JP2010266473A - 色味を持つ保護パネルを備えた発光表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】カラーである発光ディスプレイの表示を妨げることなく、非表示時の表面の色を有彩色にして意匠性を増加した発光表示装置を得るものである。
【解決手段】発光ディスプレイ3と、発光ディスプレイの視認側(矢印3側)に配置した保護パネル2からなる発光表示装置2である。発光ディスプレイ3はカラー表示ディスプレイである。保護パネル2は、パネル基材20に形成された複数の有彩色着色層25を備え、保護パネル2の透過色は無彩色である。
【選択図】図1
【解決手段】発光ディスプレイ3と、発光ディスプレイの視認側(矢印3側)に配置した保護パネル2からなる発光表示装置2である。発光ディスプレイ3はカラー表示ディスプレイである。保護パネル2は、パネル基材20に形成された複数の有彩色着色層25を備え、保護パネル2の透過色は無彩色である。
【選択図】図1
Description
本発明は液晶ディスプレイやプラズマディスプレイなどのカラーディスプレイである発光表示装置に関するものであり、より詳しくは、色味を持つ保護パネルを備えた発光表示装置に関するものである。
従来の発光表示装置は、不測の衝撃からディスプレイを保護するなどのために、その視認面側に保護パネルを配置している。(例えば、特許文献1参照。)。
そして、従来、カラーディスプレイの前面に置かれる保護パネルは無彩色であった。これは、有色透明の保護パネルを置くとカラーディスプレイからの発光を吸収し、輝度を減少させたり、発光の色味を変えたりしてしまうからである。
無彩色の保護パネルを備えた発光表示装置は、発光ディスプレイの非点灯時に表面が無彩色であり、意匠性に欠ける。
そこで本発明が解決しようとする課題はカラーである発光ディスプレイの表示を妨げずに、非点灯時の表面の色を有彩色にする発光表示装置を得ることにある。
本発明のその他の課題は、本発明の説明により明らかになる。
本発明の一の態様にかかる発光表示装置は、
発光ディスプレイと、発光ディスプレイの視認側に配置した保護パネルからなる発光表示装置において、
前記発光ディスプレイはカラー表示ディスプレイであり、
前記保護パネルは複数の有彩色着色層を備え、前記保護パネルの透過色は無彩色であることを特徴とする。
発光ディスプレイと、発光ディスプレイの視認側に配置した保護パネルからなる発光表示装置において、
前記発光ディスプレイはカラー表示ディスプレイであり、
前記保護パネルは複数の有彩色着色層を備え、前記保護パネルの透過色は無彩色であることを特徴とする。
本発明の好ましい実施態様にかかる発光表示装置は、前記複数の有彩色着色層の間に、反射層を挿入してもよい。本好ましい発明は非点灯時の表面の色が、一層効果的に、有彩色となる発光表示装置である。
以上説明した本発明、本発明の好ましい実施態様、これらに含まれる構成要素は可能な限り組み合わせて実施することができる。
本発明にかかる発光表示装置は、その他の構成とともに、複数の有彩色着色層を備える保護パネルを有し、前記保護パネルの透過色は無彩色である構成であり、カラー表示ディスプレイが非表示状態にある(消灯している)ときは、着色層からの反射光の影響で色味を帯びる。一方、カラー表示ディスプレイが表示状態にある(点灯している)ときは、透過光により表現されるディスプレイ表示は、色味を帯びることなく、表示そのままで観察されるという利点がある。
以下、図面を参照して本発明の実施例にかかる発光表示装置をさらに説明する。本発明の実施例に記載した部材や部分の寸法、材質、形状、その相対位置などは、とくに特定的な記載のない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではなく、単なる説明例にすぎない。
本発明にかかる発光表示装置の一例である液晶表示装置1は、発光ディスプレイである液晶ディスプレイ3と保護パネル2からなる。液晶ディスプレイは複数の色が表示され、カラーディスプレイである。本発明において、カラー表示ディスプレイは、単一の表示面中に2以上の色表示が可能なディスプレイを意味する。
保護パネル2は液晶ディスプレイ3を不測の衝撃や汚損から保護するパネルである。保護パネル2は、例えば、光の半透過性を備えていたり、乱反射防止機能を備えていたりするなど保護以外の機能を備えたパネルであってもよい。
保護パネル2は液晶ディスプレイ3の視認側に配置される。図1中に矢印3で、液晶表示装置の観察方向を示している。すなわち、液晶ディスプレイ3は上側から視認される。
保護パネル2はパネル基材20の一方表面に複数の有彩色着色層25を重ねて配置している。パネル基材20は、例えば、透光性を有する樹脂板である。樹脂フィルムはポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレートやアクリルなどが使用できる。
有彩色着色層25の色は、例えば、赤、橙、黄、緑、青、紫などである。有彩色着色層25を構成する材料は、樹脂バインダー中に顔料や染料などの着色剤を含有したもの、例えば、インキを使用できる。有彩色着色層25は、パネル基材3の表面に印刷や塗装などの方法で設けることができる。印刷は、スクリーン印刷、オフセット印刷、グラビア印刷などにより行うことができる。
有彩色着色層は複数積層する。積層の数は、通常、2以上5以下であり、好ましくは2又は3である。
図2に図示した発光表示装置の第一の実施例では、液晶表示装置1は第一の保護パネル2aを有する。
保護パネルと透過光の相互作用を説明する。第一の保護パネル2aは、パネル基材20の一方表面に第一有彩色着色層21、第二有彩色着色層22と第三有彩色着色層23を形成している。つまり、第一の保護パネル2は3層の有彩色着色層を備える。
透過光の色味を左右するのは、有彩色着色層の光吸収である。第一有彩色着色層21の光吸収をA1、第二有彩色着色層22の光吸収をA2、第三有彩色着色層23での光吸収をA3とする。液晶表示パネル3から出て第一の保護パネル2aを透過する透過光をP1で表す。
図2中には、有彩色着色層と透過光P1が相互作用をして光が吸収されることを模式的に、破線の楕円A1、A2とA3で示している。また、図3中に示した有彩色着色層と透過光P2の相互作用についても同様に図示している。
ここで、波長λnmの単色可視光が第一の保護パネル2aを透過する場合を考察する。第一有彩色着色層21の透過率をfA1(λ)、第二有彩色着色層22の透過率をfA2(λ)、第三有彩色着色層23の透過率をfA3(λ)とする。
層間での反射を無視すると、
第一の保護パネル2aの透過率は、
fA1(λ)×fA2(λ)×fA3(λ) −− 式(1)
式(1)であらわされる。
第一の保護パネル2aの透過率は、
fA1(λ)×fA2(λ)×fA3(λ) −− 式(1)
式(1)であらわされる。
有彩色着色層の積層順を変えても透過スペクトルの形には影響が出ない。
ここで、複数の有彩色着色層を特定色の組み合わせにすれば、第一の保護パネル2aの透過スペクトルの形を無彩色のスペクトルにすることができる。すなわち、透過光の色味を変えることない保護パネルとなる。
例えば、第一有彩色着色層21、第二有彩色着色層22と第三有彩色着色層23に、赤、青と緑を一色ずつ割り当てればよい。また、例えば、2層の有彩色着色層からなる保護パネルの場合に、一方の有彩色着色層と他方の有彩色着色層を黄と青紫の組み合わせにすればよい。さらに、例えば、2層の有彩色着色層からなる保護パネルの場合に、一方の有彩色着色層と他方の有彩色着色層を赤紫と緑の組み合わせにすればよい。
一方、表示パネル非発行時における保護パネルの色味は、各有彩色着色層の反射で決まる。図2中に、入射光i1の第一有彩色着色層21での反射光を第一反射光R1で示し、第二有彩色着色層22での反射光を第二反射光R2で示し、第三有彩色着色層23での反射光を第三反射光R3で示している。
第一反射光R1は第一有彩色着色層21の色味だけを反映する。第二反射光R2は第一有彩色着色層21を2回通過するために、第二有彩色着色層22の色味よりもむしろ第一有彩色着色層21の色味を強く反映する。第三の反射光R3についても、同様に第一有彩色着色層の色味を反映するか、もしくはその強度が小さい。
つまり、入射光の全体反射光の色味は、第一有彩色着色層の色味を最も大きく反映し、次に第二有彩色着色層の色味を反映し、さらに第三有彩色着色層の色味を若干反映する。
液晶ディスプレイを発光表示した場合には、透過光P1が入射光i1の反射光よりも優勢になる。また、液晶ディスプレイを消光した場合には、入射光i1の反射光が透過光P1よりも優勢になる。このため、液晶ディスプレイを発光表示した場合には、保護パネル2aを通してディスプレイ画面表示が色味の変更なく観察される。そして、液晶ディスプレイを消光した場合には保護パネル2aの表面が色味を帯びて視覚認識される。そして第一有彩色着色層の色を変更すれば当該色味を変えることができる。換言すれば、複数の有彩色着色層の層順を変更すれば、当該色味を変えることができる。
本発明において、発光ディスプレイは、液晶ディスプレイに限られず、フラットパネルディスプレイやCRTディスプレイを含む。フラットパネルディスプレイは薄板状の表示装置を意味し、液晶ディスプレイ、FL(エレクトロルミネッセンス)、LED(発光ダイオード)、PDP(プラズマディスプレイ)、FED(フィールドエミッションディスプレイ)などを含むものである。
図3を参照して実施例2を説明する。第二の実施例である発光表示装置は第二の保護パネル2bを備える。
第二の保護パネル2bは第一の有彩色着色層21と第二の有彩色着色層22の間に反射層26を備えている。
反射層26は、例えば半透過性の反射材で形成してもよく、空気層を設けてもよい。半透過性の反射材は、アルミニウム、クロム、などの金属から構成し、その全光線透過率が20%〜80%、好ましくは30%〜70%の範囲にあるよう、また、その厚さは、10〜300Åの範囲にあるように構成する。
反射層26は色味を持たない材料で形成する。
入射光i2の反射層26での反射光を強反射光RS1で示している。その他、第一有彩色着色層21での反射光を第一反射光R1で示すなどは、図2における図示と同じである。
第二の保護パネル2bに入射光i2が入光すれば、反射層26に到来した入射光は大部分が反射され強反射光RS1となる。強反射光RS1は第一有彩色着色層21を2回通過するので、第一有彩色着色層21の色味を反映する。
このため、第二の保護パネル2bにあっては、入射光の反射光の色味は、第一有彩色着色層の色味をより一層大きく反映する。
一方透過光P2は、反射層26の存在により、若干透過率が減少する。しかし、反射層26は色味を持たない材料で構成するため、透過光の色味を変えることはない。
反射層は複数の有彩色着色層の層間であればどこに置いてもよい。もっとも、第一有彩色着色層の直下におけば、反射光の色味の設計が容易となり、好ましい。
本発明は家電、音響機器、携帯電話などの小型電子機器、自動車などのインジケータ類の発光表示装置として好適に用いられるものである。
1 発光表示装置である液晶表示装置
2 保護パネル
2a 第一の保護パネル
2b 第二の保護パネル
3 発光ディスプレイである液晶ディスプレイ
20 パネル基材
21 第一有彩色着色層
22 第二有彩色着色層
23 第三有彩色着色層
25 有彩色着色層
26 反射層
2 保護パネル
2a 第一の保護パネル
2b 第二の保護パネル
3 発光ディスプレイである液晶ディスプレイ
20 パネル基材
21 第一有彩色着色層
22 第二有彩色着色層
23 第三有彩色着色層
25 有彩色着色層
26 反射層
Claims (2)
- 発光ディスプレイと、発光ディスプレイの視認側に配置した保護パネルからなる発光表示装置において、
前記発光ディスプレイはカラー表示ディスプレイであり、
前記保護パネルは複数の有彩色着色層を備え、前記保護パネルの透過色は無彩色であることを特徴とする発光表示装置。 - 前記複数の有彩色着色層の間に、反射層を挿入した発光表示パネル。
Priority Applications (1)
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JP2009115071A JP2010266473A (ja) | 2009-05-12 | 2009-05-12 | 色味を持つ保護パネルを備えた発光表示装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018198006A (ja) * | 2017-05-24 | 2018-12-13 | 京セラ株式会社 | 携帯電子機器、制御方法、及び制御プログラム |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001343519A (ja) * | 2000-05-31 | 2001-12-14 | Tomoegawa Paper Co Ltd | ディスプレイ用貼着フィルム |
JP2003302910A (ja) * | 2002-04-09 | 2003-10-24 | Fujitsu Ltd | 電子装置 |
JP2005201934A (ja) * | 2004-01-13 | 2005-07-28 | Chi Mei Optoelectronics Corp | 表示装置 |
-
2009
- 2009-05-12 JP JP2009115071A patent/JP2010266473A/ja active Pending
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