JP2010261389A - 一軸型複合サイクル発電プラントの起動方法および一軸型複合サイクル発電プラント - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一軸型複合サイクル発電プラントを補助蒸気を導入して蒸気起動する方法において、ガスタービン1が起動開始時点から燃焼ガスによる自立運転ができる回転数に到達する迄の間、補助蒸気量調節弁25の弁開度および低圧主蒸気加減弁18の弁開度をそれぞれ調節して起動用ボイラ22からの補助蒸気を低圧タービン蒸気供給系統を経て低圧蒸気タービン3Lに供給することにより当該低圧蒸気タービン3Lに駆動力を発生させ、ガスタービン、高圧蒸気タービン、低圧蒸気タービンおよび発電機を一体的に昇速制御する。
【選択図】図1
Description
一般的に、一軸型複合サイクル発電プラントにおける補助蒸気の使用先は、蒸気タービングランドシール用、復水脱気用あるいは低圧蒸気タービンクーリング用であり、また、これらの使用先での適正エンタルピー並びに制御性等を考慮して、補助蒸気の圧力および温度を0.7[Mpa]、220[℃]程度とするのが一般的である。
最新のガスタービンでは、入口温度を高温化してプラント熱効率向上を図るために、ガスタービンの高温部である静翼や動翼を冷却する媒体として空気を使用する空気冷却方式に代って熱伝達率に優れた蒸気を使用する蒸気冷却方式が採用されるようになってきた。この蒸気冷却方式のガスタービンを一軸型複合サイクル発電プラントの構成機器とした場合、上記特許文献2の起動方式で起動することは非常に困難を極めることがわかった。
なお、各実施形態の図において共通する要素には同一符号を付け、重複する説明は適宜省くものとする。
図1は、本発明の実施形態1に係る一軸型複合サイクル発電プラントの主要部を示す系統図であり、図2および図3は、それぞれ本実施形態1に係る一軸型複合サイクル発電プラントの起動制御装置(図示せず)に設けられた低圧主蒸気加減弁用制御回路構成図および補助蒸気量調節弁用制御回路構成図である。図4は、ガスタービン1の起動昇速における燃料流量と回転数の関係を示す特性図である。
このようにして、一軸型複合サイクル発電プラントではガスタービン1が燃焼ガスの断熱膨張により軸5に駆動力を与え、高圧蒸気タービン3Hおよび低圧蒸気タービン3Lが蒸気の断熱膨張により軸5に駆動力を与え、共に発電機4を駆動して電力を発生させる。
図2において、101はガスタービン1の通常起動用の回転数設定器であり、同設定器中に概略特性を示しているようにガスタービン1の回転数が、起動開始時点(0)からパージ回転数、着火回転数を経てガスタービン自立回転数に到達するまでの昇速過程において、経過時間ごとに要求される回転数設定値101sとなるように予めプログラムされている。
なお、以上述べた変化率リミッタ105および上限リミッタ106のより具体的な説明については、後で改めて述べる。
図3において、201は圧力設定値201s(以下、第1の圧力指令201sという)を設定した蒸気圧力設定器であり、この第1の圧力指令201sを出力して後述する第2の切替器203の一方の入力端子(イ)に入力する。
加算器208はこのバイアス圧力設定値207sと圧力検出器28で検出された低圧ドラム11の圧力28sとを加算し、その加算結果208sを出力する。202は加算器208の出力208sを常時入力するように構成され、ガスタービン1が着火した瞬間に入力した前記加算結果208sを記憶する記憶器であり、この記憶している圧力値202s(以下、第2の圧力指令という)を前記第2の切替器203の他方の入力端子(ロ)に出力する。
この結果、低圧主蒸気加減弁18の制御は、これまでの昇速制御から以下に説明する流量制御に切り替えられる。
減算器115は、低圧タービン3Lの冷却蒸気として必要な流量に設定されている冷却蒸気流量設定値113sから、低圧主蒸気加減弁18を通過する補助蒸気流量29sを減算し、その偏差115sをPIコントローラ116に入力する。
ガスタービン1の着火以後、回転数設定値101sがステップ状に上昇するのに対して軸5は大きな慣性を有しているため軸回転数27sを急速に上昇させることはできない。このため、減算器102では回転数設定値101sと軸回転数27sとの偏差102sは、軸回転数27sがガスタービン自立回転数設定値107sに到達するまで零ではなく、特に回転数設定値101sがステップ状に上昇した直後が一番大きく、それから時間の経過とともに減少していく。
低圧主蒸気加減弁18を通過する蒸気流量の流量は検出器29により流量29sとして検知され、比較器119に入力される。
ガスタービン1の起動昇速における軸トルクと回転数の関係を再び図4を参照して説明する。
前述したように、図3に示す補助蒸気量調節弁25用制御回路は、第2の切替器203により2つの蒸気圧力設定値を切替えることができるようになっていることから、第2の切替器203を蒸気圧力切替器と称することができる。
これは第1の圧力設定値201sを不適切に低い値に設定した場合、100[t/h]を確保するための補助蒸気のボリュームフロー(体積流量)は大きくなり100[t/h]を確保する以前に低圧主蒸気加減弁18が全開し、その結果トルク不足となる不都合を排除するためである。
以上説明した本実施形態1では、流量検出器(流量トランスミッタ)29を使用して低圧主蒸気加減弁18を通過する蒸気流量を直接検出するようにしたが、本発明はこれに限定されものではなく、図5で示すように、低圧主蒸気加減弁18の弁開度を弁開度検出器(弁開度センサ)43で検出し、検出した弁開度信号43sを、予め弁開度43sと流量44sとの関係を定めてある関数発生器44に入力して低圧主蒸気加減弁18を通過する蒸気流量を間接的に求めるようにしても良い。
図6は本発明の実施形態2に係る一軸型複合サイクル発電プラントの主要部を示す系統図である。
本実施形態2が前述した実施形態1と異なる主な点は、実施形態1が高圧と低圧の二圧から成る蒸気システムで構成した一軸型複合サイクル発電プラントであるのに対し、本実施形態2では高圧、中圧および低圧の三圧から成る蒸気システムで構成した一軸型複合サイクル発電プラントとした点である。
図7は本発明の実施形態3に係る一軸型複合サイクル発電プラントの主要部を示す系統図である。
本実施形態3が前述した実施形態2と異なる点は、実施形態2の場合、図6で示したようにガスタービン1の静翼や動翼等の高温部は特に冷却媒体で冷却するようにしていないが、本実施形態3ではガスタービン1の静翼や動翼等の高温部を蒸気によって冷却する、所謂蒸気冷却方式を採用している点である。
図面の説明に入る前に、まず本実施形態4が解決すべき課題について説明する。
一軸型複合サイクル発電プラントの起動過程では、前述したようにガスタービンの着火直前にパージ運転の回転数から着火回転に向けて速度を降下させるため、一旦低圧主蒸気加減弁を全閉し、ガスタービン着火後は、ガスタービンの適切な燃焼を保持するために大きな加速率で軸5を駆動・昇速する必要がある。このため、低圧主蒸気加減弁は発電プラントの起動過程において全閉状態から大きな弁開度まで急速に開弁操作される。
図8は本発明の実施形態4に係る一軸型複合サイクル発電プラントの主要部を示す系統図であり、図9は図示しない起動制御装置に設けられた低圧主蒸気加減弁および補助蒸気量調節弁の制御回路図である。
本実施形態4では、上記の課題に対応するために排熱回収ボイラ8Cおよび起動時補助蒸気供給配管26の構成が実施形態2および3とは異なっている。
すなわち、起動用ボイラ22と、補助蒸気供給主管23と、一端を補助蒸気供給主管23に接続され、他端を前記低圧主蒸気加減弁18の上流側に接続され、かつ、途中に逆止弁45および冷却蒸気止め弁46を有する補助蒸気供給分岐管24と、この分岐管24の逆止弁45上流側に一端を接続され、他端を復水器19に接続され、かつ、途中に起動時の補助蒸気量を調節する補助蒸気量調節弁25を有するバイパス管47とから構成されている。
101は、ガスタービン1を通常起動運転する場合の回転数設定器であり、図2に示したガスタービン1の通常起動用の回転数設定器と同じものであり、起動開始時点からの時間(横軸)に対するガスタービンの通常起動で要求される軸回転数設定値101sが予め設定されている。
一方、305はガスタービン1の自立回転蒸気量設定器であり、通常起動運転の起動時に自立回転するうえで必要な蒸気流量指令305sを出力する。
[1]通常起動運転時
起動用ボイラ22は、複合サイクル発電プラントに起動指令が出力される前から運転しておき、必要な蒸気量を発生させておく。このため、ガスタービン自立回転蒸気量設定器305からガスタービン1が自立回転するうえで必要な蒸気流量指令305sが出力されている。起動指令が出力される前では、低圧主蒸気加減弁18はまだ全閉しているので、弁開度センサ43で検出された低圧主蒸気加減弁18の弁開度信号43sは零であり、関数発生器44から出力される低圧主蒸気加減弁通過蒸気量44sも当然零である。
ガスタービン圧縮機水洗運転の場合も、前述した通常起動運転の場合と同様に起動用ボイラ22は起動前から蒸気を発生させておく。また、水洗運転蒸気流量設定器306にはガスタービン1が水洗運転できる回転数まで軸5を昇速するのに必要な蒸気量、すなわち水洗運転蒸気流量設定値306sが設定されているものとする。
減算器303は水洗運転軸回転数設定値301sから回転数検出器27により検出された軸回転数27sを減算することにより偏差303sを算出する。
このようにして起動用ボイラ22から発生する蒸気は、水洗運転軸回転数設定値301sに基づいて低圧タービン3Lに供給され、軸5は水洗回転数まで昇速される。
図10は本発明の実施形態5に係る一軸型複合サイクル発電プラントの主要部を示す系統図である。
図10において、既に説明した図と重複する部分については重複する説明は適宜省略し、新たに付加された部分について重点的に説明する。
したがって、ガスタービン冷却運転の場合、実施形態4と同様に昇速の過程で蒸気が低圧主蒸気加減弁18に供給されるときは、低圧主蒸気加減弁18と補助蒸気量調節弁25の両弁を通過する蒸気量の和が前記回転数まで軸5を昇速するのに必要な蒸気量と等しくなるように補助蒸気量調節弁25の流量制御を行う。
Claims (13)
- 燃焼ガスにより駆動され、排気ガスを排出するガスタービンと、
前記ガスタービンからの排気ガスを熱源として、高圧蒸気を発生させる高圧ドラムおよび前記高圧蒸気よりも低い圧力の低圧蒸気を発生させる低圧ドラムを含む排熱回収ボイラと、
前記ガスタービンと同軸に配置されるとともに、前記高圧ドラムから送気され高圧蒸気加減弁を通過する高圧蒸気によって駆動される高圧蒸気タービンと、
前記高圧蒸気タービンと同軸に配置された低圧蒸気タービンと、
前記低圧蒸気タービン同軸に配置された発電機と、
低圧主蒸気加減弁を備えるとともに、前記低圧ドラムからの前記低圧蒸気を、前記低圧主蒸気加減弁を介して前記低圧蒸気タービンに供給する低圧タービン蒸気供給配管と、
補助蒸気を発生する起動用ボイラと、
前記起動用ボイラと前記低圧タービン蒸気供給配管の前記低圧主蒸気加減弁の上流部との間を接続するとともに、起動時に補助蒸気を供給する起動時補助蒸気供給配管と、
前記起動時補助蒸気供給配管から前記低圧タービン蒸気供給配管に供給される蒸気量を調節する補助蒸気量調節弁と、
を備えた一軸型複合サイクル発電プラントの起動方法において、
前記ガスタービンが起動開始時点から燃焼ガスによる自立運転ができる回転数に到達する迄の間、前記補助蒸気量調節弁の弁開度を調節して前記起動用ボイラからの補助蒸気を、前記低圧タービン蒸気供給配管を経て前記低圧蒸気タービンに供給することにより当該低圧蒸気タービンに駆動力を発生させ、前記ガスタービン、高圧蒸気タービン、低圧蒸気タービンおよび発電機を一体的に昇速制御するようにしたことを特徴とする一軸型複合サイクル発電プラントの起動方法。 - 燃焼ガスにより駆動され、排気ガスを排出するガスタービンと、
前記ガスタービンからの排気ガスを熱源として、高圧蒸気を発生させる高圧ドラムおよび前記高圧蒸気よりも低い圧力の低圧蒸気を発生させる低圧ドラムを含む排熱回収ボイラと、
前記ガスタービンと同軸に配置されるとともに、前記高圧ドラムから送気され高圧蒸気加減弁を通過する高圧蒸気によって駆動される高圧蒸気タービンと、
前記高圧蒸気タービンと同軸に配置された低圧蒸気タービンと、
前記低圧蒸気タービン同軸に配置された発電機と、
低圧主蒸気加減弁を備えるとともに、前記低圧ドラムからの前記低圧蒸気を、前記低圧主蒸気加減弁を介して前記低圧蒸気タービンに供給する低圧タービン蒸気供給配管と、
補助蒸気を発生する起動用ボイラと、
前記起動用ボイラと前記低圧タービン蒸気供給配管の前記低圧主蒸気加減弁の上流部との間を接続するとともに、起動時に補助蒸気を供給する起動時補助蒸気供給配管と、
前記起動時補助蒸気供給配管から前記低圧タービン蒸気供給配管に供給される蒸気量を調節する補助蒸気量調節弁と、
前記ガスタービンが起動開始時点から燃焼ガスによる自立運転ができる回転数に到達する迄の間、前記補助蒸気量調節弁の弁開度を調節して前記起動用ボイラからの補助蒸気を、前記低圧タービン蒸気供給配管を経て前記低圧蒸気タービンに供給することにより当該低圧蒸気タービンに駆動力を発生させ、前記ガスタービン、高圧蒸気タービン、低圧蒸気タービンおよび発電機を一体的に昇速制御する制御装置と、
を備えることを特徴とする一軸型複合サイクル発電プラント。 - 前記補助蒸気量調節弁は、前記起動時補助蒸気供給配管の途中に設けられるとともに、
前記制御装置は、前記ガスタービンが起動開始時点から燃焼ガスによる自立運転ができる回転数に到達する迄の間、前記補助蒸気量調節弁の弁開度および前記低圧主蒸気加減弁の弁開度をそれぞれ調節して前記起動用ボイラからの補助蒸気を、前記低圧タービン蒸気供給配管を経て前記低圧蒸気タービンに供給することにより当該低圧蒸気タービンに駆動力を発生させ、前記ガスタービン、高圧蒸気タービン、低圧蒸気タービンおよび発電機を一体的に昇速制御するようにしたことを特徴とする請求項2記載の一軸型複合サイクル発電プラント。 - 前記低圧蒸気タービンからの排気蒸気を凝縮させる復水器と、
前記起動時補助蒸気供給配管と前記復水器とを接続するバイパス管をさらに備え、
前記補助蒸気量調節弁は当該バイパス配管の途中に設けられるとともに、
前記制御装置は、前記ガスタービンの昇速が開始される前に当該ガスタービンが自立運転できる回転数まで軸を昇速するために前記低圧蒸気タービンに必要な蒸気量を前記起動用ボイラに発生させ、かつ当該起動用ボイラが発生させた蒸気を前記バイパス管および補助蒸気量調節弁を介して復水器に流入させておき、昇速の過程で前記低圧主蒸気加減弁を介して前記低圧蒸気タービンに供給される蒸気量が前記回転数まで軸を昇速するのに必要な前記蒸気量と等しくなるように前記補助蒸気流量調節弁の流量制御を行うことを特徴とする請求項2記載の一軸型複合サイクル発電プラント。 - 前記起動時補助蒸気供給配管に接続され、蒸気を直接大気に放出させる起動蒸気大気放出管と、
前記起動蒸気大気放出管に設けられた補助蒸気量調節弁およびサイレンサとをさらに備え、
前記制御装置は、ガスタービンの昇速が開始される前に当該ガスタービンが自立運転できる回転数まで軸を昇速するために前記低圧蒸気タービンに必要な蒸気量を前記起動用ボイラに発生させ、かつ当該起動用ボイラが発生させた蒸気を前記大気放出管および補助蒸気量調節弁を介して大気に放出させておき、昇速の過程で前記低圧主蒸気加減弁を介して前記低圧蒸気タービンに供給される蒸気量が前記回転数まで軸を昇速するのに必要な前記蒸気量と等しくなるように前記補助蒸気量調節弁の流量制御を行うことを特徴とする請求項2記載の一軸型複合サイクル発電プラント。 - 前記排熱回収ボイラは、前記高圧蒸気よりも低く前記低圧蒸気よりも高い圧力の中圧蒸気を発生させる中圧ドラムおよび高温再熱蒸気を発生させる再熱器をさらに備えるとともに、前記高圧蒸気タービンからの排気蒸気を前記中圧蒸気と合流させて前記再熱器に供給する低温再熱配管と、前記高圧蒸気タービンおよび前記低圧蒸気タービンと同軸に配置され、前記再熱器からの高温再熱蒸気により駆動される中圧蒸気タービンと、をさらに備え、前記中圧蒸気タービン内で仕事をして圧力の低下した前記高温再熱蒸気が前記低圧蒸気と前記低圧主蒸気加減弁の上流側で前記低圧タービン蒸気供給配管に合流するよう構成されたことを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載の一軸型複合サイクル発電プラント。
- 前記低温再熱蒸気系統には、前記ガスタービンの高温部を冷却するための冷却蒸気系統が設けられることを特徴とする請求項6に記載の一軸型複合サイクル発電プラント。
- 前記ガスタービンの着火後、当該ガスタービンの燃料流量が保炎を保つ最低必要量の燃料流量から上昇を開始する時点よりも前に、前記低圧蒸気タービンに必要な補助蒸気量が確保できる弁開度に到達するように前記低圧主蒸気加減弁を開弁させることを特徴とする請求項2乃至7のいずれかに記載の一軸型複合サイクル発電プラント。
- 前記低圧蒸気タービンに必要な補助蒸気の流量は、前記ガスタービンの昇速に際し必要となる低圧蒸気タービンの駆動トルクのうち、最大の駆動トルクを発生させるために必要な流量であることを特徴とする請求項2乃至8のいずれかに記載の一軸型複合サイクル発電プラント。
- 起動時に前記ガスタービンが前記燃焼ガスによる自立運転ができる回転数までガスタービンを昇速させる際に、前記制御手段は、前記起動時補助蒸気供給配管から前記低圧タービン蒸気供給配管へ供給する前記補助蒸気の圧力を、予め定めた第1の圧力と当該第1の圧力より低い第2の圧力の少なくとも2つの圧力に切替える補助蒸気圧力切替制御手段を備えることを特徴とする請求項2乃至9のいずれかに記載の一軸型複合サイクル発電プラント。
- 前記第1の圧力は、前記ガスタービンの昇速に際し必要となる低圧蒸気タービンの最大駆動トルクを発生させるための補助蒸気の流量が前記低圧主蒸気加減弁に流入しても当該低圧主蒸気加減弁が全開しないような圧力とし、前記第2の圧力は、前記低圧蒸気と前記補助蒸気の両方が低圧主蒸気加減弁を介して低圧蒸気タービンに供給できる圧力としたことを特徴とする請求項10記載の一軸型複合サイクル発電プラント。
- 前記補助蒸気圧力切替制御手段は、前記ガスタービンの燃料パージ運転および着火操作を行うとき前記補助蒸気の圧力を前記第1の圧力に調整し、前記ガスタービンの回転数を当該ガスタービンの昇速のために前記低圧蒸気タービンに最大の駆動トルクが必要となる回転数より高く、かつ、前記ガスタービンが燃焼ガスによる自立運転ができる回転数より低い回転数のとき前記補助蒸気の圧力を前記第1の圧力から前記第2の圧力に切替えることを特徴とする請求項10または11記載の一軸型複合サイクル発電プラント。
- ガスタービンの着火を伴わず軸を所定の回転数に昇速する非着火昇速運転を選択するための切替手段を備えたことを特徴とする請求項3または4記載の一軸型複合サイクル発電プラント。
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