JP2010270017A - 抗菌性向上剤及び抗菌性向上方法 - Google Patents

抗菌性向上剤及び抗菌性向上方法 Download PDF

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Abstract

【課題】オオバギ抽出物の含有により抗菌性を有する物品について、その抗菌性を高めることの容易な抗菌性向上剤、及び抗菌性向上方法を提供する。
【解決手段】抗菌性向上剤は、ビタミンC類、カテキン類、及びエラグタンニンから選ばれる少なくとも一種を有効成分として含有する。抗菌性向上剤は、オオバギ抽出物の含有により抗菌性を有する物品に用いられる。抗菌性向上方法では、オオバギ抽出物の含有により抗菌性を有する物品に、ビタミンC類、カテキン類、及びエラグタンニンから選ばれる少なくとも一種の有効成分を含有させる。
【選択図】なし

Description

本発明は、オオバギ抽出物の含有により抗菌性を有する物品について、その抗菌性を高める抗菌性向上剤、及び抗菌性向上方法に関する。
トウダイグサ科オオバギ属に属するオオバギ(大葉木)の抽出物は、抗菌活性を有することが知られている(特許文献1参照)。
特開2007−045754号公報
ところで、オオバギ抽出物の含有により抗菌性を有する物品は知られているものの、そうした物品の抗菌性を高める方法については未だ知られていない。本発明は、オオバギ抽出物の抗菌活性を高める成分を見出すことでなされたものである。本発明の目的は、オオバギ抽出物の含有により抗菌性を有する物品について、その抗菌性を高めることの容易な抗菌性向上剤、及び抗菌性向上方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明の抗菌性向上剤は、オオバギ抽出物の含有により抗菌性を有する物品に用いられることで前記抗菌性を高める抗菌性向上剤であって、ビタミンC類、カテキン類、及びエラグタンニンから選ばれる少なくとも一種を有効成分として含有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の抗菌性向上剤において、前記ビタミンC類が、アスコルビン酸及びその塩の少なくとも一方であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の抗菌性向上剤において、前記カテキン類が、エピカテキン、エピガロカテキンガレート及びカテキン重合物から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の抗菌性向上剤において、オオバギ抽出物に含まれる有効成分が、ニムフェオールA、ニムフェオールB、及びニムフェオールCからなることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の抗菌性向上剤において、前記オオバギ抽出物には、前記有効成分が50質量%以上含有されることを特徴とする。
請求項6に記載の発明の抗菌性向上方法は、オオバギ抽出物の含有により抗菌性を有する物品の前記抗菌性を高める抗菌性向上方法であって、ビタミンC類、カテキン類、及びエラグタンニンから選ばれる少なくとも一種の有効成分を前記物品に含有させることを特徴とする。
本発明によれば、オオバギ抽出物の含有により抗菌性を有する物品について、その抗菌性を高めることの容易な抗菌性向上剤、及び抗菌性向上方法が提供される。
以下、本発明の抗菌性向上剤及び抗菌性向上方法を具体化した実施形態を詳細に説明する。
抗菌性向上剤は、オオバギ抽出物の含有により抗菌性を有する物品に用いられることで、その物品の抗菌性を高める。抗菌性向上剤は、ビタミンC類、カテキン類、及びエラグタンニンから選ばれる少なくとも一種を有効成分として含有する。
オオバギ抽出物の含有により抗菌性を有する物品としては、例えば医療用剤(薬剤を含む)、洗浄剤、化粧品、医療用機器、衛生材料、衛生用の製品及び飲食品等が挙げられる。医療用剤としては、例えば医薬品が挙げられる。洗浄剤としては、例えば洗濯用柔軟剤、洗濯用漂白剤、石鹸、入浴剤、洗剤、シャンプー、歯磨き粉等が挙げられる。化粧品としては、例えば洗顔石鹸、ハンドソープ、ハンドクリーム、香水、化粧水、乳液、美容液、美容クリーム、口紅、リップクリーム、おしろい等が挙げられる。医療用機器としては、例えばマスク、包帯、ガーゼ、手袋、絆創膏、綿球、診断用機械器具、手術用機械器具、治療用機械器具、病院用機械器具、歯科用機械器具、医療用の補助器具、矯正器具等が挙げられる。衛生材料としては、例えばガーゼ、脱脂綿、不織布、綿棒等が挙げられる。衛生用の製品としては、例えば加湿器、エアコン、空気清浄機等が挙げられる。
飲食品としては、具体的にはスポーツドリンク、茶葉やハーブなどから抽出した茶類飲料、牛乳やヨーグルト等の乳製品、ペクチンやカラギーナン等のゲル化剤を含有したゲル状食品、ハードキャンディやソフトキャンディ、グミ等のキャンディー類、及びチューイングガムが挙げられる。こうした飲食品には、上記目的を損なわない範囲において、グルコースやショ糖、果糖、乳糖、デキストリン等の糖類、香料、ステビアやアスパルテーム、糖アルコール等の甘味料、植物性油脂及び動物性油脂等の油脂等を含有させてもよい。なお、うがい薬、のど飴、のどスプレー、薬用石鹸、消毒液等の形態で販売される医薬部外品は、上記医療用剤又は上記化粧品に含む。
次に、物品に含有させるオオバギ抽出物について説明する。
オオバギ抽出物の原料であるオオバギ(大葉木)は、マカランガ・タナリウス(Macaranga tanarius)とも呼ばれる植物であって、トウダイグサ科オオバギ属に属する常緑広葉樹(雌雄異株)である。オオバギは、沖縄、台湾、中国南部、マレー半島、フィリピン、マレーシア、インドネシア、タイなどの東南アジア、オーストラリア北部などに生育している。また、オオバギは、樹木の中でも成長が極めて早く、荒廃地における成長も可能である。
オオバギ抽出物の原料としては、オオバギの各器官やそれらの構成成分を用いることができる。原料としては、単独の器官又は構成成分を用いてもよいし、二種以上の器官や構成成分を混合して用いてもよい。優れた抗菌性が発揮され易いという観点から、原料には果実、種子、花、根、幹、茎の先端部、葉身、及び分泌物(ワックス等)を含むことが好ましい。茎の先端部は、茎の成長点及び葉芽を含んでおり、葉身に比べて柔軟であるため、抽出操作を効率的に行うことが容易である。また、オオバギの全体に対して各器官が占める割合を比較すると、幹、根、及び葉の占める割合は高い。このため、オオバギの葉身をオオバギ抽出物の原料として用いることは、原料確保が容易であるという観点から、工業的に好適である。こうした原料は、採取したままの状態、採取後に破砕、粉砕若しくはすり潰した状態、採取・乾燥後に粉砕、破砕若しくはすり潰した状態、又は、採取後に粉砕、破砕若しくはすり潰した後に乾燥させた状態として、抽出操作を行うことができる。抽出操作を効率的に行うべく、破砕した原料を用いることが好ましい。こうした破砕には、例えばカッター、裁断機、クラッシャー等を用いることができる。また、粉砕した原料を調製する際には、例えばミル、クラッシャー、グラインダー等を用いることができる。すり潰した原料を調製する際には、ニーダー、乳鉢等を用いることができる。
上述した原料からオオバギ抽出物を抽出するための抽出溶媒としては、少なくとも有機溶媒を含む抽出溶媒であることが好ましい。抽出溶媒としては、例えば水と有機溶媒との混合溶媒、低級アルコール、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、アセトン、酢酸エチル、ヘキサン、グリセリン、プロピレングリコール等の有機溶媒が好ましい。低級アルコールとしては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール等が挙げられる。有機溶媒としては、単独種を用いてもよいし、複数種を混合した混合溶媒を用いてもよい。抽出溶媒として水と有機溶媒の混合溶媒を用いる場合、混合溶媒中における有機溶媒の含有量は、好ましくは50体積%以上、より好ましくは80体積%以上である。混合溶媒中における有機溶媒の含有量が50体積%未満の場合、オオバギに含まれる有効成分を効率的に抽出できないおそれがある。なお、有機溶媒としては、低級アルコールが好ましく、エタノールがより好ましい。
なお、抽出溶媒中に、有機塩、無機塩、緩衝剤、乳化剤、デキストリン等を溶解させてもよい。
抽出操作としては、抽出溶媒中に上記原料を所定時間浸漬させる。こうした抽出操作においては、抽出効率を高めるべく、必要に応じて攪拌操作、加温等を行ってもよい。また、原料から抽出される夾雑物を削減すべく、抽出操作に先だって、別途水抽出操作又は熱水抽出操作を行ってもよい。抗菌に対して有効な成分は、オオバギに含まれるニムフェオール類である。ニムフェオール類は、水に対して不溶の成分であるため、オオバギを例えば熱湯で煮沸することで、ニムフェオール類以外の不必要な侠雑物を効率的に除去することができる。
抽出操作の後には固液分離操作が行われることで、オオバギ抽出液と原料の残渣とを分離する。こうした固液分離操作の分離法としては、例えばろ過、遠心分離等の公知の分離法を利用することができる。得られたオオバギ抽出液は、必要に応じて濃縮してもよい。
また、オオバギ抽出液に含まれる抽出溶媒を必要に応じて除去することにより、固体状のオオバギ抽出物を得ることができる。こうした溶媒の除去は、例えば減圧下で加熱することにより行ってもよいし、凍結乾燥により行ってもよい。
オオバギ抽出物には、ニムフェオール類が含有されている。ニムフェオール類は、ニムフェオール−A、ニムフェオール−B及びニムフェオール−Cから選ばれる少なくとも一種を含む。ニムフェオール−A(nymphaeol−A)は、5,7,3´,4´-テトラヒドロキシ-6-ゲラニルフラバノン(5,7,3´,4´-tetrahydroxy-6-geranylflavanone)である。ニムフェオール−B(nymphaeol−B)は、5,7,3´,4´-テトラヒドロキシ-2´-ゲラニルフラバノン(5,7,3´,4´-tetrahydroxy-2´-geranylflavanone)である。ニムフェオール−C(nymphaeol−C)は、5,7,3´,4´-テトラヒドロキシ-6-(3´´´,3´´´-ジメチルアリル)-2´-ゲラニルフラバノン(5,7,3´,4´-tetrahydroxy-6-(3´´´,3´´´-dimethylallyl)-2´-geranylflavanone)である。
オオバギ抽出物の主要な成分は、上述したニムフェオール類であり、こうしたニムフェオール類が抗菌活性の発現に寄与している。
さらにオオバギ抽出物には、プロポリンAが含有されている。プロポリンA(propolinA)は、5,7,3´,4´-テトラヒドロキシ-2´-(7´´-ヒドロキシ-3´´,7´´-ジメチル-2´´-オクテニル)-フラバノン(5,7,3´,4´-tetrahydroxy-2´-(7´´-hydroxy-3´´,7´´-dimethyl-2´´-octenyl)-flavanone)である。オオバギ抽出物には、微量成分として、5,7,3´,4´-テトラヒドロキシ-5´-ゲラニルフラバノン(イソニムフェオールB:isonymphaeol−B:5,7,3´,4´-tetrahydroxy-5´-geranylflavanone)、5,7,3´,4´-テトラヒドロキシ-5´-(7´´-ヒドロキシ-3´´,7´´-ジメチル-2´´-オクテニル)-フラバノン(5,7,3´,4´-tetrahydroxy-5´-(7´´-hydroxy-3´´,7´´-dimethyl-2´´-octenyl)-flavanone)、5,7,3´,4´-テトラヒドロキシ-6-(7´´-ヒドロキシ-3´´,7´´-ジメチル-2´´-オクテニル)-フラバノン(5,7,3´,4´-tetrahydroxy-6-(7´´-hydroxy-3´´,7´´-dimethyl-2´´-octenyl)-flavanone)、5,7,4´-トリヒドロキシ-3´-(7´´-ヒドロキシ-3´´,7´´-ジメチル-2´´-オクテニル)-フラバノン(5,7,4´-trihydroxy-3´-(7´´-hydroxy-3´´,7´´-dimetyl-2´´-octenyl)-flavanone)、5,7,4´-トリヒドロキシ-3´-ゲラニルフラバノン(5,7,4´-trihydroxy-3´-geranylflavanone)等が挙げられる。なお、オオバギの各部位から抽出された抽出液の中でも、花、種子及び実の部位(ワックスを含む)から抽出された抽出液には、ニムフェオールA,B,C及びイソニムフェオールBが高濃度で含有されている。
次に、抗菌性向上剤の有効成分について説明する。
ビタミンC類、カテキン類、及びエラグタンニンから選ばれる少なくとも一種の有効成分は、オオバギ抽出物の抗菌活性を高める。
ビタミンC類としては、例えばアスコルビン酸、アスコルビン酸塩及びアスコルビン酸誘導体が挙げられる。アスコルビン酸としては、L−アスコルビン酸及びD−アスコルビン酸が挙げられる。アスコルビン酸塩としては、アスコルビン酸のアルカリ金属塩、及びアスコルビン酸のアルカリ土類金属塩が挙げられる。アスコルビン酸誘導体としては、エリソルビン酸及びその塩が挙げられる。ビタミンC類は、単独で含有させてもよいし、複数種を組み合わせて含有させてもよい。ビタミンC類としては、市販品として入手が容易であるという観点から、アスコルビン酸及びその塩の少なくとも一方であることが好ましい。
カテキン類としては、例えばカテキン、エピカテキン、ガロカテキン、エピガロカテキン、カテキンガレート、ガロカテキンガレート、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレート及びカテキン重合物が挙げられる。カテキン類は、単独で含有させてもよいし、複数種を組み合わせて含有させてもよい。カテキン類としては、エピカテキン、エピガロカテキンガレート及びカテキン重合物から選ばれる少なくとも一種が好ましい。カテキン類としては、入手が容易であるという観点から、緑茶、ジャスミン茶、ウーロン茶、紅茶、リンゴ、及びブドウの少なくとも一種の抽出物を由来とすることが好ましい。例えば、各抽出物に多く含まれる成分としては、緑茶及びジャスミン茶にはエピガロカテキンガレートが含有され、ウーロン茶及び紅茶にはカテキン重合物が含有され、リンゴにはエピカテキンが含有され、ブドウにはカテキン重合物が含有されている。
エラグタンニンは、エラグ酸が糖質とエステル結合した構造を有するタンニンである。エラグタンニンは、例えばグァバ、甜茶、ユーカリ、イチゴ、ボイセンベリー等に含まれている。エラグタンニンとしては、例えばグァバの抽出物を由来とすることが好適である。グァバ(Psidium Guajava Linn)は、バンジロウ又はバンザクロとも呼ばれる植物であって、フトモモ科、バンジロウ属に属する。
抗菌性向上剤には、オオバギ抽出物の抗菌活性を高める作用を損なわない範囲で上記有効成分以外の成分を含有させてもよい。上記有効成分以外の成分としては、例えば賦形剤、基剤、乳化剤、安定剤、香料等が挙げられる。抗菌性向上剤は、粉末、錠剤等の固体として構成してもよいし、溶液として構成してもよい。
抗菌性向上剤は、その効果をより高めるという観点から、上記有効成分の固形分がオオバギ抽出物の固形分100質量部に対して50質量部以上となるように物品に含有されることが好ましく、上記有効成分の固形分がオオバギ抽出物の固形分100質量部に対して100質量部以上となるように物品に含有されることがより好ましい。なお、抗菌性向上剤は、物品に対する添加剤の量を削減するという観点から、上記有効成分の固形分がオオバギ抽出物の固形分の100質量部に対して1000質量部以下となるように物品に含有されることが好ましい。また、ここで使用するオオバギ抽出物は、ニムフェオールA、ニムフェオールB、ニムフェオールCを有効成分とし、この有効成分が50質量%以上含有されるオオバギ抽出物であることが好ましい。
また、本実施形態の抗菌性向上剤の作用効果を十分に発揮させるという観点から、物品のpHの範囲が、pH4〜10の液性となるように用いられることが好ましく、pH5〜8の液性となるように用いられることがより好ましい。すなわち、本実施形態の抗菌性向上剤は、至適pHが4〜10の範囲である菌に対して特に有効に作用する。なお、pHは各種菌の増殖に適した温度(最適増殖温度)の測定値で前記の範囲とすることが好ましい。
上記の抗菌性向上剤をオオバギ抽出物とともに含む物品では、オオバギ抽出物の抗菌活性が高められることで、例えばオオバギ抽出物の含有量を削減しても、十分な抗菌性能が発揮されるようになる。ここで、例えばビタミンCやビタミンEのビタミン類は抗菌活性を有しない。こうした各種ビタミン類の中でも、特定のビタミンがオオバギ抽出物の抗菌活性を高める作用効果を発揮する点は意外性を有している。また、カテキン類は抗菌活性を有することが知られているものの、そうしたカテキン類が抗菌作用を発揮しない程度の低濃度であっても、オオバギ抽出物の抗菌活性を高める作用効果を発揮する。また、エラグタンニンについては抗菌活性を有しないが、オオバギ抽出物の抗菌活性を高める作用効果を発揮する。
抗菌性向上剤が用いられた物品では、例えば、黄色ブドウ球菌等のグラム陽性菌、バチルス属菌等の芽胞菌といった各種の菌についてその増殖を抑制することができることから、本実施形態の抗菌性向上剤は、オオバギ抽出物を含有する各種物品に広く利用することができる。
本実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
(1)抗菌性向上剤は、ビタミンC類、カテキン類、及びエラグタンニンから選ばれる少なくとも一種を有効成分として含有している。こうした有効成分は、オオバギ抽出物の抗菌活性を高める作用効果を発揮する。オオバギ抽出物の含有により抗菌性を有する物品の抗菌性を高めることが容易となる。
(2)前記有効成分のビタミンC類が、アスコルビン酸及びその塩の少なくとも一方であることにより、有効成分の入手が容易となるため、物品の抗菌性を高めることがさらに容易となる。
(3)前記有効成分のカテキン類が、エピカテキン、エピガロカテキンガレート及びカテキン重合物から選ばれる少なくとも一種であることにより、有効成分の入手が容易となるため、物品の抗菌性を高めることがさらに容易となる。
(4)オオバギ抽出物が、ニムフェオールA、ニムフェオールB、及びニムフェオールCからなる有効成分を含有することで、オオバギ抽出物の含有による抗菌性が十分に発揮され易くなる。
(5)オオバギ抽出物には、上記(4)欄に記載の有効成分が50質量%以上含有されることで、物品に対するオオバギ抽出物の添加量を削減しつつも、オオバギ抽出物の含有による抗菌性を十分に発揮させることができるようになる。
(6)抗菌性向上剤を用いることで、物品中のオオバギ抽出物の含有量を削減することができる。すなわち、物品において微量のオオバギ抽出物を含有させることで、十分な抗菌性を発揮させることも可能となる。
なお、前記実施形態を次のように変更して構成することもできる。
・抗菌性向上剤を物品に用いるに際しては、予めオオバギ抽出物を含んでいる物品に含ませてもよいし、オオバギ抽出物を含有しない物品に、オオバギ抽出物及び抗菌性向上剤を同時に含ませてもよい。また、オオバギ抽出物を含有しない物品に、抗菌性向上剤を含ませた後にオオバギ抽出物を含ませてもよい。オオバギ抽出物及び抗菌性向上剤を物品に含ませる方法としては、物品の態様に適した方法を適宜選択すればよい。例えば、物品の構成物質に対して、混合、散布、塗布、含浸等の方法の少なくとも一種の方法により物品に含ませることができる。
・前記有効成分を前記物品に含有させることで、その物品の抗菌性を高める抗菌性向上方法を提供することもできる。
上記実施形態から把握できる技術的思想について以下に記載する。
(イ)前記カテキン類が、緑茶、ジャスミン茶、ウーロン茶、紅茶、リンゴ、及びブドウの少なくとも一種の抽出物を由来とする抗菌性向上剤。
(ロ)前記カテキン類が、エピガロカテキンガレート及びカテキン重合物から選ばれる少なくとも一種である抗菌性向上剤。
(ハ)前記エラグタンニンが、グァバの抽出物を由来とする抗菌性向上剤。
(ニ)前記オオバギ抽出物が、少なくとも有機溶媒を含む抽出溶媒により抽出されてなる抗菌性向上剤。
(ホ)オオバギ抽出物及びエラグタンニンを有効成分として含有する抗菌剤。
次に、実施例及び比較例を挙げて前記実施形態をさらに具体的に説明する。
<オオバギ抽出液の調製>
沖縄県で採集して冷凍したオオバギの生葉を解凍した後に、はさみでその生葉を細かくカットした。カットした生葉1kgに対し、90体積%エタノール水溶液20Lを加え、室温で2週間浸漬させて溶媒抽出を行った後、ろ過、濃縮、及び凍結乾燥の各操作を順に行うことで、粉末状のオオバギ抽出物を調製した。なお、オオバギ抽出物に含まれるニムフェオール類の濃度は、以下に示されるHPLC条件で分析した結果、50質量%であった。なお、このニムフェオール類の濃度は、ニムフェオールA、ニムフェオールB、及びニムフェオール−Cを合計した濃度を示している。
(HPLC条件)
システム :PDA−HPLCシステム(島津製作所:LC10ADvp)
カラム :Intact製 CadenzaCD−C18 (4.6×250mm)
カラム温度:40℃
溶媒 :A:5%酢酸水溶液、B:メタノール
溶出条件 : 0−20min
(グラジエント溶出;A:B=80:20→A:B=30:70)
20−50min
(グラジエント溶出;A:B=30:70→A:B=0:100)
50−60min(A:B=0:100)
流速 : 0.6ml/min
PDA検出:UV190−370nm
注入量 : 20μl
次に、得られた粉末状のオオバギ抽出物を99.5vol%のエタノール水溶液に溶解することにより、2w/w%のオオバギ抽出物の溶液を調製した。この溶液を用いて抗菌活性の試験を行った。
<抗菌活性の試験方法>
比較例としてオオバギ抽出物の溶液を添加しない場合は、オオバギ抽出物の溶液を添加した相当量のエタノール溶液を用いて試験を行った。更に、抗菌性向上作用を示す可能性のある物質については、以下の物質を水に溶解し溶液とした。
(抗菌性向上作用を示す可能性のある物質)
アスコルビン酸ナトリウム:和光純薬工業(株)社製
リンゴ抽出物:アップルフェノン(商品名)SH,アサヒフードアンドヘルスケア(株)社製
ブドウ抽出物:ブドウ種子エキス,ブラヴィノール−T(商品名),キッコーマン(株)社製
エピガロカテキンガレート:カテキンTP−98,江西緑康天然産物有限公司社製
ビタミンE製剤:理研ビタミン(株)社製
緑茶抽出物、ジャスミン茶、紅茶抽出物、ウーロン茶抽出物、グァバ抽出物:各種茶葉10gに95℃の水で浴比30倍になるように8分間抽出したものをフリーズドライし、粉末化したものを用いた。
エリオシトリン:特許第3758125号のエリオシトリンの製造方法に基づき抽出し、乾燥したものを用いた。
以上の溶液を下記の実施例および比較例に示した培地溶液に混合し、121℃15分の加熱殺菌し、平板に固化した。これに各種菌培養液を塗沫培養した。
(実施例A,比較例A)
表1に示される条件で、ビタミンC類の抗菌性向上効果を検証した。以下、表中に示される“抗菌性の評価”欄では、各例の培養試験において、“−”は、菌の増殖が抑制されている(抗菌活性を有する)結果を示し、“±”は、菌の増殖が僅かに抑制されている(僅かに抗菌活性が確認される)結果を示し、“+”は、菌の増殖が抑制されていない(抗菌活性を有しない)結果を示している。
Figure 2010270017
実施例A1及び比較例A1の結果から、実施例A1ではアスコルビン酸ナトリウムの添加によりオオバギ抽出物の抗菌活性が高まることが確認された。比較例A2及びA3では、培地にオオバギ抽出物を添加していないため、アスコルビン酸ナトリウムのみでは抗菌活性を有していないことが分かる。
(比較例A’)
表2に示される条件で、ビタミンEの添加による抗菌活性を評価した。
Figure 2010270017
比較例A’1の抗菌活性はビタミンEを添加することで僅かに確認されたが、上記比較例A1及び比較例A’2の結果により、比較例A’1の抗菌活性はビタミンEの添加ではほとんど効果が発揮されておらず、オオバギ抽出物の添加によるものであることが分かる。
(実施例B,比較例B)
表3に示される条件で、ビタミンC類の抗菌性向上効果を検証した。
Figure 2010270017
実施例B1,B2及び比較例B1,B2の結果から、各実施例ではアスコルビン酸ナトリウムの添加によりオオバギ抽出物の抗菌活性が高まることが確認された。比較例B3では、培地にオオバギ抽出物を添加していないため、抗菌活性を有しておらず、アスコルビン酸ナトリウムのみでは菌の増殖を抑制できないことが分かる。
(実施例C,比較例C)
表4に示される条件で、ビタミンC類の抗菌性向上効果を検証した。
Figure 2010270017
実施例C1及び比較例C1の結果から、実施例C1ではオオバギ抽出物の抗菌活性が高まることが確認された。また、実施例C1及び比較例C2の結果から、実施例C1ではオオバギ抽出物の添加量を削減できることが分かる。比較例C3では、培地にオオバギ抽出物を添加していないため、抗菌活性を有していないことが分かる。
(比較例C’)
表5に示される条件で、ビタミンEの添加による抗菌活性を評価した。
Figure 2010270017
各比較例の結果から、ビタミンEはオオバギ抽出物の抗菌活性を高める作用効果を発揮しないことが分かる。また、比較例C’1及びC’3の結果から、ビタミンEはオオバギ抽出物の抗菌性を阻害していることが示唆される。
(実施例D,比較例D)
表6に示される条件で、カテキン類の抗菌性向上効果を検証した。
Figure 2010270017
実施例D1及び比較例D1の結果から、実施例D1ではオオバギ抽出物の抗菌活性が高まることが確認された。比較例D2〜D4では、培地にオオバギ抽出物を添加していないため、抗菌活性を有していないことが分かる。
(実施例E,比較例E)
表7に示される条件で、カテキン類の抗菌性向上効果を検証した。
Figure 2010270017
実施例E1及び比較例E1の結果から、実施例E1ではオオバギ抽出物の抗菌活性が高まることが確認された。比較例E2〜E4では、培地にオオバギ抽出物を添加していないため、抗菌活性を有していないことが分かる。なお、比較例E5の結果より、カテキン類のみの添加では、所定量以上添加することで抗菌活性を示すことが分かる。
(実施例F,比較例F)
表8に示される条件で、カテキン類の抗菌性向上効果を検証した。
Figure 2010270017
実施例F1及び比較例F1,F2の結果から、実施例F1ではオオバギ抽出物の抗菌活性が高まることが確認された。比較例F3では、培地にオオバギ抽出物を添加していないため、抗菌活性を有していないことが分かる。
(実施例G,比較例G)
表9に示される条件で、カテキン類の抗菌性向上効果を検証した。
Figure 2010270017
実施例G1及び比較例G1,G2の結果から、実施例G1ではオオバギ抽出物の抗菌活性が高まることが確認された。比較例G3では、培地にオオバギ抽出物を添加していないため、抗菌活性を有していないことが分かる。
(実施例H,比較例H)
表10に示される条件で、カテキン類の抗菌性向上効果を検証した。
Figure 2010270017
実施例H1及び比較例H1,H2の結果から、実施例H1ではオオバギ抽出物の抗菌活性が高まることが確認された。比較例H3では、培地にオオバギ抽出物を添加していないため、抗菌活性を有していないことが分かる。
(実施例I,比較例I)
表11に示される条件で、カテキン類の抗菌性向上効果を検証した。
Figure 2010270017
実施例I1及び比較例I1の結果から、実施例I1ではオオバギ抽出物の抗菌活性が高まることが確認された。また、比較例I2の結果から、実施例I1ではオオバギ抽出物の添加量を削減できることが分かる。比較例I3では、培地にオオバギ抽出物を添加していないため、抗菌活性を有していないことが分かる。
(実施例J,比較例J)
表12に示される条件で、カテキン類の抗菌性向上効果を検証した。
Figure 2010270017
実施例J1及び比較例J1,J2の結果から、実施例J1ではオオバギ抽出物の抗菌活性が高まることが確認された。比較例J3では、培地にオオバギ抽出物を添加していないため、抗菌活性を有していないことが分かる。
(実施例K,比較例K)
表13に示される条件で、カテキン類の抗菌性向上効果を検証した。
Figure 2010270017
実施例K1及び比較例K1の結果から、実施例K1ではオオバギ抽出物の抗菌活性が高まることが確認された。また、比較例K2の結果から、実施例K1ではオオバギ抽出物の添加量を削減できることが分かる。比較例K3では、培地にオオバギ抽出物を添加していないため、抗菌活性を有していないことが分かる。
(実施例L,比較例L)
表14に示される条件で、カテキン類の抗菌性向上効果を検証した。
Figure 2010270017
実施例L1及び比較例L1,L2の結果から、実施例L1ではオオバギ抽出物の抗菌活性が高まることが確認された。比較例L3では、培地にオオバギ抽出物を添加していないため、抗菌活性を有していないことが分かる。
(実施例M,比較例M)
表15に示される条件で、カテキン類の抗菌性向上効果を検証した。
Figure 2010270017
実施例M1及び比較例M1,M2の結果から、実施例M1ではオオバギ抽出物の抗菌活性が高まることが確認された。比較例M3では、培地にオオバギ抽出物を添加していないため、抗菌活性を有していないことが分かる。
(実施例N,比較例N)
表16に示される条件で、カテキン類の抗菌性向上効果を検証した。
Figure 2010270017
実施例N1及び比較例N1,N2の結果から、実施例N1ではオオバギ抽出物の抗菌活性が高まることが確認された。比較例N3では、培地にオオバギ抽出物を添加していないため、抗菌活性を有していないことが分かる。
(比較例N’)
表17に示される条件で、エリオシトリンの抗菌性向上効果を検証した。
Figure 2010270017
比較例N’1の抗菌活性は上記比較例N2及び比較例N’2の結果から、エリオシトリンを添加することで僅かに確認されたが、比較例N’1、比較例N’3及び比較例N’4の抗菌活性からはエリオシトリンの添加ではほとんど効果が発揮されておらず、オオバギ抽出物の添加によるものであることが分かる。
(実施例O,比較例O)
表18に示される条件で、カテキン類の抗菌性向上効果を検証した。
Figure 2010270017
実施例O1及び比較例O1の結果から、実施例O1ではオオバギ抽出物の抗菌活性が高まることが確認された。また、比較例O2の結果から、実施例O1ではオオバギ抽出物の添加量を削減できることが分かる。比較例O3では、培地にオオバギ抽出物を添加していないため、抗菌活性を有していないことが分かる。
(実施例P,比較例P)
表19に示される条件で、カテキン類の抗菌性向上効果を検証した。
Figure 2010270017
実施例P1及び比較例P1,P2の結果から、実施例P1ではオオバギ抽出物の抗菌活性が高まることが確認された。比較例P3では、培地にオオバギ抽出物を添加していないため、抗菌活性を有していないことが分かる。
(実施例Q,比較例Q)
表20に示される条件で、カテキン類の抗菌性向上効果を検証した。
Figure 2010270017
実施例Q1及び比較例Q1の結果から、実施例Q1ではオオバギ抽出物の抗菌活性が高まることが確認された。また、比較例Q2の結果から、実施例Q1ではオオバギ抽出物の添加量を削減できることが分かる。比較例Q3では、培地にオオバギ抽出物を添加していないため、抗菌活性を有していないことが分かる。
(実施例R,比較例R)
表21に示される条件で、エラグタンニンの抗菌性向上効果を検証した。
Figure 2010270017
実施例R1及び比較例R1,R2の結果から、実施例R1ではオオバギ抽出物の抗菌活性が高まることが確認された。比較例R3では、培地にオオバギ抽出物を添加していないため、抗菌活性を有していないことが分かる。
(実施例S,比較例S)
表22に示される条件で、エラグタンニンの抗菌性向上効果を検証した。
Figure 2010270017
実施例S1及び比較例S1,S2の結果から、実施例S1ではオオバギ抽出物の抗菌活性が高まることが確認された。比較例S3では、培地にオオバギ抽出物を添加していないため、抗菌活性を有していないことが分かる。
(実施例T,比較例T)
表23に示される条件で、ビタミンC類の抗菌性向上効果を検証した。なお、本実施例では、培地のpHを水酸化ナトリウムの添加によりアルカリ性の領域に調整している。
Figure 2010270017
実施例T1及び比較例T1の結果から、実施例T1ではオオバギ抽出物の抗菌活性が高まることが確認された。比較例T2では、培地にオオバギ抽出物を添加していないため、抗菌活性を有していないことが分かる。
(実施例U,比較例U)
表24に示される条件で、ビタミンC類の抗菌性向上効果を検証した。なお、本実施例では、培地のpHを水酸化ナトリウムの添加によりアルカリ性の領域に調整している。
Figure 2010270017
実施例U1及び比較例U1の結果から、実施例U1ではオオバギ抽出物の抗菌活性が高まることが確認された。比較例U2では、培地にオオバギ抽出物を添加していないため、抗菌活性を有していないことが分かる。
(実施例V,比較例V)
表25に示される条件で、カテキン類の抗菌性向上効果を検証した。なお、本実施例では、培地のpHを水酸化ナトリウムの添加によりアルカリ性の領域に調整している。
Figure 2010270017
実施例V1,V2及び比較例V1の結果から、実施例V1,V2ではオオバギ抽出物の抗菌活性が高まることが確認された。比較例V2では、培地にオオバギ抽出物を添加していないため、抗菌活性を有していないことが分かる。
(実施例W,比較例W)
表26に示される条件で、カテキン類の抗菌性向上効果を検証した。なお、本実施例では、培地のpHを水酸化ナトリウムの添加によりアルカリ性の領域に調整している。
Figure 2010270017
実施例W1,W2及び比較例W1の結果から、実施例W1,W2ではオオバギ抽出物の抗菌活性が高まることが確認された。比較例W2では、培地にオオバギ抽出物を添加していないため、抗菌活性を有していないことが分かる。
(実施例X,比較例X)
表27に示される条件で、ビタミンC類の抗菌性向上効果を検証した。なお、本実施例では、pHを酸性の領域に変更している。
Figure 2010270017
実施例X1及び比較例X1の結果から、実施例X1ではオオバギ抽出物の抗菌活性が高まることが確認された。比較例X2では、培地にオオバギ抽出物を添加していないため、抗菌活性を有していないことが分かる。

Claims (6)

  1. オオバギ抽出物の含有により抗菌性を有する物品に用いられることで前記抗菌性を高める抗菌性向上剤であって、ビタミンC類、カテキン類、及びエラグタンニンから選ばれる少なくとも一種を有効成分として含有することを特徴とする抗菌性向上剤。
  2. 前記ビタミンC類が、アスコルビン酸及びその塩の少なくとも一方であることを特徴とする請求項1に記載の抗菌性向上剤。
  3. 前記カテキン類が、エピカテキン、エピガロカテキンガレート及びカテキン重合物から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の抗菌性向上剤。
  4. オオバギ抽出物に含まれる有効成分が、ニムフェオールA、ニムフェオールB、及びニムフェオールCからなることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の抗菌性向上剤。
  5. 前記オオバギ抽出物には、前記有効成分が50質量%以上含有されることを特徴とする請求項4に記載の抗菌性向上剤。
  6. オオバギ抽出物の含有により抗菌性を有する物品の前記抗菌性を高める抗菌性向上方法であって、ビタミンC類、カテキン類、及びエラグタンニンから選ばれる少なくとも一種の有効成分を前記物品に含有させることを特徴とする抗菌性向上方法。
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JP2007045754A (ja) * 2005-08-10 2007-02-22 Pokka Corp 抗菌剤、悪臭発生予防剤、口腔衛生品、皮膚衛生品、化粧品及び飲食品

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