーバーB2やサーバーB3にも暖気が供給されることとなる。
このように、サーバーA1〜A3の回しパイプをまとめて、サーバーA1〜A3からの暖気を、上方のサーバーB1〜B3の前方に誘導してサーバーB1〜B3に供給することで、暖気はサーバーB1〜B3で暖められて熱気となり、ホットエリアHに導入される。よって、サーバーラック4から排気される空気の温度(排気温度)を下げないようにすることができ、効率のよい熱回収を実現できる。
図7,8に示す発熱機器収容ラックの吸排気構造300は、発熱機器収容ラックとしてのサーバーラック4内に、低発熱機器であるサーバーAと、高発熱機器であるサーバーBとを交互に積層して配置したものである。サーバーラック4内には、下方から上方にかけて、サーバーA1、サーバーB1、サーバーA2、サーバーB2、サーバーA3、サーバーB3が順次積層して配置される。
サーバーA1〜A3にはそれぞれ誘導部材25が取り付けられており、サーバーA1の回しパイプ27の出口端は、サーバーA1の上方かつサーバーB1の下方に位置するようにされる。同様に、サーバーA2の回しパイプ27の出口端は、サーバーA2の上方かつサーバーB2の下方、サーバーA3の回しパイプ27の出口端は、サーバーA3の上方かつサーバーB3の下方に位置するようにされる。
これにより、サーバーA1からの暖気がサーバーB1に、サーバーA2からの暖気がサーバーB2に、サーバーA3からの暖気がサーバーB3に供給されることとなる。
このように、サーバーA1〜A3からの暖気を、その上方のサーバーB1〜B3の前方に誘導して供給することで、暖気はサーバーB1〜B3で暖められて熱気となり、サーバーラック4から排気される空気の温度(排気温度)を下げないようにすることが可能となる。
さらに、発熱機器収容ラックの吸排気構造300によれば、サーバーAとサーバーBとを交互に配置しているため、ホットエリアHに熱気を導入(排気)するサーバーB1〜B3を上下方向に一定間隔で配置することができ、サーバーラック4の裏面側からの排気温度を全体的に一定にすることが可能となる。
上記実施形態では、発熱機器としてサーバーA,Bを挙げたが、別の発熱機器、例えば、スイッチングハブや電源装置などであってもよい。
また、上記実施形態では、1つのサーバーラック4に複数の誘導部材25を設けた場合を説明したが、1つだけ設けた場合であってもよい。つまり、サーバーAが1つの場合であってもよい。
さらに、上記実施形態では、回しパイプ27の出口端を上方に位置するサーバーAまたはBの下方に位置するように構成していたが、回しパイプ27の出口端を、下方に位置するサーバーAまたはBの下方に位置するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、ラック列5間にホットエリアHを形成するタイプのデータセンタ1を説明したが、ラック列5間にクールエリアCを形成するタイプのデータセンタであってもよい。
この場合、ラック列5の前面側同士を間隔をおいて向かい合わせてラック群3を形成して、空調室2内にラック列5に囲まれたクールエリアCを区画し、そのクールエリアC内の天井Rに、空調機からの空調空気を供給する供給口を形成すると共に、クールエリアC以外のホットエリアHの天井Rに熱気を回収する回収口を形成するようにすればよい。
また、1つのラック群3に、発熱機器収容ラックの吸排気構造100,200,300を有する発熱機器収容ラックを混在させてもよい。
このように、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更を加え得ることは勿論である。
1 データセンタ
2 空調室
3 ラック群
4 サーバーラック(発熱機器収容ラック)
5 ラック列
6 パネル
7 パーティション
20 支柱
21 横桁
22 ボルト
25 誘導部材
26 暖気受箱
27 回しパイプ
A サーバー(低発熱機器)
B サーバー(高発熱機器)
100 発熱機器収容ラックの吸排気構造

Claims (8)

  1. 吸気と排気を行うためのファンを有し、前面側から吸気し裏面側から排気する複数の発熱機器を、上下方向に積層して収容する発熱機器収容ラックの吸排気構造において、
    前記発熱機器収容ラックは、前面の上下方向にわたって吸気可能であり、かつ、裏面の上下方向にわたって排気可能であり、
    前記複数の発熱機器は、前記発熱機器収容ラックの前面側を吸気側、裏面側を排気側として、吸気側と排気側が揃うように配置され、
    前記複数の発熱機器のうち少なくとも1つが、排気温度が所定温度以下の低発熱機器であり、その低発熱機器に、該低発熱機器からの排気を、前記発熱機器収容ラック内で他の発熱機器の前面側に誘導して、当該他の発熱機器に供給する誘導部材を設けたことを特徴とする発熱機器収容ラックの吸排気構造。
  2. 前記誘導部材は、前記低発熱機器の排気側に突出するように設けられ、前記低発熱機器の排気を受ける暖気受箱と、該暖気受箱からの排気を前記他の発熱機器の前面側に誘導する回しパイプとからなる請求項1記載の発熱機器収容ラックの吸排気構造。
  3. 前記発熱機器収容ラック内に、前記低発熱機器を複数積層して配置すると共に、その上方に、裏面側から排気される排気温度が所定温度より高い高発熱機器を配置し、
    下方の前記低発熱機器の排気を、前記回しパイプでその上方の前記低発熱機器の前方に順次誘導し、最も上方の前記低発熱機器の排気を、前記回しパイプで前記高発熱機器の前方に誘導するようにした請求項2記載の発熱機器収容ラックの吸排気構造。
  4. 前記発熱機器収容ラック内に、前記低発熱機器を複数積層して配置すると共に、その上方に、裏面側から排気される排気温度が所定温度より高い高発熱機器を配置し、
    前記各低発熱機器の回しパイプをまとめて、前記各低発熱機器の排気を、上方の前記高発熱機器の前方に誘導するようにした請求項2記載の発熱機器収容ラックの吸排気構造。
  5. 前記各低発熱機器に設けられる前記暖気受箱は、下方の低発熱機器ほど大きく形成される請求項4記載の発熱機器収容ラックの吸排気構造。
  6. 前記発熱機器収容ラック内に、前記低発熱機器と、裏面側から排気される排気温度が所定温度より高い高発熱機器とを交互に積層して配置し、
    前記低発熱機器の排気を、前記回しパイプでその上方の前記高発熱機器の前方に誘導するようにした請求項2記載の発熱機器収容ラックの吸排気構造。
  7. 請求項1〜6いずれかに記載の発熱機器収容ラックの吸排気構造を有する発熱機器収容ラックを複数台左右方向に並べてラック列を形成すると共に、該ラック列の裏面側同士を間隔をおいて向かい合わせて空調室内の床面上に配置し、その向かい合わせたラック列の左右方向の一方の端部に、ラック列の下縁から前記空調室の天井に延びるパネルを設けると共に、他方の端部を前記空調室の壁で塞ぎ、かつ、両ラック列の前縁上部に天井に延びるバーティションを設けて、前記空調室内に前記ラック列に囲まれたホットエリアを区画し、そのホットエリア内の天井に、該ホットエリア内の熱気を回収する回収口を形成すると共に、前記空調室内の空調空気をラック列の前面から裏面に通して前記ホットエリアに導入するようにしたことを特徴とするデータセンタ。
  8. 請求項1〜6いずれかに記載の発熱機器収容ラックの吸排気構造を有する発熱機器収容ラックを複数台左右方向に並べてラック列を形成すると共に、該ラック列の前面側同士を間隔をおいて向かい合わせて空調室内の床面上に配置し、その向かい合わせたラック列の左右方向の一方の端部に、ラック列の下縁から前記空調室の天井に延びるパネルを設けると共に、他方の端部を前記空調室の壁で塞ぎ、かつ、両ラック列の前縁上部に天井に延びるバーティションを設けて、前記空調室内に前記ラック列に囲まれたクールエリアを区画し、そのクールエリア内の天井に、空調機からの空調空気を供給する供給口を形成すると共に、前記クールエリア以外のホットエリアの天井に熱気を回収する回収口を形成し、前記空調空気をラック列の前面から裏面に通して前記ホットエリアに導入するようにしたことを特徴とするデータセンタ。
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