JP2010281143A - 魚巣ブロックを備えたコンクリートブロック付きマット - Google Patents

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Abstract

【課題】
魚や水生動物等が住む魚巣を有する自然環境に適し、水平面の面積が大きな階段状のコンクリートブロックを配置したブロック付きマットを提供する。
【解決手段】
魚巣ブロックを備えたコンクリートブロック付きマットにおいて、マット上に所定間隔を離して一対の断面三角状の階段ブロックを上下方向に平行に配置し、階段ブロックの間には高さの低い平板ブロックを配置し、前記一対の階段ブロックの水平状の上面壁に魚巣ブロックとなる蓋状ブロックを掛け渡し、該蓋状ブロックの前面壁と側面壁の高さを前記階段ブロックの前壁と背壁の高さの差にほぼ等しくし、前記蓋状ブロックの内部を空洞にするとともに背壁と底壁の中央部を廃して空洞とて、該蓋状ブロックの空洞部と前記平板ブロックとから上下方向に連続する空間を形成し、前記蓋状ブロックの前壁及び上面壁の一部に魚が出入りする切欠部を設ける。
【選択図】図10

Description

本発明は、湖や河川の護岸等に使用する魚巣ブロックを備えたコンクリートブロックや擬石ブロックを配したコンクリートブロック付きマットに関する。
近時、湖や河川の護岸等に多数のコンクリートブロックを敷き詰めたマットが、施行の簡便さや短時間で施工が完了する等の利点から多用されている。
従来のコンクリートブロック付きマットは、本発明者が特許文献1乃至5に開示されているように、ポリプロピレン繊維、ポリエステル繊維、ポリスチレン繊維の透水性の不織布マット、或いは、これらを複合した透水性の不織布マットを敷いて、複数の擬石等のコンクリートブロックの底面に接着剤(例えば、エポキシ樹脂接着剤)を塗りマットに固着し、固着後に型枠から擬石をマットごと一緒に脱形するコンクリート擬石ブロック付きマットを提供している。
これらのコンクリートブロックは、一度に一括して施工時の配列どおりに作成でき、また、合成樹脂繊維の透水性の不織布マットとしたことで、ブロック間で水の出入りが可能となり植物が育成され護岸の緑化を促進できる。
特開2004-255765号公報 特開2006-112156号公報 特開2007-231526号公報 特開2008-265172号公報 特許第3980616号公報
前述した特許文献1乃至4のコンクリート擬石ブロック付きマットは、土等の層がほとんど無いため護岸に魚や水生動物等が住むには適さなかった。また、コンクリートブロックの上面がほぼ平らで施工すると斜面となることから、人が護岸に立つと滑りやすく、子供が水面まで下りることは危険であった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、魚や水生動物等が住む魚巣を有する自然環境に適したコンクリートブロック付きマットを提供するものであり、更に、施工しても水平面の面積が大きな階段状のコンクリートブロックを配置したブロック付きマットを提供しようとするものである。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、魚巣ブロックを備えたコンクリートブロック付きマットにおいて、マット上に所定間隔を離して一対の断面三角状の階段ブロックを上下方向に平行に配置し、階段ブロックの間には高さの低い平板ブロックを配置し、前記一対の階段ブロックの水平状の上面壁に魚巣ブロックとなる蓋状ブロックを掛け渡し、該蓋状ブロックの前面壁と側面壁の高さを前記階段ブロックの前面壁と背面壁の高さの差にほぼ等しくし、前記蓋状ブロックの内部を空洞にするとともに背面壁と底面壁の中央部を廃して天井壁とした空洞部として、該蓋状ブロックの空洞部と前記平板ブロックとから上下方向に連続する連続空間通路を形成し、前記蓋状ブロックの前面壁及び上面壁の一部に魚が出入りする切欠部を設けたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の魚巣ブロックを備えたコンクリートブロック付きマットにおいて、前記蓋状ブロックの側面壁近傍の上面壁には、上下方向に貫通する貫通孔を設け、前記階段ブロックの上面壁の前記貫通孔に対応する位置に固定孔を設け、これらの貫通孔と固定孔に固定棒を挿入して前記蓋状ブロックを固定することを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、コンクリートの護岸での施工を簡単にできる魚巣ブロックを備えたコンクリートブロック付きマットであって、かつ、魚や水生動物等が住む魚巣を有し、水辺に魚や水生動物が多く住むことができる自然環境に適したコンクリート擬石ブロック付きマットとなり、更に、階段状のブロックを配置することから施工後に水平面の面積が大きな階段状のコンクリートブロックとすることができるので、従来よりも滑り難く、子供が水面まで下りて、水中を観察することができる。
本発明の実施例のコンクリートブロック付きマットの全体図で、図1(a)は平面図、図1(b)は左側面図、図1(c)は前面図である。 図1のコンクリートブロック付きマットの複数枚を護岸に施工した状態の説明図である。 階段ブロック2,3の図で、図3(a)は左側面図、図3(b)は平面図、図3(c)は上方からの平面図である。 平板ブロック4の図で、図4(a)は上方からの平面図、図4(b)は側面図である。 蓋状ブロック6の図で、図5(a)は上方からの平面図、図5(b)は図5(a)の(b)−(b)線での断面図である。 蓋状ブロック6の前面図である。 蓋状ブロック6の空洞部Z1を説明する図で、図7(a)は底面図、図7(b)は後端からの背面図である。 階段ブロック2,3に、蓋状ブロック6を掛け渡した状態の前面図である。 階段ブロック2,3に、蓋状ブロック6を掛け渡した状態の斜視前面図である。 階段ブロック2,3に、蓋状ブロック6を掛け渡した状態の縦断面図である。
本発明の最も特徴とするところは、断面三角状の階段ブロックと平板ブロックとを縦列に配置したコンクリートブロック付きマットを基礎とし、その階段ブロックの水平状の上面に魚巣ブロックとなる蓋状ブロックを掛け渡した魚巣ブロックを備えたコンクリートブロック付きマットである。
以下、本発明の好適な魚巣ブロックを備えたコンクリートブロック付きマットの実施例を図面に沿って説明する。
図1は、本発明の魚巣ブロックを備えたコンクリートブロック付きマットの全体の図で、図1(a)は平面図、(b)は左側面図、(c)は前面図である。
マット1は、通常は、図1(a)に示すように、幅1.9mで長さ6.665mの面積で、本実施例のマット素材は、合成樹脂繊維の透水性の不織布マットで、合成樹脂繊維としてはコンクリート製のブロックに接する上面がセメント素材などのアルカリの化学反応に強いポリプロピレン繊維の不織布で、間隔を置いて縦或いは横方向に補強のためにポリプロピレン或いはポリエステル製フィラメントの束を撚ったロープが組み込まれている。
このマット1は、全体の平均厚さは3mm以上であり、本実施例の1マット当たりのコンクリート擬石ブロックの全体は1.3トンであることから、施工時にマット1を吊り上げた時にこれに耐える強度を有しなければならず、縦方向の引張強度は2.94Kgf/5cmであり、引張伸度は15%以下である。透水性は1×10-2cm/secの物性値のものを使用した。
なお、透水性のものとするのは、コンクリートブロック2乃至5が自然景観にマッチさせた擬石を表面に配置したもので、マット1を通じて水や空気の出入りが可能となり、護岸のマット1の間に植物が育成し緑化を促進できるからである。また、マット1の適所に、水や空気の出入りが可能となるように、パンチ等で人為的に貫通孔を設けても良い。
また、別の実施例として、ポリプロピレン繊維とポリエステル繊維との混紡の不織布や、施行時に上面となる表面側にはポリプロピレン繊維を配し、下側には強度あるポリエステル繊維を配した複合素材の不織布を使用しても良い。
このマット1上に、コンクリートの断面がほぼ三角形状の階段ブロック2が中央に2列と、同じように断面がほぼ三角形状の階段ブロック3とが両側に1列、上下方向に連続して配置されている。
この階段ブロック2と3とは断面形状は同じ三角形状であるが、中央部の階段ブロック2の左右の幅は30cmであるのに対して、ブロック集合体Xの両側の階段ブロック3は半分の幅の15cmとしてある。そして、断面三角形状の階段ブロック2と3の間には15cm四方の平板ブロック4が上下方向に連続して敷き詰めてあり、更に、階段ブロック3の外方には隣り合うマットのブロックと嵌合するように、接続ブロック5が配置されている。また、各ブロックの表面は不規則な模様で自然石を模したコンクリート製の擬石としている。
このように、個々のブロックを現場で配列施行する作業は厄介なものであるが、本実施例のような集合ブロック付きのマットでの施行は、単位マットを並べて固定すればよく、作業効率は飛躍的に向上し、マットの劣化も少なく強度が永年維持され耐久性は飛躍的に向上する。
この図1に示すように、マット1上に所定間隔を離して中央部に一対の断面三角状の階段ブロック2と、両側に階段ブロック3を上下方向に平行に配置し、階段ブロックの間には高さの低い平板ブロック4を配置し、更に両端に接続ブロック5を配列した基礎となる単位マット1を構成し、図2に示すように、左から右へのマット1の端を重ね合わせて施工していく。
図2において、施工方法を説明すると、複数のコンクリート製の各種ブロック2乃至5をマット1ごとに一括して、クレーンによって運搬車に積載し、現場に運搬してから、先ず、クレーンなどでマット1のブロックのない両把持部A,Bをクレーンに備えた把持具(図示せず)で把持し、図2に示すように、施工現場である護岸に直接マット1を敷き、マット1の両把持部A,Bを堤E側と河川F側とに固定する。更に、次のマット1を敷き詰める場合は、既に施工されているマット1だけの右側端部分の把持部Cの上に、把持部がない接合部分Dの接合ブロック5を、施工されている接合ブロック5に密接させて敷き詰める。
その後は、同様に次のマット1を直接敷き詰めるだけで放置すればよく、二つのマット1の接合部分は複雑な外形を有する接合ブロック5に紛れて、接合部分が目立たないようにして、全体として自然環境にマッチした護岸が形成される。
勿論、マット1の大きさや把持部の形や大きさは、施工現場の状況に合わせて適宜変更すればよい。
このように、従来の単純な形状のブロックを使用した場合と異なり、本実施例のマットを使用したことにより、自然に溶け込み周囲の景観に調和し、溝となる接合線などに直線がないことから、客土の流失が阻止でき、隣り合うマットが多少ずれても目立つことがない。
このようにマット1を敷き詰めながら、後述する図8に示すように、所定間隔を離して配置した断面三角状の階段ブロック2,3の水平状の上面に、魚巣ブロックとなる蓋状ブロック6を掛け渡して貫通孔66,67に固定棒63を挿入して固定し、それ自体が階段を形成する。そして、後述するように、蓋状ブロックの空洞部Z1と前記平板ブロックとから上下方向に連続する空間を形成し、また、蓋状ブロック6の前壁及び上面壁の一部に魚が出入りする切欠部64、65を設けて魚巣ブロックを形成している。
以下に、各ブロックを詳細に説明する。
蓋状ブロック6以外は、前掲の特許文献に開示されているように、マット1上にコンクリート製の各種ブロック2乃至5を一括して製造する。
[階段ブロック2,3]
先ず、中央部に上下方向に連続して2列に配置する階段ブロック2を、図3を参照して説明する。
図3(a)に示すように、施工後に底面壁21の傾斜角αをほぼ20度とした斜行面で平滑であり、護岸の斜面角度αが20度の場合の施工では、上面壁22がほぼ水平面で30cmの正方形であり、前面壁23はほぼ垂直で幅30cm、高さは15cm程度である。左右の側壁面24は直角三角形状であり、上面壁22、前面壁23、側面壁24、背面壁25とは自然石を模した擬石模様を有している。上面壁22の蓋状ブロック6の貫通孔66や67に対応する固定棒68を挿入する固定孔221が設けられる。 また、この階段ブロック2,3だけでも、階段を形成することができる。
なお、本実施例では、底面壁21の傾斜角αをほぼ20度とした斜行面としたが、勿論、施工現場に合わせて傾斜角度は適宜変更すればよく、施工後の階段ブロック2,3の上面壁22がほぼ水平になるように設計すればよい。
また、マット1上のブロック集合体Xの両側に配置した階段ブロック3は、階段ブロック2の幅の半分Yにしただけで、その他は同じである。ブロック集合体Xの両側に階段ブロック3を配置したのは、マット1の積層して輸送する場合に、マット1の全面の高さhを同じにするためでもある。
[平板ブロック4]
前記の階段ブロック2と3の間には、図4(b)に示すように、側面壁41の高さが低い平板ブロック4が敷き詰められる。この実施例では図4(a)の示すように、上面壁42は15cm正方形で平らである。尤も階段ブロック2と3の間には敷き詰めればよいので、正方形とは限らないし、個数も限定されない。平板4の高さを低くすれば、後述する蓋状ブロック6の空洞部Z1と平板ブロック4とで構成される上下方向に連続する空間を大きくすることができる。
[接合ブロック5]
階段ブロック3の外方には隣り合うマットのブロックと嵌合するように、接続ブロック5が配置され、接続ブロック5の外側形状は、図1(a)に示されるように、密接に接合して噛み合って、マット1の地が露出しないようにしてある。
更に、この結合ブロック5の接合部分は複雑な外形を有しており、接合部分が目立たないようにして、全体として自然環境にマッチした護岸が形成される。
なお、ブロック集合体Xの上下端も図1(a)に示されるように、上下方向にマット1を敷き詰める場合に、階段ブロック2及び3の端部、平板ブロック4の端部は、接合ブロック5と同様に、接合部分は複雑な外形を有しており、接合部分が目立たないようにして、全体として自然環境にマッチした護岸が形成される。
[ブロック2乃至5の製造方法]
前述したブロック2乃至5は型枠で一括成型されるが、長方形の型枠の外枠はFRP樹脂で、内側の擬石を形成する擬石型枠はポリウレタン樹脂で構成され、図1に示すような擬石の全ての型枠であって、先ず、型枠にセメントを打設し、コンクリートブロックを一度に一括して作成する。
この型枠にはブロック2の底部の表面が上向きに露出しており、コンクリートが固まった時点で接着材料であるレジンモルタルをモルタルガンで全てのブロック2乃至5の底部に塗布する。
本実施例で使用した接着材料としては、強度、環境対策、マットの劣化防止の観点から次の[表1]の組成のレジンモルタルが有効であった。

[表1]レジンモルタルの組成
1.砂 (35〜50)40重量%
2.セメント (35〜50)40重量%
3.酢酸ビニル (15〜40)20重量%

小計 100重量%

4.水 適量(砂+セメントと同重量)

なお、紫外線を遮断するためにレジンモルタル層を有る程度厚く(0.3〜1.5mm)しなければならないが、砂はそのための増量剤である。多すぎると相対的にセメントや酢酸ビニルが少なくなり強度不足が生じ、少なすぎるとセメントや酢酸ビニルを多く費やしてコスト高になることから35〜50重量%程度が良く、好ましくは40重量%である。また、セメントは多すぎると相対的に酢酸ビニルの量が減りコンクリートからしみ出るアルカリ成分を中和して遮断する機能が低下し、少なすぎると強度不足が生じることから35〜50重量%程度が良く、好ましくは40重量%である。
更に、重要なのは酢酸ビニルを使用することであるが、砂やセメントとともに、特に、酢酸ビニル樹脂層が形成されているので、効率良く紫外線Rを遮断するのであるが、酢酸ビニルは多すぎると、コスト高になるとともに、運搬や施行作業中に水の出入りのためのひび割れを生じさせる必要があるが、ひび割れが生じ難くなり、又、パンチにより通水孔を作成する場合にも作成が困難になる。逆に、酢酸ビニルが少なすぎると、紫外線Rを遮断する機能が低下するとともに、アルカリ成分を中和して遮断する機能も低下するから、15〜40重量%程度が良く、好ましくは20重量%である。なお、酢酸ビニルは60重量%程度でもよいが、コスト高となり無駄であり、前述の組成比が適当である。
更に、水は適度の粘度を有する程度混入するが、一般には(本実施例)、加えた砂とセメントの合算した重量と同程度の重量を加えるのが良い。
なお、上記レジンモルタルの組成において、冬場のような、コンクリートブロックのセメントの硬化に時間を要する場合は、必要に応じて、セメント硬化促進剤として塩化カルシュームを2〜6重量%を混入しても良く、この場合には早期に接着が完了し、製品の脱型時期を早めることができる。
組成がレジンモルタルである接着材料を、モルタルガンで型枠とブロック2乃至5の底部に一括して塗布するが、コンクリートを流し込んだ際にはブロック2乃至5の底面が型枠の上部の表面に露出し、露出したブロックの底面にレジンモルタルを塗布し、ブロック2乃至5にマット1に固着する作業を行うが、不織布のマット1を、型枠の上面に押し当てながら敷き詰める。その結果、ロック2乃至5とマット1とはレジンモルタルの接着材料によって接着固定されることになり、硬化終了した時点で、ブロック2乃至5とマット1が強固に一体になったコンクリート擬石ブロック付きマット1を型枠から脱型する。
[蓋状ブロック6]
蓋状ブロック6は、図8,図9に示すように、階段ブロック2,3の水平状の上面に掛け渡すもので、ブロック2乃至5とは別個の型枠で製造するが、図5乃至7に示すような、平面長方形で高さがほぼ一定の形状である。
蓋状ブロック6の上面壁61は、図5(a)に示すように、長方形で自然石を模した凹凸の擬石であるが、ほぼ平面で階段の踏み石を形成する。蓋状ブロック6の前壁62と両側の側壁63の高さh2は、階段ブロック2,3の前面壁23(h)と背面壁25の高さ(h1)との差(h−h1=h2)にほぼ等しくしている。また、蓋状ブロック6の内部を底面を廃して天井部69を設けて空洞にした空洞部Z1を形成しいる。
そして、蓋状ブロック6の内部を空洞部Z1と平板ブロック4上の空間Z2で上下方向に連続する連続空間通路Z3(図10参照)を形成し、また、蓋状ブロック6の上面壁61の後端の中央部に魚が出入りする切欠部64が設けられ、蓋状ブロック6の前面壁62の下端の中央部にも魚が出入りする切欠部65が設けられ、図9に示すように、上下に蓋状ブロック6を積んだ場合に、前記切欠部64と切欠部65が連続した孔を形成し、魚が出入りする孔を形成している。
また、蓋状ブロック6の両側の側面壁63近傍の上面壁61には、上下方向に貫通する貫通孔66,67を設け、階段ブロック2,3の上面壁22には貫通孔66,67に対応する位置に固定孔221(図3参照)を設け、これらの貫通孔66,67と固定孔221に固定棒68を挿入して蓋状ブロック6を固定する。なお、階段ブロック2,3と蓋状ブロック6との固定を更に強固にするために、孔に接着材又はコンクリートを挿入して固めている。
[魚巣機能・階段機能]
以上のように 対象となる護岸にマット1を施工し、一対の階段ブロック2,3の水平状の上面壁に魚巣ブロックとなる蓋状ブロック6を掛け渡して固定する施工を完了した状態、図2に示す状態での魚巣ブロックを備えたコンクリートブロック付きマットの機能・作用を説明する。
図2の状態の蓋状ブロック6を中心とした部分の拡大図である、図8乃至図10で魚巣機能及び階段機能を説明する。図8に示すように、中央の2列の階段ブロック2の一方と、ブロック集合体Xの側方の細幅の階段ブロック3の一対の階段ブロック2、3の水平状の上面壁に魚巣ブロックとなる蓋状ブロック6を掛け渡し、平板ブロック4の上部に空間Z2を形成する。この場合に蓋状ブロック6も底面及び背面が無いから、図10に示すように、階段ブロック2,3の奥も天井が蓋状ブロック6の空洞部Z1と前記空間部Z2が大きな上下方向の連続空間通路Z3を形成する。
一方、上下に蓋状ブロック6を積んだ場合に、切欠部64と切欠部65が連続した孔を形成し、前記の連続空間通路Z3と外部とを所々で連通する。
従って、湖水や河川の水は、切欠部64と切欠部65を介して、自由にこの連続空間通路Z3の空洞部Z1や空間部Z2に出入りすることができ、当然のことなながら、魚や水生動物も出入りすることができる。
また、階段ブロック2,3を連続して上下方向に配列しているので、その上面壁22,42は擬石模様の凸凹はあるがほぼ水平となり、階段を形成している。更に、蓋状ブロック6も階段ブロック2,3にそれぞれ1枚ずつ積層するので、階段を形成する。なお、前記の蓋状ブロック6の切欠部64は上面壁61の後端に、切欠部65は前面壁62の下端に設けてあるので、人が足先を引っ掛けることも少なく、階段機能の支障にはならない。
この階段機能を有することにより、従来のマット式の集合コンクリートブロックよりも滑り難く、子供が水面まで下りて水中を観察することができ、自然に馴染むことが容易となる。
また、蓋状ブロック6は各階ごとに、切欠部64と切欠部65が配置されることになるので、湖水や河川の水位が変動しても、その変動した水位に応じて、連続空間通路Z3内の水位も変動する。このため、この連続空間通路Z3の空胴部Z1,空間部Z2は魚のための絶好の魚巣になり、水生動物の住みかとなることから、自然豊かな環境が形成可能となる。
本実施例では、湖水や河川での護岸について説明したが、水路が形成されることから冠水する堰等の魚道としても適用できる。
なお、本発明の特徴を損なうものでなければ、上記の実施例に限定されるものでないことも勿論である。
A,B,C・・把持部、D・・接合部分、E・・堤、
F・・河川、X・・ブロック集合体、
Y・・階段ブロック2に対する階段ブロック3の幅、
Z1・・空洞部、Z2・・空間部、Z3・・連続空間通路、
1・・・マット、
2・・・階段ブロック、
21・・底面壁、22・・上面壁、221・・固定孔、23・・前面壁、
24・・側面壁、25・・背面壁、
3・・・階段ブロック、
4・・・平板ブロック、41・・側面壁、42・・上面壁、
5・・・接続ブロック
6・・蓋状ブロック、61・・上面壁、62・・前面壁、
63・・側面壁、64,65・・切欠部、
66,67・・貫通孔、68・・固定棒、69・・天井壁、
h2・・蓋状ブロックの高さ

Claims (2)

  1. マット上に所定間隔を離して一対の断面三角状の階段ブロックを上下方向に平行に配置し、階段ブロックの間には高さの低い平板ブロックを配置し、
    前記一対の階段ブロックの水平状の上面壁に魚巣ブロックとなる蓋状ブロックを掛け渡し、
    該蓋状ブロックの前面壁と側面壁の高さを前記階段ブロックの前面壁と背面壁の高さの差にほぼ等しくし、
    前記蓋状ブロックの内部を空洞にするとともに背面壁と底面壁の中央部を廃して天井壁とした空洞部として、該蓋状ブロックの空洞部と前記平板ブロックとから上下方向に連続する連続空間通路を形成し、
    前記蓋状ブロックの前面壁及び上面壁の一部に魚が出入りする切欠部を設けたことを特徴とする魚巣ブロックを備えたコンクリートブロック付きマット。
  2. 前記蓋状ブロックの側面壁近傍の上面壁には、上下方向に貫通する貫通孔を設け、前記階段ブロックの上面壁の前記貫通孔に対応する位置に固定孔を設け、これらの貫通孔と固定孔に固定棒を挿入して前記蓋状ブロックを固定することを特徴とする請求項1に記載の魚巣ブロックを備えたコンクリートブロック付きマット。
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