JP2010273782A - X線ct装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】平均的な消費電力を制限して稼動させることができるX線CT装置を提供する。
【解決手段】省電力モードを設ける。省電力モードでは、入力されたスキャン計画を実行した場合のX線管への平均供給電力Waを算出して(S24)、平均供給電力Waが所定値Wth以下となるか判定し(S25)、否定されたときには平均供給電力Waが所定値Wth以下となるように、スキャン計画のスキャンパラメータを変更する(S26)。このとき、ピーク電力優先モードでは、非曝射時間を特定するパラメータのみを変更し、時間優先モードでは、供給電力を特定するパラメータのみを変更し、バランスモードでは、これら両方のパラメータを変更する。
【選択図】図4

Description

本発明は、X線CT装置(X-ray Computed Tomography System)に関し、特にスキャン(scan)計画の設定に関する。
従来、X線CT装置を用いて被倹体を撮影する際には、X線CT装置のモニタ(monitor)に表示されるスキャン計画画面において操作者が各種のパラメータ(parameter)を入力あるいは選択することによりスキャン計画を行う。このパラメータとしては、例えば、撮影の開始位置および終了位置等の他、X線を曝射するときのX線管の管電圧および管電流、走査ガントリ(gantry)の回転部の回転速度、撮影開始までの待機時間(IGD;Inter Group
Delay)、X線の曝射間の時間間隔(ISD;Inter Scan Delay)等が挙げられる(例えば特許文献1、図16,段落[0049]〜[0055]等参照)。
特開2006−320523号公報
ところで、上記のパラメータには、通常、設計上の仕様とX線管の蓄熱許容量に基づく制限が課せられるが、それ以外は特に制限無く設定可能である。そのため、設計上の仕様とX線管の蓄熱許容量さえ許せば、X線CT装置の消費電力とは無関係に、種々のスキャン計画による撮影を行うことができる。
しかしながら、実際には、X線CT装置が設置されている施設の電源事情や本装置のランニングコスト(running cost)低減化などを考えると、平均的な消費電力を一定以下に抑えて本装置を稼動させる必要がある。また、X線CT装置の平均的な消費電力は、個々のスキャン計画やこれを実行するペース(pace)などにより大きく異なるので、このような消費電力を操作者側で管理することは容易ではない。
本発明は、上記事情に鑑み、平均的な消費電力を操作者側で容易に管理することができるX線CT装置を提供することを目的とする。
第1の観点では、本発明は、スキャン計画を設定するスキャン計画設定手段と、X線管およびX線検出器を有しており、これらを用いて前記設定されたスキャン計画を実行するスキャン手段とを備えたX線CT装置であって、前記スキャン計画設定手段が、少なくともX線の曝射時間、前記X線管の管電圧および管電流を設定するものであり、さらに前記曝射時間、前記管電圧、前記管電流、および所定期間におけるX線の非曝射時間に基づいて、前記所定期間の前記X線管への平均供給電力を算出する電力算出手段を有しているX線CT装置を提供する。
第2の観点では、本発明は、前記所定期間が、一つのスキャン計画の実行終了時点からその次のスキャン計画の実行終了時点までの期間である上記第1の観点のX線CT装置を提供する。
第3の観点では、本発明は、前記スキャン計画設定手段が、平均供給電力の上限値を設定する上限値設定手段と、前記算出された平均供給電力が前記上限値を超えるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記上限値を超えると判定されたときに、前記平均供給電力が前記上限値以下となるように、前記管電圧、前記管電流、および前記非曝射時間のうち少なくとも一つを変更する変更手段とを有している上記第1の観点または第2の観点のX線CT装置を提供する。
第4の観点では、本発明は、前記変更手段が、前記管電圧および/または管電流のみを変更するモードを有している上記第3の観点のX線CT装置を提供する。
第5の観点では、本発明は、前記変更手段が、前記非曝射時間のみを変更するモード(mode)を有している上記第3の観点または第4の観点のX線CT装置を提供する。
第6の観点では、本発明は、前記変更手段が、前記管電圧および/または管電流と、前記非曝射時間とを変更するモードを有している上記第3の観点から第5の観点のいずれか一つの観点のX線CT装置を提供する。
第7の観点では、本発明は、1ファラド(farad)以上の容量を有しており、前記X線管に電気エネルギー(energy)を供給して前記X線管への供給可能電力を増大させるキャパシタ(capacitor)をさらに備えている上記第1の観点から第6の観点のいずれか一つの観点のX線CT装置を提供する。
第8の観点では、本発明は、前記キャパシタが、電気二重層キャパシタまたは高分子キャパシタである上記第7の観点のX線CT装置を提供する。
本発明によれば、スキャン計画設定手段が、少なくともX線の曝射時間、前記X線管の管電圧および管電流を設定するものであり、さらに前記曝射時間、前記管電圧、前記管電流、およびX線の非曝射時間に基づいて、所定期間の前記X線管への平均供給電力を算出する電力算出手段を有しているので、算出された平均供給電力を利用することにより、X線CT装置をその平均的な消費電力を操作者側で容易に管理することができる。
本発明の実施形態によるX線CT装置の構成を概略的に示す図である。 第一実施形態のX線CT装置に係る処理の流れを示すフローチャート(flowchart)である。 モニタに表示されるスキャン計画画面の一例を示す図である。 スキャン計画の設定処理を示すフローチャートである。 スキャン計画によるX線曝射のタイムチャート(time chart)の一例を示す図である。 X線曝射時にX線管への供給が許容されるピーク(peak)電力と、撮影時におけるX線曝射の時間的なデューティ(duty)との関係の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施形態によるX線CT装置の構成を概略的に示す図である。
X線CT装置100は、操作コンソール(console)1と、撮影テーブル(table)10と、走査ガントリ20とを具備している。
操作コンソール1は、操作者からの入力を受け付ける入力装置2と、被検体の撮影を行うための各部の制御や画像を生成するためのデータ処理などを行う中央処理装置3と、走査ガントリ20で取得したデータ(data)を収集するデータ収集バッファ(buffer)5と、画像を表示するモニタ6と、プログラム(program)やデータなどを記憶する記憶装置7とを具備している。
撮影テーブル10は、被検体40を載せて走査ガントリ20の開口部Bに入れ出しするクレードル(cradle)12を具備している。クレードル12は、撮影テーブル10に内蔵するモータ(motor)で昇降および水平直線移動される。なお、ここでは、被検体40の体軸方向すなわちクレードル12の水平直線移動方向をz方向、鉛直方向をy方向、z方向およびy方向に垂直な水平方向をx方向とする。
走査ガントリ20は、回転部15と、回転部15を回転可能に支持する本体部20aとを有する。回転部15と本体部20aとは、スリップリング(slip ring)30を介して電気的に接続されている。
回転部15には、X線管21と、X線管21を制御するX線コントローラ(controller)22と、X線管21から発生したX線ビームXbをコリメート(collimate)して整形するコリメータ(collimator)23と、被検体40を透過したX線ビームXbを検出するX線検出器24と、X線検出器24の出力を投影データに変換して収集するDAS(Data Acquisition System)(データ収集装置ともいう)25と、X線コントローラ22,コリメータ23,DAS25の制御を行う回転部コントローラ26とが搭載される。X線検出器24は、回転部15の回転方向に複数のX線検出素子を配設した検出器列をz方向に複数列有する、いわゆる多列検出器である。
本体部20aは、不図示の系統電源から電気エネルギーを供給され蓄積するキャパシタ部27と、不図示の系統電源およびキャパシタ部27から電気エネルギーを供給され、X線管21に管電圧および管電流を、スリップリング30を介して与える高電圧装置28と、制御信号などを操作コンソール1や撮影テーブル10と通信する制御コントローラ29を具備する。キャパシタ部27は、一般的な平滑用キャパシタと比較して容量が非常に大きいキャパシタであり、例えば、少なくとも1〔F(ファラド)〕以上で数〔F〕から数千〔F〕の容量を有する。キャパシタ部27としては、例えば、大容量で小型化が可能な電気二重層キャパシタや高分子キャパシタ含むものが好適である。ただし、電気二重層キャパシタ等のキャパシタ単体は、定格電圧が例えば2.7〔V〕程度と耐電圧の小さいものが多いため、実際にはこのようなキャパシタを直列に多数接続して耐電圧を数百〔V〕としたモジュール(module)を用いるのが一般的である。このようなキャパシタ部27により、X線管21に十分な電気エネルギーを供給することができ、X線管21への供給可能電力を増大させることができる。また、電気二重層キャパシタや高分子キャパシタは、単位体積当りの容量が大きいので、省スペース(space)化を図ることができる。
なお、中央処理装置3は、本発明におけるスキャン計画設定手段、上限値設定手段、判定手段、および変更手段の一例であり、所定のプログラムを実行することにより、これらの手段として機能する。また、走査ガントリ20は、本発明におけるスキャン手段の一例である。
これより、本実施形態のX線CT装置に係る処理の流れについて説明する。
図2は、第一実施形態のX線CT装置に係る処理の流れを示すフローチャートである。
ステップ(step)S1では、被検体40をスカウトスキャン(scout scan)して被検体40のスカウト画像を取得する。スカウトスキャンとは、例えば回転部15を静止させ、被検体40が載置されたクレードル12をz方向に水平移動させながらX線管21からX線ビームを被検体40に照射して、被検体40の投影データを得、この投影データを基に被検体40の透視像であるスカウト画像を得るものである。これにより、被検体40をx方向やy方向などの一方向に投影したスカウト画像が得られる。
ステップS2では、スキャンパラメータ(scan parameter)を選択・変更してスキャン計画の設定を行う。このスキャン計画の設定については、後ほど詳しく説明する。
ステップS3では、ステップS2にて設定されたスキャン計画に従ってスキャンシーケンス(scan sequence)を実行し、被検体40をスキャンして投影データを収集する。
ステップS4では、収集された投影データを基に画像再構成し、被検体40の断層画像を得る。
ステップS5では、被検体40の断層画像をモニタ6に表示する。
ここで、ステップS2のスキャン計画の設定について詳しく説明する。スキャン計画は、モニタ6に表示されるスキャン計画画面において行われる。
図3は、モニタに表示されるスキャン計画画面の一例を示す図である。また、図4はスキャン計画の設定処理を示すフローチャートである。本例では、図3に示すスキャン計画画面51においてスキャン計画を行う。なお、実際のスキャン計画画面は、より多くのスキャンパラメータを入力・表示するための欄が表示されるが、ここでは簡略化してある。
まず、ステップS21では、スキャン計画画面51を介して、操作者による各スキャンパラメータの入力、または選択を受け付ける。
スキャン計画画面51内には、「開始位置」欄71、「終了位置」欄72、「画像枚数」欄73、「管電圧」欄74、「管電流」欄75、「待機時間」欄76、「曝射間時間」欄77、および「回転速度」欄78が表示される。
「開始位置」欄71および「終了位置」欄72は、被検体のz方向における撮影の開始位置ZSおよび終了位置ZEを入力するための欄である。「画像枚数」欄73は、撮影の開始位置ZSから終了位置ZEまでの範囲について取得する画像枚数Nを入力するための欄である。「管電圧」欄74および「管電流」欄75は、X線を曝射するときにX線管21に与える管電圧Vおよび管電流iを入力するための欄である。「待機時間」欄76は、スキャン計画の実行開始から実際に撮影を開始するまでの待機時間Tgを入力するための欄である。「曝射間時間」欄77は、X線の曝射を複数回行う場合における曝射と曝射の間の時間間隔である曝射間時間tdを入力するための欄である。「回転速度」欄78は、回転部15の回転速度RTを入力するための欄である。
スキャン計画画面51内には、さらに「撮影所要時間」欄79が表示される。「撮影所要時間」欄79は、スキャン計画の実行開始から実行終了までに掛かる撮影所要時間を表示するための欄である。スキャン計画画面51を介して入力または選択されたスキャンパラメータ基に撮影所要時間を計算し、その結果をこの欄に表示する。
上記の一連のスキャンパラメータが入力または選択されると、一つのスキャン計画が定まる。
図5は、スキャン計画によるX線曝射のタイムチャートの一例を示す図である。スキャン計画画面を介して入力または選択されたスキャンパラメータによるスキャン計画SP1は、例えば図5に示すようなタイムチャートとなる。ここで、時点t1は、前回のスキャン計画SP0の実行終了時点であり、時点t2は、今回のスキャン計画SP1の実行開始時点である。時点t1から時点t2までの時間Tpは、スキャン計画を立てている現時点を時点t2として概算することができる。スキャン計画SP1の実行開始時点t2から待機時間Tgを経過した時点t3にて、X線曝射を行う撮影を開始する。X線の曝射回数xは、撮影の開始位置ZSから終了位置ZEまでの距離や、X線検出器24のz方向の検出幅、画像枚数N等により定まる。1回のX線曝射時間tsは、1回のX線曝射にて投影データを収集するビュー角度範囲や、回転速度RT等により定まる。ビュー角度範囲は、例えば、フルスキャン(full scan)なら2π、ハーフスキャン(half scan)ならπ+X線ビームファン角(X-ray beam fan angle)αである。X線の曝射と曝射の間は、曝射間時間tdを挟んで行われる。そして、すべてのX線曝射を終了した撮影終了時点がスキャン計画SP0の実行終了時点t6となる。
ステップS22では、スキャン計画画面51を介して、電力モードとして、通常モードと省電力モードのいずれかを選択する。
スキャン計画画面51内には、「省電力モード」選択ボタン61、「通常モード」選択ボタン(button)62、「ピーク電力優先モード」選択ボタン63、「時間優先モード」選択ボタン64、「バランスモード(balance mode)」選択ボタン65、および「平均供給電力上限値」欄66が表示される。「省電力モード」選択ボタン61および「通常モード」選択ボタン62は、電力モードを選択するためのボタンであり、「省電力モード」選択ボタン61が押下されると省電力モードを選択し、「通常モード」選択ボタン62が押下されると通常モードを選択する。なお、スキャン計画画面を表示した段階においては、省電力モードと通常モードのいずれかがデフォルト(default)で選択されている。
省電力モードでは、ある所定期間におけるX線管21への平均供給電力がある所定の上限値以下となるように、スキャンパラメータを制限する。本例では、この所定期間は、一つのスキャン計画の実行終了時点からその次のスキャン計画の実行終了時点までの期間である。「平均供給電力上限値」欄66は、上記の平均供給電力の上限値Wthを入力するための欄である。
一方、通常モードでは、スキャンパラメータに対するこのような制限はなされない。
省電力モードは、さらに複数のモード、すなわち、ピーク電力優先モード、時間優先モード、およびバランスモードに別れている。「ピーク電力優先モード」選択ボタン63、「時間優先モード」選択ボタン64、および「バランスモード」選択ボタン65は、省電力モードが選択されたときに、さらにいずれのモードを選択するか決めるためのボタンであり、押下された選択ボタンに対応するモードを選択する。なお、省電力モードが選択された段階においては、これら3つのモードのいずれかがデフォルトで選択されている。これら3つのモードについては、後ほど詳しく説明する。
ステップS23では、ステップS22にて選択された電力モードが、通常モードであるか否かを判定する。ここで、通常モードであると判定されたときには、ステップS27に進む。一方、通常モードでない、すなわち省電力モードであると判定されたときには、ステップS24に進み、現在のスキャンパラメータによるスキャン計画を実行した場合におけるX線管への平均供給電力Waを次式に従って算出する。
Wa=(W・ts・x)/{ts・x+td・(x−1)+Tg+Tp}(数式1)
ただし、W=V・i
ステップS25では、算出した平均供給電力Waが平均供給電力上限値Wth以下であるか否かを判定する。ここで、Wa≦Wthであると判定されたときには、ステップS27に進む。一方、Wa>Wthであると判定されたときには、ステップS26に進み、スキャンパラメータを変更する。
ステップS26では、Wa≦Wthとなるように、現在のスキャンパラメータを変更し、変更後のスキャンパラメータを候補として表示する。ただし、選択された省電力モードにより、スキャンパラメータの変更方法を次のように変える。
省電力モードがピーク電力優先モードであるときには、X線の非曝射時間を特定するスキャンパラメータのみを変更する。本例では、曝射間時間tdおよび待機時間Tgの少なくとも一方を変更する。つまり、個々のX線曝射時におけるX線管21への供給電力Wであるピーク電力はそのままにして、曝射間時間tdや待機時間Tgを長く変更することにより、平均供給電力Waを下げる。なお、曝射間時間tdおよび待機時間Tgについて、どちらをどれだけ長くするかは予め決めておいてもよいし、操作者に選択の余地を与えるようにしてもよい。
省電力モードが時間優先モードであるときには、X線を曝射する時のX線管21への供給電力を特定するスキャンパラメータのみを変更する。本例では、供給電力Wを変更する。つまり、X線の非曝射時間はそのままにして、供給電力Wを定めるX線管21の管電圧Vおよび管電流iの少なくとも一方を小さく変更することにより、平均供給電力Waを下げる。なお、管電圧Vおよび管電流iについて、どちらをどれだけ小さくするかは予め決めておいてもよいし、操作者に選択の余地を与えるようにしてもよい。
省電力モードがバランスモードであるときには、X線の非曝射時間を特定するスキャンパラメータと、X線を曝射する時のX線管21への供給電力を特定するスキャンパラメータの両方を変更する。本例では、曝射間時間tdおよび待機時間Tgの少なくとも一方と、管電圧Vおよび管電流iの少なくとも一方とを変更する。これにより、平均供給電力Waを下げる。
ステップS27では、現時点のスキャンパラメータ(ステップS26を実行しなかったときには当初のもの、ステップS26を実行したときにはその変更済みのもの)を確定するための操作、または現在の電力モードを変更するための操作の入力待ちを行う。そして、確定するための操作が行われたときには、ステップS28に進み、スキャンパラメータを確定し、そのスキャン計画を実行するためのスキャンシーケンスに移る。一方、モードを変更するための操作が行われたときには、ステップS22に戻り、モードの選択を再び受け付ける。
図6は、X線曝射時にX線管への供給が許容されるピーク電力と、撮影時におけるX線曝射の時間的なデューティとの関係の一例を示す図である。図6において、縦軸は、X線曝射時にX線管21への供給が許容されるピーク電力Wpであり、Wp=V・iで表される。横軸は、撮影時におけるX線曝射の時間的なデューティDtであり、Dt=(ts・x)/{(ts・x)+td・(x−1)}で表される。図6では、X線CT装置100がキャパシタ部27を有している場合において、電力モードが通常モードであるときの曲線PE1(実線)と、電力モードが省電力モードであるときの曲線PE2(破線)とを示している。また、X線CT装置100がキャパシタ部27を有していない場合において、電力モードが通常モードであるときの曲線PN1(実線)と、電力モードが省電力モードであるときの曲線PN2(破線)とを示している。撮影時におけるX線曝射の時間的なデューティDtが小さくなれば、X線管21の蓄熱許容量に余裕ができるので、許容されるピーク電力Wpは大きくなる。逆に、デューティDtが大きくなれば、X線管21の蓄熱許容量に余裕がなくなるので、許容されるピーク電力Wpは小さくなる。キャパシタ部27を有している場合には、キャパシタ部27を有していない場合と比較して、X線管21に系統電源からとは別に電気エネルギーを供給できるので、許容されるピーク電力Wpは大きくなる。
X線CT装置100がキャパシタ部27を有することの利点は、ピーク電力が非常に大きいX線曝射を、系統電源に負担を掛けずに行うことができる点にある。しかし、同時に、X線管21に供給できる平均的な電力も大幅に上がることになる。そのため、X線CT装置を、従来では予想できなかった大電力で稼動することも可能となり、これが時としてオーバースペック(over spec)に働く場合がある。本実施形態のように電力モードとして省電力モードがあれば、そのような状況にも対応することができ、キャパシタ部27の優位な点のみを活かすことができる。
以上、このような本実施形態によれば、X線CT装置100が、少なくともX線の曝射時間、前記X線管の管電圧および管電流を設定するものであり、さらにX線の曝射時間、管電圧、管電流、およびX線の非曝射時間に基づいて、所定期間のX線管への平均供給電力を算出するので、算出された平均供給電力を利用することにより、その平均的な消費電力を操作者側で容易に管理することができる。
また、本実施形態によれば、X線CT装置100が、少なくとも一つのスキャン計画を実行する期間を含む所定期間のX線管21への平均供給電力Waが所定値Wth以下となるスキャン計画のみを設定可能とする省電力モードを有しているので、必要に応じてこのモードを使用することにより、X線CT装置100をその平均的な消費電力を制限して稼動させることができる。
また、本実施形態によれば、省電力モードとして、ピーク電力優先モード、時間優先モード、バランスモードを有しており、消費電力の抑え方を必要に応じて選択することができる。ピーク電力優先モードであれば、ピーク電力を落とさずに消費電力を抑えることができる。時間優先モードであれば、撮影のペースを落とさずに消費電力を抑えることができる。また、バランスモードであれば、ピーク電力と撮影のペースとの落とし具合をバランスさせて消費電力を抑えることができる。
また、本実施形態によれば、キャパシタ部27を有し、かつ、電力モードとして省電力モードを有しているので、ピーク電力が非常に大きいX線曝射を、系統電源に負担を掛けずに行うことができるだけでなく、X線管21に供給できる平均的な電力が大幅に上がってオーバースペックに働くような状況においても対応することができ、キャパシタ部27の優位な点のみを活かすことができる。
なお、本発明は、X線CT装置のみならず、X線CT装置とPET(Positron Emission Tomography)またはSPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)とを組み合わせたPET−CT装置やSPECT−CT装置等にも、もちろん適用可能である。
1 操作コンソール
2 入力装置
3 中央処理装置
5 データ収集バッファ
6 モニタ
7 記憶装置
10 撮影テーブル
12 クレードル
15 回転部
20 走査ガントリ
20a 本体部
21 X線管
22 X線コントローラ
23 コリメータ
24 X線検出器
25 DAS
26 回転部コントローラ
27 キャパシタ部
28 高電圧装置
29 制御コントローラ
30 スリップリング
40 被検体
100 X線CT装置
B 開口部
Xb X線ビーム

Claims (8)

  1. スキャン計画を設定するスキャン計画設定手段と、X線管およびX線検出器を有しており、これらを用いて前記設定されたスキャン計画を実行するスキャン手段とを備えたX線CT装置であって、
    前記スキャン計画設定手段は、少なくともX線の曝射時間、前記X線管の管電圧および管電流を設定するものであり、さらに前記曝射時間、前記管電圧、前記管電流、および所定期間におけるX線の非曝射時間に基づいて、前記所定期間の前記X線管への平均供給電力を算出する電力算出手段を有しているX線CT装置。
  2. 前記所定期間は、一つのスキャン計画の実行終了時点からその次のスキャン計画の実行終了時点までの期間である請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 前記スキャン計画設定手段は、
    平均供給電力の上限値を設定する上限値設定手段と、
    前記算出された平均供給電力が前記上限値を超えるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記上限値を超えると判定されたときに、前記平均供給電力が前記上限値以下となるように、前記管電圧、前記管電流、および前記非曝射時間のうち少なくとも一つを変更する変更手段とを有している請求項1または請求項2に記載のX線CT装置。
  4. 前記変更手段は、前記管電圧および/または管電流のみを変更するモードを有している請求項3に記載のX線CT装置。
  5. 前記変更手段は、前記非曝射時間のみを変更するモードを有している請求項3または請求項4に記載のX線CT装置。
  6. 前記変更手段は、前記管電圧および/または管電流と、前記非曝射時間とを変更するモードを有している請求項3から請求項5のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  7. 1ファラド以上の容量を有しており、前記X線管に電気エネルギーを供給して前記X線管への供給可能電力を増大させるキャパシタをさらに備えている請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  8. 前記キャパシタは、電気二重層キャパシタまたは高分子キャパシタである請求項7に記載のX線CT装置。
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