JP2010264338A - 浄化槽 - Google Patents

浄化槽 Download PDF

Info

Publication number
JP2010264338A
JP2010264338A JP2009115692A JP2009115692A JP2010264338A JP 2010264338 A JP2010264338 A JP 2010264338A JP 2009115692 A JP2009115692 A JP 2009115692A JP 2009115692 A JP2009115692 A JP 2009115692A JP 2010264338 A JP2010264338 A JP 2010264338A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
receiving plate
partition wall
septic tank
tank
wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009115692A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5161836B2 (ja
Inventor
Akio Kita
亮夫 喜多
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2009115692A priority Critical patent/JP5161836B2/ja
Publication of JP2010264338A publication Critical patent/JP2010264338A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5161836B2 publication Critical patent/JP5161836B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Treatment Of Biological Wastes In General (AREA)

Abstract

【課題】施工手間を少なくして受板が支持部から外れないようにする。
【解決手段】浄化槽本体の内部に水処理空間を有し、その水処理空間を浄化槽長手方向に複数の空間に仕切る仕切壁を設け、仕切壁で仕切られた空間に、微生物担持体をその下側又は上側の少なくとも一方側で受止める受板を配設して、仕切壁における受板の端部が近接する面に、受板を上下方向に移動しないように支持する支持部28を設け、受板の端部が仕切壁の面から離間しないように、互いに係止し合う係止部と被係止部とを浄化槽本体の側壁と受板とに振り分けて設けてある。
【選択図】図1

Description

浄化槽本体の内部に水処理空間を有し、その水処理空間を浄化槽長手方向に複数の空間に仕切る仕切壁を設け、対向する一対の前記仕切壁間に、微生物担持体をその下側又は上側の少なくとも一方側で受止める受板を配設してある浄化槽に関する。
従来、前記受板は、上下方向に移動しないように支持する支持部を、上下に2分割した浄化槽本体の上下突合せフランジ部に設けたものがあった(例えば、特許文献1参照)。
しかし、支持部を浄化槽本体に設けると、前記受板の上下支持位置を上下突合せフランジ部よりも高い位置あるいは低い位置にすることが出来ないという欠点があった。
そこで、前記仕切壁に支持部を設けることが考えられる。
この場合に、単に仕切壁に支持部を設けるだけでは、浄化槽長手方向で受板の中間部に上下方向の外力が作用したときに、図12(a)から(b)に示すように、受板が撓み変形してその受板の端部が、仕切壁から離れて支持部から外れてしまい支持されなくなるという問題が発生する。この現象を回避すべく、受板の端部をボルト等の締結具で仕切壁に固定することが考えられている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−193909号公報 特開2001−179274号公報
上述した従来の構成では、仕切壁及び受板にボルト挿通孔を形成すると共にボルトで締結作業を行わなければならず、施工手間が多くなるという問題点がある。
従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、施工手間を少なくして受板が支持部から外れないようにする浄化槽を提供するところにある。
本発明の第1の特徴構成は、浄化槽本体の内部に水処理空間を有し、その水処理空間を浄化槽長手方向に複数の空間に仕切る仕切壁を設け、前記仕切壁で仕切られた空間に、微生物担持体をその下側又は上側の少なくとも一方側で受止める受板を配設してある浄化槽であって、前記仕切壁における前記受板の端部が近接する面に、前記受板を上下方向に移動しないように支持する支持部を設け、前記受板の端部が仕切壁の面から離間しないように、互いに係止し合う係止部と被係止部とを前記浄化槽本体の側壁と前記受板とに振り分けて設けてあるところにある。
本発明の第1の特徴構成によれば、浄化槽長手方向で受板の中間部に上下方向の外力が作用したときに、受板が撓み変形してその受板の端部が、仕切壁から離れて支持部から外れようとする現象が発生しても、浄化槽本体の側壁と受板とに振り分けて設けてある係止部と被係止部とが互いに係止しあって、前記受板の端部が仕切壁の面から離間しないように阻止する。
従って、たとえ受板に上下方向の外力が働いても、安定的に微生物担持体を受板で受止めて生物処理を良好に維持できる。
本発明の第2の特徴構成は、前記側壁に設けられる係止部は、前記仕切壁近傍に配置してあるところにある。
本発明の第2の特徴構成によれば、受板に対する係止部が仕切壁の近傍にあるために、受板に作用する外力により受板が撓んでも、仕切壁からその直交する方向に移動する距離を短くできるので、仕切壁の支持部から受板が外れる虞がより少なくなり、受板の支持状態の安定性をより良くできる。
本発明の第3の特徴構成は、前記側壁に、前記仕切壁を前記浄化槽本体に位置固定するための凹部又はリブを形成し、当該凹部又はリブが前記係止部を兼ねていることにある。
本発明の第3の特徴構成によれば、仕切壁を位置固定するために設けた側壁の凹部又はリブが、受板の被係止部を係止する係止部を兼用するので、別途係止部としてのリブ等を設ける必要がなくなる。また、これらの凹部又はリブは、仕切壁の周縁に沿って上下に設けられるものであるので、受板の上下支持位置は、浄化槽本体の側壁の設計を変更することなく、支持部の位置の設定に合わせて決めることができ、設計の自由度を高めることができる。
本発明の第4の特徴構成は、前記受板は、対向する仕切壁の間に挟持され、前記浄化槽長手方向において、前記受板の両端部夫々に前記被係止部を設け、前記浄化槽本体の側壁で前記受板の両端部夫々に対応する位置に前記係止部を設けてあるところにある。
本発明の第4の特徴構成によれば、前記受板の両端部が浄化槽長手方向に移動しないように係止されるので、受板に作用する外力をその両端部で受止めて、受板の安定支持を強固にできる。
実施形態で説明する浄化槽の縦断側面図である。 図1におけるII-II線矢視図である。 要部横断面図である。 要部分解斜視図である。 要部分解斜視図である。 要部の平面図である。 (a)は上向きの力の作用前を示し、(b)は上向きの力の作用時を示す要部縦断側面図である。 別実施形態の要部横断平面図である。 別実施形態の要部横断平面図である。 別実施形態の要部横断平面図である。 (a)は分解状態、(b)は組立てた状態別実施形態の要部分解斜視図である。 (a)は上向きの力の作用前を示し、(b)は上向きの力の作用時を示す比較例の要部縦断側面図である。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1,図2は、生活排水(汚水)を被処理水として浄化処理する本発明による浄化槽1を示す。
尚、図1中の実線の矢印は、被処理水の移流方向を示しており、破線の矢印は、槽底部に溜まった固形分(汚泥等)の返送方向を示している。
図2は、図1におけるII−II線矢視図である。
図1に示すように、浄化槽1は、マンホールMなどを備えた槽外壁2の内部を、第3仕切り壁5と第2仕切り壁4とで仕切って、被処理水を嫌気処理する嫌気槽Aと、嫌気槽Aで嫌気処理した被処理水を好気処理する好気槽Bと、好気槽Bで好気処理した被処理水を沈殿処理する沈殿槽Cとに区画してある。そして、沈殿槽C以外の処理槽としての消毒槽Dを沈殿槽Cの内側に隔壁61を隔てて設けてある。
前記嫌気槽Aは、被処理水が流入管7を通して外部から流入する固液分離槽A1と、固液分離槽A1で固液分離された被処理水を嫌気処理する嫌気処理槽A2とに第1仕切り壁3で区画して、固液分離槽A1で固液分離された被処理水を第1仕切り壁3に設けてある移流口9から嫌気処理槽A2に流入させるように構成してある。
前記固液分離槽A1には、水平方向の断面形状が略コの字状のバッフルプレート10を設け、その上端部分で流入管7の出口側を取り囲むようにバッフルプレート10を槽外壁2に固定して、流入管7を通して固液分離槽A1に流入する被処理水の流動方向を下向きに規制してある。
前記嫌気処理槽A2で嫌気処理した被処理水を第3仕切り壁5に設けてあるオーバーフロー口8から好気槽Bにオーバーフローで流入させ、好気槽Bで好気処理した被処理水を沈殿槽Cに移流させ、固形分を沈殿させた上澄の被処理水を沈殿槽Cの内側に備えた集水槽Eに流入させて、その集水槽Eに流入した被処理水は第2エアーリフトポンプ18を介して消毒槽Dに流入させ、薬剤筒19から添加された薬剤で消毒された被処理水を排出管6から外部に排出させるように構成してある。
また、沈殿槽Cの底部に沈殿した汚泥を第1エアーリフトポンプ58で被処理水と共に固液分離槽A1に返送する汚泥返送路59を設けてある。
前記好気槽Bは、底部に散気管70を設け、輪郭形状が略球形の多数の樹脂製担体71を槽内に流動可能に充填した担体流動槽で構成してあり、散気管70から吹き込んだ空気でそれらの担体71を攪拌しながら曝気することにより、担体71の表面に付着生成している生物膜と被処理水とを繰り返し接触させて、被処理水中の有機物の分解除去や窒素化合物の酸化を行う。
そして、第2仕切壁4の下端側を沈殿槽C側に屈曲させて、第2仕切壁4の下端側と槽内底面との間の流出口72から好気処理した被処理水を沈殿槽Cに流出させるように構成してある。
オーバーフロー口8及び流出口72は、好気槽Bにおいて流動させる担体71の最小外径よりも小さい上下方向幅で開口させてあるので、好気槽Bから担体71が流出するのを防止する部材でオーバーフロー口8又は流出口72を覆うことなく、オーバーフロー口8からの担体71の流出、又は、流出口72からの担体71の流出を防止している。その上、オーバーフロー口8および流出口72を、担体71の最小外径よりも大きい水平方向幅で開口させてあるので、大きな開口面積を確保することができ、オーバーフロー口8又は流出口72が生物膜や剥離汚泥でも目詰まりし難い。
前記散気管70は、例えば複数の散気用穴が形成された円筒状の管体で構成される。そして、散気管70は、槽外に設けられたブロア73と空気供給管74とに連通接続されてブロア73からのエアーが供給されている。
また、好気槽Bの槽上部には、担体71流出防止用の多孔板75を設けてある。
移流口9の各々は、図2に示すように、直線部を上下方向に沿わせ、かつ、円弧部を槽中央側に配置してある半円形に形成して、図1に示すように、第1仕切り壁3の略中央の中間高さ位置に水平方向に並べて配置してあり、図3に示すように、固液分離槽A1における被処理水の各移流口9への流入経路を第1仕切り壁3の壁面3bに沿わせる案内部材11を、各移流口9毎に各別に設けてある。
図3に示すように、案内部材11は、第1仕切り壁3の左右方向中心側から移流口9を覆う半割椀状に形成してあり、第1仕切り壁3の壁面3bに沿った略水平方向に側壁44側に向けて開口する開口部12を設けて、固液分離槽A1における被処理水が側壁44側から第1仕切り壁3に沿って開口部12に流入した後、案内部材11の内周面に沿って案内されて移流口9に流入するように構成してある。
嫌気処理槽A2は、被処理水中に含まれる溶解性有機物質を嫌気性濾床13(内装部材)の濾材26に付着生息している嫌気性微生物によって分解処理することができる。
嫌気性濾床13は、格子状に枠組みされた濾材設置部23aと脚部23bとを有する受板の一つである設置台23、嫌気性微生物を付着生息させる濾材26、及び格子状に枠組みされた受板の一つである濾材押え部材27を備えて構成されている。
嫌気性濾床13においては、濾材押え部材27が、設置台23の濾材設置部23aに置かれた濾材26を、上から押えつけるようにして設けられており、図1〜図5に示すように、濾材押え部材27が上方に動かないように、濾材押え部材27の端部が、第3仕切り壁5の嫌気処理槽A2側の壁面5aに配置してある支持部28、及び第1仕切り壁3の嫌気処理槽A2側の壁面3aに配置してある支持部28によって支持される。
また、第1仕切り壁3の嫌気処理槽A2側の壁面3aには、樋形状のカバー部材14が固定されている。カバー部材14は、左右の移流口9を左右両側に亘って一連に囲んでおり、移流口9から流入してきた被処理水を、嫌気性濾床13に導く流路20を形成している。
また、カバー部材14は、嫌気処理槽A2における被処理水の水位よりも高い位置に延設されており、カバー部材14の下端側を通過した被処理水が嫌気性濾床13に流入して嫌気処理された後、第3仕切り壁5に設けてあるオーバーフロー口8からオーバーフローで好気槽Bに流入するように構成してある。
(嫌気処理槽A2の構成)
次に、嫌気処理槽A2の構成について、嫌気処理槽A2におけるカバー部材14と嫌気性濾床13の組み付け方法を交えて以下に詳述する。
図2及び図4に示すように、第1仕切り壁3の嫌気処理槽A2側の壁面3aには、第1リブ30及び第2リブ31が、移流口9を挟んで両側にそれぞれ2つずつ上下方向に連続的に設けられている。
また、図1及び図4に示すように、第1リブ30と第2リブ31によって上下方向に延びる溝32が形成されることとなり、各溝32には、凸部42がそれぞれ設けられており、各凸部42には、固液分離槽A1に通じる円形の貫通孔33(固定部)が形成されている。
図4に示すように、カバー部材14は、水平断面形状が略コの字状の半筒体形状(樋形状)を有しており、その外周面に上下に間隔を隔てて複数の補強凸部34が設けられている。
カバー部材14の左右の側端縁部にはそれぞれ、フランジ部35が設けられており、さらにそのフランジ部35には、フランジ部35の板面と直交する向きに折り返し部36が連設されている。
また、カバー部材14の左右の側端縁部の上方部にはそれぞれ、係合部材37を収容保護する収容凹部38が設けられている。
カバー部材14の各係合部材37の先端頭部をそれぞれ、対応する第1仕切り壁3の貫通孔33に押し込みながら、図4に示すように、カバー部材14の左右の側端縁部をそれぞれ、第1仕切り壁3の各溝32に嵌合させる。
このとき、2つの第1リブ30(この2つの第1リブ30は、第1仕切り壁3の壁面3aのカバー部材14が当接する左右外側の位置にそれぞれ設けられている)によって、カバー部材の仕切り壁における左右位置決めが容易となり、取り付け作業性が良くなる。
さらに、この2つの第1リブ30の作用によって、浄化槽運転中のカバー部材14の左右方向のがたつきが防止され得ると共に、第1仕切り壁3が反ったりしてカバー部材14と第1仕切り壁3の壁面3aとの間に隙間が生じたとしても、その隙間が、第1リブ30より塞がれ得る。その上、被処理水の水圧や内装部材の固定等により、カバー部材14が外側に拡がって変形するのを防止することができる。
図3に示すように、カバー部材14の左右の側端縁部のフランジ部35が、溝32の底面(第1仕切り壁3の嫌気処理槽A2側の壁面3a)に当接すると共に、フランジ部35に連設される折り返し部36が、第1リブ30と面当接し得るように構成されており、カバー部材14の左右の側端縁部のシール性が向上し得る。
従って、図4に示すように、本発明の浄化槽1においては、カバー部材14の上部に設けた2つの係合部材37を、第1仕切り壁3に設けた2つの貫通孔33(固定部)にそれぞれ挿通させることによって、カバー部材14を第1仕切り壁3に固定しており、従来の浄化槽のように、第1仕切り壁3の上下複数箇所に固定部を設ける構成と異なり、固定部の数が少なくて済み、カバー部材14の仕切り壁への固定作業が簡素化され得る。
次いで、嫌気処理槽A2内に嫌気性濾床13(内装部材)を設置する手順を説明する。
図1〜図5に示すように、まず、設置台23を、その脚部23bを下にして嫌気処理槽A2内に入れ、嫌気処理槽A2の底面上に設置する。
設置台23の濾材設置部23aには、設置凹部43が形成されており、設置台23を嫌気処理槽A2内に設置すると、濾材設置部23aの設置凹部43が、カバー部材14の下端部の外周を囲むように嵌合し得ると共に、濾材設置部23aの設置凹部43以外の外周部が、第1仕切り壁3、嫌気処理槽A2の側壁44(図3参照)、及び第3仕切り壁5に当接するように構成されている。その結果、図1に示すように、カバー部材14の下部が、設置台23によって位置規制されることとなり、仕切り壁3から離間するのを防止する。
この時、濾材設置部23aとカバー部材14の嵌合位置は、濾材設置部23aが変形してもカバー部材14に余分な力がかからないような位置、つまり、カバー部材14の面が、濾材設置部23aの変形方向(濾材設置部23aは濾材の浮き上がりや生物膜の付着などにより上下方向に変形する)の想定される範囲において、濾材設置部23aの変形方向と平行な面を有している位置(本実施形態では変形が想定される範囲において鉛直な面を有する位置)としている。
次いで、図1〜図7に示すように、設置台23の濾材設置部23aの上に、嫌気性微生物を付着生息させ得る濾材26を置いた後、当該濾材26を上から押えつけるようして、濾材押え部材27を濾材26の上に載せて、濾材押え部材27の端部を、第3仕切り壁5の嫌気処理槽A2側の壁面5aに配置してある支持部28、及び第1仕切り壁3の嫌気処理槽A2側の壁面3aに配置してある支持部28によって支持される。
尚、図3〜図5に示すように、濾材押え部材27には、押え凹部45が形成されており、濾材押え部材27の端部が、支持部28によって支持されると、濾材押え部材27の押え凹部45が、カバー部材14の補強凸部34の外周を囲むように嵌合し得ると共に、濾材押え部材27の押え凹部45以外の外周部が、第1仕切り壁3、嫌気処理槽A2の側壁44、及び第3仕切り壁5に当接するように構成されている。
図3〜図7に示すように、前記支持部28は、下側で濾材押え部材27の荷重を支持する下側支持部28aと、上側で濾材押え部材27の浮上りを防止する上側支持部28bとからなり、下側支持部28aと上側支持部28bとで上下に挟まれて濾材押え部材27の上下位置決めと安定化支持を図ってある。
また、濾材押え部材27には、濾材26に作用する浮上力に基づいて上方へ押し上げられる外力が働く場合があり、その外力が働くと、濾材押え部材27が変形して支持部28の支持から抜けて外れようとする現象が発生することがある(図12(a)→12(b))。これを阻止すべく、側壁44に係止部50を設けると共に、濾材押え部材27に被係止部51を設けて、浄化槽1の長手方向に濾材押え部材27が移動するのを防止してある。従って、濾材押え部材27は、図7(a)の状態から上向の外力が作用しても、図7(b)に示すように支持部28から外れるのを防止される。
つまり、濾材押え部材27の四隅に夫々横方向に突出する被係止部51が形成され、その被係止部51に対応する左右両側壁44夫々の位置に、内面に凹部52を形成し、その凹部52が被係止部51と係止する係止部50を兼ねてある(図3)。
尚、前記凹部52は、側壁44を浄化槽1の長手方向に凹凸形状のコルゲート状に形成したもので、第1仕切壁3や第3仕切壁5の周縁の端縁部53を係止して位置固定する役割も果たしている。
すなわち、凹部52の両側面において一方の側面から他方の側面にかけて仕切壁が係止され、さらに他方の側面が濾材押え部材27の被係止部と係止され、仕切壁の位置固定と濾材押え部材27の浄化槽1の長手方向への移動を防止する。この時、濾材押え部材27に外力が作用して撓んでも、撓みによる濾材押え部材27の仕切壁からの離間を仕切壁に近い位置で阻止するので、仕切壁に設けた支持部から濾材押え部材27が外れる虞がなくなる。
〔別実施形態〕
以下に他の実施の形態を説明する。
〈1〉 前記濾材押え部材27に対して支持部28と係止部50を設けてある例を示したが、濾材26を受ける設置台23に対しても、支持部28を仕切壁に設けると共に、係止部50を側壁44に設け、その係止部50に対応して被係止部51を設置台23に形成しても良く、濾材押え部材27及び設置台23を受板と総称する。
〈2〉 前記係止部は、浄化槽1の側壁44に図3に示すように凹部52を形成する以外に、図8に示すように、仕切壁を浄化槽本体に取付けるために、仕切壁固定用の一対のリブ55を設け、そのリブ55の一方が被係止部51と係止する係止部50と兼用してあっても良い。
〈3〉 図9に示すように、浄化槽1の側壁44に設けた仕切壁固定用の一対のリブ55とは別に、係止部50としてのリブ54を設けてあっても良い。この時、係止部50は仕切壁に近いほど、受板に外力が作用した際の撓みを阻止し、受板の端部が仕切壁から離間する距離を短くできるため、係止部50は仕切壁近傍の位置に設けるのが望ましい。つまり、受板が撓んだ際に仕切壁に設けた支持部から外れないように、受板の撓みによって受板の端部が仕切壁から離間する距離が、支持部高さよりも短くなる位置に係止部50を設けることが望ましい。
〈4〉 図10に示すように、第1仕切壁3の両側に受板を配置する場合には、側壁44の内側に一対のリブ56を設ける。その両リブ56間に第1仕切壁3の左右両側端縁部53をTの字状のフランジ部に形成して、嵌入させて固定する。その後、第1仕切壁3と一対のリブ56との間に形成される一対の凹部夫々に、受板を係止することで第1仕切壁3の両面側に受板を取付けできる。
〈5〉 図11(a)、(b)に示すように、受板を側壁44から遠ざかる方向に離間するのを防止すべく、係止する係止部57を仕切壁に設けると共に、その係止部57が係止する被係止部58を受板に設けても良い。
〈6〉 図示はしないが、浄化槽の内部空間側に突出するコルゲート状の凸部と、凸部に隣接して形成されるリブとで仕切壁を固定するとともに、当該凸部又はリブの何れか一方を係止部と兼用してあっても良い。
〈7〉 前記実施形態では、浄化槽1の内部を第1仕切壁3と第3仕切壁5とで仕切って、その間に嫌気性濾床13を設け、受板を両仕切壁に形成した支持部で支持した形態であったが、受板の両端の何れか一方はボルトなどの固定部材で仕切壁や他の内装部材に固定したものであっても良い。また、嫌気性濾床は外槽2と第1仕切壁3とで仕切られた空間に設けてもよく、この場合、受板の仕切壁側の端部以外は、外槽や他の内装部材に設けられた受板支持用のリブによって上下支持されたり、固定部材により外槽等に固定されていてもよい。
〈8〉 前記実施形態では、受板で受け止める微生物担持体は嫌気性濾床の例を示したが、これに限らず好気性の濾床や濾過を行う濾過床であっても良い。
尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
3 第1仕切壁
5 第3仕切壁
27 濾材押え部材
28 支持部
44 側壁
50 係止部
51 被係止部

Claims (4)

  1. 浄化槽本体の内部に水処理空間を有し、
    その水処理空間を浄化槽長手方向に複数の空間に仕切る仕切壁を設け、
    前記仕切壁で仕切られた空間に、微生物担持体をその下側又は上側の少なくとも一方側で受止める受板を配設してある浄化槽であって、
    前記仕切壁における前記受板の端部が近接する面に、前記受板を上下方向に移動しないように支持する支持部を設け、
    前記受板の端部が仕切壁の面から離間しないように、互いに係止し合う係止部と被係止部とを前記浄化槽本体の側壁と前記受板とに振り分けて設けてある浄化槽。
  2. 前記側壁に設けられる係止部は、前記仕切壁近傍に配置してある請求項1に記載の浄化槽。
  3. 前記側壁に、前記仕切壁を前記浄化槽本体に位置固定するための凹部又はリブを形成し、当該凹部又はリブが前記係止部を兼ねている請求項2に記載の浄化槽。
  4. 前記受板は、対向する仕切壁の間に挟持され、前記浄化槽長手方向において、前記受板の両端部夫々に前記被係止部を設け、前記浄化槽本体の側壁で前記受板の両端部夫々に対応する位置に前記係止部を設けてある請求項2又は3に記載の浄化槽。
JP2009115692A 2009-05-12 2009-05-12 浄化槽 Active JP5161836B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009115692A JP5161836B2 (ja) 2009-05-12 2009-05-12 浄化槽

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009115692A JP5161836B2 (ja) 2009-05-12 2009-05-12 浄化槽

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010264338A true JP2010264338A (ja) 2010-11-25
JP5161836B2 JP5161836B2 (ja) 2013-03-13

Family

ID=43361819

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009115692A Active JP5161836B2 (ja) 2009-05-12 2009-05-12 浄化槽

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5161836B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012206081A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Kubota Corp 生物担持体及び浄化槽
CN103159383A (zh) * 2013-04-15 2013-06-19 云南省科学技术情报研究院 农村生活污水生物处理系统
JP2016129879A (ja) * 2015-01-15 2016-07-21 フジクリーン工業株式会社 排水処理装置
JP2016175019A (ja) * 2015-03-20 2016-10-06 フジクリーン工業株式会社 架台、および、排水処理装置
JP2016175020A (ja) * 2015-03-20 2016-10-06 フジクリーン工業株式会社 架台、および、排水処理装置

Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07284788A (ja) * 1994-04-20 1995-10-31 Matsushita Electric Works Ltd 汚水処理槽
JPH07328664A (ja) * 1994-06-10 1995-12-19 Meihou Kogyo Kk 浄化槽に用いる濾材収納棚用格子の製造法
JPH09192681A (ja) * 1996-01-12 1997-07-29 Sekisui Chem Co Ltd 汚水浄化槽
JPH10128352A (ja) * 1996-11-01 1998-05-19 Sekisui Chem Co Ltd 浄化槽
JPH11207370A (ja) * 1998-01-23 1999-08-03 Sekisui Chem Co Ltd 浄化槽
JP2000005776A (ja) * 1998-06-25 2000-01-11 Matsushita Electric Works Ltd 浄化槽
JP2000107781A (ja) * 1998-10-06 2000-04-18 Hitachi Chem Co Ltd ろ床槽を有する汚水浄化槽
JP2000247393A (ja) * 1999-02-26 2000-09-12 Nippon Zeon Co Ltd 浄化槽およびその槽体
JP2002011486A (ja) * 2000-06-30 2002-01-15 Matsushita Electric Works Ltd 浄化槽
JP2003236573A (ja) * 2002-02-19 2003-08-26 Fuji Clean Kogyo Kk 浄化槽
JP2007196096A (ja) * 2006-01-24 2007-08-09 Fuji Clean Kogyo Kk 水処理装置
JP2008246332A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Kubota Corp 浄化槽
JP2008246331A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Kubota Corp 浄化槽

Patent Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07284788A (ja) * 1994-04-20 1995-10-31 Matsushita Electric Works Ltd 汚水処理槽
JPH07328664A (ja) * 1994-06-10 1995-12-19 Meihou Kogyo Kk 浄化槽に用いる濾材収納棚用格子の製造法
JPH09192681A (ja) * 1996-01-12 1997-07-29 Sekisui Chem Co Ltd 汚水浄化槽
JPH10128352A (ja) * 1996-11-01 1998-05-19 Sekisui Chem Co Ltd 浄化槽
JPH11207370A (ja) * 1998-01-23 1999-08-03 Sekisui Chem Co Ltd 浄化槽
JP2000005776A (ja) * 1998-06-25 2000-01-11 Matsushita Electric Works Ltd 浄化槽
JP2000107781A (ja) * 1998-10-06 2000-04-18 Hitachi Chem Co Ltd ろ床槽を有する汚水浄化槽
JP2000247393A (ja) * 1999-02-26 2000-09-12 Nippon Zeon Co Ltd 浄化槽およびその槽体
JP2002011486A (ja) * 2000-06-30 2002-01-15 Matsushita Electric Works Ltd 浄化槽
JP2003236573A (ja) * 2002-02-19 2003-08-26 Fuji Clean Kogyo Kk 浄化槽
JP2007196096A (ja) * 2006-01-24 2007-08-09 Fuji Clean Kogyo Kk 水処理装置
JP2008246332A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Kubota Corp 浄化槽
JP2008246331A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Kubota Corp 浄化槽

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012206081A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Kubota Corp 生物担持体及び浄化槽
CN103159383A (zh) * 2013-04-15 2013-06-19 云南省科学技术情报研究院 农村生活污水生物处理系统
JP2016129879A (ja) * 2015-01-15 2016-07-21 フジクリーン工業株式会社 排水処理装置
JP2016175019A (ja) * 2015-03-20 2016-10-06 フジクリーン工業株式会社 架台、および、排水処理装置
JP2016175020A (ja) * 2015-03-20 2016-10-06 フジクリーン工業株式会社 架台、および、排水処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5161836B2 (ja) 2013-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5161836B2 (ja) 浄化槽
KR100942716B1 (ko) 플러그 흐름 반응기에 의한 호기성과 혐기성 소화 장치 및방법
JP2007307439A (ja) 浄化槽及びノズル体
JP4440826B2 (ja) 膜分離オキシデーションディッチ
JP5001885B2 (ja) 浄化槽
JP4940415B2 (ja) 好気消化槽及びこの好気消化槽を備えた汚水浄化槽
WO2011029191A1 (en) Apparatus for waste water treatment
WO2009116463A1 (ja) 浄化槽
JP5739207B2 (ja) 生物担持体及び浄化槽
JP4634957B2 (ja) 浄化槽
JP2008246331A (ja) 浄化槽
JP6541384B2 (ja) 水処理装置
JP4002115B2 (ja) 浄化槽
JP6548395B2 (ja) 排水処理装置
JP4117412B2 (ja) 仕切壁へ架け渡す通水性板材の架渡し構造、濾床室及び浄化槽
JP5872344B2 (ja) 浄化槽
KR100380321B1 (ko) 유동상 및 고정상 접촉재를 이용한 고효율 정화처리 장치
KR100481821B1 (ko) 기체용해 및 물질분리에 의한 수처리 장치
RU212941U1 (ru) Установка для очистки сточных вод
JP4999672B2 (ja) 汚水浄化槽
KR20110120614A (ko) 호기성과 혐기성 수처리 장치 및 방법
KR100673858B1 (ko) 폭기실에 침전조를 갖는 정화조
JP4302262B2 (ja) 濾床及びその濾床を内蔵した浄化槽
KR200368396Y1 (ko) 폭기실에 침전조를 갖는 정화조
JP2011156496A (ja) 排水処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120326

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120815

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120823

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121022

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5161836

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151221

Year of fee payment: 3