JP5552380B2 - 発電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、固体酸化物を利用する燃料電池によって発電する装置に関する。
特許文献1には、固体酸化物を利用する燃料電池を用いた発電装置の例が開示されている。ただし特許文献1はまだ公開されていない。特許文献1の発電装置は、改質器と、燃料電池セルと、燃焼部と、バーナを備える。改質器、燃料電池セル、燃焼部、バーナはいずれも収容室に収容される。改質器は、燃料ガスを水蒸気改質して改質ガスにする。燃料電池セルは、改質ガスを有酸素ガス(例えば空気)と反応させて発電する。燃焼部は、燃料電池セルからのオフガスを燃焼し、その燃焼熱によって改質器を加熱する。バーナは、燃料ガスを燃焼し、その燃焼熱によって改質器と燃料電池セルを加熱する。特許文献1の発電装置は、短時間で改質器を作動温度に到達させ、さらに、燃料電池セルを作動温度に到達させることに成功している。
特願2009−115299号
特許文献1の発電装置の起動後において、改質器と燃料電池セルの双方が好適な作動温度に到達し、改質器と燃料電池セルが安定して連続運転される状態に至った場合、バーナは燃焼を停止する。バーナが燃焼を停止すると、バーナから収容室内に燃焼排ガスが送り出されなくなる。そのため、発電やオフガスの燃焼によって収容室内で発生する、水蒸気を多く含む高温の排ガスが、燃焼停止中のバーナを通過して、バーナに燃料ガスを供給するための供給路内に流入する場合がある。流入した排ガスが供給路内で結露し、結露した水が燃料ガス供給路に設けられる弁やセンサ等に付着すると、これらが誤作動を起こす場合がある。本明細書では、収容室内の排ガスが、バーナに燃料ガスを供給するための供給路内に流入することを抑制可能な技術を開示する。
本明細書では、固体酸化物形の燃料電池を用いる発電装置を開示する。発電装置は、改質器と、燃料電池セルと、燃焼部と、バーナと、収容室を備える。改質器は、燃料ガスを水蒸気改質して改質ガスにする。燃料電池セルは、固体酸化物形の燃料電池セルであって、改質ガスを有酸素ガスと反応させて発電する。燃焼部は、燃料電池セルからのオフガスを燃焼する。バーナは、燃料ガスと有酸素ガスの混合ガスを燃焼する。収容室は、少なくとも、改質器と、燃料電池セルと、燃焼部を収容する。バーナの燃焼排気通路は収容室内と連通しており、燃焼排気通路と収容室との連通部分は収容室内の改質器と対向している。改質器は、バーナによる混合ガスの燃焼熱によって加熱される。バーナには、収容室外から混合ガスを供給する第1の供給路が接続される。収容室には、収容室外から発電に使用される有酸素ガスを供給する第2の供給路が接続される。また、発電装置は、第1の供給路と第2の供給路とを連通するバイパス流路をさらに備える。
上記の発電装置において、バーナの燃焼停止後も、収容室内で燃料電池セルによる発電が継続して行われる場合がある。その場合、第1の供給路には混合ガスが供給されなくなるが、第2の供給路には発電に使用される有酸素ガスが引き続き供給されることとなる。上記の発電装置は、第1の供給路と第2の供給路を連通するバイパス流路を備えている。そのため、バーナの燃焼停止後は、第2の供給路を流れる有酸素ガスの一部が、バイパス流路を通って第1の供給路に供給されることとなる。第1の供給路に供給された有酸素ガスは、第1の供給路内を流れ、燃焼停止中のバーナから収容室内に向けて送り出される。バーナから収容室内に向けて有酸素ガスが送り出されることにより、収容室内の排ガスが、燃焼停止中のバーナを通過して第1の供給路内に流入することを抑制することができる。その結果、第1の供給路内で結露が発生することを防止することができ、第1の供給路内の弁やセンサ等の誤動作も防止することができる。
改質器は、収容室内に備えられることが好ましい。また、改質器は、燃焼部によるオフガスの燃焼熱と、バーナによる混合ガスの燃焼熱とによって加熱されることが好ましい。この構成によると、燃焼部によるオフガスの燃焼熱と、バーナによる混合ガスの燃焼熱とによって改質器が加熱されるため、改質器が好適な作動温度を保ち易くなる。
収容室と、第1の供給路のバイパス流路接続部分との間に、流路径を縮小する絞り部をさらに備えてもよい。流路径を縮小する絞り部を備えることで、絞り部を気体が通過し難くなる。収容室内の排ガスが第1の供給路内により流入し難くなる。収容室内の排ガスが第1の供給路内に流入することを顕著に抑制することができる。
絞り部は、バーナの一部であってもよい。この場合、第1供給路が接続されているバーナの一部が絞り部となるため、新たに絞り部を設ける必要がない。この構成によると、収容室内の排ガスが第1の供給路内に流入することをより顕著に抑制することができる。
第1実施例の発電装置を示す正面断面図。 第1実施例の発電装置を示す側面断面図。 第2実施例の発電装置を示す側面断面図。
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記する。
(形態1)バーナは燃料ガスを表面燃焼させる形態の燃焼バーナ、例えば耐熱セラミックプレートを備える赤外線バーナとする。
(形態2)バーナは、改質器と燃料電池セルの双方が好適な作動温度に到達した場合に停止する。
(形態3)発電装置は、排ガス通路内を通過する排ガスと、カソード空気通路内を通過するカソード空気との間で熱交換を行う熱交換器を備える。
(形態4)バーナは、混合ガス供給管と収容室とを連通する気体流路の流路径を減少させる絞り部としても機能する。
(第1実施例)
第1実施例について説明する。図1は本実施例に係る発電装置の正面断面を模式的に示す図であり、図2は発電装置の側面断面を模式的に示す図である。図1及び図2に示すように、発電装置2は、6面がすべて断熱材で形成された箱状の本体ケーシング4を備える。本体ケーシング4内には、内側から順に、複数のセルスタック24等を収容する収容室10と、収容室10内で発生した排ガスを外部に排出するための排ガス通路40と、発電に用いられる有酸素ガス(空気)を収容室10内に供給するためのカソード空気通路50が設けられている。また、図2に示すように、本体ケーシング4の周壁の一部にはバーナ64が設けられている。
図1に示すように、収容室10は、内側ケーシング18と2枚の邪魔板20の内側に形成される空間である。内側ケーシング18は、上方を開放した箱状部材である。邪魔板20の上端は本体ケーシング4の内側上面に取り付けられ、下端は内側ケーシング18の内側に差し込まれている。邪魔板20の上端付近には、排ガス通過孔22が開口しており、収容室10内で発生する高温の排ガスを、収容室10から上記排ガス通路40に送り出し可能としている。
収容室10内には、複数のセルスタック24、改質器26、改質ガス供給管28、改質ガス室30、導入管32、マニホールド34が収容される。各セルスタック24は、複数の燃料電池セル25を棒状に積層したものである。セルスタック24は、図示を省略するが、支持基板の周面が燃料極と固体電解質層と酸素極で覆われており、複数の燃料電池セル25で構成されている。セルスタック24は、隣接する燃料電池セル25の酸素極と燃料極とが、インターコネクタと集電部材を介して電気的に接続されることにより、燃料電池セル25が多数本直列に接続されて形成されている。
燃料電池セル25の燃料極の内部には、図示を省略するが、セルスタック24が延びる方向(図1の上下方向)に貫通する複数の改質ガス通路が並列に形成されている。燃料電池セル25は、この改質ガス通路に後述する改質ガスが供給されることにより、供給された改質ガスを周囲の有酸素ガス(空気)と反応させて発電する。なお、本実施例では、改質ガスが水素と一酸化炭素からなり、有酸素ガスとしては空気が用いられる。以下では、燃料電池セル25に供給される空気のことをカソード空気と呼ぶ。発電反応によって水蒸気と二酸化炭素からなる排ガスが生じる。この発電反応は発熱を伴うため、発生する排ガスは高温となる。
燃料電池セル25において、燃料極は多孔質であり、ニッケル(Ni)を一成分とするニッケル/YSZサーメット(混合焼結体)からなる。固体電解質層は緻密質であり、ジルコニア(ZrO2)にイットリア(Y2O3)を加えた混合物からなる。酸素極は多孔質であり、ペロブスカイト型酸化物であるLSM(La1−xSrxMnO3)からなる。インターコネクタは導電性セラミックからなる。
各燃料電池セル25の上端部では、改質ガス通路が開放されており、発電のために消費されなかった余剰の改質ガス、いわゆるオフガスが放出される。各セルスタック24の上端近傍には、図示しないスパーク電極が配設されている。スパーク電極が火花放電することによって、オフガスに点火し、オフガスを燃焼させることができる。以下では、各セルスタック24の上端部を、オフガス燃焼部27と呼び換える場合がある。
各セルスタック24は、図1、図2に示すように、収容室10内の下部に設けられたマニホールド34上に立設されている。マニホールド34は、内部に図示しない改質ガス流路を備え、かつ、上面に、マニホールド34内部を流れる改質ガスを前記燃料電池セル25の改質ガス通路内に供給するための細孔が複数開口されている。なお、本実施例では、マニホールド34の下方には導入管32を介して改質ガス室30が設けられている。このため、改質器26から改質ガス供給管28を通じて供給される改質ガスは、改質ガス室30、導入管32を介してマニホールド34に供給される。改質器26からの改質ガスを、改質ガス室30と導入管32を介してマニホールド34に供給することにより、各燃料電池セル25に均等に改質ガスを供給しやすくなる。
改質器26は、燃料ガスを水蒸気改質して、燃料電池セル25における発電反応に使用される改質ガスを生成するものである。この改質器26は、セルスタック24の上端部(オフガス燃焼部27)の上方に配置されており、前記セルスタック24の先端部で燃焼されるオフガスの燃焼熱を改質に利用できるようにしてある。
改質器26には、外部から燃料ガスを供給するための燃料ガス供給管46と、水蒸気の元となる水(純水)を供給するための水供給管48が備えられている。改質器26内には図示しない気化機構が備えられている。気化機構は、供給された水を加熱して水蒸気を発生させる。なお、本実施例では、燃料ガスには例えばメタンを主成分とするガスが使用される。このようなガスとしては例えば都市ガスが挙げられる。また、改質器26の内部には蛇行する経路が形成されており、その経路内に改質触媒が充填されている。従って、外部から供給された燃料ガスは、改質器26内の気化機構で発生した水蒸気と混合されるとともに、改質器26内を通過する間に改質触媒によって水素と一酸化炭素からなる改質ガスに改質(水蒸気改質)される。この改質反応は吸熱を伴うため、改質器26は好適な温度に加熱されている必要がある。本実施例のように、メタンを主成分とする燃料ガスの好適な改質温度は400℃以上(より好ましくは600℃以上)である。改質器26は、400℃以上になるように加熱されていることが好ましい。改質器26で改質された改質ガスは、改質ガス供給管28を通って改質ガス室30に送り込まれ、改質ガス室30、導入管32、マニホールド34を通過して各燃料電池セル25の改質ガス通路内へと送り込まれる。
排ガス通路40は、収容室10の外側に設けられている。排ガス通路40は、上記燃料電池セル25での発電反応及びオフガスの燃焼によって発生した高温の排ガスを通過させるための通路である。この排ガス通路40は、図1に示すように、内側ケーシング18と外側ケーシング51との間に設けられる空間であって、収容室10の底面及び一対の側面を覆うようにして設けられている。
外側ケーシング51は上方が開放した箱状部材である。図1に示すように、外側ケーシング51の側壁の上端は内側に折り曲げられ、更に底面に向かって折り曲げられ、内側壁51a、外側壁51b、上端縁51cを形成している。内側壁51aは、内側ケーシング18内に差し込まれて備えられている。
内側壁51aの上端付近には排ガス通過孔52が開口しており、上記邪魔板20の排ガス通過孔22とダクト54で連通している。従って、収容室10内で発生した排ガスは、邪魔板20の排ガス通過孔22からダクト54及び排ガス通過孔52を通って排ガス通路40内に供給される。外側壁51bには熱交換用の複数枚のフィン56が備えられている。各フィン56は、半分が排ガス通路40内に突出するように備えられ、他の半分がカソード空気通路50内に突出するように備えられている。底面51dには、外部と連通した排ガス排出管58が設けられ、排ガス通路40を通過してきた排ガスを外部に排出可能としている。従って、燃料電池セル25での発電反応及びオフガスの燃焼によって発生した高温の排ガスは、改質器26を加熱した後、邪魔板20の排ガス通過孔22からダクト54を通って排ガス通路40の上部に流入する。排ガス通路40の上部から流入した排ガスは、フィン56で熱交換を行いながら排ガス通路40内を下方に向けて流れる。改質器26の加熱及びフィン56による熱交換によって排ガスの温度は下げられる。フィン56での熱交換を終えた排ガスは、排ガス通路40の底面51dの排ガス排出管58から排出される。
カソード空気通路50は、上記の排ガス通路40の外側に設けられている。カソード空気通路50は、燃料電池セル25での発電反応及びオフガスの燃焼に用いられるカソード空気を通過させるための通路である。カソード空気通路50は、図1に示すように、外側ケーシング51の外側壁51b、上端縁51c、底面51dと本体ケーシング4の内側との間、及び、外側ケーシング51の内側壁51aと邪魔板20との間に設けられる空間である。上述のように、カソード空気通路50内には、外側壁51bに備えられた複数枚のフィン56の半分が突出している。本体ケーシング4の底面には、外部と連通したカソード空気供給管60が設けられ、カソード空気を外部からカソード空気通路50内に供給可能としている。なお、図示を省略しているが、カソード空気供給管60には、外部の空気をカソード空気通路50内に送り込むための送風手段が備えられている。送風手段には、例えばファン等が用いられる。カソード空気通路50内に供給されたカソード空気は、フィン56で熱交換を行いながらカソード空気通路50内を上方に向けて流れる。その熱交換によってカソード空気は加熱される。図1に示すように、カソード空気は、熱交換によって加熱された後、収容室10内へ供給される。収容室10内に供給されるカソード空気は、燃料電池セル25での発電反応や、オフガスの燃焼に利用される。また、収容室10内に供給されるカソード空気は、上記の熱交換によって高温となっているため、燃料電池セル25の加熱にも利用される。
バーナ64は、本体ケーシング4の改質器26の側方部分に形成された貫通孔部66内に設けられ、改質器26を出口側から加熱できるようにしてある。ここに言う出口側とは、改質ガス供給管28側のことである。バーナ64には、バーナ64に燃料ガスと燃焼用空気の混合ガスを供給する混合ガス供給管70が接続されている。本実施例のバーナ64は、混合ガスを表面燃焼させる形態の燃焼バーナである。このような燃焼バーナとしては、例えば多数の炎孔が開口された耐熱セラミックプレートを備える赤外線バーナがある。そのため、本実施例のバーナ64は、混合ガス供給管70と収容室10とを連通する気体流路の流路径を減少させる絞り部としても機能する。バーナ64が絞り部として機能することによって、バーナ64の燃焼停止時に、収容室10内で発生する高温高湿の排ガスがバーナ64を通って混合ガス供給管70内へ流入し難くなる。本実施例では、バーナ64の燃焼中には、混合ガス供給管70内には数10L/min〜100L/minの混合ガスが供給される。なお、図示は省略するが、混合ガス供給管70内には、混合ガスの流量を測定するセンサや、混合ガスの流量を調整する弁が設けられている。
混合ガス供給管70と、カソード空気供給管60には、2つの供給管60、70を連通するバイパス流路80が接続されている。バイパス流路80の流路径は、2つの供給管60、70の流路径に比べて小さい。バイパス流路80を備えることで、カソード空気供給管60内を通過するカソード空気の一部がバイパス流路80内に供給され、バイパス流路80内を通過して混合ガス供給管70内に導入される。この場合、混合ガス供給管70内に導入されたカソード空気は、燃焼停止中のバーナ64を通過して収容室10に向けて送り出される。従って、収容室内で発生する高温高湿の排ガスがバーナ64を通って混合ガス供給管70内へ流入し難くなる。本実施例では、カソード空気供給管60内を通過するカソード空気の流量が55L/minの場合、バイパス流路80内に導入されるカソード空気の流量を15cc/minとする。カソード空気供給管60とバイパス流路80の流路径は、それぞれ、この流量に対応する大きさとしてある。
続いて、本実施例の発電装置2の動作について説明する。
発電装置2を起動させると、まずバーナ64が作動する。バーナ64には、混合ガス供給管70から燃料ガス及び燃焼用空気を混合した混合ガスを供給する。バーナ64は、供給された混合ガスに点火して、混合ガスを燃焼させる。バーナ64によって混合ガスを燃焼させると、燃焼によって生じた燃焼排ガスがバーナ64から噴出されて改質器26に当てられ、改質器26が燃料電池セル25に先行して加熱される。このとき、改質器26の単位時間当たりの温度上昇幅は、燃料電池セル25の単位時間当たりの温度上昇幅より大きくなる。改質器26の温度は燃料電池セル25の温度より早く上昇する。そのため、改質器26が、燃料電池セル25より先に好適な作動温度である400℃以上に達する。
改質器26が好適な作動温度に達したら、改質器26を作動させ、改質器26に燃料ガスと水を供給して改質運転を開始させる。改質後の改質ガスは、煤の原因となる炭化水素分を含まない、一酸化炭素と水素を主成分とする好適な改質ガスとなる。この好適な改質ガスは、改質ガス供給管28、改質ガス室30、導入管32、マニホールド34を経て各燃料電池セル25の改質ガス通路内に供給される。なお、この時点では燃料電池セル25は未だ作動温度である600℃に達していないため、発電反応を十分に行えない。従って、この時点で改質ガス通路内に供給される改質ガスは、発電に利用されることなくオフガスとして各燃料電池セル25の上端から放出される。なお、改質ガス通路内に入り込んでいた空気は改質ガスによって追い出されるため、燃料電池セル25の温度がある程度上がっても、周囲の酸素によって燃料極が酸化することはない。
燃料電池セル25の温度も好適な作動温度である600℃以上に達すれば、各燃料電池セル25は、改質ガス通路内に供給されている改質ガスを周囲のカソード空気と反応させて発電反応を行う。このとき、収容室10内には、カソード空気が、カソード空気供給管60及びカソード空気通路50を通して連続供給されている。なお、カソード空気の供給は、カソード空気供給管60に備えられる送風手段(図示省略)を作動させることによって行われる。
なお、このとき、バーナ64の燃焼中においてもカソード空気供給管60内を流れるカソード空気の一部がバイパス流路80を介して混合ガス供給管70内に導入される場合がある。反対に、混合ガス供給管70内を流れる混合ガスの一部がバイパス流路80を介してカソード空気供給管60内に導入される場合もある。しかし、本実施例では、いずれの場合も、バイパス流路80内を通過するカソード空気又は混合ガスの流量(15cc/min)は、カソード空気供給管60内を流れるカソード空気の流量(55L/min)及び混合ガス供給管70内を流れる混合ガスの流量(数10L/min〜100L/min)よりも大幅に少ないため、バイパス流路80を通ってカソード空気供給管60内又は混合ガス供給管70内に流れ込む気体は、発電装置2の運転に影響しない。
各燃料電池セル25で発電された電力は、図示しない電力取出線によって本体ケーシング4外へ取り出される。また、発電反応によって水蒸気と二酸化炭素からなる高温の排ガスが生じる。また、発電のために消費されなかったオフガスは、各燃料電池セル25の上端部で燃焼させる。このオフガスの燃焼によっても高温の排ガスが生じる。発電反応及びオフガスの燃焼によって生じた高温の排ガスは、改質器26に当てられて、改質器26の温度を好適な作動温度範囲内に保つために利用される。このように、改質器26と燃料電池セル25の双方が好適な作動温度で安定して連続運転される状態となったときは、バーナ64の燃焼を停止させる。同時に、混合ガス供給管70からの混合ガスの供給も停止する。
バーナ64の燃焼が停止され、混合ガス供給管70からの混合ガスの供給が停止された後も、カソード空気供給管60内には、発電に用いられるカソード空気が引き続き連続供給される。即ち、カソード空気供給管60に備えられる送風手段は引き続き連続して作動する。このとき、カソード空気供給管60内を流れるカソード空気の一部がバイパス流路80を介して混合ガス供給管70内に導入される。本実施例では、15cc/minのカソード空気が、バイパス流路80を介して混合ガス供給管70内に導入される。混合ガス供給管70内に導入されたカソード空気は、燃焼停止中のバーナ64を通って収容室10に向けて送り出される。従って、仮に収容室10内で発生する高温高湿の排ガスが、バーナ64を通過して混合ガス供給管70内に流入しようとしたとしても、バーナ64を通って収容室10内に向けて送り出される上記カソード空気によって押し返される。さらに、本実施例では、バーナ64は混合ガス供給管70と収容室10とを連通する気体流路の流路径を減少させる絞り部としても機能する。そのため、収容室10内の排ガスが、バーナ64を通って混合ガス供給管70内へ流入することが防止される。その結果、混合ガス供給管70内で結露が発生することを防止することができ、混合ガス供給管70内の弁やセンサ等の誤動作も防止することができる。
(第2実施例)
図3に示すように、混合ガス供給管70内に、混合ガス供給管70の流路径を減少させる絞り部72をさらに設けてもよい。絞り部72は、混合ガス供給管70のうち、バーナ64の設置位置と、混合ガス供給管70とバイパス流路80とが接続される位置との間に設けられる。この場合、バーナ64を絞り部として機能させられることに加え、混合ガス供給管70内にさらに絞り部72を備えるため、収容室10内の排ガスが、バーナ64を通って混合ガス供給管70内に流入することをより確実に防止することができるようになる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は、複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2 発電装置
4 本体ケーシング
10 収容室
24 セルスタック
25 燃料電池セル
26 改質器
27 オフガス燃焼部
40 排ガス通路
46 燃料ガス供給管
48 水供給管
50 カソード空気通路
58 排ガス排出管
60 カソード空気供給管
64 バーナ
70 混合ガス供給管
72 絞り部
80 バイパス流路

Claims (4)

  1. 固体酸化物形の燃料電池を用いる発電装置であり、
    燃料ガスを水蒸気改質して改質ガスにする改質器と、
    改質ガスを有酸素ガスと反応させて発電する固体酸化物形の燃料電池セルと、
    燃料電池セルからのオフガスを燃焼する燃焼部と、
    燃料ガスと有酸素ガスの混合ガスを燃焼するバーナと、
    少なくとも、改質器と、燃料電池セルと、燃焼部を収容する収容室を備え、
    前記バーナの燃焼排気通路が前記収容室内と連通しており、前記燃焼排気通路と前記収容室との連通部分は前記収容室内の前記改質器と対向しており、
    改質器は、前記バーナによる前記混合ガスの燃焼熱によって加熱され、
    前記バーナには、収容室外から前記混合ガスを供給する第1の供給路が接続され、
    前記収容室には、収容室外から発電に使用される有酸素ガスを供給する第2の供給路が接続され、
    前記発電装置は、前記第1の供給路と前記第2の供給路とを連通するバイパス流路をさらに備えることを特徴とする発電装置。
  2. 記改質器は、さらに、前記燃焼部によるオフガスの燃焼熱によって加熱されることを特徴とする請求項1の発電装置。
  3. 前記収容室と、前記第1の供給路のバイパス流路接続部分との間に、流路径を縮小する絞り部をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2の発電装置。
  4. 前記絞り部は、前記バーナの一部であることを特徴とする請求項3の発電装置。
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