JP2010267394A - 発電装置 - Google Patents

発電装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010267394A
JP2010267394A JP2009115299A JP2009115299A JP2010267394A JP 2010267394 A JP2010267394 A JP 2010267394A JP 2009115299 A JP2009115299 A JP 2009115299A JP 2009115299 A JP2009115299 A JP 2009115299A JP 2010267394 A JP2010267394 A JP 2010267394A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
reformer
fuel cell
fuel
reformed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009115299A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Sofue
務 祖父江
Tatsuki Watarai
立樹 渡會
Naomasa Sugimoto
尚優 杉本
Shinji Amo
伸二 天羽
Hideki Yoshida
英樹 吉田
Takehiro Seyama
雄広 勢山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Co Ltd
Rinnai Corp
Gastar Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
Rinnai Corp
Gastar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Gas Co Ltd, Rinnai Corp, Gastar Co Ltd filed Critical Tokyo Gas Co Ltd
Priority to JP2009115299A priority Critical patent/JP2010267394A/ja
Publication of JP2010267394A publication Critical patent/JP2010267394A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】 固体酸化物型の燃料電池を用いた発電装置において、燃料電池セルの改質ガス通路の閉塞、及び、燃料極の破損を防止できる技術を提供する。
【解決手段】 本発明は、固体酸化物型の燃料電池を用いる発電装置2として具現化される。燃料ガスを水蒸気改質させて改質ガスとする改質器26と、改質ガスを酸素含有ガスと反応させて発電する固体酸化物型の燃料電池セル40と、改質器26を加熱する加熱体64を備え、加熱体64によって加熱された改質器26で改質及び熱交換した改質ガスを燃料電池セル40に供給する。
【選択図】図2

Description

本発明は、固体酸化物を利用する燃料電池によって発電する装置に関する。
固体酸化物を利用する燃料電池は効率が高く、数キロワットから数十キロワットの発電装置に適しているものと期待されている。固体酸化物を利用する燃料電池は作動温度が600℃以上と高いため、この温度まで上昇させる必要がある。
固体酸化物を利用する燃料電池を用いた発電装置の例が特許文献1に開示されている。
特許文献1の発電装置は、燃料ガスを水蒸気改質した改質ガスを酸素含有ガスと反応させて発電する固体酸化物型の燃料電池セルを備えている。この発電装置は、燃料電池セル群を収容するセル群収容室内に、燃料電池セルを側方から加熱するための加熱体を設けている。前記加熱体は燃料ガスを燃焼させて熱を発生させ、その熱で燃料電池セルの側面を加熱し、燃料電池セルの温度を作動温度まで上昇させる。
特開2008−235286号公報
上記従来の発電装置では、実際の使用時に、燃料ガスを水蒸気改質して改質ガスとする改質器が備えられる場合がある。その場合、前記改質器は、燃料電池セルが行う発電によって発生した熱と、発電に使用されなかった余剰の改質ガス(オフガス)を燃焼させて発生した熱と、前記加熱体によって燃料電池セルを加熱した後の余熱とによって加熱されるように配置される。発電開始前には、加熱体で燃料電池セルを加熱し、その余熱で改質器を加熱する。発電装置を起動させてから、燃料電池セルと改質器の双方が安定した作動温度に達するまでの間は、燃料電池セルの単位時間当たりの温度上昇幅が改質器の単位時間当たりの温度上昇幅を上回るため、燃料電池セルの温度が改質器の温度より高い状態となる。
そのような状態下で発電を開始する場合、改質器が十分な作動温度に達していない状態で改質運転を行うこととなる。そのため燃料ガスの改質が不十分となり、炭化水素分が残存した状態の不完全な改質ガスが燃料電池セルに供給されてしまうこととなる。改質ガスに残存した炭化水素分は煤となって燃料電池セルの改質ガス通路を閉塞してしまう。そして燃料電池セルの発電能力を低下させてしまう。
一方、改質器が十分な作動温度に達するまで改質運転を待機させると、改質器が作動温度に達する前に燃料電池セルが作動温度に達してしまう。このとき、燃料電池セルの改質ガス通路には、周囲の空気が入り込む。その空気に含まれる酸素が改質ガス通路の周壁を構成する燃料極に含まれるニッケル成分と反応してニッケル成分が酸化してしまい、燃料極が破損してしまう。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、燃料電池セルの改質ガス通路の閉塞、及び、燃料極の破損を防止できる発電装置を提供することを目的とする。
本発明は、固体酸化物型の燃料電池を用いる発電装置として具現化される。この発電装置は、燃料ガスを水蒸気改質して改質ガスとする改質器と、改質ガスを酸素含有ガスと反応させて発電する固体酸化物型の燃料電池セルと、改質器を加熱する加熱体を備えており、加熱体で加熱された改質器で改質ならびに加熱された改質ガスを燃料電池セルに供給する。
上記装置によると、加熱体によって改質器を加熱できるので、発電装置を起動させた後、速やかに改質器の温度を作動温度まで上昇させることができる。加熱した改質器を通過することで加熱された改質ガスを燃料電池セルに供給するため、燃料電池セルを加熱することもできる。発電装置を起動してから、改質器と燃料電池セルの双方が安定した作動温度に達するまでの間は、改質器の単位時間当たりの温度上昇幅が、燃料電池セルの単位時間当たりの温度上昇幅を上回り、改質器の温度が燃料電池セルの温度より高い状態となる。
そのため、燃料電池セルが作動温度に達する前に、改質器が作動温度に達する。燃料電池セルが作動温度に達する前に、十分に改質した改質ガスを燃料電池セルに供給することができる。十分に改質された改質ガスには煤の原因となる炭化水素分が含まれず、煤で燃料電池セルの改質ガス通路が閉塞してしまうこともなくなる。
また、燃料電池セルが作動温度に達する前に、即ち、燃料電池セルの燃料極が酸化する温度に上昇する前に、燃料電池セルの改質ガス通路内に改質ガスが供給されるため、燃料極に含まれるニッケルが酸化して燃料極が破損してしまうこともなくなる。
よって、燃料電池セルを破損させることなく、速やかに燃料電池を起動させることができる。
さらに、加熱された改質器で改質及び熱交換された高温の改質ガスを燃料電池セルに供給できるため、燃料電池セルにおける発電を効率よく行うこともできる。
上記発電装置では、加熱体は、改質前の燃料ガスと水が供給される入口側の加熱量よりも改質後の改質ガスが送り出される出口側の加熱量が大きくなるように改質器を加熱することが好ましい。
出口側の加熱量が入口側の加熱量より大きくなるように改質器を加熱できるので、改質器において十分に改質された改質ガスが出口側で冷えて炭化水素分を含むものに戻ってしまうおそれがない。燃料電池セルに好適な改質ガスを安定して供給できるようになる。
本発明によると、煤の発生によって改質ガス通路を閉塞させることなく、且つ、燃料電池セルを破損させることなく、燃料電池を起動させることができる。
第1実施例の発電装置の正面断面を模式的に示す図。 第1実施例の発電装置の側面断面を模式的に示す図。 燃料電池セルの断面を模式的に示す図。 第2実施例の発電装置の側面断面を模式的に示す図。
以下に説明する実施例の技術的特徴を列挙する。
(形態1) 加熱体は、改質器に供給する燃料ガスと同種のガスを燃焼するバーナであって、バーナによって加熱された高温気体を改質器に当てて改質器を加熱する。
(形態2) 加熱体は燃料ガスを燃焼させて火炎を形成する形態の燃焼バーナ、例えばブンゼン燃焼バーナとする。
(形態3) 加熱体は燃料ガスを表面燃焼させる形態の燃焼バーナ、例えば耐熱セラミックプレートを備える赤外線バーナとする。
(形態4) 加熱体は、改質器、又は、改質器と燃料電池セルの双方が好適な作動温度に到達した場合に停止する。
(形態5) 発電装置は、排ガス通過室内を通過する排ガスと、酸素含有ガス通過室内を通過する酸素含有ガスとの間で熱交換を行う熱交換器を備える。
(第1実施例) 第1実施例について説明する。
図1は本実施例に係る発電装置の正面断面を模式的に示す図であり、図2は発電装置の側面断面を模式的に示す図である。図3は燃料電池セルの断面を模式的に示す図である。
図1、図2に示すように、発電装置2は、断熱材で形成された箱状の本体ケーシング4を備える。本体ケーシング4の内部は間仕切り板6によって、バーナ64を収容するバーナ収容室8と、発電ユニット側空間10とに区画されている。発電ユニット側空間10の内部は更に、複数のセルスタック24等を収容するセル群収容室12と、セル群収容室12内で発生した排ガスを通過させる排ガス通過室14と、発電に用いられる酸素含有ガスを通過させる酸素含有ガス通過室16とに区画されている。セル群収容室12は、発電ユニット側空間10内の最も内側の空間として設けられている。排ガス通過室14は、前記セル群収容室12の外側に設けられている。酸素含有ガス通過室16は、前記排ガス通過室14の外側に設けられている。
前記セル群収容室12は、内側ケーシング18と2枚の邪魔板20の内側に形成される空間である。内側ケーシング18は、前記発電ユニット側空間10内部を区画する上方を開放した箱状部材である。邪魔板20は、板状の部材であって、その上端は本体ケーシング4の内側上面に取り付けられ、その下端は内側ケーシング18の内側に差し込まれて配置されている。邪魔板20の上端部付近には、排ガス通過孔22が開口され、発電によって生じた高温の排ガスを、セル群収容室12から前記排ガス通過室14へと送り出せるようにしてある。
セル群収容室12内には、複数のセルスタック24、改質器26、改質ガス供給管28、改質ガス室30及び導入管32、マニホールド34が収容される。
前記各セルスタック24は、図2、図3に示すように、燃料電池セル40が複数個配列されて構成されている。
燃料電池セル40及びセルスタック24の構造を、図3を用いて具体的に説明する。図3に示すように、個々の燃料電池セル40の断面は楕円形状であり、楕円柱形状に形成された燃料極40aの周面の半分強が固体電解質層40bで覆われ、残りの周面がインターコネクタ40dで覆われ、固体電解質層40bの外側を酸素極40cが覆っている。燃料極40aの内部にはセルスタック24が延びる方向(図1、図2の上下方向)に貫通する複数の改質ガス通路42が並列に形成されている。この燃料電池セル40は、この改質ガス通路42に後述する改質ガスが供給されると、供給された改質ガスを周囲の酸素含有ガスと反応させて発電する。本実施例では改質ガスは水素と一酸化炭素からなる。また、酸素含有ガスとしては空気が用いられる。発電反応によって水蒸気と二酸化炭素からなる排ガスが生じる。この発電反応は発熱を伴うため、発生する排ガスは高温となる。
燃料極40aは多孔質であり、ニッケル(Ni)を一成分とするニッケル/YSZサーメット(混合焼結体)からなる。固体電解質層40bは緻密質であり、ジルコニア(ZrO)にイットリア(Y)を加えた混合物からなる。酸素極40cは多孔質であり、ペロブスカイト型酸化物であるLSM(La1−xSrMnO)からなる。インターコネクタ40dは導電性セラミックからなる。
隣合う燃料電池セル40の一方の酸素極40cと他方の燃料電池セル40のインターコネクタ40dとの間に、集電部材44が介装されている。集電部材44は、蛇腹上に折り畳まれた導電性金属部材である。一方の燃料電池セル40の酸素極40cは、集電部材44とインターコネクタ40dを介して、他方の燃料電池セル40の燃料極40aに電気的に接続されている。上記構造の燃料電池セル40が多数本直列に接続されてセルスタック24が形成されている。蛇腹状の集電部材44は、図3における上下方向および紙面の垂直方向に酸素含有ガスが通過することを禁止しない。
各燃料電池セル40の上端部では、改質ガス通路42が開放されており、発電のために消費されなかった余剰の改質ガス、いわゆるオフガスが放出される。各セルスタック24の上端近傍には、それぞれ図示しないスパーク電極が配設されており、スパーク電極が火花放電することによって、各セルスタック24の先端から流出するオフガスが周囲の酸素含有ガスと反応して燃焼する。
各セルスタック24は、図1、図2に示すように、夫々セル群収容室12内の下部に設けられたマニホールド34上に立設されている。本実施例では、図1に示すように、セルスタック24を3列に配置しているが、セルスタック24の配置数は3列に限るものではなく、これより多くても少なくても良い。
マニホールド34は、内部に図示しない改質ガス流路を備え、かつ、上面に、マニホールド34内部を流れる改質ガスを前記燃料電池セル40の改質ガス通路42内に供給するための細孔が複数開口されている。なお、本実施例では、マニホールド34の下方には導入管32を介して改質ガス室30が設けられている。このため、改質器26から改質ガス供給管28を通じて供給される改質ガスは、改質ガス室30、導入管32を介してマニホールド34に供給される。改質器26からの改質ガスを、改質ガス室30と導入管32を介してマニホールド34に供給することにより、各燃料電池セル40に均等に改質ガスを供給しやすくなる。
改質器26は、燃料ガスを水蒸気改質して、燃料電池セル40にける発電反応に使用する改質ガスを供給するものである。この改質器26は、セルスタック24の上端部の上方に配置されており、前記セルスタック24の先端部で燃焼されるオフガスの燃焼熱を改質に利用できるようにしてある。
改質器26には外部から燃料ガス及び水蒸気を供給するための燃料ガス供給路46と水蒸気供給路48が備えられている。本実施例では、燃料ガスには例えばメタンを主成分とするガスを使用する。このようなガスとしては例えば都市ガスが挙げられる。
改質器26は、金属製の扁平な箱型のケーシングと、その内部で蛇行する経路が形成されており、その経路内に改質触媒が充填されている。外部から供給された燃料ガスと水蒸気の混合ガスは、改質器26内を通過する間に、改質触媒によって水素と一酸化炭素からなる改質ガスに改質される。この改質反応は吸熱を伴うものである。そのため、改質器26は好適な温度に加熱されている必要がある。本実施例のようにメタンを主成分とする燃料ガスの好適な改質温度は600℃以上であるため、改質器26が600℃以上になるように加熱されていることが好ましい。なお、改質後の改質ガスは、改質器26からの熱を受けることによって高温となる。この改質器26の加熱は、バーナ64の燃焼熱及び上記したオフガスの燃焼熱を用いて行われる。
改質器26で改質された高温の改質ガスは、改質ガス供給管28を通って改質ガス室30に送り込まれ、改質ガス室30、導入管32、マニホールド34を通過して各燃料電池セル40の改質ガス通路42内へと送り込まれる。
セル群収容室12の外側には、上記燃料電池セル40での発電反応及びオフガスの燃焼によって発生した高温の排ガスを通過させる排ガス通過室14が設けられている。
この排ガス通過室14は、図1に示すような、内側ケーシング18と外側ケーシング50との間に設けられる空間であって、セル群収容室12の底面及び一対の側面を覆うようにして設けられている。
外側ケーシング50は、前記発電ユニット側空間10内部の、内側ケーシング18の外側を区画する上方が開放した箱状部材である。図1に示すように、外側ケーシング50の側壁の上端は内側に折り曲げられ、更に底面に向かって折り曲げられ、内側壁50a、外側壁50b、上端縁50cを形成している。内側壁50aは、内側ケーシング18内に差し込まれて備えられている。
内側壁50aの上端付近には排ガス通過孔52が開口され、上記邪魔板20の排ガス通過孔22とダクト54で連通されている。従って、セル群収容室12内で発生した排ガスは、邪魔板20の排ガス通過孔22からダクト54及び排ガス通過孔52を通って排ガス通過室14内に供給される。
外側ケーシング50の外側壁50bには熱交換用の複数枚のフィン56が備えられている。各フィン56は、半分が排ガス通過室14内に突出するように備えられ、他の半分が酸素含有ガス通過室16内に突出するように備えられている。
外側ケーシング50の底面50dには、外部と連通した排ガス排出管58が設けられ、排ガス通過室14を通過してきた排ガスを外部に排出可能としている。
従って、燃料電池セル40での発電反応及びオフガスの燃焼によって発生した高温の排ガスは、改質器26を加熱した後、邪魔板20の排ガス通過孔22からダクト54を通って排ガス通過室14の上部に流入する。排ガス通過室14の上部から流入した排ガスは、フィン56で熱交換を行いながら排ガス通過室14内を下方に向けて流れる。改質器26の加熱及びフィン56による熱交換によって排ガスの温度は下げられる。フィン56での熱交換を終えた排ガスは、排ガス通過室14の底面50dの排ガス排出管58から排出される。
排ガス通過室14の外側には、上記燃料電池セル40での発電反応及びオフガスの燃焼に用いられる酸素含有ガスを通過させる酸素含有ガス通過室16が設けられている。
この酸素含有ガス通過室16は、図1に示すように、外側ケーシング50の外側壁50b、上端縁50c、底面50dと本体ケーシング4の内側との間、及び、外側ケーシング50の内側壁1と邪魔板20との間に設けられる空間である。
上記のように、酸素含有ガス通過室16内には、上記外側ケーシング50の外側壁50bに備えられた複数枚のフィン56の半分が突出している。
本体ケーシング4の底面には、外部と連通した酸素含有ガス供給管60が設けられ、外部の酸素含有ガスとしての空気を酸素含有ガス通過室16内に供給可能としている。
酸素含有ガス供給管60から酸素含有ガス通過室16内に供給された酸素含有ガスは、フィン56で熱交換を行いながら酸素含有ガス通過室16内を上方に向けて流れる。フィン56による熱交換によって酸素含有ガスは加熱される。フィン56での熱交換を終えた酸素含有ガスは、外側ケーシング50の上端縁50cと本体ケーシング4の内側との間、及び、外側ケーシング50の内側壁50aと邪魔板20との間の空間を通り、セル群収容室12内へ供給される。セル群収容室12内に供給された酸素含有ガスは、燃料電池セル40での発電反応や、オフガスの燃焼に利用される。
間仕切り板6で本体ケーシング4の内部を区画して設けられたバーナ収容室8内には、図2に示すように、さらにバーナ燃焼ガス通路62が配設され、そのバーナ燃焼ガス通路62の下端にバーナ64が配置されている。
バーナ燃焼ガス通路62は、バーナ収容室8内に上下方向に配設された管路であり、その上端は間仕切り板6に取り付けられ、前記セル群収容室12と連通された噴出し口66とされている。この噴出し口66は改質器26の出口側に対向して設けられている。ここに言う「改質器26の出口側」とは、改質後の改質ガスが改質ガス供給管28から送り出される側を言う。
バーナ燃焼ガス通路62の下端付近にはバーナ64が備えられている。バーナ燃焼ガス通路62の下端には、外部から燃焼用空気をバーナ64に供給する燃焼用空気供給管68と、外部から燃料ガスをバーナ64に供給する燃料ガス供給管70とが備えられている。
本実施例で用いられるバーナ64は、燃料ガスを燃焼させて火炎を形成する形態の燃焼バーナである。このようなバーナ64としては例えばブンゼン燃焼バーナが挙げられる。また、バーナ64の燃料となる燃料ガスは、前記改質器26に供給される燃料ガスと同じものが用いられる。従って、バーナ64専用の燃料を準備する必要はない。図2に示すように、バーナ64で燃料ガスを燃焼させると火炎が形成され、燃焼排ガスが噴出し口66から噴き出されて改質器26の出口側に当てられ、改質器26を加熱する。
上記バーナ64の燃焼排ガスによって改質器26を加熱できるので、起動直後から改質器26が安定した作動温度で連続運転されるまでの間に、改質器26を速やかに作動温度まで上昇させることができる。また、作動開始後の改質器26の温度を燃料電池セル40の温度より高くすることもできるので、燃料電池セル40が作動温度に達する前に十分に改質された改質ガスを改質ガス通路42内に供給することができ、燃料電池セル40の燃料極40aを保護することもできる。
前記セル群収容室12、排ガス通過室14、酸素含有ガス通過室16、バーナ収容室8の各室を収容している本体ケーシング4は、6面すべて断熱材で形成された箱状の筐体である。
なお、図示していないが、本実施例の発電装置では、前記集電部材で互いに接続されたセルスタック24から、発電した電力を取り出す電力取出線が伸びている。電力取出線は、本体ケーシング4を貫通して外部の図示しない制御基板まで伸びている。
以下、発電装置2の動作について説明する。
発電装置2を作動させると、同時にバーナ64が作動する。バーナ64によって燃料ガスを燃焼させると、燃焼によって生じた燃焼排ガスが噴出し口66から噴出されて改質器26に当てられ、改質器26が燃料電池セル40に先行して加熱される。そのため、改質器26の単位時間当たりの温度上昇幅は、燃料電池セル40の単位時間当たりの温度上昇幅より大きくなる。改質器26の温度が、燃料電池セル40の温度より高くなる。この時点では、改質器26は未だ作動していないため、燃料電池セル40の改質ガス通路42内には空気が入り込んでいる。しかし、燃料電池セル40が未だ好適な作動温度である600℃以上に達していないため、改質ガス通路42内に入り込んだ空気によって燃料極40aが酸化することはない。なお、上記燃焼排ガスは改質器26を加熱した後、邪魔板20の排ガス通過孔22からダクト54を通って排ガス通過室14内に入り、排ガス排出管58から外部に排出される。
上記のように、改質器26の温度上昇は燃料電池セル40の温度上昇より速いため、改質器26が、燃料電池セル40より先に好適な作動温度である600℃以上に達する。改質器26が600℃以上に達したら、改質器26を作動させ、改質器26に燃料ガスと水蒸気を供給して改質運転を開始させる。好適な作動温度に達した改質器26は、好適な改質反応を行うことができる。このとき、改質後の改質ガスは、煤の原因となる炭化水素分を含まない、一酸化炭素と水素を主成分とする好適な改質ガスとなる。この好適な改質ガスは、改質ガス供給管28、改質ガス室30、導入管32、マニホールド34を経て各燃料電池セル40の改質ガス通路42内に供給される。なお、この時点では燃料電池セル40は未だ好適な作動温度である600℃以上に達していないため、発電反応を十分に行えない。一方、改質ガス通路42内には上記の改質ガスが供給されているため、改質ガス通路42内に入り込んでいた空気は改質ガスによって追い出される。燃料電池セル40の温度がある程度上がっても、周囲の酸素によって燃料極40aが酸化することもない。
燃料電池セル40の温度も好適な作動温度である600℃以上に達すれば、各燃料電池セル40は、改質ガス通路42内に供給されている改質ガスを周囲の酸素含有ガスと反応させて発電反応を行う。発電した電力は、図示しない電力取出線によって本体ケーシング4外へ取り出される。また、発電反応によって水蒸気と二酸化炭素からなる高温の排ガスが生じる。また、発電のために消費されなかったオフガスは、各燃料電池セル40の上端部で燃焼させる。このオフガスの燃焼によっても高温の排ガスが生じる。発電反応及びオフガスの燃焼によって生じた高温の排ガスは、改質器26に当てられて、改質器26の温度を好適な作動温度範囲内に保つために利用される。
このように、改質器26と燃料電池セル40の双方が好適な作動温度で安定して連続運転される状態となったときは、バーナ64の燃焼を停止させる。
上記改質器26を加熱した後の排ガスは、邪魔板20の排ガス通過孔22からダクト54を通って排ガス通過室14の上部に流入する。排ガス通過室14の上部から流入した排ガスは、フィン56で熱交換を行いながら排ガス通過室14内を下方に向けて流れる。改質器26の加熱及びフィン56による熱交換によって排ガスの温度は下げられる。フィン56での熱交換を終えた排ガスは、排ガス通過室14の底面の排ガス排出管58から排出される。
このとき、酸素含有ガス供給管60から酸素含有ガス通過室16内に供給された酸素含有ガスは、フィン56で熱交換を行いながら酸素含有ガス通過室16内を上方に向けて流れる。このフィン56による熱交換によって酸素含有ガスは予熱される。予熱された酸素含有ガスはセル群収容室12内へ供給される。セル群収容室12内に供給された酸素含有ガスは、燃料電池セル40での発電反応や、オフガスの燃焼に利用される。
上記のように、改質器26と燃料電池セル40の双方が好適な作動温度で安定して連続運転される状態となると、発電反応及びオフガスの燃焼によって生じた高温の排ガスによって改質器26を加熱することができる。また、排出する排ガスと供給する酸素含有ガスとの間で熱交換を行うことによって、燃料電池セル40に供給される酸素含有ガスを予熱することができ、燃料電池セル40の温度を下がりにくくすることができる。その結果、発電装置2は熱自立する。
(第2実施例) 発電装置の第2実施例について説明する。
前記第1実施例では、本体ケーシング4内にはバーナ64を収容するためのバーナ収容室8が設けられていた。
本実施例では、図4に示すように、バーナ164を、燃料ガスを表面燃焼させる形態の燃焼バーナとした。このような燃焼バーナとしては、例えば耐熱セラミックプレートを備える赤外線バーナがある。本実施例のバーナ164は、前記第1実施例記載のバーナ164のように火炎が非常に短いため、設置スペースが少なくすむ。本実施例では、バーナ164は、本体ケーシング4の改質器26の側方部分に形成された貫通孔部166内に設けられ、改質器26を出口側から加熱できるようにしてある。本体ケーシング4の貫通孔部166には、バーナ164に燃焼用空気と燃料ガスを夫々供給する燃焼用空気供給管168とガス供給管170が備えられている。従って、本実施例の発電装置2では、バーナ設置のためのバーナ収容室8、バーナ燃焼ガス通路62が省略され、装置全体の小型化が図られている。
(第3実施例) 改質器26を加熱する加熱体は、上記各実施例記載のような各種バーナに限らず、例えばシーズヒータ等のヒータを用いることもできる。その場合、ヒータは改質器26の出口側の直上に配置する等して、改質器26に接近させて加熱できるようにすることもできる。
(その他の実施例) 上記各実施例では、バーナ64、164及びヒータ(以下、単に加熱体とする。)を停止させるのは改質器26及び燃料電池セル40の双方が好適な作動温度に達した後としているが、加熱体の動作を停止させるタイミングはこれには限られない。
従って、例えば、改質器26が好適な作動温度に達した時点で、燃料電池セル40の温度にかかわらず停止させることもできる。一方、改質器26と燃料電池セル40の双方が好適な作動温度に達した後も加熱体の運転を継続させることもできる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は、複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2 発電装置
4 本体ケーシング
6 間仕切り板
8 バーナ収容室
10 発電ユニット側空間
12 セル群収容室
14 排ガス通過室
16 酸素含有ガス通過室
18 内側ケーシング
20 邪魔板
24 セルスタック
26 改質器
28 改質ガス供給管
30 改質ガス室
32 導入管
34 マニホールド
40 燃料電池セル
40a 燃料極
40b 固体電解質層
40c 酸素極
40d インターコネクタ
42 改質ガス通路
44 集電部材
50 外側ケーシング
54 ダクト
56 フィン
58 排ガス排出管
60 酸素含有ガス供給管
62 バーナ燃焼ガス通路
64 バーナ
66 噴出し口

Claims (2)

  1. 固体酸化物型の燃料電池を用いる発電装置であり、
    燃料ガスを水蒸気改質して改質ガスとする改質器と、
    改質ガスを酸素含有ガスと反応させて発電する固体酸化物型の燃料電池セルと、
    改質器を加熱する加熱体を備え、
    加熱体によって加熱された改質器で改質ならびに加熱された改質ガスを燃料電池セルに供給することを特徴とする発電装置。
  2. 加熱体は、改質前の燃料ガスと水が供給される入口側の加熱量よりも改質後の改質ガスが送り出される出口側の加熱量が大きくなるように改質器を加熱することを特徴とする請求項1の発電装置。
JP2009115299A 2009-05-12 2009-05-12 発電装置 Pending JP2010267394A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009115299A JP2010267394A (ja) 2009-05-12 2009-05-12 発電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009115299A JP2010267394A (ja) 2009-05-12 2009-05-12 発電装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010267394A true JP2010267394A (ja) 2010-11-25

Family

ID=43364209

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009115299A Pending JP2010267394A (ja) 2009-05-12 2009-05-12 発電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010267394A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012009206A (ja) * 2010-06-23 2012-01-12 Rinnai Corp 発電装置
JP2012009207A (ja) * 2010-06-23 2012-01-12 Rinnai Corp 発電装置
JP2012089293A (ja) * 2010-10-18 2012-05-10 Toto Ltd 燃料電池装置
JP2012174534A (ja) * 2011-02-22 2012-09-10 Toto Ltd 燃料電池装置
JP2016009618A (ja) * 2014-06-25 2016-01-18 Toto株式会社 燃料電池モジュール

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0668894A (ja) * 1992-08-20 1994-03-11 Fuji Electric Co Ltd 燃料電池発電装置及びその起動時のガスパージ方法
JP2006092833A (ja) * 2004-09-22 2006-04-06 Tokyo Gas Co Ltd 発電装置
JP2008007359A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Nippon Oil Corp 改質器および間接内部改質型固体酸化物形燃料電池

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0668894A (ja) * 1992-08-20 1994-03-11 Fuji Electric Co Ltd 燃料電池発電装置及びその起動時のガスパージ方法
JP2006092833A (ja) * 2004-09-22 2006-04-06 Tokyo Gas Co Ltd 発電装置
JP2008007359A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Nippon Oil Corp 改質器および間接内部改質型固体酸化物形燃料電池

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012009206A (ja) * 2010-06-23 2012-01-12 Rinnai Corp 発電装置
JP2012009207A (ja) * 2010-06-23 2012-01-12 Rinnai Corp 発電装置
JP2012089293A (ja) * 2010-10-18 2012-05-10 Toto Ltd 燃料電池装置
JP2012174534A (ja) * 2011-02-22 2012-09-10 Toto Ltd 燃料電池装置
JP2016009618A (ja) * 2014-06-25 2016-01-18 Toto株式会社 燃料電池モジュール

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4906242B2 (ja) 燃料電池の稼動停止方法
JP6846711B2 (ja) 高温動作型燃料電池システム
JP2004319420A (ja) 燃料電池及びその運転方法
JP2006269419A (ja) 固体酸化物形燃料電池および運転方法
JP6280470B2 (ja) 燃料電池モジュール
JP6814970B2 (ja) 高温動作型燃料電池システム
JP4745618B2 (ja) 燃料電池構造体の運転方法
JP6280431B2 (ja) 燃料電池モジュール
JP5427568B2 (ja) 発電装置
JP2010267394A (ja) 発電装置
JP5481181B2 (ja) 発電装置
JP6001800B2 (ja) 燃料電池のスタック構造体
JP2009076274A (ja) 燃料電池モジュール
JP5166723B2 (ja) 発電装置
JP2007080761A (ja) 燃料電池およびその起動方法
JP6374273B2 (ja) 燃料電池モジュール
JP7162170B2 (ja) 固体酸化物形燃料電池システム
JP6528934B2 (ja) 固体酸化物形燃料電池装置
JP6001625B2 (ja) 燃料電池システム
JP2011210631A (ja) 燃料電池モジュール
JP5440751B2 (ja) 燃料電池システム
JP5548534B2 (ja) 発電装置
JP5552380B2 (ja) 発電装置
JP2009104846A (ja) 燃料電池モジュール、それを備える燃料電池、及び燃料電池の運転方法
JP5262483B2 (ja) 燃料電池システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130514

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130515

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130618

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131126

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140114

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140204