JP2010276225A - 冷蔵庫 - Google Patents

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慎介 葛島
Junichi Fujita
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Abstract

【課題】基板実装の効率向上を図ることで、基板収納空間を省スペース化した冷蔵庫を得る。
【解決手段】外箱11と内箱10との間に断熱材6を有する冷蔵庫において、前記外箱11の上面から前記断熱材6側に後退させた冷蔵庫上面16と、該冷蔵庫上面16よりも前記断熱材6側に後退させた後退部平面13と、前記冷蔵庫上面16と前記後退部平面13との間を繋ぐ接続面14とを有する後退部12を備え、該後退部12上には柔軟性を有しないリジット基板8と、柔軟性を有するフレキシブル基板9とが複合した制御基板を配置し、高さが最も高い実装部品は前記リジット基板8に実装し、前記リジット基板8は前記後退部平面13に配置し、前記フレキシブル基板9は前記接続面14に配置し、前記冷蔵庫上面16,前記後退部平面13及び前記接続面14に沿う形状を有する真空断熱材5を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、制御基板を有する冷蔵庫に関する。
従来、電気部品の制御等を行うための制御基板を有する冷蔵庫においては、特許文献1に記載のように、冷蔵庫の上面板と背面板が交わる稜線部分の内部に基板収納空間を設け、この基板収納空間に制御基板を収納する構成が知られている。
また、特許文献2には、複数の基板で制御基板が構成されており、最大高さの実装部品を有する基板を箱体の天井壁と背面壁が交わる角部を内側に後退させた後退部に設置する構成が記載されている。また、前記複数の基板のうち、実装部品が比較的小さい基板を天井壁上面もしくは背面部に設置する構成が記載されている。
特開平6−221752号公報 特開2006−112658号公報
特許文献1によれば、制御基板を収納する基板収納空間が冷蔵庫の上方に突出することを抑制する。これにより、冷蔵庫の外形寸法が大きくならず、据付性が向上する。また、冷蔵庫の上面に突出部を有しないことから、意匠性が向上する。
また、特許文献2によれば、基板を収納するために要する空間を最小限に抑えることができる。すなわち、断熱材の厚みにつき、断熱性能を必要十分に満足しつつ前記空間を設けるため、熱漏洩を抑制できる。
ここで、近年、冷蔵庫の省スペース化及び収納容積の拡大が求められており、より具体的には、外形寸法を従来から変更せずに内容積を増加させることが求められている。
また、近年の冷蔵庫においては、使用者のライフスタイルにあった付加価値を提供するために、各種付加機能を備えることが一般的である。すると、該機能を制御するための基板実装部品は必然的に増加する。
しかしながら、上記従来の技術では、基板上に実装可能な部品数には上限がある、という課題があった。さらに、実装部品が増加すると、基板収納部からの発熱量は増加する。そのため、庫内容積を拡大しようとした場合であっても、断熱材の厚みを大幅に減らせない、という課題があった。
そこで、本発明は上記課題に鑑み、基板実装の効率向上を図ることで、基板収納空間を省スペース化した冷蔵庫を得ることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、外箱と内箱との間に断熱材を有する冷蔵庫において、前記外箱の上面から前記断熱材側に後退させた冷蔵庫上面と、該冷蔵庫上面よりも前記断熱材側に後退させた後退部平面と、前記冷蔵庫上面と前記後退部平面との間を繋ぐ接続面とを有する後退部を備え、該後退部上には柔軟性を有しないリジット基板と、柔軟性を有するフレキシブル基板とが複合した制御基板を配置し、高さが最も高い実装部品は前記リジット基板に実装し、前記リジット基板は前記後退部平面に配置し、前記フレキシブル基板は前記接続面に配置し、前記冷蔵庫上面,前記後退部平面及び前記接続面に沿う形状を有する真空断熱材を備えたことを特徴とする。
また、外箱と内箱との間に断熱材を有する冷蔵庫において、前記外箱の上面から前記断熱材側に後退させた後退部上面と、前記冷蔵庫背面から前記断熱材側に後退させた後退部背面と、前記後退部上面と前記後退部背面との間を繋ぐ接続面とを有する後退部を備え、該後退部上には柔軟性を有しないリジット基板と、柔軟性を有するフレキシブル基板とが複合した制御基板を配置し、高さが最も高い実装部品は前記リジット基板に実装し、前記リジット基板は前記後退部平面に配置し、前記フレキシブル基板は前記接続面に配置し、前記後退部上面,前記後退部背面及び前記接続面に沿う形状を有する真空断熱材を備えたことを特徴とする。
また、外箱と内箱との間に断熱材を有する冷蔵庫において、前記外箱の上面よりも前記断熱材側に後退させた後退部平面と、前記後退部平面と前記冷蔵庫上面又は前記冷蔵庫背面との間を繋ぐ接続面とを有する後退部を備え、該後退部上には柔軟性を有しないリジット基板と、柔軟性を有するフレキシブル基板とが複合した制御基板を配置し、且つ少なくとも前記接続面上には前記フレキシブル基板が配置され、前記後退部平面及び前記接続面と、前記冷蔵庫上面及び/又は前記冷蔵庫背面とに沿う形状を有する真空断熱材を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、基板実装の効率向上を図ることで、基板収納空間を省スペース化した冷蔵庫を得ることを目的とする。
本発明における第一の実施の形態に係る冷蔵庫の縦断面図である。 本発明における第一の実施の形態に係る制御基板の詳細を示す斜視図である。 図1のA部を拡大して示す縦断面図である。 本発明における第二の実施の形態に係る冷蔵庫の制御基板を示す縦断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
まず、本発明の第一の実施の形態について、図1から図3を参照しながら説明する。
図1は、本発明における第一の実施の形態に係る冷蔵庫の縦断面図である。図2は、本発明における第一の実施の形態に係る制御基板の詳細を示す斜視図である。図3は、図1のA部を拡大して示す断面図である。
図1に示す冷蔵庫は、外箱11と、内箱10と、外箱11と内箱10との間に充填した断熱材6と、必要な場合に真空断熱材5とを含む箱体1を備えて構成されている。箱体1の天井壁2と背面壁3とが交差する角部に位置する外箱11を断熱材6側に後退させている。言い換えると、図1において箱体11の後方上部を下方に後退させることで、後退部12が設けられている。
内箱10は、一般的に、稜線や角部に面取り部又は丸み部であるR1が形成されている。すなわち、外箱11に後退部12を設ける前の前記角部の断熱材厚さは、R1を有することで他の壁面より厚くなっている。天井壁2上且つ後退部12には、冷蔵庫の各機能を運転制御する制御基板18が設置され、該制御基板18を覆うようにカバー7が設けられている。
なお、後退部12を構成する天井壁2は、他の部分の天井壁2と一体であってもよく、別体であってもよい。すなわち、外箱11と一体に鉄板で構成してもよく、樹脂等の別体で構成してもよい。後者の場合、鉄板で構成するときに比べて、熱伝導率が低いため、制御基板18からの貯蔵室側への熱伝導を抑制することができ、断熱性能を向上できる。
次に、図2において、制御基板18は、柔軟性を有しない絶縁体基材を用いたプリント基板(以下、「リジット基板8」という)と、絶縁体基材に薄く柔軟性を有する材料を用いたプリント基板(以下、「フレキシブル基板9」という)とが複合した構成である。リジット基板8には、実装部品21a,21b,21cが実装されており、フレキシブル基板9には、実装部品22a,22b,22cが実装されている。
次に、図3において、制御基板18を冷蔵庫に組み込む構成について説明する。図示のように、後退部12は、天井壁2の上面から高さh3寸法分、断熱材6側に後退させた面(以下、「冷蔵庫上面16」という)と、高さh4寸法分(h4>h3)、断熱材側に後退させた面(以下、「後退部平面13」という)と、前記冷蔵庫上面16と前記後退部平面13の間を繋ぐ面(以下、「接続面14」という)と、を有して構成される。
リジット基板8とフレキシブル基板9は、一体型の複合基板となっている。フレキシブル基板9は、ポリイミドやポリエステル等の材質で構成された薄いフィルム状のベースに、銅箔等の配線パターンを有し、表面保護フィルム(絶縁フィルム等)で被覆される。フレキシブル基板9は、柔軟性を有しており、形状の自由度が高い構成である。本実施の形態では、リジット基板8が後退部平面13上に配置され、フレキシブル基板9が接続面14及び冷蔵庫上面16に配置されている。
どの実装部品をリジット基板8に実装し、どの構成部品をフレキシブル基板9に取り付けるかについては、基板の配置位置の選定に伴って決められる。本実施の形態では、リジット基板8が後退部平面13上に配置されることから、実装部品自身の高さが比較的高いもの及び該高さの高い実装部品関係の制御関係部品等が実装される。冷蔵庫上面16に配置されるフレキシブル基板9には、実装部品自身の高さが比較的低いもの及び該高さの低い実装部品関係の制御関係部品等が実装される。言い換えると、リジット基板8,フレキシブル基板9の大きさが予め設定され、プリント基板19には、高さが最も高い実装部品及びその実装部品に近接して配置されるべき実装部品が実装され、スペースに余裕があれば、残りの実装部品の中で高さが次に高いもの及びその実装部品に近接して配置されるべき実装部品が、順に実装される。そして、フレキシブル基板9には残りの実装部品が実装される。なお、ここでいう実装部品自身の高さは、実装部品が基板に実装された状態での、基板面から測った実装部品の高さである。
複数の基板を一体化させ、且つ高さが高い実装部品を比較的剛性の高いリジット基板8に実装し、高さの低い実装部品をフレキシブル基板9に実装する。
そして、後退部平面13に固定部材4を介してリジット基板8を設置してあり、冷蔵庫上面16に、リジット基板8と一体型となっているフレキシブル基板9が、固定部材4を介して設置してある。前記固定部材4には、固定部材4と一体或いは別体に、リジット基板8とフレキシブル基板9を固定部材4に係止するための係止部17が形成されている。
また、固定部材4には、フレキシブル基板9の実装部品とカバー7が当接しないようにストッパー15が設けられ、ストッパー15の高さは、カバー7に外力等による変形が生じてもカバー7とフレキシブル基板9とが当接しないように、フレキシブル基板9の実装部品の高さより寸法h1だけ高くしてある。
以上に述べたように、基板が比較的硬く丈夫なリジット基板8は、高さが高い実装部品を備え、形状の自由度が高い柔軟性を有するフレキシブル基板9は、高さが低い実装部品を備える。
本実施の形態では、リジット基板8及びフレキシブル基板9との複合基板を有することで、冷蔵庫に配置する制御基板の実装効率を向上することができる。すなわち、制御基板の収納空間の省スペース化を図ることができ、断熱材6を薄くすることを抑制できる。
また、真空断熱材5の形状に合わせて基板を配設することができるので、折り曲げ形状の真空断熱材5に対応した形状の基板配置が可能となる。
なお、上記説明した実施の形態に限らず、基板の折り曲げ部のみフレキシブル基板9を設ける構成であってもよい。すなわち、後退部平面13上及び冷蔵庫上面16にリジット基板8を配置し、接続面14にフレキシブル基板9を配置する構成であってもよい。これにより、基盤の剛性が高くなり、基板の組み立て性が向上する。
以上より、複数の基板を一体化させることで基板の面積を減らし、基板構成を柔軟性を有する基板で構成することで、屈折した場所での収納が可能となる。これにより、基板の収納空間の容積を減少させ、冷蔵庫の省スペース化及び内容積大容量化に対応することが可能となる。
また、真空断熱材は柔軟性を有し、折り曲げ形状等が可能である。それに合わせて制御基板の形状も変更できるので、制御基板を真空断熱材の形状に合わせて配設が可能となる。これにより制御基板自体の発熱を冷蔵庫内に漏洩するのを防ぐことができる。
次に本発明の第二の実施の形態について、図4を参照しながら説明する。なお、第一の実施の形態と同一の構成要素については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施の形態では、箱体1の天井壁2と背面壁3が交わる角部に位置する外箱11を、冷蔵庫背面23aよりも寸法h2だけ断熱材6側に水平方向に後退させて、冷蔵庫上面16を天井壁2と同一の高さにした。すなわち、後退部上面13a,接続面14a,後退部背面23によって後退部12が形成されている。後退部平面13は、一端が冷蔵庫上面16につながる垂直面をなし、他端が接続面14aにつながっている。接続面14aは、一端が後退部背面23につながり、他端が後退部平面13につながる端部よりも低い位置で冷蔵庫背面23aにつながっている。
この後退部平面13にリジット基板8が固定部材4を介して設置され、接続面14aにつながる後退部背面23に、フレキシブル基板9が固定部材4を介して設置されている。
本実施の形態によって、冷蔵庫に配置する制御基板の実装効率を向上することができる。すなわち、制御基板の収納空間の省スペース化を図ることができ、断熱材6を薄くすることを抑制できる。また、折り曲げ形状の真空断熱材5の形状に合わせた基板配置にすることが可能となる。
1 箱体
2 天井壁
3 背面壁
4 固定部材
5 真空断熱材
6 断熱材
7 カバー
8 リジット基板
9 フレキシブル基板
10 内箱
11 外箱
12 後退部
13 後退部平面
14 接続面
15 ストッパー
16 冷蔵庫上面
17 係止部
18 制御基板
21a,21b,21c,22a,22b,22c 実装部品
23 後退部背面
23a 冷蔵庫背面

Claims (3)

  1. 外箱と内箱との間に断熱材を有する冷蔵庫において、
    前記外箱の上面から前記断熱材側に後退させた冷蔵庫上面と、該冷蔵庫上面よりも前記断熱材側に後退させた後退部平面と、前記冷蔵庫上面と前記後退部平面との間を繋ぐ接続面とを有する後退部を備え、
    該後退部上には柔軟性を有しないリジット基板と、柔軟性を有するフレキシブル基板とが複合した制御基板を配置し、
    高さが最も高い実装部品は前記リジット基板に実装し、前記リジット基板は前記後退部平面に配置し、前記フレキシブル基板は前記接続面に配置し、
    前記冷蔵庫上面,前記後退部平面及び前記接続面に沿う形状を有する真空断熱材を備えたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 外箱と内箱との間に断熱材を有する冷蔵庫において、
    前記外箱の上面から前記断熱材側に後退させた後退部上面と、前記冷蔵庫背面から前記断熱材側に後退させた後退部背面と、前記後退部上面と前記後退部背面との間を繋ぐ接続面とを有する後退部を備え、
    該後退部上には柔軟性を有しないリジット基板と、柔軟性を有するフレキシブル基板とが複合した制御基板を配置し、
    高さが最も高い実装部品は前記リジット基板に実装し、前記リジット基板は前記後退部平面に配置し、前記フレキシブル基板は前記接続面に配置し、
    前記後退部上面,前記後退部背面及び前記接続面に沿う形状を有する真空断熱材を備えたことを特徴とする冷蔵庫。
  3. 外箱と内箱との間に断熱材を有する冷蔵庫において、
    前記外箱の上面よりも前記断熱材側に後退させた後退部平面と、前記後退部平面と前記冷蔵庫上面又は前記冷蔵庫背面との間を繋ぐ接続面とを有する後退部を備え、
    該後退部上には柔軟性を有しないリジット基板と、柔軟性を有するフレキシブル基板とが複合した制御基板を配置し、且つ少なくとも前記接続面上には前記フレキシブル基板が配置され、
    前記後退部平面及び前記接続面と、前記冷蔵庫上面及び/又は前記冷蔵庫背面とに沿う形状を有する真空断熱材を備えたことを特徴とする冷蔵庫。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113686076A (zh) * 2020-05-18 2021-11-23 东芝生活电器株式会社 冰箱
JP2021181847A (ja) * 2020-05-18 2021-11-25 東芝ライフスタイル株式会社 冷蔵庫
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