JP2010265660A - 法面壁材設置用固定具とこれを用いた壁材施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】法面への壁材の施工を飛躍的に合理化し、大幅に工費を削減する。
【解決手段】支持アーム部11と、この支持アーム部11の一端に設けられ軸受部12と、支持アーム部11の他端に設けられた杭部13とからなり、杭部13が支持アーム部11の軸受部の基部12aを回転軸として回転するときに描く円弧に倣って湾曲させられている法面壁材設置用固定具1を用いて壁材を法面へ施工する。
【選択図】図1

Description

この発明は、道路や河川などの両脇にある盛土、切土の法面を被覆保護するのに用いられるコンクリート擁壁、パネル、金網などを、所定の位置に合理的に設置するための法面壁材設置用固定具とこれを用いた壁材施工方法に関し、特に、施工の合理化、コスト削減を可能にする法面壁材設置用固定具とこれを用いた壁材施工方法に関する。
道路や河川の両脇にある盛土、切土の法面は、一般に、例えば、コンクリート製の擁壁(ブロック)などにより被覆保護されている。従来、例えば、図7に示すように、このコンクリート製の擁壁(ブロックB)の施工は、200kg前後のものをそのまま重機Mで積み上げ、その自重を利用して法面Sに重石のように固定することにより行われている。したがって、擁壁Bには重石となり得る重さが必要であり、軽量化が困難であるという課題とともに、この課題により施工の合理化やコスト削減が困難になっているという問題などが指摘されている。
これらの課題、問題に対し、例えば、下記特許文献1、特許文献2にて提案されているように、一連の施工手順の改善や、法面の勾配に合わせて擁壁を吊り上げるなどの施工方法の見直しによって、施工の合理化やコスト削減を進めようとする取り組みがある。
また、下記特許文献3にて提案されているように、壁面ブロック・モジュールと接続金具により、施工の合理化やコスト削減を進めようとする取り組みもある。
特開2004−331364号公報 特開2007−77567号公報 特開2005−113533号公報
しかし、上記特許文献1や特許文献2に提案されている施工方法では、重機を使ったり、擁壁を吊り上げたりする機械が必要であるので、大幅な施工の合理化、コスト削減を実現することが困難であり、また、道路両脇の擁壁の施工では、交通の安全などを確保するために通行止めにする必要があったり、河川の両脇の擁壁の施工では、河川の流れを堰き止める必要があるなどの課題もある。また、上記特許文献3に提案されている施工方法では、擁壁を固定する部材が法面の盛土、切土内に埋設されないので、擁壁の構造的な安定を得るために、擁壁の背面と盛土、切土の法面との間に必ず裏込め材を充填する必要があって、新たなコストが発生するという問題がある。
本発明は、上記実情に鑑み提案されたもので、道路や河川などの両脇にある盛土、切土の法面を被覆保護するのに用いられるコンクリート擁壁、パネル、金網などを、重機や吊り上げるための機械を使うことなく、例えば、人力で所定の位置に設置することができるとともに、擁壁を固定する部材を法面の盛土、切土内に埋設することができて、擁壁を安定に固定することができ、かつ、擁壁の法面からの距離を一定にすることを可能にして外観も審美にしつつ、大幅な施工の合理化、コスト削減を実現する法面壁材設置用固定具とこれを用いた壁材施工方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る法面壁材設置用固定具は、棒状の支持アーム部と、この支持アーム部の一端に設けられた壁材受部と、前記支持アーム部の他端に設けられた杭部と、からなり、前記杭部は、前記支持アーム部が前記壁材受部を回転軸として回転するときに描く円弧に倣って湾曲させられている、ことを特徴とする。
また、本発明に係る法面壁材設置用固定具を用いた壁材施工方法は、上記法面壁材設置用固定具の前記壁材受部に壁材を載置する載置工程と、法面へ向けて、前記法面壁材設置用固定具の前記杭部を打ち込む打込工程と、を備えることを特徴とする。
そして、上記載置工程は、壁材受部を連結部および載置部を有する連結部材の連結部に連結する工程と、連結部材の載置部を壁材の裏面に植設された環状鉤部材に挿入する工程とからなる、ことが好ましい。
本発明に係る法面壁材設置用固定具では、棒状の支持アーム部と、この支持アーム部の一端に設けられた壁材受部と、支持アーム部の他端に設けられた杭部と、からなり、杭部が、支持アーム部が壁材受部を回転軸として回転するときに描く円弧に倣って湾曲させられているので、杭部を、壁材受部を回転軸として支持アーム部が回転するときに描く円弧線上にて法面の盛土、切土内に埋設することができるため、壁材を法面から常に目標とする一定の位置(高さ)に載置することができる。さらに、杭部が法面の盛土、切土内に埋設されるため、壁材が軽量化されたものであっても、壁材を固定した後も安定してその場に維持することができる。したがって、本発明に係る法面壁材設置用固定具は、軽量化した壁材であっても法面の盛土、切土に安定して固定することができる施工が可能になって、大幅な施工の合理化、コスト削減を可能にする。そして、施工した壁材を並べることにより、高さが揃って外観も審美な擁壁として道路や河川の両脇にある盛土、切土を被覆保護することができる。
また、本発明に係る法面壁材設置用固定具を用いた壁材施工方法では、法面壁材設置用固定具の壁材受部に壁材を載置する載置工程と、法面へ向けて、法面壁材設置用固定具の杭部を打ち込む打込工程とを備えるので、上記法面壁材設置用固定具の効果を有したまま法面に壁材を施工することができる。したがって、軽量化した壁材を法面の盛土、切土に施工することができて大幅な施工の合理化、コスト削減を可能にしつつ、施工した壁材を並べることにより、高さが揃って外観も審美な擁壁として道路や河川の両脇にある盛土、切土を被覆保護することができる。
さらに、上記載置工程は、壁材受部を連結部および載置部を有する連結部材の連結部に連結する工程と、連結部材の載置部を壁材の裏面に植設された環状鉤部材に挿入する工程とからなるので、法面壁材設置用固定具と壁材との連結を強固なものとして確実な施工を実施することができ、道路や河川の両脇にある盛土、切土を被覆保護することができる。
すなわち、本発明では、200kg前後の重い擁壁を、重機や吊り上げたりする機械を使って施工することを不要として、例えば、20kg前後のパネル等を人力で法面に施工することを可能とし、法面の擁壁施工の大幅な合理化と飛躍的なコスト削減を実現することができる。
本発明に係る法面壁材設置用固定具の概略斜視図である。 本発明に係る法面壁材設置用固定具と、これに連結する連結部材とを示す概略斜視図であって、(a)は、連結する前の状態を示し(b)は、連結した状態を示す概略斜視図である。 本発明に係る法面壁材設置用固定具に連結された連結部材が、その載置部を壁材の裏面に植設された環状鉤部材に挿入される様子を説明する説明図である。 本発明に係る法面壁材設置用固定具を用いた壁材施工方法の概要を説明する概略説明図である。 本発明に係る法面壁材設置用固定具を用いた壁材施工方法により施工され、完成した擁壁を断面視した概要を説明する概略擁壁断面視図である。 本発明に係る法面壁材設置用固定具を用いた壁材施工方法により施工され、完成した擁壁を正面視した概要を説明する概略擁壁正面視図である。 従来の壁材施工方法の概要を説明する説明図である。
以下、本発明に係る一実施形態を、図面に基づいて詳述する。
本発明に係る法面壁材設置用固定具1は、図1に示すように、支持アーム部11と、この支持アーム部11の一端に設けられた壁材受部としての軸受部12と、支持アーム部11の他端に設けられた杭部13と、からなる。特に、杭部13は、支持アーム部11が軸受部の基部12aを回転軸として回転するときに描く円弧に倣って湾曲させられた形態を有している。
支持アーム部11は、円柱の棒状の形態を有している。
軸受部12は、支持アーム部11の一端の基部12aを支点として曲げて形成され、支持アーム11と軸受部12との間の角度が少なくとも90度以下、例えば、60度まで曲げられて形成されている。また、軸受部12が基部12aを支点に支持アーム部11から曲げられる方向は、杭部13に対して少なくともねじれの方向にあり、支持アーム部11と軸受部12とを含む平面に対し、支持アーム部11と杭部13とを含む平面が直交する方向に曲げられることが好ましい。
杭部13は、支持アーム部11の他端の基部13aを支点として曲げて形成され、上述のように、支持アーム部11が軸受部12の基部12aを回転軸として回転するときに描く円弧に倣って湾曲させられた形態を有している。また、杭部13の先端13bは、盛土、切土に埋設されやすくするために鋭角に尖った形態を有している。
このように、本発明に係る法面壁材設置用固定具1は、例えば、高い剛性を有する一本の棒の両端が、上記のように決められた方向に曲げる加工が施されて作製されているものであるので、作製コストが非常に抑えられている。なお、本実施形態では、例えば、金属製の棒により作製されていて、その大きさは、直径8mm程度、支持アーム部11の長さ約240mm程度、軸受部12の長さ約40mm程度、杭部13の長さ約120mm程度である。
また、本発明に係る法面壁材設置用固定具1では、支持アーム部11と杭部13とを含む平面に対し、軸受部12の曲げられる方向が2つあることになるが、いずれもが本発明に含まれるものである。すなわち、図1において、本発明に係る法面壁材設置用固定具1は、支持アーム部11と杭部13とを含む平面に対し、軸受部12が奥側へ向けて曲げられているが、軸受部12が手前側へ向けて曲げられたものであっても実施することができる。
次に、本発明に係る法面壁材設置用固定具1を用いた壁材施工方法について説明する。
本発明に係る法面壁材設置用固定具1を用いた壁材施工方法には、法面壁材設置用固定具1のほか、図2または図3に示すような、連結部材としての型枠パネル連結具2、壁材としての型枠パネル3を用いるので、まず、これらの構成部品から説明する。
連結部材としての型枠パネル連結具2は、図2(a)に示すように、施工時に表裏の両面を問わないようにするために設けられた2箇所の連結部としての固定具連結孔21と、この固定具連結孔21の両側に設けられ、型枠パネル3へ当接することが可能な合計4つの載置面22aを有する載置部としてのパネル載置部22とからなり、例えば、厚さ3mm程度、長さ約200mm程度の金属製の平板を打ち抜いて作製されているものである。また、図2(b)に示すように、型枠パネル連結具2は、固定具連結孔21が法面壁材設置用固定具1の軸受部12に挿通されて連結されて用いられる。
壁材としての型枠パネル3は、図3に示すように、コンクリートなどで一定の大きさに成形され、例えば、横幅(W)900mm、高さ300mm、厚さ35mmの横長長方形であって、その左右の各端部から横幅の1/4(W/4)ずつ内側へ寄った裏面に、U字形、V字形(図3ではV字形)などの折返し部31aを有する4つの環状鉤部材としてのフック31が植設されている。このフック31には、型枠パネル連結具2のパネル載置部22が挿入される。
図3において、上側の2つのフック31と下側の2つのフック31とは、型枠パネル3を成形する際に、型枠パネル3中に埋設される上下2本の鉄筋の途中に450mm(W/2)の間隔でU字形、V字形等の金具を溶接などによりで取付けられるもので、コンクリートなどで所定の大きさに成形され、型枠パネル3の裏面に突出して現れると、治具などにより、その突出長さ、突出位置が一定の寸法、例えば、型枠パネル3の裏面からフック31の折返し部31までの間隔とパネル載置部22の幅とを対応させた寸法になるように調整される。これにより、型枠パネル連結具2は、フック31に挿入されると、パネル載置部22の載置面22aを介して型枠パネル3に密着して固定されるものとなる。
なお、型枠パネル3の一枚の重量は、成人が一人または二人で持ち運べる重さであって、例えば、20kg前後である。
そして、本発明に係る法面壁材設置用固定具1を用いた壁材施工方法は、法面壁材設置用固定具1の軸受部12に型枠パネル3を載置する載置工程と、盛土、切土の法面Sへ向けて、法面壁材設置用固定具1の杭部13を打ち込む打込工程とを備え、特に、載置工程は、法面壁材設置用固定具1の軸受部12を型枠パネル連結具2の固定具連結孔21に連結(挿通)する連結工程と、型枠パネル連結具2のパネル載置部22を型枠パネル3の裏面に植設されたフック31に挿入する挿入工程とを有している。
以下、図4〜図6を参照しながら説明する。
具体的には、まず、図5に示すように、法面Sの前の地盤上にコンクリートを打設して構築しようとする擁壁の幅に対応した基礎Fを構成し、構成した基礎Fの凹部に最下段(第1段目)の型枠パネル3を載置する。
さらに、上記載置工程における連結工程および挿入工程を行って、法面壁材設置用固定具1に連結した型枠パネル連結具2のうち、一方のパネル載置部22を最下段の型枠パネル3の上側のフック31へ上側から挿入する。この際、他方のパネル載置部22をハンマ等で叩けば、効率よく一方のパネル載置部22を型枠パネル3の上側のフック31へ挿入することができる。ここでは、上記載置工程における連結工程および挿入工程により、最下段の型枠パネル3に、法面壁材設置用固定具1が連結した型枠パネル連結具2を密着させて固定することができる。
続いて、図4に示すようにして、上記打込工程を行って、盛土、切土の法面Sへ向けて、法面壁材設置用固定具1の杭部13の基部13a付近をハンマ等で打ち込むことにより、杭部13を先端13bから盛土、切土中に埋設させていき、型枠パネル3を盛土、切土に対して固定する。
そうすると、法面壁材設置用固定具1の杭部13が、支持アーム部11が軸受部12の基部12aを回転軸として回転するときに描く円弧に倣って湾曲させられているために、型枠パネル3は、法面Sから支持アーム部11の長さに依存した一定の位置(高さ)にて固定される。
なお、基礎Fの幅方向には、構成した基礎Fの前縁部上に最下段(第1段目)の型枠パネル3を並べて載置し、続けて、上記載置工程における連結工程、挿入工程および上記打込工程を繰り返し行えば、最下段の型枠パネル3の列を完成させることができる。
次に、最下段の型枠パネル3の列の上に第2段目の型枠パネル3を、横幅の1/2だけ左右にずらして破れ目地で並べて列を形成する。続けて、この第2段目の型枠パネル3の列の下側の2つのフック31に、型枠パネル連結具2における第1段目の型枠パネル3のフック31に挿入されていない他方のパネル載置部22を挿入する。この際、第2段目の型枠パネル3の上側縁をハンマで叩けば、効率よく、他方のパネル載置部22を第2段目の型枠パネル3に密着させて固定することができる。その後、上記載置工程における連結工程、挿入工程および上記打ち込み工程を行えば、第2段目の型枠パネル3も、法面Sから支持アーム部11の長さに依存した一定の位置(高さ)にて固定することができる。(図4および図5参照)。
また、第3段目の型枠パネル3の列についても第2段目の型枠パネル3の列と同様に施工し、法面Sから支持アーム部11の長さに依存した一定の位置(高さ)に固定する。このようにして、型枠パネル3を横幅の1/2だけ交互に左右にずらしつつ、上述したような工程を経て施工することにより、法面Sの高さ方向にも、それぞれ法面Sから支持アーム部11の長さに依存した一定の位置(高さ)にて型枠パネル3を固定することができ、型枠パネル3を上下左右に並べものは、例えば、図5および図6に示されるように、型枠パネル3を上下左右に並べた外観も審美な擁壁として構築することができる。
なお、本実施形態では、例えば、型枠パネル3の列を3段、4段と立て並べる都度、型枠パネル3の列と法面Sとの間に生コンクリートやエアモルタルなどの充填材Cを充填することが好ましい。これにより、型枠パネル3の盛土、切土に対する固定をより強固なものとすることができる。充填材Cは、土砂、砂利などでもよく、このような場合、充填後に搗き固めればよい。
また、本実施形態における型枠パネル連結具2は、型枠パネル3の裏面と接触する左右のパネル載置部22の間に切欠き部を設けることが好ましい。そうすると、型枠パネル3の施工の際には、下の段の型枠パネル3の上縁と、その上に立つ上の段の型枠パネル3の下縁とで形成される左右方向の目地の裏に充填材Cを回り込ませることが可能となる。
したがって、本発明に係る法面壁材設置用固定具1は、杭部13が、支持アーム部11が軸受部12の基部12aを回転軸として回転するときに描く円弧に倣って湾曲させられているので、杭部13を軸受部12の基部12aを回転軸として回転するときに描く円弧線上にて法面Sの盛土、切土内に埋設することができるため、型枠パネル3を法面Sから常に目標とする一定の位置(高さ)に載置、固定することができ、杭部13が法面Sの盛土、切土内に埋設されているので、軽量化された型枠パネル3であっても、固定後にも安定してその場に維持することができる。これにより、本発明に係る法面壁材設置用固定具1は、法面Sにおける壁材設置に係る施工を大幅に合理化することができ、併せて、大幅な工費の削減を可能にする。そして、型枠パネル3を法面Sから常に目標とする一定の位置(高さ)に載置、固定することができるため、型枠パネル3を並べても高さが揃うので、外観も審美な擁壁として道路や河川の両脇にある盛土、切土を被覆保護することができる。
さらに、本発明に係る法面壁材設置用固定具を用いた壁材施工方法では、法面壁材設置用固定具1を用いることにより、上述の効果をもって法面に壁材を設置することが可能となる。特に、法面壁材設置用固定具1と連結するとともに、型枠パネル3に密着させて固定させた型枠パネル連結具2を介し、法面壁材設置用固定具1と型枠パネル3との連結を強固なものとして法面Sにおける壁材設置に係る施工を行うことができるため、道路や河川の両脇にある盛土、切土を長期間にわたって被覆保護することも可能となる。
これにより本発明では、例えば、200kg前後の重い擁壁を、重機や吊り上げたりする機械を使って施工するようなコストの嵩張ることを不要とし、例えば、20kg前後の型枠パネル3等を人力で法面に施工することを可能として、法面Sの擁壁施工の大幅な合理化と飛躍的なコスト削減を実現することができる。
ここで、本発明に係る法面壁材設置用固定具に関し、支持アーム部の軸受部側の一箇所に、数センチ長の扁平な形状であって、型枠パネル連結具の固定具連結孔の孔径よりも幅の広い扁平部を設けることが好ましい。そうすると、型枠パネル連結具は、固定具連結孔が法面壁材設置用固定具の軸受部に挿通されて連結されたとき、法面壁材設置用固定具の支持アーム部に扁平部の幅が固定具連結孔の孔径よりも大きいために、この扁平部よりも杭部側に移動することが防止される。
以上、本発明の一実施形態を詳述したが、本発明は、上記一実施形態に限定されるものではない。そして、本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。
また、本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱しなければ、構成物品の材質、大きさを変えることのほか、公知または周知の素材を使用することなどもすることができる。さらに、本発明は、支持アーム部の長さを変えることにより、壁材を施工する法面からの高さ(距離)についても、適宜所望のものとすることができるものである。
1・・・法面壁材設置用固定具
11・・支持アーム部
12・・軸受部(壁材受部)
12a・基部
13・・杭部
13a・基部
13b・先端
2・・・型枠パネル連結具(連結部材)
21・・固定具連結孔(連結部)
22・・パネル載置部(載置部)
22a・載置面
3・・・型枠パネル(壁材)
31・・フック(環状鉤部材
31a・折返し部
B・・・ブロック
C・・・充填剤
F・・・基礎
M・・・重機
S・・・法面

Claims (3)

  1. 棒状の支持アーム部と、
    この支持アーム部の一端に設けられた壁材受部と、
    前記支持アーム部の他端に設けられた杭部と、
    からなり、
    前記杭部は、前記支持アーム部が前記壁材受部を回転軸として回転するときに描く円弧に倣って湾曲させられている、
    ことを特徴とする法面壁材設置用固定具。
  2. 請求項1に記載の法面壁材設置用固定具の前記壁材受部に壁材を載置する載置工程と、
    法面へ向けて、前記法面壁材設置用固定具の前記杭部を打ち込む打込工程と、
    を備える、
    ことを特徴とする法面壁材設置用固定具を用いた壁材施工方法。
  3. 請求項2に記載の法面擁壁設置用固定具を用いた壁材施工方法における載置工程は、
    前記壁材受部を連結部および載置部を有する連結部材の前記連結部に連結する工程と、 前記連結部材の前記載置部を前記壁材の裏面に植設された環状鉤部材に挿入する工程とからなる、
    ことを特徴とする法面壁材設置用固定具を用いた壁材施工方法。
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