JP2010281734A - 測位装置、測位方法、プログラム - Google Patents

測位装置、測位方法、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】GPSの測位処理による電力消費量を削減する。
【解決手段】測位装置の外環境として気温、明るさを測定し、これらの外環境要素について一定以上の変化があった場合において、GPSの測位処理を実行させる。これにより、測位処理を実行した際には、相応に高確率で位置情報が取得でき、かつ、測位処理の実行機会は必要最小限にとどめることができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、測位を行う測位装置とその方法に関する。また、測位装置に特定の手順を実行させるためのプログラムに関する。
測位システムとして、例えばGPS(Global Positioning System)が広く知られている。また、このGPSを利用した測位機能を有するGPSユニットを、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラなどの携帯型電子機器に実装するものも多く見られるようになってきている。
特開2008−118695号公報 特開2008−257034号公報
例えば上記した携帯型電子機器は、通常、バッテリを電源とする。バッテリにより動作する電子機器では、消費電力を抑えてできるだけ長い動作時間が得られるようにすることが求められる。
その一方で、携帯型電子機器がGPSユニットを備える場合、このGPSユニットが測位処理を実行するに際してはその分の電力を要することになり、バッテリの持続時間の点では不利となる。
このことから、例えば測位機能を備える電子機器としては、測位処理の実行による電力消費ができるだけ抑えられるようにすることが求められているといえる。
そこで本発明は上記した課題を考慮して、測位装置として次のように構成する。
つまり、第1の測位方式に対応して測位処理を実行して位置情報を出力する第1の測位手段と、特定の環境を測定する環境測定手段と、上記環境測定手段による測定値の履歴情報として、少なくとも、上記第1の測位手段が最後に測位したときに応じて得られた測定値である、最後の測定値をメモリ手段に保持させて管理する履歴情報管理手段と、上記履歴情報管理手段により保持されている上記最後の測定値と、この最後の測定値より後において上記環境測定手段が測定して得た最後より後の測定値とを比較する測定値比較手段と、上記測定値比較手段による比較結果に応じて、上記第1の測位手段による測位処理を実行させる測位処理実行制御手段とを備えることとした。
上記構成では、環境を測定することとして、異なる測定タイミングで得られた測定値の比較結果に基づいて、測位処理を実行させることとしている。
例えば、この比較結果によっては、環境に変化が生じているか否かを推定できる。環境に変化が生じれば、例えばこれまでにおいて測位処理が失敗する環境であった場合には測位処理が成功する環境に移動した可能性が高いと推定できる。従って、環境について一定以上の変化があるものとして検出されたことに応じて測位処理を実行させることとすれば、測位処理を実行した際には、相応に高確率で位置情報が取得でき、かつ、測位処理の実行機会は必要最小限にとどめることができる。
このようにして、本発明は、測位処理による消費電力量を、定常的に測位処理を実行する場合と比較して大幅に抑制できる。
本実施形態の撮像装置の外観例を示す図である。 本実施形態の撮像装置のシステム構成例を示す図である。 撮像装置の電源がオンとされたことに応じて、最初(初回)に実行される測位のための処理を示すフローチャートである。 測位開始のトリガ入力応じて実行される測位処理例を示すフローチャートである。 センサ割り込み処理時におけるGPS測位条件判定処理を示すフローチャートである。 測位ログの構造及び内容例を示す図である。 システム起動時における初期化処理例を示すシーケンス図である。 電源がオンとされた後において最初(初回目)に実行される測位処理例を示すシーケンス図である。 明るさセンサにより変化検出が為されたことに応じた、センサ割り込み処理としての測位処理シーケンス例を示すシーケンス図である。 測位開始タイマがタイマ時間を経過したことに応じた割り込みによる測位処理シーケンス例を示すシーケンス図である。
以下、本願発明を実施するための形態(以下、実施形態という)について、下記の順により説明する。

<1.撮像装置 外観例>
<2.撮像装置 システム構成例>
<3.測位に関するアルゴリズム>
<4.処理シーケンス例>
[4−1.システム起動時の処理シーケンス例]
[4−2.初回測位処理のシーケンス例]
[4−3.センサ割り込みに応じた測位処理シーケンス例]
[4−4.タイマ割り込みに応じた測位処理シーケンス例]
<1.撮像装置 外観例>

図1は、本実施形態の測位装置の構成を備える電子機器である、撮像装置1の外観例を示している。図1(a)は、主に撮像装置1の前面側を示す斜視図であり、図1(b)は、撮像装置1の背面図である。
この図1に示す撮像装置1は、デジタルスチルカメラとされており、その本体部11の前面側には、レンズ部12が設けられている。レンズ部12は、撮像部における光学系に対応する。撮像装置1は、このレンズ部12により撮像して得られた画像を、静止画のデータ、又は動画のデータとして、内部に装填された記録媒体(画像メモリ)に記録できる。
また、この場合には、本体11の背面部右側において、各種の操作子が配置された操作パネル部13が設けられている。これらの操作子に対するしかるべき操作によって、撮影に関するパラメータ、撮影モードなどの切り換え、記録媒体に記録されている画像データの再生をはじめとする各種の動作が得られる。また、特に本実施形態においては、後述するようにして撮像装置1が実装する測位機能の動作についてのオン/オフ設定操作も行えるようになっている。
また、本体部11の上面部には、シャッターキー14及び電源キー15が設けられる。
撮影モード時において、例えばシャッターキー14を半押し操作することによりオートフォーカスがはたらき、全押しすることにより、そのときに撮影されている画像が記録媒体に記録されるようになっている。
電源キー15は、撮像装置の電源のオン/オフを行うために設けられる。
撮像装置1の背面部には表示画面部15が設けられる。この表示画面部15には、現状であれば液晶表示パネルが広く採用されている。
この表示画面部15には、撮影モード時においては、そのときに撮影されている画像(モニタ画像)が動画として表示される。ユーザは、このモニタ画像を見ながらシャッターキー14を操作して撮影記録を行う。また、表示画面部15には、記録媒体に記録されている画像データを再生して、その画像を表示させることができる。また、表示画面部15には、記録媒体に記録されている複数の画像データのリストを、例えばサムネイル表示などにより表示させることができる。また、表示画面部15には、各種設定などのための操作画面を表示させることもできる。
また、本実施形態の撮像装置1は、後述するようにして、測位機能として、GPS(Global Positioning System : 全地球測位システム)に対応する方式によるものと、無線LAN(LAN : Local Area Network)に対応する方式を利用するものとの、2つの測位機能を有する。これに応じて、例えば本体11の内部には、図示するようにして、無線LANアンテナ16、GPSアンテナ17を備える。無線LANアンテナ16は、無線LANの電波を送受信するために設けられる。また、GPSアンテナ17は、GPSの衛星からの電波を受信するために設けられる。
また、本実施形態の撮像装置1は、明るさセンサ18と、温度センサ19を備える。明るさセンサ18は、撮像装置1の外部の明るさを検出するようにして設けられる。
明るさセンサ18としては、例えばフォトトランジスタ、硫化カドミウム (CdS) セルなどのデバイスを用い、これらのデバイスからの受光光量に応じた信号に基づいて、例えば照度、輝度などを求めるようにして構成されればよい。
また、温度センサ19は、周囲温度を検知するもので、撮像装置1の外部の気温(外気温)を検出できるようにして設けられる。
図1においては、無線LANアンテナ6、GPSアンテナ17、明るさセンサ18、温度センサ19は、本体部11における上面部側に設けられるものとして示しているが、これは、あくまでも、上記の各部が撮像装置1において物理的に備えられることを明示しようとするものである。これらの部位の実際の取り付け位置については、特に限定されるものではない。ただし、これらの部位については、それぞれの機能、特徴、適正などに応じて、できるだけその性能が発揮できるようにして設けられることが好ましい。
例えば無線LANアンテナ6、GPSアンテナ17であれば、できるだけ電波を良好に送受信できる位置状態で設けることが好ましい。また、明るさセンサ18、温度センサ19については、例えば手持ち撮影が行われている状況であっても、撮像装置1に触れている手の影響をうけることなく、的確に、周囲の明るさ、外気温を検出できる位置状態で設けられることが好ましい。
<2.撮像装置 システム構成例>

図2のブロック図は、撮像装置1のシステム構成例を示している。
この図に示すように、撮像装置1のシステム構成としては、撮像部21、カメラブロック22、画像処理ブロック23、画像メモリ24、メイン制御部25、メモリ26、無線LAN部27、GPS部28、明るさセンサ18、温度センサ19、表示制御部30、表示パネル31を備えて成るものとしている。
撮像部21は、図1に示したレンズ部12に対応する光学系と撮像素子などから成り、光学系により撮像して得られる光を撮像素子により受光して電気信号に変換する部位である。撮像部21にて得られる電気信号はカメラブロック22に入力される。
カメラブロック22は、入力される電気信号を所要の信号処理を施して映像信号を生成する。
画像処理ブロック23は、カメラブロック22により得られる映像信号を入力して各種の信号処理を実行する部位である。
例えば画像処理ブロック23は、カメラブロック22からの映像信号について所定形式の静止画データ、若しくは動画データとして生成して画像メモリ24に書き込んで記録させることができる。
画像メモリ24は、撮像装置1に装填されて、上記のようにして撮像により得られた画像データが記憶される。この画像メモリ24の実際としては、現状であれば、所定規格によるリムーバブル形式のフラッシュメモリが広く採用されているが、これに限定されるべきではなく、例えばHDD(Hard Disk Drive)などとすることも考えられる。あるいは、ディスク状記録媒体などとされてもよい。
メイン制御部25は、例えばCPU(Central Processing Unit)を備えてなるマイクロコンピュータであり、撮像装置1におけるシステムの全体を制御する部位である。メイン制御部25としてのCPUが処理を実行する際には、その主記憶媒体となるメモリ(RAM)26を作業領域として用いる。
ここでの操作部29は、図1に示した操作パネル部13として備えられる各種操作子、また、シャッターキー14、電源キー15など、撮像装置1に備えられる操作子をまとめて示したものである。なお、例えば表示画面部15がタッチパネルとして構成される場合には、このタッチパネルも操作部29に含められる。
メイン制御部25は、操作部29に対して行われた操作に応じたしかるべき動作が得られるようにして、所要の制御、処理を実行する。
表示制御部30も、例えばCPUを備えて成るマイクロコンピュータとされ、主としては、メイン制御部25の指示に応じて、表示パネル31に画像を表示させるための画像処理、パネル駆動などを実行する。
表示パネル31は、図1に示した表示画面部15を備える表示デバイスであり、例えば前述のようにして液晶表示パネルなどが採用できる。
例えばシャッターキー14に対して撮像画像記録のための操作が行われたことに応じては、メイン制御部25は、画像処理ブロック23に対して画像データの記録を指示する。この指示に応じて画像処理ブロック23は、そのときに入力されている映像信号から記録用の画像データを生成し、画像メモリ24に対して書き込んで、例えばファイルとして管理されるようにして記録する。
また、メイン制御部25は、撮影モード時においては、画像処理ブロック23から映像信号を入力して表示制御部30に渡し、表示を指示する。この指示に応じて表示制御部30が表示を実行することで、表示パネル31の(表示画面部15)にて、そのときに撮像されている画像、即ちモニタ画像が表示される。
また、例えば操作部29に対する操作として、画像再生のための操作が行われたことに応じては、メイン制御部25は、画像処理ブロック23に対して、ファイルを指定して画像データの読み出しを指示する。この指示に応じて画像処理ブロック23は、指定された画像データ(ファイル)の読み出しを実行してデコード処理を行い、その画像データの映像信号をメイン制御部25に出力する。メイン制御部25は、表示制御部30に映像信号を出力して、表示を指示する。これにより、表示画面部15にて、再生画像が表示される。
さらに、メイン制御部25は、例えば操作部29に対して行われた設定変更などの操作に応じては、操作に応じて設定を変更する処理を実行するとともに、例えばメニュー画面であるとか設定変更画面など、しかるべき操作画面の表示を表示制御部30に対して指示する。表示制御部30は、この指示に応じて、例えば操作画面用のグラフィクス画像を描画して生成し、表示パネル31を駆動して画像として表示させる。
無線LAN部27は、図1に示した無線LANアンテナ16を含み、無線LANによるネットワーク経由での通信を行うための部位となる。
メイン制御部25は、無線LAN経由でのデータの送信を行うときには、無線LAN部27に送信用データを渡して、指定の送信先に対して送信されるように指示する。無線LAN部27は、受け取った送信用データを、所定の無線LAN規格に従ったプロトコルにより無線送信する。また、無線LAN部27は、受信したデータを復調してメイン制御部25に渡す。
なお、現状では無線LAN規格は、例えば、IEEE802.11a/b/gなどが知られている。また、無線LANは、WiFi(商標登録)などともいわれる。本実施形態の無線LAN部27としては、何れの無線LAN規格に準じて構成されてよい。
また、本実施形態の無線LAN部27は、通常の無線LANによる通信だけではなく、無線LANを利用した所定方式による測位処理を実行して、自身の位置を示す位置情報を取得できる。
この無線LANを利用した方式における測位の手法としては、例えば無線LAN対応のアクセスポイントとの通信時における電波の到達時間差、若しくは電界強度などに基づいて測位するものが知られている。本実施形態では、無線LAN測位の方式については特に限定しない。
GPS部28は、図1に示したGPSアンテナ17を含み、GPSによる測位を行うための部位である。
このようにして撮像装置1は、上記無線LAN部27及びGPS部28としての測位機能を実装することで、撮像装置1自体の在る位置についての情報を取得できる。このようして得られる位置情報は、適宜、メイン制御部25が取り込んで所定のアプリケーションに利用する。
例えば撮像装置1の場合には、画像データを撮影記録する際に、その撮影記録時の位置を示すメタデータとして、画像データに付加して記録させることが考えられる。
また、撮像装置1は、測位機能として、GPS測位と、無線LAN測位との異なる測位システム(方式)に対応した2つの測位機能を備えることになる。このようにして複数の異なる測位機能を備えることによっては、例えば次のような利点がある。
GPS測位は、衛星からの電波を受信するので、主に屋外で有効である。また、電波が受信可能である限り、海上、山岳部などの地域差は関係なく、ほぼ全世界に相当する広い範囲で測位が可能である。
ただし、屋内においては衛星からの電波を受信することができなくなって測位もできなくなる。また、比較的に測位結果が得られるまでに時間がかかり、例えば長いときには数十秒程度となることもある。例えば撮像装置1の電源をオンにして即座に撮像記録をおこなったときなどは、そのときに、未だGPSによる測位結果が得られておらず、位置情報を記録できないようなことも生じ得る。
これに対して、無線LAN測位は、例えばアクセスポイントと通信が可能な状態にあれば、測位結果は比較的早くに得られる。また、通信可能範囲にアクセスポイントが存在してさえいれば、屋内、屋外にかかわらず測位が可能になる。
ただし、現状においてアクセスポイントが設けられているのは、例えば都市部の公共施設、店舗などに限られており、通信が可能な地域範囲についてはGPSと比較して制限されざるを得ない。
しかし、上記GPS測位と無線LAN測位とでは、その有用性について、ほぼトレードオフの関係にあるといえる。そこで、このようにしてGPS測位と無線LAN測位とを備えることとすれば、一方で測位できていない状態でも、他方で測位できている可能性が高くなる。つまり、GPS測位と無線LAN測位とを備えれば、相互に補い合うようにして、測位できる可能性をより高くすることができる。
また、この図では、明るさセンサ18、温度センサ19の各検出出力(検出値)は、メイン制御部25に対して出力されるようになっている。つまり、メイン制御部25は、明るさセンサ18、温度センサ19から出力される検出値を入力してしかるべき処理を実行することができる。
<3.測位に関するアルゴリズム>

ただし、撮像装置1は、携帯型電子機器であるから、持ち歩いているときにはバッテリで動作させることになる。また、GPS部28が測位処理を実行することによっては、その分消費電力が増加する。同様に、無線LAN部27が測位処理を実行することによっても消費電力が増加する。
この点からすれば、先ずは、測位できない環境のときには、無駄な測位処理を実行しないようにして消費電力を抑えることが必要であるといえる。そのうえで、さらに、本実施形態のようにしてGPS測位機能と無線LAN測位機能とを備える場合には、常に両者の測位処理を併行して実行させるのではなく、例えば周囲環境などに応じて適切とされる一方の測位処理のみが実行されるようにすることが好ましいといえる。
ただし、上記した測位処理のオン/オフをユーザによる操作設定に頼ることとした場合、ユーザは、現在の周囲環境が測位可能な環境であるかどうかなどを意識していなければならない。このために、ユーザに余計な負担を与えることになってしまう。
そこで、以降、下記の点を考慮した、測位処理に関するアルゴリズム例について、図3〜図5のフローチャートを参照して説明する。
なお、図3〜図5に示すフローチャートは、例えば、メイン制御部25を形成するCPUがプログラムを実行することによって実現される処理としてみることができる。
図3は、撮像装置1の電源がオンとされたことに応じて、最初(初回)に実行される測位のための処理の流れを示している。
電源がオンとされたことに応じて、メイン制御部25は、先ず、ステップS101にて、無線LAN部27に対して測位処理を指示する.これに応じて、無線LAN部27は、測位処理を開始する。
ここで、GPS測位に先立って、上記ステップS101により無線LAN測位を開始させているのは、先に述べたように、無線LAN測位のほうがGPS測位よりも早く測位結果が得られることによる。つまり、電源がオンとされてからすぐに測位結果(位置情報)が必要な場合に対応しようとすれば、このようにして、GPS測位よりも無線LAN測位を先ず実行させたほうが、測位結果が得られる確率は高い。
ステップS102においてメイン制御部25は、上記ステップS101により実行させた無線LAN測位が成功したか否かについて判別する。例えば、ステップS101による無線LAN測位を開始させてから一定時間以内に有効な測位結果(位置情報)が無線LAN部27から得られれば、ステップS102において肯定の判別結果を得るものとする。また、一定時間以内に有効な測位結果が得られなければ、肯定の判別結果が得られるものとする。あるいは、無線LAN部27にて測位結果として成功したか失敗したかの通知に相当する信号が出力される場合には、この信号を入力して判別すればよい。
ステップS102において肯定の判別結果が得られた場合、メイン制御部25は、ステップS103にて、ステップS102に対応して得られた無線LAN測位による位置情報(無線LAN位置情報)を有効なものとして設定して、これを保持しておく。そのうえで、ステップS104に進む。
これに対して、ステップS102において否定の判別結果が得られた場合、メイン制御部25は、ステップS103をスキップしてステップS104に進む。
ステップS104においてメイン制御部25は、そのときに明るさセンサ18にて検出されている明るさを示す情報(明るさ情報)を取り込んで取得する。また、ステップS105において、そのときに温度センサ19にて検出されている温度情報を取得する。
上記ステップS104、S105により取得した明るさ情報と温度情報は、同時刻に得られた対の情報として扱われる。
ステップS106にてメイン制御部25は、GPS部28に対して測位を指示する。この指示に応じて、GPS部28は、測位処理を開始させる。
次のステップS107においてメイン制御部25は、上記ステップS106に応じて実行させたGPS測位が成功したか否かについて判別する。なお、この処理としても、メイン制御部25は、一定時間以内に有効な測位結果(位置情報)がGPS部28から得られるか否かについて判別すればよい。ただし、上記の一定時間については、GPS測位による測位結果が得られるとする所要時間に基づいて、ステップS102の場合とは異なる時間長が設定されてよい。また、この場合にも、GPS部28から測位成功、失敗の通知に相当する信号が出力される場合には、この信号に基づいて判別することができる。
ステップS107において肯定の判別結果が得られた場合、メイン制御部25は、ステップS108,S109の手順を実行してステップS111に進む。
ステップS108においてメイン制御部25は、ステップS107に対応して得られたGPS測位による位置情報(GPS位置情報)を有効なものとして設定して、これを保持する。
なお、このステップS108の処理を実行するに際しては、先にステップS103の処理を実行したことで、既に無線LAN位置情報を有効設定して保持している場合がある。この場合には、上記無線LAN位置情報については破棄して、改めて、ステップS108によりGPS位置情報を有効設定して保持することになる。このことは、無線LAN位置情報とGPS位置情報との両者が取得できた場合には、GPS位置情報のほうを優先させて保持することを意味する。これは、例えば、位置情報の精度に関しては、無線LAN位置情報よりもGPS位置情報のほうが精度が高いことをその理由として挙げることができる。また、GPS測位によっては三次元測位が容易に可能であり、従って、緯度/経度とともに高さ(標高)についての情報も容易に得られるという利点もある。
ステップS108に続くステップS109においてメイン制御部25は、GPS測位用の測位開始タイマを設定し、これを起動させる処理を実行する。
測位開始タイマとは、次回の測位を開始させるトリガとなるもので、起動から規定のタイマ時間が経過すると、測位開始のイベント(トリガ)が発生する。なお、タイマ時間は、例えば人が撮像装置1を手に持って行動している状況を想定して、例えば10秒前後を設定することが考えられる。
また、ステップS108においては測位開始タイマについてGPS測位用を設定することとしている。
測位開始タイマは、GPS測位用と無線LAN測位用との何れかを設定するようにされている。GPS測位用として設定された場合、測位開始タイマがタイマ時間を経過したときには、GPS測位開始のイベントを発生させる。これに対して、無線LAN測位用として設定された場合、測位開始タイマがタイマ時間を経過したときには、無線LAN測位開始のイベントを発生させる。
従って、ステップS108によっては、次回の測位開始タイマをトリガとして測位処理を開始すべきなのは、GPS部28であることを設定しているといえる。これは、ステップS107に対応して今回のGPS測位が成功したことに応じたものである。つまり、今回GPS測位が成功したということは、次の数秒後若しくは十数秒後においてGPS測位を実行したとしても成功確率が高いと推定できる。かつ、上記もしたように測位精度はGPS測位のほうが高い。そこで、次回の測位については、先ず、GPS測位を実行させてみようということである。
一方、ステップS107においてGPS測位が失敗したとして否定の判別結果が得られた場合には、ステップS110に進み、測位開始タイマについて、無線LAN測位用に設定したうえで起動させる。
ステップS109又はステップS110の処理の後は、ステップS111に進む。
ステップS111においては、センサ割り込み処理を有効に設定する。
センサ割り込み処理とは、次の図4、図5の説明から理解されるように、明るさセンサ18又は温度センサ19により検出される明るさ又は外気温について変化が生じたことをトリガとして次の測位を開始させるための割り込み処理をいう。
つまり、本実施形態では、次回の測位処理を実行させるのにあたって、測位開始タイマによるトリガと、センサ割り込み処理によるトリガとの、2つのトリガが設定されている。
ステップS111の処理を実行した後は、次の測位処理まで待機する待機状態となる。この待機状態の解除は、トリガとして、上記図3のステップS111により有効設定したセンサ割り込み処理の要求が発生したとき、若しくは、ステップS109若しくはS110により起動させたGPS測位用若しくは無線LAN測位用の測位開始タイマのタイマ時間が経過したときの何れかとなる。
次に、上記何れかのトリガの入力を受けることに応じて、メイン制御部25は、図4のステップS201以降の処理を実行する。
ステップS201においてメイン制御部25は、今回のトリガ入力、即ち待機状態を解除すべき要因(待機解除要因)が、上記センサ割り込み処理と、測位開始タイマのタイマ時間経過とのいずれであるのかについて判別する。
ステップS201において待機解除要因が測位開始タイマによるものであると判別したことに応じては、メイン制御部25は、ステップS202に進む。ステップS202として、メイン制御部25は、今回の待機解除要因である測位開始タイマのタイマ時間経過について、これが、無線LAN測位用に設定されたものであるか、或いはGPS測位用に設定されたものであるのかについて判別する。
ステップS202において、無線LAN測位用に設定されたものであると判別した場合、メイン制御部25は、ステップS209に進む。
ステップS209において、メイン制御部25は、無線LAN部27に対して測位処理を実行させたうえで、ステップS210により、例えば図3のステップS102と同様にして、無線LAN部27における測位処理が成功したか否かについて判別する。
ステップS210において測位処理が成功したと判別した場合、メイン制御部25は、図3のステップS103と同様にして、ステップS211により、ステップS210に対応して得られた無線LAN位置情報を有効なものとして設定して、これを保持する。そのうえで、ステップS212に進む。
これに対してステップS210において測位処理が失敗したとして否定の判別結果が得られた場合には、今回の無線LAN部27の即処理によっては有効な無線LAN位置情報は取得できなかったことになる。そこで、上記ステップS211による処理はスキップしてステップS212に進む。
ステップS212においてメイン制御部25は、新たに、測位開始タイマを無線LAN測位用に設定し、例えばリセットを行ったうえで起動させる。つまり、測位処理開始のためのトリガとして、改めて、無線LAN測位用の測位開始タイマによるタイマ時間経過によるトリガを設定する。そのうえで、メイン制御部25は、測位処理開始トリガの待機状態に移行する。測位処理開始トリガの発生を検知すれば、メイン制御部25は、ステップS201からの処理を再実行する。
また、メイン制御部25は、ステップS202において測位開始タイマによる待機解除要因(トリガ)がGPS測位用であったとして否定の判別結果が得られた場合には、ステップS204に進む。
また、メイン制御部25は、ステップS201において待機解除要因(トリガ)がセンサ割り込み処理であると判別した場合にはステップS203に進む。
なお、先に述べたように、センサ割り込み処理のためのトリガが発生したということは、明るさセンサ18又は温度センサ19により検出される明るさ又は外気温について変化が生じたことを意味する。このセンサ割り込み処理のトリガ発生の仕組みの例については、図9により後述する。
ステップS201において待機解除要因がセンサ割り込み処理であると判別された場合には、上記しているように、明るさセンサ18により検出される明るさ、若しくは温度センサ19により検出される外気温の少なくとも何れか一方に変化が生じたことになる。
明るさ、外気温が変化したということは、例えばユーザが撮像装置1を所持しながら移動したことが推定される。例えばユーザが屋内から屋外、若しくは屋外から屋内に移動すれば、そのときに明るさであるとか外気温は大きく変化し得る。
例えばこれまでにおいて、無線LANによる測位処理が実行されていた、もしくは測位が失敗しているような状況(例えば屋内ではあるが無線LANのアクセスポイントが無いような状況)であったとする。この状況から、例えばステップS201において待機解除要因がセンサ割り込み処理であると判別された場合、屋外への移動が行われてGPSによる測位が可能な状況に変化している可能性が十分にある。
ただし、ステップS201に対応して検知された明るさ、外気温の変化が、必ずしも、GPSによる測位が可能な状況に変化したものと高い可能性で推定されるほどに大きいとは限らない。
具体的に、同じ屋内であっても、或る室内から別の室内に移動するような場合であっても、明るさ及び/又は外気温について相応の変化は生じ得るからである。このような可能性が非常に高い場合においてもGPSによる測位処理を実行させることは、例えば電力消費などの点で好ましくない。
そこで、ステップS203においては、ステップS201に対応して変化ありと検知された明るさ、外気温が、実際にGPS部による測位処理を実行するのに足る条件(測位条件)を満たしているか否かについて判別することとしている。なお、このステップS203に対応した判別処理については、図5により後述する。
メイン制御部25は、ステップS203において測位条件を満たしていると判別した場合には、ステップS204以降の手順に進む。これに対して、ステップS203において測位条件を満たしていないとして否定の判別結果を得た場合には、そのまま待機状態に移行する。
ステップS204に至る場合は、上記ステップS203において測位条件を満たしていることが判別された場合、若しくは、ステップS202にてトリガとなった測位開始タイマがGPS測位用に設定されていた場合となる。
ステップS204においてメイン制御部25は、図3のステップS106と同様にして、GPS部28による測位処理を実行させる。
また、これとともに、ステップS205により、明るさセンサ18から明るさ情報を取り込んで取得し、ステップS206により、温度センサ19から温度情報を取り込んで取得する。このステップS205及びS206により取得する明るさ情報及び温度情報は、ステップS204によるGPS測位処理の実行時における明るさと外気温を示すものとなる。
次のステップS207においては、上記ステップS205,S206により取得した明るさ情報及び温度情報(外環境情報)と、上記ステップS204に対応したGPS部28による測位処理の測位結果が成功(OK)/失敗(NG)のいずれであったのかを示す情報とを対応付けて、測位ログに対して新規登録する。
図4に示す処理は、例えば撮像装置1が撮像モードで起動されている状態(電源がオンの状態)において、通常は、定常的に繰り返し実行される。測位ログは、図4に示す処理を繰り返し実行する過程において、ステップS204〜S206の処理を実行する都度、ステップS207により、外環境情報と測位結果とが追加登録されていくことで形成されるログテーブルの情報である。メイン制御部25は、図4に示す処理を実行している間、この測位ログを、例えばメモリ26に保持させている。
測位ログの内容例を、図6に示す。
この図に示すように、測位ログは、#1〜#Nとして示す複数のテーブルリストからなり、各リストは、温度、明るさ、及び測位結果の3項目から成る。温度の項目は、ステップS205にて取得される温度情報であり、明るさの項目は、ステップS206にて取得される明るさ情報であり、測位結果は、ステップS204に対応するGPS部28による測位結果をOK/NGにより示している。ここでは、例として、温度については摂氏に対応する値を格納し、明るさについては、照度の単位であるLux(ルクス)による値を格納することとしている。
また、この測位ログにおいては、番号#1〜#Nに従って、順次、新しいものとなっていくようにして配置しているものとする。つまり、番号#1〜#Nのうち、番号#1のリストが最も古く、番号#Nのリストが最も新しいものとなる。
測位ログに登録可能なリストの最大数に満たないうちは、ステップS207の処理が実行される都度、最後のリストとして追加登録をすればよい。登録リストが最大数に至った場合には、それまで番号#1が割り当てられていた最も古いリストを削除し、番号#2〜番号#Nまでのリストを、番号#1〜番号#N−1に繰り上げたうえで、今回のステップS207により新規登録すべきリストを、番号#N−1に対して登録する。
また、測位ログに登録可能なリストの最大数については、後述する図5の処理において十分に信頼性の高い判定結果が得られるべきことを考慮して設定すればよいが、図5のステップS303にて示す具体例に対応しては、100以上が必要であることになる。
また、説明を分かりやすいものとすることの便宜上、図6においては、リストごとに、そのリストを登録したときの外環境の実際がどのようなものであるのかを例示している。この図から分かるように、端的には、GPS部28による測位処理は、屋外においてOK、屋内にてNGの結果が得られていることが分かる。
また、ここでは冬における外気温として、屋内と屋外とでは概ね10度程度以上の温度差が有ることが分かる。また、明るさ(照度)については、屋外のほうが屋内よりも10倍〜100倍程度以上高いことが分かる。
なお、測位ログの構造は、図6に示したものに限定されない。例えば、リストごとにその登録時刻も項目に含めたうえで、この登録時刻も、ステップS203としての判定アルゴリズムに利用することが考えられる。
説明を図4に戻す。
ステップS207において測位ログに新規登録を行った後、メイン制御部25は、ステップS208において、今回のステップS204に対応するGPS部28による測位処理の結果が成功であったか否かについて判別する。
ここで失敗であるとして否定の判別結果が得られた場合には、ステップS209の処理に進むことで、無線LANによる測位処理に切り換えるようにしている。
これに対して、ステップS208において肯定の判別結果が得られたのであれば、ステップS213,S214の処理に進む。
ステップS213,S214においてメイン制御部25は、図3のステップS108,S109と同様に、先ず、先のステップS204に対応して得られたGPS位置情報を有効設定して、これを保持する(ステップS213)。次に、測位開始タイマをGPS測位用に設定して起動させ、待機状態に移行する。
図5のフローチャートは、図4のステップS203の判定処理についてのアルゴリズム例を示している。この図に示す処理は、測位ログが図6の構造である場合に対応した例となっている。
図5において、メイン制御部25は、先ずステップS301において、今回変化有りとして温度センサ19にて検知された現在の温度(最後より後の測定値)と、測位ログにおいて最後に登録された(最新の)リストにおいて示される温度(最後の測定値)とを比較し、その比較結果として、両者の測定値の間に2度(摂氏)以上の差があるか否かについて判別することとしている。つまり、ここでは、2度以上の温度差があれば、例えば屋内と屋外のようにして大きく周囲環境が変化しており、これまでにおいてGPS測位が失敗していた状況であればGPS測位が可能になった可能性が非常に高くなったものと見なすこととしている。
ステップS301において肯定の判別結果が得られた場合には、ステップS305として示すように、GPSによる測位条件を満足するとの判別結果を出力する。即ち、図4のステップS203としては肯定の判別結果を得て、ステップS204以降の手順に進む。
これに対してステップS301において否定の判別結果が得られた場合には、ステップS302に進む。
ステップS302においてメイン制御部25は、今回変化有りとして明るさセンサ18にて検知された現在の明るさ(最後より後の測定値)と、測位ログにおいて最後に登録されたリストにおいて示される明るさ(最後の測定値)とを比較して、その比較結果として、両者間に1000Lux以上の差があるか否かについて判別する。つまりここでは、1000Lux以上の照度差を以て、例えばステップS301における2度以上の温度差と同じく、周囲環境が大きく変化し、GPS測位が可能になった可能性が非常に高くなったものと見なすこととしている。
ステップS302において肯定の判別結果が得られた場合、メイン制御部25は、ステップS305に進み、測位条件を満足するとの判別結果(肯定の判別結果)を出力する。
これに対してステップS302において否定の判別結果が出力された場合には、ステップS303、S304以降の手順に進む。
ステップS303においてメイン制御部25は、測位ログに登録されているリストのうち、最新の100件から、今回変化有りとして検知されたのと同じ温度と明るさの組み合わせで、測位結果がOKを示しているリストを検索する。
なお、この検索にあたっては、厳密に、完全一致する温度の値と明るさの値の組み合わせを検索しようとすると、かえって、実質は同じ温度と明るさの組み合わせであると見なしてもよい程度に近似しているリストが存在するのに関わらず、そのリストが検索されない、という不具合を生じる可能性がある。そこで、ステップS303の検索処理に際しては、温度と明るさの少なくともいずれか一方について、一定のマージンを与えるようにしてもよい。一例であるが、温度についてであれば、今回検知された温度に対して±1度の範囲に該当する温度を、同じ温度であるとみなす、というものである。
そしてステップS304においてメイン制御部25は、上記ステップS303による検索処理の結果として、検索条件に該当するリストの数(検索件数)が0であるか否かについて判別する。つまり、検索条件に該当するものとして検索されたリストが1以上有ったか否かについて判別する。ここで検索件数==0ではないとして否定の判別結果が得られたのであれば、ステップS305に進んで測位条件を満足するとの判別結果(肯定の判別結果)を出力する。これに対して、肯定の判別結果が得られたのであれば、ステップS306により測位条件を満足しないとの判別結果を出力する。つまり、図3のステップS203としては否定の判別結果を得ることとなって、そのまま待機状態に遷移する。
例えば上記図5に示すステップS203のアルゴリズムとして、最も簡易な処理手順構成は、判定処理としてステップS301及びステップS302のみを実行するように構成することである。つまり、今回変化有りと検知された外気温と明るさの何れか一方について、大きな環境変化に相当する一定量以上の変化が有れば、ステップS305により、測位条件を満足するとの判別結果を出力させる。一方、上記一定量以上の変化が無ければステップS306により測位条件を満足しないとの判別結果を出力するように構成するものである。
本実施の形態としては、実際においても、このステップS301及びステップS302の判定処理結果のみによって、ほぼ的確に、実際の周囲環境変化とGPS測位の実行可否判断とが合致するようであれば、この簡易なアルゴリズムを採用してかまわない。なお、この場合においては、測位ログ(履歴情報)については、少なくとも、最後のGPS測位が実行されたときの外環境情報(温度情報、位置情報)を保持して管理しておくこととすればよい。
ただし、図5に示すようにして、ステップS303,S304の手順を追加することで、ステップS203としての判定結果はより的確なものとなる。
つまり、ステップS301とステップS302との双方において否定の判別結果が得られたとしても、実際においては、GPS測位が失敗していた周囲環境から、測位が成功し得る周囲環境に移動した可能性のあることは否定できない。特に、今回検知された値とリストの値との差が、閾値に近かった場合には、その可能性がより高くなる。
そこで、本実施の形態ではステップS303、S304の処理を採用することとしている。つまり、測位ログに示される過去の履歴において、今回検知されている温度と明るさと同じ組み合わせのリストが存在し、かつ、そのリストの示す測定結果がOKであれば、現在の周囲環境も、このリストと同じ周囲環境である可能性が高いことになる。つまり、GPSによる測位処理が成功する可能性が高いことになるので、この場合には、測位条件を満足するとの判定結果を出力して、GPS測位を実行させようとするものである。
これによって、ステップS301とステップS302の双方にて否定の判別結果が得られたものの、実際にはGPS測位が可能な環境に移ったというような状況を、高い確率で救済してGPS測位を実行させることができる。
また、この図5により説明した処理についても、実際に応じて、適宜変更は可能である。
例えば、この場合には、ステップS301,S302において判別に利用する閾値として、それぞれ、2度、1000Luxとしているが、これはあくまでも一例であって、他の値が設定されてかまわない。
また、ステップS303においては、最新100件のリストを検索対象としているが、ここで検索対象とするリスト件数も、実際に信頼に足るだけの判定結果を得ることのできる件数を基として設定されればよい。
また、図5においては、ステップS301,S302により、温度と明るさの少なくともいずれか一方が一定以上の差があるとした場合に、測位条件を満足するとの判別結果を出力させることとしている。つまり、ステップS301,S302における肯定の判別結果について論理和が得られた場合に測位条件を満足するとの判別結果を出力させるものである。しかし、例えば、温度と明るさの双方が一定以上の差があるとした場合、つまり、ステップS301,S302における肯定の判別結果についての論理積が得られた場合にのみ、測位条件を満足するとの判別結果を出力させるように構成することも考えられる。
このようにして、本実施の形態では、GPS測位について、先ず、図5に示したアルゴリズムによって、測位処理の実行可否判断を行うようにしている。これにより、GPS測位が失敗すると推定される場合には、GPS部28による測位処理を実行させないように、また逆に、GPS測位が成功すると推定される場合には、GPS部28による測位処理を実行させるようにしている。
これにより、例えば測位が成功、失敗するに関わらず、GPS部28を定常的に動作させて測位処理を実行させる場合と比較すれば、消費電力量を大幅に抑えることができる。これにより、バッテリ駆動される撮像装置1の動作時間をそれだけ長くすることが出来る。
そのうえで、本実施の形態では、GPS測位が可能な条件と無線LAN測位が可能な条件とが、ほぼトレードオフの関係にあることに着目し、GPS測位(第1の測位手段に相当)に加えて無線LAN測位(第2の測位手段に相当)も可能なようにして構成している。また、この場合においても、本実施の形態では、無線LAN測位を定常的に実行させるのではなく、図3,図4に示したアルゴリズムにより、測位が成功する可能性が高いと推定されるほうの測位のみを実行させることとしている。つまり、GPS測位実行時は無線LAN測位を停止させ、逆に無線LAN測位実行時はGPS測位を停止させることで、GPS測位と無線LAN測位とを排他的に使い分けている。これにより、例えばGPS測位と無線LAN測位とを併用する場合においても、電力消費が抑えられたうえで、できるだけ高い確率で位置情報が取得できるようにされている。
なお、本実施形態としてGPS測位のみを実行させることとした場合のアルゴリズムであるが、先ず、図4に基づく最も基本的なアルゴリズム構成として、GPS測位のトリガは、センサ割り込み処理のみとする構成を考えることができる。この場合、図4については、ステップS203〜S208,S213から成るステップ構成とし、ステップS208において否定の判別結果が得られた場合、また、ステップS213の処理を実行した後は、待機状態に遷移させるようにする。
また、次には、上記の基本的なアルゴリズム構成に対して、トリガとして、GPS測位用の測位開始タイマを併用させた構成を考えることができる。つまり、環境に変化を生じない状況が継続しているとしても、実際にはGPS測位が可能な環境に移動している可能性のあることは否定できない。そこで、環境に変化を生じない状況が継続している期間においては、一定時間ごとにGPS測位処理を実行させることにより、上記の可能性に対応してGPS測位を行おうというものである。
この場合、図4については、例えば、ステップS201,S203〜S208,S213,S214から成るステップ構成とする。そのうえで、ステップS201にて待機解除要因が測位開始タイマであると判別された場合には、ステップS202の判別処理は省略して、ステップS204に移行させる。また、ステップS208において否定の判別結果が得られた場合、及びステップS214の処理を実行した後は、待機状態に遷移させるようにする。
また、図3の処理については、最も基本的なアルゴリズム構成としては、ステップS104〜S108,S111から成るステップ構成とすればよい。この場合において、ステップS107において否定の判別結果が得られた場合には、ステップS110を省略してステップS111に進めばよい。また、ステップS108の後にはステップS109を省略してステップS111に進めばよい。さらに、この基本構成からGPS測位用の測位開始タイマをトリガとして追加するのであれば、上記の基本のステップ構成に、ステップS109を追加すればよい。
<4.処理シーケンス例>
[4−1.システム起動時の処理シーケンス例]

続いては、上記図3〜図5により説明したアルゴリズムに準じて、実際に実行される処理シーケンス例を挙げていくこととする。
先ず、図7に示すシーケンス図により、システム起動時における処理シーケンス例について説明する。
この図に示されるシーケンス図においては、処理を実行するデバイス、部位として、メイン制御部25、表示制御部30、画像処理ブロック23、明るさセンサ18、温度センサ19、無線LAN部27、GPS部28、メモリ26、及び表示パネル31が示されている。なお、この点については、後述する図8〜図10のシーケンス図についても同様である。
ここで、例えば撮像装置1の電源がオンとされ、図7に示される各部位に対して電源が供給され起動することになる。この起動処理として、先ずメイン制御部25は、ステップS401によりメモリ26を初期化する処理を実行する。
次にステップS402によりメイン制御部25は、画像処理ブロック23に対する初期化処理を実行する。
ステップS403によりメイン制御部25は、明るさセンサ18に対する初期化処理を実行する。
ステップS404によりメイン制御部25は、温度センサ19に対する初期化処理を実行する。
ステップS405によりメイン制御部25は、無線LAN部27に対する初期化処理を実行する。
ステップS406によりメイン制御部25は、GPS部28に対する初期化処理を実行する。
ステップS407によりメイン制御部25は、表示制御部30に対する初期化処理を実行する。また、ステップS407による初期化処理を受けて、表示制御部30は、ステップS408としての処理によって、表示パネル31に対する初期化処理を実行する。表示制御部30は、自身の初期化設定と、表示パネル31に対する初期化処理を完了すると、ステップS409としての処理によって、メイン制御部25に対して初期完了を通知する。
なお、ここで示されているデバイスの初期化処理順は一例であり、これ以外の順序とされてよい。
[4−2.初回測位処理のシーケンス例]

図8は、図3のフローチャートに対応したシーケンス図であって、電源がオンとされて上記図7による初期化シーケンスを実行した後において、最初(初回目)に実行される測位処理を示している。
先ず、メイン制御部25は、ステップS501により、無線LAN部27に対して測位要求を実行する。この測位要求に応答して、無線LAN部27は、ステップS502により測位処理を実行し、ステップS503により測位結果を返す。測位結果は、メイン制御部25が取り込む。つまり図3のステップS101、S102に相当する処理を実行する。なお、無線LAN部27は、測位結果が成功(OK)の場合には、測位処理により取得した位置情報を出力するが、失敗(NG)の場合には、NGの旨を示す信号を出力する、あるいは一定時間以内に有効な位置情報を返すことを行わないように動作する。この点は、GPS部28についても同様とされてよい。このシーケンス図では、測位が成功した場合として、位置情報を返した場合を示している。
メイン制御部25は、ステップS503により取り込んだ無線LAN位置情報を、ステップS504により、有効な位置情報として保持する処理を実行する。これは図3のステップS103に相当する。
また、図3では省略していたが、このシーケンス図では、測位結果をユーザに通知するために、測位結果を示す表示を実行するものとしている。そこで、メイン制御部25は、ステップS505により、表示制御部30に対して、今回のステップS501〜S504により得られた無線LAN測位についての測位結果の表示を要求する。この要求に応じて、表示制御部30は、ステップS506により、測位結果の表示が行われるようにして、測位結果の画像生成、及びこの表示パネル31に対する表示制御を実行する。これにより、表示パネル31の表示画面部15において、所定の態様によって測位結果を示す画像が表示される。また、表示制御部30は、表示パネル31に対する表示制御を実行させると、ステップS507により、メイン制御部25に対して、表示制御を実行したことの応答を返すようにする。
なお、測位結果を示す表示としては多様に考えることができる。例えばその表示内容についてであれば、測位結果が成功した場合には、取得された位置情報を表示させることができる。また、位置情報を表示させずに、単に、アイコン、文字などによって測位が成功しているのか失敗しているのかを示す表示のみが行われるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、無線LAN測位とGPS測位との何れかが実行されるが、測位結果の表示に際して、無線LAN測位とGPS測位とのどちらの測位処理の結果であるのかを明示するようにしてもよい。また、ユーザにとっては、測位が出来ているか否かが分かればよい、という考え方もできるので、単に、無線LAN測位とGPS測位とのいずれによる測位処理であるのかについては特に明示しないような測位結果表示としてもよい。
次にメイン制御部25は、ステップS508,S509により、明るさセンサ18からのセンサ値の読み出しを実行する。つまり、図3のステップS104に相当する、明るさ情報の取得処理を実行する。
例えばステップS508は、メイン制御部25が実行する明るさセンサ18に対するポーリング処理としてみることができ、ステップS509は、上記ポーリングに応じて明るさセンサ18からメイン制御部25に出力されるセンサ値を、メイン制御部25が入力する処理としてみることができる。
また、メイン制御部25は、ステップS510,S511により、温度センサ19からのセンサ値の読み出しを実行する。これは、図3のステップS105に相当する。このために、例えばメイン制御部25は、温度センサ19に接続されているポートを開き、このときに温度センサ19から出力されるセンサ値の読込を実行する。
そして、メイン制御部25は、ステップS512により、上記ステップS508,S509により取得した明るさ情報と、上記ステップS510,S511により取得した温度情報とを、後述する測位ログへの登録のために保持しておくようにする。
なお、明るさセンサ18と温度センサ19は、定常的に検出処理を実行しているようにして動作させてもよいし、メイン制御部25によりセンサ値を取得するときに応じてのみ、メイン制御部25の制御によって、検出処理を実行するようにして動作させてもよい。
次にメイン制御部25は、ステップS513によりGPS部28に対して測位要求を実行する。これに応じてGPS部28は、ステップS514により測位処理を実行し、ステップS511により測位結果を返す。これは、図3のステップS106,S107に相当する。なお、ここでは、測位処理が成功したことに応じて、測位された位置情報を返しているものとする。
次に、メイン制御部25は、ステップS516により、これまで保持していた無線LAN位置情報を無効化して、今回のステップS515により測位結果として返されたGPS位置情報を有効設定し、保持する。つまり、保持すべき位置情報の更新を実行する。これは図3のステップS108に相当する。
ステップS517〜S519は、先のステップS505〜S507と同様にして、ステップS513〜S516によるGPS測位についての測位結果を表示するための処理のシーケンスを実行する。
また、図3では説明を分かりやすくすることの都合上、省略していたが、実際には、この初回の測位処理においても、GPS測位を実行させたことに応じては、測位ログへの登録を行うこととしている。
ステップS520、S521は、この測位ログへの登録のための処理である。この場合の測位ログへの登録処理によっては、最初のログのリストを登録することになる。そこで、この場合のメイン制御部25は、ステップS508,S509により取得した明るさ情報と、ステップS510,S511により取得した温度情報とに、OK若しくはNGの測位結果を対応付けてリストを作成する。そして、このリストを測位ログ形式のデータとしてメモリ26に書き込んで保持させることとしている。ステップS521は、例えば測位ログのデータ書き込みが完了したことに応じてメモリ26からメイン制御部25に返されるACK(ACKnowledgement)などの応答信号の受信処理である。
ステップS522は、ステップS513〜S516に対応するGPS測位が成功したことに応じて、メイン制御部25が、測位開始タイマについてGPS測位用を設定して起動させる処理となる。つまり、図3のステップS109に相当する処理を実行する。
また、ステップS523〜S526は、図3のステップS111としてのセンサ割り込み処理を有効設定する処理となる。メイン制御部25は、ステップS523により明るさセンサ18に対して、変化検出モードを設定する。ステップS524は、例えば明るさセンサ18が変化検出モードを設定したことに応じて出力するACKを、メイン制御部25が入力する処理である。ここでの変化検出モードとは、明るさセンサ18が定常的に検出しているセンサ値について変化が生じたことを検出したとき、割り込み処理のトリガとなる信号(割り込み通知)をメイン制御部25に対して出力するようにされた、明るさセンサ18の動作モードをいう。
同様に、メイン制御部25は、ステップS525,S526により温度センサ19に対して変化検出モードを設定する。
そのうえで、メイン制御部25は、ステップS527として待機状態に移行する。つまり、メイン制御部25は、明るさセンサ18又は温度センサ19からの変化検出の入力、若しくは、測位開始タイマのタイマ時間経過の通知の入力を取込可能な状態で待機するモードを設定する。
[4−3.センサ割り込みに応じた測位処理シーケンス例]

図9は、明るさセンサ18により変化検出が為されたことに応じたセンサ割り込み処理としての測位処理シーケンス例を示している。この図に示すシーケンスは、図4のフローチャートに示す処理として、ステップS201からステップS203に移行した場合の処理に対応する。
図9においては、先ず、ステップS601により、明るさセンサ18が変化検出したことに応じて出力されている割り込み通知をメイン制御部25が入力している。
この割り込み通知の入力に応じてメイン制御部25は、図4のステップS203、即ち図5に対応する処理として、ステップS602〜S608までの処理を実行する。
先ず、メイン制御部25は、ステップS602,S603により、明るさセンサ18からセンサ値を読み出して取得する。また、メイン制御部25は、ステップS604,S605により、温度センサ19からセンサ値を読み出して取得する。
次にメイン制御部25は、ステップS606によりメモリ26に対して測位ログのデータの読み出しを要求し、ステップS607によりメモリ26から読み出されて返される測位ログのデータを入力して取得する。
ここまでの処理によって、メイン制御部25は、現在の明るさ情報、温度情報、及び測位ログのデータを取得したことになる。そこで、メイン制御部25は、ステップS608により測位条件判別処理を実行する。このステップS608としての処理が、図5に示したステップS301,S302の判別処理、ステップS303の検索処理、ステップS304の判別処理に相当する。
ここでは、ステップS608の測位条件判別処理として、測位条件を満たすとの判別結果が得られたものとする。
そこで、この場合のメイン制御部25は、ステップS609により、GPS部28に測位要求を実行し、ステップS610としてGPS部28による測位処理を実行させ、さらにステップS611により測位結果を取得する。これは、図4のステップS204に相当する。なお、この場合には、成功の測位結果が得られたものとしている。
次にメイン制御部25は、今回のGPS測位について成功の測位結果が得られたことに応じて、ステップS612により、今回のGPS測位により得られたGPS位置情報により有効な位置情報を更新して保持する。これは、図4との対応ではステップS213に相当する。
また、ステップS613,S614,S615によっては、今回のGPS測位が成功したことに応じた測位結果通知のための表示が表示パネル31にて行われるようにして、メイン制御部25、表示制御部30が処理を実行する。
次にメイン制御部25は、今回のGPS測位処理の実行結果に基づいて、ステップS616、S617により測位ログへの追加登録処理を実行する。つまり、メイン制御部25は、ステップS602,S603により取得した明るさ情報と、ステップS604,S605により取得した温度情報と、ステップS611により取得した測位結果とにより、測位ログの新規リストを作成する。そして、この新規リストを、メモリ26に保持されている測位ログに対して追加登録する。このようにして、測位ログは更新される。これは、図4のステップS207の処理に相当する。
このように、図4においては、測位ログへの登録処理(S207)が先で、GPS位置情報の有効設定、保持の処理(S213)が後となっているが、図7においては、逆となっている。このようにして、実際においては、プログラムの実装の都合などで、処理の実行順などは適宜変更されてよい。
また、図4においては、測位ログへの登録のために、ステップS204によるGPS測位処理と共にステップS205,S206により明るさ情報と温度情報を取得するアルゴリズムとしている。しかし、図7においては、ステップS203(図5)の処理に際して取得した明るさ情報と温度情報とを利用して新規なログのリストを作成している。つまり、測位条件判別処理を実行した場合には、あらためて図4のステップS205,S206により明るさ情報と温度情報を取得することはせずに、測位条件判別処理の段階にて取得した明るさ情報と温度情報を利用して測位ログのりストを作成している。このようにして実際においては、処理の効率化が図られている。
次に、メイン制御部25は、今回のGPS測位が成功したことに応じて、ステップS618により、測位開始タイマをGPS測位用に設定して起動させる。そのうえで、ステップS619として示すように待機状態に移行する。
[4−4.タイマ割り込みに応じた測位処理シーケンス例]

図10は、測位開始タイマがタイマ時間を経過したことに応じた割り込みによる測位処理シーケンス例を示している。この図に示すシーケンスは、図4のフローチャートに示す処理として、ステップS201からステップS202に移行した場合の処理に対応する。
ステップS701において、メイン制御部25は、測位開始タイマがタイマ時間を経過したことを検知する。そこで、メイン制御部25は、ステップS702により、GPS測位条件判別を行う。ここでのGPS測位条件判別は、図4のステップS202に対応する処理であって、今回の割り込み処理のトリガである測位開始タイマが、無線LAN測位用とGPS測位用のいずれとして設定されたものであるのかを判別する処理となる。ここでは、測位開始タイマが無線LAN測位用として設定されていたものとする。従って、ステップS703によっては、GPS測位の条件は満たされておらず、無線LAN測位を実行すべきとの判別結果を得ることになる。
これに応じては、ステップS703,S704,S705により、メイン制御部25の要求により無線LAN測位を実行させて、その測位結果を取得するための処理が実行される。これは、図4におけるステップS209に相当する。
ここでは、上記ステップS705にて得られた測位結果は成功であったものとする。これに応じて、メイン制御部25は、ステップS706により、今回の無線LAN測位により得られた無線LAN位置情報により、有効なものとして保持すべき位置情報の更新を行う。これは、図4のステップS211に相当する。
また、メイン制御部25は、ステップS707,S708,S709により、今回の無線LAN測位が成功したことに応じた測位結果表示を実行させる。
次にメイン制御部25は、ステップS710により測位開始タイマについて無線LAN測位用を設定したうえで起動させ、ステップS711として待機状態に移行する。これは、図4のステップS212に相当する。
なお、これまでの説明からも理解されるように、本実施形態としての測位処理のアルゴリズムとしての処理手順については、適宜、その処理順序が変更、省略等されてよい。また、複数の処理を併行して同時的に実行させてもよい。
また、本実施形態では、先ず、実行可否判定の対象とする主たる測位手段(第1の測位手段)として、GPS測位を例に挙げ、これを補填する測位手段(第2の測位手段)として無線LAN測位を例に挙げているが、主たる測位に対応する測位方式と、補填の測位に対応する測位方式については、それぞれ、GPS測位、無線LAN測位に限定される必要はない。
さらに補填の測位については、方式の異なる2以上を備えることとしたうえで、主たる測位と、これら2以上の補填の測位との間で、排他的に測位処理を実行させるように構成することも考えられる。
また、本実施形態においては、デジタルスチルカメラであるとか、ビデオカメラなどの撮像装置に、本願発明に基づく測位装置を適用した場合を例に挙げた。しかし、本願発明に基づく測位装置が適用される電子機器についてはとくに限定されるべきでは無い。さらに、例えば自動車、自動二輪車、自転車などの車両などにも適用することが考えられる。
1 撮像装置、11 本体部、12 レンズ部、13 操作パネル部、14 シャッターキー、15 電源キー、16 無線LANアンテナ、17 GPSアンテナ、18 明るさセンサ、19 温度センサ、21 撮像部、22 カメラブロック、23 画像処理ブロック、24 画像メモリ、25 メイン制御部、26 メモリ、27 無線LAN部、28 GPS部、29 操作部、30 表示制御部、31 表示パネル

Claims (13)

  1. 第1の測位方式に対応して測位処理を実行して位置情報を出力する第1の測位手段と、
    特定の環境を測定する環境測定手段と、
    上記環境測定手段による測定値の履歴情報として、少なくとも、上記第1の測位手段が最後に測位したときに応じて得られた測定値である、最後の測定値をメモリ手段に保持させて管理する履歴情報管理手段と、
    上記履歴情報管理手段により保持されている上記最後の測定値と、この最後の測定値より後において上記環境測定手段が測定して得た最後より後の測定値とを比較する測定値比較手段と、
    上記測定値比較手段により所定の比較結果が得られたことに応じて、上記第1の測位手段による測位処理を実行させる測位処理実行制御手段と、
    を備える測位装置。
  2. 上記測位処理実行制御手段は、上記所定の比較結果として、上記最後の測定値と、上記最後より後の測定値とについて、一定以上の差があるとの結果が得られたことに応じて、上記第1の測位手段による測位処理を実行させる、
    請求項1に記載の測位装置。
  3. 上記履歴情報管理手段は、
    上記最後の測定値を含み、これまでにおいて上記第1の測位手段が測位したときに応じて得られた所定数の測定値ごとに、その測定値が得られたときの測位処理の結果として少なくとも成功/失敗の何れであるのかを示す測位結果情報を対応付けた測定値−測位結果対応情報から成る上記履歴情報をメモリ手段に保持させて管理するとともに、
    上記測定値比較手段により上記所定の比較結果が得られなかったことに応じて、上記履歴情報における最新の所定数の測定値−測位結果対応情報において、上記現在の測定値と同じとされる測定値を有し、かつ、測位結果情報が成功を示している測定値−測位結果対応情報を検索する測位結果対応情報検索手段をさらに備え、
    上記測位処理実行制御手段は、
    上記測位結果対応情報検索手段により測定値−測位結果対応情報が検索されたことに応じて、上記第1の測位手段による測位処理を実行させる、
    請求項1又は請求項2に記載の測位装置。
  4. 上記第1の測位手段による測位処理が成功したことに応じて、この第1の測位手段用のタイマによる所定時間の計時を開始させるタイマ制御手段をさらに備え、
    上記測位処理実行制御手段は、
    上記第1の測位手段用のタイマによる所定時間の計時が終了したことに応じて、上記第1の測位手段による測位処理を実行させる、
    請求項1乃至請求項3の何れかに記載の測位装置。
  5. 上記第1の測位方式とは異なる第2の測位方式に対応して測位処理を実行して位置情報を出力する第2の測位手段をさらに備え、
    上記測位処理実行制御手段は、上記第1の測位手段による測位処理が失敗したときに、上記第2の測位手段による測位処理を実行させる、
    請求項1乃至請求項4の何れかに記載の測位装置。
  6. 上記第1の測位手段による測位処理が成功したことに応じては、この第1の測位手段による測位処理により出力される位置情報を有効なものとして保持し、上記第2の測位手段による測位処理が成功したことに応じては、この第2の測位手段による測位処理により出力される位置情報を有効なものとして保持する、
    請求項5に記載の測位装置。
  7. 上記タイマ制御手段は、
    上記第2の測位手段による測位処理が成功したことに応じては、この第2の測位手段用のタイマによる所定時間の計時を開始させ、
    上記測位処理実行制御手段は、
    上記第2の測位手段用のタイマによる所定時間の計時が終了したことに応じて、上記第2の測位手段による測位処理を実行させる、
    請求項4乃至請求項6のいずれかに記載の測位装置。
  8. 上記環境測定手段は、気温を測定するものである、
    請求項1乃至請求項7の何れかに記載の測位装置。
  9. 上記環境測定手段は、明るさを測定するものである、
    請求項1乃至請求項8の何れかに記載の測位装置。
  10. 上記第1の測位手段は、全地球測位システムに対応する方式と無線LANに対応する方式とのうち、何れか一方による測位処理を実行する、
    請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の測位装置。
  11. 上記第2の測位手段は、全地球測位システムに対応する方式と無線LANに対応する方式とのうち、上記第1の測位手段に対応しない他方による測位処理を実行する、
    請求項1乃至請求項10の何れかに記載の測位装置。
  12. 特定の環境を測定する環境測定手段による測定値の履歴情報として、少なくとも、第1の測位方式に対応して測位処理を実行して位置情報を出力する第1の測位手段が最後に測位したときに応じて得られた測定値である、最後の測定値をメモリ手段に保持させて管理する履歴情報管理手順と、
    上記履歴情報管理手順により保持されている上記最後の測定値と、この最後の測定値より後において上記環境測定が測定して得た最後より後の測定値とを比較する測定値比較手順と、
    上記測定値比較手順による比較結果に応じて、上記第1の測位手段による測位処理を実行させる測位処理実行制御手順と、
    を実行する測位方法。
  13. 測定装置に、
    特定の環境を測定する環境測定手段による測定値の履歴情報として、少なくとも、第1の測位方式に対応して測位処理を実行して位置情報を出力する第1の測位手段が最後に測位したときに応じて得られた測定値である、最後の測定値をメモリ手段に保持させて管理する履歴情報管理手順と、
    上記履歴情報管理手順により保持されている上記最後の測定値と、この最後の測定値より後において上記環境測定が測定して得た最後より後の測定値とを比較する測定値比較手順と、
    上記測定値比較手順による比較結果に応じて、上記第1の測位手段による測位処理を実行させる測位処理実行制御手順と、
    を実行させるためのプログラム。
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