JP2010272721A - 2波長半導体レーザ装置 - Google Patents

2波長半導体レーザ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010272721A
JP2010272721A JP2009123940A JP2009123940A JP2010272721A JP 2010272721 A JP2010272721 A JP 2010272721A JP 2009123940 A JP2009123940 A JP 2009123940A JP 2009123940 A JP2009123940 A JP 2009123940A JP 2010272721 A JP2010272721 A JP 2010272721A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cladding layer
laser element
semiconductor laser
layer
type cladding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009123940A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroki Nagai
洋希 永井
Isao Kidoguchi
勲 木戸口
Toru Takayama
徹 高山
Keiji Ito
啓司 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2009123940A priority Critical patent/JP2010272721A/ja
Publication of JP2010272721A publication Critical patent/JP2010272721A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Semiconductor Lasers (AREA)

Abstract

【課題】複数のレーザ素子における偏光角の回転がいずれも小さく、その回転角の大きさの差が小さい光学特性を持つ2波長半導体レーザ装置を得られるようにする。
【解決手段】n型クラッド層12、活性層13及びp型クラッド層14を有する赤色レーザ素子100と、赤色レーザ素子と分離溝20を隔てて形成され、n型クラッド層22、活性層23及びp型クラッド層24を有する赤外レーザ素子110と、p型クラッド層14の上の第1のp側電極31と、p型クラッド層24の上の第2のp側電極32と、各p側電極を固着するサブマウント38とを有している。第1のp側電極の幅をW1とし、第2のp側電極の幅をW2とすると、W1>W2の関係を有し、赤外レーザ素子のn型クラッド層22及びp型クラッド層24の格子不整により付加される平均歪みは、赤色レーザ素子のn型クラッド層12及びp型クラッド層14の格子不整により付加される平均歪みよりも大きい。
【選択図】図2

Description

本発明は、2波長半導体レーザ装置に関し、特に赤色レーザ光及び赤外レーザ光を出力可能な2波長半導体レーザ装置に関する。
現在、高密度記録が可能で大容量のディジタル多用途ディスク(DVD)及びその再生用のDVD装置が市販されている。DVD装置には、発光波長が650nm帯のリン化アルミニウムガリウムインジウム(AlGaInP)系半導体レーザ素子と、発光波長が780nm帯のヒ化アルミニウムガリウム(AlGaAs)系半導体レーザ素子との2つのレーザチップが個々のパッケージに組み込まれて搭載された光学ピックアップ装置が採用されている。しかしながら、このような光学ピックアップ装置は、AlGaInP系半導体レーザ素子とAlGaAs系半導体レーザ素子との2つのパッケージが搭載されていることにより、光学ピックアップ装置のサイズが大きく、従ってDVD装置自体のサイズも大きくなってしまう。そこで、一の基板上に成長した半導体層により発光素子構造が形成された、互いに発光波長が異なる複数の半導体発光素子を有する集積型半導体発光装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
第1の従来例に係る集積型半導体発光装置を図10に示す。図10に示すように、第1の従来例に係る集積型半導体レーザ装置は、1つのn型GaAs基板201の上(図面では下側)に、発光波長が700nm帯(例えば、780nm)のAlGaAs系半導体レーザ素子LD1と、発光波長が600nm帯(例えば、650nm)のAlGaInP系半導体レーザ素子LD2とが、互いに分離した状態で集積化されている。
AlGaAs系半導体レーザ素子LD1のp側電極217と、AlGaInP系半導体レーザ素子LD2のp側電極228とは、パッケージベース300上に互いに電気的に分離された状態で設けられたヒートシンクH1、H2の上にそれぞれはんだ材により固着されている。
このように、第1の従来例に係る集積型半導体発光装置は、発光波長が700nm帯のAlGaAs系半導体レーザ素子LD1と発光波長が600nm帯のAlGaInP系半導体レーザ素子LD2とを有することにより、DVD用のレーザ光とCD(コンパクトディスク)用のレーザ光とを互いに独立に取り出すことができる。このため、集積型半導体発光装置をDVD装置の光学ピックアップにレーザ光源として搭載することにより、DVD及びCDの再生又は記録も可能となる。これらのAlGaAs系半導体レーザ素子LD1及びAlGaInP系半導体レーザ素子LD2は、1つのn型GaAs基板201上に成長された複数の半導体層によりレーザ構造が形成されていることにより、集積型半導体発光装置のパッケージは1つで済む。このため、光学ピックアップ装置の小型化を図ることができるので、DVD装置の小型化を図ることができる。
以上のように、第1の従来例に係る集積型半導体発光装置は、AlGaInP系半導体レーザ素子LD2のチップ幅と、AlGaAs系半導体レーザ素子LD1のチップ幅とが同一となるように、分離溝230が設けられている。この分離溝230により、1つのn型GaAs基板201上に結晶成長により形成された赤色半導体レーザ部と赤外半導体レーザ部とがエッチングにより電気的に分離されている。
ところで、一般に半導体レーザ素子は、温度上昇に伴って光出力が低下するという特性を有する。従って、半導体レーザ素子の駆動時における半導体レーザ素子自身が発生する熱を十分に放熱させる必要がある。このため、熱伝導率が高いヒートシンク(放熱材)にジャンクションダウン実装、すなわちpn接合部をヒートシンクと対向させて実装される。その際、ヒートシンクと接する半導体レーザ素子の面積が大きいほど放熱性が高くなることは明らかである。しかしながら、2波長半導体レーザ装置の場合は、2つの半導体レーザ素子を単に接触して並べたのでは、2つの半導体レーザ素子同士が電気的に接続されてしまうため、2つの半導体レーザ素子の間には、分離溝を設ける必要がある。従って、2つの半導体レーザ素子を並べた場合と同一寸法の2波長の半導体レーザ装置を作製すると、その分離溝により放熱する面積が低減して、放熱の効率が低下してしまう。
また、放熱性を高めようと各半導体レーザ素子の面積を大きくしてしまうと、小型化が可能であるはずの2波長半導体レーザ装置の特徴が失われてしまう。
特に、分離溝を設けて放熱面積を小さくすることによる放熱効率の低下は、AlGaInP系の赤色レーザ素子で顕著となる。これは、赤色レーザ素子では、活性層とp型クラッド層との界面における伝導帯のバンドエネルギーのステップ(ΔEc)の大きさがAlGaAs系の赤外レーザ素子と比べて小さいため、活性層に注入されたキャリアが熱的に励起される。このため、p型クラッド層に漏れ出すキャリアのオーバフローの影響が大きくなって、高温で動作させた場合に、熱飽和による最高光出力の飽和が生じやすくなるからである。DVDの記録を16倍速以上の高倍速で行うには、85℃以上の高温において350mW以上の高出力が必要であり、熱飽和による光出力の飽和は重大な支障を来す。
そこで、特許文献2に記載された発明においては、分離溝の形成位置を工夫して、集積された複数の半導体レーザ素子の他の装置との電気的接続部分である接続面積を互いに変えることにより、低コスト化及び小型化を図ると共に、放熱性に優れた2波長半導体レーザ装置を実現している。
図11に示す第2の従来例に係る2波長半導体レーザ装置は、1つのn型GaAsからなる基板302の上に、発振波長が650nm帯のAlGaInP系材料からなる赤色半導体レーザ素子303と、発振波長が780nm帯のGaAs系材料からなる赤外半導体レーザ素子304とを有している。赤色半導体レーザ素子303と赤外半導体レーザ素子304とは、分離溝305を隔てて形成されている。
第1部位となる赤色半導体レーザ素子303のp側電極315及び第2部位となる赤外半導体レーザ素子304のp側電極316のそれぞれがヒートシンク(図示せず)と接続される。ここで、第2の従来例においては、p型クラッド層308の熱伝導率が相対的に小さく、さらにΔEcが相対的に小さい赤色半導体レーザ素子303のチップ幅を赤外半導体レーザ素子304と比べて大きくすることにより、赤色半導体レーザ素子303及び赤外半導体レーザ素子304のいずれもが良好な高温特性を有する2波長レーザ装置が実現できるようにしている。
特開平11−186651号公報 特開2008−153713号公報 特開2006−313875号公報
第2の従来例において、赤色半導体レーザ素子303及び赤外半導体レーザ素子304を含む2波長半導体レーザ装置において、ジャンクションダウンによりヒートシンク材に実装する場合、実装時にはんだ材を融かすための高温状態から室温にまで降温すると、各レーザ素子の構成材とヒートシンクの構成材との熱膨張係数の差のために、赤色レーザ部と赤外レーザ部の双方において電流注入のためのストライプ部に応力が生じてしまう。
このため、チップの幅を小さくしすぎると、レーザ光の偏光角の回転が生じ、また偏光比(TEモード光強度とTMモード光強度との比)の値が低下することが分かっている。前述したように、2波長半導体レーザ装置をジャンクションダウンで実装した場合、サブマウント材の熱膨張係数とGaAsからなる基板の熱膨張係数との差から生じる応力によって、赤色半導体レーザ素子及び赤外半導体レーザ素子の各リッジ部近傍で且つ導波路を構成する結晶に歪みが生じる。ここで、共振器の長手方向をz方向、基板の法線方向をy方向、活性層の主面に平行な方向をx方向とすると、共振器の端面に平行なxy面内には、基板とサブマウント材との熱膨張係数の差から、赤色半導体レーザ素子及び赤外半導体レーザ素子の各リッジ近傍には互いに逆向きのせん断応力が生じる。この場合、せん断応力による赤色レーザ素子と赤外レーザ素子との各偏光角の回転方向は互いに逆向きとなる。なお、せん断応力による偏光角の回転については後述する。
一般に、光ピックアップの光源に用いられる半導体レーザ素子の出射光に対して、偏光方向が揃った特定の方向の偏光成分のみを利用するため、光学系の素子には偏光フィルタ又は偏光ビームスプリッタが用いられる。偏光角が回転して偏光比が低下すると、光出力が低下して信号成分が小さくなる。その結果、SN比が低下して実用上、重大な支障を来す。但し、従来の単色レーザ素子の場合は、偏光角の回転に対して半導体レーザ装置を実装する場合に、xy面内でレーザ素子の回転調整を行うことにより、所望の偏光方向の光のみを抽出することが可能である。しかしながら、2波長半導体レーザ装置の場合は、赤色レーザ素子と赤外レーザ素子との各偏光角が同一でない場合に、一方のレーザ素子の偏光成分を抽出するために最適な半導体レーザ装置の実装角度を回転によって調整しても、他方のレーザ素子の偏光方向に対しては最適値とはならない。
2波長の高出力レーザ装置においては、さらなる低コスト化が要求されており、レーザ装置の製造コストを削減するには、チップの幅を小さくすることが効果的である。ところが、チップの幅を小さくすると、装置の組立時におけるヒートシンク材とレーザチップとの熱膨張係数の差により発生する応力の影響をますます受けやすくなって、偏光角の回転が大きくなるため、良好な偏光特性を維持することが困難となる。
2波長半導体レーザ装置において、偏光角の回転方向の差を小さくすることは、光ピックアップ装置におけるレーザ光の光利用効率の向上に効果的である。光ディスク装置への高倍速での記録を実現するには、各レーザ素子において350mW以上の高出力動作が必要である。このため、光ピックアップ装置におけるレーザ光の光利用効率の向上は必須であり、相対偏光角(赤色レーザ素子の偏光角を基準とした場合の赤外レーザ素子の偏光角との差分)が小さい2波長半導体レーザ装置を実現することは極めて重要である。
これに対し、特許文献2に記載された発明は、赤色レーザ部と比べて単に温度特性上有利な赤外レーザ部の幅を赤色レーザ部の幅よりも小さくすることを開示するのみであり、偏光角の回転を抑制することは何も開示していない。
一方、特許文献3には、2つ以上の発光点のうち一の発光点を、基板の幅方向の中心線に対してより近い位置に配置することにより、中心線に近い位置に発光点を持つレーザ素子の偏光比及び偏光角等の光学特性を向上させる構成が記載されているものの、他の発光点の光学特性についてはなんら考慮されていない。
2波長半導体レーザ装置においては、さらなる低コスト化に伴い、チップ幅を小さくしようとしたときに、温度特性を維持するために赤色レーザ素子の幅を確保しつつ、赤外レーザ素子の幅をさらに小さくする構成が考えられる。しかしながら、例えば赤外レーザ素子の幅を100μm以下にまで小さくした場合に、赤外レーザ素子の偏光角は、赤色レーザ素子の偏光角に対して2倍程度に大きくなるという問題がある。
本発明は、前記従来の問題を解決し、複数のレーザ素子における偏光角の回転がいずれも小さく、その回転角の大きさの差が小さい、良好な光学特性を持つ2波長半導体レーザ装置を得られるようにすることを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、2波長半導体レーザ装置を、第1のレーザ素子の光の共振方向に対して垂直な方向の幅を第2のレーザ素子よりも大きくすると共に、第2のレーザ素子のクラッド層には、第1のレーザ素子のクラッド層よりも大きい格子不整による歪みを付加する構成とする。
具体的に、本発明に係る2波長半導体レーザ装置は、基板の上に形成され、基板側から第1導電型の第1クラッド層、第1活性層及び第2導電型の第2クラッド層を有する第1の半導体レーザ素子と、基板の上に第1の半導体レーザ素子と互いの出射光が平行となるように分離溝を隔てて形成され、基板側から第1導電型の第3クラッド層、第2活性層及び第2導電型の第4クラッド層を有する第2の半導体レーザ素子と、第2クラッド層の上に形成された第1電極と、第4クラッド層の上に形成された第2電極と、第1電極及び第2電極を固着するサブマウントとを備え、第1電極における光の共振方向に対して垂直な方向の幅をW1とし、且つ、第2電極における光の共振方向に対して垂直な方向の幅をW2とすると、W1>W2の関係を有し、第3クラッド層及び第4クラッド層の格子不整により付加される平均歪みは、第1クラッド層及び第2クラッド層の格子不整により付加される平均歪みよりも大きいことを特徴とする。
本発明の2波長半導体レーザ装置によると、一の基板上に集積化されたチップ幅(チップ上の電極幅)が異なる第1の半導体レーザ素子及び第2の半導体レーザ素子に対し、チップ幅が大きい第1の半導体レーザ素子よりもチップ幅が小さい第2の半導体レーザ素子に圧縮性歪みを大きく加えることにより、実装時の歪みの影響を補償することができる。これにより、偏光角の回転が小さく、且つ両半導体レーザ素子の偏光角の回転角の大きさの差が小さい、良好な光学特性を持つ2波長半導体レーザ装置を得ることができる。
本発明の2波長半導体レーザ装置において、第4クラッド層の格子不整は、第2クラッド層の格子不整よりも大きいことが好ましい。
また、本発明の2波長半導体レーザ装置において、第3クラッド層及び第4クラッド層の格子不整は、第1クラッド層及び第2クラッド層の格子不整よりも大きいことが好ましい。
本発明の2波長半導体レーザ装置において、第1クラッド層、第1活性層及び第2クラッド層は、それぞれ、III族元素にアルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)及びインジウム(In)のうちの少なくとも1つを含むと共にV族元素にリン(P)を含み、第3クラッド層及び第4クラッド層は、III族元素にアルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)及びインジウム(In)のうちの少なくとも1つを含むと共にV族元素にリン(P)を含み、且つ、第2活性層は、III族元素にアルミニウム(Al)及びガリウム(Ga)のうちの少なくとも1つを含むと共にV族元素にヒ素(As)を含んでいてもよい。
このようにすると、第1の半導体レーザ素子の出射光を赤色光とし、第2の半導体レーザ素子の出射光を赤外光とするこができる。
また、本発明の2波長半導体レーザ装置において、第1クラッド層、第1活性層及び第2クラッド層は、それぞれ、III族元素にアルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)及びインジウム(In)のうちの少なくとも1つを含むと共にV族元素にリン(P)を含み、第3クラッド層及び第2活性層は、それぞれ、III族元素にアルミニウム(Al)及びガリウム(Ga)のうちの少なくとも1つを含むと共にV族元素にヒ素(As)を含み、且つ、第4クラッド層は、III族元素にアルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)及びインジウム(In)のうちの少なくとも1つを含むと共にV族元素にリン(P)を含んでいてもよい。
このようにしても、第1の半導体レーザ素子の出射光を赤色光とし、第2の半導体レーザ素子の出射光を赤外光とするこができる。
本発明の2波長半導体レーザ装置において、分離溝の中心線から第1の半導体レーザ素子の発光点中心までの距離をL1とし、分離溝の中心線から第2の半導体レーザ素子の発光点中心までの距離をL2とすると、L1>L2の関係を有していてもよい。
本発明の2波長半導体レーザ装置において、基板の熱膨張係数をη1とし、サブマウントの熱膨張係数をη2とすると、η1>η2の関係を有していてもよい。
本発明の2波長半導体レーザ装置において、サブマウントには、窒化アルミニウム、シリコン又は炭化シリコンを用いることができる。
本発明の2波長半導体レーザ装置において、第2の半導体レーザ素子における光の共振方向に平行な領域の幅は、100μm以下であってもよい。
本発明に係る2波長半導体レーザ装置によると、互いの発振波長が異なる第1の半導体レーザ素子及び第2の半導体レーザ素子が共に、良好な偏光角の回転が小さく、且つその回転角の大きさの差が小さい、良好な光学特性、すなわち動作特性を得ることができる。
本発明の第1の実施形態に係る2波長半導体レーザ装置を示す模式的な断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る2波長半導体レーザ装置をジャンクションダウンでの実装した状態の模式的な断面図である。 (a)は本発明の第1の実施形態に係る2波長半導体レーザ装置における赤色レーザ素子の動作電流値のチップ幅(赤色領域)依存性の測定結果を示すグラフである。(b)は本発明の第1の実施形態に係る2波長半導体レーザ装置における赤外レーザ素子の動作電流値のチップ幅(赤外領域)依存性の測定結果を示すグラフである。 (a)は2つの半導体レーザ素子のチップ幅が同一である場合の各活性層に生じるせん断応力分布の分離溝中心線から発光点中心までの距離依存性の計算結果を示すグラフである。(b)は2つの半導体レーザ素子のチップ幅が異なる場合の各活性層に生じるせん断応力分布の分離溝中心線から発光点中心までの距離依存性の計算結果を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態に係る2波長半導体レーザ装置の各レーザ素子における偏光角の格子不整依存性の測定結果を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態に係る2波長半導体レーザ装置の各レーザ素子における偏光角のp型クラッド層の格子不整依存性の測定結果を示すグラフである。 (a)は本発明の第1の実施形態に係る2波長半導体レーザ装置におけるサブマウント材料別の赤色レーザ素子の活性層に生じるせん断応力の格子不整依存性の計算結果を示すグラフである。(b)は本発明の第1の実施形態に係る2波長半導体レーザ装置におけるサブマウント材料別の赤外レーザ素子の活性層に生じるせん断応力の格子不整依存性の計算結果を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態に係る2波長半導体レーザ装置を示す模式的な断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る2波長半導体レーザ装置の各レーザ素子における偏光角のp型クラッド層の格子不整依存性の測定結果を示すグラフである。 第1の従来例に係る2波長半導体レーザ装置を示す模式的な斜視図である。 第2の従来例に係る2波長半導体レーザ装置を示す模式的な斜視図である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図1を参照しながら説明する。
図1に示すように、第1の実施形態に係る2波長半導体レーザ装置は、面方位の(100)面から結晶軸の[011]方向に10°だけ傾けた面を主面とするn型GaAsからなる基板10の主面上に、赤色レーザ素子100と赤外レーザ素子100とが集積化されて形成されている。
赤色レーザ素子100と赤外レーザ素子100とは、両者の共振器構造を互いに分離する方向に形成された分離溝20によって分離されている。
まず、赤色レーザ素子100の構造を説明する。
赤色レーザ素子100は、基板10側から順次形成された、厚さが約0.5μmのn型GaAsからなるバッファ層11、厚さが約2.0μmのn型(Al0.7Ga0.30.51In0.49Pからなるn型クラッド層12、歪量子井戸活性層13、p型(Al0.7Ga0.30.51In0.49Pからなるp型クラッド層14、厚さが約50nmのp型Ga0.51In0.49Pからなるp型保護層15、及び厚さが約0.4μmのp型GaAsからなるp型コンタクト層16を含むエピタキシャル成長層を有している。
ここで、歪量子井戸活性層13は、(Al0.5Ga0.50.51In0.49Pからなる第1ガイド層13g1、GaInPからなるウェル層13w1、13w2及び13w3、AlGaInPからなるバリア層13b1及び13b2、並びにAlGaInPからなる第2ガイド層13g2により構成されている。
p型クラッド層14は、その上部に共振器(導波路)構造を決定するリッジ部が互いに平行に延びる2本の溝部に挟まれることよって形成されている。ここでは、リッジ部の上面と歪量子井戸活性層13までの距離を1.4μmとし、リッジ部の下端と歪量子井戸活性層13との距離(dp1)を0.2μmとしている。
p型コンタクト層16の上には、リッジ部の上面、すなわちp型コンタクト層16を露出する開口部を有し、且つ該リッジ部の側面及び側方の領域を覆う窒化シリコン(SiN)からなる電流ブロック層17が形成されている。電流ブロック層17の上には、リッジ部上の開口部から露出するp型コンタクト層16と接するように第1のp側電極31が形成されている。また、基板10のバッファ層と反対側の面にはn側電極33が全面的に形成されている。赤色レーザ素子100を駆動するための駆動電流は、これら第1のp側電極31及びn側電極33を通して流すことができる。なお、第1のp側電極31には、例えば、チタン(Ti)/白金(Pt)/金(Au)からなる積層膜を用いることができる。また、n側電極33には、例えば、金ゲルマニウム(AuGe)/ニッケル(Ni)からなる積層膜又はインジウム(In)を用いることができる。
以上のような構成を持つ赤色レーザ素子100において、p型コンタクト層16から注入された電流が電流ブロック層17によってリッジ部にのみ狭窄され、リッジ部の下方に位置する歪量子井戸活性層13に集中して注入される。その結果、レーザ発振に必要なキャリアの反転分布状態が数十mAという少ない注入電流により実現される。
歪量子井戸活性層13に注入されたキャリアの再結合により発光した光は、該歪量子井戸活性層13と垂直な方向に対しては、n型クラッド層12及びp型クラッド層14によって垂直方向に閉じ込められる。一方、歪量子井戸活性層13と平行な方向に対しては、電流ブロック層17が各クラッド層12、14と比べて屈折率が低いため、水平方向の光閉じ込めが生じる。その上、該電流ブロック層17はレーザ発振光に対して透明であるため光吸収がなく、低損失の導波路を実現することができる。また、リッジ部の内部及び外部の実効屈折率差(Δn)は、リッジ部の下端と歪量子井戸活性層13との距離(dp1)によって、10−3のオーダで精密に制御することができる。このため、光分布を精密に制御しつつ、低動作電流の高出力半導体レーザ素子を得ることができる。
これに対し、赤外レーザ素子110は、厚さが約0.5μmのn型GaAsからなるバッファ層21、厚さが約2.0μmのn型(Al0.7Ga0.30.51In0.49Pからなるn型クラッド層22、量子井戸活性層23、p型(Al0.7Ga0.30.51In0.49Pからなるp型クラッド層24、厚さが約50nmのp型Ga0.51In0.49Pからなるp型保護層25、及び厚さが約0.4μmのp型GaAsからなるp型コンタクト層26を含むエピタキシャル成長層を有している。
ここで、量子井戸活性層23は、AlGaAsからなる第1ガイド層23g1、GaAsからなるウェル層23w1及び23w2、AlGaAsからなるバリア層23b1、並びにAlGaAsからなる第2ガイド層23g2により構成されている。
p型クラッド層24は、その上部には共振器(導波路)構造を決定するリッジ部が互いに平行に延びる2本の溝部に挟まれることよって形成されている。ここでは、リッジ部の上面と量子井戸活性層23までの距離を1.4μmとし、リッジ部の下端と量子井戸活性層23との距離(dp2)を0.24μmとしている。
p型コンタクト層26の上には、リッジ部の上面、すなわちp型コンタクト層26を露出する開口部を有し、且つ該リッジ部の側面及び側方の領域を覆うSiNからなる電流ブロック層27が形成されている。電流ブロック層27の上には、リッジ部上の開口部から露出するp型コンタクト層26と接するように第2のp側電極32が形成されている。赤外レーザ素子110を駆動するための駆動電流は、第2のp側電極32及び基板10の裏面に形成されたn側電極33を通して流すことができる。なお、第2のp側電極32の組成は、第1のp側電極31と同等でよい。
以上のような構成を持つ赤外レーザ素子110において、p型コンタクト層26から注入された電流が電流ブロック層27によってリッジ部にのみ狭窄され、リッジの下方に位置する量子井戸活性層23に集中して注入される。その結果、レーザ発振に必要なキャリアの反転分布状態が数十mAという少ない注入電流により実現される。
量子井戸活性層23に注入されたキャリアの再結合により発光した光は、量子井戸活性層23と垂直な方向に対しては、n型クラッド層22及びp型クラッド層24によって垂直方向に閉じ込められる。一方、量子井戸活性層23と平行な方向に対しては、電流ブロック層27が各クラッド層22、24と比べて屈折率が低いため、水平方向の光閉じ込めが生じる。その上、該電流ブロック層27はレーザ発振光に対して透明であるため光吸収がなく、低損失の導波路を実現することができる。また、リッジ部の内部及び外部の実効屈折率差(Δn)は、リッジ部の下端と量子井戸活性層23との距離(dp2)によって、10−3のオーダで精密に制御することができる。このため、光分布を精密に制御しつつ、低動作電流の高出力半導体レーザ素子を得ることができる。
なお、出力が350mW以上の高出力レーザ素子においては、80℃の高温動作時の放熱性を向上させるために、共振器長を1000μm以上、好ましくは1500μm以上として、動作電流密度を低減している。本実施形態では共振器長を約1500μmとしている。
共振器の劈開面からなる前端面及び後端面には、赤外レーザ素子100及び赤色レーザ素子110に対して、反射率が共に約7%及び約94%となるように誘電体膜によりそれぞれコーティングされている。
図2に、図1に示した第1の実施形態に係る2波長半導体レーザ素子をサブマウントにジャンクションダウン実装した断面構成を模式的に示す。図2に示すように、いずれのレーザ素子100、110においても、活性層13、23に近い第1のp側電極31及び第2のp側電極32が、例えば窒化アルミニウム(AlN)からなるサブマウント38の上面に形成された第1の接続電極36及び第2の接続電極37と、それぞれ金錫(AuSn)からなるはんだ層34、35を介して電気的に接続されている。ジャンクションダウン実装の場合は、ヒートシンクとなるサブマウント38と各活性層13、23との間隔を数μmの距離にまで近づけることができるため、各活性層13、23からの発熱を効率良くサブマウント38に放熱することができる。
各活性層13、23における発熱は、各リッジ部近傍の光分布領域で発生し、それぞれ第1のp側電極31及び第2のp側電極32を通じてサブマウント38に放熱される。このため、各レーザ素子100、110の放熱性は、各p側電極31、32の幅寸法に影響される。従って、p側電極31、32の幅が小さいと放熱性が低下するため、各レーザ素子100、110の熱抵抗が大きくなって、高温動作時における動作電流値の増大につながる。そこで、放熱性を向上させるために各p側電極31、32の幅を大きくすると、素子の面積が増大して、レーザ装置の小型化が達成されず、製造コストが増大してしまう。
ところで、各活性層13、23に注入されたキャリアが熱により励起され、クラッド層に漏れだすキャリアオーバフローの発生は、正孔と比較して有効質量が軽い電子のp型クラッド層14、24へのオーバフローが支配的となる。電子のオーバフローを抑制するには、活性層13、23とp型クラッド層14、24の禁制帯幅のエネルギー差により生じる伝導帯ヘテロ障壁のエネルギー(ΔEc)を大きくすることが有効である。
第1の実施形態では、赤色レーザ素子100及び赤外レーザ素子110において、p型クラッド層14、24の構成材料に、同一のAlGaInPを用いているため、赤外レーザ素子110のΔEcは赤色レーザ素子100のΔEcに対して数百meVだけ大きくなる。このため、赤外レーザ素子110は、赤色レーザ素子100と比較して、高温動作時においてもキャリアのオーバフローの発生を抑制できるので、光出力の低下が生じにくくなる。
前述したように、放熱性はチップの幅寸法ではなく、各p側電極31、32の幅寸法に依存するため、赤色レーザ素子100の電極の幅寸法W1は、赤外レーザ素子の電極の幅寸法W2よりも必然的に大きくする必要がある。なお、図1に示すように、各レーザ素子100、110のp側電極31、32の幅寸法W1、W2は、レーザ素子100、110の幅に対してマスク精度及びエッチング精度等の製造プロセスに最小限必要なマージンだけ小さくする必要がある。このため、図1に示すΔWの大きさは5μm以上に設定する必要があり、本実施形態においては、ΔWは約10μmとしている。また、分離溝20の幅は約30μmとしている。分離溝20の中心線をx方向の原点として赤色レーザ素子100から赤外レーザ素子110に向かう方向をx軸の正方向としている。また、L1、L2は、原点からそれぞれの発光中心点18、28までの距離を示す。
図3(a)に赤色レーザ素子100の領域幅(共振器に垂直な方向の幅)を変化させた場合で、動作条件がそれぞれ、温度が85℃、パルス幅が50ns、デューティが33%、及び出力値が300mWでの動作電流値を示す。図3(a)に示すように、赤色レーザ素子100においては、高温動作電流値は領域幅が100μmよりも小さくなると、放熱性が低下して熱抵抗が増大する結果、動作電流値が増大することが分かる。
同様に、図3(b)に赤外レーザ素子100の領域幅(共振器に垂直な方向の幅)を変化させた場合で、動作条件がそれぞれ、温度が85℃、パルス幅が100ns、デューティが50%、及び出力値が350mWでの動作電流値を示す。図3(b)に示すように、赤外レーザ素子110においては、高温動作電流値は領域幅を50μmにまで小さくしても増大しないことが分かる。赤外レーザ素子110は、p型クラッド層24にAlGaInPを用いているため、ΔEcが大きく、キャリアのオーバフローが抑制されるために高温特性が劣化しないと考えられる。
以上から、赤色レーザ素子100の良好な温度特性を維持するには、赤色レーザ素子100の領域幅は100μm程度が必要であり、製造コストの低減を図るためチップ幅をより小さくする場合には、高温特性が劣化しない赤外レーザ素子110の領域幅を赤色レーザ素子100の領域幅よりも小さい構成にすることが好ましい。
一方、図2に示すように、ジャンクションダウン実装法を用いた場合、各活性層13、23に平行な方向をx方向、基板10の主面の法線方向をy方向とすると、サブマウント38と基板10との間には熱膨張係数に差があるため、共振器端面に平行なxy面内には、はんだ材の実装時の高温状態と実装後の室温状態との温度差によって、実装後に応力が発生する。このときの熱膨張係数の差により、赤色レーザ素子100と赤外レーザ素子110とのxy面内において各活性層にせん断応力が生じる。赤色領域と赤外領域とは分離溝20を介して、x方向に対して互いに逆方向に設けられているため、せん断応力の方向は、後述するように、赤色レーザ素子100と赤外レーザ素子110とでは逆方向になる。特に、せん断応力により、結晶構造が持つ屈折率楕円体の主軸が回転するため、偏光角が回転することになる。このため、赤色レーザ素子100と赤外レーザ素子110とをジャンクションダウン実装すると、偏光角の回転の方向が互いに逆向きとなる。すなわち、応力が発生すると、半導体材料の屈折率が変化して屈折率に異方性が生じる結果、偏光特性の低下につながる。
図4(a)は赤色レーザ素子100の領域幅と赤外レーザ素子110の領域幅とを等しくした場合、図4(b)は赤色レーザ素子100の領域幅が赤外レーザ素子110の領域幅よりも広い場合の、各活性層に生じるxy面内のせん断応力の分離溝中心線から発光点中心までの距離依存性を示す。ここでは、図2において、各活性層13に生じる、z軸に対して時計周りのせん断応力を正方向の応力とし、反時計回りのせん断応力を負方向の応力とし、さらに、分離溝20の中心線をx方向の原点として、赤色レーザ素子100から赤外レーザ素子110へ向かう方向をx軸の正方向としている。また、測定条件として、AuSnからなるはんだ層34、35が上面にパターニングされたAlNからなるサブマウント38を用い、350℃の温度で実装した場合を示す。さらに、図1において、ΔW=10μmとし、赤色レーザ素子100及び赤外レーザ素子110の各p側電極31、32の幅寸法を、それぞれW1=W2、W1=W2+10μmとなるように設定している。従って、2波長半導体レーザ装置自体のチップ幅は、赤色レーザ素子100の領域幅と分離溝幅20と赤外レーザ素子110の領域幅と各チップの外側に設けられた劈開分離溝の幅(ここでは5μm)の合計であり、この合計値を、それぞれ200μm、225μm、250μm及び300μmとした場合の計算結果を示している。
図4(a)及び図4(b)に示すように、各活性層のxy面内に生じるせん断応力は、各p側電極31、32の外周部に向かって増大し、また、チップ幅が小さいほど増大し、且つ赤色レーザ素子100と赤外レーザ素子110とでは、せん断応力の方向が逆方向となることが分かる。
図4(a)に示すように、領域幅が同一の場合は、原点から赤色レーザ素子100の発光点中心までの距離L1と赤外レーザ素子110の発光点中心までの距離L2とが同一であれば、赤色レーザ素子100と赤外レーザ素子110とのせん断応力の大きさは同一で、且つ互いの向きが逆方向となる。すなわち、赤色領域と赤外領域との領域幅が左右対称であって、せん断応力の大きさが同一となる位置に各リッジ部を配置する従来の2波長半導体レーザ装置においては、偏光角の大きさが同一で、且つ偏光の向きが逆向きとなる特性を持つ。なお、2波長半導体レーザ装置においては、通常の光ピックアップ装置の光学設計により、発光点の間隔に110μmという制限があるため、図4(a)に示すように、応力を均等に分配できるL1=L2=55μmの位置に発光点中心を配置することが考えられる。
これに対し、本実施形態においては、赤色レーザ素子100の放熱性を向上させるため、赤外レーザ素子110の領域幅を小さくする一方、赤色レーザ素子100の領域幅を大きくしている。このため、図4(b)に示すように、赤色レーザ素子100と赤外レーザ素子110の各活性層には、大きさが非対称なせん断応力が生じ、赤外レーザ素子110に生じるせん断応力は赤色レーザ素子100に生じるせん断応力よりも大きくなる。従って、赤色レーザ素子100の温度特性の改善のために領域幅の寸法だけを考えてレーザ素子100、110を作製した場合は、赤外レーザ素子110の偏光角の回転の大きさが大きくなるという課題が生じる。これは、領域幅が小さい赤外レーザ素子110のリッジ部の形成位置が、領域幅がより大きい赤色レーザ素子100のリッジ部の形成位置と比べてチップ全体の中心位置からの距離が大きくなって、基板10とサブマウント38との熱膨張係数の差による応力の影響が大きくなるためである。
このような課題を解決するため、本願発明者らは、種々検討した結果、ジャンクションダウンで実装した場合にせん断応力が生じるp型クラッド層14、24及びn型クラッド層12、22の格子不整を制御することによって、せん断応力を補償し、このせん断応力の補償により偏光角の回転の大きさを制御できるという知見を得ており、以下にその知見を説明する。
図5は、図1に示した第1の実施形態に係る赤色レーザ素子100及び赤外レーザ素子110の偏光角の測定結果を示している。チップ幅は225μmとし、W1=80μm、W2=70μmとしている。また、L1=60μm、L2=50μmとしている。図5は赤色レーザ素子100の偏光角におけるn型クラッド層12及びp型クラッド層14の格子不整との関係と、赤外レーザ素子110の偏光角におけるn型クラッド層22及びp型クラッド層24の格子不整との関係とをそれぞれ示している。なお、ここでの格子不整は、n型GaAsからなる基板10の格子定数を基準として、各n型クラッド層及び各p型クラッド層の格子定数が大きい場合に正値をとり、小さい場合には負値をとる。また、GaAsの格子定数をaGaAs、クラッド層の格子定数をacladとすると、格子不整はΔa/a=(aclad−aGaAs)/aGaAsで与えられる。
例えば、p型(Al0.7Ga0.30.51In0.49Pからなるp型クラッド層14において、Inの組成を0.517から0.522に増やすと、該p型クラッド層14の格子不整の値Δa/aは0から1.00×10−3に大きくなる。
図5に示す測定結果から、格子不整が正に大きくなるほど偏光角が0°に近づくことが分かる。これは、各n型クラッド層及び各p型クラッド層に圧縮歪みを加えることによって、実装歪みにより各活性層に生じるせん断応力の大きさを低減できるためである。また、偏光角の回転方向は、赤色レーザ素子100と赤外レーザ素子110とで逆方向となっている。これは、前述したように、赤色レーザ素子100と赤外レーザ素子110とでは、各リッジ部の下方の活性層に生じるxy面内のせん断応力の方向が互いに逆方向となるからである。また、同一量の格子不整で比較した場合は、赤色レーザ素子100よりも赤外レーザ素子110の方が偏光角の回転の大きさは相対的に大きくなっている。これは、図4(b)に示すように、赤外レーザ素子110のリッジ部の形成位置が、チップ全体の中心位置からの距離が大きくなるほどせん断応力が大きくなる点、及び分離溝に近くなるほどせん断応力が大きくなる点から、チップ幅が小さく応力の影響を受けやすい赤外レーザ素子110は、各クラッド層の屈折率に生じる異方性が大きくなり、屈折率楕円体の主軸の回転が増大する傾向により、偏光角の回転の大きさが大きくなることを示している。なお、赤色レーザ素子100と同程度の偏光角を得るには、赤外レーザ素子110の格子不整は、赤色レーザ素子100の格子不整よりも大きくする必要があるが、格子不整を大きくしすぎると導波路内に格子欠陥が発生し、発光効率の低下及び長期信頼性が低下してしまう。例えば、n型クラッド層及びp型クラッド層にΔa/a=1.3×10−3より大きな圧縮歪みを加えると信頼性が低下するため、圧縮性の歪みは1.3×10−3以下が好ましい。
また、図5において、偏光角の基準を±12°から±2°に抑えることにより、光ピックアップ装置における動作特性の光利用効率が80%から95%に改善でき、各レーザ素子100、110の最大光出力の増大を抑制することができる。このため、赤色レーザ素子100と赤外レーザ素子110の各偏光角特性は、±2°以内で制御することが望ましい。
従って、第1の実施形態においては、赤色レーザ素子100と赤外レーザ素子110との偏光角を共に±2°以内の範囲に抑制する場合、赤色レーザ素子100のn型クラッド層12及びp型クラッド層14の各格子不整Δa/aは、+2.0×10−4以上に設定し、且つ、赤外レーザ素子110のn型クラッド層22及びp型クラッド層24の各格子不整Δa/aは、+6.0×10−4以上に設定することが好ましい。
なお、図5においては、n型クラッド層12、22及びp型クラッド層14、24の格子不整による依存性を示したが、ジャンクションダウン実装の場合に生じるせん断応力は、p型クラッド層14、24で主に生じ、さらに各p型クラッド層14、24におけるリッジ部の近傍領域に応力が集中する。このため、せん断応力により各クラッド層に生じる屈折率の異方性が偏光特性に与える影響を補償するには、p型クラッド層14、24の全体又はその一部に格子不整による歪みを付加しても、同様の効果を得られることを確認している。すなわち、赤色レーザ素子100の格子不整によって付加されるn型クラッド層12及びp型クラッド層14の平均歪みと、赤外レーザ素子110の格子不整によって付加されるn型クラッド層22及びp型クラッド層24の平均歪みによっても、各偏光角の回転の大きさをそれぞれ制御することができる。さらに、これらの平均歪みを赤色レーザ素子100よりも赤外レーザ素子110で大きくすることにより、偏光角の回転の大きさの差を小さくすることが可能となる。ここで、例えば、格子不整によって付加されるn型クラッド層12及びp型クラッド層14の平均歪みとは、各クラッド層の膜厚に対する格子不整の総和をいう。
図6は、図1に示した第1の実施形態に係る2波長半導体レーザ素子の偏光角のp型クラッド層14及びp型クラッド層24の格子不整との関係を一例として示している。サブマウント38に実装される側であって、各活性層13、23の近傍に位置するp型クラッド層14、24に圧縮性の格子不整を加えることにより、偏光角が0°に近づく効果があることを確認している。赤色レーザ素子100と赤外レーザ素子110の偏光角を共に±2°以内の範囲に低減する場合は、赤色レーザ素子100のp型クラッド層14の格子不整Δa/aは+4.0×10−4以上に設定し、且つ、赤外レーザ素子110のp型クラッド層24の格子不整Δa/aは+9.0×10−4以上に設定すればよいことが分かる。
図7(a)及び図7(b)にサブマウント38にシリコン(Si)、炭化シリコン(SiC)又は窒化アルミニウム(AlN)を用いた場合の、第1の実施形態に係る赤色レーザ素子100及び赤外レーザ素子110について、各n型クラッド層及び各p型クラッド層の格子不整と活性層におけるせん断応力の大きさとの関係を計算により求めた結果を示す。ここで、図7(a)は赤色レーザ素子100を示し、図7(b)は赤外レーザ素子110を示している。また、応力は、AlNからなるサブマウントに実装した場合の偏光角の大きさを±2°となる格子不整のせん断応力を基準に規格化している。すなわち、図7に示す計算結果によって、せん断応力が1以下であれば、偏光角の大きさが±2°以内であることを示す。なお、ヒ化ガリウム(GaAs)、Si、AlN及びSiCの各熱膨張係数は、それぞれ、6×10−6/K、2.6×10−6/K、3×10−6/K及び4.7×10−6/Kである。
図5に示す測定結果から、サブマウント38とn型GaAsからなる基板10との熱膨張係数の差は、SiC、AlN、Siの順に大きくなるため、実装による応力の発生は、サブマウント38にSiCを用いると最も小さくなり、Siを用いると最も大きくなる。また、いずれの材料を用いても、格子不整が小さくなるほど活性層における応力が増大することが分かる。
すなわち、熱膨張係数の差によって生じる応力は、膜厚が厚い層の影響を受けやすく、本実施形態においては、相対的に膜厚が最も厚い、厚さが100μm程度のGaAs基板10が、厚さが数μmのAlGaInPからなるクラッド層12、14等及び厚さが10nm程度の超薄膜からなる活性層13、23に対して極めて大きい影響を与えるためである。従って、GaAs基板10よりも小さい熱膨張係数を持つサブマウント38を用いた場合は、各クラッド層に影響する格子不整の関係は、GaAs基板10と同様の傾向を示し、各活性層13、23に掛かる応力は熱膨張係数の差に応じて増大する。その結果、図7(a)及び図7(b)に示すように、リッジ部の下方の各活性層13、23に生じるせん断応力を補償し、該せん断応力を小さくするために必要な各クラッド層に付加する格子不整は、サブマウント38にのSiを用いる場合が最も大きく、SiCを用いる場合が最も小さくなる。
例えば、図5に示す測定結果から、AlNからなるサブマウント38上に2波長半導体レーザ装置を実装した場合、偏光角を共に±2°以内の範囲にまで低減するには、赤色レーザ素子100の格子不整Δa/aは2.0×10−4以上が必要となり、また、赤外レーザ素子110の格子不整Δa/aは6.0×10−4以上が必要となる。AlN以外の材料をサブマウント38に用いた場合は、各活性層13、23に掛かるせん断応力を同一の大きさにしようとすると、Siを用いた場合は、赤色レーザ素子100の格子不整Δa/aは3.0×10−4以上が必要となり、赤外レーザ素子110の格子不整Δa/aは6.5×10−4以上以上が必要となる。また、SiCを用いた場合は、赤色レーザ素子100の格子不整Δa/aは0以上が必要となり、赤外レーザ素子110の格子不整Δa/aは4.5×10−4以上が必要となる。
図5に示す実験結果と図7の計算結果とを併せて考えると、いずれの場合も、同一の格子不整値で比較した場合、赤色レーザ素子100よりも赤外レーザ素子110の方が偏光角の回転の大きさは大きくなっている。従って、赤外レーザ素子110の圧縮性の格子不整は、赤色レーザ素子100と同程度の偏光角を得るには、赤色レーザ素子100の圧縮性の格子不整よりも大きくするとよい。
また、図4(a)及び図4(b)に示すように、各活性層13、23の発光点の応力は分離溝20から25μm以内の距離で該分離溝20に近づくほど増加する。これは、各p側電極31、32の端部の近傍は、はんだ層34、35により固着されている領域と固着されていない領域との境界となるため大きなせん断応力が生じ、その上、分離溝20の端部には各p側電極31、32の端部が存在するためである。従って、発光点での各活性層13、23の応力の増大を防ぐには、光分布の中心点と分離溝20中心線からの距離が、チップ幅が200μmの場合は60μ以内とし、チップ幅が225μmの場合は73μm以内とし、チップ幅が250μmの場合は90μm以内とし、チップ幅が300μm以内であれば実装歪みによる応力の急激な増大を抑制することができる。
従って、分離溝20の中心線から赤色レーザ素子100の発光点中心までの距離をL1とし、分離溝20の中心線から赤外レーザ素子110の発光点中心までの距離をL2とし、且つ、25μm≦L1≦60μm、25μm≦L2≦50μm、L1≧L2の2波長レーザ装置において、Si、AlN又はSiCをサブマウント38に用いた場合には、以下のように各n型クラッド層12、22及び各p型クラッド層14、24の格子不整を制御すればよい。
すなわち、サブマウント38にAlNを用いた場合は、赤色レーザ素子100の格子不整Δa/aを2×10−4以上とし、赤外レーザ素子110の格子不整Δa/aを6×10−4以上とすればよい。サブマウント38にSiを用いた場合は、赤色レーザ素子100の格子不整Δa/aを3×10−4以上とし、赤外レーザ素子110の格子不整Δa/aを6.5×10−4以上とすればよい。また、サブマウント38にSiCを用いた場合は、赤色レーザ素子100の格子不整Δa/aを0以上とし、赤外レーザ素子110の格子不整Δa/aを4.5×10−4以上とすればよい。このようにすると、赤色レーザ素子100及び赤外レーザ素子110における各偏光角の回転の大きさをいずれも±2°の範囲内に制御することが可能となる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について図8を参照しながら説明する。図8において、図1と同一の構成部材には、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図8に示すように、第2の実施形態に係る2波長半導体レーザ装置の第1の実施形態との相違点は、赤外レーザ素子110におけるn型クラッド層40として、n型(Al0.7Ga0.30.51In0.49Pに代えてn型Al0.75Ga0.25Asを用いていることにある。
また、p型クラッド層24は、リッジ部の下端と量子井戸活性層23との距離(dp2)を0.24μmから0.26μmとしている。
このように、第2の実施形態では、赤外レーザ素子110において、n型クラッド層40にAlGaAsを用いているため、n型GaAsからなる基板10とn型クラッド層40との間の熱膨張係数の差が小さくなる。このため、結晶成長時の高温から室温に降温した場合に、GaAs基板10とn型クラッド層40との界面における格子欠陥の発生を抑制できるので、レーザ素子の信頼性の向上を図ることができる。
すなわち、この構成により、p型クラッド層40の格子不整量を大きくすることができる。赤外レーザ素子110の温度特性を決定するのは、活性層23からp型クラッド層24への電子のオーバフローであり、活性層23とp型クラッド層24との界面における伝導帯のバンドエネルギーのステップ(ΔEc)の大きさで決定される。従って、n型クラッド層40にAlGaAsを用いても、ΔEcの大きさは活性層23とp型クラッド層24によって決定されるため、電子のオーバフローには影響せず、良好な温度特性を実現することができる。
このように、第1の実施形態と同様に、赤外レーザ素子110において、p型クラッド層24の格子不整Δa/aを赤色レーザ素子100の格子不整Δa/aよりも正に大きくすることにより、良好な偏光角特性を得ることができる。
図9に、第2の実施形態に係る赤色レーザ素子100及び赤外レーザ素子110の偏光角におけるp型クラッド層24の格子不整との関係を示す。赤色レーザ素子100と赤外レーザ素子110の偏光角の回転の大きさを共に±2°以内の範囲にまで低減するには、赤色レーザ素子100のp型クラッド層14の格子不整は+4.0×10−4以上とし、赤外レーザ素子110のp型クラッド層24の格子不整は+9.0×10−4以上に設定すればよいことが分かる。
本発明に係る2波長半導体レーザ装置は、互いの発振波長が異なる2つの半導体レーザ素子が共に良好な偏光角の回転が小さく、且つその回転角の大きさの差が小さい、良好な動作特性を得ることができ、特に赤色レーザ光及び赤外レーザ光を出力可能な2波長半導体レーザ装置等に有用である。
10 基板
11 バッファ層
12 n型クラッド層
13 歪量子井戸活性層
13g1 第2ガイド層
13w1 ウェル層
13w2 ウェル層
13w3 ウェル層
13b1 バリア層
13b2 バリア層
13g2 第2ガイド層
14 p型クラッド層
15 p型保護層
16 p型コンタクト層
17 電流ブロック層
18 発光点中心
20 分離溝
21 バッファ層
22 n型クラッド層
23 量子井戸活性層
23g1 第1ガイド層
23w1 ウェル層
23w2 ウェル層
23b1 バリア層
23g2 第2ガイド層
24 p型クラッド層
25 p型保護層
26 p型コンタクト層
27 電流ブロック層
28 発光点中心
31 第1のp側電極
32 第2のp側電極
33 n型電極
34 半田層
35 半田層
36 第1の接続電極
37 第2の接続電極
38 サブマウント
40 n型クラッド層
100 赤色レーザ素子
110 赤外レーザ素子

Claims (9)

  1. 基板の上に形成され、前記基板側から第1導電型の第1クラッド層、第1活性層及び第2導電型の第2クラッド層を有する第1の半導体レーザ素子と、
    前記基板の上に前記第1の半導体レーザ素子と互いの出射光が平行となるように分離溝を隔てて形成され、前記基板側から第1導電型の第3クラッド層、第2活性層及び第2導電型の第4クラッド層を有する第2の半導体レーザ素子と、
    前記第2クラッド層の上に形成された第1電極と、
    前記第4クラッド層の上に形成された第2電極と、
    前記第1電極及び第2電極を固着するサブマウントとを備え、
    前記第1電極における光の共振方向に対して垂直な方向の幅をW1とし、且つ、前記第2電極における光の共振方向に対して垂直な方向の幅をW2とすると、W1>W2の関係を有し、
    前記第3クラッド層及び第4クラッド層の格子不整により付加される平均歪みは、前記第1クラッド層及び第2クラッド層の格子不整により付加される平均歪みよりも大きいことを特徴とする2波長半導体レーザ装置。
  2. 前記第4クラッド層の格子不整は、前記第2クラッド層の格子不整よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の2波長半導体レーザ装置。
  3. 前記第3クラッド層及び第4クラッド層の格子不整は、前記第1クラッド層及び第2クラッド層の格子不整よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の2波長半導体レーザ装置。
  4. 前記第1クラッド層、第1活性層及び第2クラッド層は、それぞれ、III族元素にアルミニウム、ガリウム及びインジウムのうちの少なくとも1つを含むと共にV族元素にリンを含み、
    前記第3クラッド層及び第4クラッド層は、III族元素にアルミニウム、ガリウム及びインジウムのうちの少なくとも1つを含むと共にV族元素にリンを含み、且つ、前記第2活性層は、III族元素にアルミニウム及びガリウムのうちの少なくとも1つを含むと共にV族元素にヒ素を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の2波長半導体レーザ装置。
  5. 前記第1クラッド層、第1活性層及び第2クラッド層は、それぞれ、III族元素にアルミニウム、ガリウム及びインジウムのうちの少なくとも1つを含むと共にV族元素にリンを含み、
    前記第3クラッド層及び第2活性層は、それぞれ、III族元素にアルミニウム及びガリウムのうちの少なくとも1つを含むと共にV族元素にヒ素を含み、且つ、前記第4クラッド層は、III族元素にアルミニウム、ガリウム及びインジウムのうちの少なくとも1つを含むと共にV族元素にリンを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の2波長半導体レーザ装置。
  6. 前記分離溝の中心線から前記第1の半導体レーザ素子の発光点中心までの距離をL1とし、前記分離溝の中心線から前記第2の半導体レーザ素子の発光点中心までの距離をL2とすると、L1>L2の関係を有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の2波長半導体レーザ装置。
  7. 前記基板の熱膨張係数をη1とし、前記サブマウントの熱膨張係数をη2とすると、η1>η2の関係を有していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の2波長半導体レーザ装置。
  8. 前記サブマウントは、窒化アルミニウム、シリコン又は炭化シリコンからなることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の2波長半導体レーザ装置。
  9. 前記第2の半導体レーザ素子における光の共振方向に平行な領域の幅は、100μm以下であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の2波長半導体レーザ装置。
JP2009123940A 2009-05-22 2009-05-22 2波長半導体レーザ装置 Pending JP2010272721A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009123940A JP2010272721A (ja) 2009-05-22 2009-05-22 2波長半導体レーザ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009123940A JP2010272721A (ja) 2009-05-22 2009-05-22 2波長半導体レーザ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010272721A true JP2010272721A (ja) 2010-12-02

Family

ID=43420507

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009123940A Pending JP2010272721A (ja) 2009-05-22 2009-05-22 2波長半導体レーザ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010272721A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8442085B2 (en) Semiconductor optical device
JP4411540B2 (ja) 半導体レーザ装置
US20080310471A1 (en) Semiconductor laser device and method of manufacturing the same
JP4342495B2 (ja) 半導体レーザ装置
JP2011023628A (ja) 半導体レーザ装置
US20080043797A1 (en) Semiconductor laser device and method for fabricating the same
JP4583058B2 (ja) 半導体レーザ素子
JP2004335530A (ja) リッジ導波路型半導体レーザ
JP2007035854A (ja) 半導体レーザアレイ及び半導体レーザ装置
JP4126873B2 (ja) 半導体レーザ装置
JP2005236301A (ja) 半導体レーザデバイス
JP2007234643A (ja) 光装置およびその製造方法、並びに光機器
US8509278B2 (en) Light emitting device and optical apparatus using the same
US7843984B2 (en) Semiconductor laser device
JP4701832B2 (ja) 半導体レーザ素子
US7693199B2 (en) Laser diode
JP2014072495A (ja) 半導体レーザ素子
JP2001102675A (ja) 半導体発光素子
JP2011258883A (ja) 半導体レーザ
JP2010272721A (ja) 2波長半導体レーザ装置
JP2007013207A (ja) 半導体発光素子
JP2008103771A (ja) リッジ導波路型半導体レーザ
JP2004296635A (ja) 半導体レーザ装置およびその製造方法および光ディスク装置
JP2013191627A (ja) 半導体レーザ装置
JP2004055938A (ja) 半導体レーザ素子