JP2010262294A - コネクタ装置 - Google Patents

Abstract

【課題】光ファイバー部材の振動を防止できるコネクタ装置を提供する。
【解決手段】光ファイバー部材を保持する絶縁本体と、前記絶縁本体に装着される複数の導電端子と、前記絶縁本体を包囲する外部シェルと、を含むコネクタ装置において、前記絶縁本体は、基部と前記基部から前向きに延出する舌片とを含み、前記絶縁本体には収容溝が形成され、前記光ファイバー部材が前記収容溝に相手コネクタの挿入／離脱方向に沿ってスライドでき、前記コネクタ装置は、光ファイバー部材に当接して前記収容溝に突出する当接部を含み、前記当接部により前記光ファイバー部材の振動を防止できる。
【選択図】図５

Description

本発明は、高速信号の伝送に関し、特に、光電伝送共用のコネクタ装置に関する。

特許文献１を参照すると、従来のコネクタ装置は、相手コネクタを嵌合する挿入空間を有する絶縁本体と、前記絶縁本体に装着された複数の導電端子と、絶縁本体に収容して保持される光ファイバー部材と、を含み、絶縁本体には前記挿入空間に突出する舌片が設けられ、該舌片の底部に複数の収容溝が形成され、前記導電端子は収容溝に収容され、弾性変形可能な接触部を備える。前記光ファイバー部材は、前記舌片の上方に位置し、挿入空間に露出される光学素子を含む。

中国特許出願公開第１０１３４５３５８号明細書

従来のコネクタ装置の挿入空間に挿入された相手のコネクタ装置には、同様に光ファイバー部材が配置される。また、相手のコネクタ装置の光ファイバー部材がコネクタ装置に挿入される時に、相手のコネクタ装置の光ファイバー部材は挿入方向に沿って奥側へスライドできる。相手のコネクタ装置が挿入空間に挿入されない時に、光ファイバー部材は初期状態に回復できる。しかしながら、光ファイバーケーブルのスライドする過程において、光ファイバー部材には上下方向への振動が生じる恐れがあり、所定の光信号伝達ができなくなる問題がある。したがって、新たなコネクタ装置を開発することが必要である。

本発明は、係る点に鑑みてなされたものであり、光ファイバー部材の振動を防止できるコネクタ装置を提供することを目的とする。

本発明のコネクタ装置は、光ファイバー部材を保持する絶縁本体と、前記絶縁本体に装着される複数の導電端子と、前記絶縁本体を包囲する外部シェルと、を含むコネクタ装置において、前記絶縁本体は、基部と前記基部から前向きに延出する舌片とを含み、前記絶縁本体には収容溝が形成され、前記光ファイバー部材が前記収容溝に相手コネクタの挿入／離脱方向に沿ってスライドでき、前記コネクタ装置は、前記収容溝に突出し、光ファイバー部材に当接する当接部を含み、前記当接部により前記光ファイバー部材の振動を防止できることを特徴とする。

従来技術に比べ、本発明は以下の利点を有する。コネクタ装置は、前記収容溝に突出し、光ファイバー部材に当接する当接部により、光ファイバー部材の振動を防止できる。

本発明に係るコネクタ装置の第一実施形態の組立斜視図である。 図１に示すコネクタ装置の分解図である。 図２に係るコネクタ装置の他の角度から見た分解図である。 本発明に係るコネクタ装置の第一実施形態の部分組立斜視図である。 図１に示コネクタ装置のＡ−Ａ線に沿った断面図である。 図１に示すコネクタ装置のＢ−Ｂ線に沿った断面図である。 本発明に係るコネクタ装置の第二実施形態の組立斜視図である。 図７に示すコネクタ装置の部分組立斜視図である。 図７に示コネクタ装置のＣ−Ｃ線に沿った断面図である。 図７に示すコネクタ装置のＤ−Ｄ線に沿った断面図である。

以下、本発明についての実施形態を詳細に説明する。以下の説明において、後方は相手コネクタの挿入方向であり、前方は相手コネクタの離脱方向である。また、本発明に係るコネクタ装置はケーブルに接続するプラグコネクタであり、前記コネクタ装置に嵌合する相手コネクタは回路基板に接続するソケットコネクタである。

図１乃至図６を参照すると、本発明の第一実施形態について説明している。本発明のコネクタ装置は、絶縁本体１と、絶縁本体１に装着される複数の導電端子２と、絶縁本体１に保持される複数の光伝送用の光ファイバー部材３と、絶縁本体１と光ファイバー部材３との間の弾性部材４と、絶縁本体１に保持されるベース５と、ベース５に係合するための位置決め部材６と、絶縁本体１を包囲する外部シェル７及びカバー８と、外部シェル７及びカバー８を被覆する絶縁体９と、前記導電端子２に接続するためのケーブル１０と、を含む。

絶縁本体１は、基部１１と基部１１から前向きに延出する舌片１２と、前記基部１１と舌片１２を貫通する孔１１１と、を含む。基部１１の後端には複数の第一保持溝１１２が形成され、基部１１の底部には前記ベース５を保持するための装着溝１１３が設けられる。舌片１２には、収容溝１２１と、収容溝１２１の後側で収容溝１２１に連通する溝部１２２と、が形成される。絶縁本体１には前記溝部１２２まで突出するポスト１２２１が設けられており、前記弾性部材４が溝部１２２に収容され、該弾性部材４の一端をポスト１２２１に収容し保持する。

前記舌片１２には溝部１２２に突出する一対の凸状リブ１２３が設けられ、また、舌片１２の先端の中央部には、当接部が形成されている。この当接部には、Ｖ字形状を呈する当接突部１２４と、当接突部１２４の両側に突出する凸部１２６と、が形成されている。凸部１２６は、上壁１２６１と、上壁１２６１から斜めに延出する斜面壁１２６２と、を有する。舌片１２の裏側には、第一端子溝１２７と、第一端子溝１２７の後方にある第二端子溝１２８と、が並設される。

導電端子２は、ＵＳＢ３．０規格に適合しており、第一端子２１と第二端子２２とを含む。第一端子２１は、平板状の第一接触部２１１と、ケーブル１０に接続するための第一テール部２１３と、第一接触部２１１と第一テール部２１３とを連接する第一保持部２１２と、を含む。第二端子２２は、弾性変形する第二接触部２２１と、ケーブル１０に接続する第二テール部２２３と、第二接触部２２１と第二テール部２２３とを連接する第二保持部２２２と、を含む。前記第一接触部２１１が前記第一端子溝１２７に収容され、第二接触部２２１が第二端子溝１２８に収容され、第一接触部２１１と第二接触部２２１が相手コネクタの挿入方向に沿って二列で配置される。前記第一保持部２１２が絶縁本体１の基部１１に保持され、第二保持部２２２は前記ベース５に保持され、ベース５が位置決め部材６に係合することによって第二保持部２２２が絶縁本体１に装着される。

図１乃至図６を参照すると、光ファイバー部材３は、絶縁本体１の収容溝１２１に移動可能状態で収容され、本体部３０と、本体部３０に装着される光ファイバー３５と、を含み、本体部３０の底部に前記凸状リブ１２３をスライドするためのスライド溝３１が設けられる。本体部３０の先端に前記舌片１２の当接突部１２４に当接するＶ字形状を呈する係止溝３２が形成され、Ｖ字形状を呈する係止溝３２の左右両側にレンズ３３がそれぞれ配置され、レンズ３３の後端に光ファイバー３５が対応して配置される。

本体部３０のレンズ３３の両側の箇所には、相手コネクタの位置決めポストに係合するための係合孔３４が配置され、前記係合孔３４がコネクタ装置の中心線に対して対称に配置される。また、本体部３０の後端には、弾性部材４の他端に係合するポスト３６が設けられ、これによって、弾性部材４が前記ポスト１２２１、３６の間に配置され、即ち、絶縁本体１と本体部３０との間に挟まれている。

外部シェル７とカバー８とは金属板からなり、絶縁本体１を覆っている。外部シェル７は舌片１２の上方の天板７１と、天板７１と対向する底板７３と、天板７１と底板７３とを連接する両側板７２と、を含み、天板７１には光ファイバー部材３に当接する凸点７５が下向きに窪んで形成され、凸点７５は下壁７５１と下壁７５１の後端から上向きへの斜めに延出する案内面７５２とを含み、前記案内面７５２は本体部３０を前方へスライドしてガイドできる。

コネクタ装置が相手コネクタに挿入される時に、光ファイバー部材３は相手コネクタに当接され、スライド溝３１が舌片１２の凸状リブ１２３に沿ってスライドして後方へ移動できる。コネクタ装置が相手コネクタから離脱する時には、弾性部材４により光ファイバー部材３は前向きにスライドして初期状態に回復でき、当接突部１２４が本体部３０の係止溝３２に当接することにより光ファイバー部材３の左右移動を制限できる。また、本体部３０の底壁が舌片１２の凸部１２６の斜面壁１２６２に当接すると共に、本体部３０の上壁が外部シェル７の凸点７５の案内面７５２に当接することによって、光ファイバー部材３の本体部３０の上下方向での移動が制限される。前記当接突部１２４、凸部１２６、及び凸点７５により光ファイバー部材３が安定したスライドをして光ファイバー部材３の振動を防止できる。

図７乃至図１０を参照すると、本発明に係るコネクタ装置の第二実施形態であり、第一実施形態と異なるのは、外部シェル７’に凸点が形成されていないことである。当接突部１２４’には、光ファイバー部材３’の本体部３０’に当接する係止凸部１２９’が後向きに延出するように形成され、係止凸部１２９’の上壁に案内面１２９２’が上向きへ斜めに延出するように形成され、案内面１２９２’により本体部３０’を前向きにガイドでき、本体部３０’が案内面１２９２’に当接している。他の実施形態において、本体部３０’が案内面１２９２’に沿ってスライドして係止凸部１２９’の上壁までに当接してもいい。係止凸部１２９’と舌片１２’の凸部１２６’とにより光ファイバー部材３’の振動を防止できる。

また、他の実施形態において、舌片１２の収容溝１２１の左右壁の上部に前記収容溝１２１までに突出する押圧部が形成され、前記押圧部に本体部３０をガイドする案内面が形成され、光ファイバー部材３の本体部３０が押圧部の上部或いは案内面に押圧されることにより光ファイバー部材３の振動を防止できる。

以上本発明について最良の実施の形態を参照して詳細に説明したが、実施形態はあくまでも例示的なものであり、これらに限定されない。また上述の説明は、本発明に基づきなしうる細部の修正或は変更など、いずれも本発明の請求範囲に属するものとする。

１ 絶縁本体
１１ 基部
１２ 舌片
１１１ 孔
１１２ 第一保持溝
１１３ 装着溝
１２１ 収容溝
１２２ 溝部
１２３ 凸状リブ
１２４ 当接突部
１２６ 凸部
２ 導電端子
３ 光ファイバー部材
３０ 本体部
３１ スライド溝
３３ レンズ
３５ 光ファイバー
４ 弾性部材
５ ベース
６ 位置決め部材
７ 外部シェル
８ カバー

Claims (8)

1. 光ファイバー部材を保持する絶縁本体と、前記絶縁本体に装着される複数の導電端子と、前記絶縁本体を包囲する外部シェルと、を含むコネクタ装置において、
   前記絶縁本体は、基部と前記基部から前向きに延出する舌片とを含み、
   前記絶縁本体には、収容溝が形成され、前記光ファイバー部材が前記収容溝に相手コネクタの挿入／離脱方向に沿ってスライドでき、
   前記コネクタ装置は、光ファイバー部材に当接するとともに前記収容溝に突出する当接部を含み、前記当接部により前記光ファイバー部材の振動を防止できることを特徴とするコネクタ装置。
2. 前記収容溝が前記舌片に形成され、
   前記当接部には、前記舌片の先端から突出する前記光ファイバー部材の下壁に当接する凸部が形成され、
   前記凸部には、後向きへ斜めに延出する前記光ファイバー部材の移動をガイドするための斜面壁が設けられ、
   前記光ファイバー部材の上壁が前記外部シェルに当接していることを特徴とする請求項１に記載のコネクタ装置。
3. 前記外部シェルは、前記舌片の上方での天板と、前記天板と対向する底板と、前記天板と底板とを連接する両側板と、を含み、
   前記当接部は、前記天板から下向きに窪んで形成された凸点を含み、
   前記凸点には、後向きへ斜めに延出する前記光ファイバー部材の移動をガイドするための案内面を設けられ、
   前記光ファイバー部材の上壁が前記凸点に当接して、前記光ファイバー部材の下壁が絶縁本体に当接していることを特徴とする請求項１に記載のコネクタ装置。
4. 前記光ファイバー部材の先端には、Ｖ字形状を呈する係止溝が形成され、
   前記当接部には、前記係止溝に収容し当接できる当接突部が形成されることを特徴とする請求項１に記載のコネクタ装置。
5. 前記当接部は、前記当接突部から後向きに延出する係止凸部を含み、前記係止凸部には前記光ファイバー部材のスライドをガイドするために後向きへ斜めの案内面が設けられ、
   前記光ファイバー部材の上壁が前記係止凸部に当接して、前記光ファイバー部材の下壁が絶縁本体に当接していることを特徴とする請求項４に記載のコネクタ装置。
6. 前記絶縁本体には前記収容溝に突出する凸状リブが形成され、前記光ファイバー部材には前記凸状リブをスライドするためのスライド溝が形成されることを特徴とする請求項１に記載のコネクタ装置。
7. 前記絶縁本体には、前記収容溝に連通する溝部が設けられ、
   前記コネクタ装置は、前記溝部に収容されて前記絶縁本体と前記光ファイバー部材との間に挟まれる弾性部材を含むことを特徴とする請求項１に記載のコネクタ装置。
8. 前記当接部は、前記収容溝の左右壁の上部から前記収容溝まで突出する押圧部を含み、前記押圧部が前記光ファイバー部材の上壁に当接することを特徴とする請求項１に記載のコネクタ装置。

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