JP2010263096A - 固体撮像装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】集光率を低下させることなく、転送不良の発生を防止すると共に、暗電流特性の劣化を防止する。
【解決手段】固体撮像装置は、行列状に配置された受光部2、及び隣り合う受光部2の間に配置された電荷転送部3を有する半導体基板1と、電荷転送部3の上に形成された転送電極5と、転送電極5の側面及び上面を覆うように形成された層間絶縁膜6と、層間絶縁膜6の側面及び上面を覆うように形成された遮光膜7とを備えている。遮光膜7は、層間絶縁膜6の側面及び上面を覆うように形成された第1の遮光膜7aと、第1の遮光膜7aの角部を露出する一方、第1の遮光膜7aの側面及び上面における角部以外の部分を覆うように形成された第2の遮光膜7bとを有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、固体撮像装置及びその製造方法に関する。
一般に、固体撮像装置は、複数の画素がマトリクス状に配列された画素部を有する。各画素において、半導体基板には、受光量に応じた電気信号を出力するよう構成された受光部が設けられている。また、半導体基板の上には、半導体基板の上に設けられた転送電極を覆うように、遮光膜が設けられている。遮光膜により、転送電極に光が当たることを防止する。
しかしながら、従来の固体撮像装置では、セルが微細化すると、遮光膜における転送電極の角部に形成された部分によって、受光部に入射すべき入射光の一部が遮られるため、集光率が低下するという問題がある。
そこで、集光率を向上させるために、以下に示す従来技術の固体撮像装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。従来技術の固体撮像装置について、図5(a) 〜(b) を参照しながら説明する。図5(a) 〜(b) は、従来技術の固体撮像装置の構成を示す図である。具体的には、図5(a) は、平面図であり、図5(b) は、図5(a) に示すV-V線における断面図である。
図5(b) に示すように、半導体基板100には、受光部101が形成されている。半導体基板100の上には、ゲート絶縁膜102を介して、転送電極103が形成されている。ゲート絶縁膜102の上には、転送電極103を覆うように、層間絶縁膜104を介して、遮光膜105が形成されている。
従来技術では、角部が除去された転送電極103を設け、転送電極103を覆うように遮光膜105を設ける。これにより、受光部101に対して斜め方向に入射する入射光Lを遮らないようにし、集光率を向上させる。
特開2005−340287号公報
しかしながら、従来技術の固体撮像装置では、以下に示す問題がある。
従来技術では、角部が除去された転送電極103を、次のようにして形成する。半導体基板の上に、断面形状が四角形状の転送電極を覆うようにシリコン酸化膜を形成する。その後、シリコン酸化膜に対して異方性ドライエッチングを行う。これにより、転送電極の角部を露出する一方、転送電極の側面及び上面における角部以外の部分に、シリコン酸化膜を残存させる。その後、等方性エッチングにより、転送電極の角部を除去し、角部が除去された転送電極103を形成する。その後、ウェットエッチングにより、転送電極103の上に残存するシリコン酸化膜を除去する。
セルが微細化すると、複数の転送電極の各々における除去量を、均一に制御することが困難である。そのため、複数の転送電極の各々における除去量に、バラツキが生じ、複数の転送電極103の各々の形状に、バラツキが生じるため、転送不良が発生するという問題がある。
さらに、角部が除去された転送電極103を形成するために、複数回のエッチング(具体的には、異方性ドライエッチング、等方性エッチング及びウェットエッチング)を行う必要があるため、エッチング時に、受光部101がダメージを受ける。そのため、暗電流特性が劣化するという問題がある。
前記に鑑み、本発明の目的は、集光率を低下させることなく、転送不良の発生を防止すると共に、暗電流特性の劣化を防止することである。
前記の目的を達成するために、本発明に係る固体撮像装置は、行列状に配置された受光部と、隣り合う受光部の間に配置された電荷転送部とを有する半導体基板と、電荷転送部の上に形成された転送電極と、転送電極の側面及び上面を覆うように形成された層間絶縁膜と、層間絶縁膜の側面及び上面を覆うように形成された遮光膜とを備え、遮光膜は、層間絶縁膜の側面及び上面を覆うように形成された第1の遮光膜と、第1の遮光膜の角部を露出する一方、第1の遮光膜の側面及び上面における該角部以外の部分を覆うように形成された第2の遮光膜とを有していることを特徴とする。
本発明に係る固体撮像装置によると、遮光膜の角部領域の断面形状を、階段形状にすることができる。そのため、受光部に対して斜め方向に入射する入射光が遮られることを防止することができるため、集光率を向上させることができる。
加えて、従来技術のように複数回のエッチングを行って角部が除去された転送電極を設けることなく、集光率を向上させることができる。そのため、複数の転送電極の各々の形状を均一にすることができるため、転送不良の発生を防止することができる。それと共に、受光部がダメージを受けることはないため、暗電流特性の劣化を防止することができる。
従って、集光率を低下させることなく、転送不良の発生を防止すると共に、暗電流特性の劣化を防止することができる。
本発明に係る固体撮像装置において、第1の遮光膜は、第2の遮光膜よりも遮光性が高いことが好ましい。
このようにすると、遮光膜による遮光効果を安定して確保することができる。
本発明に係る固体撮像装置において、第1の遮光膜と第2の遮光膜とは、互いにエッチング特性が異なることが好ましい。
本発明に係る固体撮像装置において、第1の遮光膜は、タングステンからなり、第2の遮光膜は、酸化タングステンからなることが好ましい。
本発明に係る固体撮像装置において、第1の遮光膜は、タングステンからなる第1の膜と、該第1の膜上に形成されタングステンからなる第2の膜とからなり、第1の膜は、スパッタ法により形成され、第2の膜は、CVD法により形成されていることが好ましい。
本発明に係る固体撮像装置において、第2の遮光膜は、スパッタ法により形成されていることが好ましい。
本発明に係る固体撮像装置において、半導体基板の上に遮光膜を覆うように形成された第1の透明膜と、第1の透明膜の上に形成され、第1の透明膜よりも屈折率が高い第2の透明膜とをさらに備え、第1の透明膜は、受光部の上方に形成された部分の断面形状が凹形状であり、第2の遮光膜は、受光部の上方に形成された部分の断面形状が凸形状であることが好ましい。
このようにすると、第1の透明膜における受光部の上方に形成された部分の断面形状が、下側に窪む凹形状であるため、第2の透明膜における受光部の上方に形成された部分の断面形状を、下側に突き出た凸形状にすることができる。そのため、第2の透明膜における受光部の上方に形成された部分を、断面形状が下側に突き出た凸形状の集光レンズとすることができるため、感度特性を向上させることができる。
加えて、遮光膜の角部領域の断面形状を、階段形状にすることにより、第1の透明膜によって遮光膜を容易に被覆することができる。そのため、第1の透明膜(特に、第1の透明膜における遮光膜の角部領域に形成された部分)が途切れて形成されて、遮光膜が露出することはない。そのため、遮光膜における露出した部分が酸化されて、パターン欠陥及び/又はダスト不良が発生することを防止することができる。
さらに、第1の透明膜によって遮光膜を容易に被覆することができるため、第1の透明膜を薄く形成することがあっても、第1の透明膜が途切れて形成されることはないので、第1の透明膜を薄膜化することができる。そのため、第2の透明膜における受光部の上方に形成された部分(即ち、断面形状が下側に突き出た凸形状の集光レンズ)を、半導体基板に近付けて形成することができるため、感度特性及びスミア特性を向上させることができる。
本発明に係る固体撮像装置において、第2の透明膜における受光部の上方に形成された部分の上に形成され、断面形状が凸形状の集光レンズをさらに備えていることが好ましい。
このようにすると、第2の透明膜における受光部の上方に形成された部分(即ち、断面形状が下側に突き出た凸形状の集光レンズ)の上に、断面形状が上側に突き出た凸形状の集光レンズを設けることができる。
前記の目的を達成するために、本発明に係る固体撮像装置の製造方法は、半導体基板に、行列状に配置されるように受光部を形成すると共に、半導体基板に、隣り合う受光部の間に配置されるように電荷転送部を形成する工程(a)と、電荷転送部の上に、転送電極を形成する工程(b)と、転送電極の側面及び上面を覆うように層間絶縁膜を形成する工程(c)と、半導体基板の上に、層間絶縁膜の側面及び上面を覆うように第1の遮光膜を形成した後、該第1の遮光膜の上に第2の遮光膜を形成する工程(d)と、第2の遮光膜における第1の遮光膜の角部に形成された部分を除去する工程(e)とを備えていることを特徴とする。
本発明に係る固体撮像装置の製造方法によると、第2の遮光膜における第1の遮光膜の角部に形成された部分(即ち、第2の遮光膜の角部)を除去し、第1の遮光膜の角部を露出することにより、第1の遮光膜及び第2の遮光膜を有する遮光膜の角部領域の断面形状を、階段形状にすることができる。そのため、受光部に対して斜め方向に入射する入射光が遮られることを防止することができるため、集光率を向上させることができる。
加えて、従来技術のように複数回のエッチングを行って角部が除去された転送電極を設けることなく、集光率を向上させることができる。そのため、複数の転送電極の各々の形状を均一にすることができるため、転送不良の発生を防止することができる。それと共に、受光部がダメージを受けることはないため、暗電流特性の劣化を防止することができる。
従って、集光率を低下させることなく、転送不良の発生を防止すると共に、暗電流特性の劣化を防止することができる。
本発明に係る固体撮像装置の製造方法において、第1の遮光膜と第2の遮光膜とは、互いにエッチング特性が異なることが好ましい。
このようにすると、第2の遮光膜における第1の遮光膜の角部に形成された部分(即ち、第2の遮光膜の角部)の除去時に、第1の遮光膜を除去せずに、第2の遮光膜のみを除去することができる。
本発明に係る固体撮像装置の製造方法において、第1の遮光膜は、タングステンからなり、第2の遮光膜は、酸化タングステンからなり、工程(e)は、エッチング液を用いて、第2の遮光膜における第1の遮光膜の角部に形成された部分を除去する工程であり、エッチング液は、フッ化アンモニウム、又はフッ化アンモニウム及び硝酸からなることが好ましい。
本発明に係る固体撮像装置の製造方法において、工程(d)は、スパッタ法により、半導体基板の上に、層間絶縁膜の側面及び上面を覆うようにタングステンからなる第1の膜を形成する工程(d1)と、CVD法により、第1の膜の上に、タングステンからなる第2の膜を形成する工程(d2)と、スパッタ法により、第1の膜と第2の膜とからなる第1の遮光膜の上に、酸化タングステンからなる第2の遮光膜を形成する工程(d3)とを含むことが好ましい。
本発明に係る固体撮像装置の製造方法において、工程(e)の後に、第2の遮光膜及び第1の遮光膜における受光部の上方に形成された部分を順次除去する工程(f)をさらに備え、第1の遮光膜は、層間絶縁膜の側面及び上面を覆うように形成され、第2の遮光膜は、第1の遮光膜の角部を露出する一方、第1の遮光膜の側面及び上面における該角部以外の部分を覆うように形成されることが好ましい。
本発明に係る固体撮像装置の製造方法において、工程(f)の後に、半導体基板の上に、第1の遮光膜及び第2の遮光膜を有する遮光膜を覆うように第1の透明膜を形成する工程(g)と、第1の透明膜の上に、第1の透明膜よりも屈折率が高い第2の透明膜を形成する工程(h)とをさらに備え、工程(g)において、第1の透明膜は、受光部の上方に形成された部分の断面形状が凹形状となるように形成され、工程(h)において、第2の透明膜は、受光部の上方に形成された部分の断面形状が凸形状となるように形成されることが好ましい。
このようにすると、第1の透明膜における受光部の上方に形成された部分の断面形状が、下側に窪む凹形状であるため、第2の透明膜における受光部の上方に形成された部分の断面形状を、下側に突き出た凸形状にすることができる。そのため、第2の透明膜における受光部の上方に形成された部分を、断面形状が下側に突き出た凸形状の集光レンズとすることができるため、感度特性を向上させることができる。
加えて、遮光膜の角部領域の断面形状を、階段形状にすることにより、第1の透明膜の形成時に、第1の透明膜によって遮光膜を容易に被覆することができる。そのため、第1の透明膜(特に、第1の透明膜における遮光膜の角部領域に形成された部分)が途切れて形成されて、遮光膜が露出することはない。そのため、遮光膜における露出した部分が酸化されて、パターン欠陥及び/又はダスト不良が発生することを防止することができる。
さらに、第1の透明膜の形成時に、第1の透明膜によって遮光膜を容易に被覆することができるため、第1の透明膜を薄く形成することがあっても、第1の透明膜が途切れて形成されることはないので、第1の透明膜を薄膜化することができる。そのため、第2の透明膜の形成時に、第2の透明膜における受光部の上方に形成された部分(即ち、断面形状が下側に突き出た凸形状の集光レンズ)を、半導体基板に近付けて形成することができるため、感度特性及びスミア特性を向上させることができる。
本発明に係る固体撮像装置の製造方法において、工程(h)の後に、第2の透明膜における受光部の上方に形成された部分の上に、断面形状が凸形状の集光レンズを形成する工程(i)をさらに備えていることが好ましい。
このようにすると、第2の透明膜における受光部の上方に形成された部分(即ち、断面形状が下側に突き出た凸形状の集光レンズ)の上に、断面形状が上側に突き出た凸形状の集光レンズを設けることができる。
本発明に係る固体撮像装置及びその製造方法によると、第2の遮光膜における第1の遮光膜の角部に形成された部分(即ち、第2の遮光膜の角部)を除去し、第1の遮光膜の角部を露出することにより、遮光膜の角部領域の断面形状を、階段形状にすることができる。そのため、受光部に対して斜め方向に入射する入射光が遮られることを防止することができるため、集光率を向上させることができる。
加えて、従来技術のように複数回のエッチングを行って角部が除去された転送電極を設けることなく、集光率を向上させることができる。そのため、複数の転送電極の各々の形状を均一にすることができるため、転送不良の発生を防止することができる。それと共に、受光部がダメージを受けることはないため、暗電流特性の劣化を防止することができる。
従って、集光率を低下させることなく、転送不良の発生を防止すると共に、暗電流特性の劣化を防止することができる。
本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の構造を示す断面図である。 (a) 〜(d) は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 (a) 〜(d) は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 (a) 〜(c) は、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 (a) 〜(b) は、従来技術の固体撮像装置の構成を示す図である。
以下に、本発明の各実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
以下に、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置について、固体撮像装置としてCCD型の固体撮像装置を例に挙げて、図1、図2(a) 〜(d) 及び図3(a) 〜(d) を参照しながら説明する。CCD型の固体撮像装置は、複数の画素がマトリクス状に配列されてなる画素部と、その周囲に配置された周辺回路部とを有する。
本実施形態に係る固体撮像装置における画素部を構成する画素の構造について、図1を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る固体撮像装置の構造を示す断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る固体撮像装置は、フォトダイオード(受光部)2及び電荷転送部3を有する半導体基板1、ゲート絶縁膜4、ゲート電極(転送電極)5、層間絶縁膜6、遮光膜7、平坦化膜(第1の透明膜)8、レンズ膜(第2の透明膜)9、及び集光レンズ10を備えている。
半導体基板1は、例えば、P型シリコンからなる。P型ウェル領域を形成したN型シリコン基板を用いてもよい。
フォトダイオード2は、半導体基板1の内部に形成されている。図1には図示されないが、半導体基板1の内部には、複数のフォトダイオード2が、行列状に配置されている(なお、図1において、簡略的に図示する為に、1コのフォトダイオード2のみを図示する)。フォトダイオード2は、受光した光の強度に応じた電荷量を持つ信号電荷を発生し、発生した信号電荷を蓄積する。
電荷転送部3は、半導体基板1の上部に形成されている。図1には図示されないが、電荷転送部3は、水平方向に隣り合うフォトダイオード2の間に配置されている。電荷転送部3は、フォトダイオード2において発生した信号電荷を転送する。即ち、図1においては、紙面に対して垂直な方向に信号電荷を転送することとなる。
ゲート絶縁膜4は、半導体基板1の上に形成されている。ゲート絶縁膜4は、半導体基板1とゲート電極5とを絶縁する。
ゲート電極5は、電荷転送部3の上に、ゲート絶縁膜4を介して形成されている。ゲート電極5は、フォトダイオード2において発生した信号電荷を電荷転送部3に移動させるためのスイッチとしての役割を果たすと共に、電荷転送部3に移動した信号電荷を、垂直転送方向(紙面に対して垂直な方向)に順次転送していく役割を果たす。
層間絶縁膜6は、ゲート電極5の側面及び上面を覆うように形成されている。層間絶縁膜6は、ゲート電極5と遮光膜7とを絶縁する。
遮光膜7は、層間絶縁膜6の側面及び上面を覆うように形成されている。このように、遮光膜7は、ゲート電極5の上方に形成されている。これにより、ゲート電極5に光が当たることを防止する。一方、遮光膜7は、フォトダイオード2の上方には形成されていない。これにより、フォトダイオード2を受光可能にする。
遮光膜7は、図1に示すように、第1の膜7a1及び第2の膜7a2からなる第1の遮光膜7aと、第2の遮光膜7bとからなる。第1の膜7a1、第2の膜7a2及び第2の遮光膜7bは、遮光性を有する金属膜からなる。第1の膜7a1、第2の膜7a2及び第2の遮光膜7bは、スパッタ法又はCVD法により形成されることが好ましい。第1の遮光膜7aの膜厚は、例えば80nm〜150nmであることが好ましい。第2の遮光膜7bの膜厚は、20nm〜50nmであることが好ましい。具体的には例えば、第1の膜7a1は、スパッタ法により形成された膜厚が10nmのタングステンからなる。第2の膜7a2は、CVD法により形成された膜厚が80nmのタングステンからなる。第2の遮光膜7bは、スパッタ法により形成された膜厚が50nmの酸化タングステンからなる。
第1の遮光膜7aは、層間絶縁膜6の側面及び上面を覆うように形成されている。第2の遮光膜7bは、第1の遮光膜7aの角部を露出する一方、第1の遮光膜7aの側面及び上面における角部以外の部分を覆うように形成されている。ここで、「第1の遮光膜7aの角部」とは、第1の遮光膜7aの側面と、第1の遮光膜7aにおける層間絶縁膜6の上に形成された部分の上面とが成す角部である。
第1の遮光膜7aは、第2の遮光膜7bよりも遮光性が高い。
第1の遮光膜7aと第2の遮光膜7bとは、互いにエッチング特性が異なる。具体的には例えば、第1の遮光膜7aがタングステンからなり、第2の遮光膜7bが酸化タングステンからなる。この場合、エッチング液が、例えば、フッ化水素酸、フッ化水素酸及びフッ化アンモニウム、又はフッ化水素酸、硝酸及び酢酸からなる場合、第1の遮光膜7aに対する第2の遮光膜7bの選択比(即ち、第2の遮光膜7bのエッチング速度/第1の遮光膜7aのエッチング速度)は、大きく、第2の遮光膜7bは、第1の遮光膜7aよりも、エッチング速度が早い。
平坦化膜8は、例えばリン、又はリン及びボロンを含むシリコン酸化膜からなる。平坦化膜8は、半導体基板1の上に、遮光膜7を覆うように形成されている。平坦化膜8におけるフォトダイオード2の上方に形成された部分8aは、断面形状が下側に窪む凹形状である。
レンズ膜9は、例えば屈折率が約2.0のシリコン窒化膜(SiN膜)からなる。レンズ膜9は、平坦化膜8よりも屈折率が高い。レンズ膜9は、平坦化膜8の上に形成されている。レンズ膜9におけるフォトダイオード2の上方に形成された部分9aは、断面形状が下側に突き出た凸形状である。これにより、レンズ膜9におけるフォトダイオード2の上方に形成された部分9aは、断面形状が下側に突き出た凸形状の集光レンズ(以下、単に「下凸集光レンズ」と称す)となる。
断面形状が上側に突き出た凸形状の集光レンズ(以下、単に「上凸集光レンズ」と称す)10は、レンズ膜9におけるフォトダイオード2の上方に形成された部分(即ち、下凸集光レンズ)の上に形成されている。
図1には図示されないが、レンズ膜9の上方には、集光レンズ10の他に、特定の波長の光(例えば赤色光、緑色光、又は青色光等)を透過させるカラーフィルタ、及び断面形状が上側に突き出た凸形状のレンズ、又はオンチップマイクロレンズ等が配置されている。
以下に、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法について、図2(a) 〜(d) 及び図3(a) 〜(d) を参照しながら説明する。図2(a) 〜図3(d) は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
まず、図2(a) に示すように、例えばイオン注入法により、例えばP型シリコンからなる半導体基板1に、N型不純物を注入し、N型不純物注入領域を形成する。その後、熱処理により、N型不純物注入領域に注入されたN型不純物を拡散する。これにより、半導体基板1に、行列状に配置され、且つN型不純物拡散領域からなる複数のフォトダイオード2(なお、図2(a) において、簡略的に図示する為に、1コのフォトダイオード2のみを図示する)を形成する。それと共に、半導体基板1に、互いに隣り合うフォトダイオード2の間に配置され、且つN型不純物拡散領域からなる複数の電荷転送部3を形成する。
次に、例えば熱酸化法又はCVD法により、半導体基板1の上に、例えば膜厚が40nmのシリコン酸化膜(SiO2膜)からなるゲート絶縁膜4を形成する。
次に、例えばCVD法により、ゲート絶縁膜4の上に、例えば膜厚が200nmのポリシリコン膜からなるゲート電極形成膜を形成する。その後、フォトリソグラフィ法により、ゲート電極形成膜の上に、ゲートパターン形状を有するレジストパターン(図示せず)を形成する。その後、レジストパターンをマスクにして、ドライエッチングにより、ゲート電極形成膜におけるレジストパターンの下に形成された部分以外の部分を除去する。このようにして、電荷転送部3の上に、ゲート絶縁膜4を介して、ゲート電極5を形成する。その後、レジストパターンを除去する。
次に、例えばCVD法により、半導体基板1の上に、ゲート電極5を覆うように、例えばシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜を形成する。その後、エッチングにより、層間絶縁膜におけるフォトダイオード2の上方に形成された部分を除去する。このようにして、ゲート電極5の側面及び上面を覆うように、層間絶縁膜6を形成する。
次に、例えばスパッタ法により、半導体基板1の上に、層間絶縁膜6を覆うように、例えば膜厚が10nmのタングステンからなる第1の膜7a1を形成する。その後、例えばCVD法により、第1の膜7a1の上に、例えば膜厚が80nmのタングステンからなる第2の膜7a2を形成する。このようにして、半導体基板1の上に、層間絶縁膜6を覆うように、第1の膜7a1及び第2の膜7a2からなる第1の遮光膜7aを形成する。その後、例えばスパッタ法により、第1の遮光膜7aの上に、例えば膜厚が50nmの酸化タングステンからなる第2の遮光膜7bを形成する。タングステンは遮光性に優れているため、第1の遮光膜7aの材料として用いることが好ましい。同様に、酸化タングステンは遮光性に優れているため、第2の遮光膜7bの材料として用いることが好ましい。タングステンは、酸化タングステンよりも遮光性が高い。
次に、図2(b) に示すように、第2の遮光膜7bの上に、レジスト膜を形成した後、露光・現像により、第2の遮光膜7bの角部を露出する開口部12を有するレジストパターン11を形成する。
次に、図2(c) に示すように、レジストパターン11をマスクにして、例えばBHF(Buffered Hydrofluoric acid,フッ化水素酸とフッ化アンモニウムとの混合液)を用いたウェットエッチングにより、第2の遮光膜7bにおけるレジストパターン11の開口部12内に露出する部分(即ち、第2の遮光膜7bにおける第1の遮光膜7aの角部に形成された部分)を除去する。これにより、第1の遮光膜7aの角部を露出する。このとき、第2の遮光膜7bは、第1の遮光膜7aとエッチング特性が異なる(具体的には、エッチング液がBHFの場合、第2の遮光膜7bのエッチング速度は、第1の遮光膜7aのエッチング速度よりも速く、第1の遮光膜7aに対する第2の遮光膜7bの選択比は大きい)ため、第1の遮光膜7aを除去せずに、第2の遮光膜7bのみを除去することができる。その後、プラズマアッシング処理により、レジストパターン11を除去する。
このようにして、図2(c) に示すように、第1の遮光膜7a及び第2の遮光膜7bを有する遮光膜7Xを形成する。遮光膜7Xの角部領域Rには、3コの角が存在し、遮光膜7Xの角部領域Rは、断面形状が階段形状である。
次に、図2(d) に示すように、第2の遮光膜7bの上に、レジスト膜を形成した後、露光・現像により、第2の遮光膜7bにおけるフォトダイオード2の上方に形成された部分を露出する開口部14を有するレジストパターン13を形成する。
次に、図3(a) に示すように、レジストパターン13をマスクにして、プラズマドライエッチングにより、第2の遮光膜7b及び第1の遮光膜7aにおけるレジストパターン13の開口部14内に露出する部分(即ち、第2の遮光膜7b及び第1の遮光膜7aにおけるフォトダイオード2の上方に形成された部分)を順次除去する。これにより、ゲート絶縁膜4におけるフォトダイオード2の上方に形成された部分の上面を露出する。その後、プラズマアッシング処理により、レジストパターン13を除去する。
このようにして、図3(a) に示すように、第1の遮光膜7a及び第2の遮光膜7bを有する遮光膜7を形成する。第1の遮光膜7aは、層間絶縁膜6の側面及び上面を覆うように形成される。第2の遮光膜7bは、第1の遮光膜7aの角部を露出する一方、第1の遮光膜7aの側面及び上面における角部以外の部分を覆うように形成される。
次に、図3(b) に示すように、例えばCVD法により、例えば酸素、シリコン ボロン及びリン等の反応ガスを用いて、半導体基板1の上に、遮光膜7を覆うように、膜厚が50nmのボロン及びリンを含むシリコン酸化膜からなる平坦化膜8を形成する。このとき、遮光膜7の角部領域の断面形状は、階段形状であるため、平坦化膜8によって、遮光膜7の角部領域を容易に被覆することができる。その後、平坦化膜8に対し、850℃,60分のリフロ−を施す。このとき、図3(b) に示すように、平坦化膜8は、フォトダイオード2の上方に形成された部分8aの断面形状が凹形状となるように形成される。
次に、図3(c) に示すように、例えばプラズマCVD法により、平坦化膜8の上に、例えばシリコン窒化膜(SiN膜)からなるレンズ膜9を形成する。このとき、図3(c) に示すように、レンズ膜9は、フォトダイオード2の上方に形成された部分9aの断面形状が下側に突き出た凸形状となるように形成される。そのため、レンズ膜9におけるフォトダイオード2の上方に形成された部分9aは、断面形状が下側に突き出た凸形状の集光レンズ(即ち、下凸集光レンズ)となる。
次に、図3(d) に示すように、レンズ膜9におけるフォトダイオード2の上方に形成された部分9a(即ち、下凸集光レンズ)の上に、断面形状が上側に突き出た凸形状の集光レンズ10(即ち、上凸集光レンズ)を形成する。
以上のようにして、本実施形態に係る固体撮像装置を製造することができる。
本実施形態によると、図2(c) に示す工程において、第1の遮光膜7aとエッチング特性が異なる第2の遮光膜7bの角部のみを除去し、第1の遮光膜7aの角部を露出することにより、遮光膜7の角部領域の断面形状を、階段形状にすることができる。そのため、フォトダイオード2に対して斜め方向に入射する入射光が遮られることを防止することができるため、集光率を向上させることができる。
加えて、従来技術のように複数回のエッチングを行って角部が除去された転送電極(ゲート電極)を設けることなく、集光率を向上させることができる。そのため、複数のゲート電極5の各々の形状を均一にすることができるため、転送不良の発生を防止することができる。それと共に、フォトダイオード2がダメージを受けることはないため、暗電流特性の劣化を防止することができる。
従って、本実施形態では、集光率を低下させることなく、転送不良の発生を防止すると共に、暗電流特性の劣化を防止することができる。
さらに、第1の遮光膜7aの遮光性を、第2の遮光膜7bよりも高くすることにより、遮光膜7による遮光効果を安定して確保することができる。
さらに、平坦化膜8におけるフォトダイオード2の上方に形成された部分8aの断面形状が、下側に窪む凹形状であるため、レンズ膜9におけるフォトダイオード2の上方に形成された部分9aの断面形状を、下側に突き出た凸形状にすることができる。そのため、レンズ膜9におけるフォトダイオード2の上方に形成された部分9aを、断面形状が下側に突き出た凸形状の下凸集光レンズとすることができるため、感度特性を向上させることができる。
さらに、遮光膜7の角部領域の断面形状を、階段形状にすることにより、図3(b) に示す工程におけるCVD法による平坦化膜の堆積時に、平坦化膜8によって遮光膜7を容易に被覆することができる。そのため、図3(b) に示す工程における平坦化膜のリフロー時に、平坦化膜8(特に、平坦化膜8における遮光膜7の角部領域に形成された部分)が途切れて形成されて、遮光膜7が露出することはない。そのため、遮光膜7における露出した部分が酸化されて、パターン欠陥及び/又はダスト不良が発生することを防止することができる。
さらに、図3(b) に示す工程におけるCVD法による平坦化膜の堆積時に、平坦化膜8によって遮光膜7を容易に被覆することができるため、平坦化膜8を薄く形成することがあっても、図3(b) に示す工程における平坦化膜のリフロー時に、平坦化膜8が途切れて形成されることはないので、平坦化膜8を薄膜化することができる。そのため、レンズ膜9におけるフォトダイオード2の上方に形成された部分9a(即ち、下凸集光レンズ)を、半導体基板1に近付けて形成することができるため、感度特性及びスミア特性を向上させることができる。
なお、本実施形態では、第1の遮光膜7aの材料として、タングステンを用い、第2の遮光膜7bの材料として、酸化タングステンを用いる場合を具体例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、第1の遮光膜の材料及び第2の遮光膜の材料は、タングステン、モリブデン、タンタル、白金、銅、酸化タングステン、窒化タングステン、タングステンシリサイド、タングステン−チタン合金、及び窒化チタン等からなる材料群のうち、2種類の材料を選択し、2種類の材料のうち遮光性が高い材料を第1の遮光膜の材料として用い、遮光性が低い材料を第2の遮光膜の材料として用いてもよい。
また、本実施形態では、遮光膜7が、タングステンからなる第1の遮光膜7aと、酸化タングステンからなる第2の遮光膜7bとからなる場合を具体例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、本実施形態では、第1の遮光膜7aが、スパッタ法により形成された第1の膜7a1と、CVD法により形成された第2の膜7a2とからなる場合を具体例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、本実施形態では、平坦化膜8としてシリコン酸化膜を、レンズ膜9としてシリコン窒化膜を用いているが、平坦化膜8の屈折率よりもレンズ膜9の屈折率の方が高ければ、レンズとしての効果(詳細には、レンズ膜9におけるフォトダイオード2の上方に形成された部分9aが、下凸集光レンズとして機能する効果)を発揮することができるため、レンズ膜9には、シリコン酸窒化膜(SiON膜)等を用いることも可能である。
また、本実施形態では、固体撮像装置として、CCD型の固体撮像装置を具体例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、MOS型の固体撮像装置でもよい。
(第2の実施形態)
以下に、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置について、図4(a) 〜(c) を参照しながら説明する。
以下に、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法について、図4(a) 〜(c) を参照しながら説明する。図4(a) 〜(c) は、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置の製造方法を工程順に示す断面図である。図4(a) 〜(c) において、第1の実施形態における構成要素と同一の構成要素には、図2(a) 〜図3(d) に示す符号と同一の符号を付す。従って、本実施形態では、第1の実施形態と同様の説明を適宜省略する。
まず、図2(a) に示す工程と同様の工程を行い、図2(a) に示す構成を得る。
次に、図4(a) に示すように、例えばCVD法により、第2の遮光膜7bの上に、例えば膜厚が40nmのBPSG膜からなる平坦化膜15を形成する。その後、平坦化膜15に対し、850℃,60分のリフローを施す。このとき、平坦化膜15における第2の遮光膜7bの角部に形成された部分は、薄く形成される。
次に、図4(b) に示すように、例えばBHFを用いた全面エッチングを行う。これにより、図4(b) に示すように、第2の遮光膜7bの角部を露出させる。
次に、図4(c) に示すように、引き続き、全面エッチングを行い、第2の遮光膜7bの角部を除去し、第1の遮光膜7aの角部を露出させる。次に、図2(d) 〜図3(d) に示す工程と同様の工程を順次行う。この場合、第2の遮光膜7bの側面及び上面における角部以外の部分に、平坦化膜15が残存し、本実施形態に係る固体撮像装置は、第1の実施形態に係る固体撮像装置と同様の構成要素に加えて、第2の遮光膜7bの上に形成された平坦化膜15をさらに備えている。
本発明は、集光率を低下させることなく、転送不良の発生を防止すると共に、暗電流特性の劣化を防止することができるため、固体撮像装置及びその製造方法に有用である。
1 半導体基板
2 フォトダイオード(受光部)
3 電荷転送部
4 ゲート絶縁膜
5 ゲート電極(転送電極)
6 層間絶縁膜
7,7X 遮光膜
7a 第1の遮光膜
7a1 第1の膜
7a2 第2の膜
7b 第2の遮光膜
8 平坦化膜(第1の透明膜)
9 レンズ膜(第2の透明膜)
10 集光レンズ
11 レジストパターン
12 開口部
13 レジストパターン
14 開口部
15 平坦化膜

Claims (15)

  1. 行列状に配置された受光部と、隣り合う前記受光部の間に配置された電荷転送部とを有する半導体基板と、
    前記電荷転送部の上に形成された転送電極と、
    前記転送電極の側面及び上面を覆うように形成された層間絶縁膜と、
    前記層間絶縁膜の側面及び上面を覆うように形成された遮光膜とを備え、
    前記遮光膜は、
    前記層間絶縁膜の側面及び上面を覆うように形成された第1の遮光膜と、
    前記第1の遮光膜の角部を露出する一方、前記第1の遮光膜の側面及び上面における該角部以外の部分を覆うように形成された第2の遮光膜とを有していることを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記第1の遮光膜は、前記第2の遮光膜よりも遮光性が高いことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記第1の遮光膜と前記第2の遮光膜とは、互いにエッチング特性が異なることを特徴とする請求項1又は2に記載の固体撮像装置。
  4. 前記第1の遮光膜は、タングステンからなり、
    前記第2の遮光膜は、酸化タングステンからなることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  5. 前記第1の遮光膜は、タングステンからなる第1の膜と、該第1の膜上に形成されタングステンからなる第2の膜とからなり、
    前記第1の膜は、スパッタ法により形成され、
    前記第2の膜は、CVD法により形成されていることを特徴とする請求項4に記載の固体撮像装置。
  6. 前記第2の遮光膜は、スパッタ法により形成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の固体撮像装置。
  7. 前記半導体基板の上に前記遮光膜を覆うように形成された第1の透明膜と、
    前記第1の透明膜の上に形成され、前記第1の透明膜よりも屈折率が高い第2の透明膜とをさらに備え、
    前記第1の透明膜は、前記受光部の上方に形成された部分の断面形状が凹形状であり、
    前記第2の透明膜は、前記受光部の上方に形成された部分の断面形状が凸形状であることを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  8. 前記第2の透明膜における前記受光部の上方に形成された部分の上に形成され、断面形状が凸形状の集光レンズをさらに備えていることを特徴とする請求項7に記載の固体撮像装置。
  9. 半導体基板に、行列状に配置されるように受光部を形成すると共に、前記半導体基板に、隣り合う前記受光部の間に配置されるように電荷転送部を形成する工程(a)と、
    前記電荷転送部の上に、転送電極を形成する工程(b)と、
    前記転送電極の側面及び上面を覆うように層間絶縁膜を形成する工程(c)と、
    前記半導体基板の上に、前記層間絶縁膜の側面及び上面を覆うように第1の遮光膜を形成した後、該第1の遮光膜の上に第2の遮光膜を形成する工程(d)と、
    前記第2の遮光膜における前記第1の遮光膜の角部に形成された部分を除去する工程(e)とを備えていることを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  10. 前記第1の遮光膜と前記第2の遮光膜とは、互いにエッチング特性が異なることを特徴とする請求項9に記載の固体撮像装置の製造方法。
  11. 前記第1の遮光膜は、タングステンからなり、
    前記第2の遮光膜は、酸化タングステンからなり、
    前記工程(e)は、エッチング液を用いて、前記第2の遮光膜における前記第1の遮光膜の角部に形成された部分を除去する工程であり、
    前記エッチング液は、フッ化アンモニウム、又はフッ化アンモニウム及び硝酸からなることを特徴とする請求項9又は10に記載の固体撮像装置の製造方法。
  12. 前記工程(d)は、
    スパッタ法により、前記半導体基板の上に、前記層間絶縁膜の側面及び上面を覆うようにタングステンからなる第1の膜を形成する工程(d1)と、
    CVD法により、前記第1の膜の上に、タングステンからなる第2の膜を形成する工程(d2)と、
    スパッタ法により、前記第1の膜と前記第2の膜とからなる前記第1の遮光膜の上に、酸化タングステンからなる前記第2の遮光膜を形成する工程(d3)とを含むことを特徴とする請求項9〜11のうちいずれか1項に記載の固体撮像装置の製造方法。
  13. 前記工程(e)の後に、前記第2の遮光膜及び前記第1の遮光膜における前記受光部の上方に形成された部分を順次除去する工程(f)をさらに備え、
    前記第1の遮光膜は、前記層間絶縁膜の側面及び上面を覆うように形成され、
    前記第2の遮光膜は、前記第1の遮光膜の角部を露出する一方、前記第1の遮光膜の側面及び上面における該角部以外の部分を覆うように形成されることを特徴とする請求項9〜12のうちいずれか1項に記載の固体撮像装置の製造方法。
  14. 前記工程(f)の後に、前記半導体基板の上に、前記第1の遮光膜及び前記第2の遮光膜を有する遮光膜を覆うように第1の透明膜を形成する工程(g)と、
    前記第1の透明膜の上に、前記第1の透明膜よりも屈折率が高い第2の透明膜を形成する工程(h)とをさらに備え、
    前記工程(g)において、前記第1の透明膜は、前記受光部の上方に形成された部分の断面形状が凹形状となるように形成され、
    前記工程(h)において、前記第2の透明膜は、前記受光部の上方に形成された部分の断面形状が凸形状となるように形成されることを特徴とする請求項13に記載の固体撮像装置の製造方法。
  15. 前記工程(h)の後に、前記第2の透明膜における前記受光部の上方に形成された部分の上に、断面形状が凸形状の集光レンズを形成する工程(i)をさらに備えていることを特徴とする請求項14に記載の固体撮像装置の製造方法。
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