JP2010126458A - 乳化化粧料 - Google Patents

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Abstract


【課題】 安定性と使用性とを兼ね備える油中水乳化剤形を提供することを課題とする。
【解決手段】 静置時に油中水乳化相と油相の少なくとも2相を有し、振とう直後は均一な油中水乳化剤形である、化粧料であって、油相成分中に全油相量の30〜60質量%の揮発性油剤と1〜25質量%の芳香族性液状成分と、化粧料全量に対して界面活性剤としてのポリエーテル変性ジメチコン0.5〜2質量%とを含有する乳化化粧料を提供する。更に、前記揮発性油剤はシクロメチコン乃至は粘度が5mP・s以下のジメチコンであることが好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は化粧料に関し、更に詳細には乳化化粧料に好適な化粧料に関する。
紫外線防護化粧料等の機能性化粧料に於いては、乳化化粧料は、水溶性の有効成分も、油溶性の有効成分もともに担持出来る好ましい性質を有する。加えて、油中水乳化剤形では、耐水性、言い換えれば、耐汗性も得られるため、その効果を持続できる長所も存する。斯くの如くに機能的な長所が存するにもかかわらず、乳化状態が準安定状態であるため、例えば、粉体類のように比重の極めて大きい成分を含有した場合に於いては、その分散安定性が大きな課題となる。即ち、長期間に亘って同じ機能を発揮しにくくなる場合が存すると言われている。この様な分散安定性を確保するためには、系全体の粘度を高くし、沈降に抗する処置を施すことが必要になるが、その様な計を具現化するためには、ワックス類などの構造構築成分を含有させることが必要になり、使用時ののびが重くなるなど使用性の低下と、のびが重いが故に塗布の均一性を損なう場合などが存し、機能そのものを損なう場合も存した。
かかる使用性と安定性とを両立させる試みとしては、構造を乳化のゲル構造に依存し、揮発油剤の揮発性を利用して使用性と機能性とを向上せしめる試みが為されている(例えば、特許文献1を参照)。しかしながら、この方法では使用できる油剤の制限が存し、油剤の選択によってはかえってのびが重くなってしまう場合が存した。これを改良し、炭素鎖2〜20のアルキル基を導入したポリエーテル変性シリコーンを揮発性油剤と組み合わせて油中水乳化における安定性を向上させる方法が考案された(例えば、特許文献2を参照)。
この方法により、安定性は向上したが、使用性については構造が堅固になった分、喪うものも少なくなかった。
一方、静置時に油相と水相の2相に分離していて、使用時に混合して乳化させて用いる化粧料は既に知られている(例えば、特許文献3を参照)が、油中水乳化相と油相との2相型のものは全く知られていないし、揮発性油剤を含有した、二相型の乳化剤形は知られていなかった。その背景としては、油中水乳化剤形、ことに揮発性油剤を含有する油中水乳化剤形に於いては、分離した乳化物の再乳化が困難であることが挙げられる。これは内相が外相より比重の大きい水相であり、再乳化に際しては重力に抗するエネルギーの付与が必要になるためである。
特開昭61−263631号公報 特開2008−247816号公報 特表2001−508789号公報
本発明は、この様な状況下為されたものであり、安定性と使用性とを兼ね備える油中水乳化剤形を提供することを課題とする。
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、安定性と使用性とを兼ね備える油中水乳化剤形を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、静置時に油中水乳化相と油相の少なくとも2相を有し、振とう直後は油中水乳化剤形である、化粧料であって、油相成分に全油相量の30〜60質量%の揮発性油剤と1〜25質量%の芳香族性液状成分と、化粧料全量に対して界面活性剤としてのポリエーテル変性ジメチコン0.5〜2質量%とを含有する乳化製剤がその様な特性を有していることを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は以下に示すとおりである。
<1> 静置時に油中水乳化相と油相の少なくとも2相を有し、振とう直後は均一な油中水乳化剤形である、化粧料であって、油相成分中に、全油相量の30〜60質量%の揮発性油剤と1〜25質量%の芳香族性液状成分と、化粧料全量に対して界面活性剤としてのポリエーテル変性ジメチコン0.5〜2質量%とを含有することを特徴とする、乳化化粧料。
<2> 前記揮発性油剤はシクロメチコン乃至は粘度が5mP・s以下のジメチコンである、<1>に記載の乳化化粧料。
<3> 前記芳香族性液状成分は、フェニルメチコン、置換基を有していても良い桂皮酸エステル及びp−ジメチルアミノ安息香酸エステルから選択される1種乃至は2種以上である、<1>又は<2>に記載の乳化化粧料。
<4> 更に表面処理されていても良い酸化亜鉛乃至は二酸化チタンを5〜20質量%含有することを特徴とする、<1>〜<3>何れかに記載の乳化化粧料。
<5> 前記面処理されていても良い酸化亜鉛乃至は二酸化チタンは表面をハイドロジェンメチルポリシロキサン焼き付けした微粒子の酸化亜鉛乃至は二酸化チタンであることを特徴とする、<4>に記載の乳化化粧料。
<6> 紫外線防護効果を有するものであることを特徴とする、<1>〜<5>何れかに記載の乳化化粧料。
本発明によれば、安定性と使用性とを兼ね備える油中水乳化剤形の化粧料が提供できる。
<1>本発明の乳化化粧料の必須成分である揮発性油剤
本発明の乳化化粧料は揮発性油剤を必須成分として含有する。ここで、揮発性油剤とは一気圧での沸点が200℃以下の油剤であって、40℃付近の温度であっても揮散する性質を有する油剤であり、具体的には軽質イソパラフィン、軽質のジメチコン(軽質とは、概ね粘度が5mP・s以下、より好ましくは、1mP・s以下の油剤を指す)、3〜6個のジメチルシロキサンが環状を形成している環状シリコーン(シクロメチコン)等が好適に例示できる。特に、軽質のジメチコンとシクロメチコンを選択することが、後記表面処理粉体の分散性から好ましい。かかる揮発性油剤は唯一種を含有することも出来るし、二種以上を組み合わせて含有することも出来る。かかる成分は、使用感において、油中水乳化剤形にありがちな油っぽさを抑制するとともに、のびを軽くし、後記必須成分のポリエーテル変性シリコーンによる乳化の安定性を高める作用を有する。更に、表面をハイドロジェンメチルポリシロキサン焼付などで処理された、二酸化チタン或いは酸化亜鉛との馴染みに優れ、これらの油相中での分散性を高める性質を有する。この様な効果を奏するためには、かかる揮発性油剤は、乳化化粧料全量に対して、総量で5〜35質量%含有することが好ましく、10〜25質量%含有することが好ましい。又、かかる含有量は前油相成分に対して、30〜60質量%であることが好ましく、更に40〜50質量%であることが好ましい。
<2>本発明の乳化化粧料の必須成分である芳香族性液状成分
本発明の乳化化粧料は、必須成分として芳香族性の液状成分を含有することを特徴とする。かかる芳香族性液状成分としては、1気圧25℃の条件で流動性を有し、分子内に芳香族基を有する成分が好ましく例示でき、且つ、化粧料の汎用成分であることが好ましい。この様な芳香族性の液状成分の具体例としては、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、フェノキシエタノール、ケイ皮酸或いはp−アルコキシ基等の置換基を有していても良い桂皮酸のエステル、取り分け2−エチルヘキサノールなどの分岐アルコールとのエステル、フェニルメチコン、p−ジメチルアミノ安息香酸のエステル、取り分け2−エチルヘキサノールなどの分岐アルコールとのエステル等が好ましく例示できる。これらは唯一種を含有することも出来るし、二種以上組み合わせて含有することも出来る。これらの成分は、前記揮発性油剤の揮発性、粉体の表面処理成分との親和性を損なうことなく、乳化性、特に、水との界面維持性を向上せしめ、水相が分離をするのを防ぐ作用を有する。水相の分離が抑制されるため、本発明の乳化化粧料に於いては、界面活性剤量が少ない領域において、油相と油中水乳化相が分離する形態を示す。表面処理粉体を含有する場合に於いては、通常の油中水乳化剤形では、界面活性剤量が少ない場合は、粉体が沈降して粉体層を形成するが、本発明の化粧料に於いては、油中水乳化相に包含されて、油中水乳化相として沈降する。この為、油相と油中水乳化相とに分離しても、軽い浸透によって容易に一相の油中水乳化物へと復元する。この様な作用を奏するためには、本発明の化粧料に於いては、0.5〜15質量%含有されることが好ましく、2〜12質量%含有されることがより好ましい。かかる含有量は、油相全量に対しては、1〜25質量%であることが好ましく、5〜23質量%であることがより好ましい。
<3>本発明の乳化化粧料の必須成分であるポリエーテル変性シリコーン
本発明の乳化化粧料は、ポリエーテル変性シリコーンを必須の界面活性成分として含有することを特徴とする、かかる成分としては、ポリオキシエチレン変性ジメチコン、ポリオキシプロピレン変性ジメチコン、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン変性ジメチコン、直鎖型ポリグリセリン変性ジメチコン、分岐型ポリグリセリン変性ジメチコンなどが好適に例示できる。かかる成分は唯一種を含有することも出来るし、二種以上を組み合わせて含有することも出来る。かかる成分は、含有量が5〜10質量%の範囲において、ジメチコンやシクロメチコンなどのシリコーン類を用いて油中水乳化剤形を形成するのに好適であることが知られているが、本発明では、その含有量は1〜3.5質量%が好ましく、1.5〜3質量%がより好ましい。特に化粧料全量に対して、界面活性剤としてポリエーテル変性ジメチコン0.5〜2質量%とを含有することが好ましい。この量範囲において、静置時には油相と油中水乳化相の二相に分かれ、これを浸透すると速やかに均一な油中水乳化相の一相になる剤形が具現化される。この様な量範囲においては、強固な界面活性剤による乳化構造は形成しないため、のびが軽やかな優れた使用性の剤形とすることが出来る。又、本発明の乳化化粧料に表面処理された二酸化チタンや酸化亜鉛などの粉体を含有させる場合には、予めシクロメチコンやジメチコンなどのシリコーンからなる分散媒にかかる界面活性剤の一部とともにペースト化処理を行い、かかるペーストを含有せしめることが好ましい。ペースト化処理の方法としては、コボルミル、ダイノミル、遊星ボールミルなどの媒体ミル処理や三本ロールなどによるロールがけ処理が好ましく例示できる。かかるペースト化処理にもポリエーテル変性ジメチコンを界面活性剤として使用することにより、二相分離時に粉体が油中水乳化相に取り込まれやすくなり、再分散性が向上する。
<4>本発明の乳化化粧料
本発明の乳化化粧料は、前記必須成分を含有し、静置時に油中水乳化相と油相の少なくとも2相を有し、振とう直後は均一な油中水乳化剤形である、性状を有することを特徴とする。この様な性状を取ることにより、油中水乳化剤形においては類を見ないのびの良さを呈し、その使用性に優れる。又、二相分離後軽い浸透で再乳化、再分散するのも本発明の乳化化粧料の特徴である。又、油相成分が、ハイドロジェンメチルポリシロキサン処理などの表面処理粉体の表面処理成分と馴染みが良いため、前記処理粉体を安定に分散させる分散媒特性を油相と水相の界面が有している。従って、前記表面処理粉体を含有させた場合、二相分離時には、前記処理粉体は油中水乳化相に取り込まれて乳化相と一体になって下層に沈降する。振とう時には油中水乳化相とともに再乳化、再分散される。この特性より、本発明の乳化化粧料は紫外線防護化粧料やファンデーションにも好適であり、この様な製品の場合、粉体、好ましくは表面処理粉体、より好ましくはハイドロジェンメチルポリシロキサン焼付粉体乃至はジメチルポリシロキサン焼付粉体を1〜30質量%含有させることが好ましく、より好ましくは5〜25質量%である。これらの処理粉体の基体粉体としては、酸化亜鉛、二酸化チタン、ベンガラ、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄などの酸化鉄、群青、紺青、タルク、セリサイト、マイカ、チタンマイカ、チタンセリサイト、シリカ等が好適に例示できる。
本発明の乳化化粧料に於いては、前記成分以外に、通常化粧料で使用される任意成分を含有することが出来る。かかる任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボカド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類;流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類;オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類;セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等;イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類;本発明の化粧料の必須成分に係わらないジメチルポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類;ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類;塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類;イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類;ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキサンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類;ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類;レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類;ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類;アントラニル酸系紫外線吸収剤;サリチル酸系紫外線吸収剤、;ベンゾフェノン系紫外線吸収剤;糖系紫外線吸収剤;2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類;エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類;ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩、ビタミンB6トリパルミテート、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミンB2又はその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類;α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類等;フェノキシエタノール等の抗菌剤などが好ましく例示できる。
これらの任意成分の内、好ましいものとしては、多価アルコールの脂肪酸エステルが例示でき、該多価アルコール脂肪酸エステルとしては、具体的には、トリオクタン酸グリセリル、トリオレイン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリ(カプリル酸/カプリン酸/ミリスチン酸/ステアリン酸)グリセリル、水添ロジントリグリセリド、ロジントリグリセリド(エステルガム)、ベヘン酸エイコサン二酸グリセリル等のグリセリンエステル、トリオクタン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン等のトリメチロールプロパンエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール等のネオペンチルグリコールエステル、ジオクタン酸2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、ジオレイン酸プロピレングリコール、テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、水素添加ロジンペンタエリスリチル、トリエチルヘキサン酸ジトリメチロールプロパン、(イソステアリン酸/セバシン酸)ジトリメチロールプロパン、トリエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、テトライソステアリン酸ポリグリセリル、ノナイソステアリン酸ポリグリセリル−10、デカ(エルカ酸/イソステアリン酸/リシノレイン酸)ポリグリセリル−8、(ヘキシルデカン酸/セバシン酸)ジグリセリルオリゴエステル、ジステアリン酸グリコール(ジステアリン酸エチレングリコール)等が好適に例示できる。これら多価アルコール脂肪酸エステルの内ではジオクタン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール等のネオペンチルグリコールエステルが特に好ましい。
本発明の日焼け止め化粧料における多価アルコール脂肪酸エステルの含有量は、化粧料に対して、0.1〜20質量%であり、より好ましくは0.5〜10質量%である。 これはこの量範囲において、本発明の乳化化粧料の必須成分である、揮発性油剤の効果と、芳香族液状成分の効果を損なうことなく、しっとり感を付与できるからである。
本発明の乳化化粧料に於いては、前記表面処理粉体を含有せしめる場合には、その分散性を向上せしめるために、アルキル変性シリコーンを含有させることも好ましく、前記アルキル変性シリコーンに於けるアルキル基としては、炭素数6〜10のものが好ましく、重合度は2〜100が好ましく、特に好ましくは重合度3で1個のメチル基がカプリル基に変性したカプリリルヘプタメチルトリシロキサン(カプリリルメチコン)が特に好ましく例示できる。かかる成分の好ましい含有量は、1〜5質量%である。
以下に実施例を挙げて本発明について更に詳細に説明を加える。
以下に示す処方に従って、本発明の乳化化粧料である、化粧料1を製造した。予め、酸化亜鉛のペースト(イ)をコボルミルで調整しておき、各処方成分を秤量した。イとロを混合し、80℃に加温した。別途ハを加温し80℃に調整した。攪拌下、イとロの混合物にハを徐々に加えて乳化し、攪拌冷却して化粧料1(油中水乳化物)を得た。同様に操作してPOE・POP変性メチルポリシロキサンを全て水に置換した比較例1を調製した。更に、水の内の2質量%(処方成分全量に対して)をPOE・POP変性メチルポリシロキサンに置換し、化粧料全量に対して合計3.5質量%をPOE・POP変性メチルポリシロキサンとした比較例2、デカメチルペンタシロキサンとジメチコン(1mP・s)をジメチコン(10mP・s)に置換した比較例3、デカメチルペンタシロキサンをジメチコン(10mP・s)に置換した比較例4、p−メトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシルをジメチコン(10mP・s)置換した比較例5も同様に調製した。
Figure 2010126458
<評価1>
出来た化粧料1、比較例1〜5の安定性、再分散性を評価した。出来たサンプルを直ちに40℃におき、1日保存し、20℃に戻して、その性状を観察した。これをシェイカーで1分間振とうした後、5分静置し、性状を観察した後、顕微鏡下粒径を計測した。結果を表2に示す。これより、本発明の乳化化粧料は安定性、再分散性に優れることが判る。又、安定性に関しては再分散性のみを指標に出来ることが判った。
Figure 2010126458
<評価2>
化粧料の使用性を評価した。即ち、専門パネラーを用いて(1名)、顔に検体を塗布してもらい、その使用時ののびの軽さと、仕上がりのさわやかさを、スコア1:悪い、スコア2:やや悪い、スコア3:可もなく不可もなく、スコア4:やや良い、スコア5:良い の基準で判定してもらった。結果を表3に示す。これより、本発明の化粧料は使用性に優れることが判る。
Figure 2010126458
<試験例3>
化粧料1、比較例1〜5について、化粧品工業会の標準試験法に従って、SPFを測定した。結果は表4に示す。これより本発明の化粧料は優れた紫外線防護効果を発揮することが判明した。これは粉体の分散性の良さと、再乳化・再分散性の良さに起因すると思われる。
Figure 2010126458
化粧料1と同様に下記処方に従って化粧料2を製造した。このものは静置状態で油相と油中水乳化相の二相であり、振とうすると一様な油中水乳化系に移行し、その時の平均粒子径は2.1μmであった。同様の効果が確認された。
Figure 2010126458
化粧料1と同様に下記処方に従って化粧料3を製造した。このものは静置状態で油相と油中水乳化相の二相であり、振とうすると一様な油中水乳化系に移行し、その時の平均粒子径は3.2μmであった。同様の効果が確認された。
Figure 2010126458
化粧料1と同様に下記処方に従って化粧料4を製造した。このものは静置状態で油相と油中水乳化相の二相であり、振とうすると一様な油中水乳化系に移行し、その時の平均粒子径は3.7μmであった。同様の効果が確認された。
Figure 2010126458
化粧料1と同様に下記処方に従って化粧料5を製造した。このものは静置状態で油相と油中水乳化相の二相であり、振とうすると一様な油中水乳化系に移行し、その時の平均粒子径は3.9μmであった。同様の効果が確認された。アルキル変性メチルポリシロキサンである、カプリリルメチコンを含有する形態が好ましいことも判った。
Figure 2010126458
化粧料1と同様に下記処方に従って化粧料6を製造した。このものは静置状態で油相と油中水乳化相の二相であり、振とうすると一様な油中水乳化系に移行し、その時の平均粒子径は2.3μmであった。同様の効果が確認された。
Figure 2010126458
本発明は、紫外線防護化粧料などの化粧料に応用できる。

Claims (6)

  1. 静置時に油中水乳化相と油相の少なくとも2相を有し、振とう直後は均一な油中水乳化剤形である、化粧料であって、油相成分中に、全油相量の30〜60質量%の揮発性油剤と1〜25質量%の芳香族性液状成分と、化粧料全量に対して界面活性剤としてのポリエーテル変性ジメチコン0.5〜2質量%とを含有することを特徴とする、乳化化粧料。
  2. 前記揮発性油剤はシクロメチコン乃至は粘度が5mP・s以下のジメチコンである、請求項1に記載の乳化化粧料。
  3. 前記芳香族性液状成分は、フェニルメチコン、置換基を有していても良い桂皮酸エステル及びp−ジメチルアミノ安息香酸エステルから選択される1種乃至は2種以上である、請求項1又は2に記載の乳化化粧料。
  4. 更に表面処理されていても良い酸化亜鉛乃至は二酸化チタンを5〜20質量%含有することを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の乳化化粧料。
  5. 前記面処理されていても良い酸化亜鉛乃至は二酸化チタンは表面をハイドロジェンメチルポリシロキサン焼き付けした微粒子の酸化亜鉛乃至は二酸化チタンであることを特徴とする、請求項4に記載の乳化化粧料。
  6. 紫外線防護効果を有するものであることを特徴とする、請求項1〜5何れか1項に記載の乳化化粧料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013107851A (ja) * 2011-11-21 2013-06-06 Nippon Menaade Keshohin Kk 油中水型乳化化粧料
JP2015205832A (ja) * 2014-04-21 2015-11-19 日本メナード化粧品株式会社 油中水型乳化化粧料
JP2016088935A (ja) * 2014-10-31 2016-05-23 株式会社 資生堂 油中水型皮膚外用組成物

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