JP2010262816A - 有機el表示装置、有機el表示装置の製造方法およびリペア方法 - Google Patents

有機el表示装置、有機el表示装置の製造方法およびリペア方法 Download PDF

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Abstract

【課題】リペア処理の簡便性および確実性に優れた有機EL表示装置を提供する。
【解決手段】有機EL表示装置に配列される個別に発光制御可能な複数の画素回路の1つである画素回路100は駆動回路18と有機EL素子21とを含み、駆動回路18は、輝度信号を保持するための第1キャパシタ32と電気的に切断可能な第1ヒューズ31と第1インダクタ33とが直列に接続された第1保持回路38と、輝度信号を保持するための第2キャパシタ42と電気的に切断可能な第2ヒューズ41と第2インダクタ43とが直列に接続された第2保持回路48とを有し、第1保持回路38と第2保持回路48とは並列に接続され、予め定められた同一の共振周波数を持ち、駆動回路18は、さらに、第1保持回路38の両端に現れる電圧に応じて有機EL素子21を駆動する駆動トランジスタ12を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は有機EL表示装置に関するものであって、特に、駆動回路中のキャパシタが不良となった有機EL表示装置のリペアに関する。
電流駆動型の発光素子を用いた画像表示装置として、有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、有機EL素子と記す。)を用いた有機ELディスプレイが知られている。この有機ELディスプレイは、視野角特性が良好で、消費電力が少ないという利点を有するため、次世代のFPD(Flat Panel Display)候補として注目されている。
通常、画素を構成する有機EL素子はマトリクス状に配置される。例えば、アクティブマトリクス型の有機ELディスプレイでは、複数の走査線と複数のデータ線との交点に薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)が設けられ、このTFTに保持容量素子(キャパシタ)及び駆動トランジスタのゲートが接続されている。そして、選択した走査線を通じてこのTFTをオンさせ、データ線からのデータ信号を駆動トランジスタ及びキャパシタに入力し、その駆動トランジスタ及びキャパシタによって有機EL素子の発光タイミングを制御する。この画素駆動回路の構成により、アクティブマトリクス型の有機ELディスプレイでは、次の走査(選択)まで有機EL素子を発光させることが可能であるため、デューティ比が上がってもディスプレイの輝度減少を招くようなことはない。しかしながら、アクティブマトリクス型の有機ELディスプレイに代表されるように、発光画素の駆動回路構成が複雑になるほど、また、発光画素数が増加するほど、微細加工を必要とする製造工程において、回路素子や配線の短絡や開放といった電気的な不具合が発生してしまう。
特に、有機ELディスプレイでは、画素駆動回路を構成するキャパシタの素子面積が相対的に広い。従って、このキャパシタは、電極間に存在するパーティクルなどの影響を受けやすく、ショート不良を発生させることにより画素不良率を高くする要因となっている。
一方、画素駆動回路素子や配線の形成後に、不具合が生じた発光画素を修正する方法が提案されている。例えば特許文献1では、回路素子の短絡等により常に発光状態となり輝点化された不良発光画素を修正するために、全ての発光画素領域に、他の導電部及び配線から離間して接続された非重畳部が設けられた表示装置が開示されている。不良発光画素については、この非重畳部にレーザを照射することにより、当該非重畳部を切断する。これにより、不良画素は、電気信号の伝達が遮断され、しかも、レーザ照射によるダメージを受けることなく滅点化される。
なお、不良発光画素以外にも、短絡または容量誤差の不良を生じているキャパシタを、レーザ照射により正常回路から分離することも可能である。本明細書においては、回路の不良部分を正常部分から電気的に切り離して無機能化することにより、回路の正常部分の機能を保全または救済することをリペアと呼ぶ。
このようなレーザ照射によるリペアは、例えばキャパシタの場合では、電気的な検査装置を用いてキャパシタの容量を測定し、短絡または容量誤差の不良と判定されたキャパシタを、レーザリペア装置を用いて正常回路から分離することにより行われる。この際にレーザを照射すべき不良箇所を特定する作業は、一般に、顕微鏡観察といった作業者の目視による方法で行われる。
特開2008−203636号公報
しかしながら、レーザ照射によるリペアを行う場合、電気的な検査装置の他にレーザリペア装置を用いるので、リペア作業の簡便性に劣るという第1の問題がある。また、作業者が目視でレーザ照射箇所を特定するので、手間が掛かる上にリペアの確実性に劣るという第2の問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、リペア処理の簡便性および確実性に優れた有機EL表示装置、その製造方法およびリペア方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る有機EL表示装置は、駆動回路と有機EL素子とを含み個別に発光制御可能な複数の画素回路を配列してなる有機EL表示装置であって、前記各駆動回路は、発光輝度を表す電圧信号を保持するための第1キャパシタと電気的に切断可能な第1ヒューズとが直列に接続された第1保持回路と、前記第1保持回路の両端に現れる電圧に応じて前記有機EL素子を駆動する駆動トランジスタとを有する。
このような構成によれば、前記第1キャパシタが短絡している場合に、前記第1保持回路に直流電圧を印加することによって前記第1ヒューズを切断し、前記第1保持回路を正常な回路部分から確実に分離することができる。
直流電圧の印加は電気的な検査装置から行うことができる。すなわち、このような有機EL表示装置は、レーザリペア装置を用いずに、電気的な検査装置だけで不良キャパシタをリペアできるので、リペア処理の簡便性および確実性に優れている。
また、前記有機EL表示装置は、さらに、前記電圧信号を保持するための第2キャパシタと電気的に切断可能な第2ヒューズとが直列に接続された第2保持回路を備え、前記第2保持回路は、前記第1保持回路と並列に接続されているとしてもよい。
このような構成によれば、前記第1保持回路と前記第2保持回路とが両方とも分離されない限り、維持された少なくとも一方の保持回路によって前記画素回路は機能し続けることができるので、リペア処理の確実性が向上する。
また、前記第1保持回路は、さらに、前記第1キャパシタおよび前記第1ヒューズと直列に接続された第1インダクタを有し、前記第2保持回路は、さらに、前記第2キャパシタおよび前記第2ヒューズと直列に接続された第2インダクタを有し、前記第1保持回路および前記第2保持回路は、予め定められた同一の共振周波数を持つとしてもよい。
このような構成によれば、前記第1キャパシタおよび前記第2キャパシタの少なくとも一方が前記共振周波数を与える所望の容量とは異なる容量で形成されている場合に、前記第1保持回路および前記第2保持回路の共振周波数がシフトし、前記共振周波数とは異なる周波数の交流電圧の印加でピーク電流が流れるようになる。
そこで、前記共振周波数よりも低い第1範囲および前記共振周波数よりも高い第2範囲で交流電圧の周波数を掃引しながら、前記交流電圧を前記第1保持回路および前記第2保持回路に印加する。これにより、前記第1キャパシタまたは前記第2キャパシタに容量誤差が生じている場合に、前記第1ヒューズまたは前記第2ヒューズをピーク電流で切断し、前記第1保持回路または前記第2保持回路を正常な回路部分から予防的に分離することができる。
交流電圧の印加は、電気的な検査装置から行うことができる。すなわち、このような有機EL表示装置は、レーザリペア装置を用いずに、電気的な検査装置だけで不良キャパシタをリペアできるので、リペア処理の簡便性および確実性に優れている。
また、前記第1保持回路と前記第2保持回路とが両方とも分離されない限り、維持された少なくとも一方の保持回路によって前記画素回路は機能し続けることができるので、リペア処理の確実性が向上する。
本発明に係る製造方法は、上記の有機EL表示装置を製造するための製造方法であって、基板上に、前記駆動トランジスタのゲート電極と接続される配線を、前記第1キャパシタの第1電極となる拡幅部を有する形状に形成する工程と、前記ゲート電極と接続される配線上に、ゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上に、前記駆動トランジスタのソース領域と接続される配線を、前記第1キャパシタの第2電極となる拡幅部および前記第1ヒューズとなる狭隘部を有する形状に形成する工程とを含む。
また、前記ソース領域と接続される配線を形成する工程で、前記配線を、さらに前記第1インダクタとなる渦巻部を有する形状に形成してもよい。
このような方法によれば、前記第1キャパシタの不良時に、前記第1保持回路を正常な回路部分から電気的に分離することができる有機EL表示装置が得られる。
本発明に係るリペア方法は、上記の有機EL表示装置をリペアするためのリペア方法であって、前記第1保持回路に直流電圧を印加することによって、前記第1キャパシタが短絡を起こしている場合に、印加された前記直流電圧によって前記第1ヒューズを切断する工程を含む。
本発明に係るリペア方法は、上記の有機EL表示装置をリペアするためのリペア方法であって、前記共振周波数よりも低い第1範囲および前記共振周波数よりも高い第2範囲で交流電圧の周波数を掃引しながら、前記交流電圧を前記第1保持回路に印加することによって、前記第1キャパシタが所望の容量と異なる容量で形成されている場合に、印加された前記交流電圧によって前記第1ヒューズを切断する工程を含む。
このような方法によれば、前記第1キャパシタの不良時に、前記第1保持回路を正常な回路部分から電気的に分離することができるので、レーザリペア装置を用いずに、電気的な検査装置だけでリペア処理を行うことができる。また、作業者が目視でレーザ照射箇所を特定する作業がなくなるので、リペア処理の簡便性および確実性が向上する。
以上説明したように、本発明の有機EL表示装置は、レーザリペア装置を用いずに、電気的な検査装置だけで不良キャパシタをリペアできるので、リペア処理の簡便性および確実性に優れている。
第1の実施の形態における有機EL表示装置の画素回路の一例を示す回路図 保持回路の周波数電流特性の一例を示すグラフ 画素回路の構造の一例を示す断面図 (A)、(B)画素回路の要部の詳細な形状の一例を示す断面図および上面図 (A)〜(F)画素回路の要部の製造方法を説明する工程図 第2の実施の形態における有機EL表示装置の画素回路の一例を示す回路図 (A)、(B)画素回路の要部の構成の一例を示す断面図および上面図
本発明の有機EL表示装置は、駆動回路と有機EL素子とを含み個別に発光制御可能な複数の画素回路を配列してなる有機EL表示装置であって、各画素の駆動回路は、少なくとも、発光輝度を表す電圧信号を保持するためのキャパシタと、電気的に切断可能なヒューズとを直列に接続してなる保持回路と、前記保持回路の両端に現れる電圧に応じて前記有機EL素子を駆動する駆動トランジスタとを有している。前記保持回路には、さらにインダクタが、前記キャパシタと前記ヒューズと直列に接続されていてもよい。
前記ヒューズは、前記キャパシタが短絡故障や容量誤差の不良を起こしている場合に電気的に切断されることで、前記保持回路を正常な回路から分離するリペア手段を提供する。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態における有機EL表示装置の画素回路100を示す回路図である。
画素回路100は、有機EL表示装置の表示面内に行列状に配置される複数の画素回路の1つである。有機EL表示装置には、行ごとに選択信号線G、および列ごとに輝度信号線Sが設けられており、画素回路100は、配置位置に対応した行の選択信号線Gおよび列の輝度信号線S、ならびに、有機EL素子21の駆動用電源VTFTに接続される。
画素回路100は、選択トランジスタ11、駆動トランジスタ12、第1保持回路38、第2保持回路48、有機EL素子21で構成される。
第1保持回路38は、電気的に切断可能な第1ヒューズ31、有機EL素子21の発光輝度を表す電圧信号(以下、輝度信号とも言う)を保持するための第1キャパシタ32、および第1インダクタ33が直列に接続された回路である。
第2保持回路48は、電気的に切断可能な第2ヒューズ41、輝度信号を保持するための第2キャパシタ42、および第2インダクタ43が直列に接続された回路である。
第1保持回路38および第2保持回路48は、予め定められた同一の共振周波数を持つ。この共振周波数は、第1キャパシタ32および第2キャパシタ42がそれぞれ所望の容量に形成されることで実現される。
画素回路100は、正常な状態では、次のような周知の動作を行う。
選択信号線Gに選択信号が与えられることによって、選択トランジスタ11が導通する。このときに輝度信号線Sに供給されている輝度信号が、第1キャパシタ32および第2キャパシタ42に保持される。
駆動トランジスタ12は、第1保持回路38および第2保持回路48の両端に現れる電圧に応じた量の電流を有機EL素子21に供給する。これにより、有機EL素子21は、輝度信号線Sから供給された輝度信号に応じた輝度で発光する。
ここで、第1キャパシタ32または第2キャパシタ42が所望の容量と異なる容量で形成されている容量誤差の不良を想定する。そのような状態でも、輝度信号は第1キャパシタ32および第2キャパシタ42に保持されるから、一見正常な発光動作が行われる。
しかしながら、容量誤差は、例えば、キャパシタの電極間の絶縁膜にパーティクルがかみ込んでいるといった不良を示唆しており、将来キャパシタが短絡故障するといった完全に壊れる状態の前段階としての、壊れかけの状態を示していると考えられる。
従って、有機EL表示装置を全体として長期間安定的に動作させる観点から、容量誤差の不良を起こしているキャパシタを正常な回路から予防的に分離するリペア処理を行うことが有効である。
上述のように構成された第1の実施の形態における有機EL表示装置をリペアするためのリペア処理について説明する。
図2は、第1保持回路38および第2保持回路48の所望の周波数電流特性を示すグラフであり、第1キャパシタ32および第2キャパシタ42がいずれも所望の容量で形成されている場合に、第1保持回路38および第2保持回路48に印加される交流電圧の周波数と流れる電流の大きさを示している。
図2において、f0は第1保持回路38および第2保持回路48の共振周波数であり、i0は第1ヒューズ31および第2ヒューズ41が切断しない最大定格電流である。
ここで、最大定格電流i0に対応する周波数をf1、f2(f1<f2)とする。直流から周波数f1までを第1範囲とし、周波数f2から所定の上限周波数f3(例えば、周波数f2の100倍としてもよい)までを第2範囲とする。
図示しないリペア装置は、第1範囲および第2範囲で周波数を掃引しながら交流電圧を発生させ、発生した交流電圧を、輝度信号線Sおよび駆動用電源VTFTならびに選択トランジスタ11を介して、第1保持回路38および第2保持回路48に印加する。
第1キャパシタ32および第2キャパシタ42が所望の容量で形成されている場合、第1保持回路38および第2保持回路48は、図2の所望の周波数電流特性を持つから、第1範囲および第2範囲の周波数の交流電圧を印加しても第1保持回路38および第2保持回路48に流れる電流はi0以下であり、第1ヒューズ31および第2ヒューズ41は切断しない。
第1キャパシタ32が所望の容量と異なる容量で形成されている場合、第1保持回路38の実際の周波数電流特性は、図2の所望の周波数電流特性からシフトし、i0よりも大きな電流に対応する周波数が第1範囲または第2範囲に入ってくる。そのため、第1範囲および第2範囲の周波数の交流電圧を印加することによって第1保持回路38にi0よりも大きな電流が流れ、第1ヒューズ31が切断する。
第2キャパシタ42が所望の容量と異なる容量で形成されている場合も、同様にして、第2ヒューズ41が切断する。
有機EL表示装置の全ての画素の保持回路に対して、第1範囲および第2範囲の周波数の交流電圧を印加することによって、容量誤差がある第1キャパシタ32および第2キャパシタ42のみが分離され、容量が正常な第1キャパシタ32および第2キャパシタ42は維持される。
なお、第1キャパシタ32および第2キャパシタ42の合成容量を測定し、合成容量が所望の容量の2倍でない場合のみ、保持回路に対して第1範囲および第2範囲の周波数の交流電圧を印加してもよい。そうすれば、リペア処理の必要がない正常な保持回路に対する交流電圧の印加を省くことができるので、有機EL表示装置の全体としてのリペア処理時間が短縮される。
このようなリペア処理(容量測定および交流電圧の印加を含む)は、画素回路100の製造において、駆動回路18の作製後、有機EL素子21の作製前に、ウェハを電気的に検査する装置をリペア装置として用いて、行うことができる。
次に、画素回路100の積層構造について説明する。なお、本発明では、画素回路100の積層構造や成膜方法について限定せず、周知の技術を適宜用いるものとする。以下では、画素回路100の積層構造について、基本的な一例をごく簡単に述べる。
図3は、画素回路100の構造の一例を示す断面図である。ここで、図3は、説明のための模式図であり、各部の大きさの比は不同に描かれている。
図3に示されるように、画素回路100は、一例として、基板51上に、駆動回路18および有機EL素子21をこの順に積層して構成される。
駆動回路18は、駆動トランジスタ12のゲート電極61、ゲート電極61と接続されるゲート配線52a、ゲート配線52aとは接続していない接続配線52b、ゲート絶縁膜53、駆動トランジスタ12のソース領域62、チャネル領域63、ドレイン領域64、ソース領域62と接続されるソース配線54、および平坦化層55をこの順に積層して構成される。選択トランジスタ11(図示せず)は、駆動トランジスタ12と同様に構成される。
ゲート配線52a、ゲート絶縁膜53、ソース配線54、および接続配線52bの特定の部分は、第1保持回路38および第2保持回路48のいずれの一方としても機能する。
有機EL素子21は、下部電極71、正孔注入層72、正孔輸送層73、有機発光層74、電子注入層75、および上部電極76をこの順に積層して構成される。
図4(A)、図4(B)は、ゲート配線52a、ソース配線54、および接続配線52bの、第1保持回路38または第2保持回路48として機能する部分の詳細な形状の一例を示す断面図および上面図である。
図4(A)は、図3の対応部分の拡大断面図である。
図4(B)において、第1保持回路38の例で説明すれば、ゲート配線52aは、基板51上に、第1キャパシタ32の第1電極となる拡幅部を有する形状に形成されている。
ソース配線54は、ゲート配線52a上に形成されたゲート絶縁膜53上に、第1キャパシタ32の第2電極となる拡幅部、第1ヒューズ31となる狭隘部、および第1インダクタ33となる渦巻部を有する形状に形成されている。
接続配線52bは、基板51上のゲート配線52aと同じ配線層に形成され、ソース配線54による渦巻部の中心と外部とを接続している。接続配線52bは、ゲート配線52aとは接続されていない。
同様の形状を有するもう1組の部分が設けられ、第2保持回路48として機能する。
次に、上述した構成を有する有機EL表示装置の製造方法の要部について説明する。
本発明の製造方法は、ゲート配線52a、ソース配線54、および接続配線52bを、上述の形状に形成する工程を含むことによって特徴付けられる。なお、本発明では、ゲート配線52a、ソース配線54、および接続配線52bをパターニングする形状に特徴があり、パターニング自体は周知のプロセスに従って行われる。
図5(A)〜図5(F)は、ゲート配線52a、ソース配線54、および接続配線52bを上述の形状に形成するための工程を説明する工程図である。
まず、基板51上に、ゲート配線52aおよび接続配線52bとなるべき金属膜52を真空蒸着法により全面成膜する。レジスト81を塗布しマスク露光を行う。レジスト81のマスクパターンには、図4(B)に示されたゲート配線52aおよび接続配線52bの形状を用いる(図5(A))。エッチングおよびレジスト洗浄により、ゲート配線52aおよび接続配線52bが形成される(図5(B))。
次に、ゲート配線52aおよび接続配線52b上に、ゲート絶縁膜53となるべき金属酸化物を真空蒸着法により全面成膜する。レジスト82を塗布しマスク露光を行う。レジスト82のマスクパターンには、図4(B)に示された接続配線52bとソース配線54との重複部分を全面から除外した形状を用いる(図5(C))。エッチングおよびレジスト洗浄により、接続配線52bとソース配線54との重複部分にビアホールが抜かれたゲート絶縁膜53が形成される(図5(D))。
次に、ゲート絶縁膜53上に、ソース配線54となるべき金属膜を真空蒸着法により全面成膜する。このとき、金属膜はゲート絶縁膜53に抜かれたビアホール内にも形成され、接続配線52bと接続される。レジスト83を塗布しマスク露光を行う。レジスト83のマスクパターンには、図4(B)に示されたソース配線54の形状を用いる(図5(E))。エッチングおよびレジスト洗浄により、ソース配線54が形成される(図5(F))。
この段階で、前述のリペア処理が実施される。リペア処理の後、図5(F)に示される構成の上に、引き続いて有機EL素子21が形成される。
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態の有機EL表示装置によれば、キャパシタの容量誤差による保持回路の共振周波数のシフトを利用して壊れかけの保持回路を予防的に分離できるという特有の効果が得られる。
(第2の実施の形態)
図6は、本発明の第2の実施の形態における有機EL表示装置の画素回路200を示す回路図である。
画素回路200は、第1の実施の形態の画素回路100と比べて、第1保持回路39、第2保持回路49の構成が異なる。
第1保持回路39は、電気的に切断可能な第1ヒューズ31および輝度信号を保持するための第1キャパシタ32が直列に接続された回路であり、インダクタは含まれない。
第2保持回路49は、電気的に切断可能な第2ヒューズ41および輝度信号を保持するための第2キャパシタ42が直列に接続された回路であり、インダクタは含まれない。
上述のように構成された第2の実施の形態における有機EL表示装置をリペアするためのリペア処理では、短絡故障を起こしているキャパシタを分離することを目的として、第1保持回路39、第2保持回路49に直流電圧を印加する。
第1キャパシタ32および第2キャパシタ42が短絡していない場合、第1保持回路39および第2保持回路49には、直流電圧を印加しても電流が流れず、第1ヒューズ31および第2ヒューズ41は切断しない。
第1キャパシタ32が短絡している場合、第1保持回路39に直流電圧を印加することによって電流が流れ、第1ヒューズ31が切断する。
第2キャパシタ42が短絡している場合も、同様にして、第2ヒューズ41が切断する。
有機EL表示装置の全ての画素の保持回路に対して、直流電圧を印加することによって、短絡している第1キャパシタ32および第2キャパシタ42のみが分離され、短絡していない正常な第1キャパシタ32および第2キャパシタ42は維持される。
図7(A)、図7(B)は、ゲート配線52a、およびソース配線54の、第1保持回路39および第2保持回路49として機能する部分の詳細な形状の一例を示す断面図および上面図である。図4(A)、図4(B)との違いはインダクタが省かれた点のみであるため、詳細な説明は省略する。
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態の有機EL表示装置によれば、第1の実施の形態とは異なり、キャパシタの短絡故障により完全に壊れた保持回路を確実に分離できるという特有の効果が得られる。
以上、本発明の有機EL表示装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものも本発明の範囲内に含まれる。
例えば、第1の実施の形態および第2の実施の形態では、2つの保持回路が並列に接続された回路構成を例示した。このような構成では、並列に接続された保持回路が両方とも分離されない限り、維持された少なくとも一方の保持回路によって画素回路は機能し続けることができる。従って、リペア処理の確実性が向上する。
これに対し、1つの画素にただ1つの保持回路を設けた構成も可能である。この場合、保持回路が分離されると画素回路は常時消灯となって機能を失うため、1つの画素に2つの保持回路を設けた構成と比べるとリペア処理の確実性に劣る。
その代わりに、保持回路に必要な面積が小さくなるため、画素密度が向上して1画素に割当てられる面積が縮小した場合でも実装し易いといったトレードオフが得られる。
本発明の有機EL表示装置は、携帯電話機、テレビ、パーソナルコンピュータなどのあらゆる表示装置に利用できる。
11 選択トランジスタ
12 駆動トランジスタ
18 駆動回路
21 有機EL素子
31 第1ヒューズ
32 第1キャパシタ
33 第1インダクタ
38、39 第1保持回路
41 第2ヒューズ
42 第2キャパシタ
43 第2インダクタ
48、49 第2保持回路
51 基板
52 金属膜
52a ゲート配線
52b 接続配線
53 ゲート絶縁膜
54 ソース配線
55 平坦化層
61 ゲート電極
62 ソース領域
63 チャネル領域
64 ドレイン領域
71 下部電極
72 正孔注入層
73 正孔輸送層
74 有機発光層
75 電子注入層
76 上部電極
81〜83 レジスト
100、200 画素回路

Claims (8)

  1. 駆動回路と有機EL素子とを含み個別に発光制御可能な複数の画素回路を配列してなる有機EL表示装置であって、
    前記各駆動回路は、
    発光輝度を表す電圧信号を保持するための第1キャパシタと電気的に切断可能な第1ヒューズとが直列に接続された第1保持回路と、
    前記第1保持回路の両端に現れる電圧に応じて前記有機EL素子を駆動する駆動トランジスタと
    を有する有機EL表示装置。
  2. さらに、前記電圧信号を保持するための第2キャパシタと電気的に切断可能な第2ヒューズとが直列に接続された第2保持回路を備え、
    前記第2保持回路は、前記第1保持回路と並列に接続されている
    請求項1に記載の有機EL表示装置。
  3. 前記第1保持回路は、さらに、前記第1キャパシタおよび前記第1ヒューズと直列に接続された第1インダクタを有し、
    前記第2保持回路は、さらに、前記第2キャパシタおよび前記第2ヒューズと直列に接続された第2インダクタを有し、
    前記第1保持回路および前記第2保持回路は、予め定められた同一の共振周波数を持つ
    請求項2に記載の有機EL表示装置。
  4. 前記第1保持回路は、さらに、前記第1キャパシタおよび前記第1ヒューズと直列に接続された第1インダクタを有している
    請求項1に記載の有機EL表示装置。
  5. 請求項1に記載の有機EL表示装置を製造するための製造方法であって、
    基板上に、前記駆動トランジスタのゲート電極と接続される配線を、前記第1キャパシタの第1電極となる拡幅部を有する形状に形成する工程と、
    前記ゲート電極と接続される配線上に、ゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜上に、前記駆動トランジスタのソース領域と接続される配線を、前記第1キャパシタの第2電極となる拡幅部および前記第1ヒューズとなる狭隘部を有する形状に形成する工程と
    を含む製造方法。
  6. 前記ソース領域と接続される配線を形成する工程で、前記配線を、さらに前記第1インダクタとなる渦巻部を有する形状に形成する
    請求項5に記載の製造方法
  7. 請求項1に記載の有機EL表示装置をリペアするためのリペア方法であって、
    前記第1保持回路に直流電圧を印加することによって、前記第1キャパシタが短絡を起こしている場合に、印加された前記直流電圧によって前記第1ヒューズを切断する工程を含むリペア方法。
  8. 請求項2に記載の有機EL表示装置をリペアするためのリペア方法であって、
    前記共振周波数よりも低い第1範囲および前記共振周波数よりも高い第2範囲で交流電圧の周波数を掃引しながら、前記交流電圧を前記第1保持回路に印加することによって、前記第1キャパシタが所望の容量と異なる容量で形成されている場合に、印加された前記交流電圧によって前記第1ヒューズを切断する工程を含むリペア方法。
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