JP2010269518A - 射出成形機、および射出成形方法 - Google Patents

射出成形機、および射出成形方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構成で、効率よく樹脂成形品の多品種少量生産を行うことができる射出成形機、およびその方法を提供する。
【解決手段】本発明の射出成形機は、金型30、34に成形材料を射出充填するための複数の射出装置11、12・・・と、射出装置11、12・・・以上の数の型締装置21、22・・・と、射出装置11、12・・・が型締装置21、22・・・に対して対応してその金型30の導入部と接続可能である接続位置P3、P4・・・と、射出装置11、12・・・が型締装置21、22・・・に対して対応しない準備位置P1、P2とに、各射出装置11、12・・・と各型締装置21、22・・・をそれぞれ独立して相対移動させる移動手段と、射出装置11、12・・・と各型締装置21、22・・・の相対的な移動を制御する制御手段とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、射出成形機、および射出成形方法に関し、特に、成形材料を色や材質などが異なるものに交換して成形する多品種少量生産や、または、省エネルギ化を図るのに適した射出成形機、および射出成形方法に関するものである。
射出成形機は一般に、金型が取り付けられ所定の力で型締する型締装置と、金型内に形成されるキャビティに加熱することにより溶融可塑化された樹脂などの成形材料を射出充填する射出装置とを備えており、型締装置と射出装置は1対1で対応するよう設けられている(例えば、特許文献1を参照)。そして、このような射出成形機を用いて成形品を成形する場合には、金型を型締装置に取り付けて型締めし、内部に成形品の形状に応じた所定形状のキャビティを形成して、射出装置によって所定の種類(材質)や色の樹脂からなる成形材料を金型の内部に形成されたキャビティに射出充填する。
また、特許文献2には、固定ダイプレートを有する型締ユニットと射出ユニットからなる射出成形機において、油圧シリンダと保圧シリンダとよりなる保圧装置を、前記射出ユニットに対向する面側に設けられた固定ダイプレートに装着し、前記保圧装置の溶融樹脂通路は、前記固定ダイプレートに設けられたキャビティの開口部に連通可能とし、前記溶融樹脂通路には前記油圧シリンダと前記保圧シリンダが略直角に配設され、かつ該溶融樹脂通路の開口部と前記保圧シリンダの間にはシャットオフバルブが配設されており、前記射出ユニットのノズルが、前記保圧装置の開口部に接触した後、ノズルから溶融樹脂が射出されることを特徴とし、さらに、前記保圧装置を装着した型締ユニットを複数以上並列に配置し、射出ユニットをレール上に横移動可能に配置した保圧装置を有する射出成形機が開示されている。
そして、特許文献2には、「複数の型締ユニットと、1台の射出ユニットよりなる射出成形機において、樹脂の可塑化時間および冷却時間の長短に関係なく、成形サイクル時間を短縮できる射出成形機を提供することを目的とするものである。」(公報第2頁右欄第3行〜同欄第7行)、「射出ユニットのノズルが固定ダイプレートに接触して溶融樹脂が射出されてキャビティ及び保圧装置の通路及び保圧シリンダ下部にも充填することになり、保圧装置の油圧シリンダ及び保圧シリンダが作用し、金型内で樹脂が冷却し、樹脂がキャビティ内で収縮しても保圧シリンダの加圧により収縮分の溶融樹脂を供給し、従って気泡、ヒケ等のない成形品を成形するものである。さらに、保圧装置の溶融樹脂通路にはシャットオフバルブが配設されているため、溶融粘度の低い樹脂材料の場合、成形機ノズルよりドローリングと呼ばれる液だれ現象が生じない。これは、シャットオフバルブが溶融樹脂の逆流を防止できる。また、従来の保圧装置のようにノズルが接触していなくても、保圧力をかけることができるため、射出完了で射出ユニットが可塑化しながら後退できるため、成形サイクルを短縮できる。また、冷却時間中もノズル後退と可塑化ができるため、サイクル短縮が可能となるのである。また複数以上の型締ユニットを配置し、1台の射出ユニットで成形する場合には、射出ユニットは射出完了後可塑化作用と横移動を同時に行うことができ1サイクルの時間が短縮され、連続生産が可能となるものである。」(公報第2頁右欄第34行〜第3頁左欄第13行)などと記載されている。
ところで、樹脂の種類や色が異なる成形品を成形する場合には、それまでに使用して射出装置内に残留している樹脂を除去(パージ)し、次に使用する樹脂を射出装置に供給して所定の温度に加熱するとともに混錬することにより溶融・可塑化し準備する樹脂交換を行っている(例えば、特許文献3を参照)。
特許文献3には、マシンボディ上に型締装置と射出装置とが略水平な状態で設置される横型射出成形機において、前記マシンボディ上に鉛直軸を中心にして回転するロータリーテーブルを設置するとともに、このロータリーテーブルに、少なくとも二つの前記射出装置を、その射出方向をロータリーテーブルの回転軸に対し略180度反対向きに配して設置し、かつ、ロータリーテーブルを回転させ、一方の射出装置が型締装置に対する射出位置に位置するとき、他方の射出装置がパージ位置に位置し、また、他方の射出装置が型締装置に対する射出位置に位置するとき、一方の射出装置がパージ位置に位置するように、各射出装置を移動させる回転機構と、各射出装置をそれぞれ射出位置ならびにパージ位置に停止させる位置決め機構とを備えることを特徴とする横型射出成形機が開示されている。
また、特許文献3には、その従来の技術として「樹脂成形品の多品種少量生産を余儀なくされる場合、射出装置における加熱シリンダ内の樹脂材料の交換(同じ材料でも色の交換もある)工程、すなわち加熱シリンダ内の樹脂材料のパージを行って加熱シリンダ内に新たな樹脂材料を供給するといった作業に費やす時間が占める割合が大きくなってしまい、非効率的である。この問題を改善した射出成形機として、2つあるいはそれ以上の複数の射出装置を、その先端の射出ノズルを型締装置に向けた状態で機械長手方向と直交する方向に沿ってスライド可能に設け、1つの射出装置を金型に対する射出位置に停止させてその射出装置により金型中に樹脂材料を射出する形式のものが知られている。」(0002)などと記載されている。
すなわち、特許文献3とその従来の技術においては、いずれの場合にも、単一の型締装置に対して複数の射出装置を設けて、一方の射出装置が型締装置に対する射出位置に位置するとき、他方の射出装置がパージ位置に位置するよう構成している。従って、常に一基の射出装置は、成形に使用することができない。
特開2008−110557号公報 特公平3−74892号公報 特開平6−55569号公報
しかしながら、上記従来の技術のうち、特許文献1にあっては、常に型締装置と射出装置が対応して作動しているため、冷却時間が長い成形品の場合、射出装置側の待機時間が長くなり、従って、射出装置の加熱筒内の成形材料を保温するための加熱手段に無駄なエネルギが必要となることから、エネルギ効率を向上させることが困難であるという問題があった。
また、上記従来の技術のうち、特許文献2にあっては、1台の射出ユニットによって複数の型締ユニットに成形材料を射出充填するものであるため、樹脂交換を行う場合には、かかる1台の射出ユニットのパージと次の成形材料の準備を行うことから成形機の稼動をすべて停止することとなるため、成形材料を色や材質などが異なるものに交換して成形する多品種少量生産に適したものではないという問題があった。
また、上記従来の技術のうち、特許文献3にあっては、単一の型締装置に対して複数の射出装置を設けて、一方の射出装置が型締装置に対する射出位置に位置するとき、他方の射出装置がパージ位置に位置するよう構成したものであり、型締装置とこれに対して射出位置に位置する射出装置とが1対1で対応する関係であることから、従来の一般的な射出成形機と同様であり、特に冷却時間が長くかかる成形品の成形などの場合に、エネルギ効率を含む成形効率を向上させることができないなどの問題があった。
また、上記特許文献3にあっては、ロータリーテーブルに複数の射出装置を設けていたため、各射出装置を独立して移動させることができないことから、たとえば一方の射出装置による成形が完了しても、他方の射出装置のパージが終了するまで(パージに時間がかかる場合など)、あるいは逆に、他方の射出装置のパージが完了しても、一方の射出装置による成形が終了するまで(成形品の冷却固化に時間がかかる場合など)は、ロータリーテーブルを回転駆動することができず、効率よく樹脂成形品の多品種少量生産を行うことができなかった。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたもので、簡単な構成で、効率よく樹脂成形品の多品種少量生産を行うことができ、または、成形サイクルが長い成形品を成形する場合であっても省エネルギ化を図ることができる射出成形機、およびその方法を提供することを目的とする。
請求項1の射出成形機に係る発明は、上記目的を達成するため、金型内に成形材料を射出充填するための複数の射出装置と、該射出装置以上の数の型締装置と、射出装置が型締装置に対して対応してその金型と接続可能である接続位置と、射出装置が型締装置に対して対応しない準備位置とに、各射出装置または各型締装置の少なくとも一方を移動させる移動手段と、前記各射出装置または前記各型締装置の少なくとも一方を前記接続位置、または、前記準備位置に移動させるよう前記移動手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
請求項2の射出成形機に係る発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明において、前記接続位置において、射出装置と、型締装置または金型とを結合してノズルタッチ力を付与する結合手段を備えていることを特徴とするものである。
請求項3の射出成形機に係る発明は、上記目的を達成するため、請求項1または2に記載の発明において、射出装置のノズルから成形材料が漏れ出るのを防止するノズル閉鎖手段を備えていることを特徴とするものである。
また、請求項4の射出成形方法に係る発明は、上記目的を達成するため、金型内に成形材料を射出充填するための複数の射出装置と、該射出装置以上の数の型締装置と、射出装置が型締装置に対して対応してその金型と接続可能である接続位置と、射出装置が型締装置に対して対応しない準備位置とに、各射出装置または各型締装置の少なくとも一方を移動させる移動手段とを予め設け、前記移動手段により、前記複数の射出装置または型締装置の少なくとも一方を前記接続位置、または、前記準備位置に移動させることを特徴とするものである。
請求項5の射出成形方法に係る発明は、上記目的を達成するため、請求項4に記載の発明において、前記接続位置で対応する射出装置と型締装置により型締された金型に射出成形を行うと共に、準備位置で射出装置内に残留する成形材料を除去し成形材料の交換を行うことを特徴とするものである請求項4に記載の射出成形方法。
請求項6の射出成形方法に係る発明は、上記目的を達成するため、請求項4または5に記載の発明において、前記複数の射出装置と型締装置のいずれか一方を配列固定するとともに、前記複数の射出装置と型締装置のいずれか他方を、いずれか一方の配列と並行して直線移動させることを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、制御手段によって各射出装置または各型締装置の少なくとも一方を接続位置、または、準備位置にそれぞれ互いの状況に影響されることなく独立して移動させるよう移動手段を制御することができ、したがって、他の射出装置により各型締装置の金型に成形材料を射出充填して成形している間に、一の射出装置を確実に準備位置に移動させて、例えばパージして樹脂交換するなどの次の成形に必要な準備をすることができ、また、他の射出装置を各型締装置の金型と順次対応させて成形することが可能となるため、効率よく樹脂成形品の多品種少量生産を行うことができる。または、型締装置よりも成形に用いる射出装置の数が少ない場合に、射出装置の成形材料を加熱するための消費エネルギが少なくて済む。
請求項2の発明によれば、請求項1に記載の発明において、接続位置において、射出装置と、型締装置または金型とを結合してノズルタッチ力を付与する結合手段を備えていることにより、接続位置で対応する射出装置と型締装置または金型とを確実に結合させて、成形材料を適切にキャビティ内に射出充填することができる。
請求項3の発明によれば、請求項1または2に記載の発明において、ノズル閉鎖手段を備えていることにより、射出装置のノズルと金型とが離れた場合にも、ノズルから成形材料が漏れ出るのを防止することができ、したがって、ノズルから漏れ出た成形材料が射出成形機の周囲を汚すことがなく、また、精度よく確実に成形材料の計量を行うことができる。
また、請求項4の発明によれば、移動手段によって複数の射出装置とこの射出装置以上の数の型締装置との少なくとも一方を接続位置、または、準備位置にそれぞれ互いの状況に影響されることなく独立して移動させることができ、したがって、一の射出装置が準備位置にあるときに他の射出装置が各接続位置に順次移動して型締装置の金型に成形材料を射出充填して成形することが可能となるため、効率よく樹脂成形品の多品種少量生産を行うことができる。または、型締装置よりも成形に用いる射出装置の数が少ない場合に、射出装置の成形材料を加熱するための消費エネルギを少なくすることができる。
請求項5の発明によれば、請求項4に記載の発明において、他の射出装置により各型締装置の金型に成形材料を射出充填して成形している間に、一の射出装置内に残留する成形材料を確実に除去し成形材料の交換を行うことができ、したがって、効率よく樹脂成形品の多品種少量生産を行うことができる。
請求項6の発明によれば、請求項4または5に記載の発明において、複数の射出装置と型締装置のいずれか一方を配列固定するとともに、前記複数の射出装置と型締装置のいずれか他方を、いずれか一方の配列と並行して直線移動させることにより、確実に移動手段によって射出装置または各型締装置の少なくとも一方を所定の接続位置、または、準備位置にそれぞれ互いの状況に影響されることなく独立して移動させることができる。
本発明の射出成形機の実施の一形態を説明するために概略で示した平面図である。 本発明の射出成形機の別の実施の形態を説明するために概略で示した平面図である。 1成形サイクルに要する時間の一例を示した説明図である。 図1に示した射出成形機による一連の成形サイクルを詳しく説明するために示したタイミングチャートである。 図1に示した射出成形機の作動の実施の一形態として、6色の成形品を成形する場合に必要な時間を示した説明図である。 本発明の比較例として、従来の一般的な射出装置と型締装置が1対1の関係で構成された射出成形機を2基用いて6色の成形品を成形する場合に必要な時間を示した説明図である。
最初に、本発明の射出成形機の実施の一形態を、図1に基づいて詳細に説明する。図において同じ符号は、同様または相当する部分を示すものとする。
本発明の射出成形機は、概略、金型30、34内に形成されるキャビティに成形材料を射出充填するための複数の射出装置11、12・・・と、この射出装置11、12・・・以上の数の型締装置21、22・・・と、射出装置11、12・・・が型締装置21、22・・・に対して対応してその金型30(34)の導入部と接続可能である接続位置P3、P4・・・と、射出装置11、12・・・が型締装置21、22・・・に対して対応しない準備位置P1、P2とに、各射出装置11、12・・・と各型締装置21、22・・・の少なくとも一方をそれぞれ独立して移動させる移動手段と、射出装置11、12・・・と前記各型締装置21、22・・・の少なくとも一方のうちの所定のものを接続位置P3、P4・・・または、準備位置P1、P2に独立して移動させるよう移動手段を制御する制御手段(図示は省略するが、その制御内容については後に詳述する)とを備えている。
そして、本発明の射出成形機は、さらに、射出装置11、12のノズル14と型締装置21、22またはこれに保持された金型30(34)の導入部とを着脱可能に結合してノズルタッチ力を付与する結合手段(図示は省略するが、その構成については後述する)と、射出装置11、12のノズル14から成形材料が漏れ出るのを防止するノズル閉鎖手段(図示は省略するが、その構成については後述する)とを備えている。
各射出装置11、12は、内部にスクリュが嵌挿されており投入された成形材料(この実施の形態では樹脂)が可塑化される加熱筒13と、加熱筒13の先端に設けられて金型30(34)の導入部に当接されるノズル14と、ノズル14に設けられて金型に対してノズルタッチしていないときなどに成形材料が漏れ出ないようにするシャットオフバルブなどのノズル閉鎖手段とを備えており、それぞれ基台15上で加熱筒13の軸方向に進退移動可能に支持されている。図1に示した実施の形態の場合、2基の射出装置11、12が設けられている。
各型締装置21、22は、固定金型30が取り付けられる固定盤31と、この固定盤31と相対向して平行に配設された受圧盤32と、固定盤31と受圧盤32との間に設けられたタイバー33と、タイバー33に摺動可能に挿通され可動金型34が取り付けられる可動盤35と、受圧盤32と可動盤35との間に設けられて可動盤35を固定盤31に対して近接移動させて所定の型締力で可動金型34を固定金型30に型締させると共に可動盤35を固定盤31から遠退移動させて型開きさせるよう駆動する駆動手段36とを備えている。駆動手段36は、油圧ラムやトグル機構などを採用することができる。図1に示した実施の形態の場合、2基の型締装置21、22がその型開閉方向を互いに平行となるように配設されている。さらに、金型30、34には、射出装置11、12のノズル14が金型30(34)のスプールブッシュなどの導入部から離脱した後にもその金型30、34内のキャビティに射出充填された成形材料を保圧し冷却・固化による収縮を防止するための保圧手段を備えている。なお、射出装置11、12のノズル14が当接される導入部は、固定金型30に設けられたスプールブッシュに限定されることはなく、固定金型30と可動金型34との衝合面に形成されることもある。そのため、ノズルタッチされる導入部に関しては、金型の符号を30(34)と記載することとした。
結合手段は、例えば特許第3996591号公報に参照されるように、固定金型30または固定盤31に設けられた丸棒などの掛合部とこの掛合体と掛合または非掛合となるよう変位する鉤状の掛合体とを備えてなる掛合手段と、この掛合手段が一端に設けられ他端が射出装置11、12に設けられて、ノズル14を所定の力で金型30(34)のスプルブッシュなどの導入部に当接させるようノズルタッチ力を付与する牽引手段とを備えたものなどを採用することができる。
移動手段は、この実施の形態においては、2基の射出装置11、12がそれぞれ支持されている基台15を、その加熱筒13の軸方向が互いに平行となり軸方向に対してほぼ直角な方向に直線移動可能に支持するレール40と、各射出装置11、12を支持している基台15を独立してそれぞれレール40上を移動させるよう駆動するサーボモータなどを備えてなる駆動手段(図示は省略する)とを備えている。レール40は、型開閉方向が平行となるように配設された各型締装置11、12に取り付けられた金型30(34)の、スプールブッシュなどノズル14が当接される導入部の前方に臨み、且つ、型締装置21、22の配列と対応する位置を超えて外側に延びるように配置されている。このレール40の型締装置21、22の配列と対応する位置を超えて外側に延びる両端の部分は、図1に示したように射出装置11、12が移動して、いずれの型締装置21、22に対しても対応することがない準備位置P1、P2をそれぞれ構成する。なお、レール40は、この実施の形態の場合、2基の射出装置11、12を共に支持するよう敷設されているが、本発明はこの実施の形態に限定されることはなく、各射出装置11、12を個別にそれぞれ支持するよう敷設することもできる。また、移動手段は、この実施の形態においては固定された型締装置21、22に対して射出装置11、12を移動させるよう構成した場合で説明したが、本発明はこの実施の形態に限定されることはなく、固定された射出装置11、12に対して型締装置21、22を移動させるよう構成することもでき、さらには、射出装置11、12と型締装置21、22の双方を移動させるよう構成することもでき、いずれの場合でも、射出装置11、12と型締装置21、22を相対的に接続位置P3、P4と準備位置P1、P2に直線的にそれぞれ独立して移動させることができるものであれば、本発明に含まれる。
更に移動手段は、基台15の上にそれぞれ載置された射出装置11、12を型締装置21、22に対して前後進させる前後進移動機構を含む。前後進移動機構については、図示は省略するが、サーボモータによって作動されるボールねじ機構または油圧シリンダ等から構成される。そして両準備位置P1、P2の間の射出装置11、12が移動する経路から所定距離前方の射出装置11、12のノズル14が各型締装置21、22の金型30(34)の導入部に当接可能な位置は、接続位置P3,P4を構成する。なお、前記前後進移動機構の駆動により接続位置P3、P4でノズル14が固定金型30の導入部に押し付けられ、ノズルタッチ力が付与されるものでもよい。
準備位置P1、P2には、射出装置11、12内に残留する成形材料を除去するパージ受部51、52が設けられている。パージ受部51、52は、加熱筒13内に供給されて、残留していた成形材料を含む状態で加熱筒13のノズル14から排出されるパージ材を受けて容易に回収する容器である。なお、準備位置P1、P2に射出装置11、12が移動されたことを検知して、自動的に射出装置11、12がパージを開始するようにしてもよい。
制御手段は、レール40上の接続位置P3、P4と準備位置P1、P2の位置情報が入力されており、事前に記憶されたプログラムに従って射出装置11、12を接続位置P3、P4または準備位置P1、P2にそれぞれ独立して移動させるよう、各射出装置11、12を支持している基台15のサーボモータなどの駆動手段にそれぞれ駆動信号を出力するものである。
なお、図1に示した実施の形態においては、2基の射出装置11、12と2基の型締装置21、22を備えてなる射出成形機に基づいて説明したが、本発明は、たとえば図2に示すように、2基の射出装置11、12と3基の型締装置21、22、23を備えるなど、複数の射出装置とこの複数の射出装置以上の数の型締装置とを備えた射出成形機が含まれる。なお、図2に示した実施の形態では、型締装置23が加わったことにより、レール40が図1に示したものよりも長く、接合位置P5が新たに設定されている。
次に、本発明の射出成形方法の実施の一形態を、図1に示したように2基の射出装置11、12と2基の型締装置21、22を備えてなる射出成形機を使用して、A色〜F色の合計6色の同一形状の成形品を、各色60個づつ成形する場合により、上述した射出成形機の作動と共に、図3〜図5に基づいて詳細に説明する。
本発明の射出成形方法は、概略、金型30、34内のキャビティに成形材料を射出充填するための複数の射出装置11、12・・・と、この射出装置11、12以上の数の型締装置21、22・・・と、射出装置11、12・・・が型締装置21、22・・・に対して対応してその金型30(34)の導入部と接続可能である接続位置P3、P4・・・と、射出装置11、12・・・が型締装置21、22・・に対して対応しない準備位置P1、P2とに、各射出装置11、12または各型締装置21、22の少なくとも一方をそれぞれ独立して移動させる移動手段とを予め設け、移動手段により、複数の射出装置11、12・・・または型締装置21、22・・・の少なくとも一方を接続位置P3、P4・・・、または、準備位置P1、P2に移動させるものである。
また、本発明の射出成形方法は、さらに、複数の射出装置11、12と型締装置21、22のいずれか一方を配列固定するとともに、複数の射出装置11、12・・・と型締装置21、22・・・のいずれか他方を、いずれか一方の配列と並行して直線移動させるものであり、また、接続位置P3、P4・・・で対応する射出装置11または12・・・と型締装置21、22・・・により型締された金型30、34に射出成形を行うと共に、準備位置P1、P2で射出装置12または11内に残留する成形材料を除去し成形材料の交換や待機を行うものである、
本発明で使用する射出成形機の構成については上述したとおりであり、したがって、この実施の形態では、型開閉方向が互いに平行となるように配列固定された型締装置21、22に対して、レール40上に支持された射出装置11、12が型締装置21、22の配列方向と平行にそれぞれ独立して直線移動する。そして、次に前後進移動機構を駆動させて射出装置11、12の、そのノズル14の先端を型締装置21、22に取り付けられた金型30(34)のスプルブッシュなどの導入部に対して当接させることができる位置が接続位置P3、P4となり、レール40の両端部の型締装置11、12から外側に外れた位置が準備位置P1、P2となる。射出装置11は、準備位置P1と接続位置P3、P4に独立して移動することができ、射出装置12は、接続位置P3、P4と準備位置P2に独立して移動することができる。
この実施の形態では、図3に示すように、射出装置11および12がそれぞれ型締装置21または22と接合してその金型30、34内のキャビティに所定の色の成形材料を射出充填(射出装置側からの保圧を含む)するのに要する時間が約13秒、射出が完了してから成形材料が冷却されて固化するまでに要する時間が約37秒、成形品を取り出すのに要する時間が約10秒であり、冷却と並行して次の成形サイクルのための計量に要する時間が約20秒であるものとする。
そして、この実施の形態では、図4に示すように、射出装置11および12の一方が型締装置21と22に対して交互に順次連続して成形する場合であり、射出装置11または12の射出と計量との間にはノズル閉鎖手段を構成するシャットオフバルブの開閉動作が行われ、また、射出の前後にはノズル14の前進および結合手段によるノズルタッチ力の付与と結合手段の解除およびノズル14の後退とが行われ、ノズル14の後退と前進との間には接合位置P3とP4との間で射出装置11または12の移動(後退移動、平行移動、および前進移動)が行われる。型締装置21と22の一方に対する射出の完了から他方に対する射出の完了(または、一方の型締装置21(または22)に対する射出開始から他方の型締装置22(または21)に対する射出開始でもよい)までが、射出装置11または12の1サイクル時間となる。
一方、型締装置21と22では、射出が完了してからシャットオフバルブが閉じられてノズル14が後退されている間は、保圧手段により金型30、34内のキャビティに射出充填された成形材料の圧力を保持して冷却・固化による収縮が防止される。そして、型締装置21と22の一方に対する射出(接合位置P3とP4の一方)の後、型締装置21と22の他方に対する射出(接合位置P3とP4の他方)を行い、その後再び型締装置21と22の一方に対する射出(接合位置P3とP4の一方)を行う前までには成形材料が固化して成形品が成形されており、型開きを行って成形品を取り出し、型を閉じて所定の力で型締されている。射出が完了してから型開きを開始するまでの時間が成形品の冷却時間となる。また、型締装置21と22の、それぞれ型開き開始から次のサイクルでの型開き開始まで(または、一方の型締装置21(または22)に対する射出開始から次の射出開始までの時間でもよい)が、型締装置の1サイクル時間となる。
図5に示すように、最初に、射出装置11はA色の成形材料を供給されており、制御手段は、射出装置11を型締装置21と22に対してそれぞれ対応する接合位置P3、P4に順次交互に移動配置させてノズル14を金型30(34)の導入部に接合し、射出装置11のノズル14と型締装置21、22またはその金型30、34とを結合手段により結合してノズルタッチ力を付与した状態で成形材料を射出充填し、同一形状でA色の成形品を60個成形させる。そして、この接合位置P3とP4との間で移動するとき、射出装置11のノズル14は、シャットオフバルブなどのノズル閉鎖手段により閉鎖されており、ノズル14から成形材料が漏れ出ることはなく、型締装置21と22の金型30(34)の導入部からそれぞれ離れたときから計量を開始することができる。また、型締装置21と22の金型30(34)は、保圧手段が設けられており、射出装置11のノズル14が金型30(34)のスプールブッシュなどの導入部から離脱した後にも金型30、34内のキャビティに射出充填された成形材料を保圧し固化による収縮を防止することができる。
ここで、射出装置11によるA色の成形品の1個あたりの成形サイクルの時間は、図3および図4に示したように、例えば、射出開始から計量時間を含む冷却完了までの時間を50秒(13秒+37秒)、型開閉と成形品の取り出しに10秒で、合計1分を要するものとする。この実施の形態では、射出装置11により型締装置21と22の金型30、34内のキャビティに対して交互に成形材料を順次射出充填してそれぞれ30個づつ交互に成形するために、効率よく成形品を成形することができ、したがって、図5に示したように、1色で60個成形する場合には30分で足りることとなる。そのため、成形材料が比較的長い冷却時間を必要とする材質のものである場合にも、確実に効率よく成形することができる。
さらにこのとき、制御手段は並行して同時に、射出装置12をレール40の端部に位置する準備位置P2に移動させ、B色の供給とその溶融可塑化などの成形材料の射出準備、すなわち、樹脂交換の準備を行わせる。ここで、射出装置11、12のパージと次に使用する色の成形材料を加熱・混錬するなど射出することができるよう準備のための時間を20分とする。したがって、射出装置11によるA色の成形品60個の成形に要する時間(30分)よりも準備のための時間(20分)が短いことから、容易に且つ確実に樹脂交換を行うことができ、しかも、成形材料である樹脂の色だけでなく種類を変更することなどにより、射出装置11、12の温度設定も例えば低くするなど変更する必要がありその設定温度に下がるまで待つ必要がある場合であっても、確実にその設定温度に調整することができ、したがって、次の成形品を適切に成形することができる。
A色の成形品60個の成形が完了すると、制御手段は、射出装置11をレール40の端部に位置する準備位置P1に移動させて、パージ受部51へ射出装置11のそれまで使用していたA色の成形材料のパージを自動で開始して、A色とは異なるC色の供給とその溶融可塑化の成形材料の射出準備、すなわち、樹脂交換の準備を行わせる。ここで、射出装置11の樹脂交換のための時間を射出装置12と同様に20分とする。なお、パージされたそれまでのA色の成形材料を含むパージ材は、パージ受部51の容器に受けられるため、周囲に飛び散るなどして汚染することがない。
これと同時に、制御手段は、B色の成形材料が供給された射出装置12を準備位置P2から射出装置12を型締装置21と22に対してそれぞれ対応する接合位置P3、P4に順次交互に移動配置させて、同一形状でB色の成形品を60個成形させる。このB色の成形品の1個あたりの成形サイクルの時間は、A色と同様に、合計1分を要し、型締装置21と22でそれぞれ30個づつ成形するために、60個成形する場合には30分を要するものとする。
以後同様に、射出装置11のA色からC色への樹脂交換が完了して待機している状態で、射出装置12によるB色の成形品の成形が完了すると、制御手段は、射出装置11を準備位置P1から移動させ、接合位置P3、P4に順次交互に移動配置させて、同一形状でC色の成形品を60個成形させ、その間に、射出装置12を準備位置P2に移動させてB色の成形材料をパージさせてD色の成形材料に樹脂交換する。
続いて、射出装置12のB色からD色への樹脂交換が完了して待機している状態で、射出装置11によるC色の成形品の成形が完了すると、制御手段は、射出装置12を準備位置P2から移動させ、接合位置P3、P4に順次交互に移動配置させて、同一形状でD色の成形品を60個成形させ、その間に、射出装置11を準備位置P1に移動させてC色の成形材料をパージさせてE色の成形材料に樹脂交換する。
その後、射出装置11のC色からE色への樹脂交換が完了して待機している状態で、射出装置12によるD色の成形品の成形が完了すると、制御手段は、射出装置11を準備位置P1から移動させ、接合位置P3、P4に順次交互に移動配置させて、同一形状でE色の成形品を60個成形させ、その間に、射出装置12を準備位置P2に移動させてD色の成形材料をパージさせてF色の成形材料に樹脂交換する。
さらに、射出装置12のD色からF色への樹脂交換が完了して待機している状態で、射出装置11によるE色の成形品の成形が完了すると、制御手段は、射出装置12を準備位置P2から移動させ、接合位置P3、P4に順次交互に移動配置させて、同一形状でF色の成形品を60個成形させ、その間に、射出装置11を準備位置P1に移動させてE色の成形材料を排出させて、成形を終了し、次いで、射出装置12を準備位置P2に移動させてF色の成形材料を排出させて、成形を終了する。この射出装置11のE色の成形材料の排出と、射出装置12のF色の成形材料の排出とに必要な時間は、例えばそれぞれ10分とする。
以上のように、A色〜F色の6色の同一形状の成形品を各色60個づつ成形する場合に、本発明では、1色で60個の成形品の成形に必要な時間30分の間に、20分間で樹脂交換を行うため、最後に射出装置11、12からそれぞれ成形材料を排出させる時間を含めても、合計で190分の所要時間で済むことから、効率よく各色の成形品を成形することができ、消費電力を節約し、省エネルギ化を図ることができる。
次に、本願発明と比較するための従来の一般的な技術の場合を図6に基づいて説明する。図3に示した従来の一般的な技術では、単に射出装置11’と型締装置21’、および、射出装置12’と型締装置22’がそれぞれ単独で対応する2基の射出成形機を用いて、それぞれ個別に、A、C、E色(射出装置11’と型締装置21’)と、B、D、F色(射出装置12’と型締装置22’)の成形を行う場合を示している。射出装置11’と型締装置21’、および、射出装置12’と型締装置22’の組み合わせで使用する場合では、それぞれ、上述した本発明の実施の形態と同様に、1色の成形品の1個あたりの成形サイクルに要する時間を、例えば、計量時間を含む冷却時間を50秒、型開閉と成形品の取り出しに10秒の合計1分とし、また、樹脂交換のために要する時間を20分とする。
図6に示した従来の一般的な技術では、射出装置11’と型締装置21’、および、射出装置12’と型締装置22’の単独の組み合わせ(1対1の関係)でそれぞれ使用するため、各色60個の成形品を個別に成形するためにそれぞれ60分かかることとなる。そして、各射出装置11’、12’には、各色の個別の成形に要する時間60分に、樹脂交換に要する時間20分が加わるため、射出装置11’と型締装置21’では合計230分である。作業員が1名で樹脂交換を行う場合は、樹脂交換の時間(タイミング)が重なると不都合であるので、射出装置2’と型締装置12’では20分ずらして成形を開始しており、250分かかることとなり、したがって、6色でそれぞれ60個の成形品を成形するために250分の時間を要する、すなわち、本願発明と比較して1時間も余分にかかり、消費電力の合計も大きくなる。
なお、上述した実施の形態では、図1に示したように2基の射出装置11、12と2基の型締装置21、22を備えてなる射出成形機を使用した場合により説明したが、
図2に示したように2基の射出装置11、12と3基の型締装置21、22、23を備えてなる射出成形機を使用する場合には、射出装置11、12のいずれか一方を接合位置P3、P4、P5に順次移動配置させて型締装置21、22、23と対応させて、所定の色または材質の成形材料を射出充填して成形品を成形するとともに、射出装置11、12のいずれか他方を準備位置P1またはP2に移動配置させて樹脂交換を行うことができる。また、型締装置21、22、23による予定個数分の成形時間よりも樹脂交換に要する時間短い場合には、樹脂交換の後に射出装置11を接合位置P3、P4に順次交互に移動配置させて型締装置21、22により成形するとともに、射出装置12を接合位置P4、P5に交互に移動配置させて型締装置22、23により成形し、あるいは、樹脂交換の後に射出装置11、12のいずれか一方を接合位置P3、P4、または、P4、P5に順次交互に移動配置させて型締装置21、22、または22、23により成形するとともに、射出装置11、12のいずれか他方を接合位置P3またはP5に移動配置させて型締装置22または25により成形することもできる。
また、本発明の射出成形機は、樹脂交換を頻繁に行う場合の生産の効率化以外にも、省エネルギ化の目的で使用することができる。図1に示した実施の形態の場合、2回分の計量時間と射出装置の移動時間とを加えた時間よりも両方の型締装置21、22の金型30、34で成形される成形品の成形サイクルが長い場合は、一基の射出装置11または12を完全に休止させて、他の射出装置12または11のみで両方の型締装置21、22の金型30、34に射出して成形を行う。即ち射出装置11、12は、加熱筒13を加熱するための電力などのエネルギを最も消費するので、射出装置11、12のうちの1基だけ作動させることにより、消費エネルギを削減することができる。なお、成形サイクルが短い成形品の成形を行う場合は、両方の射出装置11、12を接続位置P3、P4へ移動させ、対応する型締装置21、22へ射出を行って成形品を成形する(通常の成形)。
さらにまた、本発明の各型締装置の種類については、例えば実公昭50−17963号公報などに知られているように、単一の駆動手段を有しており固定配置された主型締装置と、複数の金型が開閉可能に取付けられ、この金型を主型締装置の駆動方向に対して直交する方向に移動させる副型締装置とを備えてなるものとすることもできる。この場合の射出装置は、固定された主型締装置の位置で射出を行う。そして、射出が完了したら、主型締装置が開放され、副型締装置が主型締装置の駆動方向に対して直交する方向に移動し、射出が完了した金型を取り出し位置に移動させる。この射出が完了して取り出し位置に移動される金型に対しては、副型締装置の移動の間も保圧および冷却が加えられ、冷却完了すると副型締装置が型開きされる。またその間に副型締装置の別の金型が主型締装置により型締され射出が行われる。
本発明は、射出成形機として、金型内に成形材料を射出充填するための射出装置と、取り付けられた金型を型締するための型締装置とが複数設けられており、且つ、型締装置を射出装置と同じか多く配設して、射出装置と型締装置を接合位置と準備位置とに相対的に移動させて成形品を成形するのと並行して成形材料の交換を行うものであれば、適用することができる。それぞれの型締装置に取付けられる金型で成形される成形品は、冷却時間が近いものであればよく、同一の成形品に限定されることはない。
11、12:射出装置、 14:ノズル、 21、22、23:型締装置、 30:固定金型、 34:可動金型、 40:レール、 51、52:パージ受部、 P1、P2:準備位置、 P3、P4、P5:接合位置

Claims (6)

  1. 金型内に成形材料を射出充填するための複数の射出装置と、
    該射出装置以上の数の型締装置と、
    射出装置が型締装置に対して対応してその金型と接続可能である接続位置と、射出装置が型締装置に対して対応しない準備位置とに、各射出装置または各型締装置の少なくとも一方を移動させる移動手段と、
    前記各射出装置または前記各型締装置の少なくとも一方を前記接続位置、または、前記準備位置に移動させるよう前記移動手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする射出成形機。
  2. 前記接続位置において、射出装置と、型締装置または金型とを結合してノズルタッチ力を付与する結合手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の射出成形機。
  3. 射出装置のノズルから成形材料が漏れ出るのを防止するノズル閉鎖手段を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の射出成形機。
  4. 金型内に成形材料を射出充填するための複数の射出装置と、
    該射出装置以上の数の型締装置と、
    射出装置が型締装置に対して対応してその金型と接続可能である接続位置と、射出装置が型締装置に対して対応しない準備位置とに、各射出装置または各型締装置の少なくとも一方を移動させる移動手段とを予め設け、
    前記移動手段により、前記複数の射出装置または型締装置の少なくとも一方を前記接続位置、または、前記準備位置に移動させることを特徴とする射出成形方法。
  5. 前記接続位置で対応する射出装置と型締装置により型締された金型に射出成形を行うと共に、準備位置で射出装置内に残留する成形材料を除去し成形材料の交換を行うことを特徴とする請求項4に記載の射出成形方法。
  6. 前記複数の射出装置と型締装置のいずれか一方を配列固定するとともに、前記複数の射出装置と型締装置のいずれか他方を、いずれか一方の配列と並行して直線移動させることを特徴とする請求項4または5に記載の射出成形方法。
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