JP2010276494A - 高感度電気化学式の特異結合分析方法およびデバイス - Google Patents
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Abstract
【課題】対象試料中の分析対象物を高感度に、かつ、手軽に測定することができる測定方法及びそれを用いた測定装置を提供する。
【解決手段】前記従来の課題を解決するもので、分析対象物と反応した抗体量を二本鎖核酸に保持する多数の電子伝達体の量とし、抗体に二本鎖核酸を修飾し、かつヘリカーゼを配置することで、測定したい抗体量検出時の応答増幅が可能となり、対象試料中の分析対象物を簡便な方法で高感度に測定することが可能となる測定方法を提供する。
【選択図】図1
【解決手段】前記従来の課題を解決するもので、分析対象物と反応した抗体量を二本鎖核酸に保持する多数の電子伝達体の量とし、抗体に二本鎖核酸を修飾し、かつヘリカーゼを配置することで、測定したい抗体量検出時の応答増幅が可能となり、対象試料中の分析対象物を簡便な方法で高感度に測定することが可能となる測定方法を提供する。
【選択図】図1
Description
本発明は試料中の微量な分析対象物を高感度に測定するための測定方法に関する。
近年、健康志向の高まりにより、病院内での専門家による臨床検査に加え、専門家ではなくとも在宅で簡便に検査を実施し、病期の予兆を捉えたいというニーズが高まっている。
病期の予兆を捉えるためには、測定する試料中に含まれる微量の分析対象物を正確に計測することが必要である。
このように、微量の分析対象物に対して、特異的に結合し分析する方法としては、抗原抗体反応を応用したイムノアッセイ、受容体を用いたレセプターアッセイ、及び相補的核酸配列のハイブリダイゼーションを用いた核酸プローブアッセイなどの多くの方法が知られており、その特異性の高さから、臨床検査をはじめとする広い分野で汎用されている。
更に、イムノアッセイの1 種であるクロマトグラフ分析法においては、例えば、特異結合物質が不溶化ないし固定化された多孔性担体または微粒子充填型担体からなるマトリクスに液状試料を接触させ、液状試料がマトリクスに沿って毛細管現象による浸透力によって流出する現象を利用することにより試料中の分析対象物の存否を分析する。
具体的には、光学的方法などにより任意に検知できる標識材によって標識された特異結合物質と、分析対象物とを特異結合反応させる。そして、分析対象物と特異結合反応した特異結合物質をマトリクス上に固定化された結合材に結合させ、マトリクス上に固定された標識量に応じて、最終的に試料中の分析対象物の存否を分析する。このクロマトグラフ分析法は、マトリクスにおける担体の表面積が大きいため、多量の特異結合物質を不溶化させることができ、特異結合反応を引き起こしうる反応分子間の衝突頻度が液相中における反応の場合に比して大きいため、計測感度および計測時間の面から有利である。
また、在宅で簡便に測定を実施することが必要であることから、測定器の小型化や簡便な操作での測定が望まれている。上記に示したような光学的方法を用いた標識材を用いると、光学測定が可能な測定装置を用いなければならず、測定装置が大型化する。
近年、抗原抗体反応を応用したイムノアッセイにおいて電気化学的に測定することを目的とし、標識材として電気化学メディエーターを用いる方法が提案されている。例えば、対象となる分析対象物に特定的に結合する抗体に、電極で反応する電気化学メディエーターであるフェロセンを結合させる方法が開示されている(非特許文献1参照)。このように電気化学メディエーターを結合した抗体を用いると、測定装置の小型化、簡便測定が可能となり、特に在宅での測定で有利である。
Biosensors and Bioelectronics 22 (2007) 2051-2056、P2052 「2.2. Preparation of anti-human Hb IgG labeled with Fc-COOH」
しかしながら、上記文献での抗体に結合した電気化学メディエーターは抗体に対して2.6個と少なく、分析対象物が微量しか存在しない場合、電気化学メディエーターの変化量が小さいことから、必要感度が得られない場合がある。また、抗体に対して多くの電気化学メディエーターを結合させると、抗体抗原反応に悪影響を及ぼし、測定感度が低下する場合がある。
そこで本発明は、前記従来の課題を解決するもので、対象試料中の分析対象物を高感度に、かつ、手軽に測定することができる測定方法及びそれを用いた測定装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の特異結合分析方法は、
(A)標識物質をインターカレートした二本鎖核酸を結合した第一の特異結合物質に分析対象物を含む試料を接触させることで、第一特異結合物質に前記分析対象物を結合させ、標識物質をインターカレートした二本鎖核酸−第一の特異結合物質−分析対象物の結合体/または混合体を得る工程、
(B)第一の固定部に固定した第二の特異結合物質に前記試料を接触させ、前記結合体/または混合体を第二の特異結合物質に結合させて、固定部に固定する工程、
(C)試料の移動方向に沿って前記第一の固定部よりも下流位置で、前記第一の固定部で固定されなかった第一の結合物質と結合している二本鎖構造を単鎖構造にすることでインターカレートされていた標識物質を遊離する工程、
(D)前記遊離した標識物質を検出部で計測する工程、および
(E)前記検出部で検出した信号強度に基づいて、前記試料中の分析対象物を定量する工程
を含む。
(A)標識物質をインターカレートした二本鎖核酸を結合した第一の特異結合物質に分析対象物を含む試料を接触させることで、第一特異結合物質に前記分析対象物を結合させ、標識物質をインターカレートした二本鎖核酸−第一の特異結合物質−分析対象物の結合体/または混合体を得る工程、
(B)第一の固定部に固定した第二の特異結合物質に前記試料を接触させ、前記結合体/または混合体を第二の特異結合物質に結合させて、固定部に固定する工程、
(C)試料の移動方向に沿って前記第一の固定部よりも下流位置で、前記第一の固定部で固定されなかった第一の結合物質と結合している二本鎖構造を単鎖構造にすることでインターカレートされていた標識物質を遊離する工程、
(D)前記遊離した標識物質を検出部で計測する工程、および
(E)前記検出部で検出した信号強度に基づいて、前記試料中の分析対象物を定量する工程
を含む。
このことから、試料中に含まれる微量の分析対象物と反応した第一の特異結合物質の量を定量する際、インターカレートされた標識物質で増幅した応答として検知することが可能となる。よって、微量の分析対象物を応答増幅し検出するため、高感度な測定が可能となる。
また、前記第一の特異結合物質、及び第二の特異結合物質が抗体であることが好ましい。
あるいは、前記第一の特異結合物質が抗原であり、第二の特異結合物質が抗体であってもよい。
また、前記(c)の工程で、固定部よりも下流位置にヘリカーゼを固定化し、ヘリカーゼにより二本鎖構造を単鎖構造にすることが好ましい。これは、比較的容易に二本鎖核酸を一本鎖に解離することが可能であるためである。
あるいは、前記(c)の工程で、固定部よりも下流位置で加熱する機構を有し、前記第一の固定部で固定されなかった第一の結合物質を加熱することにより二本鎖構造を単鎖構造にしてもよい。
なお、前記標識物質が電子伝達体であり、前記検出部が少なくとも作用極及び対極から成る電極系を含むことが好ましい。このことから、分析対象物を電気化学的に検出することが可能となり、簡便で小型な測定システムの構築が容易となる。
また、前記標識物質に含まれる前記電子伝達体がフェロセンであることが好ましい。
また、本発明の特異結合分析センサは、試料を供給する試料供給口と、前記試料供給口より供給された試料を一時的に保持する空間形成部と、前記空間形成部に保持された第一の特異結合物質と、第二の特異結合物質を固定化した第一の固定化部と、ヘリカーゼを固定化した第二の固定部と、前記標識物質を検出する検出部とを備える。
更に、本発明の特異結合分析デバイスは、前記特異結合分析センサを装着する装着部と、装着された前記特異結合分析センサの検出部の信号強度から前記試料中の分析対象物を定量する演算部と、前記演算部で定量された結果を表示する表示部とを備えるとよい。
このようにすると、簡便で小型な分析デバイスを構築することが可能となる。
あるいは、本発明の特異結合分析センサは、試料を供給する試料供給口と、前記試料供給口より供給された試料を一時的に保持する空間形成部と、前記空間形成部に保持された第一の特異結合物質と、第二の特異結合物質を固定化した第一の固定化部と、前記標識物質を検出する検出部とを備えたものでもよい。
その場合、本発明の特異結合分析デバイスは、前記特異結合分析センサを装着する装着部と、前記特異結合分析センサの温度制御を行う温度制御部と、装着された前記特異結合分析センサの検出部の信号強度から前記試料中の分析対象物を定量する演算部と、前記演算部で定量された結果を表示する表示部とを備えたものとする。このようにすると、特異結合分析センサの構成をより簡易にすることが可能となる。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、分析対象物と反応した抗体量を二本鎖核酸に保持する多数の電子伝達体の量で評価する事で、応答増幅が可能となり、対象試料中の分析対象物を簡便な方法で高感度に測定することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。
(実施の形態1) (補足:抗体に二重らせんFec標識パターン)
ここでは、分析対象物としてヒト血清アルブミン(hsA)、第一の特異結合物質、および第二の特異結合物質として抗hsAモノクローナル抗体、 第一の特異結合物質に結合する二本鎖核酸として、5’末端にメルカプトヘキシル基を有するチミジンの20量体(HS−dT20)とアデニン20量体(dA20)を、またインターカレートする標識物質としてフェロセン化ナフタレンジイミド誘導体(S.Takenaka et al.,J.Chem.Soc.,Commim.,1111(1998))を、二本鎖核酸の二本鎖構造を単鎖構造にする物質としてヘリカーゼを例に、本発明の一実施の形態を説明する。
ここでは、分析対象物としてヒト血清アルブミン(hsA)、第一の特異結合物質、および第二の特異結合物質として抗hsAモノクローナル抗体、 第一の特異結合物質に結合する二本鎖核酸として、5’末端にメルカプトヘキシル基を有するチミジンの20量体(HS−dT20)とアデニン20量体(dA20)を、またインターカレートする標識物質としてフェロセン化ナフタレンジイミド誘導体(S.Takenaka et al.,J.Chem.Soc.,Commim.,1111(1998))を、二本鎖核酸の二本鎖構造を単鎖構造にする物質としてヘリカーゼを例に、本発明の一実施の形態を説明する。
<特異結合分析センサの構成>
図1に特異結合分析センサ1の分解斜視図を示す。特異結合分析センサ1は、固定化基板30、スペーサ20、マトリックス22、電極基板10を図1のような順で張り合わせて作成する。スペーサ20の厚みとマトリックス22の厚みをそろえることで、試料空間40、及び空気孔41が形成される。また、第二の固定部31は、ヘリカーゼを固定する位置である。
図1に特異結合分析センサ1の分解斜視図を示す。特異結合分析センサ1は、固定化基板30、スペーサ20、マトリックス22、電極基板10を図1のような順で張り合わせて作成する。スペーサ20の厚みとマトリックス22の厚みをそろえることで、試料空間40、及び空気孔41が形成される。また、第二の固定部31は、ヘリカーゼを固定する位置である。
<固定化基板の作成>
固定化基板30は次のように作成する。まず、ポリエチレンテレフタレ−ト等からなる電気絶縁性の基板上に第二の固定部31として金薄膜を形成する。また、ヘリカーゼを金電極に固定化するために、ジチオビス(スクシンイミジル ウンデカネート)(以下、DSUと略す)をヘリカーゼを反応させてDSU修飾ヘリカーゼを精製する。次に、第二の固定部31である金薄膜上に、DSU修飾ヘリカーゼの水溶液を滴下し、2時間放置した後、超純粋で洗浄し、固定化基板30とする。
固定化基板30は次のように作成する。まず、ポリエチレンテレフタレ−ト等からなる電気絶縁性の基板上に第二の固定部31として金薄膜を形成する。また、ヘリカーゼを金電極に固定化するために、ジチオビス(スクシンイミジル ウンデカネート)(以下、DSUと略す)をヘリカーゼを反応させてDSU修飾ヘリカーゼを精製する。次に、第二の固定部31である金薄膜上に、DSU修飾ヘリカーゼの水溶液を滴下し、2時間放置した後、超純粋で洗浄し、固定化基板30とする。
本発明において、ヘリカーゼを金電極に固定化するために、DSUをヘリカーゼに修飾する方法を説明しているがこれに限定されるものではなく、ヘリカーゼのようなたんぱく質を金表面に固定化することが可能である−SH基や−SS−基をタンパク質に導入しておけばよい。また、その導入の方法は、今回のようなアミンカップリング法が一般的であるがこれに限定されるものではなく、反応によりたんぱく質の変性が少なく、また金と反応する官能基(−SH、−SS−基)を導入できる方法であればよい。
また、今回は、二本鎖核酸を一本鎖核酸に解離する物質としてヘリカーゼを使用する例を示しているが、これに限定されるものではない。ヘリカーゼと同様に、二本鎖核酸を一本鎖核酸に解離する機能を保持していれば、使用することが可能である。
<電極基板の作成>
電極基板10は次のように作成する。まず、ポリエチレンテレフタレ−ト等からなる電気絶縁性の基板上にパラジウムをスパッタリングし、次にトリミングを行うことで、作用極14、作用極リード12、対極15、及び対極リード13からなる電極系を作製する。また、電極基板のリード側に、試料供給口を形成するための凹みを設ける。
電極基板10は次のように作成する。まず、ポリエチレンテレフタレ−ト等からなる電気絶縁性の基板上にパラジウムをスパッタリングし、次にトリミングを行うことで、作用極14、作用極リード12、対極15、及び対極リード13からなる電極系を作製する。また、電極基板のリード側に、試料供給口を形成するための凹みを設ける。
<マトリックス部の作成>
マトリックス22は、分析対象物および特異結合物質が展開される場であればよく、多孔性担体やゲル担体などが挙げられる。ここでは、ニトロセルロースを使用する。
マトリックス22は、分析対象物および特異結合物質が展開される場であればよく、多孔性担体やゲル担体などが挙げられる。ここでは、ニトロセルロースを使用する。
まず、第一の固定部24に第二の特異結合物質である抗hsAモノクローナル抗体を固定化する。次にマトリクスをブロッキングし、マトリクスへの非特異吸着を低減させることが好ましい。ブロッキングは、タンパク質(例えば、牛血清アルブミン、もしくは乳蛋白質など)、ポリビニルアルコール、エタノールアミン、またはこれの組み合わせなどを用いて処理することができる。
次に、マトリックス22の担持部23に、第一の特異結合物質として、フェロセン化ナフタレンジイミド誘導体をインターカレートした二本鎖核酸が結合している抗hsAモノクローナル抗体(以後、Feインターカレート修飾抗体と略す)を担持する。二本鎖核酸としては、5’末端にメルカプトヘキシル基を有するチミジンの20量体(HS−dT20)と抗hsAモノクローナル抗体を、架橋剤、例えばN−(4−マレイミドブチリロキシ)スクシンイミド(以下、GMBSと略す)を用いて架橋させ、アデニンの20量体(dA20)およびフェロセン化ナフタレンジイミド誘導体とを含む0.1M酢酸/酢酸カリウム水溶液(pH5.6)−0.1M塩化カリウム水溶液の混合液と反応させて生成する。なお、チミジンの20量体(HS−dT20)、アデニン20量体(dA20)、およびインターカレートする標識物質であるフェロセン化ナフタレンジイミド誘導体の合成方法については、 特開2000−329738の実施例1記載の方法を用いる。この時、乾燥状態で担持することが好ましい。例えば、ブロッキング後のマトリクスに第一の特異結合物質を含む試薬を塗布し、乾燥させる。
ここで、担持と固定化の差について補足説明をする。固定化された試薬は試料液と共に下流に流されないが、担持した試薬は試料液と共に下流に流されることが大きな違いである。
<特異結合分析センサの作成>
上記で作成した固定化基板30、スペーサ20、マトリックス22、電極基板10を図1のような順で張り合わせることで特異結合分析センサ1を作成する。なお、固定化基板30上に形成している第二の固定部31の位置は、電極基板10上に形成している作用極14および対極15から成る電極系よりも試料点着部寄りに形成されているが、第二の固定部31と作用極14および対極15から成る電極系の位置は、本実施の形態に示した構成に限定されるものではなく、第二の固定部の上面、下面、及び、下流部に設置が可能である。
上記で作成した固定化基板30、スペーサ20、マトリックス22、電極基板10を図1のような順で張り合わせることで特異結合分析センサ1を作成する。なお、固定化基板30上に形成している第二の固定部31の位置は、電極基板10上に形成している作用極14および対極15から成る電極系よりも試料点着部寄りに形成されているが、第二の固定部31と作用極14および対極15から成る電極系の位置は、本実施の形態に示した構成に限定されるものではなく、第二の固定部の上面、下面、及び、下流部に設置が可能である。
<特異結合分析センサを用いた分析対象物の測定>
次に、特異結合分析センサ1の測定方法について、以下説明する。
次に、特異結合分析センサ1の測定方法について、以下説明する。
まず、hsAを含む試料溶液を準備する。hsAを緩衝液に溶解させた標準液でも、尿や血液のサンプルでもよい。
hsA標準液を特異結合分析センサ1の試料点着部21から供給すると、まずマトリックス22内を毛管現象で浸透展開しながら担持部23に流入する。そこで、試料液中のhsAと担持部23に担持しているFeインターカレート修飾抗体とが結合する。結合したhsA−Feインターカレート修飾抗体複合体及び、未反応のFeインターカレート修飾抗体は、更にマトリックス上を進み、第一の固定部24に流入する。そこで、hsA−Feインターカレート修飾抗体複合体は、第一の固定部24に固定化されている抗hsAモノクローナル抗体と更に複合体を形成する。一方、抗原であるhsAと結合していないFeインターカレート修飾抗体は、第一の固定部24に固定化されている抗hsAモノクローナル抗体と反応せずそのまま試料空間41に進む。
次に、試料空間40に到達したFeインターカレート修飾抗体は、第二の固定部31に固定化しているヘリカーゼにより二本鎖核酸が単鎖に解かれ、その結果、インターカレートされている標識物(フェロセン化ナフタレンジイミド誘導体)は二本鎖核酸から遊離する。遊離した標識物の電気化学的な検出から、Feインターカレート修飾抗体の量を推定する。遊離した標識物は電気化学活性なフェロセンであるため、十分な酸化電位を作用極14に引加することで、作用極上でフェロセンの酸化電流を測定し、その電流値の変化から濃度を推定する。
つまり、本法では、試料中のhsA量が減少するほど、試料空間に流出する、Feインターカレート修飾抗体の量が多くなり、その結果、遊離するフェロセン誘導体量が増加するため、作用極で測定する酸化電流値は増大することになる。
また、本発明の特長は、Feインターカレート修飾抗体を用いることで、電極で検出する標識物を大量にかつ、抗体への反応サイトが少ない状態でFeインターカレート修飾抗体として配置させることから、抗体1分子の応答を数十倍のフェロセンの放出に増幅させることが可能であることである。つまり、従来からの抗体に多量の標識物を保持させることで抗体の抗原との反応性が低下するという課題に対し、今回の構成では抗体に反応させる箇所は少なくかつ多量の標識物を保持させることが可能であることから、抗体の抗原との反応性を落とすことなく、高感度でかつ簡便な計測系を構築することが可能になる。
(実施の形態2) (補足:抗原に二重らせんFec標識パターン)
ここでは、分析対象物、および第一の特異結合物質としてヒト血清アルブミン(hsA)、第二の特異結合物質として抗hsAモノクローナル抗体、 第一の特異結合物質に結合する二本鎖核酸として、5’末端にメルカプトヘキシル基を有するチミジンの20量体(HS−dT20)とアデニン20量体(dA20)を、またインターカレートする標識物質としてフェロセン化ナフタレンジイミド誘導体(S.Takenaka et al.,J.Chem.Soc.,Commim.,1111(1998))を、二本鎖核酸の二本鎖構造を単鎖構造にする物質としてヘリカーゼを例に、本発明の一実施の形態を説明する。
ここでは、分析対象物、および第一の特異結合物質としてヒト血清アルブミン(hsA)、第二の特異結合物質として抗hsAモノクローナル抗体、 第一の特異結合物質に結合する二本鎖核酸として、5’末端にメルカプトヘキシル基を有するチミジンの20量体(HS−dT20)とアデニン20量体(dA20)を、またインターカレートする標識物質としてフェロセン化ナフタレンジイミド誘導体(S.Takenaka et al.,J.Chem.Soc.,Commim.,1111(1998))を、二本鎖核酸の二本鎖構造を単鎖構造にする物質としてヘリカーゼを例に、本発明の一実施の形態を説明する。
<特異結合分析センサの構成>
特異結合分析センサ51の構成を図1に記載する。つまり、実施の形態1で説明した特異結合分析センサ1に示す構成と同じである。
特異結合分析センサ51の構成を図1に記載する。つまり、実施の形態1で説明した特異結合分析センサ1に示す構成と同じである。
また、マトリックス部の22以外の、固定化基板30、電極基板10の作成方法については、実施の形態1と同じ方法を使用する。
<マトリックス部の作成>
マトリックス22は、分析対象物および特異結合物質が展開される場であればよく、多孔性担体やゲル担体などが挙げられる。ここでは、ニトロセルロースを使用する。
マトリックス22は、分析対象物および特異結合物質が展開される場であればよく、多孔性担体やゲル担体などが挙げられる。ここでは、ニトロセルロースを使用する。
まず、第一の固定部24に第二の特異結合物質である抗hsAモノクローナル抗体を固定化する。次にマトリクスをブロッキングし、マトリクスへの非特異吸着を低減させることが好ましい。ブロッキングは、タンパク質(例えば、牛血清アルブミン、もしくは乳蛋白質など)、ポリビニルアルコール、エタノールアミン、またはこれの組み合わせなどを用いて処理することができる。
次に、マトリックス22の担持部23に、第一の特異結合物質として、フェロセン化ナフタレンジイミド誘導体をインターカレートした二本鎖核酸が結合しているhsA(以後、FeインターカレートhsAと略す)を担持する。二本鎖核酸としては、5’末端にメルカプトヘキシル基を有するチミジンの20量体(HS−dT20)とhsAを、架橋剤、例えばN−(4−マレイミドブチリロキシ)スクシンイミド(以下、GMBSと略す)を用いて架橋させ、アデニンの20量体(dA20)およびフェロセン化ナフタレンジイミド誘導体とを含む0.1M酢酸/酢酸カリウム水溶液(pH5.6)−0.1M塩化カリウム水溶液の混合液と反応させて生成する。なお、チミジンの20量体(HS−dT20)、アデニン20量体(dA20)、およびインターカレートする標識物質であるフェロセン化ナフタレンジイミド誘導体の合成方法については、 特開2000−329738の実施例1記載の方法を用いる。この時、乾燥状態で担持することが好ましい。例えば、ブロッキング後のマトリクスに第一の特異結合物質を含む試薬を塗布し、乾燥させる。
<特異結合分析センサの作成>
上記で作成した固定化基板30、スペーサ20、マトリックス22、電極基板10を図1のような順で張り合わせることで特異結合分析センサ51を作成する。なお、固定化基板30上に形成している第二の固定部31の位置は、電極基板10上に形成している作用極14および対極15から成る電極系よりも試料点着部寄りに形成されているが、第二の固定部31と作用極14および対極15から成る電極系の位置は、本実施の形態に示した構成に限定されるものではなく、第二の固定部の上面、下面、及び、下流部に設置が可能である。
上記で作成した固定化基板30、スペーサ20、マトリックス22、電極基板10を図1のような順で張り合わせることで特異結合分析センサ51を作成する。なお、固定化基板30上に形成している第二の固定部31の位置は、電極基板10上に形成している作用極14および対極15から成る電極系よりも試料点着部寄りに形成されているが、第二の固定部31と作用極14および対極15から成る電極系の位置は、本実施の形態に示した構成に限定されるものではなく、第二の固定部の上面、下面、及び、下流部に設置が可能である。
<特異結合分析センサを用いた分析対象物の測定>
次に、特異結合分析センサ1の測定方法について、以下説明する。
次に、特異結合分析センサ1の測定方法について、以下説明する。
まず、hsAを含む試料溶液を準備する。hsAを緩衝液に溶解させた標準液でも、尿や血液のサンプルでもよい。
hsA標準液を特異結合分析センサ51の試料点着部21から供給すると、まずマトリックス22内を毛管現象で浸透展開しながら担持部23に流入する。そこで、試料液中のhsAと担持部23に担持しているFeインターカレートhsAとが混合する。混合した状態の試料中に含まれているhsAとFeインターカレートhsAは、更にマトリックス上を進み、第一の固定部24に流入する。そこで、試料中に含まれているhsAとFeインターカレートhsAは、第一の固定部24に固定化している抗hsAモノクローナル抗体と複合体を形成する。この時、特異結合分析センサ51内に存在するFeインターカレートhsAの量は一定であることから、試料中に含まれているhsAの量が少なければ、より多くの抗hsAモノクローナル抗体とFeインターカレートhsAが反応する。その後、第一の固定部24に固定化されている抗hsAモノクローナル抗体と反応せずそのまま試料空間41に進むFeインターカレートhsAの量と試料中のhsAの量が相関することになる。
次に、試料空間40に到達したFeインターカレートhsAは、第二の固定部31に固定化しているヘリカーゼにより二本鎖核酸が単鎖に解かれ、その結果、インターカレートされている標識物(フェロセン化ナフタレンジイミド誘導体)は二本鎖核酸から遊離する。遊離した標識物の電気化学的な検出から、Feインターカレート修飾抗体の量を推定する。遊離した標識物は電気化学活性なフェロセンであるため、十分な酸化電位を作用極14に引加することで、作用極上でフェロセンの酸化電流を測定し、その電流値の変化から濃度を推定する。
つまり、本法では、試料中のhsA量が減少するほど、試料空間に流出する、Feインターカレート修飾抗体の量が減少し、その結果、遊離するフェロセン誘導体量が減少するため、作用極で測定する酸化電流値は減少することになる。
また、本発明の特長は、FeインターカレートhsAを用いることで、電極で検出する標識物を大量にかつ、抗体への反応サイトが少ない状態でFeインターカレートhsAとして配置させることから、抗体1分子の応答を数十倍のフェロセンの放出に増幅させることが可能であることであり、高感度でかつ簡便な計測系を構築することが可能になる。
ここで、本発明の特異結合分析方法に用いられる試料は、分析対象物が含まれると予測される液状の試料である。例えば、尿、血清、血漿、全血、唾液、涙液、髄液、および乳頭などからの分泌液などが挙げられる。また、粘液、体組織または細胞などの固形状、ゲル状またはゾル状物を、緩衝液、抽出液または溶解液などの液体に懸濁または溶解させて得られる試料であってもよい。
また、本発明における分析対象物は、当該分析対象物と特異的に結合する特性を有する特異結合物質が存在するものであればよく、例えば、抗体や抗原として機能する各種蛋白質、ポリペプチド、糖蛋白質、多糖類、複合糖脂質、核酸、エフェクター分子、レセプター分子、酵素およびインヒビターなどが挙げられる。さらに具体的には、α ― フェトプロテイン、癌胎児性抗原( C E A ) 、C A 1 2 5 、C A 1 9 − 9 などの腫瘍マーカー、アディポネクチンやレプチンなどのメタボリックマーカー、β 2 −ミクログロブリン( β 2 m ) 、フェリチンなどの各種蛋白質、糖蛋白質または複合糖脂質、エストラジオール( E 2 ) 、エストリオール( E 3 ) 、ヒト絨毛性性線刺激ホルモン(h C G ) 、黄体形成ホルモン( L H ) 、ヒト胎盤ラクトゲン( h P L ) などの各種ホルモン、H B s 抗原、H B s 抗体、H B c 抗原、H B c 抗体、H C V 抗体、H I V 抗体などの各種ウィルス関連抗原およびウィルス関連抗体、各種アレルゲンおよびこれに対応するIg E 抗体、麻薬性薬物、医療性薬物およびこれらの代謝産物、ウィルスおよび腫瘍関連ポリヌクレオチド配列の核酸などが挙げられる。
なお、標識物は二本鎖核酸にフェロセン化ナフタレンジイミド誘導体を使用する例を示したが、これに限定されるものではなく、インターカレートし、かつ酸化還元活性を有する物質であればよい。酸化還元活性部分としては、フェロセン化合物、カテコールアミン化合物、金属ビピリジン錯体、金属フェナントロリン錯体あるいはビオローゲン化合物であることが好ましく、フェロセン化合物であることが特に好ましい。縫い込み型インターカレータ部分としては、ナフタレンジイミド、アントラセン、アントラキノン等であることが好ましい。
また、本実施の形態では、二本鎖核酸を単鎖にする方法として、ヘリカーゼを用いた場合を記載したが、これに限定されるものではない。例えば、二本鎖核酸に対して、加熱することで、単鎖にする方法を用いてもよい。この場合、本実施の形態で説明したセンサにおいて第二の固定部を除いた構成となる。このことから、センサの構成としてより簡易な構成にすることが可能であり、センサの作成においては有利である。また、加熱する程度については、使用した二本鎖核酸の種類に応じて設定すればよく、例えば今回実施の形態1に記載している二本鎖核酸については47℃程度で適当である。またこの場合は、測定装置の中にセンサの温度制御部を設けることでセンサの温度管理を実施する。
また、作用極としては、電子伝達体を酸化する際にそれ自身が酸化されない導電性材料であれば用いることができる。対極としては、パラジウム、金、白金等の貴金属やカーボン等の一般的に用いられる導電性材料であれば用いることができる。この中で、作用極、対極が貴金属を主成分とすることが好ましい。このようにすると、電極をより微細に加工することが可能となるため、高精度化及び検体量の削減が可能となる。また、電極反応を妨げない程度に、タンパク質の吸着を防ぐ表面処理を実施すれば、より高感度化が期待できる。
本発明にかかる高感度電気化学式の特異結合分析方法およびデバイスは、試料中の微量な分析対象物を小型で簡便に、かつ高感度に測定することが可能になり、例えば、在宅で使用する健康管理用途としての尿、血液センサとして有用である。更に、この在宅センサを用いることで、健康増進を促進するツールを提供することも可能である。
1、51 センサ
10 電極基板
12 作用極リード
13 対極リード
14 作用極
15 対極
20 スペーサ
21 試料点着部
22 マトリックス
23 担持部
24 第一の固定部
30 固定化基板
31 第二の固定部
40 試料空間
10 電極基板
12 作用極リード
13 対極リード
14 作用極
15 対極
20 スペーサ
21 試料点着部
22 マトリックス
23 担持部
24 第一の固定部
30 固定化基板
31 第二の固定部
40 試料空間
Claims (11)
- (A)標識物質をインターカレートした二本鎖核酸を結合した第一の特異結合物質に分析対象物を含む試料を接触させることで、第一特異結合物質に前記分析対象物を結合させ、標識物質をインターカレートした二本鎖核酸−第一の特異結合物質−分析対象物の結合体/または混合体を得る工程、
(B)第一の固定部に固定した第二の特異結合物質に前記試料を接触させ、前記結合体/または混合体を第二の特異結合物質に結合させて、固定部に固定する工程、
(C)試料の移動方向に沿って前記第一の固定部よりも下流位置で、前記第一の固定部で固定されなかった第一の結合物質と結合している二本鎖構造を単鎖構造にすることでインターカレートされていた標識物質を遊離する工程、
(D)前記遊離した標識物質を検出部で計測する工程、
(E)前記検出部で検出した信号強度に基づいて、前記試料中の分析対象物を定量する工程
を有することを特長とする特異結合分析方法。 - 更に、前記第一の特異結合物質、及び第二の特異結合物質が抗体であることを特長とする請求項1記載の特異結合分析方法。
- 更に、前記第一の特異結合物質が抗原であり、第二の特異結合物質が抗体であることを特長とする請求項1記載の特異結合分析方法。
- 更に、前記(c)の工程で、固定部よりも下流位置にヘリカーゼを固定化し、ヘリカーゼにより二本鎖構造を単鎖構造にすることを特長とする請求項1記載の特異結合分析方法。
- 更に、前記(c)の工程で、固定部よりも下流位置で加熱する機構を有し、前記第一の固定部で固定されなかった第一の結合物質を加熱することにより二本鎖構造を単鎖構造にすることを特長とする請求項1記載の特異結合分析方法。
- 更に、前記標識物質が電子伝達体であり、前記検出部が少なくとも作用極及び対極から成る電極系を含むことを特長とする請求項1記載の特異結合分析方法。
- 更に、前記標識物質に含まれる前記電子伝達体がフェロセンであることを特長とする請求項4記載の特異結合分析方法。
- 試料を供給する試料供給口と、前記試料供給口より供給された試料を一時的に保持する空間形成部と、前記空間形成部に保持された第一の特異結合物質と、第二の特異結合物質を固定化した第一の固定化部と、ヘリカーゼを固定化した第二の固定部と、前記標識物質を検出する検出部とを備えた特異結合分析センサ。
- 試料を供給する試料供給口と、前記試料供給口より供給された試料を一時的に保持する空間形成部と、前記空間形成部に保持された第一の特異結合物質と、第二の特異結合物質を固定化した第一の固定化部と、前記標識物質を検出する検出部とを備えた特異結合分析センサ。
- 請求項8記載の前記特異結合分析センサを装着する装着部と、装着された前記特異結合分析センサの検出部の信号強度から前記試料中の分析対象物を定量する演算部と、前記演算部で定量された結果を表示する表示部とを備えた特異結合分析デバイス。
- 請求項9記載の前記特異結合分析センサを装着する装着部と、前記特異結合分析センサの温度制御を行う温度制御部と、装着された前記特異結合分析センサの検出部の信号強度から前記試料中の分析対象物を定量する演算部と、前記演算部で定量された結果を表示する表示部とを備えた特異結合分析デバイス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009129873A JP2010276494A (ja) | 2009-05-29 | 2009-05-29 | 高感度電気化学式の特異結合分析方法およびデバイス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009129873A JP2010276494A (ja) | 2009-05-29 | 2009-05-29 | 高感度電気化学式の特異結合分析方法およびデバイス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010276494A true JP2010276494A (ja) | 2010-12-09 |
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ID=43423591
Family Applications (1)
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JP2009129873A Pending JP2010276494A (ja) | 2009-05-29 | 2009-05-29 | 高感度電気化学式の特異結合分析方法およびデバイス |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010276494A (ja) |
-
2009
- 2009-05-29 JP JP2009129873A patent/JP2010276494A/ja active Pending
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