JP2010277270A - 待ち時間評価関数の重み付け係数調整方法及びその装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】重み付け係数調整装置1は、所定日の実績データを当初順序データとし(S501)、重み付け係数データから重み付け係数aとbを選択し(S502)、診察患者の順序を設定する(S503)。当初順序データから最適化順序データを作成し、重み付け後待ち時間の合計値と医師遊休時間の合計値を算出し、合計値データに記憶する(S504)。すべての順序について計算していれば(S505のY)、合計値データから最小の待ち時間合計値、遊休時間合計値とその順序を特定し、該当する最適化順序データを記憶する(S506)。すべての係数aとbについて処理していれば(S507のY)、所定日の最適な係数aとbを特定し、最適重み付け係数データに記憶する(S508)。すべての日について処理していれば(S509のY)、最も頻度の高い係数aとbを特定し、記憶する(S510)。
【選択図】図5
Description
例えば、特許文献1に開示されている「サービス時間割当方法及び重み付け係数調整装置」は、サービス順序の作成において、予約の空き時間に予約無しの当日客を割り当てる際、割り当てる空き時間が小さい場合は、各空き時間に強制的に割り当てた場合の各客の合計待ち時間を算出し、その合計待ち時間が最小となるような空き時間に当日客を割り当てるものである。
(1)前記実績データから所定日の当初順序データを抽出するステップと、
(2)前記重み付け係数データから重み付け係数を選択するステップと、
(3)前記サービスの利用者の順序を設定するステップと、
(4)前記順序で前記サービスを行ったとした場合の、前記重み付け係数による重み付け後待ち時間を算出し、当該重み付け後待ち時間を合計した重み付け後待ち時間合計値を算出し、記憶するステップと、
(5)すべての前記サービスの利用者の順序について(4)を行っていれば(6)へ進み、行っていなければ(3)へ進むステップと、
(6)(4)において記憶した前記重み付け後待ち時間合計値のうち、最小の重み付け後待ち時間合計値及びその順序を特定し、記憶するステップと、
(7)すべての重み付け係数について(3)〜(6)を行っていれば(8)へ進み、行っていなければ(2)へ進むステップと、
(8)(6)において記憶した前記重み付け後待ち時間合計値のうち、対応する実際の待ち時間を合計した実待ち時間合計値が最小のものを特定し、当該実待ち時間合計値に対応する前記重み付け係数を記憶するステップと、
(9)前記所定期間内のすべての日について(1)〜(8)を行っていれば(10)へ進み、行っていなければ(1)へ進むステップと、
(10)(8)において記憶した前記重み付け係数のうち、最も頻度の高い重み付け係数を特定し、記憶するステップと、を実行することを特徴とする。
図1は、重み付け係数調整装置1の構成を示す図である。重み付け係数調整装置1は、通信部11、表示部12、入力部13、処理部14及び記憶部15を備える。通信部11は、ネットワークを介して他の装置とIP通信を行う部分であり、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。表示部12は、処理部14からの指示によりデータを表示する部分であり、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)等によって実現される。入力部13は、オペレータがデータ(例えば、診察状況の実績データや重み付け係数データ等)を入力する部分であり、例えば、キーボードやマウス等によって実現される。処理部14は、各部間のデータの受け渡しを行うととともに、重み付け係数調整装置1全体の制御を行うものであり、CPU(Central Processing Unit)が所定のメモリに格納されたプログラムを実行することによって実現される。記憶部15は、処理部14からデータを記憶したり、記憶したデータを読み出したりするものであり、例えば、フラッシュメモリやハードディスク装置等の不揮発性記憶装置によって実現される。なお、重み付け係数調整装置1は、スタンドアロンの装置(PC(Personal Computer)等)であってもよいし、複数の端末とネットワークを介して通信可能となっている装置(サーバ等)であってもよい。
図2は、重み付け係数調整装置1の記憶部15に予め記憶されているデータの構成を示す図である。図2(a)は、実績データ15Aの構成を示す。実績データ15Aは、過去のある日における患者の診察状況の実績を示すものであり、患者ID15A1、予約時刻15A2、受付時刻15A3、診察所要時間15A4、開始時刻15A5、待ち時間15A6及び医師遊休時間15A7を含むレコードから構成される。患者ID15A1は、患者に固有のIDである。予約時刻15A2は、患者が予約した診察の開始時刻である。受付時刻15A3は、実際に患者を受け付けた時刻である。診察所要時間15A4は、患者の診察にかかる時間である。開始時刻15A5は、実際に診察を開始した時刻である。待ち時間15A6は、患者が診察の開始まで待つ時間であり、受付時刻又は予約時刻から開始時刻までの時間である。医師遊休時間15A7は、前の患者と、次の患者との間で医師が診察を行っていない時間である。
ΔTw = a*ΔT^b ・・・式1
ΔTw:増加分の重み付け時間
ΔT :順序変更により待ち時間が増加した患者について、その増加時間(待ち時間増加分)
図5は、重み付け係数調整装置1の処理を示すフローチャートである。重み付け係数調整装置1の記憶部15には、通信部11又は入力部13を経由して処理部14の取得した実績データ15A及び重み付け係数データ15Bが予め記憶されているものとする。そして、重み付け係数調整装置1のバッチ処理により、当日までの実績データ15Aに基づいて、重み付け係数データ15Bの中から翌日の重み付け係数a及びbが毎日特定される。以下、詳細に説明する。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、上記実施の形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。例えば、上記実施の形態では、病院において患者に提供する「診察」というサービスについて説明したが、それに限定されるわけではなく、利用者に何等かのサービスを提供する施設であれば本発明を適用することができる。例えば、美容を提供する美容院であってもよいし、飲料や料理を提供する飲食店であってもよい。
14 処理部
15 記憶部
15A 実績データ
15B 重み付け係数データ
15C 当初順序データ
15D 最適化順序データ
Claims (12)
- コンピュータにより、予め記憶された所定期間におけるサービスの利用者の待ち時間を含む実績データ及び2以上の重み付け係数を含む重み付け係数データに基づいて、前記サービスに係る待ち時間評価関数の重み付け係数を調整する重み付け係数調整方法であって、
前記コンピュータは、
(1)前記実績データから所定日の当初順序データを抽出するステップと、
(2)前記重み付け係数データから重み付け係数を選択するステップと、
(3)前記サービスの利用者の順序を設定するステップと、
(4)前記順序で前記サービスを行ったとした場合の、前記重み付け係数による重み付け後待ち時間を算出し、当該重み付け後待ち時間を合計した重み付け後待ち時間合計値を算出し、記憶するステップと、
(5)すべての前記サービスの利用者の順序について(4)を行っていれば(6)へ進み、行っていなければ(3)へ進むステップと、
(6)(4)において記憶した前記重み付け後待ち時間合計値のうち、最小の重み付け後待ち時間合計値及びその順序を特定し、記憶するステップと、
(7)すべての重み付け係数について(3)〜(6)を行っていれば(8)へ進み、行っていなければ(2)へ進むステップと、
(8)(6)において記憶した前記重み付け後待ち時間合計値のうち、対応する実際の待ち時間を合計した実待ち時間合計値が最小のものを特定し、当該実待ち時間合計値に対応する前記重み付け係数を記憶するステップと、
(9)前記所定期間内のすべての日について(1)〜(8)を行っていれば(10)へ進み、行っていなければ(1)へ進むステップと、
(10)(8)において記憶した前記重み付け係数のうち、最も頻度の高い重み付け係数を特定し、記憶するステップと、
を実行することを特徴とする重み付け係数調整方法。 - 請求項1に記載の重み付け係数調整方法であって、
(4)では、各利用者の待ち時間の当初から順序変更後の増加分に前記重み付け係数を施して当初の待ち時間を加算した値を前記重み付け後待ち時間とする
ことを特徴とする重み付け係数調整方法。 - 請求項2に記載の重み付け係数調整方法であって、
前記増加分が所定値より小さい場合には、前記増加分に重み付け係数を施した重み付け後増加分が前記増加分より小さくなり、前記増加分が所定値より大きい場合には、前記重み付け後増加分が前記増加分より大きくなるように、前記重み付け係数が選択される
ことを特徴とする重み付け係数調整方法。 - 請求項2又は請求項3に記載の重み付け係数調整方法であって、
前記コンピュータは、
(8)では、前記実待ち時間合計値が前記実績データの値より小さいものを選択し、その選択した中から、順序変更によって実際の待ち時間が増加した利用者のいない順序を抽出し、その抽出した中から前記実待ち時間合計値が最小のものを特定する
ことを特徴とする重み付け係数調整方法。 - 請求項4に記載の重み付け係数調整方法であって、
前記コンピュータは、
(8)では、さらに前記選択した中から、順序変更によって実際の待ち時間が増加した利用者のいる順序を抽出し、その抽出した中から実際の待ち時間が元の待ち時間の平均値より小さいものを抽出し、前記抽出した中から前記実待ち時間合計値が最小のものを特定する
ことを特徴とする重み付け係数調整方法。 - 請求項2ないし請求項5のいずれか一項に記載の重み付け係数調整方法であって、
前記コンピュータは、
(4)では、前記サービスを前記利用者に提供する設備の不稼働時間の合計値を含めて記憶し、
(6)では、前記不稼働時間の合計値の評価を含めて前記順序を特定し、
(8)では、前記不稼働時間の合計値の評価を含めて前記重み付け係数を記憶する
ことを特徴とする重み付け係数調整方法。
- 予め記憶された所定期間におけるサービスの利用者の待ち時間を含む実績データ及び2以上の重み付け係数を含む重み付け係数データに基づいて、前記サービスに係る待ち時間評価関数の重み付け係数を調整する重み付け係数調整装置であって、
(1)前記実績データから所定日の当初順序データを抽出する手段と、
(2)前記重み付け係数データから重み付け係数を選択する手段と、
(3)前記サービスの利用者の順序を設定する手段と、
(4)前記順序で前記サービスを行ったとした場合の、前記重み付け係数による重み付け後待ち時間を算出し、当該重み付け後待ち時間を合計した重み付け後待ち時間合計値を算出し、記憶する手段と、
(5)すべての前記サービスの利用者の順序について(4)を行っていれば(6)へ進み、行っていなければ(3)へ進む手段と、
(6)(4)において記憶した前記重み付け後待ち時間合計値のうち、最小の重み付け後待ち時間合計値及びその順序を特定し、記憶する手段と、
(7)すべての重み付け係数について(3)〜(6)を行っていれば(8)へ進み、行っていなければ(2)へ進む手段と、
(8)(6)において記憶した前記重み付け後待ち時間合計値のうち、対応する実際の待ち時間を合計した実待ち時間合計値が最小のものを特定し、当該実待ち時間合計値に対応する前記重み付け係数を記憶する手段と、
(9)前記所定期間内のすべての日について(1)〜(8)を行っていれば(10)へ進み、行っていなければ(1)へ進む手段と、
(10)(8)において記憶した前記重み付け係数のうち、最も頻度の高い重み付け係数を特定し、記憶する手段と、
を備えることを特徴とする重み付け係数調整装置。 - 請求項7に記載の重み付け係数調整装置であって、
(4)では、各利用者の待ち時間の当初から順序変更後の増加分に前記重み付け係数を施して当初の待ち時間を加算した値を前記重み付け後待ち時間とする
ことを特徴とする重み付け係数調整装置。 - 請求項8に記載の重み付け係数調整装置であって、
前記増加分が所定値より小さい場合には、前記増加分に重み付け係数を施した重み付け後増加分が前記増加分より小さくなり、前記増加分が所定値より大きい場合には、前記重み付け後増加分が前記増加分より大きくなるように、前記重み付け係数が選択される
ことを特徴とする重み付け係数調整装置。 - 請求項8又は請求項9に記載の重み付け係数調整装置であって、
(8)では、前記実待ち時間合計値が前記実績データの値より小さいものを選択し、その選択した中から、順序変更によって実際の待ち時間が増加した利用者のいない順序を抽出し、その抽出した中から前記実待ち時間合計値が最小のものを特定する
ことを特徴とする重み付け係数調整装置。 - 請求項10に記載の重み付け係数調整装置であって、
(8)では、さらに前記選択した中から、順序変更によって実際の待ち時間が増加した利用者のいる順序を抽出し、その抽出した中から実際の待ち時間が元の待ち時間の平均値より小さいものを抽出し、前記抽出した中から前記実待ち時間合計値が最小のものを特定する
ことを特徴とする重み付け係数調整装置。 - 請求項8ないし請求項11のいずれか一項に記載の重み付け係数調整装置であって、
(4)では、前記サービスを前記利用者に提供する設備の不稼働時間の合計値を含めて記憶し、
(6)では、前記不稼働時間の合計値の評価を含めて前記順序を特定し、
(8)では、前記不稼働時間の合計値の評価を含めて前記重み付け係数を記憶する
ことを特徴とする重み付け係数調整装置。
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