JP2010279010A - 映像表示装置、映像表示方法、及びプログラム - Google Patents

映像表示装置、映像表示方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】表示部に近づいた位置で視聴する場合に、高画質で映像を視聴できるようにする。
【解決手段】モード設定部23aは、フルセグまたはワンセグの放送モードを放送受信部に指示する。モード設定部23aは、モード設定制御部41、モード記憶部42、モード決定処理部43、視聴距離に適したモードを予め設定してある視聴距離対応モード記憶部44、視聴距離測定部経由で視聴距離測定値を取得して、その測定値の存在している範囲を判定する視聴距離情報取得部45と、を有している。視聴距離情報取得部45は、「視聴距離測定値の存在している範囲」を視聴距離情報として出力する。上記モード決定処理部43は、視聴距離情報取得部45から取得する視聴距離情報と視聴距離対応モード記憶部44を参照して放送受信モードを決定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、視聴距離に適した解像度の映像を表示できる映像表示装置及びそれを備えた携帯端末装置に関する。
放送受信装置等において、視聴者と表示画面との間の距離である視聴距離に応じて、自動的に画像を見やすく加工・調整して、画質を変えて表示する技術がある。例えば、下記特許文献1に記載の技術は、リモコンとTVの距離を赤外線や超音波の到達時間差から距離を測定し、視距離に応じて画質を制御し最適な画質に設定するものである。測定した距離が近いときには、画面を暗くかつソフトにする。距離が遠いときには、画面を明るく、かつクリアにする。
また、特許文献2に記載の技術では、超音波センサによる視聴距離測定し、受像機より視聴者までの距離に応じて、画像の輪郭補正、音量、音質あるいはサラウンドバランスの調整等を行なう。
特開平3−247173号公報 特開平5−203742号公報
高解像度放送に比べると低解像度放送の場合には、表示の情報量が少ないため、表示画像が粗くなる。特に小さな文字を表示する場合には、文字の一部が欠けたり、潰れたりする状態になるため、近い距離で見ても判読できない場合があった。
上記の先行技術においては、放送波より受信した画像を視聴距離に応じて画質改善することは可能であるが、上記の課題を解決するものではなかった。
本発明は、ユーザにとって適切な表示を行うことができる放送受信装置を提供することを目的とする。
本発明は、低解像度放送と映像精細度の高い高解像度放送とを適切に切り替えることで、上記の課題を解決しようとするものである。
本発明は、映像表示装置において、視聴距離に応じて低解像度放送の受信または表示と映像精細度の高い高解像度放送の受信または表示とを切り替えることを特徴とする。例えば、近くで精細度の高い映像を見たい場合には、近づくと低解像度放送から高解像度放送へ切替えることができる。また、視聴者が省電力を重視したい場合は、視聴者が装置から離れると高解像度放送から低解像度放送へ切り替る。この際、視聴者が装置に再度近づいても低解像度放送から高解像度放送への自動切換えは行なわないようにしても良い。
本発明の一観点によれば、映像表示装置であって、前記映像表示装置と前記映像表示装置の使用者との間の距離を示す視聴距離を取得する視聴距離取得部と、低解像度映像と、前記低解像度映像よりも高解像度である高解像度映像とを受信することができる映像受信部と、前記映像受信部が受信した映像を表示することができる表示部と、前記映像受信部が出力する映像を前記表示部が表示する際に、前記低解像度映像を表示するか前記高解像度映像を表示するかを前記視聴距離に基づいて選択する制御部と、を有する映像表示装置が提供される。前記制御部は、前記視聴距離が所定の視聴距離より短くなったときに、前記表示部に表示する映像を前記低解像度映像から前記高解像度映像に変更することが好ましい。
上記制御部の処理により、表示部に近づいた位置で視聴する場合に、高画質で映像を視聴できるため、視聴者にとって満足感が得られる。
前記制御部は、前記視聴距離がある時点における視聴距離よりも短くなることを検知したときに、前記表示部に表示する映像を前記低解像度映像から前記高解像度映像に変更するようにしても良い。
前記所定の視聴距離は、予め決められている値であることが好ましい。映像表示装置の表示部の大きさにより、所定の視聴距離はほぼ決まって来るため、予め設定しておいても良いし、その設定値を適宜変更できるようにしても良い(視聴者の視力などに応じて変更することが好ましい)。
また、前記視聴距離が、所定の範囲内に所定時間以上継続して存在している安定状態であるか否かを判定する安定状態判定部を有し、前記安定状態判定部が安定状態であることを判定した場合に、前記制御部は、前記表示部に表示する映像を前記低解像度映像から前記高解像度映像に変更することが好ましい。安定状態に入る前に切り替わると、使用者が移動を繰り返している場合などに、頻繁に画面の解像度が切り変わるため、かえって見づらいという問題があり、それを防止することができる。
前記低解像度映像と前記高解像度映像とがサイマル放送であるか否かを判定するサイマル放送判定部を有し、前記サイマル放送判定部が、同じ時間帯において放送中の低解像度映像と高解像度映像が、非サイマル放送であると判定した場合に、前記表示部に表示する動画を前記低解像度映像から前記高解像度映像に変更を行わないことが好ましい。非サイマル放送であれば、異なる番組を視聴することになるため、かえって使用者が好まない動作になってしまうことを防止するためである。
緊急警報放送を受信中か否かを判定する緊急警報放送受信判定部を有し、前記緊急警報放送受信判定部が、緊急警報放送を受信中であると判定した場合には、前記表示部に表示する映像を前記低解像度映像から前記高解像度映像への変更を緊急警報放送の終了後に行なうことが好ましい。緊急警報放送の場合には、画面が切り替わるのは好ましくない場合が多いからである。
前記制御部は、視聴者が装置から離れると前記高解像度映像から前記低解像度映像へ自動的に表示を切替えるが、視聴者が装置に再度近づいても前記低解像度映像から前記高解像度映像への自動切換えは行なわないようにしても良い。
前記低解像度映像はワンセグ放送による映像であり、前記高解像度映像はフルセグ放送による映像であることが好ましい。前記表示部は、映像表示画面とデータ放送表示画面と、に区分けされていても良い。
本発明の他の観点によれば、映像表示装置による映像の表示方法であって、前記映像表示装置と前記映像表示装置の使用者との間の距離を示す視聴距離を取得する視聴距離取得ステップと、低解像度映像と、前記低解像度映像よりも高解像度である高解像度映像とを受信する映像受信ステップと、前記映像受信ステップで受信した映像を表示部に表示する映像表示ステップと、前記映像表示ステップで、前記低解像度映像を表示するか前記高解像度映像を表示するかを前記視聴距離に基づいて選択する映像選択ステップと、を有する映像表示方法が提供される。本発明は、上記に記載の映像表示方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであっても良い。また、該プログラムを記録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体であっても良い。また、プログラムはインターネットなどの伝送媒体によって取得されるものであっても良い。
本発明によれば、視聴距離に対応して視聴者の希望する解像度の放送を視聴できるようにすることができる。また、注視して視聴する可能性が高い(「近い」)範囲にいるときに、高解像度放送を自動で表示できるので、高画質に表示させるためのユーザの操作を省くことができる。
本発明の一実施の形態による映像表示装置である放送受信装置を備えた携帯電話機の外観構成例を示す図である。 図1に示す携帯電話の一構成例を示す機能ブロック図である。 本発明の第1および第4の実施形態によるモード設定部の内部構成を示す機能ブロック図である。 視聴距離測定値の存在している範囲を示す図であり、図4(a)は、視聴距離が所定距離Lより近い場合を示す図であり、図4(b)は、視聴距離が所定距離Lより離れている場合を示す図である。 図5(a)は視聴距離に対応する放送モードテーブルの一例を示す図であり、図5(b)は、第5の実施の形態による放送モードテーブルの一例を示す図である。 図6(a)は、モード記憶部に記憶されている設定モード情報(フルセグ)であり、図6(b)は、モード記憶部に記憶されている設定モード情報(ワンセグ)の一例を示す図である。 図7(a)は、本発明の第1の実施の形態によるモード設定部を有する携帯電話について、視聴距離に適した解像度のTV放送の受信処理手順を示すフローチャート図であり、図7(b)は、第5の実施の形態のフローチャート図である。 本発明の第2および第6の実施の形態によるモード設定部の内部構成例を示す機能ブロック図である。 図9(a)は、本発明の第2の実施の形態によるモード設定部を有する携帯電話について、視聴距離に適した解像度のTV放送の受信処理手順を示すフローチャート図であり、図9(b)は、第6の実施の形態のフローチャート図である。 本発明の第3および第7の実施の形態によるモード設定部の内部構成例を示す機能ブロック図である。 図11(a)は、本発明の第3の実施の形態によるモード設定部を有する携帯電話について、視聴距離に適した解像度のTV放送の受信処理手順を示すフローチャート図であり、図11(b)は、第7の実施の形態のフローチャート図である。 本発明の第4および第8の実施の形態によるモード設定部の内部構成例を示す機能ブロック図である。 図13(a)は本発明の第4の実施の形態によるモード設定部を有する携帯電話について、視聴距離に適した解像度のTV放送の受信処理手順を示すフローチャート図であり、図13(b)は、第8の実施の形態のフローチャート図である。
以下、本発明の実施の形態による映像表示装置について、放送受信装置と表示装置とを用いた携帯端末装置を例にして図面を参照しながら説明する。以下、高画質放送、低画質放送との記載は、高画質動画、低画質動画の例として説明している。
図1は、本発明の各実施の形態によるに係る放送受信装置を有する携帯電話(映像表示装置)の外観構成例を示す図である。図1に示すように、本実施の形態による携帯電話10は、例えば液晶画面からなる表示部25と、キー入力部28と、視聴距離測定部32(視聴距離取得部)と、を有している。さらに、図示しないが、放送用アンテナと、通信用アンテナと、を有している。表示部25は、この例では、映像(動画・静止画)の表示画面12とデータ放送表示画面13と、に区分けされている。
図2は、図1に示す携帯電話10の内部構成例を示す機能ブロック図である。図2に示すように、携帯電話10は、放送を受信する放送アンテナ21、緊急警報放送を含むTV放送信号を受信してトランスポートストリーム(TS)の復調および、TSから映像、音声、データ放送、字幕、PSI(番組特定情報)/SI(番組配列情報)、緊急警報放送起動情報等の各メディア情報をデコードする機能を有する放送受信部22、放送受信部22のチューナーに対して、TV放送の受信モードを指示するモード設定部23、携帯電話の制御情報等を記憶する記憶部24、メニュー表示や放送映像などを表示する表示部(動画表示部)25、音声を出力するスピーカ26、音声を入力するマイク27、ユーザからのキー入力を受け付けるキー入力部28、携帯電話の通話、メール、インターネットやTVのデータ放送での通信機能利用等の通信機能を制御・実行する通信機能部29、通信用アンテナ30、TV視聴するユーザ(使用者、視聴者)と携帯電話画面との間の距離を測定する視聴距離測定部32、および、各部を制御する制御部(CPU)31、を有している。
記憶部24は、制御部31を動作させる処理を実行させるためのプログラム、携帯電話として使用するための通話先アドレス情報、放送のチャンネル情報等が記憶され、制御部31は、必要な情報を記憶部24から読み出したり、情報を書き込んだりしながら動作する。
この携帯電話10は、低解像度動画(低解像度映像)と、低解像度動画よりも高解像度であり、低解像度動画と並行して送信されている高解像度動画(高解像度映像)とを受信することができる動画受信部(映像受信部)を有している。例えば、テレビの受信に関して、ワンセグモードとフルセグモードとの異なるモードでの受信が可能である。ユーザがキー入力部28からTV放送受信モードを指定して所望のチャンネルを入力すると、その指示信号を受けた制御部31は、放送受信部22に入力されたチャンネルのTV放送を受信させる。放送受信部22は、放送アンテナ21を介して、モード設定部23に指定された放送モードによりTV放送信号を受信する。受信した放送信号を受けた制御部31は、放送信号に含まれる映像信号と音声信号とを処理して、表示部25に動画受信部が受信した動画を表示させるとともに、スピーカ26から音声を出力させる。
本実施の形態による携帯電話10は、TVを視聴するユーザ(使用者)と携帯電話画面との間の距離である視聴距離を視聴距離測定部32で測定し、モード設定部23の動作により視聴距離に最適な放送モードを設定させて、該当するモードの放送を受信することができる。
さらに、高解像度の映像、低解像度の映像の両方を受信して復号可能な状態を保持できるようにすれば、視聴距離が近いときには高解像度の動画を表示するようにすることができる。
尚、視聴距離測定部は、上記特許文献1、2に記載されている技術と同様に、赤外線や超音波の反射による到達時間差から距離を測定する方式等で構成できる。例えば、テレビ受信装置に超音波発信装置を設け、テレビ受信装置の前方に向けて超音波信号を発射し、ユーザからの反射波を検出し、画面からの距離を算出する方法を適用することができる。
また、視聴距離測定部の構成を簡易にしたものとして、キー入力操作、筐体同士の相対的な移動(サイクロイド操作等)を検出すれば、一定時間はユーザが所定の視聴距離内にいると仮定し、高解像度の動画表示を継続できる構成にすることもできる。この場合、1)ユーザが実際には近くにいるにもかかわらず、ユーザ操作の直後に端末の向きが斜めになるなどした場合に、所定視聴距離より遠い後ろの壁をユーザと誤検出して低解像度の動画表示へモード切替しないように防止できる効果がある。2)ユーザが近くで操作中に、体を反らせるなどして一時的に所定距離を外れたとしても、高解像度から低解像度へのモード変更をするような不要なモード切替を防ぐことができる効果がある。
ここで、モード設定部23のモード設定処理に関して、いくつかの実施の形態が存在するため、それぞれについて以下に説明する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態による放送受信装置を備えた携帯電話によれば、放送受信装置と視聴者との距離である視聴距離を視聴距離測定部32で測定することにより、視聴距離に依存して適した映像解像度の放送を選択し受信できることが可能である。
ここでは、特に、地上デジタル放送のワンセグモード、フルセグモードの両方を受信可能であるが、表示部25の画面サイズの小さな携帯電話等の携帯型放送受信装置での利用を想定している。TV視聴時に、視聴距離が所定の距離より近くなると高解像度放送(フルセグ)で受信し、視聴距離が所定の距離よりも離れている場合には低解像度放送(ワンセグ)で受信するようにできる。ワンセグモードは、映像の表示解像度が低いため、画面に近づけて見ても携帯TV画面の野球スコアや株価表示等、比較的小さな表示文字を判読しにくい場合がある。
そこで、視聴距離測定部32で測定した視聴距離が所定の視聴距離より短くなったときに、表示部25に表示する動画を低解像度動画から高解像度動画に変更する。視聴距離が所定の視聴距離より短くなったときに、表示部25に表示する動画を低解像度動画から高解像度動画に変更する処理により、表示部25に近づいた位置で視聴する場合に、高画質で動画を視聴できるため、視聴者にとって満足感が得られる。
すなわち、上記のような場合に、視聴者が比較的小さな表示文字を判読しようとして携帯TV画面に近づくと、視聴距離測定部32による測定距離が小さくなるように変化する。要するに、ある値より視聴距離が短いと高画質にする構成は絶対評価と対応し、ある時点より視聴距離が短くなると高画質にする構成は相対評価に対応する。いずれの場合も適用可能であり、また、適宜、手動又は自動で設定が変更されるようにしても良い。その逆に遠くなる変化を検出して低画質に表示させるようにしても良い。
例えば手元操作位置より近くなるか或いは距離が大きく変化すると(ある値を越えたかどうかの判定又は変化の度合いの大きさを感知して)自動的に高解像度のフルセグモードに切替り、表示画像が高画質になり、野球スコア、株価等の表示文字を確認しやすくなるという利便性がある。
一方、手元操作位置よりやや離れた距離(位置)に携帯電話10を置いて視聴している場合には、携帯TV画面を見たり見なかったりといったTVを注視していない状態であるとも考えられる。そこで、フルセグモードのような高解像度放送に切り替える必要性が低くなる。このような場合には、フルセグモードに比べて省電力モードであり、弱電界にも強いワンセグモードへの選択が有利であるため、ワンセグモードに維持又は切り替えられる。
以下に、TV視聴時に視聴距離が所定距離より近くなれば、高解像度放送(フルセグ)を受信し、視聴距離が所定距離より離れた場合には、低解像度放送(ワンセグ)を受信するようにした場合を第1の実施の形態として記述する。
上記の所定の視聴距離は、予め決められている値であることが好ましい。動画表示装置の表示部の大きさにより、所定の視聴距離はほぼ決まって来るため、予め設定しておいても良いし、その設定値を適宜変更できるようにしても良い(視聴者の視力などに応じて変更することが好ましい)。
図3は、本発明の第1の実施の形態によるモード設定部23の一構成例を示す機能ブロック図である。第1の実施の形態によるモード設定部23aは、フルセグまたはワンセグの放送モードを放送受信部22に指示する。モード設定部23aは、モード設定部23aの制御を行うモード設定制御部41、そのモードを記憶するモード記憶部42、放送受信モードを決定するモード決定処理部43、視聴距離に適したモードを予め設定してある視聴距離対応モードテーブル(記憶)部44、図2に示す視聴距離測定部32経由で視聴距離測定値を取得して、その測定値の存在している範囲を判定する視聴距離情報取得部45と、を有している。
図4は、視聴距離測定値の存在している範囲を模式的に示す図である。図4(a)は、視聴距離が所定の距離Lより近い場合を示し(所定の距離までの範囲を“範囲A”と定義する)、図4(b)は、視聴距離が所定の距離Lより離れている場合を示している(所定の距離より離れた範囲を“範囲B”と定義する)。
視聴距離情報取得部45は、上記のように、「視聴距離測定値の存在している範囲」を視聴距離情報として出力する。上記モード決定処理部43は、視聴距離情報取得部45から取得する視聴距離情報と視聴距離対応モードテーブル(記憶)部44を参照して放送受信モードを決定する。
図5(a)は、視聴距離対応モードテーブル(記憶)部44の記憶内容の一例を示す図である。図5(a)に示すように、視聴距離が範囲Aの場合は、受信モードをフルセグにし、視聴距離が範囲Bの場合は、受信モードをワンセグにするように登録されていることが示されている。
以上のような構成により、モード決定処理部43は、視聴距離が視聴距離設定値である所定距離Lより近くなれば、受信放送モードをフルセグセグモードに決定し、視聴距離が所定距離Lより離れている場合であれば、受信放送モードをワンセグモードに決定する。尚、視聴距離設定値は、ユーザが設定する値でも良く、又は、具体的な値として所定値が予め決められていても良い。
モード設定制御部41は、モード決定処理部43の決定を受けて、受信モードを設定モード情報としてモード記憶部42に記憶する。
図6(a)、図6(b)には、モード記憶部42に記憶されている設定モード情報を示す。図6(a)に示すように、モード記憶部42に記憶されている設定モード情報が「フルセグ」であれば、受信モードがフルセグであることを示す。図6(b)に示すように、モード記憶部42に記憶されている設定モード情報が「ワンセグ」であれば、受信モードがワンセグであることを示す。
モード設定制御部41は、モード記憶部42に記憶されている設定モード情報で受信するように放送受信部22に指示し、放送受信部22は、該当するモードで放送を受信する。
尚、所定距離Lの値については、(1)ユーザが設定する。または、(2)具体的な値として所定値が予め決められている場合のいずれでも良い。
(1)の場合は、どこから近い距離とするかに関しては個人差があるため、ユーザがマニュアル操作により、キー入力部28経由で所定距離Lを設定することができるようにすると良い。
(2)は、例えば、所定距離を成人男性の腕の平均的な長さ72.7cm(下記URLの記載を参照)とする。この長さより近いときは、端末を保持して視聴しているのと同等と考えることができ、映像解像度を上げる(フルセグ)選択をするのが好ましい。
(参考)http://homepage3.nifty.com/orangejuice/arm1.html
図7(a)は、第1の実施の形態によるモード設定部23aを有する携帯電話10について、視聴距離に適した解像度のTV放送の受信処理手順を示すフローチャート図である。
ユーザによるキー入力部28から指示に基づいて、制御部31がTV機能を起動する(スタート)。モード設定部23aは、モード記憶部42に記憶されている設定モード情報を放送受信部22に指示して該当するモードの放送を受信させ、TV視聴状態になる(ステップS1)。この際、モード設定制御部41は、視聴距離情報取得部45に対して視聴距離測定を指示する。視聴距離情報取得部45は視聴距離測定部32において測定した視聴距離測定値を取得する(ステップS2)。
また、視聴距離情報取得部45は、取得した視聴距離測定値の存在している範囲が、図4(a)のように“範囲A”(視聴距離が所定距離Lより近い場合)であるか、図4(b)のように“範囲B”(視聴距離が所定距離Lより離れている場合)であるかを判定し、視聴距離情報として出力する。(ステップS3)。
次に、モード決定処理部43は、視聴距離情報取得部45の出力結果である視聴距離情報と、図5で示す視聴距離対応モードテーブル(記憶)部44に記憶されている内容と、を参照して、視聴距離情報が“範囲A”(視聴距離が所定距離Lより近い場合)であれば、視聴距離が近いと判定し(ステップS4;Yes)、受信モードをフルセグと決定する。モード設定制御部41は、モード記憶部42に設定モード情報「フルセグ」と記憶するとともに、フルセグモードで受信するように放送受信部22に指示し、放送受信部22は、フルセグモードで受信して、映像を表示部25に表示する(ステップS5)。
同様に、モード決定処理部43は、視聴距離情報が“範囲B”(視聴距離が所定距離Lより離れている場合)であれば、視聴距離が近くないと判定し(ステップS4;No)、受信モードをワンセグと決定する。モード設定制御部41は、モード記憶部42に設定モード情報「ワンセグ」と記憶するとともに、ワンセグモードで受信するように放送受信部22に指示し、放送受信部22は、ワンセグモードで受信して、映像を表示部25に表示する(ステップS6)。それ以降、ステップS2へ戻り処理を繰り返す。
このようにして、注視して視聴する可能性が高い範囲(すなわち「近い」位置)にいるときに、高解像度放送を自動的に受信することができるため、高画質にするためのユーザの操作を省くことができる。従って、特に、TV機能搭載の携帯電話の場合には画面が小さいため、本発明の利用上の効果が高い。
さらに、前記実施例において、注視して視聴する可能性が高い範囲(すなわち「近い」位置)にいるときに受信する高解像度放送を同時に録画するように構成することで、注視していたが見落とした場合には再生で見直しできるようになるため、利便性を一層向上するという利点がある。
尚、本実施の形態においては、ステップS4〜S6のように、視聴距離測定毎に視聴距離に対応した放送モードを設定しているが、視聴距離が変わって現行の放送モードから変更になる時だけ、視聴距離に対応した放送モードを設定するようにしてもよい。尚、そのような構成にした場合において、さらに、このモード変更のタイミングに、表示をポップアップさせる等の手段でモード変更への意思確認をする構成を追加してもよい。
視聴距離が変わりモード変更のタイミングになったとしても、視聴者がモード変更を希望しない場合も考えられるため、このような意思確認をする構成にすることで、より一層の利便性向上を図ることができる。
尚、本発明は、放送電波をアンテナで受信するテレビジョン放送に限定されるものではなく、IP放送を無線LAN経由で受信するなど、放送の代わりに通信を利用するものでも良い。例えば、同一番組内容で並行して送信されているサイマル放送などにおける複数の解像度の動画を受信できる受信装置であれば、本発明を適用することができる。この場合には、同じ内容をより高画質で視聴することができるという利点がある。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。視聴距離が、所定の範囲内に所定時間以上継続して存在している安定状態であるか否かを判定し、安定状態であることを判定した場合に、表示部に表示する動画を低解像度動画から高解像度動画に変更するようにしても良い。安定状態に入る前に切り替わると、使用者が移動を繰り返している場合や、体を一時的に反らせてまた戻す場合など、視聴距離が頻繁に変わる場合などに、頻繁に画面の解像度が切り変わるため、かえって見づらいという問題や、受信モード切り替わり時に映像・音声の中断などが頻繁に起こるという問題があり、それらを防止することができる。
図8は、本発明の第2の実施の形態によるモード設定部23の内部構成例を示す機能ブロック図である。本実施の形態によるモード設定部23bは、第1の実施の形態によるモード設定部23aに、安定状態判定部46を追加した構成を有している。
本実施の形態において、視聴距離測定部32経由で取得した視聴距離測定値が、図4(a)、(b)に示す、範囲A(所定距離内)、または、範囲B(所定距離外)のどちらか一方に所定時間以上継続して存在している場合を、“安定状態”と定義する。視聴距離情報取得部45は、視聴距離測定値の存在している範囲を視聴距離情報として出力しており、安定状態判定部46は、この視聴距離情報を参照して“安定状態”にあるか否かを判定する。
図9(a)は、本発明の第2の実施の形態によるモード設定部23bを有する携帯電話10についての受信処理手順を示すフローチャート図である。図7(a)に示す第1の実施の形態によるフローチャート図に、ステップS311、ステップS312の処理を追加したものであり、次にその追加部分について説明する。
第1の実施の形態において説明したように、ステップS3において視聴距離情報取得部45は、視聴距離測定値の範囲の判定を行なう。安定状態判定部46がその結果を取得し、前回の測定結果と同じであるか否かを判定する。同じ測定結果であれば、範囲変化はNoであり、安定状態か否かの処理に進む(ステップS311;No)。
前回の測定結果と異なれば、視聴距離は、範囲A、範囲Bのどちらか一方から他方へ変わったことになるため、範囲変化がYesになり、ステップS2に戻る(ステップS311;Yes)。ステップS312では、安定状態判定部46は、視聴距離情報取得部45の出力である視聴距離情報の履歴を監視しており、視聴距離測定値が、範囲A、または、範囲Bのいずれか一方に属する状態を所定時間以上継続している場合を示す“安定状態”であるか否かを判定する。
ここで、“安定状態”であれば、ステップS4に進む(ステップS312;Yes)。“安定状態”でなければ、ステップS2に戻る(ステップS312;No)。その後は、第1の実施の形態と同様に処理される。このように、本実施の形態では、視聴距離測定値が、所定距離内、または所定距離外のどちらか一方の範囲に所定時間以上継続して存在している場合(“安定状態”)であるか否かを判定する安定状態判定部46を有するため、視聴者が移動して視聴距離が変わり所定距離値を跨ぐ場合、解像度の異なる放送へ跨いだ時点ですぐに切り替えるのではなく、所定距離内、または、所定距離外になり、次いで安定状態となっていることが確認できた時点で、放送モード切り替えを行なうようにする。従って、頻繁なモード変更による、安定した視聴妨げを防止することができる。
(第3の実施の形態)
低解像度動画と高解像度動画とがサイマル放送であるか否かを判定し、同じ時間帯において放送中の低解像度動画と高解像度動画が、非サイマル放送であると判定した場合に、表示部に表示する動画を低解像度動画から高解像度動画に変更を行わないようにしても良い。非サイマル放送であれば、異なる番組を視聴することになるため、かえって使用者が好まない動作になってしまうことを防止するためである。
図10は、本発明の第3の実施の形態によるモード設定部23の内部構成例を示す機能ブロック図である。本実施の形態によるモード設定部23cは、第2の実施の形態によるモード設定部23bに、サイマル放送判定部47を追加した構成である。サイマル放送判定部47は、同じ時間に放送されている低解像度放送と高解像度放送とが同一番組を放送するサイマル放送であるか否かを判定する。
図11(a)は、本実施の形態によるモード設定部23cを有する携帯電話10についての受信処理手順を示すフローチャート図である。図9(a)に示す第2の実施の形態におけるフローチャート図に、ステップS321の処理を追加したものであり、次に、その追加部分について説明する。
第2の実施の形態において説明したように、ステップS312において、安定状態判定部46は、視聴距離情報が“安定状態”にあるか否かを判定する。ここで、“安定状態”(ステップS312;Yes)であれば、ステップS321に進む。ステップS321においては、モード設定部23cは、放送受信部22より放送中の低解像度放送、および、高解像度放送のPSI(番組特定情報)/SI(番組配列情報)を取得し、サイマル放送判定部47に通知する。サイマル放送判定部47は、各放送の番組情報にある番組名、放送時間等を比較して、同一番組の放送、すなわち、サイマル放送か否かを判定する。
ステップS321でサイマル放送であると判定されれば、ステップS4に進む(ステップS321;Yes)。非サイマル放送であれば、ステップ2に戻る(ステップS321;No)。その後は、第2の実施の形態と同様の処理を行う。
このように、本実施の形態によれば、同じ時間に放送中の低解像度放送と高解像度放送とが同一番組を放送するサイマル放送であるか否かを判定するサイマル放送判定部47を有するため、放送中の低解像度放送と高解像度放送とが非サイマル放送である場合には、切り換え先の放送が非サイマル放送であれば、多くの場合、視聴者は放送の自動切り換えを望まないと考えられるため、視聴距離による放送モード変更を自動的には行なわない。このようにすることで、ユーザが望まない無駄な放送モード自動切り換え動作を防止することができる。
尚、本実施の形態では、表示対象として、サイマル放送を例にして説明したが、高画質の映像と低画質の映像とが完全に同期して放送されているものはもちろん、数秒〜数十秒程度までのずれがあるものでもよい。また、必ずしもサイマル放送である場合に限らず、単に高画質の映像と低画質の映像とが並行して送信されている場合にも適用できることがある。例えば、高画質の映像がA放送局から、低画質の映像が別の県にあるB放送局から放送されるように、2つの映像が異なる放送局から放送されるものでもよい。この場合、両方の放送が同一内容であるかどうかは、例えば、両放送局から放送、通信等により得られる番組表情報から判断することができる。判断方法の一例として、その時刻に両放送のチャンネルで放送される番組の番組名を比較し、同一であればこの実施の形態におけるサイマル放送の扱いにするものなどがあげられる。また、他の実施の形態と同様、一方、もしくは両方の映像は、放送ではなく通信によって送信されるものであっても良い。
(第4の実施の形態)
緊急警報放送を受信中か否かを判定し、緊急警報放送を受信中であると判定した場合には、表示部に表示する動画を低解像度動画から高解像度動画への変更を緊急警報放送の終了後に行なうことが好ましい。緊急警報放送の場合には、放送モード変更時の放送画面表示切り替えに起因する映像音声の中断が生じると、重要な緊急放送を見逃すことが懸念されるからである。
図12は、本発明の第4の実施の形態によるモード設定部23の内部構成例を示す機能ブロック図である。第4の実施の形態によるモード設定部23dは、第3の実施の形態によるモード設定部23cに緊急警報放送受信判定部48を追加して構成する。緊急警報放送受信判定部48は、緊急警報放送を受信中か否かを判定する。
図13(a)は、本実施の形態によるモード設定部23dを有する携帯電話10についての受信処理手順を示すフローチャート図である。
実施例3のフローチャートに、ステップS111の処理を追加したものであり、次に、その追加部分について説明する。
ステップS1でTV視聴状態になった後に、モード設定部23dの緊急警報放送受信判定部48は、放送受信部22の緊急警報放送起動情報を監視し、その情報を参照して視聴放送が緊急警報放送か否かを判定する(ステップS111)。
TV視聴中に、緊急警報放送が開始され、放送受信部22が緊急警報放送を受信すると、緊急警報放送受信判定部48は、緊急警報放送起動情報により緊急警報放送受信中であると判定する。その場合は、緊急警報放送の終了を待つ(ステップS111;Yes)。
放送受信部22が緊急警報放送信号を検出しない場合は、緊急警報放送受信判定部48は、緊急警報放送起動情報により緊急警報放送受信中でないと判定し、ステップ2に進む(ステップS111;No)。
これより後の処理においては、ステップS311,S312,S321,S5,S6からの戻りが、ステップS2ではなくてステップS111になることを除き、第3の実施の形態と同様な処理が行われる。
このように、緊急警報放送の受信中か否かを判定する緊急警報放送受信判定部48を設けることにより、非常時に放送される緊急警報放送の受信中には、視聴距離による放送モード変更を自動的に行なわずに、緊急警報放送終了後に放送モード変更を可能とする。したがって、放送モード変更時の放送画面表示切替えに起こりえる映像音声の中断による緊急警報放送の見逃しを防止することができる。
上記の第1から第4までの各実施の形態においては、注視して視聴する可能性が低い範囲(「近くない」)にいる場合には、低解像度動画を自動受信できるので、省電力モードにするためのユーザの操作を省くことができる。
このような、注視して視聴する可能性が低い範囲(「近くない」)にいる場合で、見たり見なかったりするが映像表示を続けたいときに、ユーザ要求を満たす解像度として低解像度動画で良いところを高解像度動画を受信したままにすると、消費電力の無駄になるという問題がある。
特に、携帯端末装置の場合には表示画面が小さいため、通常はワンセグ放送のような低解像度動画表示であり、携帯端末装置から離れて「近くない」視聴距離になったときの視聴においては、フルセグ放送のような高解像度動画視聴の必要性は低いと考えられる。
尚、低解像度動画に比べて高解像度動画はデータ量が多くなる。データ量が多くなると受信機のチューナー、デコーダにおける消費電力は大きくなるため、高解像度動画の受信処理は低解像度動画の受信処理に比べてより多くの電力を消費してしまう。すると、上記のような利用形態において、無駄に携帯端末装置の電池寿命を縮める要因になる。
また、特開平6-78246号公報(テレビジョン電源制御方法及び回路)のように、視聴距離が遠く離れてしまい視聴する人がいないと判断すると表示を消して省電力化を図る技術がある。しかし、この技術は、放送波より受信した画像を注視して視聴する可能性が低い範囲(「近くない」)にいる場合でも省電力モードの低解像動画で視聴継続を希望するという視聴行動に関する問題を解決するものではない。一方で、離れたところから再び近づいた時に、低解像度から高解像度への切換えを常に要求するとは限らない。この場合も、ユーザ要求を満たす解像度として低解像度動画でよいところを高解像度動画を受信したままにすると消費電力の無駄になる。
そこで、視聴距離が所定の視聴距離より長くなったときに、表示部に表示する動画を高解像度動画から低解像度動画に変更するが、視聴距離が所定の視聴距離より短くなったときは、低解像度動画から前記高解像度動画に変更しない動画表示装置について以下に説明する。
上記視聴距離が所定の視聴距離より長くなったときに、表示部に表示する動画を高解像度動画から低解像度動画に変更する処理により、表示部からやや離れた「近くない)位置から視聴する場合には、低解像動画になる。従って、注視して視聴する可能性が低い距離(「近くない))において、より省電力モードの低解像動画で視聴継続したい要望にかなう。また、視聴距離が所定の視聴距離より短くなっても、低解像度動画から高解像度動画に変更しないようにしても良いし、変更するようにしても良い。変更しないようにする理由は、近くなった時でも、高解像度を要求するとは限らず、多くの場合、低解像度のままでも視聴行動への影響がないと考えられるので、省電力のために受信モードの変更を行なわないことが好ましい。但し、変更するようにしても良い。
ここで、視聴距離が、所定の範囲内に所定時間以上継続して存在している安定状態であるか否かを判定する安定状態判定部を有し、安定状態判定部が安定状態であることを判定した場合に、表示部に表示する動画を高解像度動画から低解像度動画に変更することが好ましい。安定状態に入る前に切り替わると、使用者が移動を繰り返している場合や、体を一時的に反らせてまた戻す場合など、視聴距離が頻繁に変わる場合などに、頻繁に画面の解像度が切り変わるため、かえって見づらいという問題や、受信モード切り替わり時に映像・音声の中断などが頻繁に起こるという問題があり、それらを防止することができる。
また、低解像度動画と高解像度動画とがサイマル放送であるか否かを判定するサイマル放送判定部を有し、サイマル放送判定部が、同じ時間帯において放送中の低解像度動画と高解像度動画が、非サイマル放送であると判定した場合に、前記表示部に表示する動画を前記高解像度動画から前記低解像度動画に変更を行わないことが好ましい。非サイマル放送であれば、異なる番組を視聴することになるため、かえって使用者が好まない動作になってしまうことを防止するためである。
さらに、緊急警報放送を受信中か否かを判定する緊急警報放送受信判定部を設け、緊急警報放送受信判定部が、緊急警報放送を受信中であると判定した場合には、表示部に表示する動画を前記高解像度動画から低解像度動画への変更を緊急警報放送の終了後に行なうことが好ましい。緊急警報放送の場合には、放送モード変更時の放送画面表示切り替えに起因する映像音声の中断が生じると、重要な緊急放送を見逃すことが懸念されるからである。このようにすると、注視して視聴する可能性が低い範囲(「近くない」)にいる場合には、低解像度動画を自動受信できる。また一方で、離れたところから再び近づいた時には低解像度動画から高解像度動画への自動切換えを行なわないので、ユーザの視聴行動にあまり影響を与えずに省電力モードにすることができる。特に、TV視聴機能を搭載した携帯電話の場合には画面が小さいため、効果が高い。
以下により詳細に実施の形態について説明する。図1から図4までに関しては、上記の第1の実施の形態の説明を援用し、ここでは、新たな説明を省略する。
(第5の実施の形態)
高解像度放送(フルセグ)または、低解像度放送(ワンセグ)でTV視聴中に、視聴距離が所定の距離よりも離れた場合には低解像度放送(ワンセグ)を選択して受信し、視聴距離が所定の距離より近くなる場合には、低解像度放送から高解像度放送(フルセグ)への受信モード変更をしないようにできる。
ワンセグモードは、映像解像度が低くデータ処理量が少ないため、フルセグモードより省電力となる。注視して視聴する可能性が低い範囲(「近くない」)にいる場合で、視聴者は見たり見なかったりするが映像表示は継続する場合に、低解像度動画でよいにもかかわらず高解像度動画を受信したままにすると消費電力の無駄になる。
一方で、近くなった時でも、高解像度を要求するとは限らず、多くの場合、低解像度のままでも視聴行動への影響がない場合もありうるため、省電力のために受信モードの変更を行なわないようにすることができる。
以下に、TV視聴時に視聴距離が所定距離より近くなったとき、低解像度放送(ワンセグ)から高解像度放送(フルセグ)への受信切替えを行わずに、視聴距離が所定距離より離れた場合には、高解像度放送(フルセグ)から低解像度放送(ワンセグへの)受信切替えするようにした場合を第5の実施の形態として説明する。
図5(b)は、視聴距離対応モードテーブル(記憶)部44の記憶内容の一例を示す図である。図5(b)に示すように、視聴距離が範囲Aの場合は、視聴中のフルセグまたはワンセグ受信モードを変更をせずに、視聴距離が範囲Bの場合は、受信モードをワンセグにするように登録されていることが示されている。
以上のような構成により、モード決定処理部43は、視聴距離が視聴距離設定値である所定距離Lより近ければ、視聴中のフルセグセグまたはワンセグの受信放送モードを変更しないことを決定し、視聴距離が所定距離Lより離れている場合であれば、受信放送モードをワンセグモードに決定する。モード設定制御部41は、モード決定処理部43の決定を受けて、受信モードを設定モード情報としてモード記憶部42に記憶する。
図7(b)は、第5の実施の形態によるモード設定部23aを有する携帯電話10について、視聴距離に応じた解像度のTV放送の受信処理手順を示すフローチャート図である。ここでは、予め、ワンセグ又はフルセグの設定をしておき、設定された状態で受信を開始する。
ユーザによるキー入力部28から指示に基づいて、制御部31がTV機能を起動する(スタート)。モード設定部23aは、モード記憶部42に記憶されている設定モード情報(フルセグまたは、ワンセグ)を放送受信部22に指示して該当するモードの放送を受信させ、TV視聴状態になる(ステップS1)。この際、モード設定制御部41は、視聴距離情報取得部45に対して視聴距離測定を指示する。視聴距離情報取得部45は視聴距離測定部32において測定した視聴距離測定値を取得する(ステップS2)。
また、視聴距離情報取得部45は、取得した視聴距離測定値の存在している範囲が、図4(a)のように“範囲A”(視聴距離が所定距離Lより近い場合)であるか、図4(b)のように“範囲B”(視聴距離が所定距離Lより離れている場合)であるかを判定し、視聴距離情報として出力する。(ステップS3)。
次に、モード決定処理部43は、視聴距離情報取得部45の出力結果である視聴距離情報と、図5で示す視聴距離対応モードテーブル(記憶)部44に記憶されている内容と、を参照して、視聴距離情報が“範囲A”(視聴距離が所定距離Lより近い場合)であれば、視聴距離が近いと判定し(ステップS4;Yes)、受信モード変更なしを決定する。モード設定制御部41は、モード記憶部42の設定モード情報を書き替えずに、そのまま受信継続するように放送受信部22に指示し、放送受信部22は、受信継続して、映像を表示部25に表示継続する(ステップS5)。
同様に、モード決定処理部43は、視聴距離情報が“範囲B”(視聴距離が所定距離Lより離れている場合)であれば、視聴距離が近くないと判定し(ステップS4;No)、受信モードをワンセグと決定する。モード設定制御部41は、モード記憶部42に設定モード情報「ワンセグ」と記憶するとともに、ワンセグモードで受信するように放送受信部22に指示し、放送受信部22は、ワンセグモードで受信して、映像を表示部25に表示する(ステップS6)。それ以降、ステップS2へ戻り処理を繰り返す。
このようにして、注視して視聴する可能性が低い範囲(「近くない」)にいる場合には、低解像度動画を自動受信できるので、省電力モードにするためのユーザの操作を省くことができる。一方で、「近くない」距離から注視して視聴する可能性が高い範囲(「近い」)になった時には、高解像度動画へのモード変更をせずに、低解像度のままとするので同様に省電力モードにするためのユーザの操作を省くことができる。特に、TV視聴機能を搭載した携帯電話の場合には画面が小さいため、「近くない」距離では高解像度動画での視聴の必要性が低く、低解像度動画による視聴で問題ないと考えられるので、本発明を利用する効果が高い。尚、本実施の形態においては、「近くない」距離から近くなった時には、高解像度動画へのモード変更をせずに低解像度動画のままにするが、ユーザが高解像度動画にしたい場合は、ユーザ意思でマニュアルで切換えて視聴できるような構成にしてもよい。また、「近くない」距離から近くなった場合でも、ステップS7で高解像度動画へのモード変更を行うようにしても良く、モード変更を行わせるか否かは、デフォルトでも決められていても良いし、ユーザ設定などにより変更できるようにしても良い。
(第6の実施の形態)
次に、本発明の第6の実施の形態について説明する。図8は、本発明の第2の実施の形態と同じくモード設定部23の内部構成例を示す機能ブロック図である。本実施の形態によるモード設定部23bは、第1の実施の形態によるモード設定部23aに、安定状態判定部46を追加した構成を有している。
本実施の形態において、視聴距離測定部32経由で取得した視聴距離測定値が、図4(a)、(b)に示す、範囲A(所定距離内)、または、範囲B(所定距離外)のどちらか一方に所定時間以上継続して存在している場合を、“安定状態”と定義する。視聴距離情報取得部45は、視聴距離測定値の存在している範囲を視聴距離情報として出力しており、安定状態判定部46は、この視聴距離情報を参照して“安定状態”にあるか否かを判定する。
図9(b)は、本発明の第6の実施の形態によるモード設定部23bを有する携帯電話10についての受信処理手順を示すフローチャート図である。図7(b)に示す第5の実施の形態によるフローチャート図に、ステップS311、ステップS312の処理を追加したものであり、次にその追加部分について説明する。
第5の実施の形態において説明したように、ステップS3において視聴距離情報取得部45は、視聴距離測定値の範囲の判定を行なう。安定状態判定部46がその結果を取得し、前回の測定結果と同じであるか否かを判定する。同じ測定結果であれば、範囲変化はNoであり、安定状態か否かの処理に進む(ステップS311;No)。
前回の測定結果と異なれば、視聴距離は、範囲A、範囲Bのどちらか一方から他方へ変わったことになるため、範囲変化がYesになり、ステップS2に戻る(ステップS311;Yes)。ステップS312では、安定状態判定部46は、視聴距離情報取得部45の出力である視聴距離情報の履歴を監視しており、視聴距離測定値が、範囲A、または、範囲Bのいずれか一方に属する状態を所定時間以上継続している場合を示す“安定状態”であるか否かを判定する。
ここで、“安定状態”であれば、ステップS4に進む(ステップS312;Yes)。“安定状態”でなければ、ステップS2に戻る(ステップS312;No)。その後は、第5の実施の形態と同様に処理される。
このように、本実施の形態では、視聴距離測定値が、所定距離内、または所定距離外のどちらか一方の範囲に所定時間以上継続して存在している場合(“安定状態”)であるか否かを判定する安定状態判定部46を有するため、視聴者が移動して視聴距離が変わり所定距離値を跨ぐ場合、解像度の異なる放送へ跨いだ時点ですぐに切り替えるのではなく、所定距離内、または、所定距離外になり、次いで安定状態となっていることが確認できた時点で、放送モード切り替えを行なうようにする。従って、頻繁なモード変更による、安定した視聴妨げを防止することができる。
尚、本実施の形態では、「近くない」距離から注視して視聴する可能性が高い範囲(「近い」)になった時には、高解像度動画へのモード変更をせずに、低解像度のままとするので頻繁なモード変更は生じないため、本実施の形態において、安定状態か否かを判定することに基づく効果はない。
但し、「近くない」距離から近くなった場合で、ステップS7で高解像度動画へのモード変更を行うようにしている場合には、頻繁なモード変更による、安定した視聴妨げを防止することができる。そして、視聴する可能性が高い範囲(「近い」)から「近くない」距離になった時にも、高解像度動画から低解像度動画への頻繁なモード変更が起こりえるので、同様に安定した視聴妨げを防止することができる。以上のようなケースでは、視聴者が移動して視聴距離が変わり所定距離値を跨ぐ場合、解像度の異なる放送へ跨いだ時点ですぐに切り替えるのではなく、所定距離内、または、所定距離外になり、次いで安定状態となっていることが確認できた時点で、放送モード切り替えを行なうようにする。従って、頻繁なモード変更による、安定した視聴妨げを防止することができる。ステップS7のモード変更の有無の設定とステップS312の安定状態の検出処理とを連動させるようにしても良い。モード変更なしに設定されている場合には、安定状態の検出処理を行わないようにしても良い。
尚、本実施の形態においては、「近くない」距離から近くなった時には、高解像度動画へのモード変更をせずに低解像度動画のままにするが、ユーザが高解像度動画にしたい場合は、ユーザ意思でマニュアルで切換えて視聴できるような構成にしてもよい。また、「近くない」距離から近くなった場合でも、ステップS7で高解像度動画へのモード変更を行うようにしても良く、モード変更を行わせるか否かは、デフォルトでも決められていても良いし、ユーザ設定などにより変更できるようにしても良い。
(第7の実施の形態)
図10は、本発明の第3の実施の形態と同じく第7の実施の形態によるモード設定部23の内部構成例を示す機能ブロック図である。本実施の形態によるモード設定部23cは、第2の実施の形態によるモード設定部23bに、サイマル放送判定部47を追加した構成である。サイマル放送判定部47は、同じ時間に放送されている低解像度放送と高解像度放送とが同一番組を放送するサイマル放送であるか否かを判定する。
図11(b)は、本実施の形態によるモード設定部23cを有する携帯電話10についての受信処理手順を示すフローチャート図である。図9(b)に示す第6の実施の形態におけるフローチャート図に、ステップS321の処理を追加したものであり、次に、その追加部分について説明する。
第6の実施の形態において説明したように、ステップS312において、安定状態判定部46は、視聴距離情報が“安定状態”にあるか否かを判定する。ここで、“安定状態”(ステップS312;Yes)であれば、ステップS321に進む。ステップS321においては、モード設定部23cは、放送受信部22より放送中の低解像度放送、および、高解像度放送のPSI(番組特定情報)/SI(番組配列情報)を取得し、サイマル放送判定部47に通知する。サイマル放送判定部47は、各放送の番組情報にある番組名、放送時間等を比較して、同一番組の放送、すなわち、サイマル放送か否かを判定する。
ステップS321でサイマル放送であると判定されれば、ステップS4に進む(ステップS321;Yes)。非サイマル放送であれば、ステップ2に戻る(ステップS321;No)。その後は、第6の実施の形態と同様の処理を行う。
このように、本実施の形態によれば、同じ時間に放送中の低解像度放送と高解像度放送とが同一番組を放送するサイマル放送であるか否かを判定するサイマル放送判定部47を有するため、放送中の低解像度放送と高解像度放送とが非サイマル放送である場合には、切り換え先の放送が非サイマル放送であれば、多くの場合、視聴者は放送の自動切り換えを望まないと考えられるため、視聴距離による放送モード変更を自動的には行なわない。このようにすることで、ユーザが望まない無駄な放送モード自動切り換え動作を防止することができる。
尚、本実施の形態では、「近くない」距離から注視して視聴する可能性が高い範囲(「近い」)になった時には、高解像度動画へのモード変更をせずに、低解像度のままとするので頻繁なモード変更は生じないため、本実施の形態において、安定状態か否かを判定すること、サイマル放送か否かを判定することに基づく効果はない。
但し、「近くない」距離から近くなった場合で、ステップS7で高解像度動画のフルセグ放送とワンセグ放送との間のモード変更を行うように設定している場合には、サイマル放送か否かを判定する意味がある(非サイマル放送では、切換を望まないため、切り替えずに継続視聴が可能であるという意味がある)。
また、視聴する可能性が高い範囲(「近い」)から「近くない」距離になった時にも、高解像度動画から非サイマルの低解像度動画へのモード変更が起こりえるので、本発明のように、非サイマルの場合には自動切換えしないよう構成すれば、ユーザが望まない無駄な放送モード自動切り換え動作を防止することができる。
尚、本実施の形態においては、「近くない」距離から近くなった時には、高解像度動画へのモード変更をせずに低解像度動画のままにするが、ユーザが高解像度動画にしたい場合は、ユーザ意思でマニュアルで切換えて視聴できるような構成にしてもよい。また、「近くない」距離から近くなった場合でも、ステップS7で高解像度動画へのモード変更を行うようにしても良く、モード変更を行わせるか否かは、デフォルトでも決められていても良いし、ユーザ設定などにより変更できるようにしても良い。
尚、本実施の形態では、表示対象として、サイマル放送を例にして説明したが、高画質の映像と低画質の映像とが完全に同期して放送されているものはもちろん、数秒〜数十秒程度までのずれがあるものでもよい。また、必ずしもサイマル放送である場合に限らず、単に高画質の映像と低画質の映像とが並行して送信されている場合にも適用できることがある。例えば、高画質の映像がA放送局から、低画質の映像が別の県にあるB放送局から放送されるように、2つの映像が異なる放送局から放送されるものでもよい。この場合、両方の放送が同一内容であるかどうかは、例えば、両放送局から放送、通信等により得られる番組表情報から判断することができる。判断方法の一例として、その時刻に両放送のチャンネルで放送される番組の番組名を比較し、同一であればこの実施の形態におけるサイマル放送の扱いにするものなどがあげられる。また、他の実施の形態と同様、一方、もしくは両方の映像は、放送ではなく通信によって送信されるものであっても良い。
(第8の実施の形態)
図12は、本発明の第4の実施の形態によるモード設定部23の内部構成例を示す機能ブロック図である。第4の実施の形態によるモード設定部23dは、第3の実施の形態によるモード設定部23cに緊急警報放送受信判定部48を追加して構成する。緊急警報放送受信判定部48は、緊急警報放送を受信中か否かを判定する。
図13(b)は、本実施の形態によるモード設定部23dを有する携帯電話10についての受信処理手順を示すフローチャート図である。その他は、第4の実施の形態の説明を援用する。図13(b)は第7の実施の形態の図11(b)のフローチャートに、ステップS111の処理を追加したものであり、次に、その追加部分について説明する。
ステップS1でTV視聴状態になった後に、モード設定部23dの緊急警報放送受信判定部48は、放送受信部22の緊急警報放送起動情報を監視し、その情報を参照して視聴放送が緊急警報放送か否かを判定する(ステップS111)。
TV視聴中に、緊急警報放送が開始され、放送受信部22が緊急警報放送を受信すると、緊急警報放送受信判定部48は、緊急警報放送起動情報により緊急警報放送受信中であると判定する。その場合は、緊急警報放送の終了を待つ(ステップS111;Yes)。
放送受信部22が緊急警報放送信号を検出しない場合は、緊急警報放送受信判定部48は、緊急警報放送起動情報により緊急警報放送受信中でないと判定し、ステップ2に進む(ステップS111;No)。
これより後の処理においては、ステップS311,S312,S321,S5,S6からの戻りが、ステップS2ではなくてステップS111になることを除き、第7の実施の形態と同様な処理が行われる。
尚、本実施の形態では、「近くない」距離から注視して視聴する可能性が高い範囲(「近い」)になった時には、高解像度動画へのモード変更をせずに、低解像度のままとするので頻繁なモード変更は生じないため、本実施の形態において、安定状態か否かを判定すること、サイマル放送か否か、緊急警報放送の受信中か否か、を判定することに基づく効果はない。
但し、「近くない」距離から近くなった場合で、ステップS7で高解像度動画へのフルセグ放送とワンセグ放送との間のモード変更を行うように設定している場合には、緊急警報放送の受信中か否かを判定する意味がある(緊急放送を継続して視聴することが確保できるという意味がある)。
また、視聴する可能性が高い範囲(「近い」)から「近くない」距離になった時にも、緊急警報放送の受信中に高解像度動画から低解像度動画へのモード変更が起こりえるので、本発明のように、緊急警報放送終了後にモード切換えるように構成すれば、放送モード変更時の放送画面表示切替えに起こりえる映像音声の中断による緊急警報放送の見逃しを防止することができる。
尚、本実施の形態においては、「近くない」距離から近くなった時には、高解像度動画へのモード変更をせずに低解像度動画のままにするが、ユーザが高解像度動画にしたい場合は、ユーザ意思でマニュアルで切換えて視聴できるような構成にしてもよい。また、「近くない」距離から近くなった場合でも、ステップS7で高解像度動画へのモード変更を行うようにしても良く、モード変更を行わせるか否かは、デフォルトでも決められていても良いし、ユーザ設定などにより変更できるようにしても良い。
このように、緊急警報放送の受信中か否かを判定する緊急警報放送受信判定部48を設けることにより、非常時に放送される緊急警報放送の受信中には、視聴距離による放送モード変更を自動的に行なわずに、緊急警報放送終了後に放送モード変更を可能とする。したがって、放送モード変更時の放送画面表示切替えに起こりえる映像音声の中断による緊急警報放送の見逃しを防止することができる。
以上、この発明の実施の形態について図面を参照して説明してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、上記では、動画を受信する例について記載したが、装置内に記憶された低解像度、高解像度の動画を再生する際にも同様な効果を得ることができる。また、静止画を表示する場合においても同様の効果を得ることができる。
さらに、フォトフレームなどで、
(1)人が遠くにいるときはAという映像を低解像度で表示し、
(2)人が近くに来たらAとは異なるBという映像を高解像度で表示する
というような、映像内容の異なる2つのコンテンツを切り換える場合においても同様な効果を得ることができる。すなわち、解像度の異なる映像(動画・静止画)を表示する場合であれば同様の効果を得ることができる。
本発明の実施の形態によれば、注視して視聴する可能性が高い範囲(「近い」)にいるときに、高解像度動画を自動で受信できるので、高画質にするためのユーザの操作を省くことができる。
また、注視して視聴する可能性が低い範囲(「近くない」)にいる場合には、低解像度動画を自動受信できるので、省電力モードにするためのユーザの操作を省くことができる。特に、TV視聴機能を搭載した携帯電話の場合には画面が小さいため、「近くない」距離では高解像度動画での視聴の必要性が低く、低解像度動画による視聴で問題ないと考えられるので、本発明を利用する効果が高い。
また、上記の実施の形態において、添付図面に図示されている構成等については、これらに限定されるものではなく、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
また、本実施の形態で説明した機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。尚、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また前記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
本発明は、放送受信機能を備えた携帯端末に利用可能である。
10…携帯電話、12…映像表示画面、13…データ放送表示画面、21…放送用アンテナ、22…放送受信部、23…モード設定部、24…記憶部、25…表示部、26…スピーカ、27…マイク、28…キー入力部、29…通信機能部、30…通信用アンテナ、31…制御部、32…視聴距離測定部、41…モード設定制御部、42…モード記憶部、43…モード決定処理部、44…視聴距離対応モードテーブル(記憶)部、45…視聴距離情報取得部、46…安定状態判定部、47…サイマル放送判定部、48…緊急警報放送受信判定部。

Claims (10)

  1. 映像表示装置であって、
    前記映像表示装置と前記映像表示装置の使用者との間の距離を示す視聴距離を取得する視聴距離取得部と、
    低解像度映像と、前記低解像度映像よりも高解像度である高解像度映像とを受信することができる映像受信部と、
    前記映像受信部が受信した映像を表示することができる表示部と、
    前記映像受信部が出力する映像を前記表示部が表示する際に、前記低解像度映像を表示するか前記高解像度映像を表示するかを前記視聴距離に基づいて選択する制御部と、を有する映像表示装置。
  2. 前記制御部は、前記視聴距離が所定の視聴距離より短くなったときに、前記表示部に表示する映像を前記低解像度映像から前記高解像度映像に変更する、請求項1に記載の映像表示装置。
  3. 前記制御部は、前記視聴距離がある時点における視聴距離よりも短くなることを検知したときに、前記表示部に表示する映像を前記低解像度映像から前記高解像度映像に変更する、請求項1に記載の映像表示装置。
  4. 前記視聴距離が、所定の範囲内に所定時間以上継続して存在している安定状態であるか否かを判定する安定状態判定部を有し、
    前記安定状態判定部による判定結果が安定状態である場合に、前記制御部は、前記表示部に表示する映像を前記低解像度映像から前記高解像度映像に変更する、請求項2又は3に記載の映像表示装置。
  5. 前記低解像度映像と前記高解像度映像とがサイマル放送であるか否かを判定するサイマル放送判定部を有し、
    前記サイマル放送判定部が、同じ時間帯において放送中の前記低解像度映像と前記高解像度映像が、非サイマル放送であると判定した場合に、前記制御部は、前記表示部に表示する映像を前記低解像度映像から前記高解像度映像に変更を行わない、請求項2から4までのいずれか1項に記載の映像表示装置。
  6. 緊急警報放送を受信中か否かを判定する緊急警報放送受信判定部を有し、
    前記緊急警報放送受信判定部が、緊急警報放送を受信中であると判定した場合には、前記表示部に表示する映像を前記低解像度映像から前記高解像度映像への変更を緊急警報放送の終了後に行なう、請求項2から5までのいずれか1項に記載の映像表示装置。
  7. 前記制御部は、視聴者が装置から離れると前記高解像度映像から前記低解像度映像へ自動的に表示を切替えるが、視聴者が装置に再度近づいても前記低解像度映像から前記高解像度映像への自動切換えは行なわない、請求項1に記載の映像表示装置。
  8. 前記低解像度映像はワンセグ放送による映像であり、前記高解像度映像はフルセグ放送による映像である、請求項1から7までのいずれか1項に記載の映像表示装置。
  9. 映像表示装置による映像の表示方法であって、
    前記映像表示装置と前記映像表示装置の使用者との間の距離を示す視聴距離を取得する視聴距離取得ステップと、
    低解像度映像と、前記低解像度映像よりも高解像度である高解像度映像とを受信する映像受信ステップと、
    前記映像受信ステップで受信した映像を表示部に表示する映像表示ステップと、
    前記映像表示ステップで、前記低解像度映像を表示するか前記高解像度映像を表示するかを前記視聴距離に基づいて選択する映像選択ステップと、を有する映像表示方法。
  10. 請求項9に記載の映像表示方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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