JP2010276680A - プラズマディスプレイパネルの駆動方法およびプラズマディスプレイの駆動装置 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの駆動方法およびプラズマディスプレイの駆動装置 Download PDF

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Abstract

【課題】パネルの温度変化に対して、パネルの表示不良を防止するとともに、高画質化が達成可能なプラズマディスプレイパネルの駆動方法を提供する。
【解決手段】プラズマディスプレイの駆動方法は、プラズマディスプレイパネルを構成する複数の所定電極に、初期化期間において初期化パルス電圧を印加することが可能であり、傾斜開始電圧を生成するステップを有する。このステップは、初期化パルス電圧のうち緩やかに上昇する傾斜電圧の開始電圧を表す傾斜開始電圧を生成する。さらにこのステップは、傾斜開始電圧を変化させる。
【選択図】図2A

Description

本発明は、壁掛けテレビや大型モニターに用いられるプラズマディスプレイパネルの駆動方法およびプラズマディスプレイの駆動装置に関するものである。
図14に、プラズマディスプレイパネル(以下、「パネル」と略記する)として代表的な交流面放電型パネルの部分斜視図を示す。パネルでは、対向配置された前面板100と背面板200との間に多数の放電セル12が形成されている。前面板100では、1対の走査電極4と維持電極5とからなる表示電極対が、前面ガラス基板1上に互いに平行に複数対形成されている。さらに、それらの表示電極対を覆うように、誘電体層2および保護層3が形成されている。背面板200では、背面ガラス基板6上に複数の互いに平行なデータ電極8が形成され、それらを覆うように誘電体層7が形成され、さらにその上にデータ電極8と平行に複数の隔壁9が形成されている。誘電体層7の表面および隔壁9の側面には、蛍光体層10が形成されている。そして、表示電極対とデータ電極8とが立体交差するように、前面板100と背面板200とが対向配置されて密封されている。内部の放電空間11には、たとえば分圧比で5%のキセノンを含む放電ガスが封入されている。表示電極対とデータ電極8とが対向する部分には、放電セル12が形成される。このような構成のパネルにおいて、各放電セル12内でガス放電により紫外線を発生させ、この紫外線で赤色(R)、緑色(G)、および青色(B)の各色の蛍光体を励起発光させてカラー表示を行っている。
パネルを駆動する構成としては、サブフィールド法が一般に用いられている。サブフィールド法では、映像信号の1フィールド期間を、輝度の重みづけを有する複数のサブフィールドに分割する。各サブフィールドでは、輝度の重みづけに対応した回数だけ放電セルに放電を起こし、発光させるサブフィールドの組み合わせによって階調表示を行う。
各サブフィールドは、初期化期間、書き込み期間、および維持期間を有する。初期化期間では、放電開始電圧未満となる電圧から、放電開始電圧を越える電圧に向かって緩やかに上昇する傾斜電圧を印加し、初期化放電を発生させる。これにより、続く書き込み動作に必要な壁電荷を各電極上に形成するとともに、書き込み放電を安定して発生させるためのプライミング粒子(放電のための起爆剤、すなわち励起粒子)を発生させる。書き込み期間では、表示を行うべき放電セルに選択的に書き込みパルス電圧を印加して、書き込み放電を発生させ壁電荷を形成する。そして維持期間では、走査電極と維持電極とからなる表示電極対に交互に維持パルス電圧を印加し、書き込み放電を起こした放電セルにおいて維持放電を発生させる。このように、維持放電により対応する放電セルの蛍光体層を発光させることによって、画像表示を行う。
しかしながら、このようなパネルでは、動作環境の温度によってセルの放電開始電圧が異なり、特に低温時の放電開始電圧が基準温度(たとえば25度C)時の放電開始電圧より高くなる。このため、初期化期間が一定の状態では、低温時には走査電極での壁電荷の蓄積量が少なくなり、書き込み不良が発生し表示不良が発生するという課題があった。
この動作環境の温度の影響を受ける課題を解決するため、パネルの温度に基づいて傾斜電圧の持続期間(すなわち、傾斜電圧期間)を制御し、初期化期間における傾斜電圧の最高電圧を表す傾斜終了電圧を変化させる技術が開示されている(特許文献1)。
図15は、初期化期間における傾斜電圧の波形図である。
初期化期間開始直前には、走査電極は0(V)に維持される。時点t1Rには、放電開始電圧未満である正電圧Vpが走査電極に印加される。時点t2Rには、走査電極には傾斜電圧が印加される。セルの放電開始電圧は温度により異なるため(図15において低温時Vfs1、基準温度時Vfs0、高温時Vfs2)、どの温度においても書き込み不良を発生させない適正な壁電荷を形成するように、高温時には時点t32R、基準温度時には時点t30R、低温時には時点t31Rまで傾斜電圧が印加される。そのため低温時の傾斜終了電圧はVr1、基準温度時の傾斜終了電圧はVr0、高温時の傾斜終了電圧はVr2となる。また低温時の傾斜電圧期間はT1R、基準温度時の傾斜電圧期間はT0R、高温時の傾斜電圧期間はT2Rとなる。次に時点t3Rには、走査電極の電圧は放電開始電圧以下の電圧Vpに低下する。その後時点t4Rには、下降する傾斜電圧が印加される。
このように特許文献1に開示されている技術においては、低温時には傾斜電圧期間をT1Rのように長くすることで傾斜終了電圧を上昇させ、高温時には傾斜電圧期間をT2Rのように短くすることで傾斜終了電圧を低下させている。傾斜電圧期間を調整することで傾斜終了電圧が変化するので、パネルの温度が変化しても、走査電極における適正な壁電荷の蓄積量が確保され、その結果、書き込み不良の発生が防止されるとしている。
特開2004−226792号公報
しかしながら、上述した従来例においては、傾斜電圧期間を調整することで傾斜終了電圧を変化させているため、最大となる傾斜電圧期間、すなわち低温時における傾斜電圧期間T1Rを、初期化パルス電圧の傾斜電圧期間として設定する必要がある。そのため、各サブフィールド期間内に占める時間比率が大きくなる。一方で、輝度を増大するためには、維持パルス数の増加が必要となる。また、パネルを高精細度化するためには、高精細パネル駆動時の書き込み期間の増大が必要となる。さらに、コントラストを改善するためには、サブフィールド数の増加による階調数の増加が必要となる。それゆえに、高輝度化、高精細度化、および高コントラスト化などのパネルの高画質化のために、初期化期間の短縮化が必要となる。このように、上述した従来例においては、長い傾斜電圧期間T1Rを確保する必要があるため、パネルの高画質化が難しくなるという課題があった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、パネルの温度変化に対して、パネルの書き込み不良を防止するとともに、高画質化が達成可能なプラズマディスプレイパネルの駆動方法およびプラズマディスプレイの駆動装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明のプラズマディスプレイの駆動方法は、プラズマディスプレイパネルを構成する複数の所定電極に、初期化期間において初期化パルス電圧を印加することが可能な、プラズマディスプレイの駆動方法であって、前記初期化パルス電圧のうち緩やかに上昇する傾斜電圧の開始電圧を表す傾斜開始電圧を生成するステップを有し、前記傾斜開始電圧を生成するステップは、前記傾斜開始電圧を変化させる。
また、本発明のプラズマディスプレイの駆動装置は、プラズマディスプレイパネルを構成する複数の所定電極に、初期化期間において初期化パルス電圧を印加することが可能な、プラズマディスプレイの駆動装置であって、前記初期化パルス電圧のうち緩やかに上昇する傾斜電圧の開始電圧を表す傾斜開始電圧を生成する傾斜開始電圧源を有し、前記傾斜開始電圧源は、前記傾斜開始電圧を変化させる。
さらに、本発明のプラズマディスプレイの駆動装置は、プラズマディスプレイパネルを構成する複数の所定電極に、初期化期間において初期化パルス電圧を印加することが可能な、プラズマディスプレイの駆動装置であって、緩やかに上昇する傾斜電圧の開始電圧を表す傾斜開始電圧を生成する傾斜開始電圧源と、所望の走査基準電圧を発生させる走査基準電圧源と、前記所定電極に接続可能な電極経路と、を有し、前記傾斜開始電圧源は、前記傾斜開始電圧を変化させ、前記走査基準電圧源は、前記傾斜開始電圧源と前記電極経路との間に接続され、前記傾斜開始電圧と前記走査基準電圧との和を前記電極経路に出力することにより、前記初期化パルス電圧を生成する。
本発明のプラズマディスプレイパネルの駆動方法およびプラズマディスプレイの駆動装置によれば、傾斜開始電圧源を備えることにより、プラズマディスプレイパネルの温度変化に対して傾斜開始電圧を上下に変化させるので、連動して上下に変化する傾斜電圧において、常に所定の時点で放電開始とすることができる。これにより、傾斜電圧に対応する傾斜電圧期間のうち、放電開始時点から傾斜電圧期間の終了時点までの傾斜電圧必要期間が、プラズマディスプレイパネルの温度変化に対して所定値に保持される。このため、低温時においても初期化放電による壁電荷の蓄積量が適正に確保され、その結果、書き込み不良およびプラズマディスプレイパネルの表示不良を防止することが可能となる。さらに、傾斜電圧期間を低温時にも高温時と同等の、最低限の期間に保持することができる。これにより、初期化期間の短縮化が可能となるため、維持パルス数の増加による高輝度化、書き込み期間の増加による高精細度化、およびサブフィールド数の増加による高コントラスト化などの、プラズマディスプレイパネルの高画質化を達成することが可能となる。
プラズマディスプレイパネルの電極配列を示す模式図 プラズマディスプレイパネルの駆動波形の一例を示す波形図 本発明の実施の形態1における走査電極駆動回路の構成例を示す回路図 本発明の実施の形態1におけるスイッチグループ回路の構成例を示す回路図 本発明の実施の形態1における走査電極駆動回路の駆動波形およびタイミング波形の一例を示す波形図 本発明の実施の形態1における連動制御部の構成例を示すブロック図 本発明の実施の形態2における走査電極駆動回路の構成例を示す回路図 本発明の実施の形態2における連動制御部の構成例を示すブロック図 本発明の実施の形態2における連動制御部の他の構成例を示すブロック図 本発明の実施の形態3における走査電極駆動回路の構成例を示す回路図 本発明の実施の形態4における別の走査電極駆動回路の構成例を示す回路図 本発明の実施の形態4における走査電極駆動回路の駆動波形およびタイミング波形の一例を示す波形図 本発明の実施の形態5における走査電極駆動回路の構成例を示す回路図 本発明の実施の形態5における連動制御部の構成例を示すブロック図 本発明の実施の形態5における走査電極駆動回路の駆動波形およびタイミング波形の一例を示す波形図 従来例における交流面放電型パネルの一部分を示す斜視図 従来例における走査電極駆動回路の駆動波形およびタイミング波形を示す波形図
以下、本発明を実施するための形態に関するいくつかの例について、図面を参照しながら説明する。図面において、実質的に同一の構成、動作、および効果を表す要素については、同一の符号を付す。また、以下において記述される数字は、全て本発明を具体的に説明するために例示するものであり、本発明は例示された数字に制限されない。さらに、オン/オフにより表されるスイッチング状態は、本発明を具体的に説明するために例示するものであり、例示されたスイッチング状態の異なる組み合わせにより、同等な結果を得ることも可能である。また、構成要素間の接続関係は、本発明を具体的に説明するために例示するものであり、本発明の機能を実現する接続関係はこれに限定されない。さらに、以下の実施形態は、ハードウェアおよび/またはソフトウェアを用いて構成されるが、ハードウェアを用いる構成は、ソフトウェアを用いても構成可能であり、ソフトウェアを用いる構成は、ハードウェアを用いても構成可能である。また、以下で説明する複数の実施の形態における各構成要素をいくつか組み合わせることにより、新たな実施の形態を構成してもよい。
(実施の形態1)
図1Aは、プラズマディスプレイパネル15(以下、「パネル」と略記する)の電極配列を示す模式図である。パネル15には、行方向に長いn本の走査電極SC1、SC2、・・・、SCnおよびn本の維持電極SU1、SU2、・・・、SUnが配列され、列方向に長いm本のデータ電極D1、D2、・・・、Dmが配列されている。以下では、走査電極SC1、SC2、・・・、SCnは、走査電極SC1〜SCn、走査電極SCi(i=1〜n)、または走査電極グループSCGと記される。維持電極SU1、SU2、・・・、SUnは、維持電極SU1〜SUn、維持電極SUi(i=1〜n)、または維持電極グループSUGと記される。データ電極D1、D2、・・・、Dmは、データ電極D1〜Dm、データ電極Dj(j=1〜m)、またはデータ電極グループDGと記される。そして、1対の走査電極SCiおよび維持電極SUiと1つのデータ電極Djとが交差した放電空間内に、放電セルCijがn×m個形成されている(i=1〜n、j=1〜m)。
図1Bは、パネル15の駆動波形の一例を示す波形図である。各サブフィールドSF1、SF2、・・・は、初期化期間Tin、書き込み期間Tw、および維持期間Tsから構成されている。まず、サブフィールドSF1における動作について説明する。サブフィールドSF1の初期化期間Tinでは、最初に全てのデータ電極D1〜Dmおよび全ての維持電極SU1〜SUnを0(V)に保持する。同時に、全ての走査電極SC1〜SCnには、全ての維持電極SU1〜SUnに対して放電開始電圧未満となる正電圧Vi1から、放電開始電圧を越える正電圧Vi2に向かって緩やかに上昇する傾斜電圧Vup1を印加する。傾斜電圧Vup1が上昇する間に、全ての放電セルCijにおいて、走査電極SC1〜SCnからデータ電極D1〜Dmおよび維持電極SU1〜SUnに、それぞれ一回目の微弱な初期化放電が起こる。走査電極SC1〜SCn上(走査電極SC1〜SCn上の保護層の表面)には、負の壁電荷が蓄積されるとともに、データ電極D1〜Dm上(データ電極D1〜Dm上の蛍光体層の表面)および維持電極SU1〜SUn上(維持電極SU1〜SUn上の保護層の表面)には、正の壁電荷が蓄積される。
その後、全ての維持電極SU1〜SUnを正電圧Veに保つ。同時に、全ての走査電極SC1〜SCnには、全ての維持電極SU1〜SUnに対して放電開始電圧未満となる正電圧Vi3から、放電開始電圧を越える大きさの負電圧Vi4に向かって緩やかに下降する傾斜電圧Vdw1を印加する。傾斜電圧Vdw1が下降する間に、再び全ての放電セルCijにおいて、維持電極SU1〜SUnから走査電極SC1〜SCnに、二回目の微弱な初期化放電が起こり、走査電極SC1〜SCn上の負の壁電荷による壁電圧(負電圧)および維持電極SU1〜SUn上の正の壁電荷による壁電圧(正電圧)が弱められる。一方、データ電極D1〜Dm上の正の壁電荷はそのまま保たれる。以上により初期化期間Tinにおいて全ての走査電極SC1〜SCnに、傾斜電圧Vup1および傾斜電圧Vdw1を含む初期化パルス電圧を印加し、初期化動作が終了する。この初期化動作で蓄積された壁電荷により、各放電セルCij内にかかる電圧は放電開始電圧に近い状態となる。
サブフィールドSF1の書き込み期間Twでは、全ての走査電極SC1〜SCnを電圧Vcに保持し、1行目からn行目まで順番に走査電極SCi(i=1〜n)に負の走査パルス電圧Vaを印加する。それとともに、各行において映像信号に対応したデータ電極Dj(j=1〜m)に正の書き込みパルス電圧Vdを印加する。このとき、各放電セルCij内には、初期化期間Tinにおいて蓄積された壁電荷が存在する。このため、書き込みパルス電圧Vdを印加したデータ電極Djと走査パルス電圧Vaを印加した走査電極SCiとの交差部の放電セルCijでは、データ電極Djと走査電極SCiとの間および維持電極SUiと走査電極SCiとの間に書き込み放電が起こる。その結果、走査電極SCi上に正電荷が蓄積され、維持電極SUi上およびデータ電極Dj上に負電荷が蓄積される。以上により、書き込み期間Twにおける書き込み動作が終了する。
サブフィールドSF1の維持期間Tsでは、まず、全ての走査電極SC1〜SCnおよび維持電極SU1〜SUnを0(V)に一旦戻す。その後、正の維持パルス電圧Vsを、全ての走査電極SC1〜SCnと全ての維持電極SU1〜SUnに交互に印加する。これにより、書き込み放電を起こした放電セルCijにおいて、維持パルス電圧が印加される度に走査電極SCiと維持電極SUiとの間に維持放電が発生する。そして、維持期間Tsの最終において、正の維持パルス電圧Vsを全ての走査電極SC1〜SCnに印加する。その結果、維持放電を起こした放電セルCijにおいて、走査電極SCiと維持電極SUiとの間に維持放電が発生し、その放電セルCijにおける走査電極SCi上に負電荷が蓄積されるとともに、維持電極SUi上に正電荷が蓄積される。その後、維持パルス電圧は0(V)に戻る。以上により維持期間Tsの維持動作が終了する。この維持放電によって発生する紫外線で各放電セルCijに設けられた蛍光体層を励起することにより、画像表示を行っている。
サブフィールドSF1の維持期間Tsの最後に、0(V)から電圧Ve2に向かって緩やかに上昇する傾斜電圧を、全ての維持電極SU1〜SUnに印加すると、維持放電を起こした放電セルCijにおいて、維持電極SUiと走査電極SCiとの間に微弱な消去放電が起こり、走査電極SCi上の負電圧と維持電極SUi上の正電圧が弱められて維持放電は停止する。以上により消去動作が終了する。
以上の動作において、表示が行われない放電セルCijに関しては、初期化期間Tinに初期化放電は起こるが、書き込み放電、維持放電、および消去放電は行われない。このため、表示が行われない放電セルCijでは、走査電極SCi上と維持電極SUi上の壁電荷、およびデータ電極Dj上の壁電荷は、サブフィールドSF1の初期化期間Tinの終了時における状態のまま保たれる。
以上の初期化期間Tinから維持期間Tsにおける全ての動作により、サブフィールドSF1による画像が表示される。以下、同様な動作が、各サブフィールドSF1、SF2、・・・にわたって行われる。これらのサブフィールドにおいて表示される放電セルCijの輝度は、維持パルス電圧Vsの印加回数により定まる。
図2Aは、走査電極駆動回路43の回路図である。走査電極駆動回路43は、維持パルス発生回路30、走査パルス電圧発生回路80、初期化パルス発生回路60、走査回路70、主経路R1、および電極グループ経路RSCを含む。電極グループ経路RSCは、n系統の電極経路RSCi(i=1〜n)を含む。電極経路RSCiは、走査電極SCiに接続可能である(i=1〜n)。走査電極駆動回路43は、電極経路RSCiを介して、パネル15を構成する走査電極SCi(i=1〜n)に、初期化期間Tinにおいて初期化パルス電圧、書き込み期間Twにおいて走査パルス電圧、および維持期間Tsにおいて維持パルス電圧を印加することができる。
走査回路70は、走査基準電圧源Escn、スイッチグループ回路40、および副経路R2を含む。スイッチグループ回路40は、図2Bにおいて詳細に示すように、n個のスイッチ回路40i(i=1〜n)を含む。スイッチ回路40iは、スイッチSW3i、スイッチSW4i、ダイオードD1i、およびダイオードD2iを含む(i=1〜n)。スイッチSW3iの一端、スイッチSW4iの一端、ダイオードD1iのアノード、およびダイオードD2iのカソードは、電極経路RSCiに共通に接続される(i=1〜n)。スイッチSW3iの他端およびダイオードD1iのカソードは副経路R2に共通に接続され、スイッチSW4iの他端およびダイオードD2iのアノードは主経路R1に共通に接続される(i=1〜n)。走査基準電圧源Escnの負極は主経路R1に接続され、走査基準電圧源Escnの正極は副経路R2に接続される。
走査基準電圧源Escnは、所定の走査基準電圧Vscnを発生させる。主経路R1の電圧を主経路電圧VR1とし、副経路R2の電圧を副経路電圧VR2とすると、
VR2=VR1+Vscn (1)
となる。スイッチ回路40iは、スイッチSW3iがオンされ、スイッチSW4iがオフされることにより、副経路電圧VR2を選択し、副経路電圧VR2を電極経路RSCiに出力する。一方、スイッチ回路40iは、スイッチSW3iがオフされ、スイッチSW4iがオンされることにより、主経路電圧VR1を選択し、主経路電圧VR1を電極経路RSCiに出力する。スイッチ回路40iは、主経路電圧VR1、または主経路電圧VR1よりも走査基準電圧Vscnだけ高い副経路電圧VR2のうち、いずれか一方の電圧を選択し、選択された電圧を電極経路RSCiに出力する。
n個のスイッチ回路40i(i=1〜n)のうち全部の回路が、主経路電圧VR1または副経路電圧VR2のうちいずれか一方の電圧を選択してもよい。さらに、n個のスイッチ回路40i(i=1〜n)のうち少なくとも1個の回路が、主経路電圧VR1または副経路電圧VR2のうち一方の電圧を選択している間、残りの回路が、他方の電圧を選択してもよい。全てのスイッチ回路40i(i=1〜n)が副経路電圧VR2を選択し、副経路電圧VR2を全ての電極経路RSCi(i=1〜n)に出力する場合、スイッチグループ回路40は副経路電圧VR2を選択し、副経路電圧VR2を電極グループ経路RSCに出力する。一方、全てのスイッチ回路40i(i=1〜n)が主経路電圧VR1を選択し、主経路電圧VR1を全ての電極経路RSCi(i=1〜n)に出力する場合、スイッチグループ回路40は主経路電圧VR1を選択し、主経路電圧VR1を電極グループ経路RSCに出力する。この場合、スイッチグループ回路40は、主経路電圧VR1、または主経路電圧VR1よりも走査基準電圧Vscnだけ高い副経路電圧VR2のうち、いずれか一方の電圧を選択し、選択された電圧を電極グループ経路RSCに出力する。走査回路70は、主経路電圧VR1、または主経路電圧VR1よりも走査基準電圧Vscnだけ高い副経路電圧VR2のうち、いずれか一方の電圧を選択し、選択された電圧を電極グループ経路RSCに出力する。
維持パルス発生回路30は、電源経路RVs、スイッチSW1、およびスイッチSW2を含む。電源経路RVsは、所定電圧源Esに接続可能であり、スイッチSW1は電源経路RVsと主経路R1との間に接続され、スイッチSW2は主経路R1と接地との間に接続される。所定電圧源Esは所定電圧Vsを発生させ、電源経路RVsは所定電圧Vsを受ける。維持パルス発生回路30は、スイッチSW1がオンされ、スイッチSW2がオフされることにより、所定電圧Vsを選択し、主経路電圧VR1を所定電圧Vsにする。一方、維持パルス発生回路30は、スイッチSW1がオフされ、スイッチSW2がオンされることにより、接地電圧0(V)を選択し、主経路電圧VR1を接地電圧0(V)にする。スイッチグループ回路40は、維持期間Tsでは、主経路電圧VR1を選択する。このように、維持パルス発生回路30は、維持期間Tsにおいて、所定電圧Vs(図1Bにおいて上述した維持パルス電圧Vsに対応)および接地電圧0(V)を交互に選択することにより、スイッチグループ回路40を介して電極グループ経路RSCへ出力し、維持パルス電圧を生成する。維持パルス発生回路30は、放電セルCijにおける電荷を有効利用する回収回路(図示されていない)を含んでもよいが、ここでは説明を省略する。
走査パルス電圧発生回路80は、電源経路RVaおよびスイッチSW5を含む。電源経路RVaは、所定電圧源EVaに接続可能であり、スイッチSW5は電源経路RVaと主経路R1との間に接続される。所定電圧源EVaは所定電圧Vaを発生させ、電源経路RVaは所定電圧Vaを受ける。書き込み期間Twでは、走査パルス電圧発生回路80は、スイッチSW5がオンされることにより、主経路電圧VR1を所定電圧Vaにする。この場合、スイッチ回路40iは、所定電圧Va、または所定電圧Vaよりも走査基準電圧Vscnだけ高い副経路電圧VR2(図1Bにおいて上述した電圧Vcに対応)のうち、いずれか一方の電圧を選択し、選択された電圧を電極経路RSCiに出力する。このように、スイッチグループ回路40は、書き込み期間Twにおいて、所定電圧Va、および所定電圧Vaよりも走査基準電圧Vscnだけ高い副経路電圧VR2を、n系統の電極経路RSCi(i=1〜n)にそれぞれ異なるタイミングで出力することにより、走査パルス電圧を生成する。なお、走査パルス電圧発生回路80は、図1Bに示すように、初期化期間Tinにおいて正電圧Vi3から負電圧Vi4に向かって緩やかに下降する傾斜電圧Vdwも生成する。
初期化パルス発生回路60は、傾斜開始電圧源61、傾斜終了電圧源62、連動制御部50、および受信経路R3を含む。傾斜開始電圧源61は可変電圧源Ev1およびスイッチSWssを含み、傾斜終了電圧源62は可変電圧源Ev2およびスイッチSWseを含む。可変電圧源Ev1の負極は接地され、可変電圧源Ev1の正極はスイッチSWssの一端に接続される。可変電圧源Ev2の負極は接地され、可変電圧源Ev2の正極はスイッチSWseの一端に接続される。スイッチSWssの他端およびスイッチSWseの他端は、共通に主経路R1に接続される。
図3は、走査電極駆動回路43の初期化期間Tinにおける駆動波形およびタイミング波形の一例を示す波形図である。図3の上半部は、主経路R1における主経路電圧VR1の波形を示している。可変電圧源Ev1は、変化可能な電圧を表す可変電圧Vv1を発生させる。傾斜開始電圧源61は、可変電圧Vv1に等しい傾斜開始電圧Vvsを生成し、スイッチSWssがオンされることにより、傾斜開始電圧Vvsを主経路R1に出力する。可変電圧源Ev2は、可変電圧Vv2を発生させる。傾斜終了電圧源62は、可変電圧Vv2に等しい傾斜終了電圧Vveを生成する。さらに傾斜終了電圧源62は、主経路R1が傾斜開始電圧Vvsの場合、スイッチSWseがオンされることにより、傾斜開始電圧Vvsから、傾斜終了電圧Vveに向かって緩やかに上昇する傾斜電圧Vupを主経路R1に出力する。すなわち傾斜電圧Vupは、傾斜開始電圧Vvsで開始し、傾斜終了電圧Vveで終了する。傾斜開始電圧Vvsは傾斜電圧Vupの開始電圧を表し、傾斜終了電圧Vveは傾斜電圧Vupの終了電圧を表す。傾斜電圧Vupを生成するために、スイッチSWseは、たとえばFET(Field Effect Transistor:電界効果トランジスタ)およびIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)などで構成され、ミラー効果を利用する。
スイッチグループ回路40は、初期化期間Tinでは、主経路電圧VR1を選択する。したがって、電極グループ経路RSCにおける波形は、主経路電圧VR1の波形と大略同等になる。すなわち、スイッチグループ回路40は、傾斜電圧Vupに大略同等な傾斜電圧Vup1を電極グループ経路RSCへ出力し、初期化パルス電圧を生成する(図1Bを参照)。ここで傾斜電圧Vup1は、傾斜開始電圧Vvsに大略等しい傾斜開始電圧Vi1から、傾斜終了電圧Vveに大略等しい傾斜終了電圧Vi2に向かって緩やかに上昇する。
パネル状態検出部90は、パネル15自身の温度もしくはパネル15周囲の温度、またはパネル15の動作時間(たとえば、点灯累積時間)などの、パネル15の状態を検出し、パネル15の状態に関連付けられた状態信号Stを生成する。状態信号Stは、パネル15の温度に関連付けられた状態信号もしくはパネル15の動作時間に関連付けられた状態信号のうち、いずれか一方の信号、または両方を組み合わせた信号である。受信経路R3は、状態信号Stを受けることが可能な経路である。以下では、パネル状態検出部90はパネル15の温度を検出し、パネル15の温度に関連付けられた状態信号Stを生成するとしている。パネル状態検出部90は、パネル15の温度が所定の基準温度(たとえば25度C)の場合、状態信号Stを温度状態UsBにする。
可変電圧源Ev1は、受信経路R3を介して状態信号Stを受ける。さらに可変電圧源Ev1は、状態信号Stに基づいて制御され、可変電圧Vv1を変化させる。図3の上半部に示すように、状態信号Stが温度状態UsBの場合、可変電圧源Ev1は可変電圧Vv1を所定の基準温度時傾斜開始電圧VvsBにし、傾斜開始電圧源61は傾斜開始電圧Vvsを基準温度時傾斜開始電圧VvsBにする。
連動制御部50は、可変電圧Vv1に連動して変化する連動制御信号Scを生成する。図3の上半部に示すように、連動制御部50は、可変電圧Vv1が基準温度時傾斜開始電圧VvsBの場合、連動制御信号Scを制御状態UeBにする。
図4は、連動制御部50の構成例を示している。連動制御部50は、電圧変化検出部501および連動制御信号生成部502を含む。電圧変化検出部501は、可変電圧Vv1の電圧変化を検出し、電圧変化検出信号S501を生成する。たとえば電圧変化検出信号S501は、傾斜開始電圧Vvsから基準温度時傾斜開始電圧VvsBを差し引いた差電圧を表す。図3の上半部に示すように、可変電圧Vv1が基準温度時傾斜開始電圧VvsBの場合、電圧変化検出部501は電圧変化検出信号S501を0(V)にする。連動制御信号生成部502は、電圧変化検出信号S501に基づいて、連動制御信号Scを生成する。電圧変化検出信号S501が0(V)の場合、連動制御信号生成部502は連動制御信号Scを制御状態UeBにする。
可変電圧源Ev2は、連動制御信号Scに基づいて制御され、可変電圧Vv2を変化させる。図3の上半部に示すように、連動制御信号Scが制御状態UeBの場合、可変電圧源Ev2は可変電圧Vv2を所定の基準温度時傾斜終了電圧VveBにし、傾斜終了電圧源62は傾斜終了電圧Vveを基準温度時傾斜終了電圧VveBにする。
図3の上半部に示すように、パネル15の温度が基準温度の場合、すなわち温度状態UsBおよび制御状態UeBの場合、傾斜電圧Vupが時点tFにおける基準温度時放電開始電圧VfsBに到達すると、放電セルCijは放電開始となる。時点tFは、放電開始時点tFとも呼ばれる。
図3の下半部は、各スイッチのオン/オフ状態(オン状態がON、オフ状態がOFF)を示している。図3および図2Aを用い、パネル15の温度が基準温度であるとして、走査電極駆動回路43の動作を説明する。時点t1以前には、スイッチSW2およびスイッチSW4i(i=1〜n)がオン(他のスイッチはオフ)されることにより、維持パルス発生回路30は、主経路R1および電極グループ経路RSCを0(V)に保持する。初期化期間Tinの間、スイッチSW4iは常にオンされているので、電極グループ経路RSCの電圧は、常に主経路電圧VR1に等しい。時点t1においてスイッチSW2がオフされスイッチSWssがオンされることにより、傾斜開始電圧源61は、基準温度時放電開始電圧VfsB未満の基準温度時傾斜開始電圧VvsBを主経路R1に出力する。
時点t2においてスイッチSWssがオフされスイッチSWseがオンされことにより、傾斜終了電圧源62は、基準温度時傾斜開始電圧VvsBから、基準温度時放電開始電圧VfsBを越える基準温度時傾斜終了電圧VveBに向かって緩やかに上昇する傾斜電圧Vupを主経路R1に出力し始める。時点t3において、傾斜電圧Vupは基準温度時傾斜終了電圧VveBに到達する。時点t2から時点t3までの期間は、初期化パルス電圧のうち傾斜電圧Vupに対応する期間であり、傾斜電圧期間Tupと呼ばれる。その後、傾斜終了電圧源62は、主経路R1を基準温度時傾斜終了電圧VveBに保持する。次に、時点t3aにおいてスイッチSWseがオフされスイッチSWssがオンされることにより、傾斜開始電圧源61は、主経路R1を基準温度時放電開始電圧VfsB未満の基準温度時傾斜開始電圧VvsBに低下させる。その後、時点t4においてスイッチSWssがオフされスイッチSW5がオンされることにより、走査パルス電圧発生回路80は、下降する傾斜電圧Vdwを主経路R1に出力する。
なお、時点t3aにおいてスイッチSWssがオンされることにより、傾斜開始電圧源61が、主経路R1を基準温度時放電開始電圧VfsB未満の基準温度時傾斜開始電圧VvsBに低下させるとした。しかし、スイッチSW1がオンされることにより、維持パルス発生回路30が、主経路R1を基準温度時放電開始電圧VfsB未満の所定電圧Vsに低下させるとしてもよい。
次に、パネル15の温度が基準温度から変化する場合について説明する。パネル状態検出部90は、パネル15の温度が基準温度よりも高い場合、状態信号Stを温度状態UsHにし、パネル15の温度が基準温度よりも低い場合、状態信号Stを温度状態UsLにする。パネル状態検出部90は、パネル15の温度が、基準温度よりも高い場合から基準温度を経て基準温度よりも低い場合へと、連続的に低下するのにそれぞれ対応して、状態信号Stを、温度状態UsHから温度状態UsBを経て温度状態UsLへと、連続的に変化させる。
図3の上半部に示すように、パネル15の温度が温度状態UsHの場合の放電開始電圧は高温時放電開始電圧VfsHと呼ばれ、パネル15の温度が温度状態UsLの場合の放電開始電圧は低温時放電開始電圧VfsLと呼ばれる。基準温度時放電開始電圧VfsBと高温時放電開始電圧VfsHとの差の絶対値は高温時差電圧dVHと呼ばれ、低温時放電開始電圧VfsLと基準温度時放電開始電圧VfsBとの差の絶対値は低温時差電圧dVLと呼ばれる。放電セルCijの放電開始電圧は、パネル15の温度が低下するにつれて上昇する。放電開始電圧は、パネル15の温度が温度状態UsHから温度状態UsBへと低下するのにそれぞれ対応して、高温時放電開始電圧VfsHから基準温度時放電開始電圧VfsBへと、高温時差電圧dVHの大きさだけ連続的に上昇する。さらに放電開始電圧は、パネル15の温度が温度状態UsBから温度状態UsLへと低下するのにそれぞれ対応して、基準温度時放電開始電圧VfsBから低温時放電開始電圧VfsLへと、低温時差電圧dVLの大きさだけ連続的に上昇する。
状態信号Stが温度状態UsHの場合、可変電圧源Ev1は可変電圧Vv1を基準温度時傾斜開始電圧VvsBよりも高温時差電圧dVHの大きさだけ低い高温時傾斜開始電圧VvsHにし、傾斜開始電圧源61は傾斜開始電圧Vvsを高温時傾斜開始電圧VvsHにする。さらに状態信号Stが温度状態UsLの場合、可変電圧源Ev1は可変電圧Vv1を基準温度時傾斜開始電圧VvsBよりも低温時差電圧dVLの大きさだけ高い低温時傾斜開始電圧VvsLにし、傾斜開始電圧源61は傾斜開始電圧Vvsを低温時傾斜開始電圧VvsLにする。傾斜開始電圧源61は、状態信号Stが、温度状態UsHから温度状態UsBを経て温度状態UsLへと、連続的に変化するのにそれぞれ対応して、傾斜開始電圧Vvsを、高温時傾斜開始電圧VvsHから基準温度時傾斜開始電圧VvsBを経て低温時傾斜開始電圧VvsLへと、単調増加的に変化させる。
連動制御部50は、可変電圧Vv1が高温時傾斜開始電圧VvsHの場合、連動制御信号Scを制御状態UeHにし、可変電圧Vv1が低温時傾斜開始電圧VvsLの場合、連動制御信号Scを制御状態UeLにする。連動制御部50は、可変電圧Vv1が、高温時傾斜開始電圧VvsHから基準温度時傾斜開始電圧VvsBを経て低温時傾斜開始電圧VvsLへと、連続的に上昇するのにそれぞれ対応して、連動制御信号Scを、制御状態UeHから制御状態UeBを経て制御状態UeLへと、連続的に変化させる。
図4において、電圧変化検出部501は、可変電圧Vv1が高温時傾斜開始電圧VvsHの場合、電圧変化検出信号S501を、負符号をつけた(すなわち、負の)高温時差電圧dVHにする。さらに電圧変化検出部501は、可変電圧Vv1が低温時傾斜開始電圧VvsLの場合、電圧変化検出信号S501を低温時差電圧dVLにする。電圧変化検出部501は、可変電圧Vv1が、高温時傾斜開始電圧VvsHから基準温度時傾斜開始電圧VvsBを経て低温時傾斜開始電圧VvsLへと、連続的に上昇するのにそれぞれ対応して、電圧変化検出信号S501を、負の高温時差電圧dVHから0(V)を経て低温時差電圧dVLへと、単調増加的に変化させる。
連動制御信号生成部502は、電圧変化検出信号S501が負の高温時差電圧dVHの場合、連動制御信号Scを制御状態UeHにし、電圧変化検出信号S501が低温時差電圧dVLの場合、連動制御信号Scを制御状態UeLにする。連動制御信号生成部502は、電圧変化検出信号S501が、負の高温時差電圧dVHから0(V)を経て低温時差電圧dVLへと、連続的に上昇するのにそれぞれ対応して、連動制御信号Scを、制御状態UeHから制御状態UeBを経て制御状態UeLへと、連続的に変化させる。
連動制御信号Scが制御状態UeHの場合、可変電圧源Ev2は可変電圧Vv2を基準温度時傾斜終了電圧VveBよりも高温時差電圧dVHの大きさだけ低い高温時傾斜終了電圧VveHにし、傾斜終了電圧源62は傾斜終了電圧Vveを高温時傾斜終了電圧VveHにする。さらに連動制御信号Scが制御状態UeLの場合、可変電圧源Ev2は可変電圧Vv2を基準温度時傾斜終了電圧VveBよりも低温時差電圧dVLの大きさだけ高い低温時傾斜終了電圧VveLにし、傾斜終了電圧源62は傾斜終了電圧Vveを低温時傾斜終了電圧VveLにする。傾斜終了電圧源62は、連動制御信号Scが、制御状態UeHから制御状態UeBを経て制御状態UeLへと、連続的に変化するのにそれぞれ対応して、傾斜終了電圧Vveを、高温時傾斜終了電圧VveHから基準温度時傾斜終了電圧VveBを経て低温時傾斜終了電圧VveLへと、単調増加的に変化させる。
このように、傾斜開始電圧Vvsは、パネル15の温度が低下するのにそれぞれ対応して、高温時傾斜開始電圧VvsHから基準温度時傾斜開始電圧VvsBへと、高温時差電圧dVHの大きさだけ連続的に上昇する。傾斜終了電圧Vveは、傾斜開始電圧Vvsの状態に連動して、高温時傾斜終了電圧VveHから基準温度時傾斜終了電圧VveBへと、高温時差電圧dVHの大きさだけ連続的に上昇する。傾斜開始電圧Vvsは、パネル15の温度がさらに低下するのに対応して、基準温度時傾斜開始電圧VvsBから低温時傾斜開始電圧VvsLへと、低温時差電圧dVLの大きさだけ連続的に上昇する。傾斜終了電圧Vveは、傾斜開始電圧Vvsの状態に連動して、基準温度時傾斜終了電圧VveBから低温時傾斜終了電圧VveLへと、低温時差電圧dVLの大きさだけ連続的に上昇する。
したがって、傾斜電圧Vupは、パネル15の温度変化に対して、傾斜電圧Vupの傾きを所定値に保持しながら上下に変化する。すなわち、傾斜終了電圧源62は、傾斜開始電圧Vvsの変化に対して、傾斜電圧Vupの傾きを所定値に保持する。また、傾斜電圧Vupは、パネル15の温度変化に対して、傾斜電圧期間Tupを所定値に保持しながら上下に変化する。すなわち、傾斜終了電圧源62は、傾斜開始電圧Vvsの変化に対して、傾斜電圧期間Tupを所定値に保持する。さらに、傾斜開始電圧Vvs、傾斜終了電圧Vve、および傾斜電圧Vupは、パネル15の温度変化に対して、放電開始電圧の変化分だけ上下に平行に変化する。それゆえに、傾斜電圧Vupにおいて放電セルCijが放電開始となる時点tFは、パネル15の温度変化に対して、所定時点に保持される。
このように、実施の形態1の走査電極駆動回路43によれば、傾斜開始電圧源61を備えることにより、パネル15の温度変化に対して傾斜開始電圧Vvsを上下に変化させるので、連動して上下に変化する傾斜電圧Vupにおいて、常に所定の時点tFで放電開始とすることができる。これにより、傾斜電圧Vupに対応する傾斜電圧期間Tupのうち、放電開始時点tFから傾斜電圧期間Tupの終了時点までの傾斜電圧必要期間Tupfが、パネル15の温度変化に対して所定値に保持される。このため、低温時においても初期化放電による壁電荷の蓄積量が適正に確保され、その結果、書き込み不良およびパネル15の表示不良を防止することが可能となる。さらに、傾斜電圧期間Tupを低温時にも高温時と同等の、最低限の期間に保持することができる。これにより、初期化期間Tinの短縮化が可能となるため、維持パルス数の増加による高輝度化、書き込み期間の増加による高精細度化、およびサブフィールド数の増加による高コントラスト化などの、パネル15の高画質化を達成することが可能となる。
なお、傾斜開始電圧源61は、各サブフィールドで傾斜開始電圧Vvsを変化させてもよい。たとえば傾斜開始電圧源61は、傾斜開始電圧Vvsを、サブフィールドSF1では状態信号Stに基づいて設定し、サブフィールドSF2では0(V)に設定する。この場合、サブフィールドSF2の初期化パルス電圧による発光が低下することで、コントラストが改善されるとともに、階調数を増加させることもできる。
(実施の形態2)
図5は、走査電極駆動回路43Aの回路図である。走査電極駆動回路43Aが図1の走査電極駆動回路43と異なる点は、可変電圧源Ev1が所定電圧源E1および可変電圧源Ev3によって構成され、可変電圧源Ev2が所定電圧源E2および可変電圧源Ev4によって構成されている点である。走査電極駆動回路43Aにおけるその他の構成、動作、および効果は、走査電極駆動回路43と同等であるので、説明を省略する。
走査電極駆動回路43Aは、維持パルス発生回路30、走査パルス電圧発生回路80、初期化パルス発生回路60A、走査回路70、主経路R1、および電極グループ経路RSCを含む。初期化パルス発生回路60Aは、傾斜開始電圧源61A、傾斜終了電圧源62A、連動制御部51、および受信経路R3を含む。傾斜開始電圧源61Aは、所定電圧源E1、可変電圧源Ev3、およびスイッチSWssを含み、傾斜終了電圧源62Aは、所定電圧源E2、可変電圧源Ev4、およびスイッチSWseを含む。所定電圧源E1の負極は接地され、所定電圧源E1の正極は可変電圧源Ev3の負極に接続され、可変電圧源Ev3の正極はスイッチSWssの一端に接続される。所定電圧源E2の負極は接地され、所定電圧源E2の正極は可変電圧源Ev4の負極に接続され、可変電圧源Ev4の正極はスイッチSWseの一端に接続される。スイッチSWssの他端およびスイッチSWseの他端は、共通に主経路R1に接続される。
所定電圧源E1は所定電圧V1を発生させ、可変電圧源Ev3は可変電圧Vv3を発生させる。傾斜開始電圧源61Aは、所定電圧V1と可変電圧Vv3との和に等しい傾斜開始電圧Vvsを生成し、スイッチSWssがオンされることにより、傾斜開始電圧Vvsを主経路R1に出力する。所定電圧源E2は所定電圧V2を発生させ、可変電圧源Ev4は可変電圧Vv4を発生させる。傾斜終了電圧源62Aは、所定電圧V2と可変電圧Vv4との和に等しい傾斜終了電圧Vveを生成する。さらに傾斜終了電圧源62Aは、主経路R1が傾斜開始電圧Vvsの場合、スイッチSWseがオンされることにより、傾斜開始電圧Vvsから、傾斜終了電圧Vveに向かって緩やかに上昇する傾斜電圧Vupを主経路R1に出力する。
可変電圧源Ev3は、受信経路R3を介して状態信号Stを受ける。さらに可変電圧源Ev3は、状態信号Stに基づいて制御され、可変電圧Vv3を変化させる。連動制御部51は、可変電圧Vv3に連動して変化する連動制御信号Scを生成する。可変電圧源Ev4は、連動制御信号Scに基づいて制御され、可変電圧Vv4を変化させる。
一例として、所定電圧V1は、高温時傾斜開始電圧VvsHに設定される。可変電圧Vv3は、状態信号Stが温度状態UsHの場合、0(V)に設定され、状態信号Stが温度状態UsBの場合、高温時差電圧dVHに設定され、状態信号Stが温度状態UsLの場合、高温時差電圧dVHと低温時差電圧dVLとの和に設定される。さらに、所定電圧V2は、高温時傾斜終了電圧VveHに設定される。可変電圧Vv4は、連動制御信号Scが制御状態UeHの場合、0(V)に設定され、連動制御信号Scが制御状態UeBの場合、高温時差電圧dVHに設定され、連動制御信号Scが制御状態UeLの場合、高温時差電圧dVHと低温時差電圧dVLとの和に設定される。
このように各所定電圧V1、V2および各可変電圧Vv3、Vv4が設定される場合、図3の上半部において、所定電圧源E1およびE2は、それぞれ高温時傾斜開始電圧VvsHおよび高温時傾斜終了電圧VveHを生成する。さらに、可変電圧源Ev3およびEv4は、それぞれ傾斜開始電圧Vvsおよび傾斜終了電圧Vveの温度変化分を生成する。連動制御部51が可変電圧Vv3に連動して変化する連動制御信号Scを生成することにより、可変電圧Vv4は可変電圧Vv3の変化分と等しい分だけ変化する。可変電圧源Ev3と可変電圧源Ev4とは、負極の電位(すなわち、基準電位)が同一でない。このため、連動制御部51は、可変電圧Vv3の変化分を検出し、可変電圧Vv4も同一の変化を行うように、可変電圧源Ev4を制御する。
図6は、連動制御部51の構成例を示している。連動制御部51は、電圧変化検出部511、電圧/周波数変換部513、伝達部514、周波数/電圧変換部515、および連動制御信号生成部512を含む。電圧/周波数変換部513は変換部の一例であり、周波数/電圧変換部515は逆変換部の一例である。電圧変化検出部511は、可変電圧Vv3の電圧変化を検出し、電圧変化検出信号S511を生成する。可変電圧源Ev3と可変電圧源Ev4とは、基準電位が同一でないため、そのままでは可変電圧源Ev3から可変電圧源Ev4への信号伝達はできない。電圧/周波数変換部513は、電圧変化検出信号S511に関連付けられた周波数を有する周波数パルス信号S513を生成する。すなわち、電圧/周波数変換部513は、電圧変化検出信号S511を周波数パルス信号S513に変換する。伝達部514は、周波数パルス信号S513を、可変電圧源Ev3とは基準電位の異なる可変電圧源Ev4側に伝達し、周波数パルス信号S514を生成する。周波数/電圧変換部515は、周波数パルス信号S514に関連付けられた電圧を有する変換電圧信号S515を生成する。すなわち、周波数/電圧変換部515は、周波数パルス信号S514を変換電圧信号S515に逆変換する。連動制御信号生成部512は、変換電圧信号S515に基づいて、連動制御信号Scを生成する。このように、可変電圧源Ev4の基準電位が可変電圧源Ev3と異なっても、連動制御部51を備えることにより、可変電圧Vv4を可変電圧Vv3と同一電圧だけ変化させる連動制御信号Scを生成することができる。伝達部514としては、光アイソレータまたは磁気トランスなどを用いることができる。
図7は、連動制御部52の構成例を示している。連動制御部52は、図5の初期化パルス発生回路60Aにおいて、連動制御部51に置き換えることができる。連動制御部52が連動制御部51と異なる点は、電圧/周波数変換部513が電圧/電流変換部523に変更され、周波数/電圧変換部515が電流/電圧変換部525に変更されている点である。電圧/電流変換部523は変換部の一例であり、電流/電圧変換部525は逆変換部の一例である。電圧/電流変換部523は、電圧変化検出信号S511に関連付けられた電流を有する電流信号S523を生成する。すなわち、電圧/電流変換部523は、電圧変化検出信号S511を電流信号S523に変換する。伝達部514は、電流信号S523を、可変電圧源Ev3とは基準電位の異なる可変電圧源Ev4側に伝達し、電流信号S524を生成する。電流/電圧変換部525は、電流信号S524に関連付けられた電圧を有する変換電圧信号S515を生成する。すなわち、電流/電圧変換部525は、電流信号S524を変換電圧信号S515に逆変換する。このように、連動制御部52は、連動制御部51と同様に動作することができる。
このように、実施の形態2の走査電極駆動回路43Aによれば、傾斜開始電圧源61Aが可変電圧源Ev3と所定電圧源E1との直列回路で構成され、傾斜終了電圧源62Aが可変電圧源Ev4と所定電圧源E2との直列回路で構成されるので、各可変電圧源Ev3、Ev4および各所定電圧源E1、E2を構成する部品の耐圧を低減することができる。その結果、走査電極駆動回路43Aのコストを、走査電極駆動回路43に比べて低減することができる。さらに、傾斜開始電圧源61Aおよび傾斜終了電圧源62Aのそれぞれを、可変電圧源および所定電圧源による組み合わせ構成とすることにより、パネル15の温度変化に対応する放電開始電圧の変化に、傾斜電圧Vupの変化を容易に追従させることが可能となる。
(実施の形態3)
図8は、走査電極駆動回路43Bの回路図である。走査電極駆動回路43Bが図5の走査電極駆動回路43Aと異なる点は、可変電圧源Ev3が可変電圧源Ev4の機能を兼用するように構成され、連動制御部51が省略されている点である。走査電極駆動回路43Bにおけるその他の構成、動作、および効果は、走査電極駆動回路43Aと同等であるので、説明を省略する。
走査電極駆動回路43Bは、維持パルス発生回路30、走査パルス電圧発生回路80、初期化パルス発生回路60B、走査回路70、主経路R1、および電極グループ経路RSCを含む。初期化パルス発生回路60Bは、傾斜開始電圧源61B、傾斜終了電圧源62B、および受信経路R3を含む。傾斜開始電圧源61Bは、可変電圧源Ev3、所定電圧源E1、およびスイッチSWssを含み、傾斜終了電圧源62Bは、可変電圧源Ev3、所定電圧源E2、およびスイッチSWseを含む。すなわち、傾斜開始電圧源61Bおよび傾斜終了電圧源62Bは、可変電圧源Ev3を共有する。可変電圧源Ev3の負極は接地され、可変電圧源Ev3の正極は所定電圧源E1の負極に接続され、所定電圧源E1の正極はスイッチSWssの一端に接続される。さらに可変電圧源Ev3の正極は、所定電圧源E2の負極にも接続され、所定電圧源E2の正極はスイッチSWseの一端に接続される。スイッチSWssの他端およびスイッチSWseの他端は、共通に主経路R1に接続される。
可変電圧源Ev3は可変電圧Vv3を発生させ、所定電圧源E1は所定電圧V1を発生させる。傾斜開始電圧源61Bは、可変電圧Vv3と所定電圧V1との和に等しい傾斜開始電圧Vvsを生成し、スイッチSWssがオンされることにより、傾斜開始電圧Vvsを主経路R1に出力する。所定電圧源E2は所定電圧V2を発生させる。傾斜終了電圧源62Bは、可変電圧Vv3と所定電圧V2との和に等しい傾斜終了電圧Vveを生成する。さらに傾斜終了電圧源62Bは、主経路R1が傾斜開始電圧Vvsの場合、スイッチSWseがオンされることにより、傾斜開始電圧Vvsから、傾斜終了電圧Vveに向かって緩やかに上昇する傾斜電圧Vupを主経路R1に出力する。可変電圧源Ev3は、状態信号Stに基づいて制御され、可変電圧Vv3を変化させる。
状態信号Stが温度状態UsBから温度状態UsHへ変化すると、可変電圧Vv3は高温時差電圧dVHだけ低下し、傾斜開始電圧Vvsおよび傾斜終了電圧Vveは高温時差電圧dVHだけ低下する。状態信号Stが温度状態UsBから温度状態UsLへ変化すると、可変電圧Vv3は低温時差電圧dVLだけ上昇し、傾斜開始電圧Vvsおよび傾斜終了電圧Vveは低温時差電圧dVLだけ上昇する。したがって、初期化パルス発生回路60Bは、初期化パルス発生回路60Aと同様に動作することができる。
このように、実施の形態3の走査電極駆動回路43Bによれば、傾斜開始電圧源61Bおよび傾斜終了電圧源62Bが可変電圧源Ev3を共有することができるので、可変電圧源Ev4を省略することができる。さらに、このような共有構成により、可変電圧源Ev3から可変電圧源Ev4への情報の伝達が不要となるため、連動制御部51を省略することができる。その結果、走査電極駆動回路43Bのコストを、走査電極駆動回路43Aに比べてさらに低減することができる。
(実施の形態4)
図9は、走査電極駆動回路43Cの回路図である。走査電極駆動回路43Cが図8の走査電極駆動回路43Bと異なる点は、所定電圧源E1が省略され、スイッチグループ回路40の動作が変更されている点である。走査電極駆動回路43Cにおけるその他の構成、動作、および効果は、走査電極駆動回路43Bと同等であるので、説明を省略する。
走査電極駆動回路43Cは、維持パルス発生回路30、走査パルス電圧発生回路80、初期化パルス発生回路60C、走査回路70、主経路R1、および電極グループ経路RSCを含む。初期化パルス発生回路60Cは、傾斜開始電圧源61C、傾斜終了電圧源62B、および受信経路R3を含む。傾斜開始電圧源61Cは、可変電圧源Ev3およびスイッチSWssを含む。可変電圧源Ev3の負極は接地され、可変電圧源Ev3の正極はスイッチSWssの一端に接続され、スイッチSWssの他端は、主経路R1に接続される。
傾斜開始電圧源61Cは、可変電圧Vv3に等しい傾斜開始電圧Vvsを生成し、スイッチSWssがオンされることにより、傾斜開始電圧Vvsを主経路R1に出力する。傾斜終了電圧源62Bは、可変電圧Vv3と所定電圧V2との和に等しい傾斜終了電圧Vveを生成する。さらに傾斜終了電圧源62Bは、主経路R1が傾斜開始電圧Vvsの場合、スイッチSWseがオンされることにより、傾斜開始電圧Vvsから、傾斜終了電圧Vveに向かって緩やかに上昇する傾斜電圧Vupを主経路R1に出力する。
図10は、走査電極駆動回路43Cの初期化期間Tinにおける駆動波形およびタイミング波形の一例を示す波形図である。図10の波形が図3の波形と異なる点は、1つ目は、図3の上半部が主経路電圧VR1の波形を示しているのに対して、図10の上半部は電極グループ経路RSCにおける波形を示していることである。2つ目は、時点t1から時点t4までの期間において、スイッチSW3iおよびスイッチSW4iのオン/オフ状態が反転していることである。
以下では、パネル15の温度が基準温度の場合、すなわち温度状態UsBおよび制御状態UeBの場合について説明する。時点t1以前には、スイッチSW2およびスイッチSW4i(i=1〜n)がオン(他のスイッチはオフ)されることにより、維持パルス発生回路30は、主経路R1および電極グループ経路RSCを0(V)に保持する。時点t1においてスイッチSW2がオフされスイッチSWssがオンされることにより、傾斜開始電圧源61Cは、基準温度時傾斜開始電圧VvsBを主経路R1に出力する。さらに、時点t1において全てのスイッチSW4i(i=1〜n)がオフされ全てのスイッチSW3i(i=1〜n)がオンされることにより、スイッチグループ回路40は、主経路電圧VR1よりも走査基準電圧Vscnだけ高い副経路電圧VR2を選択し、電極グループ経路RSCに出力する。すなわち、スイッチグループ回路40は、基準温度時傾斜開始電圧VvsBと走査基準電圧Vscnとの和電圧を表す傾斜開始電圧Vi1を、電極グループ経路RSCに出力する。
時点t2においてスイッチSWssがオフされスイッチSWseがオンされことにより、傾斜終了電圧源62Bは、基準温度時傾斜開始電圧VvsBから、基準温度時傾斜終了電圧VveBに向かって緩やかに上昇する傾斜電圧Vupを主経路R1に出力し始める。すなわち、スイッチグループ回路40は、基準温度時傾斜開始電圧VvsBと走査基準電圧Vscnとの和電圧を表す傾斜開始電圧Vi1から、基準温度時傾斜終了電圧VveBと走査基準電圧Vscnとの和電圧を表す傾斜終了電圧Vi2に向かって緩やかに上昇する傾斜電圧Vup1を、電極グループ経路RSCに出力し始める。時点t3において、傾斜電圧Vupは基準温度時傾斜終了電圧VveBに到達する。すなわち、傾斜電圧Vup1は、基準温度時傾斜終了電圧VveBと走査基準電圧Vscnとの和電圧を表す傾斜終了電圧Vi2に到達する。その後、傾斜終了電圧源62Bは、主経路R1を基準温度時傾斜終了電圧VveBに保持する。すなわち、スイッチグループ回路40は、電極グループ経路RSCを、基準温度時傾斜終了電圧VveBと走査基準電圧Vscnとの和電圧を表す傾斜終了電圧Vi2に保持する。次に、時点t3aにおいてスイッチSWseがオフされスイッチSWssがオンされることにより、傾斜開始電圧源61Cは、主経路R1を基準温度時傾斜開始電圧VvsBに低下させる。すなわち、スイッチグループ回路40は、基準温度時傾斜開始電圧VvsBと走査基準電圧Vscnとの和電圧Vi3を電極グループ経路RSCに出力する。その後、時点t4においてスイッチSWssがオフされスイッチSW5がオンされることにより、走査パルス電圧発生回路80は、下降する傾斜電圧Vdwを主経路R1に出力する。さらに、時点t4において全てのスイッチSW3i(i=1〜n)がオフされ全てのスイッチSW4i(i=1〜n)がオンされることにより、スイッチグループ回路40は、主経路電圧VR1を選択し、電極グループ経路RSCに出力する。すなわち、スイッチグループ回路40は、下降する傾斜電圧Vdw1を電極グループ経路RSCに出力する。
パネル15の温度が基準温度から変化する場合についても、同様に説明することができる。図10に示すように、傾斜電圧Vup1は、パネル15の温度変化に対して、傾斜電圧Vup1の傾きを所定値に保持しながら上下に変化する。すなわち、また、傾斜電圧Vup1は、パネル15の温度変化に対して、傾斜電圧期間Tupを所定値に保持しながら上下に変化する。さらに、傾斜電圧Vup1において放電セルCijが放電開始となる時点tFは、パネル15の温度変化に対して、所定時点に保持される。これにより、傾斜電圧Vup1に対応する傾斜電圧期間Tupのうち、放電開始時点tFから傾斜電圧期間Tupの終了時点までの傾斜電圧必要期間Tupfが、パネル15の温度変化に対して所定値に保持される。
このように、実施の形態4の走査電極駆動回路43Cによれば、スイッチグループ回路40が初期化期間Tinの一部において副経路R2を選択することにより、走査電極駆動回路43Bにおける所定電圧源E1を省略し、所定電圧源E1の機能を走査基準電圧源Escnに代用させることができる。これにより、所定電圧源E2を構成する部品の耐圧をさらに低減することができる。その結果、走査電極駆動回路43Cのコストを、走査電極駆動回路43Bに比べてさらに低減することができる。
(実施の形態5)
図11は、走査電極駆動回路43Dの回路図である。走査電極駆動回路43Dが図8の走査電極駆動回路43Cと異なる点は、走査基準電圧源Escnが走査基準電圧源Evscnに変更され、連動制御部60Dが追加されている点である。走査電極駆動回路43Dにおけるその他の構成、動作、および効果は、走査電極駆動回路43Cと同等であるので、説明を省略する。
走査電極駆動回路43Dは、維持パルス発生回路30、走査パルス電圧発生回路80、初期化パルス発生回路60D、走査回路70A、主経路R1、および電極グループ経路RSCを含む。走査回路70Aは、走査基準電圧源Evscn、スイッチグループ回路40、および副経路R2を含む。初期化パルス発生回路60Dは、傾斜開始電圧源61C、傾斜終了電圧源62B、連動制御部53、および受信経路R3を含む。走査基準電圧源Evscnの負極は主経路R1に接続され、走査基準電圧源Evscnの正極は副経路R2に接続される。走査基準電圧源Evscnは、変化可能な走査基準電圧Vvscanを発生させる。連動制御部60Dは、受信経路R3を介して状態信号Stを受ける。さらに連動制御部60Dは、走査基準電圧Vvscnおよび状態信号Stに基づいて、連動制御信号Scを生成する。可変電圧源Ev3は、連動制御信号Scに基づいて制御され、可変電圧Vv3を変化させる。
図12は、連動制御部53の構成例を示している。図13は、走査電極駆動回路43Dの1サブフィールドにおける駆動波形およびタイミング波形の一例を示す波形図である。ここで、走査電極駆動回路43Dが上述したように構成する理由を説明する。スイッチグループ回路40には、初期化期間Tin、書き込み期間Tw、および維持期間Tsのいずれの期間においても、電極経路RSCiを介して走査電極SCiに駆動電圧を印加するための電流が流れる。そのため、走査基準電圧源Evscnは、走査基準電圧Vvscnをスイッチグループ回路40に常時印加し、スイッチSW3iまたはスイッチSW4iのいずれかをオンするように、スイッチグループ回路40を動作させておく必要がある。しかしスイッチグループ回路40では、書き込み期間Twおよび維持期間Tsにおいて大きな電流が流れるが、初期化期間Tinにおいては、パネル15の容量を緩やかに充電するため少しの電流しか流れない。そのため初期化期間Tinにおいて、走査基準電圧Vvscnをスイッチグループ回路40が動作する最低走査基準電圧Vscn1に低下させても、スイッチグループ回路40の動作には支障はない。たとえば、書き込み期間Twおよび維持期間Tsにおける走査基準電圧Vvscnを、通常走査基準電圧Vscn2=100〜150(V)とすると、最低走査基準電圧Vscn1は通常走査基準電圧Vscn2の1/2〜1/4の40〜60(V)となる。パネル15が高精細になるほど走査電極数が増加し、スイッチグループ回路40における走査IC(Integrated Circuit:集積回路)の使用数も増加するが、これにより初期化期間Tinにおけるスイッチグループ回路40の消費電力を低減することができる。
しかし、図11の走査電極駆動回路43Dでは、走査基準電圧Vvscnが低下すると、初期化パルス電圧の傾斜開始電圧Vi1および傾斜終了電圧Vi2も低下し、正常な初期化動作を行うことができない。そのため連動制御部53は、走査基準電圧Vvscnおよび状態信号Stにより、可変電圧源Ev3の可変電圧Vv3を変化させる。
図12において、連動制御部53は、電圧変化検出部511、電圧/周波数変換部513、伝達部514、周波数/電圧変換部515、加算部536、および連動制御信号生成部512を含む。電圧変化検出部511は、走査基準電圧Vvscnの電圧変化を検出し、電圧変化検出信号S511を生成する。電圧変化検出信号S511の大きさは、図13において、書き込み期間Twおよび維持期間Tsにおける通常走査基準電圧Vscn2から、初期化期間Tinにおける最低走査基準電圧Vscn1を差し引いた差電圧dVscnに等しい。その後、電圧/周波数変換部513、伝達部514、および周波数/電圧変換部515までは、図6における連動制御部51と同等であるので、説明を省略する。加算部536は、受信経路R3を介して状態信号Stを受ける。さらに加算部536は、状態信号Stと変換電圧信号S515とを加算し、加算信号S536を生成する。連動制御信号生成部512は、加算信号S536に基づいて、連動制御信号Scを生成する。
図13に示すように、走査基準電圧Vvscnは、書き込み期間Twおよび維持期間Tsでは通常走査基準電圧Vscn2であるが、初期化期間Tinでは差電圧dVscn低下し、最低走査基準電圧Vscn1となる。その結果、スイッチグループ回路40の消費電力を低減することができる。可変電圧源Ev3が状態信号Stにより直接制御される場合、可変電圧Vv3は温度状態UsH(パネル15が高温状態)における高温時電圧Vv3Hとなる。図12において上述したように、可変電圧源Ev3が状態信号Stと変換電圧信号S515との和に基づいて制御されるため、可変電圧Vv3は、高温時電圧Vv3Hと差電圧dVscnとの和電圧となる。したがって傾斜開始電圧Vi1は、可変電圧Vv3(すなわち、Vv3H+dVscn)に、最低走査基準電圧Vscn1を加算したものとなり、Vv3H+Vscn2となる。
また、傾斜終了電圧Vi2についても同様に説明することができる。書き込み期間Twおよび維持期間Tsでは、走査基準電圧Vvscnは通常走査基準電圧Vscn2となり、可変電圧Vv3は状態信号Stによる設定電圧Vv3Hのみとなる。
このように、実施の形態5の走査電極駆動回路43Dによれば、連動制御部53、および変化可能な走査基準電圧Vvscnを発生させる走査基準電圧源Evscnを備え、連動制御部53が走査基準電圧Vvscnおよび状態信号Stに基づいて可変電圧源Ev3を制御する。その結果、走査電極駆動回路43Dは、初期化期間Tinにおいて走査基準電圧Vvscnを低下させることにより、スイッチグループ回路40の消費電力を低減し、かつ、図9に示した走査電極駆動回路43Cと同様の初期化パルス、走査パルス、および維持パルスを生成することができる。
なお、図9に示した走査電極駆動回路43Cにおいて、走査基準電圧Vscnを変動させてパネル特性への影響を検査する場合、走査電極駆動回路43Dの構成を用いると、走査基準電圧Vscnの変動による初期化パルス電圧(傾斜開始電圧Vi1および傾斜終了電圧Vi2)の変動が発生しない。その結果、常に一定の初期化パルス電圧を印加することができるので、正確なパネル特性を検査することができる。したがって、走査電極駆動回路43Dは、検査装置の構成としても有用である。
以上のように、本発明の走査電極駆動回路によれば、傾斜開始電圧源を備えることにより、パネルの温度変化に対して傾斜開始電圧を上下に変化させるので、連動して上下に変化する傾斜電圧において、常に所定の時点で放電開始とすることができる。これにより、傾斜電圧に対応する傾斜電圧期間のうち、放電開始時点から傾斜電圧期間の終了時点までの傾斜電圧必要期間が、パネルの温度変化に対して所定値に保持される。このため、低温時においても初期化放電による壁電荷の蓄積量が適正に確保され、その結果、書き込み不良およびパネルの表示不良を防止することが可能となる。さらに、傾斜電圧期間を低温時にも高温時と同等の、最低限の期間に保持することができる。これにより、初期化期間の短縮化が可能となるため、維持パルス数の増加による高輝度化、書き込み期間の増加による高精細度化、およびサブフィールド数の増加による高コントラスト化などの、パネルの高画質化を達成することが可能となる。
以上、実施の形態におけるこれまでの説明は、全て本発明を具体化した一例であって、本発明はこれらの例に限定されず、本発明の技術を用いて当業者が容易に構成可能な種々の例に展開可能である。
本発明は、プラズマディスプレイパネルの駆動方法およびプラズマディスプレイの駆動装置に利用できる。
15 プラズマディスプレイパネル
30 維持パルス発生回路
40 スイッチグループ回路
40i スイッチ回路
43、43A、43B、43C、43D 走査電極駆動回路
50、51、52、53 連動制御部
60、60A、60B、60C、60D 初期化パルス発生回路
61、61A、61B、61C 傾斜開始電圧源
62、62A、62B 傾斜終了電圧源
70 走査回路
80 走査パルス電圧発生回路
90 パネル状態検出部
R1 主経路
R2 副経路
R3 受信経路
RSC 電極グループ経路
RSCi 電極経路
SCG 走査電極グループ
SW1、SW2、SW5、SWss、SWse スイッチ
E1、E2、Escn 所定電圧源
Escn、Evscn 走査基準電圧源
Ev1、Ev2、Ev3、Ev4 可変電圧源

Claims (30)

  1. プラズマディスプレイパネルを構成する複数の所定電極に、初期化期間において初期化パルス電圧を印加することが可能な、プラズマディスプレイの駆動方法であって、
    前記初期化パルス電圧のうち緩やかに上昇する傾斜電圧の開始電圧を表す傾斜開始電圧を生成するステップを有し、
    前記傾斜開始電圧を生成するステップは、前記傾斜開始電圧を変化させる、プラズマディスプレイの駆動方法。
  2. さらに、前記プラズマディスプレイパネルの温度に関連付けられた状態信号または前記プラズマディスプレイパネルの動作時間に関連付けられた状態信号のうち、少なくとも一方を受けることが可能なステップを有し、
    前記傾斜開始電圧を生成するステップは、前記状態信号に基づいて、前記傾斜開始電圧を変化させる、請求項1に記載のプラズマディスプレイの駆動方法。
  3. 前記傾斜開始電圧を生成するステップは、
    変化可能な電圧を表す可変電圧を発生させるステップと、
    所定電圧を発生させるステップと、を含む、請求項1に記載のプラズマディスプレイの駆動方法。
  4. さらに、前記傾斜電圧の終了電圧を表す傾斜終了電圧を生成するステップを有し、
    前記傾斜終了電圧を生成するステップは、前記傾斜終了電圧を変化させる、請求項1に記載のプラズマディスプレイの駆動方法。
  5. 前記傾斜終了電圧を生成するステップは、前記傾斜電圧を生成する、請求項4に記載のプラズマディスプレイの駆動方法。
  6. 前記傾斜終了電圧を生成するステップは、前記傾斜開始電圧の変化に対して、前記傾斜電圧の傾きを所定値に保持する、請求項5に記載のプラズマディスプレイの駆動方法。
  7. 前記傾斜終了電圧を生成するステップは、前記傾斜開始電圧の変化に対して、前記傾斜電圧の期間を所定値に保持する、請求項5に記載のプラズマディスプレイの駆動方法。
  8. 前記傾斜終了電圧を生成するステップは、
    変化可能な電圧を表す可変電圧を発生させるステップと、
    所定電圧を発生させるステップと、を含む、請求項4に記載のプラズマディスプレイの駆動方法。
  9. 前記傾斜開始電圧を生成するステップは、前記可変電圧を発生させるステップを共有する、請求項8に記載のプラズマディスプレイの駆動方法。
  10. 前記傾斜終了電圧を生成するステップは、前記傾斜開始電圧を生成するステップと連動して、前記傾斜終了電圧を変化させる、請求項4に記載のプラズマディスプレイの駆動方法。
  11. 前記傾斜開始電圧を生成するステップは、変化可能な電圧を表す可変電圧を発生させるステップを含み、
    前記傾斜終了電圧を生成するステップは、前記可変電圧に基づいて、前記傾斜終了電圧を変化させる、請求項10に記載のプラズマディスプレイの駆動方法。
  12. プラズマディスプレイパネルを構成する複数の所定電極に、初期化期間において初期化パルス電圧を印加することが可能な、プラズマディスプレイの駆動装置であって、
    前記初期化パルス電圧のうち緩やかに上昇する傾斜電圧の開始電圧を表す傾斜開始電圧を生成する傾斜開始電圧源を有し、
    前記傾斜開始電圧源は、前記傾斜開始電圧を変化させる、プラズマディスプレイの駆動装置。
  13. さらに、前記プラズマディスプレイパネルの温度に関連付けられた状態信号または前記プラズマディスプレイパネルの動作時間に関連付けられた状態信号のうち、少なくとも一方を受けることが可能な受信経路を有し、
    前記傾斜開始電圧源は、前記状態信号に基づいて、前記傾斜開始電圧を変化させる、請求項12に記載のプラズマディスプレイの駆動装置。
  14. さらに、
    所定電圧源と、
    前記所定電極に接続可能な電極経路と、
    前記所定電圧源の一端と他端との間に接続され、前記一端の電圧または前記他端の電圧のうちいずれか一方を選択し、前記電極経路に出力するスイッチ回路と、を有し、
    前記所定電圧源は、前記一端が前記傾斜開始電圧源に接続され、
    前記スイッチ回路は、前記初期化期間において前記一端の電圧を選択し、前記傾斜開始電圧を前記電極経路に印加する、請求項12に記載のプラズマディスプレイの駆動装置。
  15. 前記傾斜開始電圧源は、
    変化可能な電圧を表す可変電圧を発生させる可変電圧源と、
    所定電圧を発生させる所定電圧源と、を含む、請求項12に記載のプラズマディスプレイの駆動装置。
  16. さらに、前記傾斜電圧の終了電圧を表す傾斜終了電圧を生成する傾斜終了電圧源を有し、
    前記傾斜終了電圧源は、前記傾斜終了電圧を変化させる、請求項12に記載のプラズマディスプレイの駆動装置。
  17. 前記傾斜終了電圧源は、前記傾斜電圧を生成する、請求項16に記載のプラズマディスプレイの駆動装置。
  18. 前記傾斜終了電圧源は、前記傾斜開始電圧の変化に対して、前記傾斜電圧の傾きを所定値に保持する、請求項17に記載のプラズマディスプレイの駆動装置。
  19. 前記傾斜終了電圧源は、前記傾斜開始電圧の変化に対して、前記傾斜電圧の期間を所定値に保持する、請求項17に記載のプラズマディスプレイの駆動装置。
  20. 前記傾斜終了電圧源は、
    変化可能な電圧を表す可変電圧を発生させる可変電圧源と、
    所定電圧を発生させる所定電圧源と、を含む、請求項16に記載のプラズマディスプレイの駆動装置。
  21. 前記傾斜開始電圧源は、前記可変電圧源を共有する、請求項20に記載のプラズマディスプレイの駆動装置。
  22. 前記傾斜終了電圧源は、前記傾斜開始電圧源と連動して、前記傾斜終了電圧を変化させる、請求項16に記載のプラズマディスプレイの駆動装置。
  23. 前記傾斜開始電圧源は、変化可能な電圧を表す第1可変電圧を発生させる第1可変電圧源を含み、
    前記傾斜終了電圧源は、前記第1可変電圧に基づいて、前記傾斜終了電圧を変化させる、請求項22に記載のプラズマディスプレイの駆動装置。
  24. さらに、前記第1可変電圧に連動して変化する連動制御信号を生成する連動制御部を有し、
    前記傾斜終了電圧源は、前記第1可変電圧の基準電位とは異なる基準電位を有する第2可変電圧を発生させる第2可変電圧源を含み、
    前記第2可変電圧源は、前記連動制御信号に基づいて、前記第2可変電圧を変化させる、請求項23に記載のプラズマディスプレイの駆動装置。
  25. 前記連動制御部は、変換部、伝達部、および逆変換部を含み、
    前記変換部は、前記第1可変電圧に基づく電圧信号を、前記電圧信号に関連付けられた所定信号に変換し、
    前記伝達部は、前記所定信号を伝達し、
    前記逆変換部は、伝達された前記所定信号を逆変換する、請求項24に記載のプラズマディスプレイの駆動装置。
  26. 前記変換部は、前記電圧信号を、前記電圧信号に関連付けられた周波数を有する所定の周波数信号に変換し、
    前記逆変換部は、前記周波数信号を前記電圧信号に逆変換する、請求項25に記載のプラズマディスプレイの駆動装置。
  27. 前記変換部は、前記電圧信号を、前記電圧信号に関連付けられた電流を有する所定の電流信号に変換し、
    前記逆変換部は、前記電流信号を前記電圧信号に逆変換する、請求項25に記載のプラズマディスプレイの駆動装置。
  28. 前記伝達部は、前記所定信号を、光を用いて伝達する、請求項25に記載のプラズマディスプレイの駆動装置。
  29. 前記伝達部は、磁気トランスである、請求項25に記載のプラズマディスプレイの駆動装置。
  30. プラズマディスプレイパネルを構成する複数の所定電極に、初期化期間において初期化パルス電圧を印加することが可能な、プラズマディスプレイの駆動装置であって、
    緩やかに上昇する傾斜電圧の開始電圧を表す傾斜開始電圧を生成する傾斜開始電圧源と、
    所望の走査基準電圧を発生させる走査基準電圧源と、
    前記所定電極に接続可能な電極経路と、を有し、
    前記傾斜開始電圧源は、前記傾斜開始電圧を変化させ、
    前記走査基準電圧源は、
    前記傾斜開始電圧源と前記電極経路との間に接続され、
    前記傾斜開始電圧と前記走査基準電圧との和を前記電極経路に出力することにより、前記初期化パルス電圧を生成する、プラズマディスプレイの駆動装置。
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JP2014002092A (ja) * 2012-06-20 2014-01-09 Fuji Electric Co Ltd 半導体試験装置および半導体試験方法

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