JP2010270109A - プソイドエフェドリン含有製剤粒子 - Google Patents

プソイドエフェドリン含有製剤粒子 Download PDF

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Abstract

【課題】そのまま顆粒剤や散剤として服用したり、ゼラチン硬カプセルに封入してカプセル剤としたり、他の賦形剤と混合し圧縮成形して錠剤とする場合に、それらの製剤が大型化しない適度なサイズを有し、その製造にも多大の時間を要せず、フィルムコーティングを施した場合には、プソイドエフェドリン又はその塩の溶出を遅延させ、即放性のプソイドエフェドリン含有粒子、例えば、フィルムコーティングを施していない製剤粒子と組み合わせることによって、プソイドエフェドリンの薬効が投与直後から長時間に亘って持続する、プソイドエフェドリン配合徐放性製剤を構成する製剤粒子を提供する。
【解決手段】賦形剤のみからなる核粒子がなく、プソイドエフェドリン又はその塩と賦形剤とからなり、平均粒子径が500〜1500μmで、粒度分布の幾何標準偏差が1.4以下であり、球形度が0.7以上であることを特徴とする製剤粒子。
【選択図】なし

Description

本発明は、有効成分としてプソイドエフェドリン又はその塩を含有する製剤粒子に関し、該製剤粒子に非水溶性基剤をベースとしたフィルムコーティングを施した場合に、プソイドエフェドリンの溶出が遅延し、溶出の制御が可能な徐放性製剤の提供を可能とする製剤粒子の組成、該製剤粒子の製造方法及びフィルムコーティングを施した該製剤粒子に関する。
交感神経興奮剤の1種であるプソイドエフェドリン又はその塩(例えば、塩酸プソイドエフェドリン)は鼻づまりに効果があり、かぜや鼻炎症状等の治療に広く用いられている。しかしながら、プソイドエフェドリンの生物学的な半減期は4.3〜8時間と短く、有効な治療効果を期待するには1日3回の服用が必要である。もっとも、1日3回の服用では患者のコンプライアンスを損なうため、1日1回乃至2回の服用で十分な薬理効果を示す徐放性製剤の開発が求められている。
ここで、徐放性製剤とは、製剤の投与後長時間に亘って薬物の有効血中濃度を維持できるように薬物の溶出が制御されている製剤をいう。しかしながら、1個の粒子、1個の錠剤という単位で徐放性を有する製剤を調製することは、手間もかかるし、難しい。そこで、1種又は数種の徐放化された製剤と徐放化されていない即放性を有する製剤とを適宜に組み合わせて、それぞれの薬物溶出パターン(溶出速度)の違いを利用し、投与直後から長時間に亘って薬物(有効成分)の効き目が持続する徐放製剤とするのが一般的である。これによって製剤投与直後から長時間に亘って血中内に有効な薬物濃度を維持することができる。プソイドエフェドリンの場合、3〜24時間程度、好ましくは5〜15時間程度の薬効の持続が望ましい旨の報告がある(特許文献1参照)。
ところで、固形製剤の分野における徐放化技術としては、マトリックス製剤とする方法(特許文献1参照)やコーティング製剤とする方法(特許文献2参照)が知られている。マトリックス製剤は、徐放化のためのマトリックスの形成に多量の基剤の配合を要し、1日当たりの配合量の多い薬物の徐放化製剤を得ようとした場合に、製剤が大きくなるという問題がある。そして、製剤が大きくなると、例えば、カプセルに充填した場合に大型のカプセルを使用するか、服用カプセル数が多くなり、服用し難くなったり、コスト増を招いたりすることがある。一方、コーティング製剤では、徐放化のためのフィルムを形成する基剤は、マトリックス製剤の場合より少なくてすむというメリットがある。しかしながら、ショ糖シードや結晶セルロースシードといったコーティング用の核粒子の表面に薬物を積層造粒させて薬物含有粒子を調製し、該粒子にフィルムコーティングを施して徐放化粒子を得ることになるため、1日当たりの配合量が多い薬物(有効成分)の徐放化製剤を得ようとした場合に、コーティング前の製剤が大型化したり、その製造に非常に多くの時間を要するといった問題があった。
特開2005−15371号公報 特表2002−537323号公報
本発明は、そのまま顆粒剤や散剤として服用したり、ゼラチン硬カプセルに封入してカプセル剤としたり、他の賦形剤と混合し圧縮成形して錠剤とする場合に、それらの製剤が大型化しない適度なサイズを有し、その製造にも多大の時間を要せず、フィルムコーティングを施した場合には、プソイドエフェドリン又はその塩の溶出を遅延させ、即放性のプソイドエフェドリン含有粒子、例えば、フィルムコーティングを施していない製剤粒子と組み合わせることによって、プソイドエフェドリンの薬効が投与直後から長時間に亘って持続する、プソイドエフェドリン配合徐放性製剤を構成する製剤粒子を提供することを課題とする。
本発明者は、1日当たりの配合量が多く、徐放化に適する薬物としてプソイドエフェドリン塩酸塩を採択し、このプソイドエフェドリン塩酸塩を含有する核粒子を製してコーティングを施し、溶出特性について鋭意検討を行った。その結果、プソイドエフェドリン塩酸塩を含有する核粒子の調製方法として、ショ糖シードなど賦形剤核を使わずに、プソイドエフェドリン塩酸塩と賦形剤とからなる核粒子に該当する製剤を調製し、この製剤にヒドロキシプロピルメチルセルロースを含有する保護膜をコーティングした後、エチルセルロース等の水不溶性高分子を基剤とするフィルムコーティングを施すことにより、プソイドエフェドリンの溶出が遅延し、徐放化しうることを見出した。
かかる知見に基づき完成した本発明の態様は、賦形剤のみからなる核粒子がなく、プソイドエフェドリン又はその塩と賦形剤とからなり、平均粒子径が500〜1500μmで、粒度分布の幾何標準偏差が1.4以下であり、球形度が0.7以上であることを特徴とする製剤粒子である。
本発明の他の態様は、賦形剤として、アメ粉、マルトース、タルク、結晶セルロース及びケイ酸の少なくとも1種を含有する前記製剤粒子である。
本発明の他の態様は、エチルセルロース又はアミノアルキルメタアクリレートを含有するフィルム層で被覆されていることを特徴とする前記製剤粒子である。
本発明により、賦形剤のみからなる核粒子がなく、プソイドエフェドリン又はその塩を含有し、エチルセルロース又はアミノアルキルメタアクリレートを含有するフィルム層で被覆したときに、プソイドエフェドリンの溶出が遅延する製剤粒子を提供することが可能となった。
実施例1のフィルム層で被覆された製剤粒子におけるプソイドエフェドリン塩酸塩の溶出率を示すグラフである。 実施例2のフィルム層で被覆された製剤粒子におけるプソイドエフェドリン塩酸塩の溶出率を示すグラフである。 実施例3のフィルム層で被覆された製剤粒子におけるプソイドエフェドリン塩酸塩の溶出率を示すグラフである。 実施例4のフィルム層で被覆された製剤粒子におけるプソイドエフェドリン塩酸塩の溶出率を示すグラフである。 実施例5のフィルム層で被覆された製剤粒子におけるプソイドエフェドリン塩酸塩の溶出率を示すグラフである。 実施例6のフィルム層で被覆された製剤粒子におけるプソイドエフェドリン塩酸塩の溶出率を示すグラフである。 実施例7のフィルム層で被覆された製剤粒子におけるプソイドエフェドリン塩酸塩の溶出率を示すグラフである。 実施例8のフィルム層で被覆された製剤粒子におけるプソイドエフェドリン塩酸塩の溶出率を示すグラフである。 比較例1のフィルム層で被覆された製剤粒子におけるプソイドエフェドリン塩酸塩の溶出率を示すグラフである。 比較例2のフィルム層で被覆された製剤粒子におけるプソイドエフェドリン塩酸塩の溶出率を示すグラフである。
本発明における「製剤粒子」は、プソイドエフェドリン又はその塩と賦形剤を含有し、平均粒子径が500〜1500μmで、粒度分布の幾何標準偏差が1.4以下であり、その球形度は0.7以上の粒子である。該粒子はエチルセルロースやアミノアルキルメタアクリレートといった水不溶性のコーティング基剤を配合したフィルムコーティング液でコーティングし、フィルム層で被覆した場合に、有効成分であるプソイドエフェドリンの溶出が遅延し、徐放性製剤を提供する際の徐放化粒子として好適である。該製剤粒子の具体的な物性は次のとおりである。
製剤粒子の平均粒子径は500μm以上1500μm以下、粒度分布の幾何標準偏差は1.4以下、球形度は0.7以上である。
「平均粒子径(mean particle diameter)」とは、質量平均径である。具体的には、サンプリングした粒子(例えば5g)を、10M(1700μm)、12M(1400μm)、16M(1000μm)、20M(850μm)、24M(710μm)、28M(600μm)、32M(500μm)及び35M(425μm)の順に積み重ねた篩上に置き、一定時間(例えば、3分間)振動を与えて分級し、10M篩残、12M篩残、16M篩残、20M篩残、24M篩残、28M篩残、32M篩残、35M篩残及び35M通過分の各質量を測定する。各質量に、予め算出しておいた各篩間の粒径区分の中央値を乗じ、その総和を全質量(5g)で除した値が求める質量平均径、すなわち、本発明における平均粒子径である。例えば、ロッボットシフター(株式会社セイシン企業)などを用いれば自動的に測定できる。なお、Mはメッシュを表す。
「粒度分布(粒径分布)」とは、ある粒径範囲に属する粒子の粉体全量に対する割合をいう。具体的には、前記と同様にサンプリングした粒子(例えば5g)を、10M(1700μm)、12M(1400μm)、16M(1000μm)、20M(850μm)、24M(710μm)、28M(600μm)、32M(500μm)及び35M(425μm)の順に積み重ねた篩上に置き、一定時間(例えば、3分間)振動を与えて分級し、10M篩残、12M篩残、16M篩残、20M篩残、24M篩残、28M篩残、32M篩残、35M篩残及び35M通過分の各質量を測定する。各質量を全質量(5g)で除し、100を乗じて質量%で表される。コーティング用核粒子としての用途を斟酌すると、その「幾何標準偏差(geometric standard deviation)」は、通常1.5以下であり、1.4以下がより好ましい。ここに、幾何標準偏差は、対数正規分布により求められる積算通過分率84.13%のときの粒径を積算通過分率50%のときの粒径(中位径または幾何平均径)で除したときの値である。
「球形度」とは、粒子の球形の度合いを示す指標の1つであり、真球のときを1.0とし、球形度が1.0に近いほど粒子の形状は真球に類似する。具体的な計測方法としては、粒子の二次元画像を撮影し、画像解析処理を行い粒子の周囲長Lと面積Sを算出した後、φ=4πΣS/L2で表されるφを球形度として算出する。コーティング用核粒子としての用途を斟酌すると、通常0.7以上が好ましく、0.75以上がさらに好ましい。例えば、マイクロスコープ(キーエンス社製)を用いて粒子画像を撮影した後、WinROOF(三谷商事株式会社)を用いて画像解析処理を行うことによって、球形度を算出することができる。
なお、平均粒子径、粒度分布、幾何学標準偏差については、社団法人化学工学会編「現代の化学工学I」(1988年、朝倉書店、p.239〜p.245)に依った。
「プソイドエフェドリン又はその塩」の含有(配合)量は製剤粒子全体の5.0〜90質量%である。5.0質量%未満では製剤中のプソイドエフェドリンの配合量が少なすぎて、プソイドエフェドリン高含有製剤を目的とする本発明を用いる意義に乏しく、90質量%を超えると賦形剤の配合量が少なすぎて、所望の大きさ、平均粒子径、粒子強度等を有し、フィルムコーティングに適する製剤粒子を得ることが極めて難しいからである。
本発明においてプソイドエフェドリン又はその塩とともに配合される「賦形剤」としては、アメ粉、マルトース、タルク、結晶セルロース、ケイ酸、コンスターチ、酸化チタン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(ヒプロメロースともいう)、ヒドロキシプロピルセルロースが挙げられる。このうち、アメ粉、マルトース、タルク、結晶セルロース及びケイ酸の少なくとも1種は粒子の形成及びその球形化のために配合することが好ましく、その製剤粒子中の含有(配合)量は10〜95質量%である。10質量未満であると、所望の大きさ、平均粒子径、粒子強度等を有し、フィルムコーティングに適する製剤粒子を得ることが難しく、95質量%を超えると、プソイドエフェドリンの配合量が少なくなり、プソイドエフェドリン高含有製剤を目的とする本発明を用いる意義に乏しいからである。
本発明の製剤粒子はそのままではプソイドエフェドリンの溶出遅延を生じない。徐放化粒子として提供するためには、フィルムコーティングを施す必要がある。一般的に顆粒や錠剤にフィルムコーティングを施して薬物の溶出を遅延させる作用を有する基剤であれば、どのような基剤であっても構わないが、エチルセルロースやアミノアルキルメタアクリレートのような水不溶性のコーティング基剤が好ましい。そして、被覆量が多くなり、フィルム層が厚くなれば、プソイドエフェドリンの溶出は遅延するので、フィルムコーティングしていない製剤粒子とフィルム層で被覆された1種又は2種以上の製剤粒子を適宜に組み合わせることにより、溶出パターンの異なる、プソイドエフェドリンの薬効が持続する徐放性製剤を提供することができる。
製剤粒子の製造方法としては、例えば、プソイドエフェドリン塩酸塩、タルク、軽質無水ケイ酸、結晶セルロース、糖類系賦形剤を混合、粉砕して造粒用粉末を調製する。該造粒用粉末を転動(攪拌)流動層造粒機中に転動(攪拌)流動させ、該造粒用粉末に水に結合剤を溶解させた結合液を噴霧し、乾燥、分級して目的とする製剤粒子を調製するという方法が挙げられる。また、本発明の効果を損なわない範囲で、該製剤粒子に他の有効成分及び公知の添加剤を配合することができる。公知の添加剤としては、日本医薬品添加剤協会編「医薬品添加物事典2007」(2007年、薬事日報社)に収載されている添加剤等が挙げられる。
また、フィルム層で被覆された製剤粒子とフィルム層で被覆されていない製剤粒子を混合して、散剤又は顆粒剤として徐放性製剤を提供できる他、これをゼラチンや高分子のハードカプセルに充填し、徐放性のカプセル剤として提供したり、フィルム層で被覆された製剤粒子を他の賦形剤等と混合し、これを圧縮成形(打錠)することによって、徐放性の錠剤として提供することも可能である。
以下に、実施例、比較例及び試験例を挙げ、本発明を更に詳細に説明する。
実施例1
(1)造粒用粉末の調製
プソイドエフェドリン塩酸塩 60.5g
タルク 201.5g
軽質無水ケイ酸 2.5g
結晶セルロース 101.0g
アメ粉 134.5g
上記成分を秤量後、混合・粉砕し、均一な造粒用粉末を得た。
(2)結合液の調製
ヒドロキシプロピルメチルセルロース(ヒプロメロース) 70.6g
精製水 870.7g
精製水にヒドロキシプロピルメチルセルロース(ヒプロメロース;以下、「HPMC」と略記する。)を溶解させ、結合液を得た。
(3)製剤粒子の調製
造粒用粉末を転動流動コーティング装置(商品名:マルチプレックス;パウレック社製)に167g充填し、前記結合液と造粒用粉末333gを噴霧しながら造粒し、乾燥後1700μmの篩で分級して、製剤粒子を得た。
得られた製剤粒子は、平均粒子径1154μm、粒度分布の幾何標準偏差は1.212、球形度は0.7570であった。
(4)1次コーティング液の調製
HPMC 20.0g
タルク 5.0g
精製水 287.5g
精製水にHPMCを溶解させ、タルクを分散させて1次コーティング液を調製した。
(5)1次コーティング層(保護膜)の被覆
上記で得られた製剤粒子500gを微粒子コーティング装置(商品名:GPCG;パウレック社製)に充填し、前記1次コーティング液を313gスプレー噴霧し、1次フィルム層(保護膜)を施した。
(6)2次コーティング液の調製
エチルセルロース 110.2g
HPMC 15.8g
タルク 31.5g
エタノール 1134.0g
精製水 283.5g
エタノールと精製水の混液にエチルセルロースとHPMCを溶解させ、タルクを分散させて2次コーティング液を調製した。
(7)フィルム層で被覆された製剤粒子の調製(2次フィルム層(徐放膜)の被覆)
1次フィルム層(保護膜)を施した製剤粒子525gを微粒子コーティング装置(商品名:GPCG;パウレック社製)に充填し、前記2次コーティング液を1575gスプレー噴霧し、2次フィルム層(徐放膜)を施して、フィルム層で被覆された製剤粒子を得た。
得られたフィルム層で被覆された製剤粒子は、平均粒子径1171μm、粒度分布の幾何標準偏差は1.189、球形度は0.8326であった。
なお、溶出特性を評価するために、1次フィルム層(保護膜)を施した製剤粒子に対して、2次フィルム層(徐放膜)を固形分として5質量%、10質量%、15質量%、20質量%及び25質量%施した時点でのフィルム層で被覆された製剤粒子をサンプリングした。
実施例2
(1)造粒用粉末の調製
プソイドエフェドリン塩酸塩 60.5g
タルク 201.5g
軽質無水ケイ酸 2.5g
結晶セルロース 101.0g
アメ粉 134.5g
上記成分を秤量後、混合・粉砕し、均一な造粒用粉末を得た。
(2)結合液の調製
HPMC 70.6g
精製水 870.7g
精製水にHPMCを溶解させ、結合液を得た。
(3)製剤粒子の調製
造粒用粉末を転動流動コーティング装置(商品名:マルチプレックス;パウレック社製)に330g充填し、前記結合液と造粒用粉末670gを噴霧しながら造粒し、乾燥後1700μmの篩で分級して、製剤粒子を得た。
得られた製剤粒子は、平均粒子径1236μm、粒度分布の幾何標準偏差は1.191、球形度は0.8374であった。
(4)1次コーティング液の調製
HPMC 20.0g
タルク 5.0g
精製水 287.5g
精製水にヒプロメロースを溶解させ、タルクを分散させて1次コーティング液を調製した。
(5)1次コーティング層(保護膜)の被覆
上記で得られた製剤粒子500gを微粒子コーティング装置(商品名:GPCG;パウレック社製)に充填し、前記1次コーティング液を313gスプレー噴霧し、1次フィルム層(保護膜)を施した。
(6)2次コーティング液の調製
エチルセルロース 110.2g
HPMC 15.8g
タルク 31.5g
エタノール 1134.0g
精製水 283.5g
エタノールと精製水の混液にエチルセルロースとHPMCを溶解させ、タルクを分散させて2次コーティング液を調製した。
(7)フィルム層で被覆された製剤粒子の調製(2次フィルム層(徐放膜)の被覆)
1次フィルム層(保護膜)を施した製剤粒子525gを微粒子コーティング装置(商品名:GPCG;パウレック社製)に充填し、前記2次コーティング液を1575gスプレー噴霧し、2次フィルム層(徐放膜)を施して、フィルム層で被覆された製剤粒子を得た。
得られたフィルム層で被覆された製剤粒子は、平均粒子径1430μm、粒度分布の幾何標準偏差は1.162、球形度は0.8719であった。
なお、溶出特性を評価するために、1次フィルム層(保護膜)を施した製剤粒子に対して、2次フィルム層(徐放膜)を固形分として5質量%、10質量%、15質量%、20質量%及び25質量%施した時点でのフィルム層で被覆された製剤粒子をサンプリングした。
実施例3
(1)造粒用粉末の調製
プソイドエフェドリン塩酸塩 242.0g
タルク 806.0g
軽質無水ケイ酸 10.0g
結晶セルロース 404.0g
アメ粉 538.0g
上記成分を秤量後、混合・粉砕し、均一な造粒用粉末を得た。
(2)結合液の調製
HPMC 282.4g
精製水 3483.0g
精製水にHPMCを溶解させ、結合液を得た。
(3)製剤粒子の調製
造粒用粉末を転動流動コーティング装置(商品名:マルチプレックス;パウレック社製)に660g充填し、前記結合液と造粒用粉末1340gを噴霧しながら造粒し、乾燥後1700μmの篩いで分級して、製剤粒子を得た。
得られた製剤粒子は、平均粒子径1056μm、粒度分布の幾何標準偏差は1.252、球形度は0.7890であった。
(4)1次コーティング液の調製
HPMC 20.0g
タルク 5.0g
精製水 287.5g
精製水にHPMCを溶解させ、タルクを分散させて1次コーティング液を調製した。
(5)1次コーティング層(保護膜)の被覆
上記で得られた製剤粒子500gを微粒子コーティング装置(商品名:GPCG;パウレック社製)に充填し、前記1次コーティング液を313gスプレー噴霧し、1次フィルム層(保護膜)を施した。
(6)2次コーティング液の調製
エチルセルロース 55.1g
HPMC 7.9g
タルク 15.8g
エタノール 567.0g
精製水 141.7g
エタノールと精製水の混液にエチルセルロースとHPMCを溶解させ、タルクを分散させて2次コーティング液を調製した。
(7)フィルム層で被覆された製剤粒子の調製(2次フィルム層(徐放膜)の被覆)
1次フィルム層(保護膜)を施した製剤粒子525gを微粒子コーティング装置(商品名:GPCG;パウレック社製)に充填し、前記2次コーティング液を787.5gスプレー噴霧し、2次フィルム層(徐放膜)を施して、フィルム層で被覆された製剤粒子を得た。
得られたフィルム層で被覆された製剤粒子は、平均粒子径1069μm、粒度分布の幾何標準偏差は1.217、球形度は0.8579であった。
なお、溶出特性を評価するために、1次フィルム層(保護膜)を施した製剤粒子に対して、2次フィルム層(徐放膜)を固形分として5質量%及び10質量%施した時点でのフィルム層で被覆された製剤粒子をサンプリングした。
実施例4
(1)造粒用粉末の調製
プソイドエフェドリン塩酸塩 242.0g
タルク 806.0g
軽質無水ケイ酸 10.0g
結晶セルロース 404.0g
アメ粉 538.0g
上記成分を秤量後、混合・粉砕し、均一な造粒用粉末を得た。
(2)結合液の調製
HPMC 282.4g
精製水 3483.0g
精製水にHPMCを溶解させ、結合液を得た。
(3)製剤粒子の調製
造粒用粉末を転動流動コーティング装置(商品名:マルチプレックス;パウレック社製)に660g充填し、前記結合液と造粒用粉末1340gを噴霧しながら造粒し、乾燥後1700μmの篩で分級して、製剤粒子を得た。
得られた製剤粒子は、平均粒子径1303μm、粒度分布の幾何標準偏差は1.191、球形度は0.7875であった。
(4)1次コーティング液の調製
HPMC 20.0g
タルク 5.0g
精製水 287.5g
精製水にHPMCを溶解させ、タルクを分散させて1次コーティング液を調製した。
(5)1次フィルム層(保護膜)の被覆
上記で得られた製剤粒子500gを微粒子コーティング装置(商品名:GPCG;パウレック社製)に充填し、前記1次コーティング液を313gスプレー噴霧し、1次フィルム層(保護膜)を施した。
(6)2次コーティング液の調製
エチルセルロース 55.1g
HPMC 7.9g
タルク 15.8g
エタノール 567.0g
精製水 141.7g
エタノールと精製水の混液にエチルセルロースとHPMCを溶解させ、タルクを分散させて2次コーティング液を調製した。
(7)フィルム層で被覆された製剤粒子の調製(2次フィルム層(徐放膜)の被覆)
1次フィルム層(保護膜)を施した粒子525gを微粒子コーティング装置(商品名:GPCG;パウレック社製)に充填し、前記2次コーティング液を787.5gスプレー噴霧し、2次フィルム層(徐放膜)を施して、フィルム層で被覆された製剤粒子を得た。
得られたフィルム層で被覆された製剤粒子は、平均粒子径1051μm、粒度分布の幾何標準偏差は1.208、球形度は0.8204であった。
なお、溶出特性を評価するために、1次フィルム層(保護膜)を施した製剤粒子に対して、2次フィルム層(徐放膜)を固形分として5質量%及び10質量%施した時点でのフィルム層で被覆された製剤粒子をサンプリングした。
実施例5
(1)造粒用粉末の調製
プソイドエフェドリン塩酸塩 60.5g
タルク 201.5g
軽質無水ケイ酸 2.5g
結晶セルロース 101.0g
アメ粉 134.5g
上記成分を秤量後、混合・粉砕し、均一な造粒用粉末を得た。
(2)結合液の調製
HPMC 70.6g
精製水 870.7g
精製水にHPMCを溶解させ、結合液を得た。
(3)製剤粒子の調製
造粒用粉末を転動流動コーティング装置(商品名:マルチプレックス;パウレック社製)に330g充填し、前記結合液と造粒用粉末670gを噴霧しながら造粒し、乾燥後1700μmの篩で分級して、製剤粒子を得た。
得られた製剤粒子は、平均粒子径768μm、粒度分布の幾何標準偏差は1.354、球形度は0.7644であった。
(4)1次コーティング液の調製
HPMC 20.0g
タルク 5.0g
精製水 287.5g
精製水にHPMCを溶解させ、タルクを分散させて1次コーティング液を調製した。
(5)1次フィルム層(保護膜)の被覆
上記で得られた製剤粒子500gを微粒子コーティング装置(商品名:GPCG;パウレック社製)に充填し、前記1次コーティング液を313gスプレー噴霧し、1次フィルム層(保護膜)を施した。
(6)2次コーティング液の調製
エチルセルロース 110.2g
HPMC 15.8g
タルク 31.5g
エタノール 1134.0g
精製水 283.5g
エタノールと精製水の混液にエチルセルロースとHPMCを溶解させ、タルクを分散させて2次コーティング液を調製した。
(7)フィルム層で被覆された製剤粒子の調製(2次フィルム層(徐放膜)の被覆)
1次フィルム層(保護膜)を施した製剤粒子525gを微粒子コーティング装置(商品名:GPCG;パウレック社製)に充填し、前記2次コーティング液を1575gスプレー噴霧し、2次フィルム層(徐放膜)を施して、フィルム層で被覆された製剤粒子を得た。
得られたフィルム層で被覆された製剤粒子は、平均粒子径792μm、粒度分布の幾何標準偏差は1.280、球形度は0.8358であった。
なお、溶出特性を評価するために、1次フィルム層(保護膜)を施した製剤粒子に対して、2次フィルム層(徐放膜)を固形分として5質量%、10質量%、15質量%、20質量%及び25質量%施した時点でのフィルム層で被覆された製剤粒子をサンプリングした。
実施例6
(1)造粒用粉末の調製
プソイドエフェドリン塩酸塩 60.5g
タルク 201.5g
軽質無水ケイ酸 2.5g
結晶セルロース 101.0g
アメ粉 134.5g
上記成分を秤量後、混合・粉砕し、均一な造粒用粉末を得た。
(2)結合液の調製
HPMC 70.6g
精製水 870.7g
精製水にHPMCを溶解させ、結合液を得た。
(3)製剤粒子の調製
造粒用粉末を転動流動コーティング装置(商品名:マルチプレックス;パウレック社製)に330g充填し、前記結合液と造粒用粉末670gを噴霧しながら造粒し、乾燥後1700μmの篩で分級して、製剤粒子を得た。
得られた製剤粒子は、平均粒子径760μm、粒度分布の幾何標準偏差は1.282、球形度は0.7760であった。
(4)1次コーティング液の調製
HPMC 20.0g
タルク 5.0g
精製水 287.5g
精製水にHPMCを溶解させ、タルクを分散させて1次コーティング液を調製した。
(5)1次コーティング層(保護膜)の被覆
上記で得られた製剤粒子500gを微粒子コーティング装置(商品名:GPCG;パウレック社製)に充填し、前記1次コーティング液を313gスプレー噴霧し、1次フィルム層(保護膜)を施した。
(6)2次コーティング液の調製
エチルセルロース 110.2g
HPMC 15.8g
タルク 31.5g
エタノール 1134.0g
精製水 283.5g
エタノールと精製水の混液にエチルセルロースとHPMCを溶解させ、タルクを分散させて2次コーティング液を調製した。
(7)フィルム層で被覆された製剤粒子の調製(2次フィルム層(徐放膜)の被覆)
1次フィルム層(保護膜)を施した粒子525gを微粒子コーティング装置(商品名:GPCG;パウレック社製)に充填し、前記2次コーティング液を1575gスプレー噴霧し、2次フィルム層(徐放膜)を施して、フィルム層で被覆された製剤粒子を得た。
得られたフィルム層で被覆された製剤粒子は、平均粒子径773μm、粒度分布の幾何標準偏差は1.355、球形度は0.8097であった。
なお、溶出特性を評価するために、1次フィルム層(保護膜)を施した製剤粒子に対して、2次フィルム層(徐放膜)を固形分として5質量%、10質量%、15質量%、20質量%及び25質量%施した時点でのフィルム層で被覆された製剤粒子をサンプリングした。
実施例7
(1)造粒用粉末の調製
プソイドエフェドリン塩酸塩 121.0g
タルク 403.0g
軽質無水ケイ酸 5.0g
結晶セルロース 202.0g
アメ粉 269.0g
上記成分を秤量後、混合・粉砕し、均一な造粒用粉末を得た。
(2)結合液の調製
HPMC 141.2g
精製水 1741.4g
精製水にHPMCを溶解させ、結合液を得た。
(3)製剤粒子の調製
造粒用粉末を転動流動コーティング装置(商品名:マルチプレックス;パウレック社製)に330g充填し、前記結合液と造粒用粉末670gを噴霧しながら造粒し、乾燥後1700μmの篩で分級して、製剤粒子を得た。
得られた製剤粒子は、平均粒子径720μm、粒度分布の幾何標準偏差は1.323、球形度は0.7026であった。
(4)1次コーティング液の調製
HPMC 20.0g
タルク 5.0g
精製水 287.5g
精製水にHPMCを溶解させ、タルクを分散させて1次コーティング液を調製した。
(5)1次コーティング層(保護膜)の被覆
上記で得られた製剤粒子500gを微粒子コーティング装置(商品名:GPCG;パウレック社製)に充填し、前記1次コーティング液を313gスプレー噴霧し、1次フィルム層(保護膜)を施した。
(6)2次コーティング液の調製
エチルセルロース 110.2g
HPMC 15.8g
タルク 31.5g
エタノール 1134.0g
精製水 283.5g
エタノールと精製水の混液にエチルセルロースとHPMCを溶解させ、タルクを分散させて2次コーティング液を調製した。
(7)フィルム層で被覆された製剤粒子の調製(2次フィルム層(徐放膜)の被覆)
1次フィルム層(保護膜)を施した粒子525gを微粒子コーティング装置(商品名:GPCG;パウレック社製)に充填し、前記2次コーティング液を1575gスプレー噴霧し、2次フィルム層(徐放膜)を施して、フィルム層で被覆された製剤粒子を得た。
得られたフィルム層で被覆された製剤粒子は、平均粒子径608μm、粒度分布の幾何標準偏差は1.400、球形度は0.7347であった。
なお、溶出特性を評価するために、1次フィルム層(保護膜)を施した製剤粒子に対して、2次フィルム層(徐放膜)を固形分として20質量%及び25質量%施した時点でのフィルム層で被覆された製剤粒子をサンプリングした。
実施例8
(1)造粒用粉末の調製
プソイドエフェドリン塩酸塩 121.0g
タルク 403.0g
軽質無水ケイ酸 5.0g
結晶セルロース 202.0g
アメ粉 269.0g
上記成分を秤量後、混合・粉砕し、均一な造粒用粉末を得た。
(2)結合液の調製
HPMC 141.2g
精製水 1741.4g
精製水にHPMCを溶解させ、結合液を得た。
(3)製剤粒子の調製
造粒用粉末を転動流動コーティング装置(商品名:マルチプレックス;パウレック社製)に330g充填し、前記結合液と造粒用粉末670gを噴霧しながら造粒し、乾燥後1700μmの篩で分級して、製剤粒子を得た。
得られた製剤粒子は、平均粒子径630μm、粒度分布の幾何標準偏差は1.335、球形度は0.7039であった。
(4)1次コーティング液の調製
HPMC 20.0g
タルク 5.0g
精製水 287.5g
精製水にHPMCを溶解させ、タルクを分散させて1次コーティング液を調製した。
(5)1次コーティング層(保護膜)の被覆
上記で得られた製剤粒子500gを微粒子コーティング装置(商品名:GPCG;パウレック社製)に充填し、前記1次コーティング液を313gスプレー噴霧し、1次フィルム層(保護膜)を施した。
(6)2次コーティング液の調製
エチルセルロース 110.2g
HPMC 15.8g
タルク 31.5g
エタノール 1134.0g
精製水 283.5g
エタノールと精製水の混液にエチルセルロースとHPMCを溶解させ、タルクを分散させて2次コーティング液を調製した。
(7)フィルム層で被覆された製剤粒子の調製(2次フィルム層(徐放膜)の被覆)
1次フィルム層(保護膜)を施した粒子525gを微粒子コーティング装置(商品名:GPCG;パウレック社製)に充填し、前記2次コーティング液を1575gスプレー噴霧し、2次フィルム層(徐放膜)を施して、フィルム層で被覆された製剤粒子を得た。
得られたフィルム層で被覆された製剤粒子は、平均粒子径577μm、粒度分布の幾何標準偏差は1.309、球形度は0.7632であった。
なお、溶出特性を評価するために、1次フィルム層(保護膜)を施した製剤粒子に対して、2次フィルム層(徐放膜)を固形分として25質量%施した時点でのフィルム層で被覆された製剤粒子をサンプリングした。
実施例9
(1)造粒用粉末の調製
プソイドエフェドリン塩酸塩 150.0g
無水カフェイン 125.0g
ケトチフェンフマル酸塩 3.5g
タルク 360.0g
軽質無水ケイ酸 6.2g
結晶セルロース 246.0g
アメ粉 340.0g
上記成分を秤量後、混合・粉砕し、均一な造粒用粉末を得た。
(2)結合液の調製
HPMC 141.2g
精製水 1741.4g
精製水にHPMCを溶解させ、結合液を得た。
(3)製剤粒子の調製
造粒用粉末を転動流動コーティング装置(商品名:マルチプレックス;パウレック社製)に330g充填し、前記結合液と造粒用粉末670gを噴霧しながら造粒し、乾燥後1700μmの篩で分級して、製剤粒子を得た。
得られた製剤粒子は、平均粒子径960μm、粒度分布の幾何標準偏差は1.265、球形度は0.7855であった。
比較例1
(1)造粒用粉末の調製
プソイドエフェドリン塩酸塩 114.0g
タルク 380.0g
軽質無水ケイ酸 5.0g
コンスターチ 501.0g
上記成分を秤量後、混合・粉砕し、均一な造粒用粉末を得た。
(2)結合液の調製
HPMC 141.2g
精製水 1741.5g
精製水にHPMCを溶解させ、結合液を得た。
(3)製剤粒子の調製
造粒用粉末を転動流動コーティング装置(商品名:マルチプレックス;パウレック社製)に330g充填し、前記結合液と造粒用粉末670gを噴霧しながら造粒し、乾燥後1700μmの篩で分級して、製剤粒子を得た。
得られた製剤粒子は、平均粒子径969μm、粒度分布の幾何標準偏差は1.249、球形度は0.7738であった。
(4)1次コーティング液の調製
HPMC 20.0g
タルク 5.0g
精製水 287.5g
精製水にHPMCを溶解させ、タルクを分散させて1次コーティング液を調製した。
(5)1次コーティング層(保護膜)の被覆
上記で得られた製剤粒子500gを微粒子コーティング装置(商品名:GPCG;パウレック社製)に充填し、前記1次コーティング液を313gスプレー噴霧し、1次フィルム層(保護膜)を施した。
(6)2次コーティング液の調製
エチルセルロース 110.2g
HPMC 15.8g
タルク 31.5g
エタノール 1134.0g
精製水 283.5g
エタノールと精製水の混液にエチルセルロースとHPMCを溶解させ、タルクを分散させて2次コーティング液を調製した。
(7)フィルム層で被覆された製剤粒子の調製(2次フィルム層(徐放膜)の被覆)
1次フィルム層(保護膜)を施した製剤粒子525gを微粒子コーティング装置(商品名:GPCG;パウレック社製)に充填し、前記2次コーティング液を1575gスプレー噴霧し、2次フィルム層(徐放膜)を施して、フィルム層で被覆された製剤粒子を得た。
得られたフィルム層で被覆された製剤粒子は、平均粒子径1027μm、粒度分布の幾何標準偏差は1.208、球形度は0.8169であった。
なお、溶出特性を評価するために、1次フィルム層(保護膜)を施した製剤粒子に対して、2次フィルム層(徐放膜)を固形分として5質量%、10質量%、15質量%、20質量%及び25質量%施した時点でのフィルム層で被覆された製剤粒子をサンプリングした。
比較例2
(1)造粒用粉末の調製
プソイドエフェドリン塩酸塩 60.5g
タルク 201.5g
軽質無水ケイ酸 2.5g
結晶セルロース 101.0g
アメ粉 134.5g
上記成分を秤量後、混合・粉砕し、均一な造粒用粉末を得た。
(2)結合液の調製
HPMC 70.6g
精製水 870.7g
精製水にHPMCを溶解させ、結合液を得た。
(3)製剤粒子の調製
造粒用粉末を転動流動コーティング装置(商品名:マルチプレックス;パウレック社製)に330g充填し、前記結合液と造粒用粉末670gを噴霧しながら造粒し、乾燥後1700μmの篩で分級して、製剤粒子を得た。
得られた製剤粒子は、平均粒子径299μm、粒度分布の幾何標準偏差は1.353、球形度は0.6841であった。
(4)1次コーティング液の調製
HPMC 20.0g
タルク 5.0g
精製水 287.5g
精製水にHPMCを溶解させ、タルクを分散させて1次コーティング液を調製した。
(5)1次コーティング層(保護膜)の被覆
上記で得られた製剤粒子500gを微粒子コーティング装置(商品名:GPCG;パウレック社製)に充填し、前記1次コーティング液を313gスプレー噴霧し、1次フィルム層(保護膜)を施した。
(6)2次コーティング液の調製
エチルセルロース 110.2g
HPMC 15.8g
タルク 31.5g
エタノール 1134.0g
精製水 283.5g
エタノールと精製水の混液にエチルセルロースとHPMCを溶解させ、タルクを分散させて2次コーティング液を調製した。
(7)フィルム層で被覆された製剤粒子の調製(2次フィルム層(徐放膜)の被覆)
1次フィルム層(保護膜)を施した粒子525gを微粒子コーティング装置(商品名:GPCG;パウレック社製)に充填し、前記2次コーティング液を1575gスプレー噴霧し、2次フィルム層(徐放膜)を施して、フィルム層で被覆された製剤粒子を得た。
得られたフィルム層で被覆された製剤粒子は、平均粒子径226μm、粒度分布の幾何標準偏差は1.449、球形度は0.7926であった。
なお、溶出特性を評価するために、1次フィルム層(保護膜)を施した製剤粒子に対して、2次フィルム層(徐放膜)を固形分として20質量%及び25質量%施した時点でのフィルム層で被覆された製剤粒子をサンプリングした。
試験例1 溶出試験
(1)方法
実施例1、実施例2、実施例3、実施例4、実施例5、実施例6、実施例7、実施例8、比較例1及び比較例2で調製した各フィルム層で被覆された製剤粒子0.3gを用い、日本薬局方のパドル法(試験液:水,パドル回転数50rpm)によって溶出性を調べた。結果を図1〜10に示す。
(2)結果
図9及び図10より、比較例1及び比較例2では、1次フィルム層(保護膜)を施した製剤粒子に対して30質量%のフィルム層を施した場合でも、溶出試験開始360分後の溶出率においてプソイドエフェドリン塩酸塩が90質量%溶出しており、徐放性製剤における徐放化製剤粒子としては十分に機能しないと考えられる。そして、さらにコーティング量を増やし、厚いフィルム層を施したとしても十分な溶出制御は示すことはないと予測される。
一方、図1〜8より、実施例1〜8では、1次フィルム層(保護膜)を施した製剤粒子に対して30質量%以下のフィルム層を施した場合でも、溶出試験開始360分後の溶出率においてプソイドエフェドリン塩酸塩の溶出が90質量%未満であり、徐放性製剤における徐放化製剤粒子として十分に機能することが窺われる。
(3)考察
試験例1の結果より、比較例1、2のフィルム層で被覆された製剤粒子に比し、実施例1〜8のフィルム層で被覆された製剤粒子では、プソイドエフェドリン塩酸塩の溶出が明らかに遅延しており、フィルムコーティング量を適宜に調整し、フィルム層の厚みを変えることによって、多様なパターンの徐放性製剤における徐放化製剤粒子を提供できると考えられる。
本発明により、プソイドエフェドリン又はその塩を含有し、プソイドエフェドリンの溶出が制御され、その薬効が持続する錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤等の実用化が期待される。

Claims (3)

  1. 賦形剤のみからなる核粒子がなく、プソイドエフェドリン又はその塩と賦形剤とからなり、平均粒子径が500〜1500μmで、粒度分布の幾何標準偏差が1.4以下であり、球形度が0.7以上であることを特徴とする製剤粒子。
  2. 賦形剤として、アメ粉、マルトース、タルク、結晶セルロース及びケイ酸の少なくとも1種を含有する請求項1記載の製剤粒子。
  3. エチルセルロース又はアミノアルキルメタアクリレートを含有するフィルム層で被覆されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の製剤粒子である。
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