JP2010272525A - 荷電粒子検出システム及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 検出器の数を減らして、空間を解放し、製造費用を削減する。
【解決手段】 試料110を照射する荷電粒子ビームカラム102の動作により生成された荷電粒子を選択的に検出するための荷電粒子検出システム100である。近接グリッド130は、選択的に電気的にバイアス可能であって、荷電粒子から二次荷電粒子が選択されたときにその選択された二次荷電粒子を引き付けるように強いる一方で、選択されない二次荷電粒子を撥ね返すように、荷電粒子を制御可能に方向付けする。遠方グリッド132は、近接グリッド130から間隔をあけられ、空隙によって隔てられており、選択的に電気的にバイアス可能であり、荷電粒子から二次荷電粒子及び/又は三次荷電粒子が選択されたときにその選択された粒子を引き付ける一方、選択されない三次荷電粒子を撥ね返す。荷電粒子検出器124は、選択された二次荷電粒子及び三次荷電粒子をその衝突により検出する。
【選択図】 図1

Description

本出願は、2009年5月24日に出願された“電子検出器アセンブリ”と題された仮特許出願第61/180,876号の利益をここに要求する。その仮出願の開示内容は、この記載をもって全てここに援用する。
本発明は、概して、荷電粒子検出システムに関し、特に、正及び負のイオン、二次イオン(SI)及び二次電子(SE)、後方散乱イオン(BSI)及び後方散乱電子(BSE)、三次イオン(SI3)及び三次電子(SE3)、スパッタイオン等の異なるタイプの粒子を検出することができる荷電粒子検出器アセンブリに関する。
検査及び/又は画像化目的で採用される荷電粒子ビームシステムは、とりわけ、電子又はイオンの一次ビームを生成するが、そのビームは、荷電粒子ビームカラムにより試料の表面に焦点化される。検出過程には、一般的に、一次荷電粒子ビームの試料との相互作用の結果である、試料表面から放出された二次電子、二次イオン、後方散乱電子、及び/又は後方散乱イオンの回収が含まれる。追加的検出構成(米国特許第7,417,235号:特許文献1に記述)は、後方散乱電子及び/又は後方散乱イオン、中世原子、又は他の粒子の、検出システム内のあらゆる面(試料の面以外の)への衝突により、その面から放たれた三次電子及び/又は三次イオンを検出することを開示している。
試料を検査してその画像を形成するためには、試料を照射する荷電粒子ビームカラムの動作に生成された荷電粒子を選択的に検出することが有益である。
例えば、二次的及び後方散乱電子の同時収集のための多重検出器光学システムは、米国特許第7,227,142号に開示されている。この検出器光学システムは、製造途中の大きな基板をテストするために使用される電子プローブシステムの一部である。その検出器光学装置の設計においては、フィールドフリートンネル及び基板電解制御電極を利用して、SEと後方散乱電子を2つの検出器へ分離し、それにより、電子プローブへの衝撃を最小にしつつ、形状的なデータと要素的なデータを合成データが同時に得られる。
あらゆる電子又はイオンビームシステムにおいては、検出器の数を減らすことが一般的に望まれている。多重検出器は、システム費用を増大させると共に、試料の取扱いに必要となる、真空システム内の占有空間を増大させる。故に、検出器が、機械的調整又は他の直接操作介入ではなく、電圧のみの好ましくは自動的な操作により、二次電子、後方散乱電子、二次イオン、及び後方散乱イオンを識別できるのであれば、それらの粒子を検出することができる検出器は、空間を解放し、製造費用を大幅に削減できる。
特許文献1は、バイアス電圧を切り替えることにより、試料からの二次イオンもしくは二次電子、又は後方散乱電子に起因する三次電子のいずれをも検出できる多目的有用荷電粒子検出器を開示している。その粒子検出器は、薄い収集電極と、その薄い収集電極の背後に置かれた、二次イオンを電子に変換するためのベネシャンブラインドストリップとを備えている。また、その粒子検出器は、そのベネシャンブラインドストリップ近傍の少なくとも1つの更なる電極と、高エネルギー電子の衝突に際してシンチレーション光子を生成するためのシンチレーションディスクとを更に備えている。
当該技術分野において必要性があり、また、試料から発せられる二次電子及び/又は二次イオン、試料から発せられる後方散乱電子及び/又は後方散乱イオン、及び/又は、後方散乱電子、又は後方散乱イオン、又は中性電子、又は他の何らかの粒子が衝突することにより、ある面(試料以外の何らかの面)から発せられた三次電子及び/又は三次イオンのための、選択性と検出効率が改善した検出システムを設けることは有益であろう。
本発明は、試料を照射する荷電粒子ビームカラムの動作により生成された荷電粒子を選択的に検出するための新規な荷電粒子検出システムを提供することにより、上記必要性を満たしている。そのシステムは、近接グリッドと、近接グリッドから間隔をあけられ、空隙によって隔てられた遠方グリッドと、遠方グリッドから、及び/又は遠方グリッドの近傍から排出されて衝突した選択粒子を検出するように構成された荷電粒子検出器と、を備えている。以下の詳細な説明及び請求の範囲においては、語句“近接”及び“遠方”は、荷電粒子ビームカラムに照射される試料を基準にして使用されることに注意すべきである。
近接グリッドは、選択的に電気的にバイアス可能であって、荷電粒子に電気的に焦点を合わせることにより、選択された二次荷電粒子が近接グリッドの内部を、及び/又は、近接グリッドの近傍を、伝搬するように強い、又は促す一方で、選択されない二次荷電粒子を撥ね返すように、荷電粒子を制御可能に方向付けするように構成される。遠方グリッドは、選択的に電気的にバイアス可能であり、選択粒子を引き付け、また、選択粒子が遠方グリッドに入り込んでその内部を伝搬し、及び/又は近接グリッドの近傍を伝搬するように促し、又は強いる一方、選択されない粒子を撥ね返すように構成される。
従って、本発明の一実施形態により、試料を照射する荷電粒子ビームカラムの動作により生成された荷電粒子を選択的に検出するための荷電粒子検出システムであって、選択的に電気的にバイアス可能であって、前記荷電粒子に電気的に焦点を合わせることにより、前記荷電粒子から二次荷電粒子が選択されたときにその選択された二次荷電粒子を引き付けるように強いる一方で、選択されない二次荷電粒子を撥ね返すように、前記荷電粒子を制御可能に方向付けするように構成された近接グリッドと、前記近接グリッドから間隔をあけられ、空隙によって隔てられており、選択的に電気的にバイアス可能であり、前記荷電粒子から二次荷電粒子及び/又は三次荷電粒子が選択されたときにその選択された二次荷電粒子及び/又は三次荷電粒子を引き付ける一方、選択されない三次荷電粒子を撥ね返すように構成された遠方グリッドと、前記近接グリッド及び/又は前記遠方グリッドに引き付けられた選択された二次荷電粒子をその衝突により検出し、前記遠方グリッドに引き付けられた選択された三次荷電粒子をその衝突により検出するように構成された荷電粒子検出器と、を備えたことを特徴とする荷電粒子検出システムが提供される。
本発明の一実施形態によれば、前記荷電粒子は、少なくとも、前記選択及び非選択二次荷電粒子と、前記選択及び非選択三次荷電粒子とを含み、前記選択及び非選択二次荷電粒子は、二次電子及び二次イオンのうちの少なくとも一方を含み、前記選択及び非選択三次荷電粒子は、三次電子及び三次イオンのうちの少なくとも一方を含む。加えて、前記近接グリッドは、前記選択された二次荷電粒子を、その近接グリッド内に入り込ませて通過させ、又は、その近接グリッド内に入ることなく近傍を伝搬させるように構成されている。更に、前記遠方グリッドは、前記選択された二次荷電粒子及び/又は三次荷電粒子を、その遠方グリッド内に入り込ませて通過させ、又は、その遠方グリッド内に入ることなく近傍を伝搬させるように構成されている。
本発明の他の実施形態によれば、前記荷電粒子検出器は、マイクロチャネルプレート(MCP)と、電子増倍管検出器と、固体検出器と、アバランシェフォトダイオードと、PINダイオードと、PNダイオードと、NPダイオードと、シリコンドリフトダイオードと、シリコン光電子増倍管と、前記選択された二次荷電粒子及び/又は三次荷電粒子が衝突したときにシンチレーション光子を生成するように構成されたシンチレーション素子面とからなるグループから選択される。
本発明の更に他の実施形態によれば、前記近接グリッドは、前記選択された二次荷電粒子を貫通させるための表面開口を有する近接グリッド周囲面と、前記近接グリッドの近接端において、前記試料に最も近い開口により画定され、前記試料から発せられた前記選択された二次荷電粒子を近接グリッド内に入り込ませてその内部を伝搬させるように構成された近接グリッドアパーチャと、を備える。加えて、前記近接グリッドは、互いに電気的に接続され、前記荷電粒子検出システムの長手軸に沿って互いに間隔をあけて配置されて近接グリッド空隙を画定し、前記選択された二次荷電粒子を貫通させる近接グリッドリングの配列と、前記近接グリッドの近接端において、前記試料に最も近いリングの開口により画定され、前記試料から発せられた前記選択された二次荷電粒子を近接グリッド内に入り込ませてその内部を伝搬させるように構成された近接グリッドアパーチャと、を備える。
本発明の更なる他の実施形態によれば、前記周囲面の半径方向の寸法は、前記近接グリッドの近接端からその遠方端に向けて増加し、それにより前記近接グリッドのテーパー形状円錐周囲面が規定される。加えて、システムは、前記近接グリッドに電気的に接続され、前記選択された二次荷電粒子を前記近接グリッドの方へ向けて導くように構成されたガイド素子を更に備える。更に、前記ガイド素子は、前記近接グリッドの近接端において、前記近接グリッドに接続され、前記選択された二次荷電粒子を引き付けるためのものであり、アパーチャを有して前記選択された二次荷電粒子が近接グリッド内に入り込んでその内部を伝搬できるようにする略平坦矩形形状フレームを備える。更に、前記フレームは、前記試料が置かれる面に垂直な軸に沿って実質的に均一な電界を生成するように構成されている。
本発明の別の実施形態によれば、システムは、前記近接グリッドと前記遠方グリッドの間の空隙に配置された絶縁リングを更に備える。加えて、前記荷電粒子ビームカラムは、集束イオンビーム(FIB)カラムと、電子ビームカラムと、ヘリウムビームカラムと、FIBカラム及び電子ビームカラムからなる複合ビームカラムと、からなるグループから選択された少なくとも一つの素子からなる。加えて、前記遠方グリッドは、前記選択された二次荷電粒子及び/又は三次荷電粒子を貫通させるための表面開口を有する遠方グリッド周囲面と、前記近接グリッドに最も近い開口により画定された、前記遠方グリッドの近接端にあって、前記近接グリッドから出た前記選択された二次荷電粒子を遠方グリッド内に入り込ませ、及び/又は、前記選択された三次荷電粒子を遠方グリッド内部に伝搬させるように構成された遠方グリッドアパーチャと、を備える。
本発明の更に別の実施形態によれば、前記遠方グリッドは、互いに電気的に接続され、前記荷電粒子検出システムの長手軸に沿って互いに間隔をあけて配置されて遠方グリッド空隙を画定し、前記選択された二次荷電粒子及び/又は前記選択された三次荷電粒子を貫通させる遠方グリッドリングの配列と、前記近接グリッドに最も近いリングの開口により画定された、前記遠方グリッドの近接端にあって、前記近接グリッドから出た前記選択された二次荷電粒子を遠方グリッド内に入り込ませ、及び/又は、前記選択された三次荷電粒子を遠方グリッド内部に伝搬させるように構成された遠方グリッドアパーチャと、を備える。
本発明の更なる別の実施形態によれば、前記遠方グリッド周囲面の半径方向の寸法は、前記遠方グリッドの近接端からその遠方端に向けて増加し、それにより前記遠方グリッドのテーパー形状円錐周囲面が規定される。加えて、前記遠方グリッドは、間に網孔を伴った格子として構成された周囲面を備え、前記選択された二次及び/又は三次荷電粒子がそこを貫通できるようになっている。あるいは、前記遠方グリッドは、複数のアパーチャを有する実質的固体表面で形成された周囲面を備え、前記選択された二次及び/又は三次荷電粒子がそこを貫通できるようになっている。更に、前記近接グリッドは、間に網孔を伴った格子として構成された周囲面を備え、前記選択された二次荷電粒子がそこを貫通できるようになっている。
本発明の更なる別の実施形態によれば、システムは、前記遠方グリッドの内側に配置され、前記選択された二次及び/又は三次荷電粒子が遠方グリッドを容易に貫通できるように構成され、電気的バイアスのための切替え可能高電圧電源に電気的に接続されている内部遠方グリッドを更に備えている。加えて、前記近接グリッド、前記遠方グリッド、及び前記シンチレーション素子面は、それぞれ、選択的電気的バイアスのための切替え可能高電圧電源に接続されている。更に、システムは、前記試料の近傍に搭載され、イオンが衝突すると電子を放射するように構成されたイオン/電子変換器を更に備える。
また、従って、本発明の他の実施形態によれば、試料を照射する荷電粒子ビームカラムの動作により生成された荷電粒子を選択的に検出するための荷電粒子検出システムであって、選択的に電気的にバイアス可能であって、前記荷電粒子に電気的に焦点を合わせることにより、前記荷電粒子から二次荷電粒子が選択されたときにその選択された二次荷電粒子を引き付けるように強いる一方で、選択されない二次荷電粒子を撥ね返すように、前記荷電粒子を制御可能に方向付けするように構成された近接グリッドと、前記近接グリッドに電気的に接続され、前記選択された二次荷電粒子を前記近接グリッドの方へ向けてガイドするように構成されたガイド素子と、前記近接グリッドから間隔をあけられ、空隙によって隔てられており、選択的に電気的にバイアス可能であり、前記荷電粒子から二次荷電粒子及び/又は三次荷電粒子が選択されたときにその選択された二次荷電粒子及び/又は三次荷電粒子を引き付ける一方、選択された三次荷電粒子を撥ね返すように構成された遠方グリッドと、前記近接グリッド及び/又は前記遠方グリッドに引き付けられた選択された二次荷電粒子をその衝突により検出し、前記遠方グリッドに引き付けられた選択された三次荷電粒子をその衝突により検出するように構成された荷電粒子検出器と、を備えたことを特徴とする荷電粒子検出システムが提供される。
他の様相によれば、本発明は、試料を照射する荷電粒子ビームカラムの動作により生成された荷電粒子を選択的に検出するための方法を提供する。この方法は、上述のシステムにより実行され、荷電粒子検出システムの近接グリッド及び遠方グリッドを選択的に電気的にバイアスし、選択されたタイプの粒子を荷電粒子検出器に向けて加速させるように促し、又は強い、また、選択されないタイプの粒子を撥ね返してその選択されない粒子が荷電粒子検出器の方へ加速することを防いでいる。
本発明の更に別の実施形態によれば、試料を照射する荷電粒子ビームカラムの動作により生成された荷電粒子を選択的に検出するための方法であって、荷電粒子検出システムを用意し、前記荷電粒子検出システムの近接グリッド及び遠方グリッドを選択的に電気的にバイアスし、前記選択された二次荷電粒子及び/又は前記選択された三次荷電粒子を荷電粒子検出器に向けて加速させ、また、前記選択されない二次荷電粒子及び/又は前記選択されない三次荷電粒子を撥ね返してその選択されない二次荷電粒子及び/又は選択されない三次荷電粒子が前記荷電粒子検出器の方へ加速することを防ぐことを特徴とする方法が提供される。しかして、前記荷電粒子検出器は、前記選択された二次荷電粒子及び/又は前記選択された三次荷電粒子が衝突するとシンチレーション光子を生成するように構成されたシンチレーション素子面を備え、前記方法は、更に、前記荷電粒子検出システムのシンチレーション素子面を選択的に電気的にバイアスする。加えて、前記選択的に電気的にバイアスするステップにおいては、前記近接グリッドを所定の第一正電圧に電気的にバイアスし、前記遠方グリッドを所定の負電圧に電気的にバイアスし、前記シンチレーション素子面を所定の第二正電圧に電気的にバイアスし、それにより前記選択された二次荷電粒子を前記近接グリッドに引き付け、検出のために前記選択された二次荷電粒子を前記シンチレーション素子面の方へ伝搬させる一方、前記選択されない三次荷電粒子を前記遠方グリッドから撥ね返す。しかして、当該方法は、前記遠方グリッドの内側に内部遠方グリッドを搭載し、前記内部遠方グリッドを所定の第三正電圧に電気的にバイアスし、それにより前記選択された二次荷電粒子が前記シンチレーション素子面の方へ伝搬し易くするステップを更に備える。加えて、前記選択的に電気的にバイアスするステップにおいては、前記近接グリッドを所定の負電圧に電気的にバイアスし、前記遠方グリッドを所定の第一正電圧に電気的にバイアスし、前記シンチレーション素子面を所定の第二正電圧に電気的にバイアスし、それにより前記選択されない二次荷電粒子を撥ね返す一方、検出のために前記シンチレーション素子面の方へ前記選択された三次荷電粒子を伝搬させるために、前記選択された三次荷電粒子を前記遠方グリッドの方へ引き付ける。あるいは、前記選択的に電気的にバイアスするステップにおいては、前記近接グリッドを所定の第一正電圧に電気的にバイアスし、前記遠方グリッドを所定の第二正電圧に電気的にバイアスし、前記シンチレーション素子面を所定の第三正電圧に電気的にバイアスし、それにより検出のために前記シンチレーション素子面の方へ前記選択された二次荷電粒子及び前記選択された三次荷電粒子を伝搬させるために、前記選択された二次荷電粒子及び前記選択された三次荷電粒子を前記近接グリッド及び/又は前記遠方グリッドの方へ引き付ける。
以上のように本発明のより重要な特徴をかなり広く概説したので、以下に続くその詳細な説明はより良く理解できるはずであり、当該持術分野への貢献がより良く理解されるであろう。本発明の更なる詳細及び利点が、以下の詳細な説明に記載される。
発明を理解し、それがどのように実施化されるかが分かるように、添付の図面を参照しつつ、非限定的な例としてのみの実施形態がここに記述される。
図1は、本発明の一実施形態に基づいて構成され、動作する荷電粒子検出システムの部分概略正面図及び部分断面図である。 図2は、図1の荷電粒子検出システムの素子の一部を図1の矢印A方向からみた概略図である。 図3は、本発明の他の実施形態に基づいて構成され、動作する荷電粒子検出システムの部分概略正面図及び部分断面図である。 図4は、本発明の更に他の実施形態に基づいて構成され、動作する荷電粒子検出システムの部分概略正面図及び部分断面図である。 図5は、本発明のまた更に他の実施形態に基づいて構成され、動作する荷電粒子検出システムの部分概略正面図及び部分断面図である。 図6は、本発明の別の実施形態に基づいて構成され、動作する荷電粒子検出システムの部分概略正面図及び部分断面図である。 図7は、本発明の更に別の実施形態に基づいて構成され、動作する荷電粒子検出システムの部分概略正面図及び部分断面図である。 図8は、本発明の一実施形態に基づいて構成され、動作する、図1の荷電粒子検出システムの概略動作図である。 図9は、本発明の他の実施形態に基づいて構成され、動作する、図1の荷電粒子検出システムの概略動作図である。 図10は、本発明の更に他の実施形態に基づいて構成され、動作する、図1の荷電粒子検出システムの概略動作図である。 図11は、図8に示された荷電粒子検出システムの動作を描写する2Dシミュレーションの概略図である。 図12は、図9に示された荷電粒子検出システムの動作を描写する2Dシミュレーションの概略図である。 図13は、図10に示された荷電粒子検出システムの動作を描写する2Dシミュレーションの概略図である。
上述のように、本発明は、荷電粒子検出システムをもっての使用を意図したものであり、故に、いくつかの実施形態が、その応用を言及しつつ以下に記述される。本発明に基づく荷電粒子検出システムの原理は、図面及び対応する詳細な説明を参照しつつ、より理解されるであろう。そこでは、全体を通して、類似の参照番号は、同一の要素を指すために使用される。これらの図面は必ずしも同一縮尺でなく、例示の目的でのみ与えられるものであり、発明の範囲を限定するものではないことを理解すべきである。構成、材料、寸法、及び製造過程は、選ばれた素子に対してのみ説明される。当業者は、示された例の多くが、採用できる適切な他の選択肢を持っていることを理解すべきである。
説明の便宜上、本発明を完全に理解できるよう、特定の構成及び詳細が提示される。しかしながら、本発明は、ここで提示された特定の詳細を伴わなくても実施化できることは、当業者であれば明らかであろう。更に、本発明を不明確にしないよう、よく知られた特徴は、省略されるか、簡略化される。
図1及び2を共に参照すると、本発明の一実施形態による荷電粒子検出システム100が示されている。図1で分かるように、荷電粒子検出システム100は、検出システムチャンバー106内に置かれ、チャンバー壁108で画定される荷電粒子ビームカラム102を備えている。荷電粒子ビームカラム102は、荷電粒子ビームを発射して試料110を照射するように設けられており、そこから粒子が放出されるよう促している。粒子は、とりわけ、中性原子、正イオン、負イオン、二次イオン、スパッタイオン、後方散乱イオン、二次電子、又は後方散乱電子である。ビームカラム102には、集束イオンビーム(FIB)カラム、電子ビーム、螺旋ビーム、又は試料を照射するように動作するあらゆるビームが含まれる。なお、FIB又は電子ビームを備える多重ビームカラムが、荷電粒子ビームを放射して試料110に照射するために採用できる。荷電粒子検出器アセンブリ120は、検出システムチャンバー106内に置かれ、近接グリッド130及び遠方グリッド132と電気的に通じる荷電粒子検出器サブアセンブリ124を備えている。粒子検出器アセンブリ120は、近接グリッド130及び遠方グリッド132に選択的にバイアスをかけることにより試料110から発せられた粒子を選択的に検出するように設けられている。近接グリッド130は、遠方グリッド132と比較して試料110に近接しており、遠方グリッド132は、試料110から離れている。近接グリッド130及び遠方グリッド132は、例えばステンレス鋼又はアルミニウムのような適切な電気的導電性材料で形成できる。
近接グリッド130と遠方グリッド132の間には、空隙又は絶縁体となっている。図1に示すように、絶縁体は、例えば絶縁リング140として形成できる。絶縁リング140は、適切なセラミック材料のような、何らかの適した電気的絶縁材料で形成されている。非限定しない例としては、セラミック材料は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)である。絶縁リング140は、適切なあらゆる構成で形成することができる。絶縁リング140は、図4に示されるように、削除可能であることに注意すべきであり、図4においては、絶縁リング140は取り除かれ、代わりに、近接グリッド130と遠方グリッド132との間の空隙148となっている。
図8乃至10を参照して以下に更に記述されるように、近接グリッド130及び遠方グリッド132は、電気的にバイアスされ、選択されたタイプの粒子を選択的に粒子検出器サブアセンブリ124に向かって加速するように強い、又は、非選択粒子が粒子検出器サブアセンブリ124に向かって加速しないように反発するということが、本発明の格別な特徴である。
詳細な説明及び請求の範囲を通して使用されているような語句“反発する”は、近接グリッド130又は遠方グリッド132に非選択粒子に寄せ付けない、ということも意味しており、そのとき例えば、近接グリッド130又は遠方グリッド132は、ゼロに電気的にバイアスされるか、概ね2Vよりも低い電圧のような比較的低い電圧にバイアスされる。
選択された、又は選択されないタイプの粒子は、とりわけ、以下のタイプの電子である。すなわち、ビームが試料110と相互作用することにより、試料110から発せられた二次電子(SE1とも称される)と、スパッタイオン、スパッタ中性原子、後方散乱電子(BSE)、又は後方散乱イオン(BSI)のうちの一つが試料110と相互反応することにより、試料110から発せられた二次電子(SE2とも称される)と、BSE、又はBSI、又は中性原子、他の何らかの粒子が、試料以外のあらゆる面により規定され面に衝突することにより、その面から発せられた三次電子(SE3とも称される)とである。
SE1及びSE2は、50eVよりも低い、比較的低いエネルギーレベルを有するものとしてこの技術分野では特徴付けられ、本発明の一実施形態によれば、SE1及びSE2は、区別されずに一緒に検出され、故に、以下の記述においては、集約的に二次電子(SE)として言及される。BSEは、50eVよりも高い、比較的高いエネルギーレベルを有するものとしてこの技術分野では特徴付けられる。SE3は、試料からではなく、試料以外の他の面から発せられたSEとしてこの技術分野では特徴付けられる。
本発明の一実施形態によれば、近接グリッド130及び遠方グリッド132は、通常3つの検出モードを達成するように電気的にバイアスされる。その3つのモードというのは、(i)主にSEが粒子検出器サブアセンブリ124に到達して、それにより検出され、一方、SE3のほとんどが、反発して、粒子検出器サブアセンブリ124に到達しないような「SE検出モード」と、(ii)主にSE3が検出器サブアセンブリ124に到達してそれにより検出され、一方、SEのほとんどが、反発して、粒子検出器サブアセンブリ124に到達しないような「SE3検出モード」と、(iii)主にSE及びSE3が検出器サブアセンブリ124に到達してそれにより検出されるような「複合SE&SE3モード」である。
なお、選択の、又は非選択のタイプの粒子は、ビームの試料110との相互作用により試料110から発せられた二次イオン(SI)、BSI、もしくはスパッタイオンなどのイオンであり、又は、BSE、BSI、中性電子、もしくは他の何らかの粒子がある面に衝突したことによりその面から発せられた、SI3と称される三次イオンである。
詳細な説明及び請求の範囲を通して使用されている“荷電粒子”という語句は、少なくとも二次荷電粒子及び三次荷電粒子を含み、語句“二次荷電粒子”は、二次電子及び二次イオンの少なくとも一方を含み、語句“三次荷電粒子”は、三次電子及び三次イオンの少なくとも一方を含んでいることに注意すべきである。
SE3又はSI3を放射する衝突面としては、例えば、壁108、ビームカラム108、FIBカラム、電子ビームカラム、付加的検出器、マイクロサンプリングユニット、又はガスノズル(例えば図11乃至13参照)のような、検出システムチャンバー106内のあらゆる面が可能性がある。
近接グリッド130は、選択された荷電粒子のビームを電気的に集束させることにより、選択された荷電粒子のビームを制御可能に方向付けして、その結果、選択された荷電粒子を近接グリッド130に引き付けてその内部に入り込ませ、遠方グリッド132の方へ伝搬させ、又は近接グリッド130に近接するように伝搬させる、というようなあらゆる適切な構成とすることができる。近接グリッド130は、周囲面160を画定している。周囲面160には、アパーチャ、開口、又は空隙が形成されており、それにより選択粒子が、近接グリッド130の材料内への最少吸収で、近接グリッド130内に入っていく。
加えて、近接グリッド130は、その近接端における、試料110に最も近接したその開口により規定されるアパーチャを伴って形成されている。近接グリッドアパーチャは、試料110から発せられた選択粒子が、近接グリッド130に入ってその内部を伝搬できるように設けられている。
図1及び2に示すように、近接グリッド130は、電気的に互いに接続され、荷電粒子検出システム100の長手軸に沿って互いに離反し、その間に空隙168を画定しているリング166の配列で形成されている。(図2においては、粒子検出システム100の全ての構成が示されているわけではなく、ガイド素子178、近接グリッド130、及び遠方グリッド132のみが示されていることに注意すべきである。)従って、周囲面160は、空隙168が間に形成されたリング166の配列で形成されており、それにより、近接グリッド130が選択的に電気的にバイアスされたときに、選択粒子が引き付けられるようになる、ということが分かる。なお、開口、つまり近接グリッドアパーチャ(図2の170)、は、リング配列166の下方リング172(すなわち、試料110に最も近接したリング)により画定され、それにより、選択された粒子が近接グリッド130に入り込んで貫けることができる。
リング配列166は、下方リング172から上方リング176(試料110から最も遠いリング)に延びる1本以上の近接グリッドロッド174に固定されている。ロッド174は、リング配列166を支持するために設けられており、また、必要なときには、絶縁リング140の下方部分177で、近接グリッド130を絶縁リング140に搭載するために設けられている。リング配列166は、他のいかなる適切な方法でも、絶縁リング140に搭載されて支持されることができることに注意すべきである。
近接グリッド130は、電気的に互いに導通したガイド素子178と共に形成されている。ガイド素子178は、選択された粒子を近接グリッド130の方へ向けて導くのを支援するよう設けられている。ガイド素子178は、選択粒子を近接グリッド130の方へ向けて導くのに適したあらゆる形状で形成できる。
図2にあるように、ガイド素子178は、概ね平面の矩形形状フレーム180で形成されている。フレーム180には、アパーチャ188が形成されており、それにより、選択された粒子が、ガイド素子178及び近接グリッド130内に入り込むことができるようになる。ガイド素子178は、例えばステンレス鋼又はアルミニウムのような、適した如何なる電気的導電性材料ででも形成できる。ガイド素子178は、選択粒子を引き付けることに適した如何なる位置にも配置できる。例えば、図1にあるように、フレーム180は、第一軸190及び第二軸192で規定される、試料110が置かれている面と実質的に同じ面に一般的に置かれる。なお、フレーム180は、一般的に、ビームカラム102の下方面198の、第三軸194に沿った、試料110からの距離と、同じ長さの試料110からの長手距離Xを有している。その結果、フレーム180により生成された電界は、試料110が置かれる面に垂直な第三軸194に沿って実質的に均一である。従って、試料110から放出された粒子は、フレーム180上の特定の領域に引き付けられることはなく、それにより、選択粒子が、アパーチャ188を介して、概して均一にガイド素子178に入り込める。
フレーム180は、例えば、支持棒200を介して近接グリッド130に接続されており、搭載プレート202により、近接グリッド130上に搭載されている。
ガイド素子178は、近接グリッド130に、如何なる適した方法ででも搭載できることに注意すべきである。なお、ガイド素子178は、電気的には近接グリッド130と導通しつつ、物理的には非接続であってもよい。かかる実施形態においては、ガイド素子178は、例えば搭載素子(図示せず)により壁108に対して、というように、チャンバー106内の如何なる適した構成要素にも搭載できる。
遠方グリッド132は、選択された荷電粒子を近接グリッド130に引き付けてその内部に入り込ませ、シンチレーション素子面210の方へ伝搬させ、又は遠方グリッド132に近接するようにシンチレーション素子面210の方へ伝搬させる、というようなあらゆる適切な構成とすることができる。遠方グリッド132は、周囲面220を画定している。周囲面220には、アパーチャ、開口、又は空隙が形成されており、それにより選択粒子が、遠方グリッド132の材料内への最少吸収で、遠方グリッド132内に入っていく。
加えて、遠方グリッド132は、その近接端における、近接グリッド130に最も近接したその開口により規定されるアパーチャを伴って形成されている。遠方グリッドアパーチャは、近接グリッド130方向から発せられた選択粒子が、遠方グリッド132に入ってその内部を伝搬できるように設けられている。
図1及び2に示すように、遠方グリッド132は、電気的に互いに接続され、荷電粒子検出システム100の長手軸に沿って互いに離反し、その間に空隙234を画定している遠方グリッドリング230の配列で形成されている。従って、周囲面220は、空隙234が間に形成されたリング230の配列で形成されており、それにより、遠方グリッド132が選択的に電気的にバイアスされたときに、選択粒子が引き付けられるようになる、ということが分かる。
加えて、遠方グリッド開口、つまりアパーチャ240、は、遠方グリッド132の下方リング244により画定され、それにより、近接グリッド130から伝搬されてきた選択粒子が遠方グリッド132に入り込んで貫けることができる。
リング配列230は、下方リング244から上方リング264に延びるロッド269に固定されている。ロッド260は、リング配列230を支持するために設けられており、また、絶縁リング140の上方部分270で、遠方グリッド132を絶縁リング140に搭載するために設けられている。リング配列230は、他のいかなる適切な方法でも、絶縁リング140に搭載されて支持されることができることに注意すべきである。
近接グリッド130の周囲面160と、遠方グリッド132の周囲面220とは、それぞれ適した如何なる構成によっても形成できる。図1及び2にあるように、周囲面160及び220は、概ねテーパー形状円錐面として形成されており、つまり、周囲面160及び220の半径方向の寸法が、近接グリッド130の下方リング172のような、近接グリッド130の近接端から、遠方グリッド132の上方リング264のような、遠方グリッド132の遠方端へ向かって増加し、それにより、周囲面160及び220のテーパー形状円錐周面を画定している。周囲面160及び220は、概してテーパー形状円錐面として形成されており、それにより、検出システムチャンバー106内に備わる、例えば、FIB、電子ビームカラム、又はガスノズル(図11乃至13)のような他のチャンバー素子と共に、検出システムチャンバー106内に、容易に載置させる、すなわち適合させることができる。
周囲面160及び220の各々は、例えば図3に示すような円筒形状のように、如何なる適した形状にも構成できることに注意すべきである。
また、周囲面160及び220は、例えば、複数のロッド、固体表面、孔あき面、螺旋ワイヤ、格子などの如何なる適した構成でもよいことに注意すべきであり、それらのいくつかは、図4乃至6に示されている。
遠方グリッド132は、粒子検出器サブアセンブリ124と電気的に連通しており、搭載素子280によりそこに搭載されている。搭載素子280は、如何なる適した材料で形成されていてもよく、とりわけ、任意の適したセラミック材料のような、絶縁材料で形成される。遠方グリッド132は、如何なる適した手段によっても、粒子検出器サブアセンブリ124に搭載できる。なお、遠方グリッド132は、電気的には粒子検出器サブアセンブリ124と導通しつつ、物理的には非接続であってもよい。かかる実施形態においては、遠方グリッド132は、例えば搭載素子(図示せず)により壁108に対して、というように、チャンバー106内の如何なる適した構成要素にも搭載できる。
粒子検出器サブアセンブリ124は、そこに衝突する粒子を検出し、そこから電気信号を発生させるように設けられている。典型的には、粒子検出器サブアセンブリ124は、シンチレーション素子面210を含むハウジング286を備えており、そのシンチレーション素子面210は、光ガイド290を介して、光電子増倍管(PMT)のような光センサに接続されており、それにより、シンチレーション素子面210に衝突する粒子から電気信号を発生させる。粒子又は光子を検出するための如何なる装置をも採用できることに注意すべきである。例えば、マイクロチャネルプレート(MCP)、固体検出器、アバランシェフォトダイオード、PINダイオード、PNダイオード、NPダイオード、シリコンドリフトダイオード、又はシリコン光電子増倍管が採用できる。あるいは、米国、PA17601-5688、ランカスター、ニューホーランドアベニュー1000にあるBurle Industries社から販売されているCHANNELTRON検出器のような電子増倍検出器を採用できる。
荷電粒子検出器サブアセンブリ124は、検出システムチャンバー106、すなわち、荷電粒子検出システム100の真空チャンバー、内に部分的に配設される。あるいは、荷電粒子検出器サブアセンブリ124は、検出システムチャンバー106、すなわち、荷電粒子検出システム100の真空チャンバー、内に全面的に配設されてもよい。例えば、シンチレーション素子面210、光ガイド290、及びPMTは、検出システムチャンバー106、すなわち、荷電粒子検出システム100の真空チャンバー、内にすべて配設される。
ハウジング286は、電気的導電性材料のような如何なる適した材料で形成されていてもよく、とりわけ、例えばステンレス鋼又はアルミニウムで形成される。ハウジング286は、図1に示す円筒形のような、如何なる適した形状でもよく、いずれにしてもハウジング286は、如何なる適した形状でもよいことに注意すべきである。
近接グリッド130、遠方グリッド132、及びシンチレーション素子面210は、選択的に電気的にバイアスされ、それにより、試料110から発せられた選択粒子が、近接グリッド130及び遠方グリッド132を通過して、又はそれらに近接して、シンチレーション素子面210に到達してそこで検出されるように促し、又はそうさせることができるような電界を生成する。近接グリッド130、遠方グリッド132、及びシンチレーション素子面210は、如何なる適した方法でも、電気的にバイアスされ得ることに注意すべきである。
制御ユニット、すなわち電界発生器、が、選択粒子をシンチレーション素子面210の方へ向けるような、適切な電界を生成するように動作する。図1に示す実施形態においては、制御ユニットの電気的バイアスアセンブリ300は、第一電圧フィードスルー322に接続された調整可能能動電源又は切替え可能高電圧電源320を備えている。第一電圧フィールドスルー322は、電気的配線324を介して、又は他の何らかの適した手段により、シンチレーション素子面210に電気的に連通しており、それによりシンチレーション素子面210を電気的にバイアスする。切替え可能高電圧バイポーラ電源330が、第二電圧フィードスルー332に接続され、付加的切替え可能高電圧バイポーラ電源334が、第三電圧フィードスルー336に接続される。第二電圧フィードスルー332は、電気的配線344を介して、又は他の何らかの適した手段により、遠方グリッド132に電気的に連通しており、それにより遠方グリッド132を電気的にバイアスする。第三電圧フィードスルー336は、電気的配線346を介して、又は他の何らかの適した手段により、近接グリッド130に電気的に連通しており、それにより遠方グリッド132を電気的にバイアスする。
電気的バイアスアセンブリ300は、如何なる適した構成でも構成できることに注意すべきである。例えば、複数の、又は単一の電圧電源を設けることができる。制御ユニットは、粒子検出システム100内に配置されるか、又は、粒子検出システム100の外部に配置され、それに電気的に連通される。また、電圧電源は、粒子検出システム100内に配置されるか、又は、粒子検出システム100の外部に配置され、それに電気的に連通される。
望まれれば、電圧電源により供給された電圧を少なくとも2つの電圧フィードスルーに分割するための電圧分割器(図示せず)が含まれていてもよい。更に、電気的配線324,344及び346は、粒子検出システム100内の適したどの場所にも配置できる。例えば、電気的配線は、フランジ(図示せず)に引っ掛けられる。
図3を参照すると、粒子検出システム400が示されている。粒子検出システム400は、図1及び2の粒子検出システム100と実質的に同様のものであるが、近接グリッド130の周囲面410と遠方グリッド132の周囲面420が、共に円筒形状で形成されている点が異なっている。しかし、いかなる適切な形状でもよいことに注意すべきである。
加えて、図3に示された実施形態においては、図1及び2におけるガイド素子178が除かれている。この実施形態においては、選択された粒子は、直接近接グリッド130に入り込むことができる。
図4を参照すると、粒子検出システム500が示されている。粒子検出システム500は、図1及び2の粒子検出システム100と実質的に同様のものであるが、遠方グリッド132の周囲面510が、間に網孔526を伴った格子520で構成されており、それによりそこに粒子が入り込むことができる点が異なっている。
更に、近接グリッド130の周囲面528が、間に網孔536を伴った格子530で構成されており、それによりそこに粒子が入り込むことができる。しかし、適した構成であれば如何なるものでもよいことに注意すべきである。
加えて、近接グリッド130と遠方グリッド132の間においては、図1及び2の絶縁リング140は除かれており、代わりに空隙148となっている。近接グリッド130は、例えば搭載素子540によるように、何らかの適切な手段により、遠方グリッド132に取り付けられている。遠方グリッド132は、物理的には近接グリッド130に接続されないようにすることも可能であることに注意すべきである。かかる実施形態においては、近接グリッド130は、例えば、搭載素子(図示せず)により、壁108に取り付けられる、というように、チャンバー106内で何らかの適した素子上に取り付けられる。
図5を参照すると、粒子検出システム600が示されている。粒子検出システム600は、図1及び2の粒子検出システム100と実質的に同様のものであるが、遠方グリッド132の周囲面610が、複数のアパーチャ620が形成された実質的固体表面614で形成されており、それによりそこに粒子が入り込むことができるようになっている点が異なっている。しかし、いかなる適切な構成でもよいことに注意すべきである。
図6を参照すると、粒子検出システム700が示されている。粒子検出システム700は、図1及び2の粒子検出システム100と実質的に同様のものである。しかし、付加的内部遠方グリッド710が、遠方グリッド132の内側に吊るされて(すなわち、配置されて)いる。
内部遠方グリッド710は、図8を参照して後に更に記述するように、荷電粒子が、遠方グリッド132を通じて伝搬していくことができるような構成となっている。
図6に示した実施形態においては、内部遠方グリッド710は、リング720の配列を備えているが、他の如何なる構成も可能であることに注意すべきである。
制御ユニットは、付加的電圧フィードスルー732に接続される付加的高電圧バイポーラ電源730を備えている。電圧フィードスルー732は、電気的配線744を介して、又は他の何らかの適切な手段により、内部遠方グリッド710と電気的に連通しており、それにより内部遠方グリッド710に電気的にバイアスをかけるようになっている。
なお、付加的内部グリッド(図示せず)が、近接グリッド130の内側に吊るされていてもよい。
図7を参照すると、粒子検出システム800が示されている。粒子検出システム800は、図1及び2の粒子検出システム100と実質的に同様のものである。しかし、イオン/電子変換器810が設けられており、そこにイオンが衝突すると何らかの適した方法で電子を発するように動作する。図7で分かるように、変換器810は、変換面820を備えており、その面は、何らかの適した材料で形成されるが、とりわけ、例えばアルミニウムのような、高速電子放射ができるような材料である。
中性原子又はBSEのような付加的な粒子が、変換器810の衝突し、そこから電子が放出されるということにも注意すべきである。
制御ユニットは、付加的電圧フィードスルー832に接続される付加的切替え式高電圧バイポーラ電源830を備えている。電圧フィードスルー832は、電気的配線844を介して、又は他の何らかの適切な手段により、内部遠方グリッド810と電気的に連通している。従って、変換器810は、そこにイオンを引き付け、又は加速させるように、電気的にバイアスされている。引き付けられ、又は加速されたイオンは、変換面820に衝突し、その結果、今度はそこから電子が放出される。変換器810は、検出システムチャンバー106内の適当な場所であればどこにでも配設することができる。更に、変換器810は、粒子検出器アセンブリ120内に配設できる。
本発明の一実施形態によれば、図1乃至7の粒子検出システムは、試料110から発せられた特定のタイプの粒子を選択的に検出できるように設けられている。それは、近接グリッド130及び遠方グリッド170を選択的に電気的にバイアスして、選択粒子を粒子検出器アセンブリ124に向けて加速させ、また、非選択粒子を撥ね返してその非選択粒子が粒子検出器アセンブリ124の方へ加速することを防いでいる。
図8乃至10を参照すると、図1の粒子検出システム100を採用した3つの電子検出モードが示されている。図8においては、SE検出モードが示されており、図9においては、SE3検出モードが示されており、図10においては、SE&SE3検出モードが示されている。
まず、図8を参照すると、近接グリッド130が、電気的に正電圧にバイアスされており、遠方グリッド132は、電気的に、負電圧又はゼロ電圧にバイアスされている。試料110から発せられたSE900は、電気的に正にバイアスされた近接グリッド130に引き付けられ、ガイド素子178のアパーチャ188を介して、又は近接グリッド130の周囲面160の空隙168を介して、内部に入り込む。加えて、SEは、近接グリッド130の近傍を伝搬してものもある。その後、SE900は、負にバイアスされた遠方グリッド132の内部を通過し、又はその近傍を通過し、シンチレーション素子面210に衝突し、そして電気的信号が発生し、それによりSE900が検出される。試料110から発せられたBSE910は、粒子ビームカラム102に衝突するように描かれており、従って、その結果としてのSE3920が、粒子ビームカラム102から放出される。SE3920は、負にバイアスされた遠方グリッド132により撥ね返される。あるいは、SE3は、粒子ビームカラム102内に、又は近接グリッド130内に、又は他のチャンバー素子内に吸収される。
また、BSE910は、試料110から発せられ、例えば壁108のような、システムチャンバー106内の他の面に衝突し、それによりその結果のSE3920が壁108から放出される。SE3920は、遠方グリッド132により撥ね返される。あるいは、SE3は、壁108内に、又は遠方グリッド132内に、又は他のチャンバー素子内に吸収される。
更に、BSE910は、試料110から発せられ、シンチレーション素子面210の方に伝搬し、それに衝突する。
非限定的な例であるが、近接グリッド130は、+200Vにバイアスされ、遠方グリッド132は、−20Vにバイアスされ、シンチレーション素子面210は、+10kVにバイアスされる。
図6の粒子検出システム700は、SE検出モードにおけるSEを検出するために採用されることに注意すべきである。図8を参照して上述したように、近接グリッド130は、電気的に正電圧にバイアスされ、遠方グリッド132は電気的に負電圧にバイアスされる。なお、内部遠方グリッド710は、電気的に正電圧にバイアスされ、それにより、内部遠方グリッド710を通って伝搬するSEが、負にバイアスされた遠方グリッド132により撥ね返されず、シンチレーション素子面210に向けて伝搬することを保証している。好ましくは、内部遠方グリッド710は、試料110から発せられたSEが、そのグリッド710に引き付けられる一方で、SE3がそこには引き付けられず、むしろ負にバイアスされた遠方グリッド132により撥ね返されるような程度に正にバイアスされる。
非限定的な例であるが、近接グリッド130は、+200Vにバイアスされ、遠方グリッド132は、−50Vにバイアスされ、内部遠方グリッド710は、+200Vにバイアスされ、シンチレーション素子面210は、+10kVにバイアスされる。
図9に行くと、近接グリッド130が、電気的に負電圧にバイアスされており、遠方グリッド132は、電気的に正電圧にバイアスされている。試料110から発せられたSE900は、電気的に負にバイアスされた近接グリッド130により撥ね返される。あるいは、SEは、試料110又は他の何らかのチャンバー素子内に吸収される。試料110から発せられたBSE910は、粒子ビームカラム102に衝突するように描かれており、従って、その結果としてのSE3920が、粒子ビームカラム102から放出される。SE3920は、正にバイアスされた遠方グリッド132に引き付けられ、遠方グリッド132の周囲面220の空隙234を介して、内部に入り込む。加えて、SE3は、遠方グリッド132の近傍を伝搬していくものもある。その後、SE3920は、シンチレーション素子面210に向けて伝搬し、そこに衝突し、そしてそこから電気的信号が発生し、それによりSE3920が検出される。
また、BSE910は、試料110から発せられ、例えば壁108のような、システムチャンバー106内の他の面に衝突し、それによりその結果のSE3920が壁108から放出される。SE3920は、電気的に正にバイアスされた遠方グリッド132に引き付けられ、そこに入り込み、又は遠方グリッド132の近傍を伝搬していく。その後、SE3920は、シンチレーション素子面210に向けて伝搬し、そこに衝突し、そしてそこから電気的信号が発生し、それによりSE3920が検出される。
更に、BSE910は、試料110から発せられ、シンチレーション素子面210の方に伝搬し、それに衝突する。
また、BSE910、又は中性原子又はイオンのような他の粒子が、試料110から発せられ、近接グリッド130の周囲面160に衝突し、それによりその結果のSE3920が、周囲面160から発せられることとなる。SE3920は、電気的に正にバイアスされた遠方グリッド132に引き付けられ、そこに入り込み、又は遠方グリッド132の近傍を伝搬していく。その後、SE3920は、シンチレーション素子面210に向けて伝搬し、そこに衝突し、そしてそこから電気的信号が発生し、それによりSE3920が検出される。
非限定的な例であるが、近接グリッド130は、−250Vにバイアスされ、遠方グリッド132は、+200Vにバイアスされ、シンチレーション素子面210は、+10kVにバイアスされる。
図10に行くと、近接グリッド130及び遠方グリッド132は、共に電気的に正の電圧にバイアスされる。試料110から発せられたSE900は、電気的に正にバイアスされた近接グリッド130に引き付けられ、そこに入り込む。加えて、SEは、近接グリッド130の近傍を伝搬するものもある。その後、SE900は、正にバイアスされた近接グリッド130の内部を通過し、又はその近傍を通過し、シンチレーション素子面210に衝突し、そしてそこから電気的信号が発生し、それによりSE900が検出される。試料110から発せられたBSE910は、粒子ビームカラム102に衝突するように描かれており、従って、その結果としてのSE3920が、粒子ビームカラム102から放出される。SE3920は、正にバイアスされた遠方グリッド132に引き付けられ、そこに入り込む。加えて、SE3は、遠方グリッド132の近傍を伝搬するものもある。その後、SE3920は、シンチレーション素子面210に向けて伝搬し、そこに衝突し、そしてそこから電気的信号が発生し、それによりSE3920が検出される。
また、BSE910は、試料110から発せられ、例えば壁108のような、システムチャンバー106内の他の面に衝突し、それによりその結果のSE3920が壁108から放出される。SE3920は、電気的に正にバイアスされた遠方グリッド132に引き付けられ、そこに入り込み、又は遠方グリッド132の近傍を伝搬していく。その後、SE3920は、シンチレーション素子面210に向けて伝搬し、そこに衝突し、そしてそこから電気的信号が発生し、それによりSE3920が検出される。
更に、BSE910は、試料110から発せられ、シンチレーション素子面210の方に伝搬し、それに衝突する。
非限定的な例であるが、近接グリッド130は、+400Vにバイアスされ、遠方グリッド132は、+200Vにバイアスされ、シンチレーション素子面210は、+10kVにバイアスされる。
なお、図8乃至10に開示された上記の非限定的な例においては、近接グリッド130及び遠方グリッド132のバイアス電圧は、接地電位を有する試料110及びビームカラム102に対して相対的に与えられることに注意すべきである。
また、上述の3つの検出モードは、図1乃至7の粒子検出システムのいずれにおいても、実現可能であることに注意すべきである。
図8乃至10を参照しつつ記述された3つの検出モードは、概して異なるタイプの電子を検出することを記述している。図1−7の粒子検出システムは、また、イオンのような他の粒子を検出するために採用できる。例えば、試料の近傍に搭載されたイオン/電子変換器(図7の変換器810のようなもの)が設けられ、そこにイオンが衝突すると、電子を発生するように動作する。従って、試料110から発せられ、電子に変換されたイオンは、図8乃至10を参照して記述された電子検出の3つのモードについての記述と同様の方法で検出できる。
なお、粒子検出器アセンブリ124は、例えば、マイクロチャネルプレート(MCP)検出器のような、イオンを検出するように動作する装置を備えている。従って、正のイオン又は負のイオンは、図8乃至10を参照して記述された電子検出の3つのモードについての記述に、必要な変更を加えて、同様の方法で検出できる。
図11を参照すると、図8のSE検出モードの粒子検出システム内の電子の軌道を描いた簡略化2Dシミュレーションが示されている。図11で分かるように、試料110から発せられたSEは、近接グリッド130及びガイド素子178により引き付けられ、遠方グリッド132の内部を通過してシンチレーション素子面210に衝突するように示されている。BSEは、マイクロサンプリングユニット950、電子ビームカラム956、FIBカラム960、及びガス注入ノズル964のような、粒子検出システムの表面に衝突するように示されている。その結果のSE3は、これらの面から放射され、遠方グリッド132により撥ね返されるように示されている。図11に示されたシミュレーションにおいては、近接グリッドは、+400Vに設定され、遠方グリッド132は、−20Vに設定され、シンチレーション素子面210は、+10kVに設定されたものである。
図12を参照すると、図9のSE検出モードの粒子検出システム内の電子の軌道を描いた簡略化2Dシミュレーションが示されている。図12で分かるように、試料110から発せられたSEは、近接グリッド130及びガイド素子178により撥ね返され、試料110又は他のチャンバー素子により吸収される。BSEは、粒子検出システムの各表面に衝突するように示されている。その結果のSE3は、これらの面から放射され、遠方グリッド132内を通過し、シンチレーション素子面210に衝突するように示されている。図12に示されたシミュレーションにおいては、近接グリッドは、−250Vに設定され、遠方グリッド132は、+200Vに設定され、シンチレーション素子面210は、+10kVに設定されたものである。
図13を参照すると、図10のSE検出モードの粒子検出システム内の電子の軌道を描いた簡略化2Dシミュレーションが示されている。図13で分かるように、試料110から発せられたSEは、近接グリッド130及びガイド素子178により引き付けられ、遠方グリッド132の内部を通過してシンチレーション素子面210に衝突するように示されている。BSEは、粒子検出システムの各表面に衝突するように示されている。その結果のSE3は、これらの面から放射され、遠方グリッド132内を通過し、シンチレーション素子面210に衝突するように示されている。図13に示されたシミュレーションにおいては、近接グリッドは、+400Vに設定され、遠方グリッド132は、+200Vに設定され、シンチレーション素子面210は、+10kVに設定されたものである。
本発明が好適な実施形態をもってして記述されたが、この開示が基礎とする概念は、本発明の
いくつかの目的を実行するための他の構造やプロセスの設計ための基礎として容易に利用できるということが、本発明が属する技術分野の当業者は、認識できるであろう。また、ここで採用された表現法及び用語法は、記述の目的のためであり、限定として解釈されるべきでないことを理解すべきである。付随する請求の範囲を通して使用される語句“備える”は、“を含むが限定されない”という意味で解釈されるべきであることに注意すべきである。
故に、本発明の範囲は、ここで記載した例示の実施形態により限定されるものとして解釈されない、ということが重要なことである。付随の請求の範囲で規定される本発明の範囲内には、他のバリエーションが含まれ得る。各特徴、各機能、各構成、及び/又は各特性の他のコンビネーション及びサブコンビネーションが、この出願及び関連出願における、現請求項の補正において、又は新請求項の提示において、請求可能である。また、かかる補正又は新請求項は、異なるコンビネーションを意図しようとも、同じコンビネーションを意図しようとも、また、原請求項の範囲に対して異なり、より広く、より狭く、又は等しくとも、この明細書の主題内に含まれるものとして解釈されるべきである。
米国特許第7,417,235号明細書

Claims (29)

  1. 試料を照射する荷電粒子ビームカラムの動作により生成された荷電粒子を選択的に検出するための荷電粒子検出システムであって、
    選択的に電気的にバイアス可能であって、前記荷電粒子に電気的に焦点を合わせることにより、前記荷電粒子から二次荷電粒子が選択されたときにその選択された二次荷電粒子を引き付けるように強いる一方で、選択されない二次荷電粒子を撥ね返すように、前記荷電粒子を制御可能に方向付けするように構成された近接グリッドと、
    前記近接グリッドから間隔をあけられ、空隙によって隔てられており、選択的に電気的にバイアス可能であり、前記荷電粒子から二次荷電粒子及び/又は三次荷電粒子が選択されたときにその選択された二次荷電粒子及び/又は三次荷電粒子を引き付ける一方、選択されない三次荷電粒子を撥ね返すように構成された遠方グリッドと、
    前記近接グリッド及び/又は前記遠方グリッドに引き付けられた選択された二次荷電粒子をその衝突により検出し、前記遠方グリッドに引き付けられた選択された三次荷電粒子をその衝突により検出するように構成された荷電粒子検出器と、
    を備えたことを特徴とする荷電粒子検出システム。
  2. 前記荷電粒子は、少なくとも、前記選択及び非選択二次荷電粒子と、前記選択及び非選択三次荷電粒子とを含み、前記選択及び非選択二次荷電粒子は、二次電子及び二次イオンのうちの少なくとも一方を含み、前記選択及び非選択三次荷電粒子は、三次電子及び三次イオンのうちの少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  3. 前記近接グリッドは、前記選択された二次荷電粒子を、その近接グリッド内に入り込ませて通過させ、又は、その近接グリッド内に入ることなく近傍を伝搬させるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  4. 前記遠方グリッドは、前記選択された二次荷電粒子及び/又は三次荷電粒子を、その遠方グリッド内に入り込ませて通過させ、又は、その遠方グリッド内に入ることなく近傍を伝搬させるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  5. 前記荷電粒子検出器は、マイクロチャネルプレート(MCP)と、電子増倍管検出器と、固体検出器と、アバランシェフォトダイオードと、PINダイオードと、PNダイオードと、NPダイオードと、シリコンドリフトダイオードと、シリコン光電子増倍管と、前記選択された二次荷電粒子及び/又は三次荷電粒子が衝突したときにシンチレーション光子を生成するように構成されたシンチレーション素子面とからなるグループから選択されることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  6. 前記近接グリッドは、
    前記選択された二次荷電粒子を貫通させるための表面開口を有する近接グリッド周囲面と、
    前記近接グリッドの近接端において、前記試料に最も近い開口により画定され、前記試料から発せられた前記選択された二次荷電粒子を近接グリッド内に入り込ませてその内部を伝搬させるように構成された近接グリッドアパーチャと、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  7. 前記近接グリッドは、
    互いに電気的に接続され、前記荷電粒子検出システムの長手軸に沿って互いに間隔をあけて配置されて近接グリッド空隙を画定し、前記選択された二次荷電粒子を貫通させる近接グリッドリングの配列と、
    前記近接グリッドの近接端において、前記試料に最も近いリングの開口により画定され、前記試料から発せられた前記選択された二次荷電粒子を近接グリッド内に入り込ませてその内部を伝搬させるように構成された近接グリッドアパーチャと、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  8. 前記周囲面の半径方向の寸法は、前記近接グリッドの近接端からその遠方端に向けて増加し、それにより前記近接グリッドのテーパー形状円錐周囲面が規定されることを特徴とする請求項6に記載のシステム。
  9. 前記近接グリッドに電気的に接続され、前記選択された二次荷電粒子を前記近接グリッドの方へ向けて導くように構成されたガイド素子を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  10. 前記ガイド素子は、前記近接グリッドの近接端において、前記近接グリッドに接続され、前記選択された二次荷電粒子を引き付けるためのものであり、アパーチャを有して前記選択された二次荷電粒子が近接グリッド内に入り込んでその内部を伝搬できるようにする略平坦矩形形状フレームを備えることを特徴とする請求項9に記載のシステム。
  11. 前記フレームは、前記試料が置かれる面に垂直な軸に沿って実質的に均一な電界を生成するように構成されていることを特徴とする請求項10に記載のシステム。
  12. 前記近接グリッドと前記遠方グリッドの間の空隙に配置された絶縁リングを更に備えることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  13. 前記荷電粒子ビームカラムは、集束イオンビーム(FIB)カラムと、電子ビームカラムと、ヘリウムビームカラムと、FIBカラム及び電子ビームカラムからなる複合ビームカラムと、からなるグループから選択された少なくとも一つの素子からなることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  14. 前記遠方グリッドは、
    前記選択された二次荷電粒子及び/又は三次荷電粒子を貫通させるための表面開口を有する遠方グリッド周囲面と、
    前記近接グリッドに最も近い開口により画定された、前記遠方グリッドの近接端にあって、前記近接グリッドから出た前記選択された二次荷電粒子を遠方グリッド内に入り込ませ、及び/又は、前記選択された三次荷電粒子を遠方グリッド内部に伝搬させるように構成された遠方グリッドアパーチャと、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  15. 前記遠方グリッドは、
    互いに電気的に接続され、前記荷電粒子検出システムの長手軸に沿って互いに間隔をあけて配置されて遠方グリッド空隙を画定し、前記選択された二次荷電粒子及び/又は前記選択された三次荷電粒子を貫通させる遠方グリッドリングの配列と、
    前記近接グリッドに最も近いリングの開口により画定された、前記遠方グリッドの近接端にあって、前記近接グリッドから出た前記選択された二次荷電粒子を遠方グリッド内に入り込ませ、及び/又は、前記選択された三次荷電粒子を遠方グリッド内部に伝搬させるように構成された遠方グリッドアパーチャと、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  16. 前記遠方グリッド周囲面の半径方向の寸法は、前記遠方グリッドの近接端からその遠方端に向けて増加し、それにより前記遠方グリッドのテーパー形状円錐周囲面が規定されることを特徴とする請求項14に記載のシステム。
  17. 前記遠方グリッドは、間に網孔を伴った格子として構成された周囲面を備え、前記選択された二次及び/又は三次荷電粒子がそこを貫通できるようになっていることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  18. 前記遠方グリッドは、複数のアパーチャを有する実質的固体表面で形成された周囲面を備え、前記選択された二次及び/又は三次荷電粒子がそこを貫通できるようになっていることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  19. 前記近接グリッドは、間に網孔を伴った格子として構成された周囲面を備え、前記選択された二次荷電粒子がそこを貫通できるようになっていることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  20. 前記遠方グリッドの内側に配置され、前記選択された二次及び/又は三次荷電粒子が遠方グリッドを容易に貫通できるように構成され、電気的バイアスのための切替え可能高電圧電源に電気的に接続されている内部遠方グリッドを更に備えていることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  21. 前記近接グリッド、前記遠方グリッド、及び前記シンチレーション素子面は、それぞれ、選択的電気的バイアスのための切替え可能高電圧電源に接続されていることを特徴とする請求項5に記載のシステム。
  22. 前記試料の近傍に搭載され、イオンが衝突すると電子を放射するように構成されたイオン/電子変換器を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  23. 試料を照射する荷電粒子ビームカラムの動作により生成された荷電粒子を選択的に検出するための荷電粒子検出システムであって、
    選択的に電気的にバイアス可能であって、前記荷電粒子に電気的に焦点を合わせることにより、前記荷電粒子から二次荷電粒子が選択されたときにその選択された二次荷電粒子を引き付けるように強いる一方で、選択されない二次荷電粒子を撥ね返すように、前記荷電粒子を制御可能に方向付けするように構成された近接グリッドと、
    前記近接グリッドに電気的に接続され、前記選択された二次荷電粒子を前記近接グリッドの方へ向けてガイドするように構成されたガイド素子と、
    前記近接グリッドから間隔をあけられ、空隙によって隔てられており、選択的に電気的にバイアス可能であり、前記荷電粒子から二次荷電粒子及び/又は三次荷電粒子が選択されたときにその選択された二次荷電粒子及び/又は三次荷電粒子を引き付ける一方、選択された三次荷電粒子を撥ね返すように構成された遠方グリッドと、
    前記近接グリッド及び/又は前記遠方グリッドに引き付けられた選択された二次荷電粒子をその衝突により検出し、前記遠方グリッドに引き付けられた選択された三次荷電粒子をその衝突により検出するように構成された荷電粒子検出器と、
    を備えたことを特徴とする荷電粒子検出システム。
  24. 試料を照射する荷電粒子ビームカラムの動作により生成された荷電粒子を選択的に検出するための方法であって、
    請求項1の荷電粒子検出システムを用意し、
    前記荷電粒子検出システムの近接グリッド及び遠方グリッドを選択的に電気的にバイアスし、前記選択された二次荷電粒子及び/又は前記選択された三次荷電粒子を荷電粒子検出器に向けて加速させ、また、前記選択されない二次荷電粒子及び/又は前記選択されない三次荷電粒子を撥ね返してその選択されない二次荷電粒子及び/又は選択されない三次荷電粒子が前記荷電粒子検出器の方へ加速することを防ぐことを特徴とする方法。
  25. 前記荷電粒子検出器は、前記選択された二次荷電粒子及び/又は前記選択された三次荷電粒子が衝突するとシンチレーション光子を生成するように構成されたシンチレーション素子面を備え、前記方法は、更に、前記荷電粒子検出システムのシンチレーション素子面を選択的に電気的にバイアスすることを特徴とする請求項24に記載の方法。
  26. 前記選択的に電気的にバイアスするステップにおいては、前記近接グリッドを所定の第一正電圧に電気的にバイアスし、前記遠方グリッドを所定の負電圧に電気的にバイアスし、前記シンチレーション素子面を所定の第二正電圧に電気的にバイアスし、それにより前記選択された二次荷電粒子を前記近接グリッドに引き付け、検出のために前記選択された二次荷電粒子を前記シンチレーション素子面の方へ伝搬させる一方、前記選択されない三次荷電粒子を前記遠方グリッドから撥ね返すことを特徴とする請求項25に記載の方法。
  27. 前記遠方グリッドの内側に内部遠方グリッドを搭載し、前記内部遠方グリッドを所定の第三正電圧に電気的にバイアスし、それにより前記選択された二次荷電粒子が前記シンチレーション素子面の方へ伝搬し易くするステップを更に備えることを特徴とする請求項26に記載の方法。
  28. 前記選択的に電気的にバイアスするステップにおいては、前記近接グリッドを所定の負電圧に電気的にバイアスし、前記遠方グリッドを所定の第一正電圧に電気的にバイアスし、前記シンチレーション素子面を所定の第二正電圧に電気的にバイアスし、それにより前記選択されない二次荷電粒子を撥ね返す一方、検出のために前記シンチレーション素子面の方へ前記選択された三次荷電粒子を伝搬させるために、前記選択された三次荷電粒子を前記遠方グリッドの方へ引き付けることを特徴とする請求項25に記載の方法。
  29. 前記選択的に電気的にバイアスするステップにおいては、前記近接グリッドを所定の第一正電圧に電気的にバイアスし、前記遠方グリッドを所定の第二正電圧に電気的にバイアスし、前記シンチレーション素子面を所定の第三正電圧に電気的にバイアスし、それにより検出のために前記シンチレーション素子面の方へ前記選択された二次荷電粒子及び前記選択された三次荷電粒子を伝搬させるために、前記選択された二次荷電粒子及び前記選択された三次荷電粒子を前記近接グリッド及び/又は前記遠方グリッドの方へ引き付けることを特徴とする請求項25に記載の方法。
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