JP2010262714A - レーザ露光装置及びレーザ光学装置 - Google Patents

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健志 大森
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Abstract

【課題】半導体レーザを高精細露光に適した光源に変換し、より高精細な露光を可能とするレーザ露光装置を提供する。
【解決手段】レーザ光源部1から出射されて変調装置3で光強度が変調されたレーザ光を基板11の被露光面に光学系9,10aで集光照射し、基板を基板移動装置61で移動させるレーザ露光装置において、レーザ光路に直交して配置され円筒軸が同一方向でかつ互いの距離が可変の2枚のシリンドリカルレンズで構成される発散角調整レンズペアー203,204を少なくとも2つ以上有する発散角調整光学系2,202によりレーザ光の発散角を調整する。
【選択図】図2A

Description

本発明は、CD、DVD、又はBD(ブルーレイディスク)などの光ディスクの原盤作成用露光装置、又は、ナノインプリント技術を用いた露光装置などに適用可能なレーザ露光装置及びレーザ光学装置に関係する。
光ディスクの製造は、原盤からスタンパーを作成し、これを使用して射出成形により複製して光ディスクが製造される。
光ディスク原盤作成用の露光機は、光源から放射されたコヒーレントなビームに変調及び/又は偏向を施し、対物レンズを介し記録光を光ディスク原盤に照射して情報を記録する。また、光ディスク原盤露光機のフォーカス制御として、スキューフォーカス系或いは非点収査フォーカス系等の補助ビームを用いることは知られており、図9はその光学系を用いた代表的な原盤露光機の模式図を示すものである。
光源101から発生したレーザビームは、ビーム偏向部103とビーム整形部104とを通り、ミラー105とハーフミラー106とでそれぞれ反射され、ダイクロイックミラー109から、アクチュエータ110で駆動された対物レンズ110aを経て、ガラス原盤111上に積層された感光材料層11aに集光される。
ガラス原盤111からの反射光は、逆方向に進み、ハーフミラー106を透過した後、ビームモニター系107に入射し、ビームモニター系107内の凸レンズ107aを透過し、ディテクタ107b上に集光される。尚、この凸レンズ107aとディテクタ107bは、対物レンズ110aによりレーザビームが、対物レンズ110aのフォーカス点に集光される位置関係に予め調整されている。即ち、ディテクタ107b上で集光ビームが最小になるときに対物レンズ110aを透過したビームも感光材料層111a上で最フォーカスとなり、このような状態を保持しながら露光を行うことにより、所望のピット幅、長さ、及び/又は連続溝幅を満足する光ディスク用原盤を得ることが出来る。
特開2000−48412号公報
原盤に要求される精度は厳しく、特に長時間あるいはハイビジョン用のブルーレイディスクなどにおいては、より細かく精度の高いレーザ露光が要求される。細かくかつ精度の高い露光のためにはレーザ露光装置内の各部の寸法構成及び特性において高い精度が要求されるが、中でも大切であるのは、レーザ露光装置ビームの特性である。
レーザから発生するビームは、全ての方向においてその発散角に若干の差を有し、かつそれが時々刻々変動する。従来用いられてきたガスレーザ露光装置は、ビームスポット内の光の強度分布もスムーズでありかつビーム発散角及びレーザ個体間のバラツキも小さい。また、一般的に、前記レーザビームの発散角及び時々刻々の変動も小さく、レーザ露光装置用の光源としては理想的である。
しかしながら、ガスレーザ露光装置はサイズが大きく、パワーコントロール、変調及び偏向などに別個の変調器が必要となるなど、手軽な構成ではない。
一方、半導体レーザは、電流を制御するだけで光強度を簡単に変調でき、小型で取り扱いが容易である。最近では、光ディスク原盤作成に適したレーザ波長及びパワーを満足する青色のレーザも広く使われるに至っている。
しかしながら、半導体レーザは、その構造上、共振器が小さな半導体の中に作り込まれているため、光源としての質は良くない。即ち、スポット内の強度分布にも凸凹を有し、共振器の長手方向(Fast軸方向)と積層膜方向(Slow軸方向)間のビーム径が異なり、前記レーザビームの発散角及びその時々刻々の変動、更にはレーザの個体差によるそれらの差のバラツキが大きいため、高精細の露光には不適当であった。
従来、前記光源としての質を向上させるために、その光路途中にケプラー系のコリメーションレンズ及びその光学系に付随してアパーチャを入れるなどをしていた。
しかしながら、半導体レーザ構造に起因するFast軸方向とSlow軸方向(以下、各々水平方向及び垂直方向と標記する。)の発散角の違いによる、照射スポットの歪を完全に取りきることは不可能であった。特に、光軸に対して水平方向と垂直方向の発散角の差は、露光機の加工点におけるフォーカス状態に悪影響を及ぼし、加工物の品質悪化及びばらつきに大きな課題を有していた。
図9に、半導体レーザを使用する、代表的な原盤露光機の概略模式図を示す。
即ち、図9において、対物レンズ110aに入射するレーザビームの前記水平方向及び垂直方向の発散角が異なることにより、対物レンズ110aの透過後に集光されるビームの各々の方向におけるフォーカス状態がそれぞれ異なり、結果的に、ガラス原盤111上に塗布された感光材料111aの表面において良好なフォーカス状態が得られないという課題を有していた。また、レーザダイオードの個体差による前記水平方向と垂直方向との間の各々の発散角の差が一定でなく、レーザ個体間の露光条件が安定しないという課題を有していた。
本発明の目的は、光軸に対して水平方向と垂直方向の発散角の差を小さくして半導体レーザを高精細露光に適した光源に変換し、より高精細な露光を可能とするレーザ露光装置及びレーザ光学装置を提供するものである。
前記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の第1態様によれば、レーザ光源部と、前記レーザ光源部から出たレーザ光の光強度を変調する変調装置と、前記変調装置で変調されたレーザ光を基板の被露光面に集光照射する光学系と、前記光学系又は前記光学系の一部又は前記基板を移動する移動装置とを備えるレーザ露光装置において、
前記レーザ光のレーザ光路に直交して配置されかつ円筒軸が同一方向でかつ互いの距離が可変の2枚のシリンドリカルレンズで構成される発散角調整レンズペアーを少なくとも2つ以上有する発散角調整光学系を備えて、前記発散角調整光学系の前記シリンドリカルレンズ間の距離を調整することにより、前記レーザ光源部から出た前記レーザ光の発散角を調整することを特徴とするレーザ露光装置を提供する。
本発明の第2態様によれば、前記発散角調整光学系の前記発散角調整レンズペアーは、それぞれの円筒軸が互いに直交するように配置されていることを特徴とする第1の態様に記載のレーザ露光装置を提供する。
本発明の第3態様によれば、前記発散角調整光学系は、前記2つの発散角調整レンズペアーの4枚のシリンドリカルレンズが互いに交互に入り組んで配列して構成されていることを特徴とする第1又は2の態様に記載のレーザ露光装置を提供する。
本発明の第4態様によれば、前記発散角調整レンズペアー内の前記2枚のシリンドリカルレンズ間の距離を調整可能な距離調整装置と、
前記レーザ光路の途中に配置して前記レーザ光のビーム形状を測定するビーム形状測定器とをさらに備え、
前記ビーム形状測定器により測定された結果を前記距離調整装置にフィードバックし、前記フィードバックされた情報に基づき、前記距離調整装置は、前記発散角調整レンズペアー内の前記2枚のシリンドリカルレンズ間の距離を調整して、前記レーザ光のビーム形状を調整することを特徴とする、第1〜3のいずれか1つの態様に記載のレーザ露光装置を提供する。
本発明の第5態様によれば、前記レーザ光路の途中に配置してビーム形状を測定するビーム形状測定器と、
前記発散角調整レンズペアー内の前記2枚のシリンドリカルレンズ間の距離を調整する手動操作部とをさらに備え、
前記ビーム形状測定器により測定された結果を見て前記手動操作装置にて前記シリンドリカルレンズ間の距離を調整して前記ビーム形状を調整可能なことを特徴とする、第1〜3のいずれか1つの態様に記載のレーザ露光装置を提供する。
本発明の第6態様によれば、レーザ光源部と、前記レーザ光源部から出たレーザ光の光強度を変調する変調装置と、前記変調装置で変調されたレーザ光を基板の被露光面に集光照射する光学系と、前記光学系又は前記光学系の一部又は前記基板を移動させる移動装置とを備えるレーザ露光装置に用いるレーザ光学装置であって、
前記レーザ光のレーザ光路に直交して配置されかつ円筒軸が同一方向でかつ互いの距離が可変の2枚のシリンドリカルレンズで構成される発散角調整レンズペアーを少なくとも2つ以上有する発散角調整光学系を備えて、前記発散角調整光学系の前記シリンドリカルレンズ間の距離を調整することにより、前記レーザ光源部から出た前記レーザ光のビーム形状を調整することを特徴とするレーザ光学装置を提供する。
本発明の第7態様によれば、前記発散角調整光学系の前記発散角調整レンズペアーは、それぞれの円筒軸が互いに直交するように配置されていることを特徴とする第6の態様に記載のレーザ光学装置を提供する。
本発明の第8態様によれば、前記発散角調整光学系は、前記2つの発散角調整レンズペアーの4枚のシリンドリカルレンズが互いに交互に入り組んで配列して構成されていることを特徴とする第6又は7の態様に記載のレーザ光学装置を提供する。
本発明によれば、前記レーザ光のレーザ光路に直交して配置されかつ円筒軸が同一方向でかつ互いの距離が可変の2枚のシリンドリカルレンズで構成される発散角調整レンズペアーを少なくとも2つ以上有する発散角調整光学系を備えて、前記発散角調整光学系の前記シリンドリカルレンズ間の距離を調整することにより、前記レーザ光源部から出た前記レーザ光の発散角を調整することができて、光軸に対して水平方向と垂直方向の発散角の差を小さくすることができる。この結果、従来の方法に比較して、取り扱いやすい半導体レーザを高精細レーザ露光装置の光源として用いることが出来る。
また、従来の方法に比較して、光路途中にレーザ露光装置用ビーム形状測定器を取り付けるようにする場合には、簡単にフィードバックをかけることができる、
などの効果が得られる。
したがって、高精細にもかかわらず安価なレーザ露光装置及びレーザ光学装置を実現できる。
本発明の第1実施形態にかかる光ディスク原盤露光装置の概略構成図 図1Aの第1実施形態の変形例にかかる光ディスク原盤露光装置の概略模式図 本発明の第1実施形態にかかる光ディスク原盤露光装置の発散角調整光学系の構成示す平面図 図2Aの発散角調整光学系の構成を詳細に示す側面図 図2Aの発散角調整光学系において、水平方向の発散角調整用シリンドリカルレンズ系の固定側のシリンドリカルレンズにより整形される前のレーザビームの発散角を示す模式図 図2Aの発散角調整光学系において、水平方向の発散角調整用シリンドリカルレンズ系の固定側のシリンドリカルレンズにより整形されたレーザビームの発散角を示す模式図 (a)及び(b)は、それぞれ、図2Aの発散角調整光学系において、水平方向の発散角調整用シリンドリカルレンズ系の可動側のシリンドリカルレンズにより整形されたレーザビームの発散角を示す模式図 (a)及び(b)は、それぞれ、図2Aの発散角調整光学系において、垂直方向の発散角調整用シリンドリカルレンズ系の固定側のシリンドリカルレンズにより整形されたレーザビームの発散角を示す模式図 (a)及び(b)は、それぞれ、図2Aの発散角調整光学系において、垂直方向の発散角調整用シリンドリカルレンズ系の可動側のシリンドリカルレンズにより整形されたレーザビームの発散角を示す模式図 図2Aの発散角調整光学系の構成を詳細に示す説明図 図2Aの発散角調整光学系の水平方向の発散角調整用シリンドリカルレンズ系の可動側のシリンドリカルレンズの発散角調整方法の説明図 図2Aの発散角調整光学系の垂直方向の発散角調整用シリンドリカルレンズ系の可動側のシリンドリカルレンズの発散角調整方法の説明図 (a)及び(b)は、それぞれ、図2Aの発散角調整光学系の発散角調整用シリンドリカルレンズ系において、可動側のシリンドリカルレンズの近傍位置及び遠方位置で測定したビーム形状を示す説明図 図2Aの発散角調整光学系において、可動側シリンドリカルレンズ移動装置の具体的な例を示す説明図 本発明の第2実施形態にかかる光ディスク原盤露光装置の発散角調整光学系の構成図 本発明の第3実施形態にかかる光ディスク原盤露光装置の発散角調整光学系の構成図 図5Aの発散角調整光学系を図2Bの構成とした場合の構成図 本発明の第3実施形態の変形例にかかる光ディスク原盤露光装置の発散角調整光学系の構成図 図6Aの発散角調整光学系を図2Bの構成とした場合の構成図 本発明の第4実施形態にかかる光ディスク原盤露光装置の発散角調整光学系の構成図 図7Aの発散角調整光学系を図2Bの構成とした場合の構成図 本発明にかかる光ディスク原盤露光装置を適用可能なマスタリングプロセスの説明図 従来の原盤露光機の代表例の概略模式図
以下、本発明の実施の形態について、図1A〜図8を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態にかかる光ディスク原盤露光装置の構成を説明する前に、光ディスク原盤露光装置を使用して、光ディスク原盤を作製するマスタリングプロセスについて説明する。
まず、図8のマスタリングプロセスの説明図を用いて、光ディスクのマスタリング工程について記す。
第1工程(a)において、光ディスクマスタリング用原盤80としては、青板ガラス(ソーダライムガラス)、石英ガラス、或いはSi基板等が用いられ、表面が研磨される。
次いで、この原盤80上に、スピンコートにより有機系の材料からなるフォトレジスト81を、或いはスパッタリング法により無機系の記録材料層81を形成する(第2工程(b)参照)。前記フォトレジスト或いは記録材料層81の厚みはCD、DVD、又は、BD等のフォーマット及び/又は同ディスクにおいて使用される反射膜、或いは記録材料によって異なるが、10〜300nm程度である。
次いで、前記原盤80上に光記録装置82を使用して、レーザ83により、信号ピット及び/又は案内溝84を描画する(第3工程(c)参照)。
その後、アルカリ現像液により露光部を現像する(第4工程(d)参照)ことにより、露光された部分のみが溶出し、所望のピット形状としての凹凸パターン及び/又は溝85が形成される。
次いで、この原盤80に、スパッタリング或いは無電解工法により、前記露光された原盤80の表面に、ニッケル薄膜などの導電膜86を形成する(第5工程(e)参照)。
その後、ニッケル電鋳によりマスタースタンパー87が製造される(第6工程(f)参照)。尚、前記第2工程(b)において原盤80上にスパッタリング法により無機系の記録材料層81が形成された場合は、第5工程(e)の導電膜形成工程は省略される場合もある。
次いで、前記の如く製造されたマスタースタンパー87のマザーリング、即ち前記スタンパー87にニッケル電鋳を2回行い(第7工程(g)及び第8工程(h))、光ディスク射出成形用のスタンパー88が完成する。尚、前記マザーリング(第7工程(g)及び第8工程(h))は省略されることもある。
前記第3工程(c)で使用される光記録装置82の一例として機能する、図1Aに本発明の第1実施形態にかかる光ディスク原盤露光装置の構成図を示す。
図1Aにおける、レーザ光源部の一例としての光源1から出射したレーザ光(レーザビーム)20は、詳細は後述するレーザ光学装置2を通って、ビーム偏向部3において、光軸に対して垂直な左右或いは上下方向に周波数偏向して、ビーム偏向部3から出力される。この変調装置の一例としての光変調器として機能するビーム偏向部3を出射したレーザ光(レーザビーム)21は、ビーム成形部4で適当な大きさのレーザビーム22に成形され、ミラー5及びハーフミラー6、並びに、ダイクロイックミラー9でそれぞれ反射した後、アクチュエータ10に取り付けられた対物レンズ10aに入射する。対物レンズ10aはアクチュエータ10によりフォーカスが調整される。この対物レンズ10aに入射したレーザビーム22は、感光材料層の一例としての有機或いは無機レジスト層11aが表面に形成されたガラス製などの原盤(基板の一例。)11上に集光され、照射される。このとき、前記のように対物レンズ10aを介して原盤11上に照射されるレーザビーム22は、原盤11上で焦点を結び、感光材料層が有機レジストの場合はフォトリソグラフィー方式により、感光材料層が無機レジストの場合は熱記録方式により、露光が施される。
尚、光源1から出射した記録用のレーザ光20の波長としては、前記フォトリソグラフィー方式において有機レジスト層が感光する波長、或いは熱記録方式により無機レジスト層に十分な熱エネルギーを与える波長、例えば、375nm或いは405nmのレーザが用いられる。尚、ビーム偏向部3及びビーム整形部4は省略されることもある。
原盤11から反射したビーム23は、再び、対物レンズ10aを通過し、ダイクロイックミラー9で反射し、ハーフミラー6を透過した後、ビームモニター系7に入射し、ビームモニター系7内の凸レンズ7aを透過し、ディテクタ7b上に集光される。
尚、この凸レンズ7aとディテクタ7bは、凸レンズ7aへ入射するレーザビーム23が平行な場合、凸レンズ7aにより、レーザビーム22が凸レンズ7aのフォーカス点(ディテクタ7b上の点)に集光される位置関係に予め調整されている。即ち、ディテクタ7b上で集光ビームが最小になるときに対物レンズ10aを透過したビームも最フォーカスとなり、このような状態を保持しながら露光を行うことにより、所望のピット幅、長さ、及び/又は連続溝幅を満足する光ディスク用原盤を得ることが出来る。
前記最フォーカス状態を保持するためには、一般的には、図1A或いは図1Bにおける参照符号17で示す補助フォーカスサーボ光学系を用いる。補助フォーカスサーボ光学系17を用いるものは、補助フォーカスサーボ光学系17から出射したレーザビーム25は、ミラー16によりダイクロイックミラー9を透過し、対物レンズ10aを透過した後、原盤11の表面で反射し、再び、対物レンズ10aとダイクロイックミラー9とをそれぞれ透過し、ミラー16で反射し、補助フォーカスサーボ光学系17に入射することにより、フォーカスサーボが可能となる。尚、補助フォーカスサーボ光学系17の方式としては、フラットな原盤11上でのフォーカスが可能である方式、例えば、スキュービーム方式及び/又はアスティグマ方式が用いられる。また、前記光ディスク原盤露光装置の光学系に使用されるレーザ光源1から発射されるレーザ光20の波長は、前記有機フォトレジスト或いは無機レジストに露光或いは熱的な影響を及ぼさないもの、例えば、635nm、3mW程度の半導体レーザ、633nm、2mW程度のガスレーザが用いられる。
なお、ダイクロイックミラー9と対物レンズ10aとで、レーザ光を基板の一例である原盤11の表面である被露光面に集光照射する光学系を構成している。
この第1実施形態では、図2Aに示すように、レーザ光学装置2として(ビーム整形部の一例として)、レーザ光のレーザ光路に直交して配置され円筒軸が同一方向でかつ互いの距離が可変の2枚のシリンドリカルレンズ312,313,315,316で構成される発散角調整レンズペアー203,204を少なくとも2つ以上有する発散角調整光学系202で構成することを特徴としている。この発散角調整光学系202は、レーザ光源部1の直後に配置されて、レーザ光源部1から出たレーザ光20の発散角を調整するようにしている。また、2つの発散角調整レンズペアー203,204は、それぞれの円筒軸が互いに直交するように配置されている。以下、これについて、詳しく説明する。
なお、図1Bは、本発明の第1実施形態の変形例にかかる光ディスク原盤露光装置であて、光記録方法を実現した場合の光記録装置の概略模式図を示す。この変形例では、発散角調整光学系202をレーザ光源部1内に内蔵した例であるが、機能的には、発散角調整光学系202をレーザ光源部1外に配置した図1Aと同様であるが、構造的に簡素化される利点がある。このため、以下、図1Aについて、主として説明する。
図2Aは、発散角調整光学系202の構成を詳細に示す平面図である。図2Bは、図2Aの発散角調整光学系202の構成を詳細に示す側面図である。
図2A及び図2Bにおいて、レーザ光源部1は、一例として、レーザ光源変調ドライバー201aと、レーザ光源変調ドライバー201aで制御される半導体レーザ光源201bとで構成されている。半導体レーザ光源201bから発生するレーザビーム20は、全ての方向においてその発散角を有し、特にレーザ光軸に対して水平方向及び垂直方向の発散角の差は、基板面の一例としての原盤11の表面の感光材料層11aでのフォーカス状態に影響を及ぼす。
原盤11は、回転板60に支持されており、回転板60は、移動装置の一例としてのモータなどの回転装置61で、所定回転数で一定速度で回転するCAV(角速度一定)制御、或いは原盤11上の集光ビームが一定速度で移動するCLV(線速度一定)制御されている。また、ダイクロイックミラー9と対物レンズ10aとで構成される記録ヘッド部25が、移動装置の別の例としての記録ヘッド部移動装置26の駆動により径方向に移動する。よって、回転装置61の回転駆動により、回転板60に支持された原盤11が回転するとともに、記録ヘッド部25が記録ヘッド部移動装置26の駆動により径方向に移動し、原盤11の表面の感光材料層11aにレーザビームで信号ピット及び/又は案内溝84を描画することが可能となる。
回転装置61と、記録ヘッド部移動装置26と、レーザ光源変調ドライバー201aと、後述する第1レンズ移動装置313Dと第2レンズ移動装置316Dと、アクチュエータ10とは、制御装置1000にそれぞれ接続され、制御装置1000によりそれぞれの動作が制御されて、所定の露光動作、例えば、前記した第3工程(c)を行うことができて、光記録装置82として第1実施形態にかかる前記光ディスク原盤露光装置を使用することができるようにしている。なお、この他にも、制御装置1000は、ビーム偏向部3と、ビーム成形部4と、補助フォーカスサーボ光学系17と、ディテクタ7bにも接続されて、露光動作を制御するようにしている(図示せず)。
本第1実施形態にかかる前記光ディスク原盤露光装置においては、図1A及び図2A及び図2Bに示すように、半導体レーザ光源201bのすぐ隣の光軸上に、発散角調整光学系2、言い換えれば、ビーム整形部(ビーム整形デバイス)2の一例としての発散角調整光学系202を配置することを特徴としている。この発散角調整光学系202は、水平方向の発散角調整用のシリンドリカルレンズ系203及び垂直方向の発散角調整用のシリンドリカルレンズ系204とを備えるように構成している。
図2A及び図3Fに示すように、水平方向の発散角調整用のシリンドリカルレンズ系203は、レーザ光のレーザ光路に直交して配置され円筒軸が同一方向(図2Aの平面図では水平方向)でかつ互いの距離が可変の2枚のシリンドリカルレンズ312,313で構成されている。2枚のシリンドリカルレンズ312,313は、図2Aに示すように、入射面に円筒形の屈折面が配置されかつ出射面に光軸に対して直交する方向に沿った平面が配置された固定側のシリンドリカルレンズ312と、入射面に光軸に対して直交する方向に沿った平面が配置されかつ出射面に円筒形の屈折面が配置された可動側のシリンドリカルレンズ313であり、固定側のシリンドリカルレンズ312に対して、可動側のシリンドリカルレンズ313が光軸方向に接近又は遠ざかる方向に第1レンズ移動装置313Dにより移動するように構成している。
また、図2B及び図3Fに示すように、垂直方向の発散角調整用のシリンドリカルレンズ系204は、レーザ光のレーザ光路に直交して配置され円筒軸が同一方向(図2Aの平面図では縦方向)でかつ互いの距離が可変の2枚のレンズ315,316で構成されている。2枚のレンズ315,316は、図2Bに示すように、入射面に円筒形の屈折面が配置されかつ出射面に光軸に対して直交する方向に沿った平面が配置された固定側のレンズ315と、入射面に光軸に対して直交する方向に沿った平面が配置されかつ出射面に円筒形の屈折面が配置された可動側のレンズ316であり、固定側のレンズ315に対して、可動側のレンズ316が光軸方向に接近又は遠ざかる方向に第2レンズ移動装置316Dにより移動するように構成している。
図3Jにシリンドリカルレンズ移動装置313D,316Dの具体的な例を示す。各レンズ移動装置313D,316Dは、例えば、モータのネジ状の回転軸の正逆回転により、回転軸に螺合しかつ可動側レンズ313,316に連結されたナット部材が回転軸の軸方向に進退することにより、可動側レンズ313,316を移動させる機構313Da,316Da、及び/又は可動側レンズ313、316に連結されたピエゾ素子(圧電素子)により、可動側レンズ313、316を移動させる機構313Da,316Daなどにより構成されている。
図3A〜図3Eの(b)に、各々のシリンドリカルレンズ312,131,135,136により整形されたレーザビームの発散角を示す模式図を示す。
図3Aに示すように、レーザ光源201bから水平方向の発散角調整用シリンドリカルレンズ系203の固定側のシリンドリカルレンズ312の入射面への入射レーザビーム20は、その水平方向及び垂直方向の発散角が異なるため、模式的に、垂直方向Xと水平方向Yの発散角が異なったビーム(X1/Y1)となる。
図3Bに示すように、図3Aのビーム(X1/Y1)は、出射面である平面が光軸に垂直に配置された固定側のシリンドリカルレンズ312により、焦点位置で垂直方向Xのみ絞られる。このときのビームの発散角の模式図としては、図3Bの(1)→(2)→(3)のように変化する。図3Bでは、垂直方向Xは、固定側のシリンドリカルレンズ312により焦点位置で絞られるが、垂直方向Xは絞られないため、固定側のシリンドリカルレンズ312から出射したビームはレーザ光軸に水平方向Yに細長い楕円形状のビーム(X2/Y2)、X2:(1)→(2)→(3)、Y2=Y1となる。もしレンズから出射されたビームの垂直方向Xを平行に、即ち発散角ゼロにした場合は、最終的にX2=0となる。
その後、図3Bのビーム(X2/Y2)は、入射平面が光軸に垂直に配置された可動側シリンドリカルレンズ313に入射する。
そして、図3Cの(a)に示すように、シリンドリカルレンズ312及び313の位置関係により、垂直方向発散角Xはある一定の値X3となり、レンズ313から出射したビーム(X3/Y3)はX3=(一定値)、Y3=Y2=Y1となる。また、垂直方向Xが平衡ビームとなるようにシリンドリカルレンズ312と313の位置関係を調整した場合は、図3C(b)のようになり、ビーム(X3/Y3)はX3=0、Y3=Y2=Y1となる。
次いで、可動側のシリンドリカルレンズ313の出射面から出射した図3Cの(a)又は図3Cの(b)のビーム(X3/Y3)は、出射面である平面が光軸に垂直に配置された水平方向の発散角調整用シリンドリカルレンズ系204の固定側のシリンドリカルレンズ315により、焦点位置で水平方向Yのみ絞られる。図3Dの(a)では、ビームの水平方向Yは、固定側のシリンドリカルレンズ315により焦点位置で絞られるが、垂直方向Xは絞られないため、固定側のシリンドリカルレンズ315から出射したビームは、レーザ光軸に垂直方向Xに細長い楕円形状のビーム(X4/Y4)、X4=X3、Y4:(1)→(2)→(3)となる。もしレンズから出射されたビームの水平方向Yを平行、即ち発散角をゼロにした場合は、図3Dの(b)のようになり最終的にY4=0となる。
その後、図3Dのビーム(X4/Y4)は、入射平面が光軸に垂直に配置された可動側シリンドリカルレンズ316に入射する。
そして、図3Eの(a)に示すように、シリンドリカルレンズ315及び316の位置関係により、垂直方向発散角Xと水平方向発散角Yが同じ値になるように、即ちシリンドリカルレンズ316から出射されたビーム(X5/Y5)はX5=Y5=Y4=Y3となるように調整する。前記の如くシリンドリカルレンズ313からの出射ビームの垂直方向Xを平行にした場合、即ち垂直方向Xの発散角をゼロにした場合は、水平方向Yの発散角もゼロとなるように調整する。従って(X5/Y5)、X5=Y5=0となる。
次いで、可動側のシリンドリカルレンズ316の出射面から出射した図3Eの(b)の実線のビーム(X5/Y5)は、発散角調整光学系202から出射されて、ダイクロイックミラー9に向かう。
次に、図3Gにおいて、水平方向の発散角調整用シリンドリカルレンズ系203の固定側のシリンドリカルレンズ312と可動側のシリンドリカルレンズ313との距離(言い換えれば、ビームの水平方向の発散角)の調整方法を示す。
図3Gにおいて、可動側のシリンドリカルレンズ313から出射したレーザビームのビーム幅を、可動側のシリンドリカルレンズ313の近傍位置で第1レーザビーム幅測定部321により測定するとともに遠方位置で第2レーザビーム幅測定部322により測定する。これらの2点の位置、例えば、可動側のシリンドリカルレンズ313の出射面から50mmの位置(近傍位置)と400mmの位置(遠方位置)とでのビーム幅を、第1レーザビーム幅測定部321と第2レーザビーム幅測定部322とによりそれぞれ測定する。図3Iの(a)は、近傍位置の第1レーザビーム幅測定部321で測定されたビーム形状を示し、図3Iの(b)は、遠方位置の第2レーザビーム幅測定部322で測定されたビーム形状を示す。第1レーザビーム幅測定部321又は第2レーザビーム幅測定部322におけるビーム幅測定方法としては、CCDカメラを用い、その強度分布を強度分布解析部で解析する方法、或いはビームにナイフエッジなどを挿入し、そのナイフエッジを、ナイフエッジが係合されたねじ軸をモータにより正逆回転してナイフエッジを進退移動させるナイフエッジ移動部で機械的に移動させることによるビームの強度分布の変化から、強度分布算出部で算出する方法が一般的である。すなわち、第1レーザビーム幅測定部321と第2レーザビーム幅測定部322は、それぞれ、CCDカメラと、強度分布解析部とで構成するか、又は、ナイフエッジと、ナイフエッジ移動部と、強度分布算出部とで構成するようにしている。第1レーザビーム幅測定部321及び第2レーザビーム幅測定部322は、制御装置1000に接続されて、制御装置1000の制御の下に第1レーザビーム幅測定部321及び第2レーザビーム幅測定部322がそれぞれ動作するようにしている。
次いで、各々の位置において、図3Iに示す水平方向Y(図3Iの縦方向)のレーザビーム幅αa及び幅αbが互いに等しくなるように、固定側のシリンドリカルレンズ312に対する可動側のシリンドリカルレンズ313の距離を、下記するビーム幅差検出部290Aと演算部290Bと第1レンズ移動装置313Dとで調整することにより、水平方向のレーザビームを平行にすることが出来る。なお、レンズ313の距離とビームの調整量との関係は、予め実験などにより関係式として求めておくか、又は、前記関係を表形式で表したデータベースを作成しておき、その関係式又はデータベースを使用する演算により、調整量を求めることができる。すなわち、より具体的には、第1レーザビーム幅測定部321又は第2レーザビーム幅測定部322で測定された測定結果を基に、前記レーザビーム幅の差を検出するビーム幅差検出部290Aと、ビーム幅差検出部290Aで検出されたレーザビーム幅の差に基づき、固定側のシリンドリカルレンズ312に対する可動側のシリンドリカルレンズ313の距離とビームの調整量との関係式又は表形式のデータベースを使用して演算し、レンズ313の移動距離を求める演算部290Bと、演算部290Bでの演算結果として求められた移動距離を基にレンズ313の位置を移動させる第1レンズ移動装置313Dとで、前記水平方向のレーザビームを平行にすることが可能である。このようなビーム幅差検出部290Aと演算部290Bとは、第1レンズ移動装置313Dと共に、制御装置1000に接続されて、制御装置1000の制御の下にそれぞれ動作する(図3F参照)。
同様な方法にて、図3Hにおいて、垂直方向の発散角調整用シリンドリカルレンズ系204の固定側シリンドリカルレンズ315と可動側シリンドリカルレンズ316との距離(言い換えれば、ビームの垂直方向の発散角)の調整方法を示す。
図3Hにおいて、可動側のシリンドリカルレンズ315から出射したレーザビームのビーム幅を、可動側のシリンドリカルレンズ313の近傍位置で第1レーザビーム幅測定部321により測定するとともに遠方位置で第2レーザビーム幅測定部322により測定する。これらの2点の位置、例えば、例えば可動側のシリンドリカルレンズ316の出射面から50mmの位置(近傍位置)と400mmの位置(遠方位置)とでのビーム幅を、第1レーザビーム幅測定部321と第2レーザビーム測定部322とによりそれぞれ測定する。図3Iの(a)は、近傍位置の第1レーザビーム幅測定部321で測定されたビーム形状を示し、図3Iの(b)は、遠方位置第2レーザビーム幅測定部322で測定されたビーム形状を示す。
次いで、各々の位置において、図3Iに示す垂直方向X(図3Iの縦方向)のレーザビーム幅βa及び幅βbが互いに等しくなるように、固定側のシリンドリカルレンズ315に対する可動側のシリンドリカルレンズ316の距離をビーム幅差検出部290Aと演算部290Bと第2レンズ移動装置316Dとで調整することにより、垂直方向のレーザビームを平行にすることが出来る。なお、レンズ316の距離とビームの調整量との関係は、予め実験などにより関係式として求めておくか、又は、前記関係を表形式で表したデータベースを作成しておき、その関係式又はデータベースを使用する演算により、調整量を求めることができる。すなわち、より具体的には、第1レーザビーム幅測定部321又は第2レーザビーム幅測定部322で測定された測定結果を基に、前記レーザビーム幅の差を検出するビーム幅差検出部290Aと、ビーム幅差検出部290Aで検出されたレーザビーム幅の差に基づき、固定側のシリンドリカルレンズ312に対する可動側のシリンドリカルレンズ313の距離とビームの調整量との関係式又は表形式のデータベースを使用して演算し、レンズ316の移動距離を求める演算部290Bと、演算部290Bでの演算結果として求められた移動距離を基にレンズ316の位置を移動させる第2レンズ移動装置316Dとで、前記水平方向のレーザビームを平行にすることが可能である。このようなビーム幅差検出部290Aと演算部290Bとは、第2レンズ移動装置316Dと共に、制御装置1000に接続されて、制御装置1000の制御の下にそれぞれ動作する(図3F参照)。
ここで、図3Eにおいて、即ち図3Fにおいてシリンドリカルレンズの出射ビームのレーザ光軸に対して水平方向Y及び垂直方向Xのビーム径を制御したい、例えば同一になるように制御したい場合は、前記レンズの各々の組み合わせを変更することにより実現できる。例えば、シリンドリカルレンズ312の入射ビームの垂直方向のビーム径が200mm、水平方向のビーム径が300mmの場合、水平方向の発散角調整用のシリンドリカルレンズ系203の固定側のシリンドリカルレンズ312と可動側のシリンドリカルレンズ313の組み合わせを1:1.5、例えば、各々F120とF180、垂直方向の発散角調整用のシリンドリカルレンズ系204の固定側のシリンドリカルレンズ315と可動側のシリンドリカルレンズ316の組み合わせを1:1、例えば、各々F120とF120にすることにより、シリンドリカルレンズ316の出射におけるレーザビームの水平方向及び垂直方向のビーム径が等しく、かつ平行なビームを得ることが出来る。
また、図3Eのビームにおいて、レーザビームの発散角を更に精密に調整する場合は、前記水平方向の発散角調整用シリンドリカルレンズ系203或いは垂直方向の発散角調整用シリンドリカルレンズ系204を2個以上、発散角調整光学系202に挿入することにより、精密な調整を行うことができる。これは、図3Aのビームにおいて、ビームプロファイルに偏りが見られる場合に有効な手段である。
よって、第1実施形態によれば、レーザ光のレーザ光路に直交して配置されかつ円筒軸が同一方向でかつ互いの距離が可変の2枚のシリンドリカルレンズ312,313,315,316で構成される発散角調整用のシリンドリカルレンズ系203,204を少なくとも2つ以上有する(言い換えれば、水平方向と垂直方向の発散角調整用のシリンドリカルレンズ系203,204を少なくとも有する)発散角調整光学系2を備えるようにしている。このように構成する結果、前記発散角調整光学系2により、前記レーザ光源部1から出た前記レーザ光の発散角を調整して、光軸に対して水平方向と垂直方向の発散角の差を小さくすることができることにより、半導体レーザを高精細露光に適した光源に変換し、より高精細な露光を可能とすることができる。すなわち、従来の方法に比較して、前記構成により、取り扱いやすい半導体レーザを高精細レーザ露光装置の光源として用いることが出来る。
第1実施形態の1つの実例としては、図1Aにおいて、例えば、光源1の一例として波長405nmの半導体レーザを用い、図3Fにおける水平方向の発散角調整用シリンドリカルレンズ系203、即ち可動側及び固定側のシリンドリカルレンズ312及び313にF120のシリンドリカルレンズを各々の円筒軸が垂直方向沿いとなるように挿入して配置し、さらに、垂直方向の発散角調整用シリンドリカルレンズ系204、即ち可動側及び固定側のシリンドリカルレンズ315及び316にF120のシリンドリカルレンズを各々の円筒軸が水平方向沿いとなるように挿入して配置し、各々水平方向及び垂直方向のビームが平行になるように調整した。また、例えば、図2Aにおけるビーム成形部4には焦点距離の異なるレンズを用い、アクチュエータ10には空圧軸受けタイプ又は板バネ方式のものを用い、対物レンズ10aには開口数NA=0.9を有するレンズを用いた。また、ビームモニター系7には、凸レンズ7aと、ディテクタ7bの一例としてCCDカメラとを用い、感光材料がコートされたガラス原盤にDVD−ROM及びBD−ROMのマスタリングを行った結果、最終ディスク評価にて、記録信号の安定性の指標であるジッター(Jitter)が従来よりも15%〜20%改善された。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態では、図1Aの発散角調整光学系2を、前記第1実施形態の構成に代えて、図4に示すように、2つの発散角調整レンズペアー203,204の4枚のシリンドリカルレンズ312,315,313,316が互いに交互に入り組んで配列して構成されている。
具体的には、図4の如く、水平方向の発散角調整用シリンドリカルレンズ系203のレンズ312,313及び垂直方向の発散角調整用シリンドリカルレンズ系204のレンズ315,316とを互いに交互に入り組んで配列している。すなわち、水平方向の発散角調整用シリンドリカルレンズ系203の固定側のシリンドリカルレンズ312と可動側のシリンドリカルレンズ313との間に、垂直方向の発散角調整用シリンドリカルレンズ系204の固定側のシリンドリカルレンズ315を配置し、垂直方向の発散角調整用シリンドリカルレンズ系204の固定側のシリンドリカルレンズ315に対して、水平方向の発散角調整用シリンドリカルレンズ系203の可動側のシリンドリカルレンズ313を挟むように、垂直方向の発散角調整用シリンドリカルレンズ系204の可動側のシリンドリカルレンズ316を配置している。また、それらのレンズ系203,204のそれぞれの可動側のシリンドリカルレンズ313,316を各々前記第1実施形態と同様な方法で第1レンズ移動装置313Dと第2レンズ移動装置316D位置とでそれぞれ調整し、光源1からのレーザビームが前記シリンドリカルレンズ系203,204のレンズ312,315,313,316を通過後に、水平方向及び垂直方向のレーザビームが各々平行ビームになるようにしている。尚、このような構成を用いることにより、以下の効果が見出される。
1.このような構成は光軸の一部を重ねることが可能であるため、全体のサイズを小さく出来る。
2.後述する第3実施形態に述べるフィードバック系のあるレーザ露光装置には、発散角調整部分が光学系全体の後ろ側に集中するため、ボイスコイル或いはピエゾ素子等の制御部を後方に集中することが可能となるため最適である。
第2実施形態の1つの実例としては、図1Aにおいて、例えば、光源1の一例として波長405nmの半導体レーザを用い、図4における水平方向の発散角調整用シリンドリカルレンズ系203、即ち固定側のシリンドリカルレンズ312及び可動側のシリンドリカルレンズ313にF120のシリンドリカルレンズを各々の円筒軸が垂直方向沿いとなるように挿入して配置し、さらに、垂直方向の発散角調整用シリンドリカルレンズ系204、即ち固定側のシリンドリカルレンズ315及び可動側のシリンドリカルレンズ316にF120のシリンドリカルレンズを各々の円筒軸が水平方向沿いとなるように挿入して配置し、各々水平方向及び垂直方向のビームが平行になるように調整した。また、例えば、図2Aにおけるビーム成形部4には焦点距離の異なるレンズを用い、アクチュエータ10には空圧軸受けタイプ又は板バネ方式のものを用い、対物レンズ10aには開口数NA=0.9を有するレンズを用いた。また、ビームモニター系7には、凸レンズ7aと、ディテクタ7bの一例としてのCCDカメラとを用い、感光材料がコートされたガラス原盤11にDVD−ROM及びBD−ROMのマスタリングを行った結果、最終ディスク評価にて、第1実施形態と同様に、記録信号の安定性の指標であるジッター(Jitter)が従来よりも15%〜20%改善された。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態では、図5Aに示すように、発散角調整光学系2において、発散角調整レンズペアー203,204内の前記2枚のシリンドリカルレンズ312,313,315,316間の距離をそれぞれ調整可能な距離調整装置の一例としての第1レンズ移動装置313Dと第2レンズ移動装置316Dと、前記レーザ光路の途中に配置して前記レーザ光のビーム形状を測定するビーム形状測定器の一例としてのレーザビーム幅モニター510とをさらに備えている。そして、レーザビーム幅モニター510により測定された結果を、レーザビーム幅モニター510から第1レンズ移動装置313Dと第2レンズ移動装置316Dにフィードバックし(図5Aの参照符号511参照)、前記フィードバックされた情報に基づき、第1レンズ移動装置313D又は/及び第2レンズ移動装置316Dは、発散角調整レンズペアー203,204内の前記2枚のシリンドリカルレンズ312,313,315,316間の距離を調整して、レーザ光のビーム形状を調整することができる。
レーザビーム幅モニター510は、発散角調整光学系502とダイクロイックミラー9との間のレーザ光路の途中に配置したハーフミラー509で反射されたレーザのビーム形状を測定するようにしている。なお、発散角調整光学系502に代えて、図5Bに示すように、先の発散角調整光学系202としてもよい。
レーザビーム幅モニター510は、制御装置1000に接続されて、制御装置1000により動作制御されるようにしている。
なお、他の構成及び接続は先の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
図5Aの如く、前記第1実施形態と第2実施形態とのうちのいずれか1つの方法で予め調整された発散角調整光学系502、即ち水平方向の発散角調整用のシリンドリカルレンズ系203及び垂直方向の発散角調整用のシリンドリカルレンズ系204で発散角調整光学系(図5Aでは、図4の構成で図示している。)502を構成し、発散角調整光学系502からの出射レーザビームをハーフミラー509を介し、レーザビーム幅モニター510でモニターする。また、レーザビーム幅モニター510によりモニターした情報をレーザビーム幅モニター510でサンプリングし、サンプリングした情報を基に、第1レンズ移動装置313D又は/及び第2レンズ移動装置316Dを制御装置1000の制御の下に駆動して、距離を調整する。このように、水平方向及び垂直方向のレーザビーム径が常に一定になるようにレーザビーム幅モニター510でモニターを行いかつモニター情報に基づいて第1レンズ移動装置313D又は/及び第2レンズ移動装置316Dで距離調整を行うことにより、レーザビームの発散角変動を把握して調整することが可能となり、基板11の露光状態の品質管理が可能となる。尚、ビーム径はビームの強度分布とビーム径のアルゴリズムにより算出すればよい。
また、第3実施形態の変形例として、図6Aに示すように、第1レンズ移動装置313D及び第2レンズ移動装置316Dの代わりに、発散角調整レンズペアー203,204内の前記2枚のシリンドリカルレンズ312,313,315,316間の距離をそれぞれ調整可能な手動操作部612をさらに備えるようにしてもよい。この場合には、レーザビーム幅モニター510に代えてレーザ露光装置用ビーム形状測定器の一例としてとして配置されたビーム径測定装置610により、ビーム径を測定し、ビーム径測定装置610により測定された結果を手動操作部612にフィードバックするとともに(図6Aの参照符号611参照)、その結果を表示装置640などに表示する。作業者は、その表示を見ながら、手動操作部612にて前記シリンドリカルレンズ313又は316を移動させて距離を調整して、前記ビーム形状を調整可能とすることができる。なお、発散角調整光学系502に代えて、図6Bに示すように、先の発散角調整光学系202としてもよい。手動操作部612の一例としては、マイクロメータ付きステージで構成し、操作量は、作業者が前記モニターを観察しながら決定すればよい。
図6Aの如く、発散角調整光学系502、具体的には、水平方向及び垂直方向の発散角調整用のシリンドリカルレンズ系203,204の各々の距離を光軸方向に調整し、その出射レーザビームの水平方向及び垂直方向のビーム幅を常に一定に保つように作業者が手動操作部612で操作することにより、基板11の露光状態を常に一定にすることが可能である。
ビーム径測定装置610は、その応答速度の制約を受けないため、ディテクタ7bの一例としてのCCDディテクタ或いはCMOSディテクタを用い、ナイフエッジ、スリット及びピンホールプロファイラを用いる、ごく一般的なものでかまわない。 第3実施形態によれば、前記構成により、光路途中に、レーザ露光装置用ビーム形状測定器の一例としてレーザビーム幅モニター510又はビーム径測定装置610を配置することにより、簡単にフィードバックをかけて、ビーム形状を制御することできて、高精細にもかかわらず安価なレーザ露光装置を実現することができる。
この第3実施形態によれば、ボイスコイル、ピエゾ等の能動素子を用いないため、構造が簡単なものとなる。
(第4実施形態)
図7の如く、第1実施形態、第2実施形態、及び、第3実施形態にかかるレーザ露光装置のいずれか1つを使用して予め調整された発散角調整光学系502、即ち水平方向の発散角調整用のシリンドリカルレンズ系203及び垂直方向の発散角調整用のシリンドリカルレンズ系204と、半導体レーザ光源201bとを1つのレーザ筐体700内に組み込むことにより、レーザ光軸及びレンズ系に歪みをもたらす空気の揺らぎ、温度変動、及び、湿度変動等の外乱を少なくすることが出来、かつ、光学系の小型化を実現することが出来る。なお、発散角調整光学系502に代えて、図7Bに示すように、先の発散角調整光学系202としてもよい。図7Aでは、先の実施形態と同様な構成である制御装置1000などの図示を省略している。
この第4実施形態によれば、レーザ使用中に外部温度の変動等により、レーザ内の光学系の経時的な変化が発生し、露光条件に変動を来すという従来の課題を解決することができる。
なお、前記第1〜第4の実施形態では、光学系に対して原盤11を基板移動装置61で回転移動させるとともに、原盤11の径方向には記録ヘッド25を記録ヘッド部移動装置26で移動させるように構成しているが、これに限られるものではなく、前記光学系全体又は前記光学系の一部(例えば、対物レンズ10a)を基板11に対して径方向に移動させつつ回転させる、又は、前記光学系側は固定とし、基板のみ回転させつつ径方向に移動させるなど、相対的に前記したような動作を行うことができればよい。
なお、前記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明にかかるレーザ露光装置及びレーザ光学装置は、取り扱いやすい半導体レーザを高精細レーザ露光装置の光源として用いることが出来るとともに、光路途中にレーザ露光装置用ビーム形状測定器を取り付けて簡単にフィードバックをかけることができて、光ディスク原盤作成用だけでなく、ナノインプリント用原盤、或いは、末端消費者が利用するDVD又はBDの高精細記録再生の技術にも利用できる。
1 ・・・ 光源
2 ・・・ 発散角調整光学系(ビーム整形部、又は、ビーム整形デバイス)
3 ・・・ ビーム偏向部
4 ・・・ ビーム成形部
5 ・・・ ミラー
6 ・・・ ハーフミラー
9 ・・・ ダイクロイックミラー
7 ・・・ ビームモニター系
7a ・・・ 凸レンズ
7b ・・・ ディテクタ
10 ・・・ レンズアクチュエータ
10a ・・・ レンズ
11 ・・・ 原盤
11a ・・・ 感光材料層
16 ・・・ ミラー
17 ・・・ 補助フォーカスサーボ光学系
20 ・・・ 光源から出射したレーザ光(レーザビーム)
21 ・・・ ビーム偏向部を出射したレーザ光(レーザビーム)
22 ・・・ レーザビーム
23 ・・・ 原盤から反射したビーム
25 ・・・ 記録ヘッド部
26 ・・・ 記録ヘッド部移動装置
80 ・・・ 原盤
81 ・・・ 記録材料層
83 ・・・ レーザ
84 ・・・ 信号ピット及び/又は案内溝
85 ・・・ 凹凸パターン及び/又は溝
86 ・・・ 導電膜
87 ・・・ マスタースタンパー
88 ・・・ 光ディスク射出成形用のスタンパー
101 ・・・ 光源
102 ・・・ ビーム整形部
103 ・・・ 光偏向部
104 ・・・ ビーム成形部
105 ・・・ ミラー
106 ・・・ ハーフミラー
109 ・・・ ダイクロイックミラー
107 ・・・ ビームモニター系
107a ・・・ レンズ
107b ・・・ CCDモニター
110 ・・・ レンズアクチュエータ
110a ・・・ レンズ
111 ・・・ ガラス原盤
111a ・・・ 感光材料層
116 ・・・ ミラー
117 ・・・ フォーカスサーボ系
201a ・・・ レーザ光源変調ドライバー
201b ・・・ レーザ光源
202 ・・・ 発散角調整光学系
203 ・・・ 水平方向の発散角調整用シリンドリカルレンズ系
204 ・・・ 垂直方向の発散角調整用シリンドリカルレンズ系
312 ・・・ 固定側のシリンドリカルレンズ
313 ・・・ 可動側のシリンドリカルレンズ
313D ・・・ 第1レンズ移動装置
313Da・・・ ボイスコイルモータ及び又はピエゾ素子により可動側レンズを移動させる機構
315 ・・・ 固定側のシリンドリカルレンズ
316 ・・・ 可動側のシリンドリカルレンズ
316D ・・・ 第2レンズ移動装置
316Da・・・ ボイスコイルモータ及び又はピエゾ素子により可動側レンズを移動させる機構
321 ・・・ レーザビーム幅測定部(近傍位置)
322 ・・・ レーザビーム幅測定部(遠方位置)
502 ・・・ 発散角調整光学系(ビーム整形デバイス)
509 ・・・ ハーフミラー
510 ・・・ レーザビーム幅モニター
511 ・・・ フィードバック経路
610 ・・・ ビーム径測定装置(レーザビーム幅モニター)
611 ・・・ フィードバック経路
612 ・・・ 手動操作部
640 ・・・ 表示装置
700 ・・・ レーザ筐体

Claims (8)

  1. レーザ光源部と、前記レーザ光源部から出たレーザ光の光強度を変調する変調装置と、前記変調装置で変調されたレーザ光を基板の被露光面に集光照射する光学系と、前記光学系又は前記光学系の一部又は前記基板を移動する移動装置とを備えるレーザ露光装置において、
    前記レーザ光のレーザ光路に直交して配置されかつ円筒軸が同一方向でかつ互いの距離が可変の2枚のシリンドリカルレンズで構成される発散角調整レンズペアーを少なくとも2つ以上有する発散角調整光学系を備えて、前記発散角調整光学系の前記シリンドリカルレンズ間の距離を調整することにより、前記レーザ光源部から出た前記レーザ光の発散角を調整することを特徴とするレーザ露光装置。
  2. 前記発散角調整光学系の前記発散角調整レンズペアーは、それぞれの円筒軸が互いに直交するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載のレーザ露光装置。
  3. 前記発散角調整光学系は、前記2つの発散角調整レンズペアーの4枚のシリンドリカルレンズが互いに交互に入り組んで配列して構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のレーザ露光装置。
  4. 前記発散角調整レンズペアー内の前記2枚のシリンドリカルレンズ間の距離を調整可能な距離調整装置と、
    前記レーザ光路の途中に配置して前記レーザ光のビーム形状を測定するビーム形状測定器とをさらに備え、
    前記ビーム形状測定器により測定された結果を前記距離調整装置にフィードバックし、前記フィードバックされた情報に基づき、前記距離調整装置は、前記発散角調整レンズペアー内の前記2枚のシリンドリカルレンズ間の距離を調整して、前記レーザ光のビーム形状を調整することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1つに記載のレーザ露光装置。
  5. 前記レーザ光路の途中に配置してビーム形状を測定するビーム形状測定器と、
    前記発散角調整レンズペアー内の前記2枚のシリンドリカルレンズ間の距離を調整する手動操作部とをさらに備え、
    前記ビーム形状測定器により測定された結果を見て前記手動操作装置にて前記シリンドリカルレンズ間の距離を調整して前記ビーム形状を調整可能なことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1つに記載のレーザ露光装置。
  6. レーザ光源部と、前記レーザ光源部から出たレーザ光の光強度を変調する変調装置と、前記変調装置で変調されたレーザ光を基板の被露光面に集光照射する光学系と、前記光学系又は前記光学系の一部又は前記基板を移動させる移動装置とを備えるレーザ露光装置に用いるレーザ光学装置であって、
    前記レーザ光のレーザ光路に直交して配置されかつ円筒軸が同一方向でかつ互いの距離が可変の2枚のシリンドリカルレンズで構成される発散角調整レンズペアーを少なくとも2つ以上有する発散角調整光学系を備えて、前記発散角調整光学系の前記シリンドリカルレンズ間の距離を調整することにより、前記レーザ光源部から出た前記レーザ光のビーム形状を調整することを特徴とするレーザ光学装置。
  7. 前記発散角調整光学系の前記発散角調整レンズペアーは、それぞれの円筒軸が互いに直交するように配置されていることを特徴とする請求項6に記載のレーザ光学装置。
  8. 前記発散角調整光学系は、前記2つの発散角調整レンズペアーの4枚のシリンドリカルレンズが互いに交互に入り組んで配列して構成されていることを特徴とする請求項6又は7に記載のレーザ光学装置。
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