JP2010276294A - 換気装置取替用ユニット及び換気装置の取替方法並びに換気装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】外壁1に残存した既設の換気装置の木枠3に取り付ける塞ぎ板11と、この塞ぎ板11に設けた排気用のダクト12を有し、その塞ぎ板11を木枠3に取り付けることでダクト12が木枠3内に挿入し、このダクト12の外周面と木枠3の内周面との間の隙間が塞ぎ板11で閉塞されるようにした換気装置取替用ユニットで、前述の木枠3を利用して新設の換気装置の排気用のダクトを室外まで配設できるので、そのダクトのために大掛かりな作業が不要となるから、既設の換気装置を新設の換気装置に簡単な作業で取り替えできる。
【選択図】図3
Description
そこで、台所のリフォーム時などに既設の第1の換気装置を第2の換気装置に取り替えることがある。
その際には、外壁に取り付けてある既設の第1の換気装置及び外壁の取付孔に取り付けてある木枠を外壁から取り外し、その外壁の取付孔を閉塞すると共に、取り外した跡を補修した後に、前記外壁に第2の換気装置を取り付け、その第2の換気装置の排気口に連通させて屋外へと油煙や臭気を導くための排気用のダクトを外壁を貫通して設置することになり、その作業は大掛かりで労力や費用のかかるものであった。
前記塞ぎ板11を、外壁1の取付孔2に取り付けてある木枠3に取り付けることで、前記ダクト12が木枠3内に挿入し、そのダクト12の外周面と木枠3の内周面との間の隙間が塞ぎ板11で閉塞されるようにしたものである。
この木枠3に、前記請求項1,2,3いずれか1項に記載の換気装置取替用ユニット8を取り付け、
前記外壁1の室内側面1aに、新設の換気装置を取り付け、
この新設の換気装置の排気口42と、前記換気装置取替用ユニット8のダクト12を、接続用ダクト43で連通するようにしたものである。
したがって、外壁1の取付孔2に取り付けてある木枠3、その取付孔2を利用して新設の換気装置の排気用のダクトを室外まで容易に配設でき、取付孔2を閉塞したり、外壁1の補修作業が必要なく、既設の換気装置を新設の換気装置に取り替える作業が簡単で、その労力や費用を少なく抑えることができる。
前記既設の換気装置4は、ハウジング5内にプロペラファンとモータを取り付けたプロペラファンを用いた換気扇と呼ばれる換気装置で、そのハウジング5が木枠3に固着具で、室内側から固着して取り付けてある。
前記外壁1の室内側面1aには不燃材6が取り付けてあると共に、その外壁1の室外側面1bにはウエザーカバー7が取り付けてある。
なお、図1においてプロペラファンを用いた換気扇と呼ばれる換気装置は従来と同様であるから、全体を仮想線で示して内部構造は図示を省略してある。
図1に示す換気装置4のハウジング5を室内側から取り外し、図2に示すように木枠3を残存させる。不燃材6、ウエザーカバー7も残存する。
前記残存した木枠3が腐食していたり、損傷しているときには、その木枠3を取り外し、取付孔2内に新しい木枠3を取り付ける。
この換気装置取替用ユニット8は、図2、図3に示すように、取替え具10と不燃層20と防鳥網30を備えている。
前記取替え具10は、木枠3の開口部を閉塞する金属製の塞ぎ板11と、この塞ぎ板11に設けた金属製のダクト12を有し、その塞ぎ板11を木枠3に固着して取り付けることで木枠3の室内側の開口部を閉塞する、つまり木枠3の内周面とダクト12の外周面との間の隙間を閉塞する。これとともに、ダクト12が木枠3内に挿入する。
例えば、断熱性を有する不燃材料より成るプレート21を、木枠3の内周面3aに接して取り付ける。このプレート21(不燃層20)の厚さは9.5mm以上である。
なお、木枠3の内周面3aとダクト12とが10cm以上離れていれば前述の不燃層20を設けなくとも良い。
この防鳥網30と前記ダクト12の先端面は接触しないようにする。
これによって、ダクト12を外壁1の室外側面1bの近くまで配管することができる。
なお、既設のウエザーカバー7に防鳥網が取り付けてある場合には、この防鳥網30を取り付けなくとも良い。
次に、防鳥網30を取り付ける。
最後に取替え具10の塞ぎ板11を取り付ける。
この新設の換気装置40はフード本体41内に、多翼ファンを有した送風機、フィルターなどを取り付けたレンジフードと呼ばれる換気装置で、そのフード本体41を前述の外壁1の室内側面1aに取り付ける。
前記フード本体41の排気口42と前記ダクト12とを接続ダクト43で連通する。
つまり、多翼ファンを用いた送風機の場合には、吸込口がファンの回転中心と同心状で、排気口がファンの回転中心よりもずれた位置となるので、その送風機をフード本体41の中央部に取り付けると排気口42がフード本体41の中央部からずれた位置となり、前述のように木枠3の中心と位置がずれる。
したがって、外壁1の取付孔2に取り付けてある木枠3、その取付孔2を利用して新設の換気装置40の排気用のダクトを室外まで容易に配設でき、木枠3の取り外し作業や、木枠3の開口部を閉塞するために外壁1の補修作業が必要なく、既設の換気装置を新設の換気装置に取り替える作業が簡単で、その労力や費用を少なく抑えることができる。
前記木枠3は、上横板3bと下横板3cと左右の縦板3dで矩形状の枠体としてある。
前記取替え具8の塞ぎ板11は、上端面11aと下端面11bと左縦端面11cと右縦端面11dを有する前記木枠3よりも大きな矩形板状で、ダクト貫通孔13を有していると共に、そのダクト貫通孔13の周縁に小孔14が複数形成してある。
この塞ぎ板11はアルミニウムにより形成されている。
前記ダクト貫通孔13は、その中心が塞ぎ板11の中心11eよりも左右一方及び上下一方にずれた位置となるように形成してある。
図5では、ダクト貫通孔13の中心は、塞ぎ板11の中心11eよりも左縦端面11c及び下端面11bにずれた位置となるように形成されている。
そして、他側筒17を塞ぎ板11のダクト貫通孔13に挿通してフランジ15を塞ぎ板11の表面(室内側に向かう面)に気密材18(リング状のシールプレート)を介して押しつけて固着してある。例えば、ボルト19aをフランジ15の孔15a、塞ぎ板11の小孔14を挿通してナット19bに螺合してダクト12を塞ぎ板11に、ダクト12の中心が塞ぎ板11の中心11eよりも左右一方及び上下一方にずれた位置となるように固着して取り付けてある。
前記一側筒16が塞ぎ板11の表面よりも室内側に突出し、他側筒17が塞ぎ板11の裏面よりも室外側に突出していると共に、他側筒17(ダクト12)の外周面と塞ぎ板11のダクト貫通孔13との間に隙間がある。
そして、塞ぎ板11を木枠3にねじなどの固着具10aで固着して取り付ける。
このようであるから、大きさの異なる木枠3に取り付けて木枠3の開口部を閉塞できると共に、切断作業が簡単である。
前記防鳥網30は、左右の縦縁を折り曲げて取付片部31とし、この取付片部31を前記不燃層20の左右の縦プレート21c(左右の縦内面)に固着具32で固着して取り付けてある。
例えば、前述した気密材18を断熱性を有する材料にする。
Claims (6)
- 金属製の塞ぎ板11に金属製のダクト12を取り付けた取替え具10を備え、
前記塞ぎ板11を、外壁1の取付孔2に取り付けてある木枠3に取り付けることで、前記ダクト12が木枠3内に挿入し、そのダクト12の外周面と木枠3の内周面との間の隙間が塞ぎ板11で閉塞されるようにしたことを特徴とする換気装置取替用ユニット。 - 前記木枠3の内周面を被覆する不燃層20を備えている請求項1記載の換気装置取替用ユニット。
- 前記木枠3内部に、室内側から取り付け可能な防鳥網30を備え、この防鳥網30はダクト12よりも室外側寄りに取り付けられる請求項1又は2記載の換気装置取替用ユニット。
- 外壁1の木枠3から既設の換気装置を取り外して木枠3を残存し、
この木枠3に、前記請求項1,2,3いずれか1項に記載の換気装置取替用ユニット8を取り付け、
前記外壁1の室内側面1aに、新設の換気装置を取り付け、
この新設の換気装置の排気口42と、前記換気装置取替用ユニット8のダクト12を、接続用ダクト43で連通するようにしたことを特徴とする換気装置の取替方法。 - 前記残存した木枠3を取付孔2から取り外し、その取付孔2内に新しい木枠3を取り付け、
この木枠3に、換気装置取替用ユニット8を取り付けるようにした請求項4記載の換気装置の取替方法。 - 外壁1の取付孔2に取り付けてある木枠3と、この木枠3に取り付けた請求項1,2,3いずれか1項記載の換気装置取替用ユニット8と、前記外壁1の室内側面1aに取り付けた新設の換気装置と、この新設の換気装置の排気口42と前記換気装置取替用ユニット8のダクト12を連通する接続用ダクト43を備えていることを特徴とする換気装置。
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