JP2010282698A - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】副共振を抑えつつ、簡便な手法で弾性板の剛性の調整を可能とする対物レンズ駆動装置を提供する。
【解決手段】対物レンズ駆動装置は、対物レンズを支持する対物レンズ支持部と、対物レンズ支持部をトラッキング方向及びフォーカシング方向に変位させるための駆動手段と、タンジェンシャル方向に沿って延在し、対物レンズ支持部の両側面に連結された複数対の弾性支持部材と、対物レンズ支持部の一側部に連結された複数の弾性支持部が貫通される第一貫通孔及び前記対物レンズ支持部の他側部に連結された複数の弾性支持部が貫通される第二貫通孔が形成された固定部と、固定部を貫通した弾性支持部材の他端部が固定される弾性板とを備える。固定部における対物レンズ側とは反対側から弾性板に向けて突出し、その端面に前記弾性板の中央部が固定される凸部が形成されている。弾性板の固定部側とは反対側に凸部と略同一の大きさの補強部材が貼り合わせてある。
【選択図】図1
Description
このような対物レンズ駆動装置では、使用周波数帯域における共振ピークを抑制するとともに部品精度、組立精度等に起因する影響を緩和し、かつ経時変化、温度変化に対しても信頼性を保持したものを提供することが重要である。
このため、従来の対物レンズ駆動装置(例えば特許文献1参照)においては、固定部材における対物レンズ支持部側とは反対の面に凸部を設け、この凸部の端面に当該端面よりも幅広な弾性板を重ねる。そして、複数の弾性支持部材を固定部材から貫通させて、弾性板における凸部から幅方向に延出した部分に弾性支持部材の他端部を半田付け等により固定している。そして、弾性板における凸部から延出した部分の剛性を調整することによって、DCチルトを低減できるようになっている。
このため、本発明の課題は、副共振を抑えつつ、簡便な手法で上記の剛性の調整を可能とする対物レンズ駆動装置を提供することである。
対物レンズを支持する対物レンズ支持部と、
前記対物レンズ支持部をトラッキング方向及びフォーカシング方向に変位させるための駆動手段と、
タンジェンシャル方向に沿って延在し、前記対物レンズ支持部の両側面に連結された複数対の弾性支持部材と、
前記対物レンズ支持部の一側部に連結された複数の弾性支持部が貫通される第一貫通孔及び前記対物レンズ支持部の他側部に連結された複数の弾性支持部が貫通される第二貫通孔が形成された固定部と、
前記固定部を貫通した前記弾性支持部材の他端部が固定される弾性板とを備え、
前記固定部における前記対物レンズ側とは反対側から前記弾性板に向けて突出し、その端面に前記弾性板の中央部が固定される凸部が形成されていて、
前記弾性板の前記固定部側とは反対側に前記凸部と略同一の大きさの補強部材が貼り合わせてあることを特徴としている。
前記対物レンズ支持部には、焦点距離の異なる2種類の前記対物レンズが支持されていることを特徴としている。
また、対物レンズ支持部20の両側面には、コイル端子基板23が貼付されている。これらコイル端子基板23には、弾性支持部材であるワイヤバネ24が半田付け等によって複数対取り付けられている。このワイヤバネ24は、タンジェンシャル方向Xに沿って延在し対物レンズ支持部20の他端側に向けて延出している。ここで、対物レンズ支持部20の両側面に取り付けられた2つのワイヤバネ24を一対とすると、本実施形態では図2に示すように3対のワイヤバネ24が設けられていることになる。そして、以下においては、6本のワイヤバネ24のうち、対物レンズ支持部20の一側部に連結されたものには符号の後に「a」を付してワイヤバネ24aと表記し、対物レンズ支持部20の他側部に連結されたものには符号の後に「b」を付してワイヤバネ24bと表記する。
フォーカシングコイル31は、トラッキング方向Yに平面状に巻線されたフォーカシング用の駆動コイルであり、対物レンズ支持部20の略中央に取り付けられている。
トラッキングコイル32は、フォーカシング方向Zに平面状に巻線されたトラッキング用の駆動コイルであり、2個のフォーカシングコイル31間に配置されて、対物レンズ支持部20に取り付けられている。
また、固定部40における対物レンズ21,22側とは反対側には、後述する弾性板50に向けて突出する凸部43が形成されている。この凸部43には、弾性板50の中央部が貼り付けられて固定されている。
この弾性板50における固定部40とは反対側の面には、当該弾性板50を介して少なくとも凸部43の端面と重なるシート状の補強部材60が貼り合わされている。補強部材60は、凸部43と略同一の大きさに形成されている。補強部材60は、弾性板50と同素材のものが用いられており、弾性板50に対して接着又は熱溶着などの方法で貼り合わされている。この補強部材60によって弾性板50の剛性が調整されることになる。
使用する光ディスクに応じた対物レンズ21,22に切り替える際には、図3に示すように、駆動手段30によって対物レンズ支持部20をフォーカシング方向Zに昇降させる。ここで、補強部材60のない対物レンズ駆動装置1Aの場合であると、図4に示すように、弾性板50の剛性が十分でないので、昇降時に弾性板50の変形量が大きくなってしまい、対物レンズ支持部20が傾いて、タンジェンシャル方向XのDCチルトが発生してしまう。しかしながら、本実施形態の対物レンズ駆動装置1であると、補強部材60によって弾性板50の剛性が調整されているので、図3に示すように昇降時におけるトラッキング方向YのDCチルトが抑えられることになる。
例えば、上記実施形態では、図1,2に示すように補強部材60が凸部43の端面よりも大きなサイズに形成されている場合を示しているが、少なくとも凸部43の端面と重なる形状であればよい。例えば、弾性板50における凸部43からはみ出した部分と、凸部43との境界Cまで、補強部材60が達していないと、前記はみ出した部分が自由端として凸部43に支持されてしまう。これでは、弾性板50自体の変動が大きくなってしまい、チルト量の抑制に弊害がでてしまう。しかしながら、補強部材60が少なくとも凸部43の端面と重なる形状であれば、前記はみ出した部分が固定端として凸部43に支持されるので、弾性板50自体の変動を抑えることができ、チルト量を確実に抑制することが可能となる。
10 基台
20 対物レンズ支持部
21,22 対物レンズ
23 コイル端子基板
24 ワイヤバネ(弾性支持部材)
30 駆動手段
31 フォーカシングコイル
32 トラッキングコイル
33a,33b ヨーク
34a,34b 駆動用磁石
40 固定部
41 第一貫通孔
42 第二貫通孔
43 凸部
50 弾性板
60 補強部材
C 境界
W 幅
X タンジェンシャル方向
Y トラッキング方向
Z フォーカシング方向
Claims (2)
- 対物レンズを支持する対物レンズ支持部と、
前記対物レンズ支持部をトラッキング方向及びフォーカシング方向に変位させるための駆動手段と、
タンジェンシャル方向に沿って延在し、前記対物レンズ支持部の両側面に連結された複数対の弾性支持部材と、
前記対物レンズ支持部の一側部に連結された複数の弾性支持部が貫通される第一貫通孔及び前記対物レンズ支持部の他側部に連結された複数の弾性支持部が貫通される第二貫通孔が形成された固定部と、
前記固定部を貫通した前記弾性支持部材の他端部が固定される弾性板とを備え、
前記固定部における前記対物レンズ側とは反対側から前記弾性板に向けて突出し、その端面に前記弾性板の中央部が固定される凸部が形成されていて、
前記弾性板の前記固定部側とは反対側に前記凸部と略同一の大きさの補強部材が貼り合わせてあることを特徴とする対物レンズ駆動装置。 - 請求項1記載の対物レンズ駆動装置において、
前記対物レンズ支持部には、焦点距離の異なる2種類の前記対物レンズが支持されていることを特徴とする対物レンズ駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009136446A JP2010282698A (ja) | 2009-06-05 | 2009-06-05 | 対物レンズ駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009136446A JP2010282698A (ja) | 2009-06-05 | 2009-06-05 | 対物レンズ駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010282698A true JP2010282698A (ja) | 2010-12-16 |
Family
ID=43539303
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009136446A Pending JP2010282698A (ja) | 2009-06-05 | 2009-06-05 | 対物レンズ駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010282698A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001126279A (ja) * | 1999-10-21 | 2001-05-11 | Akai Electric Co Ltd | 対物レンズ支持装置 |
JP2008310862A (ja) * | 2007-06-13 | 2008-12-25 | Sony Corp | 光ピックアップおよび光ディスク装置 |
-
2009
- 2009-06-05 JP JP2009136446A patent/JP2010282698A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2001126279A (ja) * | 1999-10-21 | 2001-05-11 | Akai Electric Co Ltd | 対物レンズ支持装置 |
JP2008310862A (ja) * | 2007-06-13 | 2008-12-25 | Sony Corp | 光ピックアップおよび光ディスク装置 |
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A621 | Written request for application examination |
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