JP2010268753A - 充填装置用検知構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、上記従来の検知構造の欠点を改善すること、即ち、検知手段による検知をより正確に行うことができる充填装置のケーシング検知構造を提供すること。
【解決手段】原料吐出口を有する充填ノズルと、充填ノズルの外周に装着されたケーシングの終端を検知する光電センサを備えた充填装置用検知構造であって、光電センサは、透明部を有する保護ケース内に収納されているとともに、保護ケース内にエアを供給するエア供給手段が保護ケースに設けられている。更に、エア供給手段は、保護ケース内に設けられていて、透明部の内面に向けてエアを噴射するエアノズルを備えていてもよく、更に、透明部の外面に向けてエアを供給する第2のエア供給手段を設けていてもよく、更に、ケーシングに向けてエアを供給する第3のエア供給手段を設けていてもよい。
【選択図】図9

Description

本発明は、天然腸ケーシングまたは人工ケーシングを使用して連鎖状の充填物、例えば、ソーセージ等を製造する充填装置の検知構造、特に、ケーシングの検知構造に関する。
従来の連鎖状ソーセージ製品は、原料を羊腸、豚腸などの動物の腸のケーシングや、セルロースケーシング・コラーゲンケーシングなどの人工ケーシング内に充填することによって製造される。ところで、充填装置は自動運転されて1本のケーシングへの充填を終了させるので、ケーシングの終端を正確に検知して迅速に新しいケーシングを装着する必要がある。
図12に従来の検知構造を示す。充填装置1は、肉等の原料をケーシング2に送る充填ノズル3、原料を充填ノズル3に送る充填ポンプ4、充填ノズル3を回転する充填ノズル回転手段5(図ではプーリのみを示す。)、ケーシング2と係合する制動部材6、及び原料が充填された充填ケーシング7を狭窄するピンチャー装置8等を有しており、充填ポンプ4から充填ノズル3内に原料を送り、充填ノズル3の外周に装着したケーシング2を充填ノズル3及び制動部材6とともに回転させることにより、充填ノズル3内の原料をケーシング2内に充填し、原料が充填されたケーシング7をピンチャー装置8により狭窄している。
また、充填ノズル3には、ケーシング押し部材9が移動可能に装着されており、このケーシング押し部材9は、ケーシング2の後端部2aを前方側であるピンチャー装置8側に押している。符号10は、ケーシング2の後端部2aの終端を検知するための検知手段であり、この検知手段10によりケーシング2の終端を検知すると充填ポンプ4、充填ノズル3及び制動部材6の回転等を停止する。その後、再度充填ノズル3に新たなケーシング2を装着し、運転を続行することになる(特許文献1参照)。
特許第3723656号公報
上記した検知構造は、検知手段によりケーシングの終端を検知し、充填装置の運転を良好にすることができるが、ケーシングの終端を検知するためには検知手段をケーシングの近傍に置く必要がある。ところで、上記した充填装置は、湯水で洗浄したり、充填装置を停止して新たなケーシングを装着したりするため、どうしても充填装置上には水及び原料等が飛び散ってあちこちに付着するが、そのような水等が検知手段に付着すると正確な検知ができなくなる。
そのような弊害をなくすため、検知手段を検知部を除いてカバーで覆うことが考えられるが、例え、検知手段をカバーで覆ったとしても飛び散る水等が検知部に付着する弊害を完全に防止することはできない。
充填装置の検知手段を完全に覆う保護ケースが考えられる。ところで、充填装置は汚れるため、充填作業が終了すると例えば、室温が10度から15度に設定された充填作業室において、約40度以上の温水で洗浄されその後運転を再開している。すると洗浄時と洗浄後の温度差により洗浄後に保護ケースの内面に結露が生じ、洗浄後の運転時に正確な検知ができないという問題が発生する。
また、例え、保護ケースを設けたとしても、保護ケースの上面に水等が付着し、やはり、連続して正確な検知を行うことができないという恐れが生じる。
更に、上記した検知構造において検知手段の光電センサでケーシングの終端を検知する場合、充填ノズルの長手方向に収縮した状態のケーシング後端部が引き伸ばされないまま光電センサによる照射ポイントを通過してしまう場合があり、やはり、連続して正確な検知を行うことができないという問題が発生する。
本発明の目的は、上記従来の検知構造の欠点を改善すること、即ち、検知手段による検知をより正確に行うことができる充填装置のケーシング検知構造を提供することである。
本発明の特徴とするところは、以下の点にある。
請求項1に係る発明は、原料吐出口を有する充填ノズルと、前記充填ノズルの外周に装着されたケーシングの終端を検知する光電センサを備えた充填装置用検知構造であって、前記光電センサは、透明部を有する保護ケース内に収納され、前記保護ケース内にエアを供給するエア供給手段が、前記保護ケースに設けられている充填装置用検知構造である。
請求項2に係る発明は、請求項1の構成に加え、前記エア供給手段は、前記保護ケース内に設けられていて、前記透明部の内面に向けてエアを噴射するエアノズルを備えていることである。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2の構成に加え、前記透明部の外面に向けてエアを供給する第2のエア供給手段を設けることである。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項の構成に加え、前記ケーシングに向けてエアを供給する第3のエア供給手段を設けることである。
請求項5に係る発明は、請求項4の構成に加え、前記第3のエア供給手段のエア供給方向は、前記充填ノズルの軸心より前記充填ノズルの回転方向側に偏心していることである。
請求項6に係る発明は、請求項4または請求項5の構成に加え、前記ケーシングの後端部を押すケーシング押し部材を、前記光電センサの手前で停止させることである。
請求項7に係る発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか一項の構成に加え、前記光電センサは、発光器及び受光器を有し、前記発光器は、光の三原色の各々を発する3個の発光素子を備え、前記受光器は、光の三原色の各色に各々感応して受光した光量に応じた電気信号を発生することである。
請求項1に係る発明においては、光電センサを透明部を有する保護ケース内に収納し、保護ケース内にエアを供給するエア供給手段を設けることにより、光電センサへの水等の直接の付着を防止することができるとともに、例え、保護ケースの透明部の外面に水等が付着したとしても透明部を流れ落ちたり、或いは布またはエア等の手段により容易に取り除くことができるようになり、光電センサによるケーシングの検知を正確に行うことができる。また、温度差により保護ケース内面に結露が生じる弊害を防止することができ、光電センサによるケーシングの検知をより正確に行うことができる。また、温度差により光電センサに結露が生じることを原因とした光電センサの早期故障を防止することができる。
請求項2に係る発明においては、透明部の内面に向けてエアを噴射するエアノズルを設けることにより、温度差により保護ケース内面に結露が生じたりする弊害を、少ないエアで効率的に防止することができる。また、温度差により光電センサに結露が生じることを原因とした光電センサの早期故障を防止することができる。
請求項3に係る発明においては、透明部の外面に向けてエアを供給する第2のエア供給手段を設けることにより、保護ケースの外面に付着する水及び原料等をエアにより自動且つ連続して取り除くことができ、光電センサによるケーシングの検知をより正確に行うことができる。
請求項4に係る発明においては、ケーシングに向けてエアを供給する第3のエア供給手段を設けることにより、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に係る発明の効果に加え、特に天然腸ケーシングの場合、ケーシングの後端部近傍から後端部の終端にかけての収縮状態をより確実に引き伸ばすことができ、その結果、光電センサによる引き伸ばされたケーシング終端の検知をより正確に行うことができる。また、ケーシング後端部が引き伸ばされることによりケーシング終端近傍まで原料を充填することができる。
請求項5に係る発明においては、第3のエア供給手段のエア供給方向を、充填ノズルの軸心より充填ノズルの回転方向側に偏心させることにより、請求項4に係る発明の効果に加え、特に天然腸ケーシングの場合、ケーシングが充填ノズルに巻き付く弊害をより確実に防止することができる。
請求項6に係る発明においては、ケーシングの後端部を押すケーシング押し部材を、光電センサの手前で停止させることにより、請求項4または請求項5に係る発明の効果に加え、特に天然腸ケーシングの場合、ケーシング押し部材が停止した以降ではケーシング後端部はフリーの状態になり、収縮状態のケーシングに作用する充填ノズルの軸心方向の押圧力が減少することにより、ケーシング後端部はより確実に引き伸ばされるようになり、充填ノズルへの巻き付きをより確実に防止することができるとともに、光電センサによる引き伸ばされたケーシング終端の検知をより正確に行うことができる。更に、ケーシング後端部が引き伸ばされることによりケーシング終端近傍にまで原料を充填することができる。
請求項7に係る発明においては、光電センサを、光の三原色の各々を発する3個の発光素子を備えた発光器と、光の三原色の各色に各々感応して受光した光量に応じた電気信号を発生する受光器とからなるものとすることにより、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に係る発明の効果に加え、特に天然腸ケーシングの場合、ケーシングの終端をより確実に検知することができる。即ち、収縮したケーシングから受光する光量と、引き伸ばされたケーシングから受光する光量と、充填ノズルから受光する光量とは異なるため、このように異なる光量を検知できる光電センサを用いて充填ノズルから受光する光量を検知することにより、ケーシング終端から充填ノズルへの移行時期を正確に検知することができるようになる。
本発明の充填装置用検知構造の正面図 本発明の充填装置用検知構造の平面図 図1のA−A線方向から見た図 保護ケース近傍の拡大断面図 図4のB−B線方向から見た図 図6(A)は、保護ケースの透明部の外面に向けてエアを供給するエアノズルの先端を横から見た図、図6(B)は、そのエアノズルの先端を下から見た図 保護ケース内にエアノズルを設ける例の拡大断面図 図7のC−C線方向から見た図 第3のエア供給手段(ケーシング用エアノズル)近傍の拡大断面図(但し、上面用エアノズルは省略) 残り少なくなったケーシングの終端部近傍の状態を示す図 図10より更に残り少なくなったケーシングの終端近傍の状態を示す図 従来の充填装置用検知構造を示す図
以下、図を参照して本発明の実施例について説明する。なお、図1において充填ポンプ22側を後方側とし、ピンチャー装置45側を前方側とし、前後方向に直交する側を左右方向側と呼ぶ。充填装置20は、充填ノズル21、充填ポンプ22、制動機構34(図9)及びピンチャー装置45等を有する。
そして、充填ノズル21及び充填ポンプ22等は、第1の架台23上に載置され、制動機構34及びピンチャー装置45等は、第2の架台24上に載置される。なお、第2の架台24は、第1の架台23に対してヒンジ軸25を中心にして回動自在にされており、オペレータHが充填ノズル21に新しいケーシングを装着する際、第2の架台24を回動して充填ノズル21に新しいケーシングを装着することになる(図2)。
充填ノズル21は、丸パイプ状の直管部材であり、水平に設けられ、その一端は前記充填ポンプ22に連結され、その他端は開放状態にされて原料の吐出口21aを形成する。そして、充填ノズル21の外周には収縮され複数のジャバラ状のしわを有するケーシング35が装着される。このケーシング35は、羊及び豚等の天然腸で作られたものである。また、前記第1の架台23上には第1ブロック26が設けられる。充填ノズル21は、この第1ブロック26内を貫通するとともに内部の軸受27に回転自在に軸支される第1プーリ21bに取り付けられている。
第1ブロック26内には、更に中間軸28が回転自在に軸支され、充填ノズル21と中間軸28とは、第1プーリ21b、中間軸28に取り付けられる第2プーリ28a及び第1ベルト29を介して連結される。また、中間軸28は、充填ノズル回転手段である充填ノズル回転用モータ30と第2ベルト31を介して連結されており、充填ノズル回転用モータ30は、第2ベルト31、中間軸28及び第1ベルト29を介して充填ノズル21を回転する(図2)。
前記中間軸28は、更にクラッチ32を介して第2の架台24上の第2ブロック33に設けられる制動機構34と連結される。この制動機構34は、図9に示すように、回転体プーリ34a、制動部材34b及び制動部材押え34cを有する。
そして、回転体プーリ34aは、前記中間軸28に図示しないベルトを介して連結されており、中間軸28に連動して回転する。また、制動部材34bは、複数のリング状のゴム製のパッキンからなり、その内周端は先細り形状とされ、その先端で引き伸ばされたケーシング35を充填ノズル21上に押圧する。前記制動部材押え34cは、その外周面が回転体プーリ34aの内周面に螺合され、その前方側の先端で前記制動部材34bを押圧する部材であり、制動部材34bとともに回転体プーリ34aにより回転される。この制動機構34により、ケーシング35を充填ノズル21とともに回転し、充填ノズル21の吐出口21aの前方側でケーシング35に捻りを与える。
前記充填ポンプ22は、図示しないモーターにより可変制御され、肉等の原料を充填ノズル21の中空部に送り出し、後記の光電センサ62からの信号を受ける図示しない制御装置によりその駆動が停止される。
符号40は、ケーシング押し部材である。ケーシング押し部材40は、円板部40a及び円板部40aの中央から外方に直交する形態で突き出る柱体部40bからなる一体の部材であり、柱体部40bの中心には充填ノズル21の外径より大きい内径の開口を有し、この開口を充填ノズル21の外周に挿入することにより、ケーシング押し部材40は、充填ノズル21の外周上を前後方向に移動可能とされる。そして、柱体部40bの先端でケーシング35の後端部35Eを前方側へ押圧し、充填ノズル21の軸心X方向に収縮した状態のケーシング35Aを前方側に押す。
符号41は第5のエア供給手段である押し用エアノズルである。押し用エアノズル41は、図1で示すように、第1ブロック26に隣接して第1の架台23の上方部位に取り付けられている。押し用エアノズル41にはケーシング押し部材40に向いた小径のエア噴射口41aが設けられている。
符号42は第4のエア供給手段である戻し用エアノズルである。戻し用エアノズル42は、図9で示すように、第2の架台24に取り付けられたエアノズル支持板36に取り付けられている。戻し用エアノズル42にはケーシング押し部材40に向いた小径のエア噴射口42aが設けられている。
符号43はケーシング押し部材40を後記の光電センサ62の後方側で停止させるためのストッパーである。ストッパー43は、図3と図9で示すように、第1の架台23の上方部位に取り付けられたストッパー支持板44に固着したねじ部材44aに、充填ノズル21の軸心X方向に位置調整可能に取り付けられている。
ケーシング押し部材40は、押し用エアノズル41(図1)からのエアにより前方側に押され、更に、後記保護ケース55の近傍の上方に設けられる前記した戻し用エアノズル42(図1、図3)により後方側に戻される。なお、このケーシング押し部材40は、押し用エアノズル41から1秒間供給されるエアにより前方側に押され、次いで、戻し用エアノズル42から0.3秒間供給されるエアにより後方側に戻されるというように、それぞれのエアノズル41、42から順次間欠的にエアを供給し、ケーシング押し部材40を前後方向に移動させながら前方側に移動されるようにしている。
このようにケーシング押し部材40を前後方向に移動させながら前方側に移動することにより、ケーシング35の後端部35Eに常時かかる力を緩めることができ、ケーシング35の後端部35Eが充填ノズル21に巻き付く弊害を低減することができる。更に、後記する様に、収縮状態のケーシング35Aが制動部材34bから引き出されやすくなる。なお、ケーシング押し部材40を連続的に前方側に移動するようにしてもよい。
そして、後記保護ケース55より若干後方側には、前記したストッパー43が設けられており、ケーシング押し部材40がこのストッパー43に当接するとそれ以上の前進、即ち、ケーシング35の後端部35Eを押す動作が阻止される。ケーシング押し部材40に押されなくなって、フリーの状態となった収縮状態のケーシングの後端部35Eを充填ノズル21の軸心X方向に引き伸ばされた一枚状態の後端部35Eにするために、後記する第3のエア供給手段であるケーシング用エアノズル70を設け、このケーシング用エアノズル70により、後記するピンチャー装置45によって引っ張られて前方側に移動する後端部35Eに向けてエアを噴出するようになっている。このようにしてケーシングの後端部35Eを確実に引き伸ばし、光電センサ62によるケーシングの終端35EEをより確実に検知できるようにしている(図11)。
符号45はピンチャー装置であり、該ピンチャー装置45は、原料が充填された充填ケーシング46を狭窄して充填ノズル21の前方へ搬送するものである。ピンチャー装置45は、一対の巻掛伝動手段47を平行に配置してなるもので、それぞれの巻掛伝動手段47は、駆動軸48と、従動軸49と、駆動軸48と従動軸49との間に巻回されるチェーン50を有するとともに、チェーン50には複数個のラグ51と複数個のピンチャー部材52を有している。なお、前記ラグ51は充填ケーシング46の外周を挟み込む部材であり、前記ピンチャー部材52は、充填ケーシング46に端部を形成させるとともに、その端部に捻りを生じさせるための断面略V字状の部材である。
そして、平行に配置される一対の巻掛伝動手段47が回転すると、それぞれの巻掛伝動手段47の複数個のラグ51は、充填ケーシング46を挟み込む形態で前方側に送り、それぞれの巻掛伝動手段47の複数個のピンチャー部材52は、充填ケーシング46を絞り、端部を形成する。その結果、充填ノズル21の回転によりその絞り箇所に捻り部が形成される。
充填装置の作用について簡単に説明する。第2の架台24を開き、充填ノズル21にケーシング35を装着し、その先端を手で充填ノズル21の前方に引き出して充填ノズル21の先端である吐出口21aから所定長さ垂下させる。装置の運転が開始されると、吐出口21aから垂下したケーシング35に連続的に定量の原料が吐出され、形成された充填ケーシング46は充填圧力によって、充填ノズル21上のケーシング35を引き出しながらピンチャー装置45へ向かって移動する。
ピンチャー装置45のピンチャー部材52が充填ノズル21上のケーシング35の外周に近接して、吐出口21aの後方から前方に向かって移動してゆき、吐出口21aに近い位置にて充填ケーシング46の狭窄を開始する。ピンチャー部材52は駆動軸48を中心にした移動を続けて充填ケーシング46の狭窄を完了させた後、狭窄状態を保持したまま充填ケーシング46を充填ノズル21の軸心Xに沿って引っ張り前方へ搬送する。充填ケーシング46をピンチャー部材52で引っ張り搬送するので、充填ノズル21上のケーシング35は、制動機構34の作用をも受け充填ノズル21の軸心X方向に前方側に引き伸ばされつつ移動して、充填ノズル21の軸心X方向に収縮したケーシング35Aを引っ張り、該収縮したケーシング35Aは引き伸ばされつつ、その径を縮小させられて、一枚状態のケーシング35Bとなる。
充填ノズル21上で、充填ノズル21の軸心Xに沿って形成されている一枚状態のケーシング35Bは常に引っ張られているので、充填ノズル21の外周への接触程度を強め充填ノズル21と共に回転しながら、吐出口21aから引き出されてゆく。充填ケーシング46は充填ノズル21と共に連続回転する一枚状態のケーシング35Bによって狭窄箇所に連続した捻りが与えられる。
後続するピンチャー部材52による次なる狭窄が終了するまで、上記ケーシング35の捻りは続けられる。ピンチャー部材52は一定速度で連続移動を継続し、充填ポンプ22は吐出口21aから引っ張り出された一枚状態のケーシング35B内に原料を連続的に吐出し、複数の充填ケーシング46が連続して形成されてゆく。
そして、充填中、ケーシング35の後端部35Eは間欠駆動するケーシング押し部材40により、前方側に押されて制動部材34bに押し付けられるとともに(図1)、ケーシング35には、後記する第3のエア供給手段であるケーシング用エアノズル70からエアが噴射され、ケーシング35の収縮部35Aに後記するようなケーシング割れ71を形成する(図9)。
その後、ケーシング押し部材40はストッパー43に当接し、ケーシング35の後端部35Eを押さなくなる。するとそれ以後、ケーシング用エアノズル70からのエアは、引き続きケーシング割れ71を形成し続ける(図9)。ケーシング割れ71より後方側に形成されている収縮状態のケーシング後端部35Eは、ケーシング割れ71より前方側のケーシング35によって引っ張られながら前方側に引き伸ばされてゆく(図9と図10)。そして、ケーシング35の終端35EEが現れると光電センサ62が終端35EEに引き続いて現れる充填ノズル21の反射光量を検知し(図11)、制御装置はその信号を受けて充填ポンプ22等の全ての運転を停止させる。
続いて本発明の特徴の一つである保護ケース55について説明する。保護ケース55は、キャップ部56、胴部57及び底部58を有する断面円形の筒状部材である。前記キャップ部56は、保護ケース55の上端部を形成する透明なアクリル製の蓋状部材であり、少なくともその上面部を透明部56aとしている。また、その内周面には雌ねじが形成される。
前記胴部57は、上下が開口した筒状のナイロン樹脂製の部材であり、その上端外周面には雄ねじが形成され、その下端内周面には雌ねじが形成され、その上部にキャップ部56がパッキン62dを介して螺合されることにより上端ねじ部56bを形成している。
前記底部58は、金属製の部材であり、その外周面には雄ねじを有するとともに、上下方向に貫通した小径開口58a及び大径開口58bを有する。そして、その外周面の雄ネジに前記胴部57の雌ねじがパッキン62dを介して螺合されることにより下端ねじ部57aを形成している。また、小径開口58aには、図4に示すように、コンプレッサ59及びフィルター60が連結されており、コンプレッサ59からのエアでありフィルター60で水分やゴミを濾過されたエアを矢印(1)、(2)で示すように小径開口58aを介して保護ケース55内に導入し、矢印(3)で示すように流すことにより透明部56a内面56a1の結露の発生を防止する。前記大径開口58bは、光電センサ62のリード線62cを外部に引き出すためのものであり、且つ小径開口58aを介して保護ケース55内に導入したエアを矢印(4)、(5)で示すようにこの大径開口58bより保護ケース55の外部へ排出する。
このように保護ケース55内に導入したエアを保護ケース55外部へ排出して、保護ケース55内のエアの入れ替えを順次行うので、保護ケース55内の結露の発生を防止できるとともに、光電センサ62に生じ得る結露も防止できる。なお、外部へのエア排出のための孔とリード線62c取り出しのための孔とを大径開口58bで兼用させたので、底部58、すなわち保護ケース55のコンパクト化が可能となり、充填ノズル21の吐出口21aに対する光電センサ62の配置位置の調整範囲を大きくとることができる。
保護ケース55の3部材が組み立てられた後では、小径開口58a及び大径開口58bを除いてパッキン62dにより密閉され、上方から保護ケース55内への水等の浸入を防止する。なお、保護ケース55は、3分轄のものとして説明したが、内部に光電センサ62を収納することができれば1体のもの、2分轄のもの或いは4分轄以上のものでもよいし、更にその形状も楕円或いは矩形状等であってもよい。特に、左右方向側に細長い、矩形状とすると、保護ケース55をより制動機構34側に近接して設けることができるようになり、保護ケース55をコンパクトにすることができるとともに、その配置を容易にし且つ配置の自由度を高めることができる。
そして、この保護ケース55は、図3及び図9に示すようにその透明部56aが充填ノズル21に対向するように充填ノズル21の斜め下方に設けられており、保護ケース55内に設けられる光電センサ62によりケーシング35の下方を検知する。また、前記底部58には、ブラケット61が取り付けられ、このブラケット61は前記第2の架台24にビス61aにより取り付けられている。
なお、保護ケース55を斜め下方に設けることにより、オペレータH(図2)による透明部56aの上面56a2の汚れの確認が容易になるとともに、上面56a2が上側にあることにより汚れが流れやすくなる。また、保護ケース55にキャップ部56を設けることにより、透明部56aに傷が付いたり色あせたりした場合、その部品のみの交換で済むため費用を抑えることができる。更に、外形を円形にすることにより部品構成が少なくすみ、更にOリングが使用できる等、シール構造が容易になり、且つ外面に水が溜まりにくくなる。
保護ケース55内には光電センサ62が設けられる。光電センサ62は、発光器62a及び受光器62bを有する反射型のものであり、底部58から立設する支持板64にビス64aで取り付けられる。前記発光器62aは、光の三原色の各々を発する3個の発光素子を備えており、前記受光器62bは、光の三原色の各色に各々感応して受光した光量に応じた電気信号を発生することができるもので、例えば、キーエンス社製の光電センサ(CZ−H35S)を用いることができる。
そして、光電センサ62の発光器62a及び受光器62bは、保護ケース55の透明部56aに対向して設けられる。保護ケース55は、上記したようにその透明部56aが充填ノズル21に対向するように充填ノズル21の斜め下方に設けられており(図3)、図3及び図9に示すように発光器62aの光Fをケーシング35の下方に当て、その反射光を受光器62bにより検知することになる。
上記構成により照射ポイントPが充填ノズル21の下方側に位置するので、照射ポイントPが充填作業室の照明の影響を受けにくくなり、光電センサ62によるケーシング35の検出誤差が生じにくくなる。なお、光電センサ62に接続されるリード線62cは大径開口58bから外部に引き出されている。、また、大径開口58bは、リード線62cが余裕を持って引き出される大きさであり、エアの排出を可能にしている。
ところで、光電センサ62の検出精度は透明部56aの透明度や平面度の影響を受ける。このことを考慮して、光電センサ62の上面62Aと透明部56aの内面56a1との対面間隔Dを可変とする調整機構を設けるとよい。調整機構は、例えば支持板64への光電センサ62の取り付け高さを調整可能としたり、或いは、胴部57への透明部56aの取り付け高さを調整可能とする構成にしてもよい。
光電センサとして、発光器62aから光の三原色を発し、受光器62bで光の三原色を受光するものを用いることができるが、ケーシング35の色により検出したり検出しなかったりが生じる。しかし、充填ノズル21の軸心X方向に収縮した状態のケーシング35と充填ノズル21の軸心X方向に引き伸ばされた状態のケーシング35と充填ノズル21とは反射する光量がそれぞれ異なるとともに、上記した光電センサ62は、充填ノズル21の軸心X方向に収縮した状態のケーシング35と充填ノズル21の軸心X方向に引き伸ばされた状態のケーシング35と充填ノズル21との異なる光量をそれぞれ検知することができるため、前記光電センサ62を用いることにより、ケーシング35の後端部35Eの終端35EEをより確実に検知することができる。
なお、光電センサ62は透過型のものでもよく、また、レーザーセンサをはじめとする公知な他の光電センサであってもよい。更にエアは常時供給されているが、結露を生じる時間帯のみに、エアを限定供給するようにしてもよい。
光電センサ62の照射ポイントP(光電センサ62の一点鎖線で示す軸心の線と充填ノズル21の交点であって、小丸で示す点)を図9に示す。照射ポイントPは、ケーシング押し部材40がストッパー43に当接する位置から前方側の位置であって、第3のエア供給手段であるケーシング用エアノズル70の噴射口70aより噴射されたエアがケーシング35に当たる後記する衝突部Tより前方側に設けられている。しかし、照射ポイントPは、衝突部Tと充填ノズル21の軸心X方向で同じ位置、もしくは、検知誤差を生じさせない範囲で若干後方側に設けられてもよい。いずれにしても照射ポイントPは、原料の停止信号を受信した充填ポンプ22が原料の停止を完了させる前に、照射ポイントPを通過したケーシング35の後端部35Eが充填ノズル21の吐出口21aに到達しないような位置に設けられる。
図7及び図8に保護ケース55内にエアを供給するための異なる例を示す。図4及び図5のものはエアを小径開口58aから噴出させて保護ケース55内に供給するものであるが、この図7及び図8に示すものは内部にエアノズルを設けるものである。即ち、図に示すように、小径開口58aには、エアノズル63が設けられる。
このエアノズル63は小径開口58aに立設する形態で設けられており、その先端は透明部56aの近傍に開口している。そして、図4に示すものと同様に、コンプレッサ59及びフィルター60が連結されており、コンプレッサ59からのエアでありフィルター60で水分やゴミを濾過されたエアを矢印(1)、(2)で示すように小径開口58a及びエアノズル63を介して保護ケース55内に導入し、矢印(3)で示すように透明部56aの内面56a1に直接当てることにより透明部56a内面56a1の結露を防止する。
このようにエアノズル63からのエアは、透明部56aの内面56a1に直接当てられており、該内面56a1の結露を少ないエアでより確実に防止することができ、結果的に光電センサ62の検知精度を高めることができる。また、温度差により光電センサ62に結露が生じることを原因とした、光電センサ62の早期故障を防止することができる。なお、前記エアノズル63からのエアは常時供給されるが、結露を生じる時間帯のみに、エアを限定供給するようにしてもよい。
小径開口58aには、エアを保護ケース55に供給するためのチェーブ58a1が継手58a2を介して接続されており、大径開口58bには、エアを保護ケース55から排出するためのチェーブ58b1が継手58b2を介して接続されており、チェーブ58b1は所望な場所まで延びていて、その場所でエアをチェーブ58b1から外部に排気する。なお、チェーブ58b1内には光電センサ62のリード線62cが通っており、リード線62cはチェーブ58b1によって保護されている。
また、保護ケース55を取り付けているブラケット61には、第2のエア供給手段である上面用エアノズル65が設けられる。この上面用エアノズル65は、その先端に略直角に折り曲げられた先端部66を有し、上面用エアノズル65がブラケット61に取り付けられると、先端部66は保護ケース55の上面56a2内に若干入り込み、且つその軸線66Aは上面56a2に交叉する方向に伸びた状態になる。
前記先端部66の下方には、図6に示すように横長で矩形状のノズル開口66aが上面56a2に略平行な状態で上面56a2に対面するように設けられており、このノズル開口66aからエアを保護ケース55の上面56a2に噴射する。保護ケース55の上面56a2にエアが噴射されると、エアは、上面56a2に衝突しつつ上面56a2に沿って流れ、上面56a2の水及び原料等を取り除く。
このように上面56a2近傍から上面56a2に直接エアを吹き付けることにより、少ないエアで上面56a2の水及び原料等を効率的に取り除くことができる。なお、上面用エアノズル65からのエアは、0.3秒間噴射し、1秒休止するというように間欠的に噴射している。しかし、連続的に噴射するようにしてもよい。
ノズル開口66aは光電センサ62の発光器62aと受光器62bから偏心して配置されており(図5)、更に、ノズル開口66aの大きさは発光器62aと受光器62bの上面面積よりも小さく設定されているが、エアノズル63から噴射されるエアによって、発光器62aと受光器62bの光を遮る原料等を上面56a2から確実に吹き飛ばすことができる。なお、このノズル開口66aの大きさは必要に応じて可変可能であり、例えば、保護ケース55の全上面をカバーできる大きさであってもよい。
符号70は、第3のエア供給手段であるケーシング用エアノズルである。このケーシング用エアノズル70は、図9に示すように第2の架台24に取り付けられたエアノズル支持板36に、小径の噴射口70aを下にするとともに、若干後方側に傾斜する形態で取り付けられる。
前記噴射口70aはケーシング35の近傍に位置しており、噴射口70aからエアをケーシング35に向けて噴射すると、エアが当たる衝突部T(ケーシング用エアノズル70の一点鎖線で示す軸心の線と充填ノズル21の交点であって、小丸で示す点)のケーシング35を充填ノズル21上に押しつける。するとエアは軸心の線を中心に拡がってケーシング35に衝突するので、その箇所にケーシング割れ71が発生する。
ところで、ケーシング35はケーシング押し部材40で押しすぎると、制動部材34bとケーシング押し部材40との間に挟まれて押圧されている収縮状態のケーシング35A(図1)が制動部材34bから引き出されにくくなって、収縮状態にあるしわが伸びにくくなるため、上記したようにケーシング押し部材40を間欠的に押すことにより収縮状態にあるしわを伸びやすくしている。
上記したように、ケーシング用エアノズル70によりケーシング割れ71を生じさせると、そのケーシング割れ71から前方側(制動部材34b側)のケーシング35Aはケーシング押し部材40からの押される力が弱まり、しわが伸びやすくなる。そのため、間欠的に動作するケーシング押し部材40との併用により、薄い天然腸ケーシングであっても破れる危険性を大幅に減少させて使用することができるようになる。
次に、収縮状態のケーシングの後端部35Eが引き伸ばされる作用について説明する。
ケーシング割れ71より前方側の収縮状態のケーシング35Aは一枚状態のケーシング35Bによって引っ張られて、制動部材34bから順次、前方側に引き出されてゆく(図1)。収縮状態のケーシング35Aが制動部材34bから引き出されるにつれて、制動部材34bからケーシング割れ71へ向かって一枚状態のケーシング35Bが延びて増加して行き(図9)、遂には、ケーシング割れ71が消滅して、制動部材34bと衝突部Tとの間には充填ノズル21の軸心X方向に引き伸ばされた一枚状態のケーシング35Bが形成される(図10)。
一方、ケーシング押し部材40がストッパー43に当接した以降において、ケーシング押し部材40がストッパー43に対して矢印で示すように前進と後退とを繰り返すように(図10)、エアノズル41、42から順次エアを間欠的にケーシング押し部材40に供給する。ケーシング押し部材40がストッパー43から後方側に離反すると、回転する収縮状態のケーシング後端部35E自身が有する後方側へのしわ伸長力によって、収縮状態のケーシング後端部35Eが後方側に引き伸ばされてその収縮程度が軽減し(図10)、その結果、ケーシング後端部35Eの充填ノズル21への巻き付きの弊害を減少できる。なお、後方側に引き伸ばされるケーシング後端部35Eからケーシング押し部材40が離反するように、戻し用エアノズル42からのケーシング押し部材40へエア供給量を増やしてもよい。
衝突部Tより後方側に形成されている収縮状態の後端部35Eは、一枚状態のケーシング35Bによって前方側に引っ張られて移動する際に、衝突部T上でケーシング用エアノズル70からのエアによって充填ノズル21に押し付けられる。その結果、収縮状態のケーシング後端部35Eは、前方側に移動しながら終端35EEまで充填ノズル21の軸心X方向に確実に引き伸ばされる(図11)。
図9に示すように、衝突部Tは光電センサ62の照射ポイントPより後方側に設けられている。そのため、前記引き伸ばされたケーシング35の終端35EEを光電センサ62により正確に検知することができるようになる(図11)。結果的に、ケーシング35が収縮した状態で光電センサ62を通過し、大量にケーシング35が残った状態で充填作業が終了するという弊害をなくすことができる。
符号72はストッパー43に当接して停止したケーシング押し部材40を検出するためのケーシング押し部材センサである。ケーシング押し部材センサ72は、後記する第2のエア噴射態様のためのみに使用されるものであり、図3及び図9で示されるように、ストッパー43の後方側に固着したセンサブラケット73に取り付けられている。センサ72は、検出部72aがケーシング押し部材40を検出する様に、センサブラケット73から斜め下方に延びている。
次に、ケーシング用エアノズル70からのエア噴射の態様について説明する。
第1の態様では、充填開始から充填終了までの間、押し用エアノズル41のエア供給と同期させて、ケーシング用エアノズル70からエアを1秒間噴射し、0.3秒休止するというように間欠噴射するようになっている。こうすることによって、充填開始からケーシング押し部材40がストッパー43に当接するまでの間、ケーシング割れ71を収縮状態のケーシング35Aに間欠的に形成させることができる(図1)。
第2の態様として、ケーシング押し部材センサー72からの検出信号によって、ケーシング用エアノズル70からのエアの噴射を開始させて、ケーシング35の後端部35E近傍のみにエアを噴射させるようにしてもよい。このようにすると、ケーシング押し部材40がストッパー43に当接する迄は、ケーシング割れ71を収縮状態のケーシング35Aに形成しないので、収縮状態のケーシング35Aにかかるケーシング押し部材40の押圧力が減少しない。このような態様により、一枚状態となって充填ノズル21上を摺動するケーシング35の移動距離が少なくなるので、充填ノズル21との滑りが悪いケーシング35の使用に適する。なお、ケーシング用エアノズル70からのエアは、連続的に噴射されてもよい。
また、ケーシング用エアノズル70の噴射口70aからのエアの噴射方向は、図3に示すように、充填ノズル21の軸心Xより充填ノズル21の回転方向R側に距離Sずらしている。このような位置に噴射口70aを設けることにより、ケーシング35が必要以上に充填ノズル21に押圧されることなく回転方向Rのエアを受けるので、ケーシング35が充填ノズル21に巻き付く弊害をより低減することができる。
上述したように、本実施例にはケーシング用エアノズル70が設けられているので、制動部材34bへの収縮状態のケーシング35A押圧の制限と、収縮状態のケーシング後端部35Eの前方側への移動の制動とがなされ、その結果、制動部材34bからのケーシング35引き出しが容易となり、且つ収縮状態のケーシング後端部35Eを前方側に確実に引き伸ばすことができる。
本実施例にはストッパー43が設けられているので、制動部材34bへの収縮状態のケーシング35A押圧の制限と、衝突部Tへの収縮状態のケーシング後端部35Eの押圧の制限(充填ノズル21の軸心X方向)とがなされ、その結果、制動部材34bからのケーシング35引き出しが容易となり、且つ収縮状態のケーシング後端部35Eの充填ノズル21への巻き付きが低減し、且つ収縮状態のケーシング後端部35Eを前方側に確実に引き伸ばすことができる。
本実施例では、ケーシング35の充填ノズル21への押し付けをケーシング用エアノズル70からのエアで行い、且つケーシング押し部材40を押し用エアノズル41からのエアで押すようにしたので、制動部材34bからのケーシング35引き出しが容易となり、且つ収縮状態のケーシング後端部35Eの充填ノズル21への巻き付きが低減し、且つ収縮状態のケーシング後端部35Eを前方側に確実に引き伸ばすことができる。
本発明は、上記実施例の構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更可能であり、たとえば、以下のような発明も含んでいる。
1.光電センサは、透明部を有する保護ケース内に収納され、前記保護ケース内にエアを供給するエア供給手段が、前記保護ケースに設けられていることを特徴とする保護ケース。
2.前記エア供給手段は、前記保護ケース内に設けられていて、前記透明部の内面に向けてエアを噴射するエアノズルを備えていることを特徴とする上記1に記載の保護ケース。
3.前記透明部の外面に向けてエアを供給する第2のエア供給手段を設けることを特徴とする上記1または上記2に記載の保護ケース。
4.その他保護ケースの構造に関する発明。
というように、単なる保護ケースに関する発明(なお、その場合、目的は、検知手段による検知をより正確に行うことができる保護ケース構造を提供することになる。)。
5.原料吐出口を有する充填ノズルと、前記充填ノズルの外周に装着されたケーシングの終端を検知する光電センサを備えた充填装置用検知構造であって、前記ケーシングに向けてエアを供給する第3のエア供給手段を設けることを特徴とする充填装置用検知構造。
6.前記第3のエア供給手段のエア供給方向は、前記充填ノズルの軸心より前記充填ノズルの回転方向側に偏心していることを特徴とする上記5に記載の充填装置用検知構造。
7.その他第3のエア供給手段の構造に関する発明。
8.前記ケーシング押し部材に向けてエアを供給する第5のエア供給手段を設けることを特徴とする上記5乃至上記7に記載の充填装置用検知構造。
というように、保護ケースを除いたケーシング押し部材或いは/及び第3のエア供給手段或いは/及び第5のエア供給手段に関する発明(なお、その場合、目的は、実施例として記載した本発明と同じである。)。
20…充填装置 21…充填ノズル
21a…吐出口 21b…第1プーリ
22…充填ポンプ 23…第1の架台
24…第2の架台 25…ヒンジ軸
26…第1ブロック 27…軸受
28…中間軸 28a…第2プーリ
29…第1ベルト 30…充填ノズル回転用モータ
31…第2ベルト 32…クラッチ
33…第2ブロック 34…制動機構
34a…回転体プーリ 34b…制動部材
34c…制動部材押さえ 35…ケーシング
35A…収縮状態のケーシング 35B…一枚状態のケーシング
35E…ケーシング後端部 35EE…ケーシング終端
36…エアノズル支持板 40…ケーシング押し部材
40a…円板部 40b…柱体部
41…押し用エアノズル 41a…エア噴射口
42…戻し用エアノズル 42a…エア噴射口
43…ストッパー 44…ストッパー支持板
44a…ねじ部材 45…ピンチャー装置
46…充填ケーシング 47…巻掛伝動手段
48…駆動軸 49…従動軸
50…チェーン 51…ラグ
52…ピンチャー部材 55…保護ケース
56…キャップ部 56a…透明部
56a1…透明部内面 56a2…透明部上面
56b…上端ねじ部 57…胴部
57a…下端ねじ部 58…底部
58a…小径開口 58a1…チューブ
58a2…継手 58b…大径開口
58b1…チューブ 58b2…継手
59…コンプレッサ 60…フィルター
61…ブラケット 61a…ビス
62…光電センサ 62A…光電センサ上面
62a…発光器 62b…受光器
62c…リード線 62d…パッキン
63…エアノズル 64…支持板
64a…ビス 65…上面用エアノズル
66…ノズル先端部 66a…ノズル開口
66A…ノズル軸線 70…ケーシング用エアノズル
70a…噴射口 71…ケーシング割れ
72…ケーシング押し部材センサ 72a…検出部
73…センサブラケット D…対面間隔
F…光 H…オペレータ
P…照射ポイント R…回転方向
S…距離 T…衝突部
X…充填ノズルの軸心

Claims (7)

  1. 原料吐出口を有する充填ノズルと、前記充填ノズルの外周に装着されたケーシングの終端を検知する光電センサを備えた充填装置用検知構造であって、
    前記光電センサは、透明部を有する保護ケース内に収納され、
    前記保護ケース内にエアを供給するエア供給手段が、前記保護ケースに設けられていることを特徴とする充填装置用検知構造。
  2. 前記エア供給手段は、前記保護ケース内に設けられていて、前記透明部の内面に向けてエアを噴射するエアノズルを備えていることを特徴とする請求項1に記載の充填装置用検知構造。
  3. 前記透明部の外面に向けてエアを供給する第2のエア供給手段を設けることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の充填装置用検知構造。
  4. 前記ケーシングに向けてエアを供給する第3のエア供給手段を設けることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の充填装置用検知構造。
  5. 前記第3のエア供給手段のエア供給方向は、前記充填ノズルの軸心より前記充填ノズルの回転方向側に偏心していることを特徴とする請求項4に記載の充填装置用検知構造。
  6. 前記ケーシングの後端部を押すケーシング押し部材を、前記光電センサの手前で停止させることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の充填装置用検知構造。
  7. 前記光電センサは、発光器及び受光器を有し、前記発光器は、光の三原色の各々を発する3個の発光素子を備え、前記受光器は、光の三原色の各色に各々感応して受光した光量に応じた電気信号を発生することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の充填装置用検知構造。
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