JP2010265192A - 二相分離型w/o乳化剤形の化粧料 - Google Patents
二相分離型w/o乳化剤形の化粧料 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】水を55〜70質量%含有する、二相分離型のW/O乳化剤形の化粧料において、(A)アクリル樹脂球状粉体と(B)紫外線防護作用を有する粉体とを含有することを特徴とする化粧料であって、紫外線防護化粧料として使用することが好ましい。かかる化粧料は低粘度で紫外線防護効果に優れ、のびが良く、みずみずしさなどの使用性に優れた化粧料を提供する。
【選択図】なし
Description
料に関する。
<1>水を55〜70質量%含有する、二相分離型のW/O乳化剤形の化粧料において、(A)アクリル樹脂球状粉体と(B)紫外線防護作用を有する粉体とを含有することを特徴とする、化粧料。
<2>前記アクリル樹脂球状粉体の含有量は、0.5〜5質量%であることを特徴とする、<1>に記載の化粧料。
<3>前記紫外線防護作用を有する粉体は、シリカ及び/又はアルミナで被覆、ドープ又は焼結されていても良い、二酸化チタン及び酸化亜鉛の1種又は2種以上であることを特徴とする、<1>又は<2>に記載の化粧料。
<4>前記紫外線防護作用を有する粉体の含有量は、化粧料全体に対して、0.1〜10質量%であることを特徴とする、<1>〜<3>何れか1項に記載の化粧料。
<5>界面活性剤として、ポリアルキレンオキシド変性ジメチコン及び/又は(ポリ)グリセリン変性ジメチコンを含有することを特徴とする、<1>〜<4>何れか1項に記載の化粧料。
<6>前記化粧料は、紫外線防護用の化粧料であることを特徴とする、<1>〜<5>何れか1項に記載の化粧料。
本発明の化粧料は、油中水乳化相と油相とからなる二相分離型の乳化化粧料であって、水分を55〜70質量%、より好ましくは55〜65質量%含有することを特徴とする。通常油中水剤形の化粧料においては、二相分離型のものであっても、含有できる水分量はせいぜい45質量%程度であって、50質量%を超えることはあまり存しないし、この様な構成では粘度も増加し用時の再乳化も容易ではない。本発明の化粧料においては、後記アクリル樹脂球状粉体の添加効果により、50質量%以上の水分の含有を可能ならしめている。本発明の化粧料において、再乳化が滞りなく行われるためには、20℃の均衡状態において、油中水乳化相と油相との体積比は9:1〜7:3であることが特に好ましい。
本発明の化粧料は必須成分として、アクリル樹脂球状粉体を含有することを特徴とする。アクリル樹脂としては、例えば、メタクリル酸メチル、アクリル酸メチルなどの(メタ)アクリル酸アルキルが好ましい。この様なアクリル樹脂球状粉体としては、例えば、松本油脂工業株式会社製の「マイクロスフェアーM−330」等の市販品が存し、これらを購入し、利用することができる。かかる成分は緩和な界面活性作用を発現し、乳化性を向上せしめ、再乳化性を向上させる作用を有する。又この様な作用により、乳化系全体の粘度を低下せしめ、使用性を高めると共に乳化分散性を向上させる。この様な作用を発現させるためには、かかるアクリル樹脂球状粉体は化粧料全量に対して、0.5〜5質量%含有することが好ましく、1〜3質量%含有させることがより好ましい。
本発明の化粧料は、紫外線防護作用を有する粉体を必須成分として含有する。本発明の化粧料は、粉体を含有し、汗などによる化粧崩れを抑制する特性から、紫外線防護作用を有する粉体を含有し、紫外線防護用として使用することが好ましい。前記紫外線防護効果を有する粉体としては、例えば、二酸化チタンや酸化亜鉛を主たる構成要素として、適宜、ラジカル捕捉剤、自然な色味をのせる目的で、適宜、シリカ、アルミナ、酸化鉄などと複合体を形成させることができる。前記複合体としては、例えば、二酸化チタン或いは酸化亜鉛の結晶格子に金属酸化物が入り込む形のドープ形式、粉体の表面に他の金属酸化物を被覆させ、高温で加熱し、異種金属酸化物を溶融させて、均一化される焼結法等が好適に例示できる。もちろん複合体を形成させずにそのままを含有させることも可能である。特に好ましい形態は、二酸化チタンの表面にシリカ、アルミナ、ジルコニアを固溶体化した粉体であり、かかる粉体の市販品としては、「タイペークTTO−F1」、「タイペークTTO−F2」、「タイペークTTO−F6」(石原産業株式会社製)等が好ましく例示できる。かかる紫外線防護作用を有する粉体は総量で、化粧料全量に対して、0.1〜10質量%であることが好ましく、0.5〜5質量%であることがより好ましい。かかる粉体は、ポリエーテル変性ジメチコン、ポリグリセリン変性ジメチコンなどの分散用の非イオン界面活性剤とともに、ジメチコン、シクロメチコンを加えて、コボルミルやダイノミルなどの媒体ミルを用いてスラリーに加工し、用いることが好ましい。前記ポリエーテル変性ジメチコン(ポリアルキレンオキシド変性ジメチコン)としては、ポリオキシエチレン変性ジメチコン、ポリオキシプロピレン変性ジメチコン、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン変性ジメチコンなどが好適に例示でき、市販品としては信越化学工業株式会社から販売されている、「シリコーンKF−6015」、「シリコーンKF−6016」、「シリコーンKF−6017」等が好適に例示できる。又、ポリグリセリン変性ジメチコンの市販品としては、同じく信越化学工業株式会社から販売されている、「シリコーンKF−6104」、「シリコーンKF−6100」、「シリコーンKSG−710」、「シリコーンKSG−810」、「シリコーンKSG−820」、「シリコーンKSG−830」、「シリコーンKSG−840」等が好適に例示できる。かかる界面活性剤は、唯一種を使用することもできるし、二種以上を組み合わせて使用することもできる。好ましい形態としては、スラリーの粘度を低減できることから、少なくともポリグリセリン変性ジメチコンを含有させる形態である。かかる界面活性剤の好ましい含有量は、粉体成分総量に対して10〜50質量%になるように含有させることが好ましい。また、配合量としては、化粧料全量に対して、1〜5質量%であることが好ましく、より好ましくは2〜4質量%である。かかる量範囲が、良好な粉体分散性と、再乳化性を含めた乳化安定性とを確保する上で好ましい。
本発明の化粧料は、前記必須成分を含有し、20℃の均衡状態において、油中水乳化相と油相との2相分離形態を有し、前記油中水乳化相と油相の体積比は9:1〜7:3であることを特徴とする。この様な形態を取ることにより、水を55〜70質量%含有し、延展性の良さなどの使用性の良好さを備えると共に、化粧崩れを、汗に対しても、皮脂に対しても抑制する作用を有し、以て、粉体の光学効果を持続的に遺憾なく発揮する。その結果、本発明の化粧料が粉体を含有するにも関わらず、みずみずしく、且つのびが良く、化粧崩れのしにくい化粧料を提供することが可能となる。この性質は、夏の汗のかきやすい時期に、粉体による紫外線防御効果を期待して使用される紫外線防護用の化粧料として好適なものであり、本発明の化粧料は紫外線防護化粧料に適用することが好ましい。
下記の表1に示す処方に従って、本発明の紫外線防護化粧料を製造した。即ち、イの油相とロの水相とを共に70℃に加温し、攪拌下イに徐々にロを加え乳化し、40℃に攪拌冷却したところに、ハの成分をコボルミルに仕込み、24時間分散させて、スラリーとしたものを添加、冷却し、攪拌下容器に充填し紫外線防護化粧料1〜4を得た。同様に操作して、比較例1〜3も作製した。
上記で得られた各実施例及び比較例の紫外線防護化粧料について、20℃に於いて振とう後にB型粘度計を用いて粘度を測定した(測定条件:2号ローターで毎分6回転、単位:mPa・s)。
上記で得られた各実施例及び比較例の紫外線防護化粧料について、紫外線防護効果を比較した。即ち、背部に2cm×3cmの部位を8つ設定し、7つの部位にはそれぞれのサンプルを塗布し、残りの1部位には何も塗布をせず光を遮蔽し、SEランプ(型番:FL20S・E・30/DMR、製造会社:東芝医療用品株式会社、波長領域:ピーク:302 nm)とBLBランプ(型番:FL20S・BLB/DMR、製造会社:東芝医療用品株式会社、波長領域:ピーク:350 nm)を同数用いた、紫外線A波長と紫外線B波長の混合した光源で、最少紅斑量の2倍の光を照射した。この作業は連日14日間行った。最後の処置終了後24時間経過時に、コニカミノルタCR400「色彩色差計」を用いて無投与遮光部位と検体投与部位との色差(ΔE)を計測した(例数1)。
上記で得られた実施例及び比較例の紫外線防護化粧料について、顔面に塗布した時ののび、みずみずしさ、仕上がり及び化粧持ち効果を、女性パネラー10名が、◎:極めて良好、○:良好、△:普通、×:不良、の評価基準により官能評価した。
Claims (6)
- 水を55〜70質量%含有する、二相分離型のW/O乳化剤形の化粧料において、(A)アクリル樹脂球状粉体と(B)紫外線防護作用を有する粉体とを含有することを特徴とする、化粧料。
- 前記アクリル樹脂球状粉体の含有量は、0.5〜5質量%であることを特徴とする、請求項1に記載の化粧料。
- 前記紫外線防護作用を有する粉体は、シリカ及び/又はアルミナで被覆、ドープ又は焼結されていても良い、二酸化チタン及び酸化亜鉛の1種又は2種以上であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の化粧料。
- 前記紫外線防護作用を有する粉体の含有量は、化粧料全体に対して、0.1〜10質量%であることを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の化粧料。
- 界面活性剤として、ポリアルキレンオキシド変性ジメチコン及び/又は(ポリ)グリセリン変性ジメチコンを含有することを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載の化粧料。
- 前記化粧料は、紫外線防護用の化粧料であることを特徴とする、請求項1〜5何れか1項に記載の化粧料。
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