JP2010279078A - 電力線通信装置及び電力線通信方法 - Google Patents

電力線通信装置及び電力線通信方法 Download PDF

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久雄 古賀
Nobutaka Kodama
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Abstract

【課題】伝送路の状態を視認することが可能な電力線通信装置及び電力線通信方法を提供すること。
【解決手段】電力線通信装置100は、受信信号の利得を自動調節するAGC回路105の利得変動を検出する利得変動検出部106と、受信データの誤り検出を行って再送要求を行うARQ部113の出力に基づいて再送率を測定する再送率測定部114と、CNRを測定して伝送路状態を推定する伝送路推定器115の出力に基づいて通信速度を算出する通信速度算出部116と、を備え、表示部117は、検出されたAGCのノイズ変動や、再送率、通信速度等の通信状態を表示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力線に接続されてデータ伝送を行う電力線通信装置及び電力線通信方法に関する。
近年、商用電源などの電力を搬送する電力線に高周波信号を重畳してデータ伝送を行う電力線通信システムが提案されている。この種の電力線通信システムとして、マルチキャリアの通信信号を送受信するマルチキャリア伝送方式の通信装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−165304号公報
このような電力線通信システムは、電力線コンセントは建物の各部屋に設置されているので、端末装置を接続するには非常に好都合である反面、伝送路に用いる電力線の配線は非常に複雑であり、かつ、接続される電気機器も多岐にわたるため、ノイズの発生やインピーダンス変動を生じて、有線通信の中でも伝送路特性の変動が大きいとされている。
したがって、端末装置間で電力線の使用可能な全周波数帯域を使用してデータを伝送する場合、所望の伝送速度が得られずに高速のデータ伝送に支障を来す可能性もある。しかしながら、上記従来の電力線通信装置にあっては、上述の電力線による伝送路特性の影響を受けたときに、通信装置の使用者は通信状態を容易に知ることができないという事情があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、伝送路の状態を視認することが可能な電力線通信装置及び電力線通信方法を提供することを目的とする。
本発明の電力線通信装置は、電力線を含む伝送路を介して、複数のサブキャリアから成るマルチキャリア信号の伝送を行う電力線通信装置であって、前記伝送路を介して前記マルチキャリア信号を受信する伝送路接続部と、前記電力線の交流電力波形に基づいて同期信号を生成する同期信号生成部と、前記同期信号に基づいて前記複数のサブキャリアに対して雑音レベルを測定する雑音レベル測定部と、前記雑音レベル測定部により測定された前記複数のサブキャリアに対する雑音レベルに基づいて通信速度を算出する通信速度算出部と、前記通信速度算出部により算出された通信速度を表示する表示部と、を備える。
本発明の電力線通信装置は、電力線を含む伝送路に接続されてデータ伝送を行う電力線通信装置であって、前記伝送路を介して信号を受信する伝送路接続部と、前記伝送路接続部により受信された信号に基づいて通信状態を検出する通信状態検出部と、前記通信状態検出部により検出された通信状態を表示する表示部と、を備える。この構成により、使用者は、電力線通信における通信状態を容易に確認することができる。
また、本発明の電力線通信装置において、前記伝送路接続部は、前記伝送路を介してマルチキャリア信号を受信し、前記通信状態検出部は、前記伝送路接続部により受信されたマルチキャリア信号のサブキャリアに対して雑音レベルを測定する雑音レベル測定部と、前記雑音レベル測定部により測定された雑音レベルに基づいて通信速度を算出する通信速度算出部とを有し、前記表示部は、前記通信速度算出部により算出された通信速度を表示する。この構成により、通信状態として通信速度を表示するので、使用者は分かりやすく通信状態を確認することができる。
また、本発明の電力線通信装置において、前記通信速度算出部は、前記雑音レベル測定部によって複数回測定された雑音レベルに基づいて前記通信速度を算出する。この構成により、複数回測定された雑音レベルに基づいて通信速度を算出するので、より正確な通信速度を算出することができる。
また、本発明の電力線通信装置において、前記通信速度算出部は、前記複数の雑音レベル間のばらつきを算出し、前記表示器は、前記算出された雑音レベル間のばらつきを示す雑音ばらつきを表示する。この構成により、使用者は、雑音レベル間のばらつき、すなわち、伝送路状態の変動を把握することができる。
また、本発明の電力線通信装置は、前記電力線に接続され、前記電力線から供給される交流電力波形のタイミングに基づいて同期信号を生成する同期信号生成部を更に備え前記雑音レベル測定部は、前記同期信号に応じて雑音レベルを測定する。この構成により、交流電力波形のタイミングに基づいて雑音レベルを測定することができる。
また、本発明の電力線通信装置は、前記伝送路接続部により受信された信号の利得を制御する自動利得制御部を更に備え、前記通信状態検出部は、前記自動利得制御部による利得変動に基づいて前記伝送路の雑音の変動を検出する利得変動検出部を有し、前記表示部は、前記利得変動検出部によって検出された雑音の変動を表示する。この構成により、使用者は、電力線伝送路の広帯域雑音による変動を把握することができる。
また、本発明の電力線通信装置は、前記伝送路接続部により受信された信号を復調した受信データに対して誤り検出を行い、誤りが検出されたデータについて、再送要求を行う再送要求部と、前記再送要求部により行われた再送要求の頻度を示す再送率を測定する再送率測定部と、を更に備え、前記表示部は、前記再送率測定部により測定された再送率を表示する。この構成により、使用者は、再送に起因した伝送効率の変動を把握することができる。
また、本発明の電力線通信装置は、前記伝送路状態の検出開始の指示が入力される開始指示入力部を備える。この構成により、使用者は、通信状態の測定を必要に応じて行うことができる。
また、本発明の電力線通信装置において、前記通信状態検出部は、通信を行っている対象となる通信装置の識別情報及び通信を行っている方向のいずれか少なくとも一方を検出し、前記表示部は、前記通信対象の識別情報及び通信方向のいずれか少なくとも一方を表示する。この構成により、どの通信装置との通信に対してどのような通信状態であるかを表示することができる。
また、本発明の電力線通信装置は、前記通信状態検出部は、前記伝送路接続部に接続されて通信を行っている伝送路を検出する接続検出部を有し、前記表示部は、前記接続検出部により検出された伝送路を示す表示を行う。この構成により、使用者は、伝送路にてどのような通信状態であるかを把握することができる。
また、本発明の電力線通信方法は、電力線を含む伝送路に接続されてデータ伝送を行う電力線通信方法であって、前記伝送路を介して信号を受信するステップと、前記受信された信号に基づいて通信状態を検出するステップと、前記検出された通信状態を表示するステップと、を有する。この構成により、使用者は、電力線通信における通信状態を容易に確認することができる。
本発明によれば、伝送路の状態を視認することが可能な電力線通信装置及び電力線通信方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る電力線通信装置の概略構成を示す図 本発明の実施形態に係る伝送路接続部の概略構成を示す図 本発明の実施形態に係る電力線通信装置の外観構成を示す斜視図 本発明の実施形態に係る電力線通信装置のフロントパネルを示す図 通信装置間におけるチャネル推定を模式的に示す図 伝送路推定により求められる各サブキャリアに対するCNRを示す図 複数回行われる伝送路推定のタイミングを示す図 交流電力波形に同期して複数回行われる伝送路推定のタイミングを示す図
以下、本発明に係る電力線通信装置及び電力線通信方法の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係る電力線通信装置の概略構成を示す図である。
なお、本発明の実施形態では、データ伝送方式の一例として、実係数ウェーブレットフィルタバンクを用いたディジタル変復調処理によりデータ通信を行うマルチキャリア伝送方式とした場合について説明する。
また、本発明の実施形態では、複数の伝送路を介した有線通信を可能にする装置の一例として、屋内に配線された電力線、テレビアンテナ線、及び電話線を介して有線通信を可能にする電力線通信装置の構成例を説明する。
図1に示すように、電力線通信装置100は、伝送路と接続する伝送路接続部101と、アナログフィルタ(BPF:Band Pass Filter)120と、伝送路の接続状態を検出する接続検出部104と、受信信号の利得を自動的に調節するAGC(Auto Gain Control)回路105と、AGCの利得変動を検出する利得変動検出部106と、アナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換器107とを有する。
また、電力線通信装置100は、受信信号をマルチキャリア復調して同相信号及び直交信号を生成する、例えば複素ウェーブレット変換器108と、受信信号を検出するためのキャリア検出器109と、受信信号に同期するための同期回路110と、伝送路の影響によって歪んだ信号を補正するための等化器111と、等化器111から出力される信号を使用して判定を行う判定器112とを有する。
更に、電力線通信装置100は、受信データに対して誤り検出を行い、送信側に対して自動再送要求(Automatic Repeat reQuest)を行う再送要求部(以下、ARQ部)113と、再送要求の頻度(再送率)又は再送を要求するデータ量の割合を測定する再送率測定部114とを有する。
また、電力線通信装置100は、等化器111から出力される信号を用いて送信装置におけるシンボルマッパの通信に用いられている全てのサブキャリアで使用する一次変調を決定する伝送路推定器115と、伝送路推定器115の出力に基づいて現在の通信速度を算出する通信速度算出部116と、接続検出部104によって検出された現在接続されている伝送路や通信している伝送路、利得変動検出部106によって検出されたAGCレベルの変動、再送率測定部114によって測定された再送率及び通信速度算出部116によって算出された現在の通信速度等を表示する表示部117とを有する。
更に、電力線通信装置100は、表示部117に表示する通信速度や再送率等の情報を得るための測定の開始を指示するスタートボタン118(開始指示入力部)と、伝送路接続部101に接続された電力線から供給される、交流電力波形のタイミングに基づいて、伝送路推定を行うための同期信号を生成する同期信号生成部119とを有する。
図2は、伝送路接続部101の概略構成を示す図である。図2に示すように、伝送路接続部101は、室内の電源コンセントに接続するための電源プラグ102と、電話線を接続する電話線コネクタ(RJ−11)103bと、テレビアンテナ線を接続するアンテナ線コネクタ(F端子)103aと、電源プラグ102、電話線コネクタ103b、及びアンテナ線コネクタ103aのうちのいずれかを使用して通信信号を送受信するかを選択するセレクタ201と、電源プラグ102に接続された電源ラインとAGC回路105とを分離し、かつ、AGC回路105と電源ラインとの間で通信信号を伝送できるようにするカプラ回路202と、セレクタ201による信号経路切替を制御する制御回路205とを備えている。
セレクタ201は、制御回路205の制御に基づいて接続の切替えを行い、電源プラグ102からの信号をカプラ回路202を介してAGC回路105に、又は、電話線コネクタ103b若しくはアンテナ線コネクタ103aからの信号をAGC回路105に選択的に接続させるものである。
この伝送路接続部101によって、電力線と他の伝送路である電話線又はテレビアンテナ線とを接続して有線通信を行うことが可能となる。この際、電話線コネクタ103b又はアンテナ線コネクタ103aとAGC回路105とを接続する場合は、セレクタ201によってカプラ回路202を電源プラグ102に接続された電源ラインと切断し、電源ラインに通信信号が流入しないようにする。
また、電話線コネクタ103b及びアンテナ線コネクタ103aの双方とカプラ回路AGC回路105とを接続しない場合は、電源プラグ102をカプラ回路202と直接接続し、電源ラインを介して通信信号を伝送可能にする。
なお、制御回路205及びセレクタ201による伝送路の選択切替は、ユーザの手動操作等に基づいて行ってもよいし、伝送路の状態(例えばS/N比)を検出し、その伝送路の状態に応じて自動的に伝送路を選択するような構成も可能である。
次に、このように構成された電力線通信装置100について、その動作を説明する。電源プラグ102、アンテナ線コネクタ103a及び電話線コネクタ103bのいずれかが接続された伝送路接続部101を介して受信された受信信号は、AGC回路105により所定レベルに利得が調整されて増幅され、A/D変換器107でディジタル信号に変換される。このディジタル信号は複素ウェーブレット変換器108でウェーブレット変換され、キャリア検出器109で送信装置からの信号が検出される。
同期回路110では、プリアンブル信号を用いて受信信号に同期するように複素ウェーブレット変換器108のウェーブレット変換タイミングが調整され、等化器111では伝送路の影響が除去される。また、伝送路推定器115は、信号点配置(2PAM[Pulse Amplitude Modulation]の場合±1)からの分散をノイズ量としてCNR(搬送波対雑音比)等の雑音レベルを測定し、このCNRを用いて送信装置において各サブキャリアで使用するシンボルマッパの一次変調方式(例えば、16PAMや8PAMなど)を決定する。判定器112では、等化器111から出力される信号を使って、シンボルマッパとは反対の処理(デマッピング)を行う。
このような通信装置において、使用者により、スタートボタン118が押下されると、接続検出部104、利得変動検出部106、再送率測定部114及び伝送路推定器115を動作させる。
接続検出部104は、伝送路接続部101の電源プラグ102、アンテナ線コネクタ103a、及び電話線コネクタ103bに接続された配線からの信号の有無を検出してそれぞれ伝送路へ接続されているか否かを判定し、表示部117へ通知する。なお、電源プラグ102、コネクタ103a、103bにセンサーを取付け、伝送路への接続を判定してもよい。更に、制御回路205によるセレクタ201の伝送路への制御信号に基づいて、どの伝送路が選択されているかを検出し、表示部117へ通知する。
また、利得変動検出部106は、AGC回路105におけるAGCレベルの変動を検出することにより、広帯域ノイズを抽出し、表示部117へ通知する。
再送率測定部114は、ARQ部113からの再送要求信号に応じて、図示しない送信部から送信信号が再送されてくる割合を測定し、表示部117へ通知する。
通信速度算出部116は、伝送路推定器115で測定されたCNRに基づいて現在の通信速度を算出する。そして、表示部117はこれら検出結果及び測定結果を表示する。
図3は本発明の実施形態に係る電力線通信装置100の外観構成を示す斜視図である。図3に示すように、電力線通信装置100は電力線コンセントに接続するための電源プラグ102を介して電力線コンセントに接続される構成である。そして、アンテナ線コネクタ103a及び電話線コネクタ103bの他、表示部117として、電力線通信装置100の正面に、アンテナ線コネクタ103aが室内に設置された図示しないアンテナ線コンセントと同軸ケーブルを介して接続された際に点灯するLEDランプ117aと、このコネクタ103aを介して実際に通信している時に点灯するLEDランプ117bと、電話線コネクタ103bが室内に設置された図示しない電話線コンセントと電話線を介して接続された際に点灯するLEDランプ117cと、このコネクタ103bを介して実際に通信している時に点灯するLEDランプ117dとが設けられている。これらのLEDランプ117a、117cは、接続検出部104から出力される伝送路に接続されているか否かを示す信号に基づいて点灯し、LEDランプ117b、117dは、接続検出部104から出力されるいずれの伝送路が選択されているかを示す信号と、受信部又は送信部から出力される通信中であるかを示す信号とに基づいて点灯する。
また、電力線通信装置100の側面には、通信速度算出部116によって算出された通信速度に応じて点灯する数が異なる複数のLEDランプ117eが設けられている。なお、上述したLEDランプは、一つだけ設けて、色を変えることや、点滅などで、複数の状態を表示してもよいし、また、LEDの点滅・消灯以外に、他の表示形式(例えば、LCD)等で、これらの状態を示してもよい。
図4は、実施形態の電力線通信装置100における表示部117の他の例を示す図である。この例の表示部117には、実際に通信を行っている通信装置と、その通信方向及び通信速度を表示する液晶ディスプレイ117fと、利得変動検出部106によって検出されたAGCの利得変動から算出される伝送路のノイズ変動が所定値を超えた場合に点灯するLEDランプ117gと、再送率測定部114によって測定された再送率が所定値を超えた場合に点灯するLEDランプ117hとが配置されている。
図4に示す例では、現在、通信を行っている対象となる通信装置の識別情報として、図中「1→2」を表示することにより、第1の電力線通信装置(以下「第一通信装置」と称す。)#1から第2の電力線通信装置(以下「第二通信装置」と称す。)#2に対して通信を行っている場合を示している。図4に示す例では、また、「100Mbps」を表示することにより、通信速度が100Mbpsである場合を示している。通信装置の識別は、伝送路推定を行う際に取得する通信相手からのデータに基づいて行う。なお、通信装置名は、各々の登録された通信装置名を表示してもよい。また、LEDランプ117g、117hの代わりに、それぞれ、液晶ディスプレイ等にノイズ変動や再送率を示す表示を行ってもよい。
通信速度は、図1に示した電力線通信装置100の通信速度算出部116において、通信装置間でのテスト信号や、現在の通信に用いられている全てのサブキャリアについて伝送路推定器115で測定されたCNRに基づいて算出される。
第一通信装置から第二通信装置へ通信を行う場合、図5に示すように、第一通信装置から第二通信装置へ伝送路推定要求を送信し、第二通信装置は、第一通信装置から伝送路推定要求を受けると、その応答を送信する。この伝送路推定は、例えば、空いている時間又は帯域を使用して複数回行われる。そして、第二通信装置は、受信した伝送路推定要求を受信するたびにトーンマップを作成し、複数回行われたチャネル推定より、システム速度や物理速度の観点で最適なトーンマップを選定する。
ここで、通信に用いられている全てのサブキャリアのCNRを測定することは、伝送路推定を行っていることと等価である。図6に示すように、伝送路推定を行うことで、各サブキャリアとそのCNRとの関係を示す特性を得ることができる。通信速度算出部116は、伝送路推定にて得られたCNR特性から、各サブキャリアに対応した変調方式に基づいて1シンボルあたりに受信したデータ量を算出し、その得られた1シンボルあたりのデータ量から通信速度を算出する。
このとき、通信速度は、伝送路が動的に変化する場合を考慮すると、1回の伝送路推定で得られた結果よりも、複数回の伝送路推定で得られた結果に基づいてその平均値等を算出することにより求められることが好ましい。これにより、劣悪な伝送路環境においても正確な通信速度を求めることができるようにする。
なお、複数回の伝送路推定を行うタイミングとしては、図7に示すように、ランダムに行ってもよいし、図8に示すように、交流電力波形に同期して行ってもよい。
特に、交流電力波形に同期して行われた伝送路推定の結果を用いることにより、交流電力波形の周期に応じて変動するような伝送路特性についても、平均化された特性を得ることが可能となるので、より正確な通信速度を算出することができる。なお、同期信号生成部119によって生成される同期信号は、図示したような交流電力波形の1周期に限らず、1/2周期等の所定の周期に同期した信号でもよい。
また、通信速度算出部116は、各伝送路推定で得られた結果にばらつきがある場合は、伝送路が変動して伝送路環境が劣悪であるため、表示部117に、通信に用いられるサブキャリアの平均CNRの差や、分散等のばらつきが所定以上の場合、LED等を用いて表示することにより、使用者は、伝送路の変動を把握することができる。また、複数のトーンマッピングから計算される通信速度の差が所定の閾値以上であれば、伝送路が変動していることを把握することが出来る。
このような本発明の実施形態に係る電力線通信装置及び電力線通信方法によれば、通信に用いられている全てのサブキャリアについて測定したCNRに基づいて通信速度を算出し、これを表示部に表示する。これにより、使用者は現在の通信速度を知ることができる。
なお、予測される通信速度は、伝送路推定の回数に関係なく、選定されたトーンマッピングで算出することが出来るが、伝送路推定を複数回行い、かつ複数のトーンマッピングを使用する場合は、複数のトーンマッピングから通信速度の平均値を求めて、その平均値を表示することが好ましい。
本発明の電力線通信装置及び電力線通信方法は、伝送路の状態を視認することが可能な効果を有し、マルチキャリア伝送方式等を用いて通信を行う電力線通信装置等に有用である。
101 伝送路接続部
102 電源プラグ
103a 電話線コネクタ
103b アンテナ線コネクタ
104 接続検出部
105 AGC回路
106 利得変動検出部
107 A/D変換器
108 複素ウェーブレット変換器
109 キャリア検出器
110 同期回路
111 等化器
112 判定器
113 ARQ部
114 再送率測定部
115 伝送路推定器
116 通信速度算出部
117 表示部
118 スタートボタン
119 同期信号生成部
201 セレクタ
202 カプラ回路
205 制御回路

Claims (9)

  1. 電力線を含む伝送路を介して、複数のサブキャリアから成るマルチキャリア信号の伝送を行う電力線通信装置であって、
    前記伝送路を介して前記マルチキャリア信号を受信する伝送路接続部と、
    前記電力線の交流電力波形に基づいて同期信号を生成する同期信号生成部と、
    前記同期信号に基づいて前記複数のサブキャリアに対して雑音レベルを測定する雑音レベル測定部と、
    前記雑音レベル測定部により測定された前記複数のサブキャリアに対する雑音レベルに基づいて通信速度を算出する通信速度算出部と、
    前記通信速度算出部により算出された通信速度を表示する表示部と、
    を備える電力線通信装置。
  2. 請求項1記載の電力線通信装置であって、
    前記通信速度算出部は、前記雑音レベル測定部によって複数回測定された雑音レベルに基づいて前記通信速度を算出する電力線通信装置。
  3. 請求項2記載の電力線通信装置であって、
    前記通信速度算出部は、前記複数の雑音レベル間のばらつきを算出し、
    前記表示部は、前記算出された雑音レベル間のばらつきを示す雑音ばらつきを表示する電力線通信装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項記載の電力線通信装置であって、
    前記伝送路接続部により受信された信号の利得を制御する自動利得制御部と、
    前記自動利得制御部による利得変動に基づいて前記伝送路の雑音の変動を検出する利得変動検出部と、
    を更に備え、
    前記表示部は、前記利得変動検出部によって検出された雑音の変動を表示する電力線通信装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一項記載の電力線通信装置であって、
    前記伝送路接続部により受信された信号を復調した受信データに対して誤り検出を行い、誤りが検出されたデータについて、再送要求を行う再送要求部と、
    前記再送要求部により行われた再送要求の頻度を示す再送率を測定する再送率測定部と、
    を更に備え、
    前記表示部は、前記再送率測定部により測定された再送率を表示する電力線通信装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか一項記載の電力線通信装置であって、
    前記伝送路状態の検出開始の指示が入力される開始指示入力部を備える電力線通信装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか一項記載の電力線通信装置であって、
    通信を行っている対象となる通信装置の識別情報及び通信を行っている方向のいずれか少なくとも一方を検出する通信状態検出部を更に備え、
    前記表示部は、前記通信対象の識別情報及び通信方向のいずれか少なくとも一方を表示する電力線通信装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか一項記載の電力線通信装置であって、
    前記伝送路接続部に接続されて通信を行っている伝送路を検出する接続検出部を更に備え、
    前記表示部は、前記接続検出部により検出された伝送路を示す表示を行う電力線通信装置。
  9. 電力線を含む伝送路を介して、複数のサブキャリアから成るマルチキャリア信号の伝送を行う電力線通信方法であって、
    前記伝送路を介して前記マルチキャリア信号を受信するステップと、
    前記電力線の交流電力波形に基づいて同期信号を生成するステップと、
    前記同期信号に基づいて前記複数のサブキャリアに対して雑音レベルを測定するステップと、
    前記測定された前記複数のサブキャリアに対する雑音レベルに基づいて通信速度を算出するステップと、
    前記算出された通信速度を表示するステップと、
    を有する電力線通信方法。
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