JP2010268073A - Icタグ用アンテナおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来より薄い膜厚で、非接触型記憶媒体に必要とされる低電気抵抗を達成できるICタグ用アンテナと、このICタグ用アンテナを、低コストでかつ効率的に生産することのできる製造方法を提供する。
【解決手段】銀粒子とバインダと水とを含有する水性導電性インクにより、基材3の表面に、電磁波を送受信するアンテナ部1と、ICチップ4と接続される接続部2とを備える所定回路パターンの薄膜状導電膜アンテナを形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ICタグ,ICカード等、無線通信により情報を交換する非接触型記憶媒体に搭載されるアンテナと、その製造方法に関するものである。
近年、その一部に磁気テープを埋設したキャッシュカードやクレジットカード等の接触型記憶媒体に代えて、無線通信により、非接触で情報の読み取りや書き換えが可能なICカード等が普及してきている。また、このICカードの通信・記憶を担うICチップと通信回路(アンテナ)のみからなる小型のICタグが提案され、このICタグを用いたRFID(Radio Frequency IDentification:無線式固体認証)システムは、バーコードに代わる次世代の商品管理方法として開発が急がれている。
これらICカード,ICタグ(RFIDタグ)等の非接触型記憶媒体の認識・書換方法には、現在、電磁波誘導方式と電波方式の二種があるが、いずれの方式においても、これらの通信を担うアンテナ部は、データ送受信可能距離の拡大と、送受信時の損失低減のために、低抵抗であることが必須となっている。
このようなICタグ用のアンテナ回路を形成する方法として、従来、銅線のコイルや針金等をアンテナとして利用する方法や、銅箔やアルミニウム箔等の金属箔を基材に転写する方法、あるいは、プラスチックフィルム等の基材に積層した金属箔に、耐エッチング性インクをアンテナ回路パターンに印刷した後、この金属箔をエッチングする方法等が用いられてきた。
しかしながら、これらの方法は、その生産性には限界があり、大量生産には向いていないことから、昨今、ICタグ用のアンテナ回路(導電回路)を高速で大量に生産する方法として、導電性ペースト(導電インク)をスクリーン印刷等により形成する方法が開発され、実用化されつつある。このような方法に用いる導電性ペーストは、バインダーとして、主にポリエステル樹脂やエポキシ樹脂を使用したものであり、形成されるアンテナ回路としては、体積抵抗値が10-5Ω・cmオーダーのものが得られている(例えば、特許文献1〜5等を参照)。
特開2000−260224号公報 特開2003−16836号公報 特開2003−110225号公報 特開2005−56778号公報 特開2005−259546号公報
ところで、上記のような従来の導電性ペーストを用いて形成されたICタグ用アンテナは、所要の体積抵抗値を得るために、数μm〜数十μm(乾燥時)の膜厚が必要であり、この厚さの導電膜を基材上に固着させるためには、100℃以上で、かつ、数分〜数十分程度の乾燥工程を設けなければならない。そのため、これらの点がボトルネックとなって、ICタグ用途としての生産性およびコスト競争力等が向上しないという問題があった。
また、上記従来のICタグ用アンテナを製造(印刷)する工程に、比較的印刷速度の遅い印刷方法であるフラットシルクスクリーン印刷(印刷速度:1〜2m/分)、あるいは、ロータリーシルクスクリーン印刷(印刷速度:5〜20m/分)が用いられており、これらシルクスクリーン印刷においては、最も細かいスクリーンメッシュを用いても、スクリーン紗厚が約20μm以上となってしまい、膜厚5μm以下の被膜の形成がむずかしいという問題もある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、従来より薄い膜厚で、非接触型記憶媒体に必要とされる低電気抵抗を達成できるICタグ用アンテナと、このICタグ用アンテナを、低コストでかつ効率的に生産することのできる製造方法の提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、銀粒子とバインダと水とを含有する水性導電性インクにより、基材の表面に、電磁波を送受信するアンテナ部とICチップと接続される接続部とを備える所定回路パターンの薄膜状導電膜が形成されているICタグ用アンテナを第1の要旨とする。
また、本発明は、銀粒子とバインダと水とを含有する水性導電性インクを、その表面に所定のパターンのインク保持部が形成されたフレキソ印刷版に保持させる工程と、このフレキソ印刷版に基材を密着させ、上記インク保持部に保持された水性導電性インクを基材の表面に転写する工程と、この転写後に上記転写されたインクを加熱して、上記基材の表面に、アンテナ部およびICチップ接続部を有する所定回路パターンの薄膜状導電膜を形成する工程と、を備えるICタグ用アンテナの製造方法を第2の要旨とする。
そして、本発明は、銀粒子とバインダと水とを含有する水性導電性インクの液滴を、複数のノズルから吐出して、基材の表面に所定のパターンの印刷層を形成する工程と、この印刷後に上記印刷層のインクを加熱して、上記基材の表面に、アンテナ部およびICチップ接続部を有する所定回路パターンの薄膜状導電膜を形成する工程と、を備えるICタグ用アンテナの製造方法を第3の要旨とする。
すなわち、本出願人は、前記課題を解決するため鋭意研究を重ね、その結果、銀粒子とバインダおよび溶媒としての水からなる水性導電性インクを用いて、フレキソ印刷あるいはインクジェット印刷手法等により、基材の表面上に薄膜状の所定回路パターンの導電膜を形成することにより、ICタグ等の非接触型記憶媒体に搭載される通信手段に適した特性のアンテナを構成できることを見出し、本発明に到達した。
本発明は、以上のような知見にもとづきなされたものであり、本発明のICタグ用アンテナは、銀粒子とバインダおよび水を含有する水性導電性インクにより形成されていることから、その製作時や焼却時等にも有害ガスの発生がなく、再利用されず大量消費されるICタグ(RFIDタグ)用途等に使用しても、有機溶剤を含有する導電性ペーストを使用した従来のICタグ用アンテナに比べ、環境への負荷が少ない。したがって、本発明のICタグ用アンテナは、地球環境に優しいICタグ用アンテナとすることが可能である。
また、本発明において、そのなかでも、上記導電膜が、フレキソ印刷により形成されたフレキソ印刷導電膜であるもの、または、インクジェット印刷により形成されたインクジェット印刷導電膜であるものは、上記水性導電性インクを用いることにより、従来のスクリーン印刷を用いたICタグ用アンテナに比べ、非常に薄い導電膜を形成することができ、好適である。したがって、このICタグ用アンテナは、上記水性導電性インクの量、ひいてはこのインクに含まれる高価な銀(銀粒子)の使用量を削減することができる。また、銀(銀粒子)の使用量が少ないことから、このICタグ用アンテナのコストを低減することが可能になる。
さらに、本発明において、そのなかでも、特に、上記銀粒子の平均粒径が0.2〜100nmであるものは、上記フレキソ印刷あるいはインクジェット印刷で導電膜(アンテナ)を形成した場合、薄膜でありながら表面荒れが少なく、その表面から銀粒子が突出することのない、フラットで均一な導電膜を形成できるという利点を有する。
なお、上記水性導電性インクに含有される銀粒子の平均粒径が0.2nm未満の場合、あるいは、銀粒子の平均粒径が100nmを超える場合は、均一で平滑な導電膜を形成できないおそれがある。
また、本発明において、上記導電膜におけるアンテナ部の膜厚が0.1〜5μmであり、このアンテナ部の体積抵抗値が1.0×10-4Ω・cm以下であるものは、従来のスクリーン印刷を用いて形成されたICタグ用アンテナより薄いアンテナでありながら、ICタグ等の非接触型記憶媒体用途に要求される体積抵抗値をクリアすることができる。このICタグ用アンテナの性能は、本発明の構成である、銀粒子とバインダと水とを含有する水性導電性インクを用いた導電膜により、達成されたものである。
そして、本発明において、そのなかでも、特に、上記導電膜におけるICチップ接続部の膜厚が、上記アンテナ部の膜厚(すなわち、アンテナにおける上記接続部以外の部位)より厚く形成されているものは、このICチップと接触する部位(端子部,リード部等)が強化され、荷重等に対する耐性が向上する。したがって、このICタグ用アンテナは、上記アンテナの接続部にICチップ等を実装(圧着)するための荷重が加わった場合でも、このアンテナのICチップ接続部の破損が防止される。
つぎに、本発明のICタグ用アンテナを製造する第1の方法は、銀粒子とバインダと水とを含有する水性導電性インクを、その表面に所定のパターンのインク保持部が形成されたフレキソ印刷版に保持させる工程と、このフレキソ印刷版に基材を密着させ、上記インク保持部に保持された水性導電性インクを基材の表面に転写する工程と、この転写後に上記転写されたインクを加熱して、上記基材の表面に、アンテナ部およびICチップ接続部を有する所定回路パターンの薄膜状導電膜を形成する工程と、を備える。
また、本発明のICタグ用アンテナを製造する第2の方法は、銀粒子とバインダと水とを含有する水性導電性インクの液滴を、複数のノズルから吐出して、基材の表面に所定のパターンの印刷層を形成する工程と、この印刷後に上記印刷層のインクを加熱して、上記基材の表面に、アンテナ部およびICチップ接続部を有する所定回路パターンの薄膜状導電膜を形成する工程と、を備える。
上記2つの製造方法によれば、ICタグ等の非接触型記憶媒体用に適した特性のアンテナを、低コストでかつ高速・効率的に生産することができる。
また、本発明の製造方法において、そのなかでも、上記水性導電性インクの粘度が0.5〜1000mPa・sに調整されている場合は、薄膜でありながら表面荒れが少なく、フラットで均一な表面の導電膜アンテナを、効率よく生産することができる。しかも、この水性導電性インクの粘度は、上記フレキソ印刷および上記インクジェット印刷に適したものであることから、この水性導電性インクの使用量、ひいてはこのインクに含まれる高価な銀(銀粒子)の使用量が削減され、このICタグ用アンテナのコストを低減することができる。なお、上記水性導電性インクの粘度が0.5mPa・s未満の場合、または、1000mPa・sを超える場合は、均一な導電膜を塗工できないおそれがある。
そして、本発明のフレキソ印刷法によるICタグ用アンテナの製造に用いる上記フレキソ印刷版のインク保持部において、上記ICチップ接続部を形成するためのパターン領域が、上記アンテナ部を形成するためのパターン領域より多くのインクを保持するように設計されている場合は、上記導電膜におけるICチップと接触する部位(端子部,リード部等)の膜厚が、その他のアンテナ部位(アンテナ部等)より厚く形成される。したがって、このICタグ用アンテナの製造方法は、上記アンテナの接続部にICチップを実装(圧着)するための荷重が加わった場合でも、このアンテナのICチップ接続部が破損することが防止される。
また、本発明のインクジェット印刷法によるICタグ用アンテナの製造において、上記ICチップ接続部を形成するパターン領域に対する単位面積あたりのインク吐出量が、上記アンテナ部を形成するパターン領域に対する単位面積あたりのインク吐出量より多くなるように制御されている場合も同様、上記導電膜におけるICチップと接触する部位(端子部,リード部等)の膜厚が、その他のアンテナ部位(アンテナ部等)より厚く形成される。したがって、このICタグ用アンテナの製造方法も、上記アンテナの接続部にICチップを実装(圧着)するための荷重が加わっても、このアンテナのICチップ接続部が破損することが防止される。
本発明の実施形態におけるICタグ用アンテナの上面図である。 本発明の実施形態におけるICタグ用アンテナの側面図である。 本発明の実施形態におけるICタグ用アンテナを製造するフレキソ印刷方法を説明する概略構成図である。 この実施形態におけるICタグ用アンテナのアンテナ部を製造するのに用いられるフレキソ印刷版の構造を示す模式図であり、(a)はその平面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。 この実施形態におけるICタグ用アンテナのICチップ接続部を製造するのに用いられるフレキソ印刷版の構造を示す模式図であり、(a)はその平面図、(b)は(a)のB−B線断面図である。
つぎに、本発明の実施の形態を、図面にもとづいて詳しく説明する。ただし、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の実施形態におけるICタグ用アンテナを上から見た平面図であり、図2は、このICタグ用アンテナを横から見た側面図である。なお、これらの図は厚みを強調して描いている。
本実施形態におけるICタグ用アンテナは、ICカード,ICタグ(RFIDタグ)等に用いられるものであり、通常、その端子部位(ICチップ接続部2)にICチップ4等が実装され、このICチップ4等と一体にラミネート(インレット加工)されて、無線通信により情報を交換する非接触型記憶媒体として使用される。
また、このICタグ用アンテナは、ナノオーダーサイズあるいはミクロンオーダーサイズの銀粒子を含有する水性導電性インクを、フレキソ印刷を用いて、フィルム状の基材3の表面(上面)に塗布する方法によって形成されており、図1の平面図のように、略方形状のアンテナ部1,1と、これら左右の各アンテナ部1,1どうしを電気的に接続するブリッジ部と、このブリッジ部から中央側に向かって延びるリード状のICチップ接続部2,2とからなる、所定アンテナパターンの導電膜として構成されている。なお、アンテナ部1の平面形状(回路パターン)は、上記方形(ベタ)状の他、渦巻きコイル状や、その他特殊な波型形状等、対象とする周波数帯に応じて種々のパターンが存在する。
また、図2の側面図のように、上記アンテナのブリッジ部およびICチップ接続部2は、上記アンテナのアンテナ部1より厚く形成されており、ICチップ4の実装作業(圧着)に伴う荷重にも耐えられるように設計されている。
上記基材3は、樹脂あるいは紙等からなるフィルム状またはシート状で、紙基材としては、コート紙,非コート紙の他、合成紙,ポリエチレンコート紙,含浸紙,耐水加工紙,絶縁加工紙等の各種加工紙が使用できる。
また、基材3を構成する樹脂としては、ポリエステル,ポリエチレンテレフタレート,ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリスチレン,ポリビニルアルコール,ポリカーボネート,ポリ塩化ビニル,ポリ塩化ビニリデン,ポリアミド,ポリイミドや、これらの共重合体等、上記カードやタグに用いられる樹脂があげられる。
なお、上記水性導電性インクとの密着性を高める目的で、基材3の表面(インク塗工面)に、予めプラズマ処理やコロナ処理等の表面処理(易接着処理)を施したり、アンカーコート剤や各種ワニス等を塗工しておいてもよい。本実施形態においては、基材3として、コロナ処理したポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを使用した。
また、上記ICタグ用アンテナを構成する水性導電性インクは、銀粒子とバインダと水とを主成分とするもの(低温焼成銀導電性インク)である。ここで、主成分とは、全体の過半を占める成分のことをいい、全体が主成分のみからなる場合も含める趣旨である。
上記銀粒子は、その粒子形状が球状,フレーク状,鱗(りん)片状等の銀粉末であり、加熱(焼成)前の平均粒径(または平均円相当径)が0.2〜100nmの範囲内にあるものである。また、上記銀粒子の平均粒径は、動的光散乱粒子解析装置を用いて光子相関分光法により測定されたものであり、銀粒子の平均粒径が100nmを超える場合は、導電性が低下するか、あるいは、インクの流動性を阻害して、この水性導電性インクの安定性が低下してしまうおそれがある。
なお、上記平均粒径は、粒子の形状が比較的きれいに揃った球状の銀粒子を対象としたものであり、銀粒子がフレーク状,鱗(りん)片状等の不定形ときは、その測定の向きによって、平均粒径が上記範囲を大きく逸脱するミクロンオーダーサイズの粒子が混在する場合もある。しかしながら、このような大きな粒子が混入した場合でも、フレキソ印刷法においては、特に大きな問題とはならない。また、得られるICタグ用アンテナの物性も同等であることを確認している。
また、上記バインダは、例えば、アクリル系,酢酸ビニル系,ポリビニルアルコール系のような親水性を有するの樹脂等を用いて構成されたものや、銀粒子の周囲に(保護コロイドとしての)アミン系分子を配位させた有機錯体化合物等であり、水性導電性インク中では、上記銀粒子の分散安定化剤として機能し、加熱(焼成)後のICタグ用アンテナ中では、主として銀粒子相互間の固定、および、銀粒子と基材の間の密着性向上に寄与する。
そして、本実施形態においては、このバインダと上記銀粒子とが、水を媒体(分散溶媒)として均一に分散しており、上記フレキソ印刷における作業(印刷)性や仕上がり等を考慮して、その水性導電性インクの粘度が0.5〜1000mPa・sになるように、上記水性導電性インクが調整されている。ちなみに、インクジェット印刷を用いてICタグ用アンテナを製造する場合は、上記フレキソ印刷を用いて製造する場合に比べ、同じインク固形分の場合でも、その粘度が低くなるように調整される。
なお、本実施形態における水性導電性インクには、必要に応じて可塑剤,滑剤,分散剤,レベリング剤,消泡剤,酸化防止剤等の各種添加剤を添加してもよい。さらには、有機・無機系の充填剤を適宜添加してもよい。
つぎに、上記ICタグ用アンテナをフレキソ印刷機を用いて製造する方法について説明する。
図3は、本発明の実施形態におけるICタグ用アンテナを製造するフレキソ印刷機の概略構成図であり、図中の符号11は印刷版、12は版胴、13はアニロックスロール、14はステージ、15はスキージ、16はインクタンクを示す。
また、図4および図5は、このフレキソ印刷機で用いられる印刷版11の表面構造(インク保持部)を説明する模式図であり、図4(a),(b)はICタグ用アンテナのアンテナ部1を印刷するための印刷版11の表面構造(アンテナ部印刷用インク保持部11a)を、図5(a),(b)はICタグ用アンテナのICチップ接続部2を印刷するための印刷版11の表面構造(接続部印刷用インク保持部11b)を表す。
まず、本実施形態におけるICタグ用アンテナの製造に用いるフレキソ印刷版について述べる。この印刷版11は、ウレタン系アクリレートのプレポリマーと、アクリレートオリゴマーと、アクリレートモノマー,光重合禁止剤,光重合開始剤等の混合物を、ネガフィルムを通した紫外線照射により硬化させ、成形した凸印刷版である。
上記印刷版11の表面(インク保持面)には、所定形状のアンテナパターンに沿った微細な凹凸が形成されており、それぞれアンテナ部印刷用インク保持部11aと接続部印刷用インク保持部11bとされる。
上記印刷版11のアンテナ部印刷用インク保持部11aは、図4(a)の平面図ように、規則的に配置された多数の丸状凸部と、このアンテナ部印刷用インク保持部11aを区画するリブ状の縁部とからなり、これらの間に形成された凹部(図4(b)の断面図参照)に、上記水性導電性インクが保持される。なお、このアンテナ部印刷用インク保持部11aに保持される単位面積あたりのインク量は、約0.1〜10ml/m2に設定されている。
上記印刷版11の接続部印刷用インク保持部11bは、図5(a)の平面図ように、同心状に配置された複数条のリブ状凸部と、この接続部印刷用インク保持部11bの輪郭を構成する縁部とからなり、上記アンテナ部印刷用インク保持部11aと同様、これらの間に形成された凹部(図5(b)の断面図参照)に、上記水性導電性インクが保持される。なお、この接続部印刷用インク保持部11bは、上記アンテナ部印刷用インク保持部11aより多くのインクを保持できるように設計されており、その単位面積あたりのインク保持量は、約1〜15ml/m2に設定されている。
上記のような構造のフレキソ印刷版11を用いたICタグ用アンテナの製造方法は、基本的には、通常のフレキソ印刷と同様の手順である。まず、インクタンク16から供給されたインク(水性導電性インク)を、アニロックスロール13を介して印刷版11に供給し、この印刷版11の表面に形成された所定アンテナパターンのインク保持部11a,11bに、所定量の水性導電性インクを保持させる。つぎに、この印刷版11を版胴12とともに回転させつつ、ステージ14上に載置された基材3を同期して移動させ、この基材3を上記印刷版11に密着(キスタッチ)させることにより、上記各インク保持部11a,11bに保持された水性導電性インクを、この基材3の表面(印刷面)に転写する。
この時、先に述べたとおり、上記ICチップ接続部2を形成するためのパターン領域(接続部印刷用インク保持部11b)が、上記アンテナ部1を形成するためのパターン領域(アンテナ部印刷用インク保持部11a)より多くのインクを保持するように設計されていることから、上記アンテナのICチップ接続部2には、上記アンテナのアンテナ部1より多くのインクが、表面に盛り上がるように転写される(図2の側面図参照)。
その後、上記水性導電性インクが転写された後の基材3を、オーブン等の乾燥機に投入し、水性導電性インクを加熱することにより、このインク中の水分が蒸発するとともに、上記インク中の銀粒子が焼成されて、導電性膜が成膜される。そして、この結果、上記ICチップ接続部2の膜厚が、上記アンテナ部1の膜厚より厚く形成された、本実施形態のICタグ用アンテナが得られる。
上記の方法により、アンテナ部1の膜厚が0.1〜5μmで、かつ、このアンテナ部1の体積抵抗値が1.0×10-4Ω・cm以下のICタグ用アンテナを製造することができた。
また、本実施形態におけるICタグ用アンテナは、上記のように、ICチップ接続部2の膜厚が、上記アンテナ部1の膜厚より厚く形成されていることから、ICチップ4と接触する部位(端子部,リード部等)が強化され、荷重等に対する耐性が向上する。したがって、このICタグ用アンテナは、上記ICチップ接続部2にICチップ4等を実装(圧着)するための荷重が加わった場合でも、このアンテナの割れや破損等が防止される。
また、上記ICチップ接続部2を形成するための接続部印刷用インク保持部11bが、上記アンテナ部1を形成するためのアンテナ部印刷用インク保持部11aより多くのインクを保持するように設計されていることから、この実施形態におけるICタグ用アンテナの製造方法は、一回の工程通過(ワンパス)で上記構成のICタグ用アンテナを製造することが可能で、フレキソ印刷工程の高速性(印刷速度:20m/分以上)と相俟って、ICタグ等の非接触型記憶媒体用に適した特性のアンテナを、低コストでかつ高速・効率的に生産することができる。
なお、以上の実施形態においては、ICタグ用アンテナをフレキソ印刷機を用いて製造する方法についてのみ詳述したが、同様のICタグ用アンテナは、インクジェット印刷機を用いても製造できる。また、このインクジェット印刷を用いた製造方法によっても、上記フレキソ印刷を用いた製造方法と同様、一回の工程通過(ワンパス)で上記構成のICタグ用アンテナを製造することができる。したがって、インクジェット印刷を用いたICタグ用アンテナの製造方法によっても、ICタグ等の非接触型記憶媒体用に適した特性のアンテナを、低コストでかつ高速・効率的に生産することが可能である。
また、インクジェット印刷法によるICタグ用アンテナの製造において、基材3上の上記ICチップ接続部2に相当するパターン領域に対する単位面積あたりのインク吐出量を、上記アンテナ部1に相当するパターン領域に対する単位面積あたりのインク吐出量より多くなるように制御した場合は、上記フレキソ印刷を用いた製造方法と同様、ICチップ接続部2の膜厚が、上記アンテナ部1の膜厚より厚く形成される。
したがって、インクジェット印刷を用いたICタグ用アンテナの製造方法によっても、上記ICチップ4と接触する部位(端子部,リード部等)が強化され、ICチップ4等の実装(圧着)に起因するアンテナの割れや破損等が防止される。
ちなみに、インクジェット印刷法によるICタグ用アンテナの製造の場合、使用される水性導電性インクの一例としては、ノズルからの吐出を考慮して、粘度3〜30mPa・s程度に調整したものが用いられる。また、そのノズルの口径(先端開口径)や描くアンテナパターンにもよるが、水性導電性インクに含有される銀粒子としては、その平均粒径が10〜30nm程度のものが、好適に採用される。そして、ICチップ接続部2に対するインク吐出量(インクジェット印刷においては、単位面積あたりの液滴のドット数)を、上記アンテナ部1に対するインク吐出量の約1.5倍〜10倍程度に制御することによって、上記フレキソ印刷を用いて製造したアンテナと同等の性能を有するICタグ用アンテナを得ることができた。
つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。ただし、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
この実施例においては、水性導電性インクを用いてフレキソ印刷により作製したICタグ用アンテナ[実施例1]〜[実施例3]および[比較例1],[比較例2]と、上記水性導電性インクを用いてスクリーン印刷により作製したICタグ用アンテナ[比較例3]と、アルミニウム箔をエッチングすることにより得られた従来のICタグ用アンテナ[比較例4]とを用いて、これらのICタグ用アンテナのアンテナ部1の厚さ(μm)と、このアンテナ部1の体積抵抗値(比抵抗:Ω・cm)等を比較した。
実施例1〜3と比較例1,2には、以下の水性導電性インク(低温焼成ナノ銀導電性インク)と基材を使用した。
〔ナノ銀インク〕
A:InkTec Co.,Ltd.社(韓国)製 TEC−PR−030
成分 銀粒子−平均粒径:20〜50nm 含有率:40wt%以下
バインダ(有機錯体化合物)含有率−35wt%以下
2−プロパノール−10wt%以下
粘度−500mPa・s
B:InkTec Co.,Ltd.社(韓国)製 TEC−CO−010
成分 銀粒子−平均粒径:20〜50nm 含有率:10wt%以下
バインダ(有機錯体化合物)含有率−10wt%以下
2−イソプロパノール−20wt%以下
粘度−30mPa・s
〔基材〕
PETフィルム 東レ社製 ルミラー(登録商標)U34
厚さ−75μm 両面にコロナ処理
また、実施例1〜3と比較例1,2に用いたフレキソ印刷機は、以下の加工条件で使用した。(フレキソ印刷の概略構成は図3を参照。)
〔フレキソ印刷機〕
MTテック社製 FC−33S
〔フレキソ印刷版〕
自社(コムラッテック)製−上記実施形態で詳細を記載したフレキソ印刷を使用。
版厚み−2.25mm
アンテナ部印刷用インク保持部のインク保持量:0.1〜1.5ml/m2
ICチップ接続部印刷用インク保持部のインク保持量:2〜3ml/m2
ただし、アンテナ部とICチップ接続部とで、インク保持量が異なるのは、実施例1および実施例3に用いた印刷版のみ。実施例2と比較例1,2に使用した印刷版は、アンテナ部とICチップ接続部のインク保持量が同量である。また、インク保持部のインク保持量が0.5ml/m2未満の場合は、測定誤差が大きくなるため、平均インク保持量(例えば、インク保持量の範囲が0.1〜0.5ml/m2の場合は、中央値である0.3ml/m2)を採用した。
〔アニロックスロール〕
100〜400線/inch セル容量(セル容積):3〜30ml/m2
〔フレキソ印刷条件〕
・印刷速度(印刷ステージ移動量):20m/分
・アニロックスロール速度:100rpm
・アニロックスロール−印刷版間 ニップ幅:4〜8mm(調整)
・印刷版−基材間 ニップ幅:8〜12mm(調整)
・印刷チャンバーの環境(雰囲気)
温度:15〜30℃ 湿度:40〜70%RH
・印刷後の乾燥条件
温度:80〜150℃ 時間:30秒〜5分
[実施例1]
アンテナ部のインク保持量:1.0ml/m2,チップ接続部のインク保持量:2.0ml/m2の印刷版を用いて、上記フレキソ印刷機により、インクAをPET基材上に印刷転写し、120℃×2分乾燥させた後、実施例1のICタグ用アンテナを得た。
[実施例2]
インク保持量:0.3ml/m2の印刷版を用いて、上記フレキソ印刷機により、インクAをPET基材上に印刷転写し、120℃×2分乾燥させた後、実施例2のICタグ用アンテナを得た。
[実施例3]
アンテナ部のインク保持量:1.5ml/m2,チップ接続部のインク保持量:3.0ml/m2の印刷版を用いて、上記フレキソ印刷機により、インクAをPET基材上に印刷転写し、120℃×2分乾燥させた後、実施例3のICタグ用アンテナを得た。
[比較例1]
インク保持量:0.3ml/m2の印刷版を用いて、上記フレキソ印刷機により、インクBをPET基材上に印刷転写し、120℃×3分乾燥させた後、比較例1のICタグ用アンテナを得た。
[比較例2]
インク保持量:1.5ml/m2の印刷版を用いて、上記フレキソ印刷機により、インクBをPET基材上に印刷転写し、120℃×3分乾燥させた後、比較例2のICタグ用アンテナを得た。
上記実施例1〜3と比較例1,2のフレキソ印刷の加工条件と、得られたICタグ用アンテナの膜厚を「表1」にまとめて示す。
Figure 2010268073
なお、上記「表1」において、実施例3のICタグ用アンテナは、作製に使用したフレキソ印刷版のチップ接続部のインク保持量(3.0ml/m2)を、実施例1の作製に使用したフレキソ印刷版のチップ接続部のインク保持量(2.0ml/m2)より多くしたにも関わらず、得られたICチップ接続部の膜厚が逆転し、むしろ薄くなる結果となった(実施例3:0.15μm,実施例1:0.75μm)。これは、フレキソ印刷版におけるチップ接続部に相当する部位の保持空間(インク保持部の容積)が大きすぎて、アニロックスロールから供給されたインクが充分に基材に転写されない(いわゆる「インクが乗っていかない」)状態となり、基材側に転写された水性導電性インクがかすれた為と思われる。
しかしながら、このインクのかすれは、上記フレキソ印刷版におけるチップ接続部に相当する部位のインク保持量の変更(印刷版の断面形状やパターン形状等の変更等)や、アニロックスロールとの間のバランス改良(アニロックスロールのセル容量変更,アニロックスロール−フレキソ印刷版間の保持量比変更等)によって改善することができる。
[比較例3]
200メッシュのポリエステル製スクリーンを感光性樹脂でパターニングしたスクリーン印刷版を用いて、一般的なスクリーン印刷機により、先に述べた従来のスクリーン印刷用導電性ペースト(導電インク)をPET基材上に印刷し、500℃×10分乾燥させた後、比較例3のICタグ用アンテナを得た。なお、乾燥後のICタグ用アンテナのアンテナ部の膜厚は8μmであった。
[比較例4]
上記PRT基材上に、蒸着によってアルミニウム層(箔)を形成し、耐エッチング性インクをアンテナ回路パターンに印刷した後、エッチング加工によりICタグ用アンテナを得た。なお、得られたICタグ用アンテナの膜厚は15.5μmであった。
以上の実施例1〜3および比較例1〜4のサンプルを用いて、ICタグ用アンテナの物性の比較を行なった。
〔体積抵抗値(比抵抗)〕
デジタルマルチメーター(アドバンテスト社製 R6551)を用いて、四端子法にて抵抗値を測定した。また、電子顕微鏡(日本電子社製 JSM−5500)を用いて断面を観察し、銀粒子により形成された層の厚みを測定して、これらの測定値から体積抵抗値(比抵抗)を算出した。
〔密着性〕
JIS K5400−8.5(JIS D0202)碁盤目試験に準じて評価した。カットの間隔は1mmで、導電膜をカット後、粘着テープを付着させてから1分後に、テープの端を持って塗膜面に直角に、瞬間的にひきはがし、その剥離状態を目視にて評価した。なお、粘着テープは、セロハンテープCT−12(ニチバン社製)を用いた。
評価基準:
基材からの剥離が全く認められない。 − ○
基材からの剥離が部分的に認められる。 − △
基材からの剥離が全体的に認められる。 − ×
〔通信距離〕
Alien Technology社製ICストラップを用いて、ICタグ用アンテナの接続部にICチップを実装してICタグを作製した。そして、Alien Technology社製2.45GHzパッシブ開発キットを使用して、本実施例で得られたICタグとの通信可能距離(cm)を測定した。
以上の試験結果を「表2」に示す。
Figure 2010268073
この表より、本発明にかかる実施例1〜3のICタグ用アンテナと、比較例1,2のICタグ用アンテナは、そのアンテナ部の膜厚が0.1〜0.5μmと非常に薄いにも関わらず、ICタグ用アンテナに必要とされる体積抵抗値の基準(1.0×10-4Ω・cm以下)を達成していることが分かる。これらに対して、比較例3,4のICタグ用アンテナは、体積抵抗値の基準を満たしているものの、その膜厚がそれぞれ8μm,15.5μmと、従来のICタグ用アンテナと同等である。
また、実施例1〜3のICタグ用アンテナが、基材(PET)との充分な密着性を示しているのに対し、比較例1,2のICタグ用アンテナは、基材(PET)との密着性に劣る結果となった。しかしながら、基材との密着性は、その加工条件や基材の種類によって変わる可能性が高く、この条件だけではアンテナの適否を決定できない。
そして、ICチップを実装(インレット)したタグの状態での通信試験は、比較例1,2のICタグ用アンテナを除き、充分な距離となった。特に、本発明にかかる実施例のなかでも、特に、実施例1のICタグ用アンテナは、0.5μmの膜厚で9.0×10-6Ω・cmの体積抵抗値(比抵抗)を示し、インレット状態での通信距離も、140cmと実用上問題のない数値を記録した。
上記に加え、この実施例1のICタグ用アンテナは、表1に示すように、そのICチップ接続部がアンテナ部に比べて約1.5倍の厚さを有し、上記ICチップの実装作業においても、そのICチップ接続部に破損の発生が見られなかった。
なお、上記[実施例1]〜[実施例3]において、フレキソ印刷機に代えてインクジェット印刷機を用いた場合も、これら[実施例1]〜[実施例3]のICタグ用アンテナより少し性能は劣るものの、充分満足できるICタグ用アンテナが得られた。
本発明のICタグ用アンテナおよびその製造方法は、ICタグ,ICカード等、無線通信により情報を交換する非接触型記憶媒体に搭載されるアンテナと、その製造方法に適する。特に、ICタグ用アンテナを、低コストでかつ効率的に生産することができる。
1 アンテナ部
2 ICチップ接続部
3 基材
4 ICチップ

Claims (11)

  1. 銀粒子とバインダと水とを含有する水性導電性インクにより、基材の表面に、電磁波を送受信するアンテナ部とICチップと接続される接続部とを備える所定回路パターンの薄膜状導電膜が形成されていることを特徴とするICタグ用アンテナ。
  2. 上記導電膜が、フレキソ印刷により形成されたフレキソ印刷導電膜である請求項1記載のICタグ用アンテナ。
  3. 上記導電膜が、インクジェット印刷により形成されたインクジェット印刷導電膜である請求項1記載のICタグ用アンテナ。
  4. 上記銀粒子の平均粒径が0.2〜100nmである請求項1〜3のいずれか一項に記載のICタグ用アンテナ。
  5. 上記導電膜におけるアンテナ部の膜厚が0.1〜5μmであり、このアンテナ部の体積抵抗値が1.0×10-4Ω・cm以下である請求項1〜4のいずれか一項に記載のICタグ用アンテナ。
  6. 上記導電膜におけるICチップ接続部の膜厚が、上記アンテナ部の膜厚より厚く形成されている請求項1〜5のいずれか一項に記載のICタグ用アンテナ。
  7. 銀粒子とバインダと水とを含有する水性導電性インクを、その表面に所定のパターンのインク保持部が形成されたフレキソ印刷版に保持させる工程と、このフレキソ印刷版に基材を密着させ、上記インク保持部に保持された水性導電性インクを基材の表面に転写する工程と、この転写後に上記転写されたインクを加熱して、上記基材の表面に、アンテナ部およびICチップ接続部を有する所定回路パターンの薄膜状導電膜を形成する工程と、を備えることを特徴とするICタグ用アンテナの製造方法。
  8. 銀粒子とバインダと水とを含有する水性導電性インクの液滴を、複数のノズルから吐出して、基材の表面に所定のパターンの印刷層を形成する工程と、この印刷後に上記印刷層のインクを加熱して、上記基材の表面に、アンテナ部およびICチップ接続部を有する所定回路パターンの薄膜状導電膜を形成する工程と、を備えることを特徴とするICタグ用アンテナの製造方法。
  9. 上記水性導電性インクの粘度が0.5〜1000mPa・sに調整されている請求項7または請求項8記載のICタグ用アンテナの製造方法。
  10. 上記フレキソ印刷版のインク保持部において、上記ICチップ接続部を形成するためのパターン領域が、上記アンテナ部を形成するためのパターン領域より多くのインクを保持するように設計されている請求項7または請求項9記載のICタグ用アンテナの製造方法。
  11. 上記ICチップ接続部を形成するパターン領域に対する単位面積あたりのインク吐出量が、上記アンテナ部を形成するパターン領域に対する単位面積あたりのインク吐出量より多くなるように制御されている請求項8または請求項9記載のICタグ用アンテナの製造方法。
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