JP2010267420A - 有機el素子検査リペア方法および装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンタクトを電極成膜領域に配置する有機EL素子において、有機EL素子に電圧を印加したときに、不良個所から発生する発光では検出ができない電極ショートに起因する有機EL素子の不良を確実にリペアし、有機EL表示装置の歩留まりを向上させる。
【解決手段】被検査体である有機EL素子に電圧を印加し、異常発光する箇所を確認する。異常発光箇所をレーザ加工した後でも不点灯の画素、或いは、異常発光を含まない画素で不点灯の画素に対しては、画素の電極コンタクト部のエッジ周辺にレーザ照射することでリペアを行う。
【選択図】図5

Description

本発明は、有機EL(ELectroluminesence)素子、或いは、有機EL素子から成るディスプレイパネルの画素に生じる、電気的リーク不良位置や有機EL素子を構成する陽極、EL発光部、陰極などの膜厚バラつきや各構成部の界面不具合、有機EL層の劣化など、有機EL素子或いは有機ELディスプレイパネルの画素に生じる欠陥を検査、リペアする方法に関するものである。
近年、表示装置として、低電圧駆動、自発光、高速応答などの特徴を持つ有機EL素子からなる有機ELディスプレイパネルや液晶表示装置等が用いられている。有機ELディスプレイパネルは、自発光型であり、液晶表示装置で必要とされるバックライトが不要であるため、製品の薄型化、低消費電力化、低コスト化などが可能である。近年では、有機ELディスプレイパネルの製造技術が向上し、携帯電話、カーナビゲーションなどの小型パネルでは実用され始めている。
有機EL素子の構造は、図2(1)に示すように、ガラス基板400にTFT回路401を形成し、平坦化膜402により、ガラス表面を平坦化したのち、陽極100と、有機EL層300と陰極200を順番に形成する。EL層は、電圧印加、或いは、紫外光などの外部エネルギーを供給されると発光する機能を有した有機化合物からなる有機層で形成されており、赤色、緑色、および青色のいずれかの発光色に発光する。
2つの電極間に電圧を印加すると、EL層300に正孔10と電子20が供給される。有機EL層の発光は、EL層300で正孔10と電子20が結合を起こして発生するエネルギーによりEL層300に含まれる有機化合物の電子が励起され、励起された電子が基底状態になるときに外部にエネルギーを光として放出することにより発生する。このため、有機EL層の均一な発光を行うには、正孔10と電子20がEL層300に均等に供給されることが必要である。
上記の陽極100と陰極200の間隔は、約1μmと非常に微細な構造である。このため、不良の原因のひとつに、金属電極の厚さの不均一性や電極間への異物挟み込みがある。図2(2)に示すように、有機EL表示装置の製造過程において、金属電極の厚さの不均一性や異物500が電極間に挟み込まれると、EL層300の膜厚が不均一となる個所が発生する。するとEL層300の膜厚が薄い部分は電気抵抗が低くなるため、その個所に正孔10と電子20が過剰に供給されて、有機EL層の発光が不均一になるので、不良画素となる。
また、電極間に大きな異物の噛み込みなどがあると、異物と電極の間に界面が形成されるために、電流が界面付近にも流れる。そのため、陽極100と陰極200に、有機ELを発光させるために十分な正孔10と電子20が供給されず、有機EL層の発光が起きないため、不良画素となる。
開口率向上のためにコンタクトを電極成膜領域に配置する有機EL素子においては、不良の原因のもう一つに、図2(3)に示すように、画素とTFT回路を接続する電極コンタクト部403のエッジ部分において、陽極100と陰極200がショートすることがあげられる。通常は、所定の画素領域以外で有機EL層が発光しないように画素規制層101という絶縁体が画素領域以外に形成されているが、画素規制層101の厚みは通常50nm程度と非常に薄い。また、電極コンタクト部403のエッジ部は傾斜しているため、製造装置の状態によって、画素規制画素規制層101がより薄くなり、この領域において、ショートが起きることがある。
このように、有機ELデバイスに電圧を印加した際に、有機EL層の膜厚が薄い部分へ正孔10と電子20の過剰供給されたり、或いは、異物と電極間に形成された界面、電極コンタクト部のエッジなどにより、本来流れるべきでない経路に流れる電流をリーク電流と呼ぶ。
有機ELデバイスを発光させるために、陰極側に比べ、陽極側の電圧を高くする電圧極性を順バイアスという。また、陰極側の電圧が陽極側よりも高くする電圧極性を逆バイアスという。
順バイアス或いは逆バイアスを印加したとき、有機ELデバイスの不具合によりリーク電流が発生している個所には、発熱、或いは電子の結合などにより、赤外波長800nm近傍の発光が起きる。ただし、有機ELデバイスの不具合により、発光する波長は、800nm近傍以下の可視光領域、例えば400nm〜800nm程度の波長を持つこともある。
このように、有機ELパネルに順バイアス或いは逆バイアスを印加したときに、製造過程で生じた不具合を原因として発生する発光を、リーク発光と呼ぶ。
有機ELデバイスのリペア、検査方法としては、特許文献1に示すような、有機ELパネルに発光電圧以下の電圧を順バイアスで作用させてリーク発光位置を検出する方法や、 特許文献2に示すような、有機ELデバイスに逆バイアスを印加したときに発生するリーク発光位置にレーザ照射し、リーク発光を発生させる原因を除去するリペア方法がある。
特開2005−083951号公報 特開2002−260857号公報
しかしながら、上記従来技術では、リーク発光は、EL層の膜厚が薄くなった部分や異物等の近傍に電界が集中する箇所に発光が顕著に起きるもので、図2(3)に示すような完全に陽極と陰極がショートした場合は、リーク発光が起きにくいという問題を生じることになります。具体的には、前述の特許文献1及び2に記載の技術では、リーク発光個所のみを検出するので、完全にショートを起こしている不良箇所を検出することができないことになる。
本発明は上記従来の問題を鑑みてなされたもので、コンタクトを電極成膜領域に配置する有機EL素子において、有機EL素子に電圧を印加したときに不良個所から発生する発光位置の検出では、検出が容易ではなく電極ショートに起因する有機EL素子の不良を確実にリペアし、有機EL表示装置の歩留まりを向上させる方法及び装置を提供することを目的とする。
本発明の有機EL素子検査リペア方法は、有機ELパネルに発光電圧以下の電圧、或いは、電圧極性を通常の発光時と逆にした電圧を印加した際の発光領域を検出する第1の工程と、有機ELパネルの画素を発光させる電圧を印加して、発光の無い画素を確認する第2の工程と、前記第1の工程と第2の工程において、いずれの工程においても発光しない画素において、画素と電源供給回路とを接続している電極のコンタクトエッジにレーザを照射する工程とからなる点に特徴があり、その結果、有機EL素子の不良を確実にリペアすることを可能とし、有機EL表示装置の歩留まりを向上させることができる。
リーク発光のみでは検出できない電極ショートによる発光不良画素を発光回復させ、リペアできるので、有機EL表示装置の歩留まり向上ができる。
本発明の一実施例の有機EL素子のリペア装置の機能ブロック図 有機EL素子の発光不良原理の一例を示す図 本発明の実施形態に係る検査、リペアの一例を示すフローチャートを示す図 本発明の実施形態に係る発光検査を説明する平面および断面図 本発明の実施形態に係るレーザリペア方法の一例を示す図 本発明の実施形態に係る検査方法の検査領域分割法の一例を示す図
図3に検査リペアのフローチャートの一例を示す。
まず、有機ELパネルに逆バイアスを印加し、リーク発光箇所を検出する第1工程と順バイアスを印加し、画素発光有無を検出する第2工程を実施する(S11)。第1工程、第2工程は、どちらの工程を先に実施してもよい。そして、第1工程においてリーク発光箇所があるかを判断し(S12)、リーク発光箇所がある場合は、リーク発光箇所にレーザを照射する(S13)。レーザ照射後、順バイアスにより画素の発光が回復するかを判断し(S14)、発光が回復しない場合は、発光が無い画素の電極コンタクトのエッジ周辺にレーザを照射する(S15)。リーク発光箇所がなく、発光しない画素については、発光が無い画素の電極コンタクトのエッジ周辺にレーザを照射する。
以下、図を用いて、本発明の有機EL素子の検査リペア方法および装置について説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の一実施例の検査リペア装置の基本構成を示す機能ブロック図であり、符号1000を本発明の一実施例の検査リペア装置を意味する。
この有機EL素子検査リペア装置1000は、紫外線レーザ1001、レーザの出力調整機構1100、ハーフミラー1310、XYZ可動ステージ1400、リーク発光/画素発光検出カメラ1600と画像処理ユニット1650からなる画像処理手段、制御ユニット1660から構成されており、Eは被検査体の有機EL素子を示している。
この有機EL素子検査リペア装置1000は、次に示す電圧印加や、検査方法を実施できる形態を有している。
有機ELデバイスを発光させるために、陰極側に比べ、陽極側の電圧を高くする電圧極性を順バイアスという。また、陰極側の電圧が陽極側よりも高くする電圧極性を逆バイアスという。
順バイアス或いは逆バイアスを印加したとき、有機ELデバイスの不具合によりリーク電流が発生している個所には、熱、或いは電子の結合などにより赤外波長800nm近傍の発光が起きる。或いは、有機ELデバイスの不具合によっては、可視光領域、400nm〜800nm、の発光をすることもある。
このように、順バイアス或いは逆バイアスを印加したときに有機ELデバイスの不具合により発生する発光を、リーク発光と呼ぶ。
画像処理ユニット1650は、この図には示していない電源から被検査体Eに逆バイアスを印加したときに、リーク発光/画素発光検出カメラ1600により検出されたリーク発光位置を制御ユニット1660に記録する。また、被検査体Eに順バイアスを印加したときの画素の発光有無も、リーク発光/画素発光検出カメラ1600は検出できる。制御ユニット1660は、被検査体Eからリーク発光が検出された場合は、紫外線レーザ1001が照射できるように、XYZ可動ステージ1440に位置移動の指令を送り、被検査体Eの所定の位置に移動させる。
そして、前記のリーク発光位置に、有機ELデバイスが損傷しない程度の出力、例えば、パネルに照射されるエネルギーが30μJ以下になるように出力調整した紫外線レーザ1001を照射する。紫外線レーザで30μJ以下であれば、リーク発光を発生させている構造部を除去するように有機EL素子の陰極と有機層の界面近傍のみを選択的に加工でき、陽極やガラス基板上のTFT回路は加工されないことを実験で確認している。
紫外線レーザ1001をリーク発光箇所に照射後、被検査体Eに順バイアスを印加し、画素の発光をリーク発光/画素発光検出カメラ1600で検出する。画素から発光がある場合は、リペアを終了する。
画素の発光をリーク発光/画素発光検出カメラ1600で画素からの発光が確認されない場合は、XYZ可動ステージ1440に発光が無い画素の電極コンタクトのエッジ周辺に紫外線レーザ1001を照射できるように、制御ユニット1660から移動指令を送り、電極コンタクトのエッジ周辺に陰極と有機層の接合界面を剥離させる、または陰極と有機層の界面に熱エネルギーを与えて界面を酸化させて両者の間を絶縁化する出力条件で、紫外線レーザ1001を照射し、リペアを終了する。
図4、図5を用いて、具体的な検査リペアの一例を示す。
有機ELデバイスに逆バイアスを印加したときに、異物5011が原因となり、リーク電流によるリーク発光領域2000が観測される場合を例とする。
まず初めに、電源6011の正極を被検査体E1の陰極2011へ、電源6011の陰極を被検査体E1の陽極1011へ接続し、逆バイアスを印加する。このとき、異物5011の影響によるリーク電流に伴うリーク発光領域2000がリーク発光/画素発光検出カメラ1600により異物周辺に検出される。このとき、リーク発光領域2000の中心座標(X1、Y1)を検出し、制御ユニットによりその座標を記録する。中心座標(X1、Y1)にレーザを照射するために、XYZ可動ステージ1440を動作させ、リーク発光領域2000の領域を覆うようにレーザ照射領域A1を決定して、レーザを照射する。
レーザを照射し、リーク発光を起こす要因の異物5011の周辺を加工し電流経路の不具合を除去しても、電極ショート7011がある場合は、画素の発光は回復しない。また、この電極ショート7011は、電極コンタクトのエッジで頻繁に起きうる。この電極ショート7011が発生するのは以下の理由による。
所定の発光エリア以外ではEL発光が起こさないように、陽極1011と陰極2011の間に形成する画素規制層101の形状に起因することが多い。画素規制層101は、気相成膜法で基板一面に形成され、所望の領域に画素規制層が残るようにマスクを配置した状態で基板に露光し、余分な箇所の画素規制層を剥ぎ取ることで形成される。この画素規制層の厚さは150nm程度である。このとき、傾斜を持つ電極コンタクトのエッジ部には十分な厚さの画素規制層が形成されず、エッジ部分の画素規制層の膜厚は周辺に比べ、薄くなることがある。
絶縁効果をもつ画素規制層が薄くなることで、陰極と陽極が接触しやすくなり、電極ショートが発生する。また、電極ショートが起きると、その部分の電気抵抗値は低下する。この場合、電気抵抗値が高くなり電界が集中している箇所から放出される光を検出する逆バイアス印加などの手法では、電極ショートの発生位置を検出しにくい。
そこで、図5に示すように、順次レーザ照射域A2〜Anにたいして、電極コンタクト4031のエッジ周辺に陰極と有機層の接合界面を剥離させる出力条件で、レーザを照射する。波長355nmの紫外線レーザであれば、エネルギー10〜30μJで、レーザを照射すると、金属電極と有機層の界面が加工され、リーク発光の消失、或いは、電極ショートによる導通箇所の除去が可能であり、リペアを実施できる。
リペアのためのレーザ照射時には、金属電極加工により熱が発生するため、レーザの同一箇所への照射回数は、1回が望ましい。
さらに、1回のレーザ照射で焼き切る場合の照射面積は、10μm×10μm以下が望ましい。これは、レーザ照射領域が広すぎると有機EL素子に入力されるエネルギーが不十分になり、リペアのための電極除去が行えないからである。10μm×10μm以上の広い領域を加工するために、レーザ出力を上げた場合は、レーザ照射部周辺への影響のみならず、TFT回路などの周辺回路の損傷も懸念される。
電極コンタクト4031のエッジ周辺のいずれかの場所で電極ショートが発生する場合、エッジ周辺の特定の1個所で起こるよりも、エッジ構造自体が電極ショートを起こしやすいものであるので、電極コンタクトの周辺エッジ全てにレーザを照射することが望ましい。
製造装置の特性上、コンタクト部の一部にショートが発生しやすいことがわかっている場合は、その部分のみにレーザを照射すればよい。この方が周辺エッジすべて照射する場合に比べ、短時間でリペアを完了できる。
本発明の有機EL素子のリペア方法、装置を用いれば、第一工程で異物混入などにより電界集中している箇所をリーク発光で検出し、レーザを照射でリペアする。さらに第一工程で発光が回復しない画素については、コンタクト部の完全ショートが原因であるので、画素の電極コンタクト部のエッジ周辺にレーザを照射しリペアする。
このようにして、リーク発光のみでは検出できない電極ショートによる発光不良画素を発光回復させ、リペアできるので、有機EL表示装置の歩留まり向上ができる。
(実施の形態2)
まず、図6に示す有機ELパネルのエリアA−1の領域1について、逆方向の電圧を印加し、第一工程検査としてリーク発光検査を実施する。そして、異物や膜厚不均一を起因としたリーク発光箇所にレーザを照射してリペアを実施する。第二工程検査として順バイアスを印加した場合の滅点検査を実施する。この第二工程検査において、第一工程検査でリペアを実施したにも関わらずEL発光しないセル、つまり電極ショートを含有している電極コンタクト不良に起因した滅点801の箇所と滅点の個数をリペア装置の記録装置に保存し、電極ショートを含有している電極コンタクト不良に起因した滅点801の電極コンタクト周辺にレーザを照射し、リペアを実施する。
領域1において電極コンタクト不良に起因した滅点801が所定の数より多く検出される場合は、エリアA−1において画素規制層形成時にプロセス上の不具合が発生しているとみなす。プロセス上の不具合の例としては、量産時に成膜装置の壁に膜が堆積することで、成膜装置内のプラズマ状態が変化することにより発生する膜厚のばらつきなどが考えられる。この場合エリアA−1の領域2〜領域9について同様の不具合がある。そこで、エリアA−1の領域2〜領域9においては、まず、すべての電極コンタクトエッジ全体にレーザを照射する。
次に、エリアA−1の領域2において、第一工程検査のリーク発光検査を実施し、異物や膜厚不均一を起因としたリーク発光箇所にレーザを照射してリペアを実施する。次に、エリアA−1の領域3〜領域9についても、第一工程検査のみを実施し、エリアA−1の各エリアについてリペアを行う。その後、エリアB−1からC−3までを同じ手順で検査を行い、有機パネル800全体の検査を終了する。
このように、画素規制層形成時のプロセス上の不具合により電極ショートを起因とした滅点が多数パネルに含まれると判断される場合は、まず初めに、電極コンタクトエッジ周辺にレーザを照射し、電極ショートに対するリペアを事前に実施することで、各エリアにおいて、第二工程検査の滅点検査を実施する必要がなくなり、短時間で検査及びリペアをすることが可能になる。
なお、すべてのエリアにおいて、画素規制層形成時のプロセス上の不具合によるショートが観測されるようになった後には、最初から第二工程検査を省略しても良い。
(実施例)
図4に示す構成の有機EL素子について、リペアを実施した例を示す。
有機EL素子の構成としては、陰極はITOで、画素規制層はSiO2で、陽極はアルミ系合金であり、各層は気相成膜法で作成したものである。また、有機EL層はフルオレン系高分子材料であり、封止樹脂としてはエポキシ系材料を用いており、これらの層は、塗布・乾燥により形成したものである。
また、リペアに使用したレーザは、YAGレーザであり、出力値として0.04J/cm2を設定し、1ショットパルスで照射を行い、照射寸法は15μm×15μmとした。
有機EL素子に−20Vの電圧を印加させ、冷却CCDカメラにより30秒露光したときに、リーク発光点が検出されない滅点について電極コンタクトエッジ周辺に全てにレーザを照射し、リペアを実施した。1回のレーザ照射領域を15μm×15μmとしており、電極コンタクトエッジ周辺全てにレーザを照射するには、13回レーザ照射を行った。
レーザを照射する前は、8Vの電源印加をした場合に、EL発光しなかった滅点が、レーザ照射後には、隣接しているEL発光画素の発光強度と比較し、90%以上の強度で発光した。点灯が回復した画素の発光継続を確認すると、リペアから218時間後も隣接画素と同等の発光強度で点灯していることを確認した。
本発明の有機EL素子のリペア方法、装置を用いれば、第一工程で異物混入などにより電界集中している箇所をリーク発光で検出し、レーザを照射することでリペアする。更に、第一工程で発光が回復しない画素については、コンタクト部の完全ショートが原因であるので、画素の電極コンタクト部のエッジ周辺にレーザを照射しリペアする。
このようにして、リーク発光のみでは検出できない電極ショートによる発光不良画素を発光回復させ、リペアできるので、有機EL表示装置の歩留まり向上ができる。
なお、本発明は上述した実施例や実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることはもちろんである。
本発明によれば、異常発光する箇所だけでなく、異常発光を有しない電極ショートに起因した不良もリペアできるので、有機ELディスプレイや有機EL照明に使用される有機EL素子のリペアに使用可能である。
10 正孔
20 電子
1000 有機EL素子検査リペア装置
1001 紫外線レーザ
1100 出力調整機構
1310 ハーフミラー
1400 XYZ可動ステージ
1600 リーク発光/画素発光検出カメラ
1650 画像処理ユニット
1660 制御ユニット
2000 リーク発光領域
E 被検査体の有機EL素子

Claims (5)

  1. 有機ELパネルに前記パネルの画素を発光させる電圧以下の電圧、或いは、電圧極性を通常の発光時と逆にした電圧を印加することで発光領域を検出する第1の工程と、
    前記有機ELパネルの画素を発光させる電圧を印加して、不点灯の画素を確認する第2の工程と、
    前記第1及び第2の工程において、何れの工程においても発光しない画素に対して前記画素と電源供給回路とを接続している電極のコンタクトエッジにレーザを照射する工程と、
    から構成されること
    を特徴とする有機EL素子検査リペア方法。
  2. 前記第1の工程において検出された発光箇所にレーザを照射した後、
    第2の工程において発光がない画素に対して前記画素と電源供給回路とを接続している電極のコンタクトエッジにレーザを照射する、
    請求項1記載の有機EL素子検査リペア方法。
  3. 電極のコンタクトエッジにレーザを照射する際、前記電極コンタクトの周辺エッジ全てにレーザを照射する
    請求項1または2に記載の有機EL素子検査リペア方法。
  4. 有機ELパネルに前記パネルの画素を発光させる電圧以下の電圧、或いは、電圧極性を通常の発光時と逆にした電圧を印加することで発光領域を検出する第1の撮像手段と、
    前記有機ELパネルの画素を発光させる電圧を印加して、不点灯の画素を検出する第2の撮像手段と、
    前記の電極のコンタクトエッジに照射するレーザ光源と
    からなることを特徴とする有機EL素子検査リペア装置。
  5. レーザ光源は紫外線レーザである請求項4記載の有機EL素子検査リペア装置。
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