JP2010281290A - 圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】ヘッド部材への弁押え部の固定によるヘッド部材の変形をなくし、また、ヘッド部材等を複雑な形状にすることなくヘッド部材を薄くする。
【解決手段】弁押え部63bをフロントマフラー63に設ける。つまり、フロントヘッド61に弁押え部をボルト等の締結部材で直接は固定しない。したがって、この固定によるフロントヘッド61の変形が生じない。また、この変形が生じないので、厚さT1に対して、厚さT2を厚くする必要が無い。したがって、フロントヘッド61や吐出弁62を容易に形成できる。
【選択図】図5
【解決手段】弁押え部63bをフロントマフラー63に設ける。つまり、フロントヘッド61に弁押え部をボルト等の締結部材で直接は固定しない。したがって、この固定によるフロントヘッド61の変形が生じない。また、この変形が生じないので、厚さT1に対して、厚さT2を厚くする必要が無い。したがって、フロントヘッド61や吐出弁62を容易に形成できる。
【選択図】図5
Description
本発明は、吐出弁、弁押え部、及び、マフラー部材を有する圧縮機に関する。
圧縮機として、圧縮された冷媒が吐出される吐出ポートを有するヘッド部材と、この吐出ポートを開閉する吐出弁と、この吐出弁の変形を規制する弁押え部とを有するものがある。
また、このような圧縮機には、ヘッド部材との間にマフラー空間が形成されるようにヘッド部材に固定されるマフラー部材を備えたものがある。
また、このような圧縮機には、ヘッド部材との間にマフラー空間が形成されるようにヘッド部材に固定されるマフラー部材を備えたものがある。
ここで、吐出ポート内部の容積は、圧縮行程において変化しない、いわゆる死容積となっている。この死容積が大きいほど圧縮機の性能が低下する。
したがって、圧縮機の性能を向上させるには、吐出ポート部分におけるヘッド部材の厚さを薄くして死容積を小さくすることが有効である。
したがって、圧縮機の性能を向上させるには、吐出ポート部分におけるヘッド部材の厚さを薄くして死容積を小さくすることが有効である。
しかし、以下のように、ヘッド部材の厚さを薄くすることで、圧縮機の性能が低下する場合がある。
この種の圧縮機には、ボルトやリベット等を用いて、弁押え部をヘッド部材に固定するものがある。この固定によりヘッド部材が変形する。変形により例えば、ヘッド部材とシリンダとの隙間が大きくなり、この隙間からの冷媒の漏れが増加する。そして、この変形はヘッド部材の厚さが薄いほど大きくなりやすい。
つまり、死容積を小さくするためにはヘッド部材を薄くするのが有効であるが、ヘッド部材を薄くすれば前記変形が大きくなる。
そこで、吐出ポート部分ではヘッド部材の厚さを薄く、弁押え部の固定部分ではヘッド部材の厚さを厚くしたヘッド部材を用いた圧縮機が開示されている(特許文献1)。
この種の圧縮機には、ボルトやリベット等を用いて、弁押え部をヘッド部材に固定するものがある。この固定によりヘッド部材が変形する。変形により例えば、ヘッド部材とシリンダとの隙間が大きくなり、この隙間からの冷媒の漏れが増加する。そして、この変形はヘッド部材の厚さが薄いほど大きくなりやすい。
つまり、死容積を小さくするためにはヘッド部材を薄くするのが有効であるが、ヘッド部材を薄くすれば前記変形が大きくなる。
そこで、吐出ポート部分ではヘッド部材の厚さを薄く、弁押え部の固定部分ではヘッド部材の厚さを厚くしたヘッド部材を用いた圧縮機が開示されている(特許文献1)。
このようなヘッド部材を用いた場合、ヘッド部材への弁押え部の固定による、ヘッド部材の変形を抑制できる。しかし、この変形が無くなるわけではない。
また、このようなヘッド部材は、前記のように厚い部分と薄い部分とを有する複雑な形状となる。さらに、このヘッド部材の形状に対応させるため、吐出弁や弁押え部を複雑な形状にする必要がある場合がある。
本発明の目的は、ヘッド部材への弁押え部の固定によるヘッド部材の変形が生じない圧縮機を提供することである。
また、吐出ポート部分におけるヘッド部材の厚さを薄くする場合でも、ヘッド部材、吐出弁または弁押え部を複雑な形状にする必要がない圧縮機を提供することである。
また、吐出ポート部分におけるヘッド部材の厚さを薄くする場合でも、ヘッド部材、吐出弁または弁押え部を複雑な形状にする必要がない圧縮機を提供することである。
第1の発明に係る圧縮機は、圧縮された冷媒が吐出される吐出ポートを有し、前記吐出ポートを開閉する吐出弁が配置されたヘッド部材と、前記ヘッド部材との間にマフラー空間が形成されるように前記ヘッド部材に固定されるマフラー部材とを備え、前記マフラー部材は、前記吐出弁の変形を規制する弁押え部を有していることを特徴としている。
この圧縮機では、弁押え部をヘッド部材に直接は固定しない。よって、この固定によるヘッド部材の変形が生じない。
したがって、この変形による圧縮機の性能の低下が生じない。
したがって、この変形による圧縮機の性能の低下が生じない。
また、この変形が生じないため、吐出ポート部分におけるヘッド部材の厚さに対して、弁押え部の固定部分におけるヘッド部材の厚さを、厚くする必要がない。
したがって、ヘッド部材、吐出弁、及び、弁押え部を複雑な形状にする必要がなく、これらの部材を容易に形成しうる。
したがって、ヘッド部材、吐出弁、及び、弁押え部を複雑な形状にする必要がなく、これらの部材を容易に形成しうる。
また、マフラー部材が弁押え部を有しているので、マフラー部材と弁押え部とは一体化しうる。
したがって、これらを一体化した場合、部品点数を削減できる。
したがって、これらを一体化した場合、部品点数を削減できる。
第2の発明に係る圧縮機は、第1の発明に係る圧縮機において、前記吐出弁が、その一端で前記マフラー部材の接触部に接触し、他端が前記吐出ポートを開閉するものであり、 前記弁押え部は、前記吐出弁の他端に対向した位置に配置されており、前記マフラー部材は、前記弁押え部と前記接触部との間において前記弁押え部より前記吐出弁から離れた部分を有していることを特徴としている。
この圧縮機では、前記離れた部分を有しているので、当該部分を有さない場合に比べ、マフラー空間の容積が増加し、また、当該部分を冷媒が流れることができる。
したがって当該部分を有さない場合に比べ、騒音をより低減できる。
したがって当該部分を有さない場合に比べ、騒音をより低減できる。
第3の発明に係る圧縮機は、第1又は第2の発明に係る圧縮機において、前記ヘッド部材には、突起が形成され、前記吐出弁には、前記突起が挿入可能な貫通孔が形成され、前記マフラー部材には、前記突起と嵌合する嵌合部が形成されており、前記ヘッド部材の前記突起が前記吐出弁の前記貫通孔に挿通され、かつ、前記嵌合部とと嵌合した状態で、前記マフラー部材が前記ヘッド部材に固定されることを特徴としている。
この圧縮機では、突起、貫通孔、及び、嵌合部それぞれの容易な形成のみで、容易に吐出弁を固定できる。
第4の発明に係る圧縮機は、第1〜第3のいずれか1つの発明に係る圧縮機において、前記吐出弁の端部には、折り曲げ部が形成され、前記吐出弁は前記ヘッド部材に形成された凹部内に配置され、前記マフラー部材は、前記凹部の壁と対向するように形成された固定部を有し、前記マフラー部材は、前記吐出弁の前記折り曲げ部が前記凹部の壁と前記固定部との間に配置された状態で前記ヘッド部材に固定されることを特徴としている。
この圧縮機では、折り曲げ部、凹部の壁、及び、固定部それぞれの容易な形成のみで、容易に吐出弁を固定できる。
以上の説明に述べたように本発明によれば以下の効果が得られる。
第1の発明では、弁押え部をヘッド部材に直接は固定しない。よって、この固定によるヘッド部材の変形が生じない。
したがって、この変形による圧縮機の性能の低下が生じない。
したがって、この変形による圧縮機の性能の低下が生じない。
また、この変形が生じないため、吐出ポート部分におけるヘッド部材の厚さに対して、弁押え部の固定部分におけるヘッド部材の厚さを、厚くする必要がない。
したがって、ヘッド部材、吐出弁、及び、弁押え部を複雑な形状にする必要がなく、これらの部材を容易に形成しうる。
したがって、ヘッド部材、吐出弁、及び、弁押え部を複雑な形状にする必要がなく、これらの部材を容易に形成しうる。
また、マフラー部材が弁押え部を有しているので、マフラー部材と弁押え部とは一体化しうる。
したがって、これらを一体化した場合、部品点数を削減できる。
したがって、これらを一体化した場合、部品点数を削減できる。
第2の発明では、前記離れた部分を有しているので、当該部分を有さない場合に比べ、マフラー空間の容積が増加し、また、当該部分を冷媒が流れることができる。
したがって当該部分を有さない場合に比べ、騒音をより低減できる。
したがって当該部分を有さない場合に比べ、騒音をより低減できる。
第3の発明では、突起、貫通孔、及び、嵌合部それぞれの容易な形成のみで、容易に吐出弁を固定できる。
第4の発明では、折り曲げ部、凹部の壁、及び、固定部それぞれの容易な形成のみで、容易に吐出弁を固定できる。
以下、本発明に係る圧縮機の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は圧縮機の全体構成を示した断面図である。図2は図1に示した圧縮機の圧縮機構の平面図である。図3は図1に示した圧縮機のフロントヘッドをフロント側から見た図である。図4は図3に示したF4−F4に沿った矢視断面図である。図5は図3に示したF5−F5に沿った矢視断面図である。図1〜図5を参照して、圧縮機1の構成について詳細に説明する。
圧縮機1は、例えば冷暖房に用いる空気調和機に用いる、ロータリ式の圧縮機である。
この圧縮機1は、図1に示すように、いわゆる高圧ドーム型の圧縮機であり、2シリンダ型ロータリ圧縮機である。アキュムレータ10、密閉ケーシング20、駆動機構30、及び、圧縮機構40を備える。
この圧縮機1は、図1に示すように、いわゆる高圧ドーム型の圧縮機であり、2シリンダ型ロータリ圧縮機である。アキュムレータ10、密閉ケーシング20、駆動機構30、及び、圧縮機構40を備える。
この圧縮機1では、水分を除去した冷媒(例えば二酸化炭素)は、アキュムレータ10の入口管11に導入され、アキュムレータ10の排出管12及び13から排出され、密閉ケーシング20内に継手管21a及び21bを介して導入され、駆動機構30を用いて動作する圧縮機構40で圧縮され、排出経路22aから排出される。
密閉ケーシング20は、駆動機構30及び圧縮機構40を囲み、密閉空間を形成するために設ける。この密閉ケーシング20は、胴体21、トップ22、及びボトム23を有する。
胴体21は略円筒状の部材であり、その軸方向における両端が開口している。この胴体21は圧縮機構40が配置される端部(図1における右下端部)に継手管21a及び21bを備え、アキュムレータ10の排出管12及び13の下流側に備わるインレットチューブ12a及び13aが挿入される。
トップ22は胴体21の一方端(図1における上端)の開口を塞ぐ部材である。このトップ22には駆動機構30のモータ31に接続されるターミナル端子22bと、冷媒の排出経路22aとを設ける。
ボトム23は胴体21の他方端(図1における下端)の開口を塞ぐ部材であり、圧縮機構40の各摺動部に供給される潤滑油(図示せず)を貯留する。
なお、胴体21の軸方向において、トップ22側を「フロント側」、ボトム23側を「リア側」と称す。
胴体21は略円筒状の部材であり、その軸方向における両端が開口している。この胴体21は圧縮機構40が配置される端部(図1における右下端部)に継手管21a及び21bを備え、アキュムレータ10の排出管12及び13の下流側に備わるインレットチューブ12a及び13aが挿入される。
トップ22は胴体21の一方端(図1における上端)の開口を塞ぐ部材である。このトップ22には駆動機構30のモータ31に接続されるターミナル端子22bと、冷媒の排出経路22aとを設ける。
ボトム23は胴体21の他方端(図1における下端)の開口を塞ぐ部材であり、圧縮機構40の各摺動部に供給される潤滑油(図示せず)を貯留する。
なお、胴体21の軸方向において、トップ22側を「フロント側」、ボトム23側を「リア側」と称す。
駆動機構30は、圧縮機構40を駆動するために設ける。
この駆動機構30は、密閉ケーシング20内の圧縮機構40のフロント側に設け、モータ31と、モータ31に取り付けるシャフト34とを備える。
この駆動機構30は、密閉ケーシング20内の圧縮機構40のフロント側に設け、モータ31と、モータ31に取り付けるシャフト34とを備える。
モータ31はシャフト34を回転させるために設ける。
このモータ31は回転子32と、回転子32の径方向外側にエアギャップを介して配置する固定子33とを有する。
回転子32は、固定子33の径方向内側に配置し、また、シャフト34が回転可能となるよう取り付ける。そして、回転子32は、積層された電磁鋼板からなる回転子本体と、この回転子本体に埋設した磁石とを有する。
固定子33は、積層された電磁鋼板からなるコア(図示せず)と、このコアに巻回したコイル(図示せず)とを有している。
このコイルに電流を流すことで、磁力が発生し、回転子32が回転する。
このモータ31は回転子32と、回転子32の径方向外側にエアギャップを介して配置する固定子33とを有する。
回転子32は、固定子33の径方向内側に配置し、また、シャフト34が回転可能となるよう取り付ける。そして、回転子32は、積層された電磁鋼板からなる回転子本体と、この回転子本体に埋設した磁石とを有する。
固定子33は、積層された電磁鋼板からなるコア(図示せず)と、このコアに巻回したコイル(図示せず)とを有している。
このコイルに電流を流すことで、磁力が発生し、回転子32が回転する。
シャフト34は、回転子32と共に回転することによって、圧縮機構40のピストン42及びピストン45を回転させるために設ける。
このシャフト34には、フロントシリンダ41及びリアシリンダ44それぞれのシリンダ室S1及びシリンダ室S2内に位置するように偏心部34a及び偏心部34bを設ける。この偏心部34aと偏心部34bとは、シャフト34の回転方向に180°ずれた位置に配置する。また、この偏心部34a及び偏心部34bの外周には、ピストン42及びピストン45を装着する。
シャフト34の回転に伴って偏心部34a及び偏心部34bが回転することにより、ピストン42及びピストン45がフロントシリンダ41及びリアシリンダ44それぞれのシリンダ室S1及びシリンダ室S2で回転し、冷媒を圧縮する。
このシャフト34には、フロントシリンダ41及びリアシリンダ44それぞれのシリンダ室S1及びシリンダ室S2内に位置するように偏心部34a及び偏心部34bを設ける。この偏心部34aと偏心部34bとは、シャフト34の回転方向に180°ずれた位置に配置する。また、この偏心部34a及び偏心部34bの外周には、ピストン42及びピストン45を装着する。
シャフト34の回転に伴って偏心部34a及び偏心部34bが回転することにより、ピストン42及びピストン45がフロントシリンダ41及びリアシリンダ44それぞれのシリンダ室S1及びシリンダ室S2で回転し、冷媒を圧縮する。
圧縮機構40はアキュムレータ10から吸入した冷媒を圧縮して吐出するために設ける。
この圧縮機構40は密閉ケーシング20の駆動機構30のリア側に配置し、フロントマフラー47、リアマフラー51、フロントヘッド61、リアヘッド50、フロントシリンダ41、リアシリンダ44、ピストン42及びピストン45を備える。
この圧縮機構40は密閉ケーシング20の駆動機構30のリア側に配置し、フロントマフラー47、リアマフラー51、フロントヘッド61、リアヘッド50、フロントシリンダ41、リアシリンダ44、ピストン42及びピストン45を備える。
フロントシリンダ41は、図2に示すように、中央部分にシリンダ室S1を有し、ブレード収納空間41aが設けられ、吸入通路41bをブレード収納空間41a近傍の低圧室LR側に設ける。シリンダ室S1にはシャフト34の回転に伴って偏心回転運動するピストン42を配置する。吸入通路41bにはアキュムレータ10の排出管12を接続する。
これにより、アキュムレータ10の排出管12から圧縮機1の圧縮機構40に導入された冷媒は、吸入通路41bを介してシリンダ室S1の低圧室LRに流れ込み、ピストン42の偏心回転運動により圧縮され、高圧室HR内で所定の圧力以上になると吐出ポート61pを介してマフラー空間M1及びマフラー空間M2(図1参照)を通過し、駆動機構30(図1参照)の内部及び外部をリア側からフロント側に通過し、排出経路22a(図1参照)から排出される。
これにより、アキュムレータ10の排出管12から圧縮機1の圧縮機構40に導入された冷媒は、吸入通路41bを介してシリンダ室S1の低圧室LRに流れ込み、ピストン42の偏心回転運動により圧縮され、高圧室HR内で所定の圧力以上になると吐出ポート61pを介してマフラー空間M1及びマフラー空間M2(図1参照)を通過し、駆動機構30(図1参照)の内部及び外部をリア側からフロント側に通過し、排出経路22a(図1参照)から排出される。
ピストン42は、図2に示すように、フロントシリンダ41の内周面に沿って偏心回転運動を行う回転部材であり、吸入通路41bを介してシリンダ室S1に吸入される冷媒を圧縮するために設ける。
このピストン42は、シリンダ室S1内に設け、円環形状のローラ42a、及び、ローラ42aと一体に設けるブレード42bを有している。
このピストン42は、シリンダ室S1内に設け、円環形状のローラ42a、及び、ローラ42aと一体に設けるブレード42bを有している。
ブレード42bは、冷媒が吸入される低圧室LRと圧縮された冷媒を吐出する高圧室HRとを区画するため設ける。
このブレード42bは、ローラ42aの外周面から延在する平板形状の部材であり、先端部はブレード収納空間41aに収まる。また、このブレード42bは、ブレード収納空間41a内に設けたブッシュ42c及び42dで挟む。このブッシュ42c及び42dは、金属製で略半円柱形状の部材であり、ピストン42の偏心回転運動によるブレード42bの動作に伴って、ブッシュの円弧の中心軸を中心として回転運動をすることにより、常にブレード42bを挟む。
このブレード42bは、ローラ42aの外周面から延在する平板形状の部材であり、先端部はブレード収納空間41aに収まる。また、このブレード42bは、ブレード収納空間41a内に設けたブッシュ42c及び42dで挟む。このブッシュ42c及び42dは、金属製で略半円柱形状の部材であり、ピストン42の偏心回転運動によるブレード42bの動作に伴って、ブッシュの円弧の中心軸を中心として回転運動をすることにより、常にブレード42bを挟む。
ミドルプレート43は、図1に示すように、フロントシリンダ41とリアシリンダ44との間に配置する。これによりフロントシリンダ41のシリンダ室S1のリア側の開口を閉塞し、かつ、リアシリンダ44のシリンダ室S2のフロント側の開口を閉塞する。
そして、リアシリンダ44、吸入通路44b、及び、ピストン45、は、それぞれ、その機能から見て上記したフロントシリンダ41、吸入通路41b、及び、ピストン42、と同様であるので、その説明を省略する。
フロントヘッド61(ヘッド部材)は、図3及び図4に示すように、本体部61Aと、ボス部61Bとを有する。
本体部61Aは、円板状であり、中心部の軸受け孔61sにシャフト34(図1参照)を嵌挿するため設ける。また、図1に示すように、シリンダ室S1のフロント側の開口を塞ぐために設ける。このため、フロントシリンダ41のフロント側に配置する。
ボス部61Bは、シャフト34の軸受け孔61sへの取り付けを補強するために設ける。このボス部61Bは、図3及び図4に示すように、円筒状であり、軸受け孔61s(図3参照)を囲むように本体部61Aからフロント側に突出し、内部にシャフト34(図1参照)を嵌挿する。
本体部61Aは、円板状であり、中心部の軸受け孔61sにシャフト34(図1参照)を嵌挿するため設ける。また、図1に示すように、シリンダ室S1のフロント側の開口を塞ぐために設ける。このため、フロントシリンダ41のフロント側に配置する。
ボス部61Bは、シャフト34の軸受け孔61sへの取り付けを補強するために設ける。このボス部61Bは、図3及び図4に示すように、円筒状であり、軸受け孔61s(図3参照)を囲むように本体部61Aからフロント側に突出し、内部にシャフト34(図1参照)を嵌挿する。
また、本体部61Aには、図3に示すように、孔61nを、図3〜図5に示すように、凹部61cを設ける。
孔61nは、図1に示すように、フロントマフラー47、フロントヘッド61、及び、フロントシリンダ41それぞれを固定するために設ける。
この固定のため、フロントマフラー47に設けた孔47n(図3参照)、及び、フロントヘッド61に設けた孔61n(図3参照)を介して、ボルト40bをフロントシリンダ41に設けたネジ穴(図示せず)に締め付ける。
この固定のため、フロントマフラー47に設けた孔47n(図3参照)、及び、フロントヘッド61に設けた孔61n(図3参照)を介して、ボルト40bをフロントシリンダ41に設けたネジ穴(図示せず)に締め付ける。
凹部61cは、図5に示すように、吐出ポート61pの容積(いわゆる死容積)を小さくし、吐出弁62(後述)を配置するために設ける。
この凹部61cは、フロントヘッド61の本体部61Aのフロント側に設ける。また、図3及び図5に示すように、吐出弁62が凹部61cの内側に収まるよう設ける。また、図3に示すように、フロント側から見て、吐出弁62の基端部62a(後述)を囲うように、凹部61cの端部を設ける。なお、図5に示すように、吐出弁62の基端部62a側の端部(図5における左端)にほぼ隣接する凹部61cの端部を、壁61kとする。
この凹部61cにおけるフロントヘッド61の厚さT1及び厚さT2は、凹部61c以外の部分でのフロントヘッド61の厚さT3に対して薄く設ける。また、厚さT1と厚さT2とを同じ厚さに設ける。これにより、吐出弁62を平板形状にできる。
なお、厚さT3は、厚さT1及び厚さT2の約2.5倍の厚さとしている。
この凹部61cは、フロントヘッド61の本体部61Aのフロント側に設ける。また、図3及び図5に示すように、吐出弁62が凹部61cの内側に収まるよう設ける。また、図3に示すように、フロント側から見て、吐出弁62の基端部62a(後述)を囲うように、凹部61cの端部を設ける。なお、図5に示すように、吐出弁62の基端部62a側の端部(図5における左端)にほぼ隣接する凹部61cの端部を、壁61kとする。
この凹部61cにおけるフロントヘッド61の厚さT1及び厚さT2は、凹部61c以外の部分でのフロントヘッド61の厚さT3に対して薄く設ける。また、厚さT1と厚さT2とを同じ厚さに設ける。これにより、吐出弁62を平板形状にできる。
なお、厚さT3は、厚さT1及び厚さT2の約2.5倍の厚さとしている。
この凹部61cには、図5に示すように、吐出ポート61p、突出部61q、窪み部61r、接触部分61a、及び、突起61fを設け、吐出弁62を配置する。
吐出ポート61pは、図2に示すように、シリンダ室S1におけるローラ42aの偏心回転運動により圧縮された冷媒を、シリンダ室S1からマフラー空間M1(図1、図5参照)に吐出するために設ける。
この吐出ポート61pは、図5に示すように、フロントヘッド61の本体部61Aを貫通するように設ける。また、図2及び図3に示すように、フロント側から見て円形である。また、図2に示すように、シリンダ室S1のブレード収納空間41a付近の高圧室HR側の位置(図2におけるシリンダ室S1の左上の位置)とマフラー空間M1とが連通する位置に設ける。
この吐出ポート61pは、図5に示すように、フロントヘッド61の本体部61Aを貫通するように設ける。また、図2及び図3に示すように、フロント側から見て円形である。また、図2に示すように、シリンダ室S1のブレード収納空間41a付近の高圧室HR側の位置(図2におけるシリンダ室S1の左上の位置)とマフラー空間M1とが連通する位置に設ける。
突出部61q及び窪み部61rは、図5に示すように、吐出弁62が摩擦粉等に乗り上げるのを抑制するため設ける。また、吐出弁62の開閉時の油粘性による抵抗の削減や密着の防止のために設ける。
吐出ポート61pの周囲がフロント側に突出するよう突出部61qを設け、その周囲がリア側に窪むよう窪み部61rを設ける。
吐出ポート61pの周囲がフロント側に突出するよう突出部61qを設け、その周囲がリア側に窪むよう窪み部61rを設ける。
接触部分61aは、吐出弁62の基端部62aが接触する部分である。
この接触部分61aは、図3に示すように、フロント側から見て、吐出弁62の基端部62aと略同一形状に設ける。また、図5に示すように、接触部分61aにおけるフロントヘッド61の厚さT2は、窪み部61rにおけるフロントヘッド61の厚さより厚く設ける。
また、接触部分61aには突起61fを設ける。
この接触部分61aは、図3に示すように、フロント側から見て、吐出弁62の基端部62aと略同一形状に設ける。また、図5に示すように、接触部分61aにおけるフロントヘッド61の厚さT2は、窪み部61rにおけるフロントヘッド61の厚さより厚く設ける。
また、接触部分61aには突起61fを設ける。
突起61fは、吐出弁62の固定(後述)のために設ける。
この突起61fは、図3及び図5に示すように、接触部分61aの略中央部に設ける。図3に示すように、フロント側から見て円形であり、吐出弁62の貫通孔62f及びフロントマフラー63の溝部63f(嵌合部)に挿入可能である。また、図5に示すように、フロントヘッド61の接触部分61aからフロント側に突出している。
この突起61fは、図3及び図5に示すように、接触部分61aの略中央部に設ける。図3に示すように、フロント側から見て円形であり、吐出弁62の貫通孔62f及びフロントマフラー63の溝部63f(嵌合部)に挿入可能である。また、図5に示すように、フロントヘッド61の接触部分61aからフロント側に突出している。
吐出弁62は、図3及び図5に示すように、平板形状であり、吐出ポート61pを開閉するために設ける。
この吐出弁62は、図5に示すように、フロントヘッド61の凹部61cのフロント側に配置する。
また、この吐出弁62は、その機能から、基端部62a、及び、先端部62bに分けられる。
なお、図3に示すように、吐出弁62全体の長手方向(図5における左右方向)の長さを、フロントマフラー63の半径とほぼ同じ長さとして設けている。
この吐出弁62は、図5に示すように、フロントヘッド61の凹部61cのフロント側に配置する。
また、この吐出弁62は、その機能から、基端部62a、及び、先端部62bに分けられる。
なお、図3に示すように、吐出弁62全体の長手方向(図5における左右方向)の長さを、フロントマフラー63の半径とほぼ同じ長さとして設けている。
基端部62a(吐出弁の一端)は、吐出弁62を固定するため設ける部分である。
すなわち、図5に示すように、フロントマフラー63の接触部63aとフロントヘッド61の接触部分61aとで挟み込まれるように配置され、接触部63a及び接触部分61aそれぞれに接触する部分である。また、図3及び図5に示すように、基端部62aの長手方向(図5における左右方向)の長さは、吐出弁62全体の長手方向の長さのうち約3分の1を占める。
また、この基端部62aは、図3に示すように、周囲が凹部61cの端部に囲まれるよう配置する。この配置により、フロント側から見た吐出弁62の回転が規制される。
また、この基端部62aには、貫通孔62fを設ける。
すなわち、図5に示すように、フロントマフラー63の接触部63aとフロントヘッド61の接触部分61aとで挟み込まれるように配置され、接触部63a及び接触部分61aそれぞれに接触する部分である。また、図3及び図5に示すように、基端部62aの長手方向(図5における左右方向)の長さは、吐出弁62全体の長手方向の長さのうち約3分の1を占める。
また、この基端部62aは、図3に示すように、周囲が凹部61cの端部に囲まれるよう配置する。この配置により、フロント側から見た吐出弁62の回転が規制される。
また、この基端部62aには、貫通孔62fを設ける。
貫通孔62fは、図3及び図5に示すように、フロントヘッド61の突起61fを挿通し、吐出弁62を固定(後述)するため設ける。
この貫通孔62fは、図3に示すように、フロント側から見て、基端部62aの略中央に円形に設ける。また、図5に示すように、吐出弁62の厚さ方向に貫通している。
この貫通孔62fは、図3に示すように、フロント側から見て、基端部62aの略中央に円形に設ける。また、図5に示すように、吐出弁62の厚さ方向に貫通している。
先端部62b(吐出弁の他端)は、シリンダ室S1(図2参照)の冷媒の圧力に応じて、吐出ポート61pを開閉する部分である。また、図3及び図5に示すように、吐出弁62全体の長手方向の長さのうち約3分の1を占める部分である。
この先端部62bは、図3に示すように、フロント側から見て円形である。また、図3及び図5に示すように、吐出ポート61pをフロント側から覆うように配置する。
この先端部62bは、図3に示すように、フロント側から見て円形である。また、図3及び図5に示すように、吐出ポート61pをフロント側から覆うように配置する。
なお、基端部62aと先端部62bとの間の部分(吐出弁62全体の長手方向の長さの約3分の1を占める部分)は、短手方向の長さを、基端部62aの短手方向の幅の約半分としている。これにより吐出弁62が変形しやすくなる。
フロントマフラー47(マフラー部材)は、図1に示すように、ハット形状であり、冷媒の吐出に伴う騒音の低減を図るため設ける。
このフロントマフラー47は、図3に示すように、フロント側から見て中央部に開口47sを設け、シャフト34(図1参照)を嵌挿する。また、孔47n、及び、フロントヘッド61に設けた孔61nを介して、ボルト40b(図1参照)をフロントシリンダ41に設けたネジ穴(図示せず)に締め付けることで、フロントマフラー47をフロントヘッド61に固定する。
また、このフロントマフラー47は、図4に示すように、1段目のフロントマフラー63と、2段目のフロントマフラー49とを有する。
1段目のフロントマフラー63は、フロントヘッド61の凹部61cを閉塞するように本体部61Aのフロント側に配置する。そして、本体部61Aのフロント側の面と共にマフラー空間M1を形成する。
2段目のフロントマフラー49は、1段目のフロントマフラー63のフロント側の面と共にマフラー空間M2を形成する。
そして、吐出ポート61p(図5参照)から排出された冷媒は、マフラー空間M1及びマフラー空間M2を通過し、吐出孔(図示せず)から排出される。
このフロントマフラー47は、図3に示すように、フロント側から見て中央部に開口47sを設け、シャフト34(図1参照)を嵌挿する。また、孔47n、及び、フロントヘッド61に設けた孔61nを介して、ボルト40b(図1参照)をフロントシリンダ41に設けたネジ穴(図示せず)に締め付けることで、フロントマフラー47をフロントヘッド61に固定する。
また、このフロントマフラー47は、図4に示すように、1段目のフロントマフラー63と、2段目のフロントマフラー49とを有する。
1段目のフロントマフラー63は、フロントヘッド61の凹部61cを閉塞するように本体部61Aのフロント側に配置する。そして、本体部61Aのフロント側の面と共にマフラー空間M1を形成する。
2段目のフロントマフラー49は、1段目のフロントマフラー63のフロント側の面と共にマフラー空間M2を形成する。
そして、吐出ポート61p(図5参照)から排出された冷媒は、マフラー空間M1及びマフラー空間M2を通過し、吐出孔(図示せず)から排出される。
ここで、1段目のフロントマフラー63(マフラー部材)は、図5に示すように、接触部63a、溝部63f、弁押え部63b、及び、空間形成部63cを有する。なお図3はフロントマフラー63のリア側に配置されたフロントヘッド61をフロント側から見た図である。また図3ではフロントマフラー63の、接触部63a、溝部63f、弁押え部63b、及び、空間形成部63cを二点鎖線で示している。
接触部63aは、吐出弁62の固定や、変形の規制をするために設ける。
この接触部63aは、図3に示すように、フロント側から見て、吐出弁62の基端部62aとほぼ同一形状に設ける。すなわち、接触部63aの長手方向(図5における左右方向)の長さを、吐出弁62全体の長手方向の長さの約3分の1として設ける。なお、この長さはフロントマフラー63の半径の約3分の1である。また、接触部63aの短手方向の長さを、基端部62aの短手方向の長さとほぼ同一の長さとして設ける。なお、この長さはフロントマフラー63の半径の約4分の1である。
また、この接触部63aは、図5に示すように、フロントマフラー63からリア側に突出するよう設ける。すなわち、フロントヘッド61の凹部61cの壁61kに沿うように、フロントマフラー63の壁部63kを設ける。そして、この壁部63kの最もリア側の位置から、吐出弁62の基端部62aに沿うように、基端部62aの最も先端部側の位置のフロント側の位置63eに(図5に示す範囲B1内に)、接触部63aを設ける。また、この位置63eからフロント側に延びるようフロントマフラー63を設ける。
そして、吐出弁62の基端部62aを、フロントヘッド61の接触部分61aと、フロントマフラー63の接触部63aとで挟み込むよう配置する(図5に示す範囲B1内にこれらの部分を配置する)。この配置により、吐出弁62の厚さ方向(図5における上下方向)への移動や変形を規制する。また、吐出弁62の長手方向及び短手方向への移動を摩擦力により制限する。
また、この接触部63aには、溝部63fを設ける。
この接触部63aは、図3に示すように、フロント側から見て、吐出弁62の基端部62aとほぼ同一形状に設ける。すなわち、接触部63aの長手方向(図5における左右方向)の長さを、吐出弁62全体の長手方向の長さの約3分の1として設ける。なお、この長さはフロントマフラー63の半径の約3分の1である。また、接触部63aの短手方向の長さを、基端部62aの短手方向の長さとほぼ同一の長さとして設ける。なお、この長さはフロントマフラー63の半径の約4分の1である。
また、この接触部63aは、図5に示すように、フロントマフラー63からリア側に突出するよう設ける。すなわち、フロントヘッド61の凹部61cの壁61kに沿うように、フロントマフラー63の壁部63kを設ける。そして、この壁部63kの最もリア側の位置から、吐出弁62の基端部62aに沿うように、基端部62aの最も先端部側の位置のフロント側の位置63eに(図5に示す範囲B1内に)、接触部63aを設ける。また、この位置63eからフロント側に延びるようフロントマフラー63を設ける。
そして、吐出弁62の基端部62aを、フロントヘッド61の接触部分61aと、フロントマフラー63の接触部63aとで挟み込むよう配置する(図5に示す範囲B1内にこれらの部分を配置する)。この配置により、吐出弁62の厚さ方向(図5における上下方向)への移動や変形を規制する。また、吐出弁62の長手方向及び短手方向への移動を摩擦力により制限する。
また、この接触部63aには、溝部63fを設ける。
溝部63f(嵌合部)は、吐出弁62を固定するために設ける。
この溝部63fは、図3に示すように、フロント側から見て、接触部63aの略中央に設ける。また、この溝部63fは、図3及び図5に示すように、フロントヘッド61の突起61fと嵌合する。具体的には溝部63fと突起61fとは略同一形状であり、突起61fが溝部63fの内側に収まる形状である。
そして、フロントヘッド61の突起61fを、吐出弁62の貫通孔62fに挿通し、かつ、フロントマフラー63の溝部63fと嵌合する。言い換えれば突起61fを貫通孔62f及び溝部63fそれぞれの内側に配置する。この状態で、フロントマフラー63をフロントヘッド61に固定する。これにより、吐出弁62の短手及び長手方向への移動を規制する。
この溝部63fは、図3に示すように、フロント側から見て、接触部63aの略中央に設ける。また、この溝部63fは、図3及び図5に示すように、フロントヘッド61の突起61fと嵌合する。具体的には溝部63fと突起61fとは略同一形状であり、突起61fが溝部63fの内側に収まる形状である。
そして、フロントヘッド61の突起61fを、吐出弁62の貫通孔62fに挿通し、かつ、フロントマフラー63の溝部63fと嵌合する。言い換えれば突起61fを貫通孔62f及び溝部63fそれぞれの内側に配置する。この状態で、フロントマフラー63をフロントヘッド61に固定する。これにより、吐出弁62の短手及び長手方向への移動を規制する。
弁押え部63bは、吐出弁62の変形を規制するために設ける。
この弁押え部63bは、図3に示すように、フロント側から見た形状を次のように設けている。すなわち、弁押え部63bの長手方向(図5における左右方向)の長さを、吐出弁62全体の長手方向における長さの約3分の1として設ける。なお、この長さはフロントマフラー63の半径の約3分の1である。また、弁押え部63bの短手方向の長さを、吐出ポート61pの直径とほぼ同一に設ける。なお、この長さは、フロントマフラー63の半径の約4分の1である。
また、この弁押え部63bは、図3及び図5に示すように、吐出弁62の先端部62bに対向した位置に配置する。すなわち、図5に示すように、吐出弁62の長手方向において弁押え部63bが設けられた範囲を範囲B3とすると、この範囲B3内において、吐出弁62の先端部62bをリア側に、弁押え部63bをフロント側に配置する。また、フロントマフラー63がリア側に突出するよう、この弁押え部63bを設ける。
そして、シリンダ室S1(図2参照)で圧縮された冷媒が吐出ポート61pから吐出される時、吐出弁62の先端部62bがフロント側に移動し、吐出弁は湾曲する。この変形により吐出弁62の先端部62bが弁押え部63bに接触する。これにより、吐出弁62の変形を規制できる。
また、図5に示すように、弁押え部63bには、吐出弁62が変形した時(フロント側に湾曲した時)、吐出弁62が弁押え部63bにほぼ沿って接するように傾斜を設ける。すなわち、吐出弁の基端部62a側よりも先端部62b側で、変形していない状態での吐出弁62(図5に示す状態の吐出弁62)から離れるように、弁押え部63bに傾斜を設ける。これにより、確実に吐出弁62の変形を規制できる。
この弁押え部63bは、図3に示すように、フロント側から見た形状を次のように設けている。すなわち、弁押え部63bの長手方向(図5における左右方向)の長さを、吐出弁62全体の長手方向における長さの約3分の1として設ける。なお、この長さはフロントマフラー63の半径の約3分の1である。また、弁押え部63bの短手方向の長さを、吐出ポート61pの直径とほぼ同一に設ける。なお、この長さは、フロントマフラー63の半径の約4分の1である。
また、この弁押え部63bは、図3及び図5に示すように、吐出弁62の先端部62bに対向した位置に配置する。すなわち、図5に示すように、吐出弁62の長手方向において弁押え部63bが設けられた範囲を範囲B3とすると、この範囲B3内において、吐出弁62の先端部62bをリア側に、弁押え部63bをフロント側に配置する。また、フロントマフラー63がリア側に突出するよう、この弁押え部63bを設ける。
そして、シリンダ室S1(図2参照)で圧縮された冷媒が吐出ポート61pから吐出される時、吐出弁62の先端部62bがフロント側に移動し、吐出弁は湾曲する。この変形により吐出弁62の先端部62bが弁押え部63bに接触する。これにより、吐出弁62の変形を規制できる。
また、図5に示すように、弁押え部63bには、吐出弁62が変形した時(フロント側に湾曲した時)、吐出弁62が弁押え部63bにほぼ沿って接するように傾斜を設ける。すなわち、吐出弁の基端部62a側よりも先端部62b側で、変形していない状態での吐出弁62(図5に示す状態の吐出弁62)から離れるように、弁押え部63bに傾斜を設ける。これにより、確実に吐出弁62の変形を規制できる。
空間形成部63c(弁押え部より吐出弁から離れた部分)は、空間Aを形成するために設ける。
この空間形成部63cは、接触部63aと弁押え部63bとの間(図5に示す範囲B2の部分)に設ける部分であり、弁押え部63b及び接触部63aよりも吐出弁62から離れている。すなわち、接触部63aと弁押え部63bとが上述したようにリア側に突出しているのに対し、空間形成部63cはフロント側に突出している。
空間形成部63cにより設けられた空間Aにより、空間Aがない場合に比べ、マフラー空間M1内の冷媒の移動が容易になる。
なお、吐出弁62の長手方向(図5における左右方向)の空間形成部63cの長さを、吐出弁62の長さの約3分の1としている。
この空間形成部63cは、接触部63aと弁押え部63bとの間(図5に示す範囲B2の部分)に設ける部分であり、弁押え部63b及び接触部63aよりも吐出弁62から離れている。すなわち、接触部63aと弁押え部63bとが上述したようにリア側に突出しているのに対し、空間形成部63cはフロント側に突出している。
空間形成部63cにより設けられた空間Aにより、空間Aがない場合に比べ、マフラー空間M1内の冷媒の移動が容易になる。
なお、吐出弁62の長手方向(図5における左右方向)の空間形成部63cの長さを、吐出弁62の長さの約3分の1としている。
なお、図1に示す、リアヘッド50、及び、リアマフラー51は、それぞれ、その機能から見て上記したフロントヘッド61、及び、フロントマフラー47と同様であるので、その説明を省略する。
また、リアシリンダ44のシリンダ室S2において圧縮された冷媒は、リアヘッド50に設けた吐出ポート(図示せず)を介して、リアヘッド50とリアマフラー51とで形成されたマフラー空間M3を通過し、リアヘッド50とリアシリンダ44とミドルプレート43とフロントシリンダ41とに連通する連通孔(図示せず)、及び、フロントヘッド61の導入ポート(図示せず)を介して、マフラー空間M1に導入される。
また、リアシリンダ44のシリンダ室S2において圧縮された冷媒は、リアヘッド50に設けた吐出ポート(図示せず)を介して、リアヘッド50とリアマフラー51とで形成されたマフラー空間M3を通過し、リアヘッド50とリアシリンダ44とミドルプレート43とフロントシリンダ41とに連通する連通孔(図示せず)、及び、フロントヘッド61の導入ポート(図示せず)を介して、マフラー空間M1に導入される。
[本実施形態の圧縮機の特徴]
本実施形態の圧縮機1には以下の特徴がある。
本実施形態の圧縮機1には以下の特徴がある。
本実施形態の圧縮機1(図1参照)では、図5に示すように、接触部63a、及び、弁押え部63bをフロントマフラー63と一体として形成する。つまり、フロントヘッド61に弁押え部をボルト等の締結部材で直接は固定しない。よって、この固定によるフロントヘッド61の変形が生じない。
したがって、吐出ポート61pの死容積を減らすため吐出ポート61p部分におけるフロントヘッド61の厚さT1を薄くする場合でも、この変形による圧縮機の性能の低下が生じない。
したがって、吐出ポート61pの死容積を減らすため吐出ポート61p部分におけるフロントヘッド61の厚さT1を薄くする場合でも、この変形による圧縮機の性能の低下が生じない。
また、別部材としての弁押えをフロントヘッド61に固定する場合、この固定によるフロントヘッド61の変形を防ぐ必要がある。この場合、吐出ポート61p部分におけるフロントヘッド61の厚さT1に対して、弁押えの固定部分におけるフロントヘッド61の厚さT2を、厚くする場合がある。しかし、本発明に係る圧縮機1(図1参照)では、この変形が生じない。よって、厚さT1に対して、厚さT2を厚くする必要が無い。
したがって、吐出ポート61pの死容積を減らすため吐出ポート61p部分におけるフロントヘッド61の厚さT1を薄くする場合でも、フロントヘッド61と吐出弁62または弁押え部63bとを複雑な形状にする必要が無い。
特に本実施形態では、厚さT1と厚さT2とが同じ厚さなので、フロントヘッド61を容易に形成でき、さらに、吐出弁62を折り曲げる必要がなく、これらの部材を容易に形成できる。
したがって、吐出ポート61pの死容積を減らすため吐出ポート61p部分におけるフロントヘッド61の厚さT1を薄くする場合でも、フロントヘッド61と吐出弁62または弁押え部63bとを複雑な形状にする必要が無い。
特に本実施形態では、厚さT1と厚さT2とが同じ厚さなので、フロントヘッド61を容易に形成でき、さらに、吐出弁62を折り曲げる必要がなく、これらの部材を容易に形成できる。
また、接触部63a、及び、弁押え部63bがフロントマフラー63と一体として形成されているので、これらを別体として形成する場合に比べ、部品点数を削減でき、容易に組み立てができる。
また、フロントマフラー63は空間形成部63cを有している。よって、空間形成部63cを有さない場合に比べ、マフラー空間M1の容積が増加する。また、空間Aを冷媒が流れることができる。
したがって空間形成部63cを有さない場合に比べ、騒音をより低減できる。
したがって空間形成部63cを有さない場合に比べ、騒音をより低減できる。
また、フロントヘッド61に突起61fを形成し、吐出弁62に貫通孔62fを形成し、フロントマフラー63に溝部63f(嵌合部)を形成するのみで、容易に吐出弁62の固定ができる。
[変形例1]
フロントマフラー63、及び、吐出弁62の形状は上述したものに限られない。
一変形例では、図6及び図7に示すように、フロントマフラー163に空間形成部63cを設けず、また、吐出弁162に折り曲げ部162kを設ける。なお図6はフロントマフラー163のリア側に配置されたフロントヘッド61をフロント側から見た図である。また図6ではフロントマフラー163の、接触部163a、壁部63k、及び、弁押え部163bを二点鎖線で示している。
フロントマフラー63、及び、吐出弁62の形状は上述したものに限られない。
一変形例では、図6及び図7に示すように、フロントマフラー163に空間形成部63cを設けず、また、吐出弁162に折り曲げ部162kを設ける。なお図6はフロントマフラー163のリア側に配置されたフロントヘッド61をフロント側から見た図である。また図6ではフロントマフラー163の、接触部163a、壁部63k、及び、弁押え部163bを二点鎖線で示している。
本変形例では、図7に示すように、フロントマフラー163の、接触部163a(第1の発明における「弁押え部」)と弁押え部163bとの間に、空間形成部63cを設けない。すなわち、弁押え部163bに設けた前記傾斜の延長線上の位置163eで、接触部163aと弁押え部163bとが繋がるよう設ける。
これにより、空間形成部63cを設ける場合に比べ、フロントマフラー163の形状が単純になり、フロントマフラー163を容易に形成できる。
これにより、空間形成部63cを設ける場合に比べ、フロントマフラー163の形状が単純になり、フロントマフラー163を容易に形成できる。
折り曲げ部162kは、吐出弁162の固定のために設ける。この折り曲げ部162kは、図7に示すように、吐出弁162の基端部162aをフロント側に直角に折り曲げた部分である。
この折り曲げ部162kを、フロントヘッド61の凹部61c端部の壁61kと、この壁61kと対向するように形成されたフロントマフラー163の固定部163kと、の間に挟むように配置する。この状態で、フロントマフラー63をフロントヘッド61に固定する。これにより、吐出弁162が固定される。なお、図8に、これらの部材を配置する前の状態を示す。
なお、図7に示すように、フロントヘッド61の壁61kは、凹部61cの端部の段差である。また、フロントマフラー163の固定部163kは、上述した壁部63kに対応する部分である。すなわち、壁61k及び固定部163kは、吐出弁162の固定のみを目的として設けたものではない。
このように、折り曲げ部162k、フロントヘッド61の凹部61cの壁61k、及び、フロントマフラー63の固定部163kそれぞれの容易な形成のみで、容易に吐出弁162を固定できる。
この折り曲げ部162kを、フロントヘッド61の凹部61c端部の壁61kと、この壁61kと対向するように形成されたフロントマフラー163の固定部163kと、の間に挟むように配置する。この状態で、フロントマフラー63をフロントヘッド61に固定する。これにより、吐出弁162が固定される。なお、図8に、これらの部材を配置する前の状態を示す。
なお、図7に示すように、フロントヘッド61の壁61kは、凹部61cの端部の段差である。また、フロントマフラー163の固定部163kは、上述した壁部63kに対応する部分である。すなわち、壁61k及び固定部163kは、吐出弁162の固定のみを目的として設けたものではない。
このように、折り曲げ部162k、フロントヘッド61の凹部61cの壁61k、及び、フロントマフラー63の固定部163kそれぞれの容易な形成のみで、容易に吐出弁162を固定できる。
[変形例2]
別の一変形例では、図9に示すように、弁押え部をフロントマフラー263と一体として形成せず、弁押え部材264を用いる。
別の一変形例では、図9に示すように、弁押え部をフロントマフラー263と一体として形成せず、弁押え部材264を用いる。
フロントマフラー263は、吐出弁262と対向する部分において平面状に設ける。すなわち、フロントマフラー263には弁押え部や接触部を設けない。また、フロントヘッド61の壁61kと共に略平面を形成するように、壁部263kを設ける。
弁押え部材264(弁押え部)は、略直方体の部材であり、吐出弁262の変形を規制する。その機能から見て接触部264a(第1の発明における弁押え部)、及び、弁押え部264bに分けられる。これらは、フロントマフラー63に設けた接触部63a、及び、弁押え部63b、それぞれと同様の機能を有するので詳細な説明は省略する。
この弁押え部材264は、フロントヘッド61の壁61k、及び、フロントマフラー263の壁部263kに、壁部264kが接するよう配置する。また、弁押え部材264のフロント側の面は、フロントマフラー263に接するよう配置する。そして、ボルト265を用いてフロントマフラー263に固定する。
この弁押え部材264は、フロントヘッド61の壁61k、及び、フロントマフラー263の壁部263kに、壁部264kが接するよう配置する。また、弁押え部材264のフロント側の面は、フロントマフラー263に接するよう配置する。そして、ボルト265を用いてフロントマフラー263に固定する。
このように、フロントマフラー263の形状を、吐出弁に対向する部分において、平面状にすることができる。したがって、弁押え部をフロントマフラーと一体として設ける場合に比べ、フロントマフラー263を容易に形成できる。
なお、吐出弁262は、基端部262aを弁押え部材264の接触部264aと、フロントヘッド61の接触部分61aとで挟み込むことで固定する。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、前記実施形態では2シリンダ型の圧縮機を示したが、1シリンダの圧縮機や、3シリンダ以上の圧縮機でも本発明を適用できる。
前記実施形態ではロータリ式の圧縮機を示したが、スクロール式の圧縮機等、他の構造の圧縮機でも本発明を適用できる。
前記実施形態では、フロントマフラーに弁押え部を設けたが、リアマフラーに弁押え部を設けても本発明を適用できる。
また、前記実施形態では、図1に示すように、2段のハット形状のフロントマフラーを示したが、1段や3段以上のマフラーや、ハット形状以外(例えば平面状)のマフラーでも本発明を適用できる。
また、前記実施形態では、図1に示すように、2段のハット形状のフロントマフラーを示したが、1段や3段以上のマフラーや、ハット形状以外(例えば平面状)のマフラーでも本発明を適用できる。
前記実施形態では、図5に示すように、フロントヘッド61に凹部61cを設けたが、凹部61cを設けず、フロントヘッド61を平面状としても良い。
凹部61cを設けない場合、フロントヘッド61を容易に形成できる。
凹部61cを設けない場合、フロントヘッド61を容易に形成できる。
前記実施形態では、フロントヘッド61に突出部61q及び窪み部61rを設けたが、これらを設けなくても良い。
この場合、フロントヘッド61を容易に形成できる。
この場合、フロントヘッド61を容易に形成できる。
前記実施形態では、図3に示すように、フロント側から見て、弁押えの外周に直線部分を含む形状としているが、直線部分のない円形でも良い。
フロント側から見た弁押えの形状を、吐出弁の先端部と略同一形状(本実施形態の場合、円形)にすることで、より確実に吐出弁の変形を規制し得る。
フロント側から見た弁押えの形状を、吐出弁の先端部と略同一形状(本実施形態の場合、円形)にすることで、より確実に吐出弁の変形を規制し得る。
前記実施形態では、吐出弁を固定するための構造として、突起と溝と貫通孔とを用いたものと、吐出弁に折り曲げ部を設けたもの(変形例1)と、フロントマフラー及びフロントヘッドで吐出弁を挟み込むもの(変形例2)と、を示したが、これらの構造は2以上組み合わせて用いても良い。
この場合、これらを組み合わせない場合に比べ、より確実に吐出弁を固定できる。
この場合、これらを組み合わせない場合に比べ、より確実に吐出弁を固定できる。
前記実施形態では、フロントヘッド61に突起61fを、フロントマフラー63に溝部63fを、吐出弁62に貫通孔62fを設け、これらを用いて吐出弁62を固定したが、突起、溝や貫通孔を用いて弁を固定する構造は他の構造でも良い。
例えば、フロントヘッドに溝を設け、フロントマフラーに突起を設けても良い。
また、溝部を設けることに代えて貫通孔を設けてもよい。この場合、溝部を設ける場合に比べ、容易に貫通孔を形成できる。
また、突起について、フロントヘッド等の部材と別体としても良い。例えば、フロントヘッドに設けた穴に、ピン等の部材を嵌め込むことで突起を設ける構造でも良い。この場合、フロントヘッド等の部材と一体として突起を設ける場合に比べ、容易に突起を設けることができる。
また、吐出弁に貫通孔を設けることに代えて、非貫通の溝部を設け、この溝部内側にフロントヘッド等に設けた突起を配置する構造でも良い。この場合、突起はフロントヘッド又はフロントマフラーのいずれか一方にのみ形成すれば良く、容易にこれらの部材を形成できる。
例えば、フロントヘッドに溝を設け、フロントマフラーに突起を設けても良い。
また、溝部を設けることに代えて貫通孔を設けてもよい。この場合、溝部を設ける場合に比べ、容易に貫通孔を形成できる。
また、突起について、フロントヘッド等の部材と別体としても良い。例えば、フロントヘッドに設けた穴に、ピン等の部材を嵌め込むことで突起を設ける構造でも良い。この場合、フロントヘッド等の部材と一体として突起を設ける場合に比べ、容易に突起を設けることができる。
また、吐出弁に貫通孔を設けることに代えて、非貫通の溝部を設け、この溝部内側にフロントヘッド等に設けた突起を配置する構造でも良い。この場合、突起はフロントヘッド又はフロントマフラーのいずれか一方にのみ形成すれば良く、容易にこれらの部材を形成できる。
前記実施形態では、突起61f、貫通孔62f、及び、溝部63fを、フロント側から見て円形のものをそれぞれ1つずつ設けた。しかし、これらは円形でなくても良い。例えば、四角形その他多角形や楕円形等でも良い。また、それぞれ2以上設けても良い。
これらの場合、吐出弁62の回転が規制され、より確実に吐出弁62を固定できる。
これらの場合、吐出弁62の回転が規制され、より確実に吐出弁62を固定できる。
前記変形例2では、弁押え部材264の接触部264aと弁押え部264bとの間に空間Aを設けていないが、設けても良い。
この場合、マフラー空間M1内の冷媒が容易に移動できる。
この場合、マフラー空間M1内の冷媒が容易に移動できる。
前記実施形態では、弁押え部に設けた傾斜を直線状に示しているが、他の形状でも良い。例えば、変形した吐出弁が湾曲した時の、吐出弁の形状に沿うような形状でも良い。
この場合、より確実に吐出弁の変形を規制することができる。
この場合、より確実に吐出弁の変形を規制することができる。
本発明を利用すれば、吐出ポートの死容積を小さくして圧縮機の性能の低減を抑制する場合でも、弁押え部の固定によるヘッド部材の変形をなくし、ヘッド部材、弁や弁押えの形状を単純にすることができる。
1 圧縮機
61 フロントヘッド(ヘッド部材)
61p 吐出ポート
61f 突起
62f 貫通孔
63f 溝部(嵌合部)
63、163 フロントマフラー(マフラー部材)
61k 壁(凹部の壁)
62、162 吐出弁
63a、163a、264a 接触部
63b、163b、264b 弁押え部
63c 空間形成部(離れた部分)
163k 固定部
162k 折り曲げ部
264 弁押え部材(弁押え部)
M1、M2 マフラー空間
61 フロントヘッド(ヘッド部材)
61p 吐出ポート
61f 突起
62f 貫通孔
63f 溝部(嵌合部)
63、163 フロントマフラー(マフラー部材)
61k 壁(凹部の壁)
62、162 吐出弁
63a、163a、264a 接触部
63b、163b、264b 弁押え部
63c 空間形成部(離れた部分)
163k 固定部
162k 折り曲げ部
264 弁押え部材(弁押え部)
M1、M2 マフラー空間
Claims (4)
- 圧縮された冷媒が吐出される吐出ポートを有し、前記吐出ポートを開閉する吐出弁が配置されたヘッド部材と、
前記ヘッド部材との間にマフラー空間が形成されるように前記ヘッド部材に固定されるマフラー部材とを備え、
前記マフラー部材は、前記吐出弁の変形を規制する弁押え部を有していることを特徴とする圧縮機。 - 前記吐出弁は、その一端で前記マフラー部材の接触部に接触し、他端が前記吐出ポートを開閉するものであり、
前記弁押え部は、前記吐出弁の他端に対向した位置に配置されており、
前記マフラー部材は、前記弁押え部と前記接触部との間において前記弁押え部より前記吐出弁から離れた部分を有していることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。 - 前記ヘッド部材には、突起が形成され、
前記吐出弁には、前記突起が挿入可能な貫通孔が形成され、
前記マフラー部材には、前記突起と嵌合する嵌合部が形成されており、
前記ヘッド部材の前記突起が前記吐出弁の前記貫通孔に挿通され、かつ、前記嵌合部とと嵌合した状態で、前記マフラー部材が前記ヘッド部材に固定されることを特徴とする請求項1又は2に記載の圧縮機。 - 前記吐出弁の端部には、折り曲げ部が形成され、
前記吐出弁は前記ヘッド部材に形成された凹部内に配置され、
前記マフラー部材は、前記凹部の壁と対向するように形成された固定部を有し、
前記マフラー部材は、前記吐出弁の前記折り曲げ部が前記凹部の壁と前記固定部との間に配置された状態で前記ヘッド部材に固定されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009136565A JP2010281290A (ja) | 2009-06-05 | 2009-06-05 | 圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009136565A JP2010281290A (ja) | 2009-06-05 | 2009-06-05 | 圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010281290A true JP2010281290A (ja) | 2010-12-16 |
Family
ID=43538234
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009136565A Pending JP2010281290A (ja) | 2009-06-05 | 2009-06-05 | 圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010281290A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105074213A (zh) * | 2013-06-24 | 2015-11-18 | 株式会社日立产机系统 | 流体机械装置 |
-
2009
- 2009-06-05 JP JP2009136565A patent/JP2010281290A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105074213A (zh) * | 2013-06-24 | 2015-11-18 | 株式会社日立产机系统 | 流体机械装置 |
US9964107B2 (en) | 2013-06-24 | 2018-05-08 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co., Ltd. | Fluid machine |
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