JP2010274892A - 車両用操舵装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】バックアップケーブルに設定トルク以上の操舵トルクの伝達を制限するトルクリミッタ機構において、トルクリミッタ機構の機能の低下を抑制すること
【解決手段】ステアバイワイヤ方式の車両用操舵装置において、バックアップケーブルの入力部分に設けられた連結具53と連結シャフト54を相対回転させることにより、バックアップケーブルへの設定トルク以上の操舵トルクの伝達を制限するトルクリミッタ機構60が設けられる。このトルクリミッタ機構60は、連結シャフト54に径内方向に延びる収納孔部54aに進退可能に組付けられる係合部材61と、収納孔部54a収容されて係合部材61を収納孔部54aから進出する方向に向けて所定の付勢力で付勢する圧縮バネ62を備える。係合部材61は、連結具53に設けられた係合凹部53a1に対して係合・離脱可能な斜面部61aと、連結具53の周面53a2に係合可能な端面部61bを有する。
【選択図】 図3
【解決手段】ステアバイワイヤ方式の車両用操舵装置において、バックアップケーブルの入力部分に設けられた連結具53と連結シャフト54を相対回転させることにより、バックアップケーブルへの設定トルク以上の操舵トルクの伝達を制限するトルクリミッタ機構60が設けられる。このトルクリミッタ機構60は、連結シャフト54に径内方向に延びる収納孔部54aに進退可能に組付けられる係合部材61と、収納孔部54a収容されて係合部材61を収納孔部54aから進出する方向に向けて所定の付勢力で付勢する圧縮バネ62を備える。係合部材61は、連結具53に設けられた係合凹部53a1に対して係合・離脱可能な斜面部61aと、連結具53の周面53a2に係合可能な端面部61bを有する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、車両用操舵装置に関し、特に、車輪を転舵するための操舵部材と、この操舵部材の操舵操作に応じて前記車輪を転舵可能な転舵装置と、操舵部材と転舵装置の間に介装されていて操舵システムの正常時に操舵部材と転舵装置との機械的な連結を解除し操舵システムの異常時に操舵部材と転舵装置を機械的に連結しバックアップケーブルを用いて操舵トルクを伝達可能なメカバックアップ装置を備えるとともに、操舵システムの正常時に操舵部材に操舵反力を付与可能な反力アクチュエータと、操舵システムの正常時に操舵部材の操舵操作に応じて転舵装置を駆動可能な転舵アクチュエータを備えたステアバイワイヤ方式の車両用操舵装置に関する。
この種の車両用操舵装置は、例えば下記特許文献1に記載されている。下記特許文献1に記載されている車両用操舵装置においては、反力アクチュエータ(操舵反力機構)とバックアップケーブル(ケーブル)の間に操舵部材とバックアップケーブルとの機械的な連結を解除または操舵部材とバックアップケーブルを機械的に連結する電磁クラッチ機構が介装されている。
上記特許文献1に記載されている車両用操舵装置においては、操舵システムの正常時に、電磁クラッチ機構が、操舵部材とバックアップケーブルとの機械的な連結を解除して、操舵トルクが、操舵部材からバックアップケーブルに伝達されない。一方、操舵システムの異常時に、電磁クラッチ機構が、操舵部材とバックアップケーブルを機械的に連結して、操舵トルクが、操舵部材からバックアップケーブルに伝達される。
ところで、上記特許文献1に記載されている車両用操舵装置において、バックアップケーブルの入力部分に設けられた入力側回転体と出力側回転体を相対回転させることにより、バックアップケーブルへの設定トルク以上の操舵トルクの伝達を制限するトルクリミッタ機構を設けた場合には、バックアップケーブルに設定トルク以上の操舵トルクが作用することを防止でき、バックアップケーブルの保護を図ることが可能である。更に、この場合において、トルクリミッタ機構として、入力側回転体と出力側回転体の間に介装されていて入力側回転体に伝達される操舵トルクが設定トルクより小さいとき入力側回転体と出力側回転体を一体回転させ、入力側回転体に伝達される操舵トルクが設定トルク以上であるとき入力側回転体と出力側回転体を相対回転させるトレランスリングを適用した場合には、トルクリミッタ機構をシンプルに構成することが可能である。
しかし、上記した場合において、何度も入力側回転体と出力側回転体が相対回転すると、出力側回転体または入力側回転体の周面とトレランスリングの外周に形成されている凸部の係合(摺動)により、トレランスリングの凸部が擦り減るおそれがある。そして、このトレランスリングの凸部の擦り減りにより、入力側回転体と出力側回転体が一体回転するときに、出力側回転体または入力側回転体の周面とトレランスリングの凸部の係合が、初期状態から大きく変化していて、設定トルクの値より小さい操舵トルクにて入力側回転体と出力側回転体が相対回転し始める(トルクリミッタ機構の機能が維持できない)おそれがある。
本発明は、上記した課題に対処すべくなされたものであり、車輪を転舵するための操舵部材と、この操舵部材の操舵操作に応じて前記車輪を転舵可能な転舵装置と、前記操舵部材と前記転舵装置の間に介装されていて操舵システムの正常時に前記操舵部材と前記転舵装置との機械的な連結を解除し操舵システムの異常時に前記操舵部材と前記転舵装置を機械的に連結しバックアップケーブルを用いて操舵トルクを伝達するメカバックアップ装置を備えるとともに、前記操舵システムの正常時に前記操舵部材に操舵反力を付与可能な反力アクチュエータと、前記操舵システムの正常時に前記操舵部材の操舵操作に応じて前記転舵装置を駆動可能な転舵アクチュエータを備えている車両用操舵装置において、前記バックアップケーブルの入力部分に設けられた入力側回転体と出力側回転体を相対回転させることにより、前記バックアップケーブルへの設定トルク以上の操舵トルクの伝達を制限するトルクリミッタ機構が設けられていて、このトルクリミッタ機構が、(前記入力側回転体または)前記出力側回転体に設けられた径方向に延びる収納孔部に進退可能に組付けられて(前記出力側回転体または)前記入力側回転体に設けられた係合凹部に対して係合・離脱可能な斜面部を有するとともに(前記出力側回転体または)前記入力側回転体の周面に係合可能な端面部を有する係合部材と、前記収納孔部に収容されて前記係合部材を前記収納孔部から進出する方向に向けて所定の付勢力で付勢する付勢部材を備えていることに特徴がある。
本発明における車両用操舵装置においては、操舵システムの正常時に、メカバックアップ装置が、操舵部材と転舵装置との機械的な連結を解除していて、操舵トルクが、バックアップケーブルの入力部分に伝達されない。一方、操舵システムの異常時に、メカバックアップ装置が、操舵部材と転舵装置を機械的に連結していて、操舵トルクが、バックアップケーブルの入力部分に伝達される。
この操舵システムの異常時において、バックアップケーブルの入力部分に伝達される操舵トルクが設定トルクより小さいときには、トルクリミッタ機構にて係合部材が付勢部材の付勢力により収納孔部から進出することで、係合部材の斜面部が係合凹部に係合する。このため、このときには、入力側回転体と出力側回転体が一体回転して、バックアップケーブルに設定トルクより小さい操舵トルクが伝達される。
また、操舵システムの異常時において、バックアップケーブルの入力部分に伝達される操舵トルクが設定トルク以上であるときには、トルクリミッタ機構にて係合部材が付勢部材の付勢力に抗して収納孔部に退避することで、係合部材の斜面部が係合凹部に対して離脱して、入力側回転体と出力側回転の相対回転が許容される。このため、このときには、入力側回転体と出力側回転体が相対回転して、バックアップケーブルに設定トルク以上の操舵トルクの伝達が制限(遮断)される。したがって、バックアップケーブルに設定トルク以上の操舵トルクが作用することを防止することができ、バックアップケーブルの保護を図ることが可能である。
ところで、本発明における車両用操舵装置では、入力側回転体と出力側回転体が相対回転するとき、係合部材が付勢部材の付勢力に抗して収納孔部に退避することで、係合部材の端面部は(出力側回転体または)入力側回転体の周面に係合(摺動)して、係合部材の斜面部は(出力側回転体または)入力側回転体の周面に係合(摺動)しない。
このため、入力側回転体と出力側回転体が相対回転するときには、係合部材の斜面部が擦り減ることがなくて、再び入力側回転体と出力側回転体が一体回転するときに、係合部材の斜面部と係合凹部の係合を初期状態に近似させることが可能である。したがって、従来のトルクリミッタ機構(例えば、トレランスリング)に比して、設定トルクより小さい操舵トルクにて入力回転体と出力回転体が相対回転し始めることを抑制することができ、トルクリミッタ機構の機能を維持することが可能である。
また、本発明の実施に際して、前記係合部材は、周方向にて所定の間隔で複数個設けられていることも可能である。この場合には、係合部材の斜面部と係合凹部が係合するときに係合部材の斜面部に作用する荷重、および係合部材の端面部と(出力側回転体または)入力側回転体の周面が係合(摺動)するときに係合部材の端面部に作用する荷重を、複数の係合部材により分散させることができ、係合部材の耐久性を向上させることが可能である。
以下に本発明の各実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。図1〜図4は、本発明における車両用操舵装置の第1実施形態を示していて、この車両用操舵装置は、左右の車輪LW,RWを転舵するためのステアリングホイール10と、操舵システムの正常時にステアリングホイール10に操舵反力を付与可能な反力アクチュエータ20と、ステアリングホイール10の操舵操作に応じて左右の車輪LW,RWを転舵可能な転舵装置30と、操舵システムの正常時に転舵装置30を駆動可能な転舵アクチュエータ40を備えている。また、車両用操舵装置は、ステアリングホイール10と転舵装置30の間に介装されていて、操舵システムの正常時にステアリングホイール10と転舵装置30との機械的な連結を解除し操舵システムの異常時にステアリングホイール10と転舵装置30を機械的に連結するメカバックアップ装置50を備えている。
反力アクチュエータ20は、操舵角と車速に応じた操舵反力をステアリングホイール10に付与するためのものであり、反力アクチュエータ駆動回路C1を介して操舵用電気制御装置ECU1に接続されている。この反力アクチュエータ20は、操舵角センサS1によって検出されるステアリングホイール10の操舵角(操舵操作量)と車速センサS2によって検出される車速に応じて、操舵用電気制御装置ECU1により作動を制御されるように構成されている。なお、反力アクチュエータ20の出力は、ステアリングホイール10に操舵反力として伝達されるようになっている。
転舵装置30は、ピニオンシャフト31と、このピニオンシャフト31に形成されているピニオン32と、このピニオン32と噛合するラック(図示省略)を有し車幅方向に延在しているラックバー33と、このラックバー33の両端に連結されている左右のタイロッド34L,34Rと、これらタイロッド34L,34Rに連結されるとともに左右の車輪LW,RWに連結されている左右のナックルアーム35L,35R等を備えている。
転舵アクチュエータ40は、転舵アクチュエータ回路C2を介して転舵用電気制御装置ECU2に接続されていて、ピニオンシャフト31を回転駆動可能である。この転舵アクチュエータ40は、操舵角センサS1によって検出されるステアリングホイール10の操舵角と車速センサS2によって検出される車速と絶対角センサS3によって検出される絶対角(転舵アクチュエータ40の作動状態を示す角度)に応じて、転舵用電気制御装置ECU2により作動を制御されるように構成されている。なお、転舵アクチュエータ40の出力は、ピニオンシャフト31、ピニオン32、ラックバー33、各タイロッド34L,34R、ナックルアーム35L,35R等に伝達されて、左右の車輪LW,RWに伝達されるようになっている。
メカバックアップ装置50は、ピニオンシャフト31に転舵アクチュエータ40と増速機OMを介してトルク伝達可能に接続されているバックアップケーブル51と、バックアップ駆動回路C3を介して操舵用電気制御装置ECU1および転舵用電気制御装置ECU2に接続されている断続装置52と、バックアップケーブル51の入力部分にて断続装置52側に設けられている連結具53(入力側回転体)と、バックアップケーブル51の入力部分にて転舵装置30側に設けられている連結シャフト54(出力側回転体)を備えている。
断続装置52は、操舵システムの正常時にステアリングホイール10と連結具53の機械的な連結を解除し操舵システムの異常時にステアリングホイール10と連結具53を機械的に連結するためのものであり、反力アクチュエータ20と連結具53の間に設けられている。この断続装置52により、操舵システムの正常時にステアリングホイール10から連結具53に操舵トルクが伝達されなくて、連結具53は回転しない。また、断続装置52により、操舵システムの異常時にステアリングホイール10から連結具53に操舵トルクが伝達されて、連結具53は回転する。
連結具53は、図2および図3に示したように、連結シャフト54を挿入するための挿入穴部53aを有していて、この挿入穴部53aの周方向における上方(図2および図3の上方)に係合凹部53a1が設けられている。この係合凹部53a1の開口端には、R面取りが施されている。連結シャフト54は、一端側(転舵装置30側)にてバックアップケーブル51に一体的に接続されていて、他端側(ステアリングホイール側)には、径内方向に延びる収納孔部54aが設けられている。なお、図2および図3においては、連結具53の挿入穴部53aと連結シャフト54の間の隙間が誇張して示されている。
ところで、本発明における車両用操舵装置においては、バックアップケーブル51の入力部分(連結具53と連結シャフト54の間)に、バックアップケーブル51への設定トルク以上の操舵トルクの伝達を制限(遮断)するトルクリミッタ機構60が設けられている。このトルクリミッタ機構60は、連結シャフト54の収納孔部54aに進退可能に組付けられている係合部材61と、連結シャフト54の収納孔部54aに収容されている圧縮バネ62を備えている。なお、本実施形態においては、上述した設定トルクが5N・mとなるようにトルクリミッタ機構60が構成されている。
係合部材61は、図2および図3に示したように、径方向に延在していて、径外方端部外周にテーパー形状の斜面部61aを有し、径外方端に円弧形状の端面部61bを有している(図3参照)。斜面部61aは、係合部材61の径方向移動(収納孔部54aに対する進退動作)に伴って、連結具53の係合凹部53a1に対して係合・離脱可能である。
端面部61bは、図3に示したように、その曲率が連結具53の挿入穴部53aにおける周面53a2の曲率と同じになるように形成されている。この端面部61bは、連結具53の係合凹部53a1内に進出していて(図3参照)、係合部材61が収納孔部54aに退避することにより、連結具53の挿入穴部53aにおける周面53a2と係合(摺動)可能である(図4参照)。圧縮バネ62は、係合部材61を連結シャフト54の収納孔部54aから進出する方向に所定の付勢力で付勢していて、弾性圧縮変形可能である。
上記のように構成した第1実施形態においては、操舵システムの正常時に、断続装置52が、ステアリングホイール10と連結具53との機械的な連結を解除していて、操舵トルクが、ステアリングホイール10から連結具53に伝達されない。一方、操舵システムの異常時に、断続装置52が、ステアリングホイール10と連結具53を機械的に連結していて、操舵トルクが、ステアリングホイール10から連結具53に伝達される。
この操舵システムの異常時において、連結具53に伝達される操舵トルクが設定トルク(5N・m)より小さいときには、図3に示したように、トルクリミッタ機構60にて係合部材61が圧縮バネ62の付勢力により連結シャフト54の収納孔部54aから進出することで、係合部材61の斜面部61aが連結具53の係合凹部53a1に係合する。このため、このときには、連結具53と連結シャフト54が一体回転して、バックアップケーブル51に設定トルクより小さい操舵トルクが伝達される。
また、操舵システムの異常時において、連結具53に伝達される操舵トルクが設定トルク以上であるときには、トルクリミッタ機構60にて係合部材61が圧縮バネ62の付勢力に抗して連結シャフト54の収納孔部54aに退避することで、係合部材61の斜面部61aが連結具53の係合凹部53a1に対して離脱して、連結具53と連結シャフト54の相対回転が許容される。このため、このときには、連結具53と連結シャフト54が相対回転して、バックアップケーブル51に設定トルク以上の操舵トルクの伝達が制限(遮断)される。したがって、バックアップケーブル51に設定トルク以上の操舵トルクが作用することを防止することができ、バックアップケーブル51の保護を図ることが可能である。
ところで、この第1実施形態においては、連結具53と連結シャフト54が一体回転するとき、図4に示したように、係合部材61が圧縮バネ62の付勢力に抗して連結シャフト54の収納孔部54aに退避することで、係合部材61の端面部61bは、連結具53の挿入穴部53aの周面53a2に係合(摺動)して、係合部材61の斜面部61aは、連結具53の挿入穴部53aの周面53a2に係合(摺動)しない。
このため、連結具53と連結シャフト54が相対回転するときには、係合部材61の斜面部61aが擦り減ることがなくて、再び連結具53と連結シャフト54が一体回転するときに、係合部材61の斜面部61aと係合凹部53a1の係合を初期状態に近似させることが可能である。したがって、従来のトルクリミッタ機構(例えば、トレランスリング)に比して、設定トルクより小さい操舵トルクにて連結具53と連結シャフト54が相対回転し始めることを抑制することができ、トルクリミッタ機構60の機能を維持することが可能である。
また、この第1実施形態においては、バネ定数が異なる圧縮バネ62を用いること、斜面部61aの傾斜角度が異なる係合部材61を用いること、斜面部の61aの摩擦係数が異なる係合部材61を用いること、係合凹部53a1に潤滑剤を用いることにより、連結具53と連結シャフト54が相対回転し始めるときの設定トルク(5N・m)を適宜変更することが可能である。なお、圧縮バネ62が劣化して圧縮バネ62の付勢力の変化が大きくなることを防止するため、バネ定数の小さい圧縮バネ62を用いることが好ましい。
上記のように構成した第1実施形態においては、係合部材61を一つ設けて実施したが、図5に示した第2実施形態または図6に示した第2実施形態の変形実施形態のように、係合部材を二つ設けて実施することも可能である。
図5に示した第2実施形態においては、係合凹部153a1と収納孔部154aと係合部材161と圧縮バネ162が、それぞれ二つ設けられている。また、係合凹部153a1と収納孔部154aと係合部材161と圧縮バネ162は、周方向にて等間隔(180度毎)に設けられている。上記した構成以外の構成は、上記した第1実施形態の構成と実質的に同一であるため、対応する部位に100番台の符合を付して、その説明を省略する。
上記のように構成した第2実施形態においては、係合部材161の斜面部161aと連結具153の係合凹部153a1が係合するときに係合部材161の斜面部161aに作用する荷重、および係合部材161の端面部161bと連結具153の挿入穴部153aの周面153a2が係合するときに係合部材161の端面部161bに作用する荷重を、二つの係合部材161により分散させることができ、係合部材161の耐久性を向上させることが可能である。
また、連結具153と連結シャフト154を組付ける際に、全ての係合部材161の斜面部161aが各係合凹部153a1と係合する状態(図5に示した正規位置の状態)となるまでの回転調整シロ(ズレ量)を、上記した第1実施形態に比して、小さくすることができ、連結具153と連結シャフト154の組付け性を改善することが可能である。上記した作用効果以外の作用効果は、上記した第1実施形態の作用効果と実質的に同一であるため、その説明を省略する。
図6に示した第2実施形態の変形実施形態においては、係合凹部253a1と係合部材261が、それぞれ二つ設けられていて、収納孔部254aと圧縮バネ262が一つ設けられている。収納孔部254aは、径方向に延在していて、連結シャフト254を貫通するように設けられている。圧縮バネ262は、収納孔部254aにて二つの係合部材261の間に介装されている。上記した構成以外の構成は、上記した第2実施形態の構成と実質的に同一であるため、対応する部位に200番の符合を付して、その説明を省略する。
上記のように構成した第2実施形態の変形実施形態においては、圧縮バネ262が一つだけ設けられているため、上記した第2実施形態に比して、部品点数を減少させることができ、安価に実施することが可能である。上記した作用効果以外の作用効果は、上記した第2実施形態の作用効果と実質的に同一であるため、その説明を省略する。
上記のように構成した第2実施形態においては、係合凹部253a1と収納孔部254aと係合部材261と圧縮バネ262をそれぞれ二つずつ設けて実施したが、図7に示した第3実施形態または図8に示した第3実施形態の変形実施形態のように、係合凹部と収納孔部と係合部材と圧縮バネをそれぞれ三つずつ設けて実施することも可能である。
図7に示した第3実施形態においては、係合凹部353a1と収納孔部354aと係合部材361と圧縮バネ362は、周方向にて等間隔(120度毎)に設けられている。上記した構成以外の構成は、上記した第2実施形態の構成と実質的に同一であるため、対応する部位に300番台の符合を付して、その説明を省略する。
上記のように構成した第3実施形態においては、係合部材361の斜面部361aに作用する荷重、および係合部材361の端面部361bに作用する荷重を、三つの係合部材361により分散させることができ、第2実施形態に比して、係合部材361の耐久性を向上させることが可能である。また、連結具353と連結シャフト354を組付ける際に、全ての係合部材361の斜面部361aが各係合凹部353a1と係合する状態(図7に示した正規位置の状態)となるまでの回転調整シロ(ズレ量)を、上記した第2実施形態に比して、小さくすることができ、連結具353と連結シャフト354の組付け性を改善することが可能である。上記した作用効果以外の作用効果は、上記した第2実施形態の作用効果と実質的に同一であるため、その説明を省略する。
図8に示した第3実施形態の変形実施形態においては、係合凹部453a1と収納孔部454aと係合部材461と圧縮バネ462(以下において係合凹部453a1等と省略する)は、周方向にて不等間隔に設けられている。図8の上方側に設けられている係合凹部453a1は、図8の左斜め下方側に設けられている係合凹部453a1等に対して、周方向に120度離れていて、図8の右斜め下方側に設けられている係合凹部453a1等に対して、周方向に125度離れている。図8の左斜め下方側に設けられている係合凹部453a1等は、図8の右斜め下方側に設けられている係合凹部453a1等に対して、周方向に115度離れている。このため、全ての係合部材461の斜面部461aが各係合凹部453a1と係合する状態(図8に示した正規位置の状態)が、連結具453と連結シャフト454における360度毎の相対回転により、生じる。上記した構成以外の構成は、上記した第3実施形態の構成と実質的に同一であるため、対応する部位に400番台の符合を付して、その説明を省略する。
上記した各実施形態においては、連結具(53)に係合凹部(53a1)を設け、連結シャフト(54)に径内方向に延びる収納孔部(54a)を設けて実施したが、連結具に径外方向に延びる収納孔部を設け、連結シャフトに係合凹部を設けて実施することも可能である。
また、上記した各実施形態においては、断続装置(52)側に入力側回転体として連結具(53)が設けられ、転舵装置(30)側に出力側回転体として連結シャフト(54)が設けられているように構成して実施したが、断続装置側に入力側回転体として連結シャフトが設けられ、転舵装置側に出力回転体として連結具が設けられているように構成して実施することも可能である。
10…ステアリングホイール、20…反力アクチュエータ、30…転舵装置、31…ピニオンシャフト、32…ピニオン、33…ラックバー、34L,34R…タイロッド、35L,35R…ナックルアーム、S1…操舵角センサ、S2…車速センサ、S3…絶対角センサ、OM…増速機、ECU1…操舵用電気制御装置、ECU2…転舵用電気制御装置、C1…反力アクチュエータ駆動回路、C2…転舵アクチュエータ駆動回路、C3…バックアップ駆動回路、LW,RW…車輪、40…転舵アクチュエータ、50…メカバックアップ装置、51…バックアップケーブル、52…断続装置、53…連結具、53a…挿入穴部、53a1…係合凹部、53a2…周面、54…連結シャフト、53a…収納孔部、60…トルクリミッタ機構、61…係合部材、61a…斜面部、61b…端面部、62…圧縮バネ、153,253,353,453…連結具、153a,253a,353a,453a…挿入穴部、153a1,253a1,353a1,453a1…係合凹部、153a2,253a2,353a2,453a2…周面、154,254,354,454…連結シャフト、153a,253a,353a,453a…収納孔部、160,260,360,460…トルクリミッタ機構、161,261,361,461…係合部材、161a,261a,361a,461a…斜面部、161b,261b,361b,461b…端面部、162,262,362,462…圧縮バネ
Claims (2)
- 車輪を転舵するための操舵部材と、この操舵部材の操舵操作に応じて前記車輪を転舵可能な転舵装置と、前記操舵部材と前記転舵装置の間に介装されていて操舵システムの正常時に前記操舵部材と前記転舵装置との機械的な連結を解除し操舵システムの異常時に前記操舵部材と前記転舵装置を機械的に連結しバックアップケーブルを用いて操舵トルクを伝達可能なメカバックアップ装置を備えるとともに、
前記操舵システムの正常時に前記操舵部材に操舵反力を付与可能な反力アクチュエータと、前記操舵システムの正常時に前記操舵部材の操舵操作に応じて前記転舵装置を駆動可能な転舵アクチュエータを備えている車両用操舵装置において、
前記バックアップケーブルの入力部分に設けられた入力側回転体と出力側回転体を相対
回転させることにより、前記バックアップケーブルへの設定トルク以上の操舵トルクの伝達を制限するトルクリミッタ機構が設けられていて、
このトルクリミッタ機構が、前記入力側回転体または前記出力側回転体に設けられた径方向に延びる収納孔部に進退可能に組付けられて前記出力側回転体または前記入力側回転体に設けられた係合凹部に対して係合・離脱可能な斜面部を有するとともに前記出力側回転体または前記入力側回転体の周面に係合可能な端面部を有する係合部材と、前記収納孔部に収容されて前記係合部材を前記収納孔部から進出する方向に向けて所定の付勢力で付勢する付勢部材を備えていることを特徴とする車両用操舵装置。 - 請求項1に記載にされている車両用操舵装置において、前記係合部材は、周方向にて所定の間隔で複数個設けられていることを特徴とする車両用操舵装置。
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