JP2010282696A - 対物レンズアクチュエータ及びそれを備えた光ピックアップ - Google Patents

対物レンズアクチュエータ及びそれを備えた光ピックアップ Download PDF

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Abstract

【課題】部品点数を低減するとともに、低コストで製造できる対物レンズアクチュエータを提供する。
【解決手段】対物レンズアクチュエータは、一対の磁性部材配置部41a、41bと、一対の減衰材充填部42a、42bと、可動部の移動量を規制する突起部44a、44bと、を有する樹脂部品38を備える。突起部44a、44bは、磁性部材配置部41a、41bを上部側からカバーするカバー部43a、43bから突出する。減衰材充填部42a、42bは、上部側に開口を有する第1の溝からなっており、樹脂部品38は、上下方向に平面視した場合に、突起部44a、44bと重なる樹脂がないように、且つ、カバー部43a、43bと磁性部材配置部41a、41bとが重なる部分には、カバー部43a、43bを形成する樹脂以外の樹脂がないように設けられている。
【選択図】図6

Description

本発明は、対物レンズアクチュエータ及びそれを備えた光ピックアップに関し、詳細には、対物レンズアクチュエータを構成する部品点数を減らして、対物レンズアクチュエータ及び光ピックアップを低コストで製造可能とする技術に関する。
近年、コンパクトディスク(以下、CDという。)やデジタル多用途ディスク(以下、DVDという。)といった光ディスクが普及している。また、最近ではブルーレイディスク(以下、BDという。)といった大容量の情報を記録できる光ディスクについても実用化されている。これら光ディスクに記録される情報の読み取りや光ディスクへの情報の書き込みには光ピックアップが用いられる。
光ピックアップにおいては、情報の読み取りや書き込み時に、光ディスクの面振れ等によらず光源から出射される光の焦点が常に光ディスクの記録面に合うようにフォーカシング制御を行う必要がある。また、光源から出射されて光ディスクの記録面に形成される光スポットが、光ディスクに形成されるトラックに追従するようにトラッキング制御を行う必要がある。このため、光ピックアップには、フォーカシング制御やトラッキング制御を行えるように、対物レンズをフォーカス方向及びトラック方向に移動可能とする対物レンズアクチュエータが備えられている。
図8は、従来の対物レンズアクチュエータの構成例を示す概略斜視図である。以下、図8を参照して従来の対物レンズアクチュエータ100の構成について、簡単に説明する。従来の対物レンズアクチュエータ100は、大きくは、板金部材からなるアクトベース101と、樹脂成型部品からなるレンズホルダ102と、樹脂成型部品からなるゲルボックス103と、板金部材或いは樹脂部品からなるアクトカバー104と、を備える。
アクトベース101には、レンズホルダ102を挟むように一対の永久磁石201a、201bが搭載されている。上部から見た場合に平面視略矩形状に形成されるレンズホルダ102には、対物レンズ202やコイル203が備えられている。また、レンズホルダ102には、ワイヤ204の一端が取り付けられている。このワイヤ204は複数(この例では6本)設けられ、いずれも一対の永久磁石201a、201bの対向方向と略平行な方向に延び、レンズホルダ102の対向する2つの側面部102a、102bに対称的に取り付けられている。図8に示す構成例では、2つの側面部102a、102bのそれぞれに、3本のワイヤ204の各一端が取り付けられた状態となっている。
ゲルボックス103には、ワイヤ204の振動を減衰させる減衰材(ゲル材)が充填できるように中空に形成された一対の減衰材充填部103a、103bが設けられている。このゲルボックス103の背後には回路基板205が取り付けられており、ワイヤ204の他端がこの回路基板205に固着されている。そして、これにより、レンズホルダ102はワイヤ204によって揺動可能に支持された状態となっている。なお、レンズホルダ102は、レンズホルダ102に取り付けられるフォーカスコイル(図示せず)やトラックコイル203に電流を流すことにより、永久磁石201a、201bが形成する磁界との電磁気的な作用によって、フォーカス方向やトラック方向へと移動する。
アクトカバー104は、一対の永久磁石201a、201bの上部を覆うように、また、ワイヤ204を側面から覆うように配置されている。これにより、アクトカバー104は、防塵効果と、光ピックアップの組み立て時においてワイヤ204に手等が触れるのを防止するワイヤ保護効果と、を発揮する。また、アクトカバー104には2つの突起部104a、104bが形成されており、これにより、レンズホルダ102がフォーカシング方向に移動したときの上限位置を規制できるようになっている。
上述した従来の対物レンズアクチュエータ100の場合、部品点数が多く、各部品において他の部品と組み合せるためのマージンが必要となるために部品が大型化し、結果として対物レンズアクチュエータの大型化に繋がっていた。また、部品点数が多いために、組み立て精度が良いとは言えず、その改善が望まれていた。
この点、図9に示すように、特許文献1に開示される対物レンズアクチュエータは、アクチュエータの固定部(図示しないヨークとヨークに接合された永久磁石)を支持するアクチュエータベース301(上記アクトベース101に相当)と、アクチュエータの可動部(レンズホルダ)を変位可能に支持するダンパベース302(上記ゲルボックス103に相当)と、を樹脂により一体形成する構成としている。また、アクチュエータベース301に、アクチュエータの可動部の上限位置を規制する係合部303(上記突起部104a、104bに相当)を一体的に形成する構成としている。
このために、上述した従来の対物レンズアクチュエータ100に比べて部品点数を少なくでき、組み立て精度の向上が望める。
特開2000−293873号公報
しかしながら、特許文献1に開示されるアクチュエータベース301とダンパベース302の一体化物は、例えばゲル材が中空部304に充填される構成である等、金型を単に一方向に抜くだけでは形成できない構造となっている。このために、特許文献1に示される構成では、一体化物を形成するためのコストが高くなるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、部品点数を低減するとともに、低コストで製造できる対物レンズアクチュエータを提供することである。また、本発明の他の目的は、そのような対物レンズアクチュエータを備えることにより、低コストで製造できるとともに、組み立てバラツキの少ない光ピックアップを提供することである。
上記目的を達成するために本発明の対物レンズアクチュエータは、
複数のコイルが取り付けられると共に対物レンズを保持する可動部と、
前記可動部を挟むように対向配置される一対の磁石と、
前記可動部に設けられる固定部に一端が取り付けられて他端が回路基板に固定される複数の棒状弾性支持部材と、
前記一対の磁石を配置するための一対の磁性部材配置部と、前記棒状弾性支持部材の振動を減衰させる減衰材が充填される一対の減衰材充填部と、前記可動部の移動量を規制する突起部と、を有して前記回路基板が取り付けられる樹脂部品と、
を備える対物レンズアクチュエータであって、
前記可動部に保持される前記対物レンズの光軸と略平行な方向を上下方向とし、前記可動部の前記対物レンズが保持される側を上部側とした場合に、
前記突起部は、前記樹脂部品に一体的に形成されて前記一対の磁性部材配置部を上部側からカバーする一対のカバー部の少なくとも一方から突出して前記可動部の上限位置を規制し、
前記一対の減衰材充填部は、いずれも、上部側或いは下部側に開口を有する第1の溝からなっており、
前記樹脂部品は、上下方向に平面視した場合に、前記突起部と重なる樹脂がないように、且つ、前記カバー部と前記磁性部材配置部とが重なる部分には、前記カバー部を形成する樹脂以外の樹脂がないように設けられていることを特徴としている。
本構成によれば、対物レンズアクチュエータが備える樹脂部品は、1つの部品で、従来の対物レンズアクチュエータにおける、アクトベース、ゲルボックス及びアクトカバーと同様の機能を果たしている。すなわち、本構成によれば、従来に比べて部品点数を削減して対物レンズアクチュエータを製造できる。そして、本構成においては、減衰材充填部、カバー部及び突起部が設けられる部分の構成を工夫しているために、樹脂部品が中空構造を有しない構造とできる。このために、樹脂部品は、金型を単に一方向に抜くだけで形成でき、金型に要するコストを抑えて安価に製造できる。したがって、先に述べた部品点数の削減効果と合わせて、従来に比べて大幅に製造コストを抑制して対物レンズアクチュエータを製造することが可能である。
また、本構成によれば、従来の比べて部品点数が削減されるために、部品を組み合せるために各部品に対して考慮する必要があったマージンも少なくなり、結果として、対物レンズアクチュエータのサイズの小型化を図ることも可能となる。また、組み合せる部品の数が減るために、組み立てバラツキについても抑制できる。
上記構成の対物レンズアクチュエータにおいて、前記第1の溝の前記回路基板側の隣には、前記上部側と前記下部側とのうち、前記第1の溝と反対となる側に開口を有する第2の溝が形成され、前記複数の棒状弾性支持部材のそれぞれは、前記第1の溝及び前記第2の溝を挿通されていることとしてもよい。そして、この構成においては、第1の溝が上部側に、第2の溝が下部側に開口を有するように構成するのが好ましい。このようにすると、作業性良く対物レンズアクチュエータを製造できる。
上記構成の対物レンズアクチュエータにおいて、前記突起部は、前記一対のカバー部の両方から突出するように設けられ、前記可動部を挟むように2つ設けられているのが好ましい。このように構成することによって、突起部の可動部の上限位置を規制する機能をより適切に発揮し易い。
上記構成の対物レンズアクチュエータにおいて、前記樹脂部品には、前記一対の減衰材充填部より可動部側において壁面が前記棒状弾性支持部材と略平行となるように設けられ、前記棒状弾性支持部材を保護する一対の保護用側壁が形成されているのが好ましい。この構成によれば、対物レンズアクチュエータや光ピックアップの組み立て時にワイヤに、手等が触れる可能性を低減できる。
上記構成の対物レンズアクチュエータにおいて、前記一対の磁石のそれぞれの背後にはヨークが配置され、前記磁性部材配置部には、前記磁石と前記ヨークとが配置されているのが好ましい。この構成によれば、磁石によって作られる磁界の磁束密度を高めることが可能であり、好ましい。
また、上記目的を達成するために本発明は、上記構成の対物レンズアクチュエータを備える光ピックアップであることを特徴としている。
本構成によれば、対物レンズアクチュエータを低コストで製造できるために、光ピックアップに要するコストを低減できる。また、対物レンズアクチュエータの組み立てバラツキがすくないために、光ピックアップの組み立てバラツキも低減できる。
本発明によれば、部品点数を低減するとともに、低コストで製造できる対物レンズアクチュエータを提供できる。また、前述の対物レンズアクチュエータを備える構成とすることによって、低コストで製造できるとともに、組み立てバラツキの少ない光ピックアップを提供できる。
本実施形態の光ピックアップの外観構成を示す概略図 本実施形態の光ピックアップが備える光学構成を示す概略平面図 本実施形態の対物レンズアクチュエータの構成を示す概略斜視図 本実施形態の対物レンズアクチュエータが備えるレンズホルダに取り付けられるコイルの構成を示す概略斜視図 本実施形態の対物レンズアクチュエータが備える磁性部材の構成を説明するための概略平面図 本実施形態の対物レンズアクチュエータが備える樹脂部品の構成を示す概略斜視図 本実施形態の対物レンズアクチュエータが備える樹脂部品の構成を示す概略平面図 従来の対物レンズアクチュエータの構成例を示す概略斜視図 従来の対物レンズアクチュエータの他の構成例を説明するための概略斜視図
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(光ピックアップの構成)
まず、本発明の対物レンズアクチュエータを備える光ピックアップの構成について説明する。なお、ここでは、光ピックアップがBDに対して情報の読み取りや情報の書き込みを行える構成である場合を例に挙げて説明する。ただし、本発明は、BD対応の光ピックアップに限らず、他の種類の光ディスクに対応する光ピックアップにも広く適用できるものである。
図1は、本実施形態の光ピックアップの外観構成を示す概略図で、図1(a)は概略平面図、図1(b)は概略側面図である。図1に示すように、本実施形態の光ピックアップ1は、ピックアップベース2と、ピックアップベース2上に搭載される対物レンズアクチュエータ3と、を備える。なお、ピックアップベース2の左右には軸受け部2a、2bが設けられるが、これはピックアップベース2をガイドシャフト101に沿って摺動可能とするために設けられる。
図2は、本実施形態の光ピックアップが備える光学構成を示す概略平面図である。なお、図2は、光ディスク100側からフォーカス方向(情報記録面100aに対して垂直な方向;図1(b)参照)に沿って見た場合の概略平面図である。
図2に示すように、本実施形態の光ピックアップ1には、光源11と、グレーティング12と、偏光ビームスプリッタ13と、1/4波長板14と、コリメートレンズ15と、立上げミラー16と、対物レンズ17と、センサレンズ18と、受光素子19と、が備えられる。これらの部材のうち、対物レンズ17以外の部材はピックアップベース2(図1参照)上に搭載されている。対物レンズ17は、対物レンズアクチュエータ3(図1参照)に搭載されている。
光源11はBD用のレーザ光(例えば波長405nm帯のレーザ光)を出射する半導体レーザである。なお、光源11からは直線偏光が出射されるようになっている。光源11から出射されたレーザ光はグレーティング12に送られる。
グレーティング12は、光源11から送られてきたレーザ光を回折して主光と2つの副光とに分ける。このように主光と副光とに分けるのは、トラッキング制御を行うために必要なトラックエラー信号を得られるようにするためである。本実施形態の光ピックアップ1においては、公知の手法であるDPP(Differential Push-Pull)法を用いてトラックエラー信号が得られるように形成されている。グレーティング12から出射したレーザ光は偏光ビームスプリッタ13に送られる。
偏光ビームスプリッタ13は、光源11から出射される直線偏光と同じ偏光方向の直線偏光を反射し、光源11から出射される直線偏光に対して偏光方向が90度回転された直線偏光を透過するように形成されている。このため、グレーティング12から偏光ビームスプリッタ13に送られたレーザ光は、偏光ビームスプリッタ13で反射される。偏光ビームスプリッタ13で反射されたレーザ光は、1/4波長板14に送られる。
1/4波長板14は、入射する直線偏光を円偏光に変換するとともに、入射する円偏光を直線偏光に変換する機能を有する。偏光ビームスプリッタ13から送られて1/4波長板14を通過するレーザ光は、直線偏光から円偏光へと変換されてコリメートレンズ15に送られる。
コリメートレンズ15は、図示しないレンズ駆動ユニットに搭載されて光軸方向(図2の矢印Aで示す方向)に移動可能となっている。このようにコリメートレンズ15を移動可能とするのは、コリメートレンズ15から出射されるレーザ光の状態を発散光としたり、収束光としたりできるようにするためである。そして、このように光の状態を変更可能とするのは、球面収差の補正を行えるようにするためである。コリメートレンズ15から出射されたレーザ光は立上げミラー16へと送られる。
立上げミラー16は、略直方体状の部材で形成され、金属薄膜等で覆われて入射するレーザ光を全て反射する反射面16aを有する。この立上げミラー16によってコリメートレンズ15から立上げミラー16へと送られたレーザ光は、その進行方向を変換されて対物レンズ17へと送られる。
対物レンズ17は、BD用に設計された高NA(例えばNA=0.85)の対物レンズであり、立上げミラー16から送られて来たレーザ光を光ディスク100の情報記録面100aに集光する。対物レンズ17によって情報記録面100aに集光されたレーザ光は、情報記録面100aで反射される。
なお、対物レンズ17は上述のように対物レンズアクチュエータ3に搭載され、フォーカス方向やトラック方向(光ディスクの径方向と平行な方向)に移動可能となっている。対物レンズ17をフォーカス方向に移動可能とするのは、対物レンズ17の焦点位置が常に情報記録面に合うように制御(フォーカシング制御)するためである。また、対物レンズ17をトラック方向に移動可能とするのは、対物レンズ17によって集光された光スポットが、光ディスク100に形成されるトラックに常に追随するように制御(トラッキング制御)するためである。対物レンズアクチュエータ3の構成の詳細は後述する。
情報記録面100aで反射された戻り光は、対物レンズ17を透過し、立上げミラー16で反射される。そして、コリメートレンズ15を通過後、1/4波長板14で円偏光から直線偏光に変換される。この直線偏光の偏光方向は、光源11から出射された直線偏光の偏光方向を90度回転した方向である。このため、1/4波長板14を通過した戻り光は、偏光ビームスプリッタ13を透過する。すなわち、偏光ビームスプリッタ13と1/4波長板14とは、協働して光アイソレータとして機能する。
偏光ビームスプリッタ13を透過した戻り光は、センサレンズ18で所定の非点収差を与えられて受光素子19の受光面に集光する。受光素子19は、受光した光信号を電気信号へと変換して出力し、出力された電気信号は処理されて、再生信号やサーボ信号(フォーカスエラー信号やトラックエラー信号等)等となる。
なお、センサレンズ18は、非点収差を付与する手段であればよく、例えばシリンドリカルレンズやホログラム素子等が用いられる。また、センサレンズ18で所定の非点収差を与えるのは、非点収差方式のフォーカスエラー信号が得られるようにするためである。
(対物レンズアクチュエータの構成)
次に、本実施形態の対物レンズアクチュエータの構成について、図3から図7を参照しながら説明する。図3は、本実施形態の対物レンズアクチュエータの構成を示す概略斜視図である。図4は、本実施形態の対物レンズアクチュエータが備えるレンズホルダに取り付けられるコイルの構成を示す概略斜視図である。図5は、本実施形態の対物レンズアクチュエータが備える磁性部材の構成を説明するための概略平面図である。図6は、本実施形態の対物レンズアクチュエータが備える樹脂部品の構成を示す概略斜視図である。図7は、本実施形態の対物レンズアクチュエータが備える樹脂部品の構成を示す概略平面図で、図7(a)は上から見た場合の図で、図7(b)は下から見た場合の図である。
なお、本明細書の対物レンズアクチュエータに関する説明を行う部分では、レンズホルダ(詳細は後述する)に保持される対物レンズ17の光軸方向に対して略平行な方向を上下方向とする。また、レンズホルダの対物レンズが保持される側を上部側とする。
図3を参照して、レンズホルダ31は、本発明の可動部の実施形態であり、例えば液晶ポリマ等の樹脂によって形成されている。レンズホルダ31の略中央部には対物レンズ17を保持するためのレンズ保持部(図示せず)が形成されている。このレンズ保持部は、光が透過できるようにレンズホルダ31の内部に形成される光路孔(図示せず)と繋がっている。
また、レンズホルダ31には、図4に示すように配置されるトラックコイル32と、フォーカスコイル33と、が取り付けられている。図3を参照して、略矩形状に巻回されるトラックコイル32は、レンズホルダ31の永久磁石34a、34bと対向する2つの側壁のそれぞれに一対ずつ接着固定されている。なお、各側壁に一対ずつ接着固定されるトラックコイル32は、レンズホルダ31を挟んで対称配置となっている。また、レンズホルダ31に接着固定される計4つのトラックコイル32は全体として1本の線で繋がっている。フォーカスコイル33は、レンズホルダ31の内壁に沿って略矩形状に巻回され、レンズホルダ31の内壁に接着固定されている。
また、レンズホルダ31の側壁のうち、一対の永久磁石34a、34bの対向方向に対して直交する2つの側壁(言い換えると、トラックコイル32が接着固定されていない側壁)には、それぞれ、ワイヤ35の一端を取り付けるワイヤ固定部31aが形成されている。ワイヤ固定部31aに一端が取り付けられるワイヤ35の他端は、詳細は後述する樹脂部品38の背面に取り付けられる回路基板36に半田等を用いて固着されている。これにより、レンズホルダ31はワイヤ35によって揺動可能に支持された状態となっている。
なお、本実施形態の対物レンズアクチュエータ3においては、片側に上下方向に並んだワイヤ35が3本ずつ設けられ、左右両側で計6本のワイヤ35が備えられる構成となっている。また、このワイヤ35は、本発明の棒状弾性支持部材の実施形態である。また、回路基板36には、図示しないフレキシブルプリント基板が接続され、光ピックアップ1全体を制御する制御部からの信号が送信される。これにより、ワイヤ35を介してトラックコイル32やフォーカスコイル33に必要な電流が流され、一対の永久磁石34a、34bによって形成される磁界との電磁気的作用により、レンズホルダ31がフォーカス方向やトラック方向に移動する。
また、本実施形態の対物レンズアクチュエータ3においては、図5に示すように、レンズホルダ31を挟むように配置される一対の永久磁石34a、34bのそれぞれの背後にはヨーク37a、37bが配置されている。このヨーク37a、37bは、一対の永久磁石34a、34bによって形成される磁界の磁束密度を高めるために設けられている。
樹脂部品38は、特に限定されるものではないが、例えばポリカーボネートやポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)等の樹脂によって一体成形された部品である。図6に示すように、樹脂部品38は、一対の磁性部材配置部41a、41bと、一対の減衰材充填部42a、42bと、一対のカバー部43a、43bと、一対の突起部44a、44bと、一対の保護用側壁45a、45bと、を有する。
ここで、図6に加えて貫通孔が斜線で示される図7も参照しながら、樹脂部品38の詳細構成を説明する。図7(b)に示されるように、樹脂部品38の下面には略十字形状に形成される第1の貫通孔51が形成されている。この第1の貫通孔51により樹脂部品38の下部から来る光が樹脂部品38を透過してレンズホルダ31へと至るようになっている。また、レンズホルダ31が下方へ移動した場合に樹脂部品38と衝突しないようになっている。
この第1の貫通孔51は、図7(a)に示されるように上部から見た場合には、その一部がカバー部43a、43bによって覆われる。図7(b)に破線で示す矩形状の枠が磁性部材配置部41a、41bに該当し、この磁性部材配置部41a、41bは、上下方向に平面視した場合に、カバー部43a、43bと第1の貫通孔51とが重なる部分とほぼ同一である。換言すると、上下方向に平面視した場合に、カバー部43a、43bと磁性部材配置部41a、41bとが重なる部分には、カバー部を形成する樹脂以外の樹脂がないように樹脂部品38は設けられている。
磁性部材配置部41aには永久磁石34aとヨーク37a(図5参照)が、磁性部材配置部41bには永久磁石34bとヨーク37b(図5参照)が配置される。ヨーク37aは樹脂部品38が有する上下方向に立設される壁の壁面52aに、ヨーク37bは樹脂部品38が有する上下方向に立設される壁の壁面52bに接着剤等で接合される。各ヨーク37a、37bに磁着される永久磁石34a、34bは、それぞれ、カバー部43a、43bの下面に例えば接着剤等で接合されて固定される。
樹脂部品38の上部に形成されるカバー部43a、43bは、上述のように磁性部材配置部41a、41bを上部側から覆うように形成されており、磁性部材配置部41a、41bに配置される永久磁石34a、34b及びヨーク37a、37bに対する防塵効果を発揮する。
また、各カバー部43a、43bの端部からは、突起部44a、44bが突出している。この突起部44a、44bは、レンズホルダ31の上方向の移動量を規制(上限位置を規制)するものである。このため、突起部44a、44bは上下方向に平面視した場合に、レンズホルダ31の上部の一部と重なるように設けられている。
なお、突起部44a、44bは、レンズホルダ31に保持される対物レンズ17を傷つけないように、対物レンズ17とは接触しないように設けられている。また、レンズホルダ31を挟むように設けられる2つの突起部44a、44bは、レンズホルダ31の中心を基準に対称配置されている。また、突起部44a、44bを上下方向に平面視した場合に、突起部44a、44bと重なる樹脂がないように樹脂部品38は形成されている。
レンズホルダ31を揺動可能に支持するワイヤ35の振動を減衰する減衰材が充填される一対の減衰材充填部42a、42bは、いずれも、開口53を上部に有する平面視略U字状の第1の溝からなっている。以下、減衰材充填部と第1の溝については同じ符号を使用して説明する。
第1の溝42a、42bは、樹脂部品38の上部から下部まで延びており、下部は塞がれた状態となっている。このように形成される第1の溝42a、42bには、上部から減衰材を充填することが可能であるために作業性が良い。なお、減衰材としては、例えばシリコンを主成分とするゲル材を用いることができる。
第1の溝42a、42bの回路基板36が取り付けられる側の隣(第1の溝の背後)には、下面に開口54を有する平面視略矩形状の第2の溝46a、46bが形成されている。この第2の溝46a、46bは、樹脂部品38の下部から上部まで延びており、上部は塞がれた状態となっている。この第2の溝46a、46bは、樹脂部品38に中空の空間を作ることなく、第1の溝42a、42bへの減衰材の充填を適切に行えるようにしつつ、更に、ワイヤ35を挿通させる空間を確保する等の目的で設けられる。
なお、本実施形態においては、減衰材充填部(第1の溝)42a、42bのレンズホルダ31側の隣(第1の溝の前方)には、第2の貫通孔55が形成されるが、これは、減衰材充填部42a、42bから減衰材がはみ出し難くすることを狙ったものである。この第2の貫通孔55を設けない構成としても良いが、本実施形態のように設けるのが好ましい。
一対の保護用側壁45a、45bは、一対の減衰材充填部42a、42bよりレンズホルダ31側に設けられる側壁で、壁面がワイヤ35と略平行となっている。この一対の保護用側壁45a、45bは、特に作業時において、作業者がワイヤ35に触れてしまうのを防止するために設けられている。なお、一対の保護用側壁45a、45bの高さは、ワイヤ35保護の目的を達成すれば良く、その高さは適宜変更して構わない。本実施形態では、ワイヤ保護に加えて、作業性等も考慮して、減衰材充填部42a、42bの上面より低くしている。
その他、樹脂部品38には、対物レンズアクチュエータ3を光ピックアップ1のピックアップベース2に取り付けるためのネジ孔56や、樹脂部品38を作製するための必要と成る樹脂量を減らす等の目的で形成される第3の貫通孔57も設けられている。
以上のように、本実施形態の対物レンズアクチュエータ3が備える樹脂部品38は、この部品1つで、従来の対物レンズアクチュエータ100(図8参照)における、アクトベース101、ゲルボックス103及びアクトカバー104と同様の機能を果たす。すなわち、本実施形態の対物レンズアクチュエータ3は、従来に比べて部品点数を削減できるのである。そして、本実施形態の樹脂部品38は、図6及び図7を参照してわかるように、中空構造を有しないために金型の抜きを一方向とできる。このために、金型に要するコストを安価とすることができ、先に述べた部品点数の削減と合わせて、従来に比べて大幅に製造コストを抑制することができるのである。
また、従来の比べて部品点数が削減されるために、部品を組み合せるために各部品に対して考慮する必要があったマージンも少なくなり、結果として、対物レンズアクチュエータのサイズの小型化を図ることも可能となる。また、組み合せる部品の数が減るために、組み立てバラツキについても抑制できる。
(その他)
以上に示した実施形態は本発明の一例を示すものであり、本発明の適用範囲は以上に示した実施形態に限定されるものではない。本発明の目的を逸脱しない範囲で、以上に示した実施形態の構成について種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態においては、減衰材充填部である第1の溝42a、42bの背後に、第2の溝46a、46bを設ける構成としたが、第2の溝46a、46bの代わりに、上下方向に貫通する貫通孔としても良い。
また、以上に示した実施形態では、第1の溝42a、42bは上面に開口53を有する構成としたが、下面に開口を有する構成としてもよい。なお、この場合に、第2の溝46a、46bを設ける場合には、下面ではなく上面に開口を有する構成とするのが好ましい。
また、以上に示した実施形態では、一対のカバー部43a、43bのいずれにも1つずつ突起部を設ける構成としたが、この構成に限定される趣旨ではない。すなわち、例えば、一対のカバー部43a、43bのいずれか一方にのみ突起部を1つ或いは複数設ける構成等としても構わない。
また、以上に示した実施形態では、対物レンズアクチュエータが有するワイヤの数を、片側に3本ずつ計6本としたが、この数については適宜変更可能である。また、対物レンズアクチュエータに、トラックコイル及びフォーカスコイル以外のコイル(例えばチルトコイル)を備える構成としてもよい。
また、以上に示した実施形態では、対物レンズアクチュエータが備える対物レンズの数が1つである構成を示したが、対物レンズアクチュエータが備える対物レンズの数が2つ以上の場合でも本発明は適用可能である。
また、以上に示した実施形態では、対物レンズアクチュエータが備える磁性部材は永久磁石とヨークである構成としたが、永久磁石のみである構成としても構わない。
本発明は、光ピックアップに好適である。
1 光ピックアップ
3 対物レンズアクチュエータ
17 対物レンズ
31 レンズホルダ(可動部)
31a ワイヤ固定部
32 トラックコイル
33 フォーカスコイル
34a、34b 永久磁石
35 ワイヤ(棒状弾性支持部材)
36 回路基板
37a、37b ヨーク
38 樹脂部品
41a、41b 磁性部材配置部
42a、42b 減衰材充填部、第1の溝
43a、43b カバー部
44a、44b 突起部
45a、45b 保護用側壁
46a、46b 第2の溝
53、54 開口

Claims (6)

  1. 複数のコイルが取り付けられると共に対物レンズを保持する可動部と、
    前記可動部を挟むように対向配置される一対の磁石と、
    前記可動部に設けられる固定部に一端が取り付けられて他端が回路基板に固定される複数の棒状弾性支持部材と、
    前記一対の磁石を配置するための一対の磁性部材配置部と、前記棒状弾性支持部材の振動を減衰させる減衰材が充填される一対の減衰材充填部と、前記可動部の移動量を規制する突起部と、を有して前記回路基板が取り付けられる樹脂部品と、
    を備える対物レンズアクチュエータであって、
    前記可動部に保持される前記対物レンズの光軸と略平行な方向を上下方向とし、前記可動部の前記対物レンズが保持される側を上部側とした場合に、
    前記突起部は、前記樹脂部品に一体的に形成されて前記一対の磁性部材配置部を上部側からカバーする一対のカバー部の少なくとも一方から突出して前記可動部の上限位置を規制し、
    前記一対の減衰材充填部は、いずれも、上部側或いは下部側に開口を有する第1の溝からなっており、
    前記樹脂部品は、上下方向に平面視した場合に、前記突起部と重なる樹脂がないように、且つ、前記カバー部と前記磁性部材配置部とが重なる部分には、前記カバー部を形成する樹脂以外の樹脂がないように設けられていることを特徴とする対物レンズアクチュエータ。
  2. 前記第1の溝の前記回路基板側の隣には、前記上部側と前記下部側とのうち、前記第1の溝と反対となる側に開口を有する第2の溝が形成され、
    前記複数の棒状弾性支持部材のそれぞれは、前記第1の溝及び前記第2の溝を挿通されていることを特徴とする請求項1に記載の対物レンズアクチュエータ。
  3. 前記突起部は、前記一対のカバー部の両方から突出するように設けられ、前記可動部を挟むように2つ設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の対物レンズアクチュエータ。
  4. 前記樹脂部品には、前記一対の減衰材充填部より可動部側において壁面が前記棒状弾性支持部材と略平行となるように設けられ、前記棒状弾性支持部材を保護する一対の保護用側壁が形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の対物レンズアクチュエータ。
  5. 前記一対の磁石のそれぞれの背後にはヨークが配置され、
    前記磁性部材配置部には、前記磁石と前記ヨークとが配置されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の対物レンズアクチュエータ。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の対物レンズアクチュエータを備えることを特徴とする光ピックアップ。
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