JP2010272254A - コネクタおよび建設機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構造で、かつ水滴による誤検出を確実に防止できるコネクタを提供すること。
【解決手段】ハイブリッド建設機械に搭載された発電電動機に電力送電用のパワーケーブルを接続するためのコネクタを、接点端子を有した機器側ソケットと、接点端子に接触する接点導体を有し、かつ接地されたプラグハウジング41を有したケーブル側プラグ22と、前記各端子からなる機械式スイッチ30とを備えて構成し、ケーブル側プラグ22の接点導体32およびプラグハウジング41は、互いに近接しかつ同方向に向けて臨む導体面およびハウジング面451を有し、導体面とハウジング面451との間には、互いの挿抜方向に対して直交する方向に沿って所定高さを有した段差61を設ける。
【選択図】図7

Description

本発明は、コネクタおよび建設機械に係り、特にハイブリッド建設機械に用いられるパワーケーブルのコネクタの改良に関する。
ハイブリッド建設機械として、エンジンによって発電電動機と油圧ポンプとを駆動するとともに、発電電動機で発電された電力によりキャブ等が設けられた上部旋回体用の電動モータを駆動し、また、油圧ポンプからの圧油によって作業機の油圧アクチュエータや走行装置の油圧モータを駆動する建設機械が知られている(例えば特許文献1,2参照)。
そのようなハイブリッド建設機械では、発電電動機とインバータとがパワーケーブルを介して電気的に接続されており、パワーケーブルに対して発電電動機やインバータがそれぞれコネクタを介して接続されている。ここで、発電電動機で発電された電力がパワーケーブルを通してインバータに送電されるのであるが、コネクタが良好に接続されていない場合には、電力送電が確実に行われず、旋回制御が正常に行われない。
このため、そのようなコネクタには、パワーケーブル側のプラグと機器(発電電動機、インバータ)側のソケットとの嵌合状態を検出する検出手段が設けられる(例えば特許文献3参照)。特許文献3に記載の検出手段は、嵌合部分の外周をシールドする接地されたシールドリングとこれを覆う絶縁性ハウジング表面との間の静電容量を測定する構成であり、静電容量値が予め設定された閾値よりも小さい場合には、プラグおよびソケットの嵌合が不完全であると判断でき、嵌合状態を検出可能である。
国際公開第06/004080号パンフレット 国際公開第06/121045号パンフレット 特開2003−125531号公報
しかし、特許文献3に記載の検出手段は、プラグおよびソケットの嵌合状態に応じて変化する静電容量特性を利用した構成であるから、検出部分に高周波電圧を印加するための発振器、検出部分に流れる電流値から静電容量を算出する変換機、さらには算出された静電容量値の変化を検出して閾値との比較を行う検出回路が必要になり、構成が複雑になるという問題がある。また、実際の静電容量値と予め設定された閾値との比較により嵌合状態を検出するため、絶縁性ハウジングの経年的な材質劣化による誘電率等の変化で静電容量値が不安定になると、検出結果の信頼性が低下するという問題がある。
そこで、そのような静電容量型の検出手段によらず、機械式接点を有した簡素な構造の検出手段が望まれる。ただし、例えば発電機電動機の内部は、ステータコイルを冷却する冷却油で霧状の雰囲気になっており、この雰囲気中に含まれる水滴が接点部分とシールドリングのような接地部分とに跨って付着してしまう環境にあるため、水滴の付着が放置されると、接点導体の成分等が析出して接地部分に短絡し、誤検出を招く可能性がある。従って、機械式接点を採用した場合には、そのような誤検出を防止する構造が併せて要求される。
本発明の目的は、簡素な構造で、かつ異常水による誤検出を確実に防止できるコネクタおよびこれを備えた建設機械を提供することにある。
本発明のコネクタは、ハイブリッド車両に搭載された機器に電力送電用のパワーケーブルを接続するためのコネクタにおいて、前記機器に取り付けられる機器側ソケットと、前記ケーブルに取り付けられて前記機器側ソケットに対して挿抜されるケーブル側プラグと、前記機器側ソケットおよび前記ケーブル側プラグに設けられた機械式接点により電気的に断続するスイッチとを備え、前記機器側ソケットには、前記スイッチの機械的接点としての接点端子が設けられ、前記ケーブル側プラグは、電気的に接地されたプラグハウジングを有するとともに、このプラグハウジングには、前記スイッチの機械的接点として前記接点端子に接触する接点導体が設けられ、前記接点導体および前記プラグハウジングは、それぞれ同一方向に向けて臨む導体面およびハウジング面を有し、前記導体面と前記ハウジング面との間には、前記機器側ソケットおよびケーブル側プラグの挿抜方向に対して直交する方向に沿って所定高さを有した段差が設けられることを特徴とする。
本発明のコネクタでは、前記プラグハウジングは、前記接点導体が固定されかつ前記ハウジング面が形成された金属製のプレートを有し、前記プレートの前記ハウジング面および前記接点導体の前記導体面のうち、少なくともいずれか一方の面が絶縁コーティングで覆われていることを特徴とする。
本発明のコネクタでは、前記プレートの全体が絶縁コーティングされ、前記接点導体が前記接点端子との接触領域を除く全体が絶縁コーティングされていることを特徴とする。
本発明のコネクタでは、前記機器が油冷され、前記コネクタが油冷用の油冷による霧状雰囲気中に曝されていることを特徴とする。
本発明の建設機械は、以上に記載したいずれかのコネクタと、前記コネクタを介して接続される機器およびパワーケーブルとを備えていることを特徴とする。
本発明の建設機械では、前記機器は、発電機、電動機、発電電動機、およびインバータのうちのいずれかであることを特徴とする。
本発明のコネクタによれば、パワーケーブルと発電機やインバータ等の機器とを接続するのに用いられるコネクタには、機械的接点である接点導体および接点端子を有した構造のものとされ、このスイッチを機器側ソケットおよびケーブル側プラグの挿抜状態を検出するためのインターロックスイッチとして使用する。従って、スイッチとしての構造が簡単であるばかりか、従来のような静電容量型とは異なって、静電容量値を算出する変換機や、静電容量値と閾値との比較結果に基づいて嵌合状態を検出する検出回路等を不要にでき、電力の送電先である例えばインバータ側の構成も簡素にでき、装置としての小型化等を大幅に促進できる。また静電容量値と閾値との比較により嵌合状態を判断する必要がないので、検出結果のばらつきが少なく信頼性が高い。しかも、検出用に用いられる信号ライン等は、パワーケーブル内に設ける必要がなく、パワーケーブルのハーネス作業を簡単に行える。
さらに、ケーブル側プラグにおいて、接点導体の導体面とプラグハウジングのハウジング面との間には段差を設けた場合、各面に跨るような異常水による水滴を付着しにくくでき、析出が生じるのを抑制できる。従って、各接点が接地側に短絡しにくくなるので、嵌合状態を検出する際の誤検出を防止できる。
本発明において、ハウジング面および導体面のうち、少なくともいずれか一方を絶縁コーティングしたり、両方を絶縁コーティングしたりすることで、絶縁性能を格段に向上させることができ、誤検出を一層生じにくくできる。そして、ハウジング面を絶縁コーティングする場合には、ハウジング面がプレートによって形成されていることから、このプレートに絶縁コーティングを施せばよく、コーティング作業を簡略化できる。さらに、プレートは金属製であることから、プラグハウジングとしての強度および耐熱性を十分に確保でき、耐久性にも優れている。
ここで、絶縁コーティングとしては、耐熱性および耐摩耗性に優れた特性を有する他、撥水性をも有したフッ素系のものを用いることができる。撥水性を有することで、水滴そのものをはじいて、より付着しにくくできる。
本発明において、発電機、電動機、あるいは発電電動機機器が油冷式とされ、コネクタが冷却油による霧状雰囲気中に曝される場合には、雰囲気中の水分が水滴となり、導体面およびハウジング面間に跨りやすい環境となるが、本発明では、そのような雰囲気中であっても、水滴を付着しにくくできるので、特に有益である。
そして、本発明の建設機械では、前記コネクタを備えることにより、前述した本発明の効果を奏することができる。
本発明の一実施形態のハイブリッド車両に用いられる動力源の概略構成を示す模式図。 発電機のハウジングおよびその内部に収容されるロータを示す斜視図。 機器側ソケットからケーブル側プラグが外れた状態のコネクタを示す図。 図3のコネクタを反対側から見た図。 スイッチの配線を示す模式図。 ケーブル側プラグの要部を示す分解斜視図。 ケーブル側プラグの要部を拡大して示す断面図であり、図4でのVII−VII線断面図。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態のハイブリッド車両としてのハイブリッド建設機械に用いられる動力源の概略構成を示す模式図である。ハイブリッド建設機械では、エンジン1の出力軸に機器としての発電電動機2および油圧ポンプ3が直列に接続されており、発電電動機2および油圧ポンプ3が共にエンジン1によって駆動される。なお、このうちの油圧ポンプ3については、建設機械に一般的に用いられるものであって既知であるから、ここでの説明を省略する。
発電電動機2で発電された電力は、三相交流用のパワーケーブル4を介して機器としてのインバータ5に送電される。インバータ5には別のパワーケーブル4の一端が接続されており、このパワーケーブル4の他端が図示しないパワーショベルの上部旋回体を駆動するための機器としての電動モータ6に接続されている。また、インバータ5には蓄電用のキャパシタ7が接続されている。発電電動機2で発電された電力はインバータ5を通してキャパシタ7に蓄電され、旋回操作時にキャパシタ7からインバータ5を通して電動モータ6に供給される。
図2には、発電電動機2を構成するハウジング10が示されている。ハウジング10は、エンジン1のクランクケースを構成する図示略のリアフランジに固定される。ハウジング10の内部には、詳細な図示を省略するが、環状とされたステータ11が配置されている。ステータ11の内周面には、周方向に沿って多数の突起が設けられ、これらの突起のそれぞれにコイルが巻回されている。
ハウジング10の油圧ポンプ3側は円形状に開口している。この開口は、円板状の閉塞部材12で塞がれる。閉塞部材12の一方の面側には、ステータ11の内方に収容されるロータ13が該閉塞部材12に対して回転自在に支持されている。閉塞部材12により開口を塞ぐことでロータ13がステータ11内に収容され、これと同時にロータ13の回転中心に設けられた軸部材の一端がエンジン1の出力軸と例えばスプライン結合される。また、そのような軸部材の他端は閉塞部材12の中心孔に対応して設けられており、中心孔を通して油圧ポンプ3の入力軸とスプライン結合等される。
ハウジング10の下方には油溜部14が設けられ、ステータ11のコイル部分を油冷する冷却油が溜められている。油溜部14からの冷却油は、外部の配管を通してオイルクーラに回され、オイルクーラからハウジング10の上部に戻される。ハウジング10の上部からハウジング10内部に戻された冷却油は、回転するロータ13や同様にハウジング10内で回転するフライホイールによって撥ね散らされて霧状となり、コイル部分を冷却する。その後の冷却油は、冷却部分から油溜部14に滴下する。
ハウジング10の外周には、外方に突出したターミナルボックス15が設けられている。ターミナルボックス15内の収容空間には、コネクタ20を構成する一対の機器側ソケット21(図3,4に1つのみを図示)が収容されている。機器側ソケット21に対しては、ターミナルボックス15に設けられた挿抜開口16を介してパワーケーブル4に設けられたケーブル側プラグ22が嵌合する。つまり、これらの機器側ソケット21およびケーブル側プラグ22によりコネクタ20が構成される。
ここで、機器側ソケット21のターミナル部23には、ステータ11のコイルからの導電線が接続されることから、ターミナルボックス15内の収容空間とステータ11が収容されるハウジング10内の空間とは連通している。ターミナルボックス15の収容空間は、端子カバー17によって塞がれる。端子カバー17にはブリーザ18が設けられる。ハウジング10内は冷却油が漏れないよう密閉されているが、エンジン1に近接していること、およびステータ11からの発熱があることにより内部温度が上昇し、内部圧が変動する。このため、ハウジング10内と連通したターミナルボックス15部分にブリーザ18を設けることで、その圧力変動に対応させている。
図3,4に基づいて機器側ソケット21について説明する。ただし、ここではパワーケーブル4と発電電動機2とを接続するコネクタ20の機器側ソケット21について代表して説明する。パワーケーブル4とインバータ5とを接続するコネクタ20でも同じであり、また、図示を省略するが、旋回用の電動モータ6およびインバータ5間のパワーケーブル4に用いられるコネクタ20でも同様である。後述するケーブル側プラグ22についても、各コネクタ20で同じものが用いられる。
図3は、機器側ソケット21からケーブル側プラグ22が外れた状態のコネクタ20を示す図である。図4は、コネクタ20を図3とは反対側から見た図である。
機器側ソケット21は、金属製のL字状のブラケット24と、ブラケット24に固定された樹脂製のレセプタクル25とを備え、ブラケット24に挿通されるボルトによりターミナルボックス15内に固定される。レセプタクル25では、ブラケット24との固定部分を境にして一方側には前述のターミナル部23が設けられ、他方側にはケーブル側プラグ22が嵌合される3つのホルダ26が設けられている。ホルダ26内には、金属製で導電性を有した筒状のソケットコンタクト27が埋設されている。ソケットコンタクト27の一端は、ターミナル部23において端子28に接続され、この端子28にコイル側の導電線が接続される。
機器側ソケット21には、インターロック用のスイッチ30の一部が設けられる。スイッチ30は、図5にも模式的に示すように、コネクタ20の機器側ソケット21に設けられた一対の接点端子31と、ケーブル側プラグ22に設けられた接点導体32とを備えて構成される。機器側ソケット21の各接点端子31は、弾性を有する板バネ状の金属部材で構成され、ブラケット24に固定された樹脂製の支持部材33に並設されるとともに、信号ライン34を介してインバータ5に電気的に接続されている。機器側ソケット21およびケーブル側プラグ22が正常に嵌合している状態では、接点導体32が各接点端子31の両方に機械的に接触し、接点端子31同士を電気的に導通させる。また、この状態では、各接点端子31が接点導体32で押圧されて弾性変形しており、その弾発力にて互いの接触状態が良好に維持されるようになっている。
この状態では、インバータ5の検出手段5Aから一方の信号ライン34を通して出力された嵌合状態検出のための検出パルスは、一方の接点端子31、接点導体32、他方の接点端子31を通り、他方の信号ライン34を通してインバータ5に戻る。戻った検出パルスがインバータ5内に設けられたパルス波形検出用の検出手段5Aで検出されることにより、コネクタ20が正常に嵌合していると判断される。
反対に、コネクタ20の嵌合が不完全な状態、あるいは全く嵌合していない状態では、接点導体32が各接点端子31に接触しないため、インバータ5に検出パルスが戻ることがなく、検出手段5Aで検出されることがない。つまり、検出パルスが検出されないことで、コネクタ20の嵌合が不完全であるか、または完全に外れていると判断される。
なお、機器側ソケット21のソケットコンタクト27とケーブル側プラグ22のピンコンタクト53とが完全に嵌合した時点で、接点導体32が各接点端子31と接触し、ソケットコンタクト27とピンコンタクト53との嵌合が僅かに外れている状態では、接点導体32が各接点端子31に対して完全に接触していない状態となる。このような位置関係に各部材27,31,32,53の接触位置を設定することにより、コネクタ20が完全に嵌合していない場合だけでなく、不完全に嵌合している場合をも確実に判断できるようになっている。
以下には、図3,4,6、7に基づいてケーブル側プラグ22について説明する。
図6は、ケーブル側プラグ22の要部を示す分解斜視図、図7は、前記要部を示す断面図である。
ケーブル側プラグ22は、パワーケーブル4の3本のケーブル4A,4B,4Cが挿通される導電性を有したプラグハウジング41と、プラグハウジング41のケーブル挿入側に設けられて当該ケーブル4A,4B,4Cを挟持するクランプ42とを備えている。
プラグハウジング41は、前面側(ケーブル挿入側とは反対側)の開口部分を覆う金属製のプレート45を有している。プラグハウジング41内には、ケーブル4A,4B,4C毎に設けられたOリング49およびホルダ51が配置され、これらにケーブル4A,4B,4Cが挿入される。ケーブル4A,4B,4Cは編組シールドによりシールドされている。
また、ホルダ51は、鍔部52を有した円筒状とされ、円筒状部分がプレート45に設けられた開口孔に挿通されるとともに、鍔部52がプレート45の裏面に係止される。ホルダ51内に挿入されるケーブル4A,4B,4Cの先端には導電性を有したピンコンタクト53が取り付けられ、ホルダ51に設けられた丸孔から突設されている。
プラグハウジング41の外周には、プレート45に近接した位置にシールリング54が設けられており、ケーブル側プラグ22がターミナルボックス15の挿抜開口16に挿入された際には、プラグハウジング41と挿抜開口16の内面との間がシールリング54にてシールされる。
プレート45は、複数のスクリュウ55によってプラグハウジング41に固定される。プレート45の固定により、前記のOリング49およびホルダ51が押圧された状態でプラグハウジング41内に収容される。プレート45は、その表裏両面、四周の端面、スクリュウ55用挿通孔の内周面、およびホルダ51挿通用の開口孔の内面の全域が絶縁コーティングで覆われている。
絶縁コーティングとしては、耐熱性、耐摩耗性、撥水性を考慮し、フッ素系の塗料が用いられる。本実施形態では、デュポン株式会社製のフッ素系塗料である954−100系が用いられている。この絶縁コーティングによりプレート45は、電気的に接地されたプラグハウジング41に対して絶縁されることになる。
プレート45の表面には、ガラエポ(ガラスーエポキシの複合材料)にて形成された絶縁プレート56を介して導電ターミナル57が固定されている。絶縁プレート56および導電ターミナル57のプレート45への固定は、前記のスクリュウ55によって行われる。導電ターミナル57の材質は導電性を有していればよく、特に限定されるものではないが、本実施形態では黄銅である。
導電ターミナル57には、機器側ソケット21への嵌合方向に向けて折り返された四角片状の接点導体32が一体に設けられている。この接点導体32は前述したように、機器側ソケット21にケーブル側プラグ22が嵌合された場合に、機器側ソケット21の各接点端子31に接触する部分であり、スイッチ30の一部を構成している。
このような導電ターミナル57は、接点導体32での接点端子31との接触領域35を除き、プレート45と同様に絶縁コーティングされている。従って、プレート45と導電ターミナル57とは、その間の絶縁プレート56によって絶縁されているのみならず、それぞれが絶縁コーティングされていることでも確実に絶縁され、ひいては導電ターミナル57とプラグハウジング41との間が確実に絶縁される。なお、接触領域35としては、図中に2点鎖線で囲まれた領域に限定されず、接点導体32における各接点端子31と対向する面全体を、絶縁コーティングが施されていない接触領域45としてもよい。
なお、導電ターミナル57に設けられたスクリュウ孔の内周面も絶縁コーティングされているのに加え、本実施形態では、スクリュウ55を介してのプラグハウジング41との短絡をより確実に防止するために、スクリュウ孔内には樹脂製のカラー58が嵌め込まれ、また、スクリュウ55頭部との間には樹脂製のワッシャ59が用いられ、スクリュウ55が導電ターミナル57に接触しないようになっている。
さらに、本実施形態では、図7に拡大して示すように、導電ターミナル57に設けられた接点導体32の外方側(図中上側)に臨む導体面321とプレート45のハウジング面である端面451とが面一とならないよう、導体面321の位置が端面451に対して内方側(図中下側)にずれている。また、導電ターミナル57の端面571もまた、プレート45の端面451に対しては面一になっていない。
すなわち、導体面321と端面451とは、機器側ソケット21およびケーブル側プラグ22の挿抜方向に沿って近接し、この挿抜方向に対して直交する方向の外方に向けて共に臨んでいるのであるが、その挿抜方向に対して直交する方向に沿ってずれている。このことにより、導電ターミナル57とプレート45の端面との間には、所定の高さの段差61が設けられている。
ターミナルボックス15内はハウジング10内と連通していることから、ハウジング10内と同様に冷却油による霧状の雰囲気となり、この雰囲気中にコネクタ20が曝される。この雰囲気中に存在する水分が水滴となって導電ターミナル57とプレート45とに跨って付着すると、導電ターミナル57やプレート45の材質が析出してブリッジが形成され、一方の接点端子31を通る検出パルスが接点導体32、導電ターミナル57、ブリッジ、プレート45、発電電動機2のターミナルボックス15、およびハウジング10を通って地絡(接地側に短絡)する可能性がある。
しかし、導電ターミナル57が接地側に短絡する可能性がある場合でも本実施形態では、付着した水滴が段差61によって維持されにくい構造であるから、析出を生じにくくでき、絶縁性能を向上させることができる。さらに、水滴が付着する面に撥水性を有す塗料で絶縁コーティングを施した場合、水滴そのものを付着しにくくできるうえ、付着した場合でも、それらの表面がコーティングされていることで、金属成分の析出を確実に抑制できる。
従って、ケーブル側プラグ22を機器側ソケット21に嵌合している状態では、接点導体32にて接点端子31を確実に導通させ、接地側に短絡しないようにできるので、インバータ5から一方の信号ライン34に出力される検出パルスを、他方の信号ライン34を通して確実に戻すことができ、誤検出を防止できる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、発電電動機2が油冷式であったが、油冷式に限定されず、冷却ファンからの冷却空気で空冷する等の空冷式であってもよい。このような場合でも、ターミナルボックス15内に浸入する異常水に対して、本発明の効果を発揮できる。さらに、積極的に油冷や空冷を行うための手段が設けられていない場合でもよく、例えば、本発明を適用することで、コネクタ20と挿抜開口16とのシール面から浸入する異常水に対して、本発明の効果を発揮できる。
前記実施形態では、プレート45および導電ターミナル57の両方が絶縁コーティングされていたが、少なくともいずれか一方に絶縁コーティングを施した場合でもよく、このような場合でも、段差61のみを設けた場合に比して絶縁性能を向上させることができる。勿論、段差61のみを設けた場合でも、本発明の目的を達成でき、本発明に含まれる。
また、絶縁コーティングを施した場合には、そのコーティング部位によってはガラエポ等の絶縁プレート56やカラー58を省略しても十分に絶縁性能を確保できるため、それらの部材56,58は必要に応じて用いられればよい。
前記実施形態では、本発明の発電機として電動機の機能をも有した発電電動機2が用いられていたが、電動機の機能を有しない発電機を用いることもできる。なお、発電電動機2を用いた場合には、キャパシタ7に蓄電された電力をインバータ5を介して発電電動機2に送電し、この発電電動機2を電動機として機能させることにより、油圧ポンプ3の駆動をアシストできる。こうすることで、エンジン1の回転数が低下した場合でも、油圧ポンプ3を十分な回転数まで高めて駆動することができる。
前記実施形態では、発電電動機2とインバータ5とを接続するパワーケーブル4において、その両側のコネクタ20について本発明を適用し、また、インバータ5と旋回用の電動モータ6とを接続するパワーケーブル4おいて、その両側のコネクタ20についても本発明を適用した例を説明したが、少なくとも発電電動機2とパワーケーブル4との接続に用いられるコネクタ20に本発明を適用すればよい。このようなコネクタ20は、他のコネクタ20よりも異常水が浸入しやすい環境下に設けられており、本発明を適用するメリットは大きい。特に発電電動機2が油冷式の場合はなおさらである。
前記実施形態では、導体面とハウジング面との間に段差61を設けることで本発明の目的を達成していたが、接点導体およびプレートのうち、少なくもいずれか一方を絶縁コーティングで覆った場合でも、本発明の目的を達成できる。
本発明は、前記実施形態で説明したパワーショベルの他、エンジンとこれによって駆動される発電機を備えた他の建設機械にも利用できる。
1…エンジン、2…機器である発電電動機、4…パワーケーブル、5…機器であるインバータ、20…コネクタ、21…機器側ソケット、22…ケーブル側プラグ、30…スイッチ、31…接点端子、32…接点導体、35…接触領域、41…プラグハウジング、45…プレート、61…段差、321…導体面、451…ハウジング面である端面。

Claims (6)

  1. ハイブリッド車両に搭載された機器に電力送電用のパワーケーブルを接続するためのコネクタにおいて、
    前記機器に取り付けられる機器側ソケットと、
    前記ケーブルに取り付けられて前記機器側ソケットに対して挿抜されるケーブル側プラグと、
    前記機器側ソケットおよび前記ケーブル側プラグに設けられた機械式接点により電気的に断続するスイッチとを備え、
    前記機器側ソケットには、前記スイッチの機械的接点としての接点端子が設けられ、 前記ケーブル側プラグは、電気的に接地されたプラグハウジングを有するとともに、
    このプラグハウジングには、前記スイッチの機械的接点として前記接点端子に接触する接点導体が設けられ、
    前記接点導体および前記プラグハウジングは、それぞれ同一方向に向けて臨む導体面およびハウジング面を有し、
    前記導体面と前記ハウジング面との間には、前記機器側ソケットおよびケーブル側プラグの挿抜方向に対して直交する方向に沿って所定高さを有した段差が設けられる
    ことを特徴とするコネクタ。
  2. 請求項1に記載のコネクタにおいて、
    前記プラグハウジングは、前記接点導体が固定されかつ前記ハウジング面が形成された金属製のプレートを有し、
    前記プレートの前記ハウジング面および前記接点導体の前記導体面のうち、少なくともいずれか一方の面が絶縁コーティングで覆われている
    ことを特徴とするコネクタ。
  3. 請求項2に記載のコネクタにおいて、
    前記プレートの全体が絶縁コーティングされ、
    前記接点導体が前記接点端子との接触領域を除く全体が絶縁コーティングされている
    ことを特徴とするコネクタ。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のコネクタにおいて、
    前記機器が油冷され、
    前記コネクタが油冷用の油冷による霧状雰囲気中に曝されている
    ことを特徴とするコネクタ。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のコネクタと、
    前記コネクタを介して接続される機器およびパワーケーブルとを備えている
    ことを特徴とする建設機械。
  6. 請求項5に記載の建設機械において、
    前記機器は、発電機、電動機、発電電動機、およびインバータのうちのいずれかである
    ことを特徴とする建設機械。
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