JP2010263988A - 錠剤除包装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】突出部を有しない錠剤封入シートに封入された錠剤を取り出すことができる。
【解決手段】錠剤除包装置10には、錠剤が通過可能な貫通穴である錠剤貫通穴22を有するシート保持板20と、下端面に凸部及び凹部を有する押圧筒30と、を備えている。錠剤を取り出す際には、押圧筒を押下することで、凸部が錠剤封入シートを押圧し、押圧面の少なくとも一部が錠剤貫通穴22に侵入する。このとき、錠剤貫通穴22の内縁と押圧筒30の外縁とによって錠剤封入シートの一部が切断され、錠剤が取り出される。こうすることにより、突出部を有しない錠剤封入シートに封入された錠剤を取り出すことを実現することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、錠剤除包装置に関する。
従来、錠剤パックに封入された錠剤を、落としたり破損したりすることなく容易に取り出すための錠剤パックオープナーが知られている。例えば、特許文献1には、錠剤パックの突出部を上側にして開孔の上に載置した後、錠剤パックの突出部の上部に配置された押出板を押圧することで、押出板に設けられた突起で錠剤を押出す錠剤パックオープナーが記載されている。
特開平11−130025号公報
しかしながら、こうした錠剤パックオープナーでは、錠剤を直接押圧して取り出すため、例えばPTPシートのように、突出部を有する錠剤封入シートに錠剤が封入されていないと、錠剤を取り出すことができないという問題点があった。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、突出部を有しない錠剤封入シート(例えば、ストリップ包装(「SP包装」とも、言う)など)に封入された錠剤を取り出すことができる錠剤除包装置を提供することを主目的とする。
本発明は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の錠剤除包装置は、
錠剤が封入された錠剤封入シートを上面で保持し、該錠剤が通過可能な貫通穴である錠剤貫通穴を有するシート保持部材と、
一方の先端に前記錠剤の少なくとも一部が侵入可能な凹部と凸部とを有し、該凸部が前記錠剤封入シートを押圧し、前記錠剤貫通穴を少なくとも一部が通過する、シート押圧部材と、
を備えている。
この錠剤除包装置は、凹凸を有する押圧面のうち、凸部が錠剤封入シートを押圧し、押圧面の少なくとも一部が錠剤封入シートを保持するシート保持部材に設けられた貫通穴に侵入する。こうすることにより、突出部を有しない錠剤封入シートに封入された錠剤であっても、取り出すことが可能である。
本発明の錠剤除包装置において、前記凸部は、前記シート保持部材に対して傾斜角を有していてもよい。こうすれば、凸部の傾斜面が先端部から順次錠剤封入シートに触れることになるため、錠剤封入シートと凸部との接地面が減少し、押圧力を集中させるという効果が得られる。言い換えると、突出部を有しない錠剤封入シートに封入された錠剤を、より小さな力で取り出すことができる。
本発明の錠剤除包装置は、前記シート押圧部材と接する作用点と、該作用点の一方側に設けられた力点と、該作用点の他方側に設けられた支点と、を有する長柄状の操作部材を備えていても良い。こうすれば、てこの原理を利用して、より少ない労力で錠剤を取り出すという効果が得られる。言い換えると、突出部を有しない錠剤封入シートに封入された錠剤を、より少ない労力で取り出すことができる。なお、この効果は、本発明の錠剤除包装置を複数回用いて、多数の錠剤を一度に取り出す際には、より顕著な効果として得られる。この態様を採用した本発明の錠剤除包装置は、前記操作部材に前記シート押圧部材を付勢する付勢部材と、を備えていてもよい。シート押圧部材を操作部材に付勢することにより、シート押圧部材を操作部材と連動して移動することができる。言い換えると、それぞれの部材を別々に移動させる場合と比較して、移動の手間を軽減するという効果を得ながら、突出部を有しない錠剤封入シートに封入された錠剤を、より小さな力で取り出すことができる。
本発明の錠剤除包装置において、前記凸部は、前記シート押圧部材の外周に沿って設けられており、前記凸部の頂面と前記凹部の底面との間に頂点を有する突起部材を備えていても良い。つまり、錠剤封入シートの一部を凸部で押圧した後に、突起部材で錠剤封入シートの一部を押圧することができる。こうすれば、凸部によって錠剤の周囲の一部を切り取った後に錠剤付近を突起部材が押圧することになるため、錠剤の周囲全体を切除することなく錠剤を取り出すことができる。言い換えると、切除された不要な錠剤封入シートの断片と必要な錠剤とが混合することを未然に防ぐことができる。この態様を採用した本発明の錠剤除包装置において、前記突起部材は、前記シート押圧部材が前記錠剤封入シートを押圧するに伴って、該突起部材が該シート押圧部材の進行方向に移動してもよい。こうすれば、突起部材が移動しない場合と比較して、シート押圧部材の移動距離をより低減させることができる。言い換えると、突出部を有しない錠剤封入シートに封入された錠剤を、より少ない労力で取り出すことができる。
本発明の錠剤除包装置において、前記凸部は、先端が刃であってもよい。こうすれば、錠剤押圧部材で錠剤封入シートを押圧して錠剤の周囲を切断する際に、先端に刃が無い場合と比較して、より小さな力で錠剤の周囲を切断することができる。言い換えると、突出部を有しない錠剤封入シートに封入された錠剤を、より少ない労力で取り出すことができる。
本発明の錠剤除包装置は、前記シート保持部材の上面上を移動可能なシート位置決定手段と、を備えていてもよい。こうすれば、シート位置決定手段によって錠剤封入シートの位置を位置決めすることができるため、複数の錠剤を取り出す場合に、毎回錠剤封入シートの位置を位置決めする労力を低減することができる。言い換えると、突出部を有しない錠剤封入シートに封入された錠剤を、より少ない労力で取り出すことができる。
錠剤除包装置10の構成の概略を示す斜視図である。 錠剤除包装置10の構成の概略を示す断面図である。 押圧筒30の構成の概略を示す斜視図である。 錠剤除包装置10の使用方法を説明するための説明図である。 他の実施の形態における押圧筒130の構成の概略を示す分解斜視図である。 他の実施の形態における押圧筒230の構成の概略を示す斜視図である。 他の実施の形態における錠剤除包装置10の構成の概略を示す斜視図である。
ここで、上記簡単に説明した図面に基づいて、本発明を実施するための形態を説明するにあたり、本実施の形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施の形態の錠剤除包装置10が本発明の錠剤除包装置に相当し、シート保持板20がシート保持部材に相当し、錠剤貫通穴22が錠剤貫通穴に相当し、凸部31が凸部に相当し、凹部32が凹部に相当し、押圧筒30がシート押圧部材に相当し、操作棒50が操作部材に相当し、連接バネ46が付勢部材に相当し、突起棒136が突起部材に相当し、固定バー80がシート位置決定手段に相当する。なお、錠剤除包装置10の動作を説明することにより本発明の錠剤除包装置の操作方法の一例も明らかにしている。
続いて、図1及び図2を用いて、本発明の一例である錠剤除包装置10の構成を詳しく説明する。ここで、図1は、本発明の錠剤除包装置の一例である、錠剤除包装置10の構成の概略を示す斜視図であり、図2は、錠剤除包装置10の構成の概略を示す断面図である。図1に示すように、錠剤除包装置10は、錠剤封入シート70を上面で保持するシート保持板20と、錠剤封入シート70を押圧して錠剤を取り出す押圧筒30と、押圧筒30を保持する本体部40と、押圧筒30を操作する操作棒50と、シート保持板20と本体部40及び操作棒50とを連接する連接部材60と、によって構成されている。このとき、押圧筒30の外径は、錠剤封入シート70における錠剤72の封入部(両面が接着されていない領域)の直径よりも短いものとして説明するが、錠剤封入シート70に応じて、適宜適切な直径を有する押圧筒30を選択することができる。なお、以下において、錠剤封入シートから錠剤を取り出すものを一例として説明するが、錠剤には、カプセル剤やゼリー剤等であってもよいし、薬剤だけでなく、健康食品、医薬部外品、食料品、お菓子等、同様の形状のシートに封入されたものであれば、適宜任意の封入物を取り出す際に使用することができる。
シート保持板20は金属製の板状部材であり、図1に示すように、後述する押圧筒30の直下に錠剤貫通穴22を有し、錠剤封入シート70を上面で保持する(図4参照)。
押圧筒30は鉄製の略筒状部材であり、図1に示すように、本体部40の押圧筒貫通穴42の内側に上下に往復運動可能な状態で位置決めされている。この押圧筒30の外径は、錠剤貫通穴22の内径よりもやや小さく設定されているため、押圧筒30は、錠剤貫通穴22を通過することができる。また、押圧筒30の両側面にはそれぞれ螺旋穴が設けられており、それぞれ水平バー33a及び水平バー33b(以下、「水平バー33」とも言う)が螺合されている。更に、押圧筒30の上面は操作棒50を受けており、押圧筒30の下面は、水平面に対して略30度の傾斜角を有し外周に沿った略円形状の凸部31と、凸部31よりも内側の凹部32とからなる。更に、押圧筒30は、後述する連接バネ46により水平バー33を介して上向きに付勢されている。このため、押圧筒30は、後述する操作棒50が上下に回動すると、操作棒50の動きに伴って上下に移動する。なお、凸部31の傾斜角は、略30度に限定されるものではなく、略15度であっても良いし、略45度であっても良いし、略60度であっても良く、適宜任意の角度を選択することができる。
本体部40は硬質プラスチック製であり、図1に示すように、一端側に上下に貫通する押圧筒貫通穴42を有している。この本体部40の上面であって押圧筒貫通穴42の両側には、支持バー44a及び支持バー44b(以下、「支持バー44」とも言う)を有している。支持バー44は、それぞれ連接バネ46a及び連接バネ46b(以下、「連接バネ46)とも言う)と固定されており、それぞれ水平バー33a及び水平バー33bを介して押圧筒30を上方向に付勢している。更に、本体部40の上面であって、後述する操作棒50の下部には、第一操作棒ストッパ48を有しており、操作棒50を下方向に操作した際、下方向に移動しすぎることを防ぐことができる。そして、本体部40の上面であって、押圧筒貫通穴42と反対側の端部と連接軸62との間の位置には、図2に示すように、第二操作棒ストッパ49が設けられており、操作棒50が押圧筒30が押圧されて移動する上限位置を位置決めしている。第一操作棒ストッパ48及び第二操作棒ストッパ49は鉄製であり、ボルトとナットとを組み合わせることで構成されている。
操作棒50は、図1に示すように、鉄製の操作軸62の一端側に略球状の操作部54を有し、他端側は後述する連接軸62を介して後述する連接部材60に連接されている。また、操作部54と連接軸52との中点よりも操作部54に近い位置には、操作棒50の対向する両面に一対の押圧リング56が設けられており、この押圧リング56の円周下部の一部は、押圧筒30と接している。こうすることにより、連接バネ46によって上方向に付勢された押圧筒30は所定位置に位置決めされる。また、連接バネ46の付勢力と操作部54の質量とを調節することにより、操作棒50の滑らかな操作を可能とし、操作棒50を操作するために必要な力を更に低減することも可能としている。
連接部材60は一対の金属製部材であり、図1に示すように、シート保持板20の上面の一端側にビスで固定されている。この連接部材60は、本体部40を両側から挟み込んでビスで固定しており、連接部材60の上部には、操作棒50を回動可能に軸止する連接軸62が設けられている。また、シート保持板20と本体部40との間には、シート挿入空間を有している。なお、このシート挿入空間は錠剤封入シート70を挿入可能な空間であり、この空間は、錠剤封入シート70が封入可能であれば適宜任意の長さを選択可能であり、例えば、5mm〜20mm程度であってもよい。
次に、こうして構成された本実施の形態の錠剤除包装置10の操作方法について図4を用いて説明する。ここで、図4は、錠剤除包装置10の使用方法を説明するための説明図であり、以下の説明において、図4(A)の状態を使用前状態、図4(B)の状態を押出状態とそれぞれ呼ぶことにする。
錠剤除包装置10を使用する際には、図4(A)に示すように、シート保持板20の上面に錠剤封入シート70を配置する。このとき、封入された錠剤72が錠剤貫通穴22の直上に位置するように配置する。このように配置すると、押圧筒30が錠剤貫通穴22の直上に位置しているため、押圧筒30の凸部31が錠剤72の周囲に位置し、凹部32が錠剤72の直上に位置することになる。このとき、操作棒50は、連接バネ46によって上方に付勢された押圧筒30によって押圧リング56が上方に押上げられているが、操作軸52の一端側が第二操作棒ストッパ49によって係止されているため、使用前状態で位置決めされている。
錠剤封入シート70から錠剤72を取り出す際には、操作部54を押下して使用する。操作部54を押下すると、操作軸52が連接軸62を回動中心として回動し、押圧リング56が押圧筒30を押下する。こうすることにより、連接軸62を支点、操作部54を力点、押圧リング56を作用点とした「てこの原理」を用い、押圧筒30を直接押下する場合と比較して、より小さな力で押圧筒50を押下することができる。このとき、押圧リング56の下面が略円弧状になっているため、操作棒50の回転運動を押圧軸30の上下運動にスムーズに変更することができる。
押圧筒30が押下されるに伴って、押圧筒30の下端にある凸部31が錠剤封入シート70を押圧する。このとき、押圧筒30の下端部に設けられた凸部31はシート保持板20に対して傾斜角を有するため、押圧筒30が押下される際には、凸部31の一点が錠剤封入シート70と接することになり、押圧筒30の下端面が錠剤封入シート70に対して水平である場合と比較して、オペレータの力を一点に集約することができる。言い換えると、より力を低減して、錠剤封入シート70を押圧することができる。
押圧筒30の凸部31が錠剤封入シート70を更に押圧すると、図4(B)に示すように、押圧筒30は、錠剤貫通穴22の内側に侵入する。このとき、錠剤封入シート70は、凸部31と錠剤貫通穴22の縁部との間で挟まれ、錠剤貫通穴22の外周に沿って切断されることになる。切断された錠剤封入シート70の一部は、錠剤72と伴って錠剤貫通穴22を通過することになる。こうすることにより、突起部を有しない錠剤封入シート70に封入された錠剤72を取り出すことができる。
錠剤封入シート70から錠剤72を取り出した後は、操作部54から手を離す(操作部54を開放状態にする)。操作棒50は、連接バネ46によって上方に付勢された押圧筒30によって押圧リング56が上方に押上げられるため、操作部54を開放状態にすると、連接バネ46の付勢力によって上方向に押圧され、図4(A)に示すように、使用前状態に自動的に位置決めされる。更に、錠剤封入シート70より他の錠剤72を取り出す場合には、錠剤封入シート70の位置を変更し、錠剤封入シート70に封入された他の錠剤72を錠剤貫通穴22の直上位置に移動させ、再度同様の操作を行えばよい。
以上詳述した本実施の形態の錠剤除包装置10によれば、押圧筒30の下端面に凸部51及び錠剤72が侵入可能な凹部52が備えられており、凸部51が錠剤封入シート70を押圧し、押圧面の少なくとも一部が錠剤貫通穴22に侵入することにより、錠剤封入シート70の一部が切断され、錠剤72が取り出される。したがって、突出部を有しない錠剤封入シート70に封入された錠剤72を取り出すことができる。
また、押圧筒30の下面に備えられた凸部31は、シート保持板20に対して傾斜角を有しているため、傾斜した凸部31の先端部から順次錠剤封入シート70に触れることになり、錠剤封入シート70との接地面が減少し、押圧力を集中させることができる。
更に、操作棒50は、てこの原理により押圧筒30を押下し、錠剤封入シート70の一部を切断して錠剤72を取り出すため、てこの原理を用いない場合と比較して、より少ない労力で錠剤72を取り出すことができる。なお、この効果は、錠剤除包装置10を複数回用いて多数の錠剤を取り出す際には、より顕著な効果として得られる。
更にまた、操作棒50の方向に押圧筒30を付勢する連接バネ46を有しているため、押圧筒30が操作棒50の移動に伴って移動する。こうすることにより、押圧筒30と操作棒50とが連動していない場合と比較して、押圧筒30を移動させる労力を低減させることができる。また、錠剤封入シート70から錠剤72を取り出した後には、操作棒50が使用前状態に自動的に戻されるため、錠剤72を取り出すたびに操作棒50を元の位置に戻す労力を低減することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施の形態において、押圧筒30を用いたが、押圧筒30の代わりに、図5に示すような、凹部32から突出する突起棒136を備えた押圧筒130を用いても良い。ここで、押圧筒130について、図5を用いて更に詳しく説明する。図5は、押圧筒130の構成の概略を示す分解斜視図である。なお、同一の符号を付した部材は押圧筒30と同様の部材であるため、ここでは説明を省略する。
押圧筒130は鉄製の略筒状部材であり、押圧筒30と同様に、押圧筒貫通穴42の内側に上下に往復運動可能な状態で位置決めされており、両側面に螺合された水平バー33により、操作棒50を押圧する。このため、押圧筒130は、操作棒50が上下に回動すると、操作棒50の動きに伴って上下に移動する。また、凹部32と押圧筒130の上端面との間には、押圧筒130を上下に貫通する突起棒貫通穴134が設けられており、突起棒貫通穴134には、突起棒貫通穴134から先端部が突出した状態で突起棒136が備えられている。この突起棒136の上方には、突起棒押圧バネ138、上蓋139がこの順で取り付けられている。上蓋139は、図示しないビスによって押圧筒130の上端面に固定されているため、突起棒136は、突起棒押圧バネ138によって下方向に付勢される。また、突起棒136の上端部の直径は、他の部分の直径よりも大きくなっているため、突起棒押圧バネ138によって突起棒136を確実に押圧することができると共に、突起棒押圧バネ138によって、突起棒136が突起棒貫通穴134から脱落することを未然に防いでいる。
ここで、突起棒136が設けられている位置について、更に詳しく説明する。突起棒136は、図5に示すように、凸部31の最も突出している位置に対して、底面32の中心を挟んで対向する位置に設けられている。つまり、凸部31が錠剤封入シート70を押圧する際には、錠剤封入シート70の切断部位から遠い位置付近に突起棒136が位置することになる。こうすることにより、錠剤封入シート70より錠剤72を取り出す際には、凸部31によって未だ切断されていない領域付近を突起棒136が押圧することになる。
次に、この押圧筒130を用いて錠剤封入シート70から錠剤72を取り出す様子について詳しく説明する。なお、突起棒136の動き以外は、上述した実施の形態と同様であるため、説明を省略する。押圧筒130が押下されると、押圧筒130の下方向に突出している突起棒136が錠剤封入シート70によって上方向に押圧され、突起棒136の先端位置と押圧筒130の凸部31の先端位置とが、略同一の位置に位置決めされる。このとき、突起棒136は、突起棒押圧バネ138によって押圧筒130の進行方向に付勢されているため、凸部31の内側であって、錠剤封入シート70の錠剤72近傍を進行方向に押圧することになる。
押圧筒130の凸部31が錠剤封入シート70を更に押圧すると、押圧筒130は、錠剤貫通穴22の内側に侵入する。このとき、錠剤封入シート70の一部は、凸部31と錠剤貫通穴22の縁部との間で挟まれ、錠剤貫通穴22の外周に沿って切断されることになる。錠剤封入シート70の一部が切断されると、錠剤封入シート70によって押圧されていた突起棒136が開放され、突起棒押圧バネ138の付勢力によって、押圧筒30の凹部32に対向する位置にある錠剤封入シート70の一部が押下される。こうすると、錠剤72付近の錠剤封入シート70が押下され、錠剤72が押出される。つまり、錠剤72の周り全てを切断することなく、錠剤72を取り出すことができる。言い換えると、錠剤封入シート70の一部を完全に切り離す必要がないため、不要な錠剤封入シート70の切断片と必要な錠剤72とが混合することを未然に防ぐことができる。
この態様を採用した場合において、突起棒138は錠剤72の直上位置、言い換えると凹部32の略中心位置、に設けられるものとしても良い。こうすれば、錠剤封入シート70が凸部31で切断されるに伴って、突起棒138が錠剤72を押下するため、錠剤封入シート70の周りを全て切断することなく、錠剤72を取り出すことができる。言い換えると、錠剤封入シート70の一部を完全に切り離す必要がないため、不要な錠剤封入シート70の切断片と必要な錠剤72とが混合する可能性をより低減することができる。
この態様を採用した場合において、突起棒138は、凸部31の高さが最も低い位置近傍であって、錠剤72の壁面部近傍の直上位置に設けられるものとしてもよい。こうすれば、錠剤封入シート70が凸部31で切断されるに伴って、突起棒138によって錠剤72が凸部31で錠剤封入シート70が既に切断されている方向に押圧されることになるため、より錠剤72を取り出しやすい。言い換えると、不要な錠剤封入シート70の切断片と必要な錠剤72とが混合する可能性をより低減することができる。
この態様を採用した場合において、突起棒138は押圧筒130の下方に突出した状態で固定されていても良い。こうすれば、突起棒押圧バネ58等の突起棒138を移動するための機構を設ける必要がないため、部品点数を減らし容易に制作することを可能にしながらも、上述した態様と同様の効果が得られる。
上述した実施の形態において、凸部31は押圧筒30の外周に沿って備えられているものとしたが、錠剤72の外縁より外側であれば、押圧筒30の外周に限定されるものではない。また、外周全体が凸部でなくてもよく、例えば、半円状の凸部や、外周上に不連続な凸部を有していても良い。この場合も、上述した実施の形態と同様の効果が得られる。
上述した実施の形態において、凸部31は傾斜角を有する略平面状の凸部であるものとしたが、図6(A)に示すように、頂面が湾曲したものであってもよい。ここで、図6は、他の実施の形態における押圧筒230の構成の概略を示す斜視図である。凸部231は2個所の隆起部234と2個所の沈降部236とを有しており、錠剤封入シート70を押圧する際には、まずは2個所の隆起部234が錠剤封入シート70を押圧することになる。こうすることにより、起伏を有していない場合と比較して、より労力を低減して錠剤72の周囲を切断することができる。
この態様を採用した場合において、隆起部234及び沈降部236はそれぞれ2個所であるものとしたが、3個所以上であっても良い。また、隆起部234と沈降部236との間は、直線で連結されていてもよいし、曲線で連結されるものであってもよい。更に、2個所の沈降部236の深さは同一であっても良いし、一方が深く他方が浅いものであってもよい。更にまた、2個所の隆起部234の高さは、同一であっても良いし、一方が高く他方が低いものであってもよい。いずれの場合も、上述した実施の形態と同様の効果が得られる。
この態様を採用した場合において、突起棒38又は突起棒138を設ける場合には、凸部231の高さが最も低い位置付近に設けるものとしても良い。こうすれば、突起棒38又は突起棒138が錠剤封入シート70を押圧する際、凸部231によって未だ切断されていない領域付近を突起棒136が押圧することになるため、錠剤72を取り出しやすい。言い換えると、不要な錠剤封入シート70の切断片と必要な錠剤72とが混合する可能性をより低減することができる。
この態様を採用した場合において、2個所の沈降部336は、図6(B)に示すように、深さの異なる2個所の沈降部336a及び沈降部336b(以下、「沈降部336」とも言う)であって、より浅い沈降部である沈降部336a近傍に突起棒346を備えていても良い。このとき、沈降部336aは沈降部336bと比較するとより浅く形成されているため、錠剤封入シート70を押圧筒330で押圧した際には、沈降部336aが錠剤封入シート70を最後に押圧することになる。このため、突起棒346が錠剤封入シート70を押圧する際、錠剤封入シート70の未だ切断されていない領域付近を突起棒346が押圧することになるため、錠剤72を取り出しやすい。言い換えると、不要な錠剤封入シート70の切断片と必要な錠剤72とが混合する可能性をより低減することができる。
上述した実施の形態において、凸部31を有するものとしたが、凸部31の先端は刃としてもよい。こうすれば、凸部31が刃でない場合と比較して、錠剤封入シート70をより容易に切り取ることができる。言い換えると、より小さな力で、錠剤封入シート70から錠剤72を取り出すことができる。この態様を採用した場合において、刃は取り替え可能であってもよい。こうすれば、使用により切れ味が低下した場合でも、刃を取り替えることで再度切れ味を取り戻すことができる。
上述した実施の形態において、錠剤封入シート70に封入された錠剤72の位置を錠剤貫通穴22の直上に位置決めするものとしたが、図7に示すように、シート保持板20の上面であって、錠剤封入シート70の端部を位置決めする固定バー80を有していても良い。こうすれば、複数の錠剤72を錠剤封入シート70から取り出す場合に、一度固定バー80の位置を適切な位置に位置決めすれば、固定バー80が無い場合と比較して、より容易に錠剤の位置を所望の位置に位置決めすることができる。
ここで、固定バー80について、図7を用いて更に詳しく説明する。図7は、錠剤除包装置10に固定バー80を装着した状態の構成の概略を示す斜視図である。図7に示すように、固定バー80は、鉄製の支持部材82の一端側に略垂直に硬質プラスチック製の位置決め部材84が連接されており、全体として略T字形状である。このとき、本体部40には、シート保持板20の表面と略同一の位置に支持部材と略同経の図示しない挿入穴が設けられており、支持部材82が挿入される。また、この挿入穴と略垂直となる位置に、内側に螺旋溝を有する図示しないビス挿入穴が設けられており、固定ビス86が螺合されている。このため、固定ビス86の先端部で支持部材82の側面を押圧することで、支持部材82を所定の位置に位置決めする。すなわち、固定バー80を所望の位置に位置決めする。
次に、固定バー80の位置決めについて、更に詳しく説明する。多くの錠剤封入シートには、錠剤が直線状に封入されており、一端側から錠剤までの距離が同一であるものが多い。このため、錠剤封入シートから複数の錠剤を取り出す場合には、ある錠剤が錠剤貫通穴22の直上になる位置に位置決めした後、固定バーの位置決め部材84と錠剤封入シート70の端部とが接する位置に固定バー80の位置を調節し、固定ビス86によって固定バー80を位置決めする。こうすることにより、他の錠剤を取り出す際には、錠剤封入シート70を位置決め部材84に沿って動かすことで、容易に錠剤を所望の位置に位置決めすることができる。なお、この効果は錠剤除包装置10を用いて、一度に多数の錠剤を取り出す場合には、より顕著な効果となる。
上述した実施の形態において、略円形の押圧リング56を設けるものとしたが、押圧リング56は略円形でなくてもよく、下方に円周をもつ略半円形であってもよく、略楕円形状であってもよい。この場合も、上述した実施の形態と同様の効果が得られる。
上述した実施の形態において、第一操作棒ストッパ48を設けるものとしたが、無くても良い。また、第二操作棒ストッパ49を設けるものとしたが、無くても良い。いずれの場合であっても、本体部40の上面により、上述した実施の形態と同様の効果が得られる。
上述した実施の形態で示すように、錠剤封入シートからの錠剤の取り出し、特に、複数の錠剤を取り出す際に有効に利用することができる。
10 錠剤除包装置、20 シート保持板、22 錠剤貫通穴、30 押圧筒、31 凸部、32 凹部、33 水平バー、40 本体部、42 押圧筒貫通穴、44 支持バー、46 連接バネ、48 第一操作棒ストッパ、49 第二操作棒ストッパ、50 操作棒、52 操作軸、54 操作部、56 押圧リング、60 連接部材、62連接軸、70 錠剤封入シート、72 錠剤、80 固定バー、82 支持部材、84 位置決め部材、86 固定ビス 130 押圧筒、134 突起棒貫通穴、136 突起棒、138 突起棒押圧バネ、139 上蓋、230 押圧筒、231 凸部、234 隆起部、246 沈降部、330 押圧筒、331 凸部、334 隆起部、336 沈降部、346、突起棒。

Claims (8)

  1. 錠剤が封入された錠剤封入シートを上面で保持し、該錠剤が通過可能な貫通穴である錠剤貫通穴を有するシート保持部材と、
    一方の先端に前記錠剤の少なくとも一部が侵入可能な凹部と凸部とを有し、該凸部が前記錠剤封入シートを押圧し、前記錠剤貫通穴を少なくとも一部が通過する、シート押圧部材と、
    を備えた、
    錠剤除包装置。
  2. 前記凸部は、前記シート保持部材に対して傾斜角を有する、
    請求項1に記載の錠剤除包装置。
  3. 請求項1又は2に記載の錠剤除包装置であって、
    前記シート押圧部材と接する作用点と、該作用点の一方側に設けられた力点と、該作用点の他方側に設けられた支点と、を有する長柄状の操作部材と、
    を備えた、
    錠剤除包装置。
  4. 請求項3に記載の錠剤除包装置であって、
    前記操作部材に前記シート押圧部材を付勢する付勢部材と、
    を備えた、
    錠剤除包装置。
  5. 前記凸部は、前記シート押圧部材の外周に沿って設けられており、
    前記凸部の頂面と前記凹部の底面との間に頂点を有する突起部材と、
    を備えた、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の錠剤除包装置。
  6. 前記突起部材は、前記シート押圧部材が前記錠剤封入シートを押圧するに伴って、該突起部材が該シート押圧部材の進行方向に移動する、
    請求項5項に記載の錠剤除包装置。
  7. 前記凸部は、先端が刃である、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の錠剤除包装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の錠剤除包装置であって、
    前記シート保持部材の上面上を移動可能なシート位置決定手段と、
    を備えた、
    錠剤除包装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016523578A (ja) * 2013-04-16 2016-08-12 光 ▲賀▼ ピルクラッシャー
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JP2021013425A (ja) * 2019-07-10 2021-02-12 ヨネックス株式会社 テニスラケット等のガット張り装置におけるガットクランプ機構

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