JP2010260979A - 自己修復性樹脂体、自己修復性構造体、自己修復性樹脂体の製造方法及び自己修復性樹脂体形成材料 - Google Patents
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Abstract
【課題】透明性及び耐擦り傷性が要求される製品に適用できる自己修復性樹脂体、これを有する自己修復性構造体、自己修復性樹脂体の製造方法及びこれに用いられる自己修復性樹脂体形成材料を提供する。
【解決手段】自己修復性樹脂体は、ダングリング鎖を有し、且つ架橋構造を有する非晶性ポリマーXと、動的粘弾性測定によるガラス転移点温度が室温以上である非晶性ポリマーYとを含む。
自己修復性構造体は、基材と、基材上に配設された自己修復性樹脂体とを有する。
【選択図】図1
【解決手段】自己修復性樹脂体は、ダングリング鎖を有し、且つ架橋構造を有する非晶性ポリマーXと、動的粘弾性測定によるガラス転移点温度が室温以上である非晶性ポリマーYとを含む。
自己修復性構造体は、基材と、基材上に配設された自己修復性樹脂体とを有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、自己修復性樹脂体、自己修復性構造体、自己修復性樹脂体の製造方法及び自己修復性樹脂体形成材料に関する。
更に詳細には、本発明は、ダングリング鎖を有し、且つ架橋構造を有する非晶性ポリマーと、動的粘弾性測定によるガラス転移温度が室温以上である非晶性ポリマーとを含む自己修復性樹脂体、自己修復性構造体、自己修復性樹脂体の製造方法及び自己修復性樹脂体の製造方法に用いられる自己修復性樹脂体形成材料に関する。
更に詳細には、本発明は、ダングリング鎖を有し、且つ架橋構造を有する非晶性ポリマーと、動的粘弾性測定によるガラス転移温度が室温以上である非晶性ポリマーとを含む自己修復性樹脂体、自己修復性構造体、自己修復性樹脂体の製造方法及び自己修復性樹脂体の製造方法に用いられる自己修復性樹脂体形成材料に関する。
傷が発生しても自然に治癒し元の状態に戻る自己修復材料は、その開発が強く望まれている。透明性が高い材料については、発生した傷により著しく透明性が低下し、その特徴である意匠や機能を損ねるため、その開発が特に強く望まれている。
従来、自己修復材料としては、特定のプラスチック材料に、化学反応剤を包含したマイクロカプセルや中空フィラーを混合し、傷の発生と同時にマイクロカプセルや中空フィラーが破壊して内部の化学反応剤がプラスチック材料中に広がる自己修復材料が提案されている(非特許文献1〜4参照。)。
また、従来、簡便かつ低コストに製造でき、優れた自己修復性を持つ結晶性自己修復材料として、高分子架橋構造に対して多数のダングリング鎖が結合した結晶性の高分子架橋体であって、結晶融点以上においては、高分子架橋構造に対するダングリング鎖の結合量と、高分子架橋構造の架橋点間分子量とが一定の特異的領域内に調整されることにより、材料形状の保持作用と自己修復作用とが両立する臨界点近傍のゲルの特性を示し、結晶融点以下で使用する結晶性自己修復材料が提案されている(特許文献1参照。)。
R.P.Wool,"Polymer Interface,structure and strength",Hanser,1995年,p.473
S.R.White,N.R.Sottos,P.H.Geubelle,J.S.Moore,M.R.Kessler,S.R.Sriram,E.N.Brown,S.Viswanathan,Nature,2001年,vol.409,pp.794−797
E.N.Brown,S.R.White,N.R.Sottos,S.white,J. Mater. Sci.,2004年,vol.39,pp.1703−1710
J.W.C.Pang,I.P.Bond,Composite Sci. Technol.,2005年,vol65,pp.1791−1799
しかしながら、上記非特許文献1〜非特許文献4に記載の自己修復材料にあっては、マイクロカプセルや中空フィラーに化学反応剤を包含させる必要があり、且つそれをプラスチック材料中に分散させなければならないため、透明性が必要となる製品に適用するためには、バインダー樹脂ないしはマトリックス樹脂とマイクロカプセルや中空フィラーとの屈折率を合わせる必要があり、技術的に困難である。
また、上記特許文献1に記載の結晶性自己修復材料にあっては、高分子架橋体中に高分子結晶が内在しているため、その結晶体の屈折率効果により、透明性を低下させてしまい、透明性が必要となる製品に適用することができないという問題点があった。
また、上記特許文献1に記載の結晶性自己修復材料にあっては、高分子架橋体中に高分子結晶が内在しているため、その結晶体の屈折率効果により、透明性を低下させてしまい、透明性が必要となる製品に適用することができないという問題点があった。
本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものである。
そして、その目的とするところは、透明性及び耐擦り傷性が要求される製品に適用できる自己修復性樹脂体、自己修復性構造体、自己修復性樹脂体の製造方法及び自己修復性樹脂体の製造方法に用いられる自己修復性樹脂体形成材料を提供することにある。
そして、その目的とするところは、透明性及び耐擦り傷性が要求される製品に適用できる自己修復性樹脂体、自己修復性構造体、自己修復性樹脂体の製造方法及び自己修復性樹脂体の製造方法に用いられる自己修復性樹脂体形成材料を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討を重ねた。
そして、その結果、ダングリング鎖を有し、且つ架橋構造を有する非晶性ポリマーXと、動的粘弾性測定によるガラス転移温度が室温以上である非晶性ポリマーYとを含む構成とすることにより、上記目的が達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
そして、その結果、ダングリング鎖を有し、且つ架橋構造を有する非晶性ポリマーXと、動的粘弾性測定によるガラス転移温度が室温以上である非晶性ポリマーYとを含む構成とすることにより、上記目的が達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の自己修復性樹脂体は、ダングリング鎖を有し、且つ架橋構造を有する非晶性ポリマーXと、動的粘弾性測定によるガラス転移温度が室温以上である非晶性ポリマーYとを含むことを特徴とする。
また、本発明の自己修復性構造体は、基材と、該基材上に配設された上記本発明の自己修復性樹脂体とを有することを特徴とする。
更に、本発明の自己修復性樹脂体の製造方法は、上記本発明の自己修復性樹脂体の製造方法であって、官能基Aを有する材料x1と、該官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2と、動的粘弾性測定によるガラス転移温度が室温以上である非晶性ポリマーYとを混合し、該官能基Aを有する材料x1と、該官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2とを反応させることを特徴とする。
更にまた、本発明の自己修復性樹脂体形成材料は、上記本発明の自己修復性樹脂体の製造方法に用いられるものであって、官能基Aを有する材料x1と、該官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2と、動的粘弾性測定によるガラス転移温度が室温以上である非晶性ポリマーYとを含むことを特徴とする。
本発明によれば、ダングリング鎖を有し、且つ架橋構造を有する非晶性ポリマーXと、動的粘弾性測定によるガラス転移温度が室温以上である非晶性ポリマーYとを含む構成としたため、透明性及び耐擦り傷性が要求される製品に適用できる自己修復性樹脂体、自己修復性構造体、自己修復性樹脂体の製造方法及び自己修復性樹脂体の製造方法に用いられる自己修復性樹脂体形成材料を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る自己修復性樹脂体、自己修復性構造体、自己修復性樹脂体の製造方法及び自己修復性樹脂体の製造方法に用いられる自己修復性樹脂体形成材料について詳細に説明する。なお、本発明において、室温とは、23℃を意味する。
まず、本発明の一実施形態に係る自己修復性樹脂体について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る自己修復性樹脂体の模式的な説明図である。同図に示すように、本実施形態の自己修復性樹脂体(1)は、多数のダングリング鎖(2a)を有し、且つ架橋構造を有する非晶性ポリマーX(2)と、動的粘弾性測定によるガラス転移温度が室温以上である非晶性ポリマーY(4)とを含むものである。
また、同図に示すように、自己修復性樹脂体(1)においては、非晶性ポリマーX(2)と非晶性ポリマーY(4)とが相溶して存在している。
このような自己修復性樹脂体は、例えば自己修復性塗膜として好適に用いられる。
図1は、本発明の一実施形態に係る自己修復性樹脂体の模式的な説明図である。同図に示すように、本実施形態の自己修復性樹脂体(1)は、多数のダングリング鎖(2a)を有し、且つ架橋構造を有する非晶性ポリマーX(2)と、動的粘弾性測定によるガラス転移温度が室温以上である非晶性ポリマーY(4)とを含むものである。
また、同図に示すように、自己修復性樹脂体(1)においては、非晶性ポリマーX(2)と非晶性ポリマーY(4)とが相溶して存在している。
このような自己修復性樹脂体は、例えば自己修復性塗膜として好適に用いられる。
非晶性ポリマーXとしては、例えば、官能基Aを有する材料x1と、その官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2との反応生成物を適用することが望ましい。
このような構成とすることにより、非晶性ポリマーYが非晶性ポリマーXに均一に相溶した状態で存在し易くなる。
このような構成とすることにより、非晶性ポリマーYが非晶性ポリマーXに均一に相溶した状態で存在し易くなる。
官能基Aを有する材料x1としては、例えば、イソシアネート樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂などの硬化剤を挙げることができる。これらは1種を単独で又は2種以上を混合して適用することができる。
なお、官能基Aを有する材料x1自体も、非晶性であることが望ましい。
なお、官能基Aを有する材料x1自体も、非晶性であることが望ましい。
また、官能基Aを有する材料x1は、架橋構造を形成する官能基Aを1分子中に3個以上有しているものであることが望ましい。
このような官能基Aの種類については、特に限定されるものではないが、イソシアネート基、ブロックイソシアネート基、エポキシ基、アルコキシ基、カルボジイミド基、ヒドラジド基などを好適例として挙げることができる。
このような官能基Aの種類については、特に限定されるものではないが、イソシアネート基、ブロックイソシアネート基、エポキシ基、アルコキシ基、カルボジイミド基、ヒドラジド基などを好適例として挙げることができる。
官能基Aとしてイソシアネート基を1分子中に3個以上有するイソシアネート樹脂の硬化剤としては、例えば2,4−及び2,6−トリレンジイソシアネート、m−及びp−フェニレンジイソシアネート、1−クロロフェニレン−2,4−ジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、メチレンビスフェニレン−4,4’−ジイソシアネート、m−及びp−キシレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、4,4’−メチレンビスシクロへキシルジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート等のジイソシアネートの3量体、1,6,11−ウンデカントリイソシアネート、リジンエステルトリイソシアネート、4−イソシアネートメチル−1,8−オクタメチルジイソシアネート等のトリイソシアネート類若しくはポリフェニルメタンポリイソシアネート等の多官能イソシアネート類が挙げられる。これらは1種を単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
また、官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2は、架橋構造を形成する官能基Bを1分子中に2個以上有しているものであることが望ましい。
このような官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2としては、特に限定されるものではないが、官能基Bを1分子中に2個以上有している樹脂を挙げることができる。
このような官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2としては、特に限定されるものではないが、官能基Bを1分子中に2個以上有している樹脂を挙げることができる。
このような樹脂を構成する樹脂種については、特に限定されるものではなく、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ウレタン樹脂などを好適例として挙げることができる。
官能基Bとして水酸基を1分子中に2個以上有する樹脂を構成する樹脂種としては、具体的には、ポリビニルアルコール、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリアミン、ポリエステル樹脂、ポリスチレンやアクリロニトリル−スチレン共重合樹脂などのポリスチレン系樹脂、ポリメチルメタクリレートや(メタ)アクリル酸エステル共重合体、アクリロニトリル−メチルアクリレート共重合体などのアクリル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂などを好適例として挙げることができる。
また、このような官能基Bの種類については、官能基Aと反応して結合することができれば特に限定されるものではなく、水酸基、カルボン酸基、無水カルボン酸基、アミノ基などを好適例として挙げることができる。
なお、官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2自体も、非晶性であることが望ましい。
なお、官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2自体も、非晶性であることが望ましい。
官能基Aを有する材料x1と官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2との反応生成物としては、効率的に官能基Aと官能基Bとが反応することが望ましい。
従って、官能基Aを有する材料x1として、イソシアネート基を有するイソシアネート樹脂の硬化剤を、官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2として水酸基を1分子中に2個以上有する非晶性ポリオールを適用することが望ましい。
従って、官能基Aを有する材料x1として、イソシアネート基を有するイソシアネート樹脂の硬化剤を、官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2として水酸基を1分子中に2個以上有する非晶性ポリオールを適用することが望ましい。
更に、このような非晶性ポリオールとしては、フタル酸と1分子中に2個以上の水酸基を有する多価アルコールとからなる非晶性ポリエステルポリオールを好適例として挙げることができる。
非晶性ポリマーXは、例えば官能基Aを有する材料x1と該官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2とを、官能基Bに対する官能基Aの割合がモル比で0.5〜1.0となるように混合して得られた反応生成物であることが好ましく、0.5〜0.7となるように混合して得られた反応生成物であることがより好ましい。
なお、官能基A及び官能基Bの具体例としては、それぞれイソシアネート基及び水酸基を挙げることができる。
なお、官能基A及び官能基Bの具体例としては、それぞれイソシアネート基及び水酸基を挙げることができる。
一方、非晶性ポリマーYとしては、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネート、セルローストリアセテートなどを好適例として挙げることができる。これらは1種を単独で又は2種以上を混合して適用することができる。
しかしながら、これらに限定されるものではない。すなわち、非晶性ポリマーYは、動的粘弾性測定によるガラス転移温度が室温以上であり、非晶性を有するものであれば、例えばポリメチルメタクリレート、ポリエチレンテレフタレート−イソフタレート共重合体、ポリ乳酸などを適用することもできる。
また、非晶性ポリマーYの動的粘弾性測定によるガラス転移温度は100℃以上であることがより好ましい。
しかしながら、これらに限定されるものではない。すなわち、非晶性ポリマーYは、動的粘弾性測定によるガラス転移温度が室温以上であり、非晶性を有するものであれば、例えばポリメチルメタクリレート、ポリエチレンテレフタレート−イソフタレート共重合体、ポリ乳酸などを適用することもできる。
また、非晶性ポリマーYの動的粘弾性測定によるガラス転移温度は100℃以上であることがより好ましい。
更に、官能基Aを有する材料x1、官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2及び非晶性ポリマーYの合計含有量に対する非晶性ポリマーYの含有量の割合は1〜45質量%であることが好ましい。
上記非晶性ポリマーYの含有量が上記範囲内であると、非晶性ポリマーXの架橋反応を阻害することなく、良好な自己修復性を発現する樹脂体を得ることができる。
上記非晶性ポリマーYの含有量が上記範囲内であると、非晶性ポリマーXの架橋反応を阻害することなく、良好な自己修復性を発現する樹脂体を得ることができる。
次に、本発明の一実施形態に係る自己修復性樹脂体の製造方法について詳細に説明する。
本実施形態の自己修復性樹脂体の製造方法は、上記本発明の一実施形態に係る自己修復性樹脂体の製造方法であって、官能基Aを有する材料x1と、官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2と、動的粘弾性測定によるガラス転移温度が室温以上である非晶性ポリマーYとを混合し、官能基Aを有する材料x1と、官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2とを反応させる製造方法である。
このような製造方法により、所望の自己修復性樹脂体を得ることができる。また、得られる自己修復性樹脂体においては、非晶性ポリマーYが非晶性ポリマーX中に均一に相溶した状態で存在することになる。
本実施形態の自己修復性樹脂体の製造方法は、上記本発明の一実施形態に係る自己修復性樹脂体の製造方法であって、官能基Aを有する材料x1と、官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2と、動的粘弾性測定によるガラス転移温度が室温以上である非晶性ポリマーYとを混合し、官能基Aを有する材料x1と、官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2とを反応させる製造方法である。
このような製造方法により、所望の自己修復性樹脂体を得ることができる。また、得られる自己修復性樹脂体においては、非晶性ポリマーYが非晶性ポリマーX中に均一に相溶した状態で存在することになる。
また、本実施形態の自己修復性樹脂体の製造方法においては、官能基Aを有する材料x1と、官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2と、動的粘弾性測定によるガラス転移温度が室温以上である非晶性ポリマーYとを、官能基Aを有する材料x1と官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2とが、官能基Bに対する官能基Aの割合がモル比で0.5〜1.0となるように混合し、官能基Aを有する材料x1と、官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2とを反応させる製造方法とすることが望ましい。
このような製造方法により、所望の自己修復性樹脂体を生産性よく得ることができる。また、得られる自己修復性樹脂体においては、非晶性ポリマーYが非晶性ポリマーX中に均一に相溶した状態で存在することになる。
このような製造方法により、所望の自己修復性樹脂体を生産性よく得ることができる。また、得られる自己修復性樹脂体においては、非晶性ポリマーYが非晶性ポリマーX中に均一に相溶した状態で存在することになる。
更に、本実施形態の自己修復性樹脂体の製造方法においては、官能基Aを有する材料x1と、官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2と、動的粘弾性測定によるガラス転移温度が室温以上である非晶性ポリマーYとを、官能基Aを有する材料x1と官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2とが、官能基Bに対する官能基Aの割合がモル比で0.5〜1.0となるように、且つ官能基Aを有する材料x1、官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2及び非晶性ポリマーYの合計含有量に対する非晶性ポリマーYの含有量の割合が1〜45質量%となるように、混合し、官能基Aを有する材料x1と、官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2とを反応させる製造方法とすることが望ましい。
このような製造方法により、所望の自己修復性樹脂体を生産性よく得ることができる。また、得られる自己修復性樹脂体においては、非晶性ポリマーYが非晶性ポリマーX中に均一に相溶した状態で存在することになる。更に、非晶性ポリマーXの架橋反応を阻害することなく、良好な自己修復性を発現する樹脂体を得ることができる。
このような製造方法により、所望の自己修復性樹脂体を生産性よく得ることができる。また、得られる自己修復性樹脂体においては、非晶性ポリマーYが非晶性ポリマーX中に均一に相溶した状態で存在することになる。更に、非晶性ポリマーXの架橋反応を阻害することなく、良好な自己修復性を発現する樹脂体を得ることができる。
更にまた、本実施形態の自己修復性樹脂体の製造方法においては、官能基Aを有する材料x1と、官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2とを反応させる場合の条件は、各官能基の種類に応じて適宜調整することができる。例えば、100℃で、3時間硬化させればよい。また、硬化反応に際しては反応を促進させる触媒を添加してもよい。
なお、本実施形態の自己修復性樹脂体の製造方法において、官能基Aを有する材料x1、官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2及び動的粘弾性測定によるガラス転移温度が室温以上である非晶性ポリマーYについては、本発明の一実施形態に係る自己修復性樹脂体の説明において述べたので、その説明は省略する。
次に、本発明の一実施形態に係る自己修復性樹脂体形成材料について詳細に説明する。
本実施形態の自己修復性樹脂体形成材料は、上記本発明の一実施形態に係る自己修復性樹脂体の製造方法に用いられる自己修復性樹脂体形成材料であって、官能基Aを有する材料x1と、官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2と、動的粘弾性測定によるガラス転移温度が室温以上である非晶性ポリマーYとを含むものである。
このような自己修復性樹脂体形成材料は、上述した自己修復性樹脂体の製造方法に用いられ、所望の自己修復性樹脂体を得ることができる。
また、このような自己修復性樹脂体形成材料は、例えば自己修復性塗料として好適に用いられる。
本実施形態の自己修復性樹脂体形成材料は、上記本発明の一実施形態に係る自己修復性樹脂体の製造方法に用いられる自己修復性樹脂体形成材料であって、官能基Aを有する材料x1と、官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2と、動的粘弾性測定によるガラス転移温度が室温以上である非晶性ポリマーYとを含むものである。
このような自己修復性樹脂体形成材料は、上述した自己修復性樹脂体の製造方法に用いられ、所望の自己修復性樹脂体を得ることができる。
また、このような自己修復性樹脂体形成材料は、例えば自己修復性塗料として好適に用いられる。
また、本実施形態の自己修復性樹脂体形成材料においては、官能基Aを有する材料x1と官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2とが、官能基Bに対する官能基Aの割合がモル比で0.5〜1.0となるように配合されていることが望ましい。
このような自己修復性樹脂体形成材料は、所望の自己修復性樹脂体を生産性よく得ることができるからである。また、自己修復性樹脂体形成材料が十分に混合されて均一であることによって、得られる自己修復性樹脂体においても、非晶性ポリマーYが非晶性ポリマーX中に均一に相溶した状態で存在することになる。
このような自己修復性樹脂体形成材料は、所望の自己修復性樹脂体を生産性よく得ることができるからである。また、自己修復性樹脂体形成材料が十分に混合されて均一であることによって、得られる自己修復性樹脂体においても、非晶性ポリマーYが非晶性ポリマーX中に均一に相溶した状態で存在することになる。
更に、本実施形態の自己修復性樹脂体形成材料においては、官能基Aを有する材料x1と官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2とが、官能基Bに対する官能基Aの割合がモル比で0.5〜1.0となるように、且つ官能基Aを有する材料x1、官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2及び非晶性ポリマーYの合計含有量に対する非晶性ポリマーYの含有量の割合が1〜45質量%となるように配合されていることが望ましい。
このような自己修復性樹脂体形成材料は、所望の自己修復性樹脂体を生産性よく得ることができるからである。また、自己修復性樹脂体形成材料が十分に混合されて均一であることによって、得られる自己修復性樹脂体においても、非晶性ポリマーYが非晶性ポリマーX中に均一に相溶した状態で存在することになる。更に、非晶性ポリマーXの架橋反応を阻害することなく、良好な自己修復性を発現する樹脂体を得ることができる。
このような自己修復性樹脂体形成材料は、所望の自己修復性樹脂体を生産性よく得ることができるからである。また、自己修復性樹脂体形成材料が十分に混合されて均一であることによって、得られる自己修復性樹脂体においても、非晶性ポリマーYが非晶性ポリマーX中に均一に相溶した状態で存在することになる。更に、非晶性ポリマーXの架橋反応を阻害することなく、良好な自己修復性を発現する樹脂体を得ることができる。
なお、本実施形態の自己修復性樹脂体形成材料において、官能基Aを有する材料x1、官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2及び動的粘弾性測定によるガラス転移温度が室温以上である非晶性ポリマーYについては、本発明の一実施形態に係る自己修復性樹脂体の説明において述べたので、その説明は省略する。
次に、本発明の一実施形態に係る自己修復性構造体について詳細に説明する。
本実施形態の自己修復性構造体は、基材と、該基材上に配設された上記本発明の一実施形態に係る自己修復性樹脂体とを有するものである。
このような自己修復性構造体は、自己修復性樹脂体が透明性を有しているため、下地となる基材に不透明なものを適用することによって、下地が透けて見えるような構造体にすることができる。また、傷を自己修復することができ、下地の意匠を長期間維持することができる。
このような自己修復性構造体としては、例えば自己修復性塗膜を有する塗装体を挙げることができるが、これに限定されるものではない。すなわち、フィルム状の自己修復性樹脂体を基材に貼り付けたものなどを挙げることもできる。
本実施形態の自己修復性構造体は、基材と、該基材上に配設された上記本発明の一実施形態に係る自己修復性樹脂体とを有するものである。
このような自己修復性構造体は、自己修復性樹脂体が透明性を有しているため、下地となる基材に不透明なものを適用することによって、下地が透けて見えるような構造体にすることができる。また、傷を自己修復することができ、下地の意匠を長期間維持することができる。
このような自己修復性構造体としては、例えば自己修復性塗膜を有する塗装体を挙げることができるが、これに限定されるものではない。すなわち、フィルム状の自己修復性樹脂体を基材に貼り付けたものなどを挙げることもできる。
以下、本発明を実施例、比較例及び参考例により更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
<自己修復性塗料の調製>
フタル酸系非晶性ポリエステルジオール(日本ポリウレタン工業株式会社製、商品名「ニッポラン 5711」)を真空乾燥してポリエステル樹脂を得、次いで、得られたポリエステル樹脂を酢酸ブチルに溶解して、ポリエステル樹脂溶液を作製した。
また、セルロース樹脂としてのセルロースアセテートブチレート(イーストマン ケミカル社製、商品名「CAB551−0.2」)を酢酸ブチルに溶解して、セルロース樹脂溶液を作製した。
次に、得られたポリエステル樹脂溶液とセルロース樹脂溶液とを混合し、更に、ポリイソシアネート(日本ポリウレタン工業株式会社製、商品名「コロネート HX」)を添加して混合物を得た。
なお、ポリエステル樹脂とポリイソシアネートとの混合比は、モル比で[NCO]/[OH]が0.5となるように混合した。
また、セルロース樹脂は、ポリエステル樹脂、ポリイソシアネート及びセルロース樹脂の合計含有量に対して30質量%となるように混合した。
しかる後、得られた混合物を撹拌しながら、ポリエステル樹脂及びポリイソシアネートの合計100質量部に対して3質量部の割合でジブチル錫ラウレート(Aldrich社製)を添加して、本例の自己修復性塗料を得た。
<自己修復性塗料の調製>
フタル酸系非晶性ポリエステルジオール(日本ポリウレタン工業株式会社製、商品名「ニッポラン 5711」)を真空乾燥してポリエステル樹脂を得、次いで、得られたポリエステル樹脂を酢酸ブチルに溶解して、ポリエステル樹脂溶液を作製した。
また、セルロース樹脂としてのセルロースアセテートブチレート(イーストマン ケミカル社製、商品名「CAB551−0.2」)を酢酸ブチルに溶解して、セルロース樹脂溶液を作製した。
次に、得られたポリエステル樹脂溶液とセルロース樹脂溶液とを混合し、更に、ポリイソシアネート(日本ポリウレタン工業株式会社製、商品名「コロネート HX」)を添加して混合物を得た。
なお、ポリエステル樹脂とポリイソシアネートとの混合比は、モル比で[NCO]/[OH]が0.5となるように混合した。
また、セルロース樹脂は、ポリエステル樹脂、ポリイソシアネート及びセルロース樹脂の合計含有量に対して30質量%となるように混合した。
しかる後、得られた混合物を撹拌しながら、ポリエステル樹脂及びポリイソシアネートの合計100質量部に対して3質量部の割合でジブチル錫ラウレート(Aldrich社製)を添加して、本例の自己修復性塗料を得た。
<自己修復性構造体の製造>
リン酸亜鉛処理した厚み0.8mm、70mm×150mmのダル鋼板に、カチオン電着塗料(日本ペイント株式会社製、商品名「パワートップU600M」)を、乾燥膜厚が20μmとなるように電着塗装して、160℃で30分間焼き付けた。
次に、下塗り塗料(日本油脂株式会社製、グレー、商品名「ハイエピコNo.500」)を30μm塗装して、140℃で30分間焼き付けた。
更に、アクリル・メラミン硬化型塗料(日本油脂株式会社製、黒塗色、商品名「ベルコートNo.6010」)を15μm塗装して、140℃で30分間焼き付けた。
しかる後、本例の自己修復性塗料を50μm塗装して、100℃で約3時間焼き付けて、本例の自己修復性構造体を得た。
リン酸亜鉛処理した厚み0.8mm、70mm×150mmのダル鋼板に、カチオン電着塗料(日本ペイント株式会社製、商品名「パワートップU600M」)を、乾燥膜厚が20μmとなるように電着塗装して、160℃で30分間焼き付けた。
次に、下塗り塗料(日本油脂株式会社製、グレー、商品名「ハイエピコNo.500」)を30μm塗装して、140℃で30分間焼き付けた。
更に、アクリル・メラミン硬化型塗料(日本油脂株式会社製、黒塗色、商品名「ベルコートNo.6010」)を15μm塗装して、140℃で30分間焼き付けた。
しかる後、本例の自己修復性塗料を50μm塗装して、100℃で約3時間焼き付けて、本例の自己修復性構造体を得た。
(実施例2)
実施例1の自己修復性塗料の調製において、ポリエステル樹脂とポリイソシアネートとの混合比を、モル比で[NCO]/[OH]が0.7となるように混合したこと以外は、実施例1の自己修復性塗料の調製と同様の操作を繰り返して、本例の自己修復性塗料を得た。
また、実施例1の自己修復性構造体の製造において、本例の自己修復性塗料を用いたこと以外は、実施例1の自己修復性構造体の製造と同様の操作を繰り返して、本例の自己修復性構造体を得た。
実施例1の自己修復性塗料の調製において、ポリエステル樹脂とポリイソシアネートとの混合比を、モル比で[NCO]/[OH]が0.7となるように混合したこと以外は、実施例1の自己修復性塗料の調製と同様の操作を繰り返して、本例の自己修復性塗料を得た。
また、実施例1の自己修復性構造体の製造において、本例の自己修復性塗料を用いたこと以外は、実施例1の自己修復性構造体の製造と同様の操作を繰り返して、本例の自己修復性構造体を得た。
(実施例3)
実施例1の自己修復性塗料の調製において、ポリエステル樹脂とポリイソシアネートとの混合比を、モル比で[NCO]/[OH]が1.0となるように混合したこと以外は、実施例1の自己修復性塗料の調製と同様の操作を繰り返して、本例の自己修復性塗料を得た。
また、実施例1の自己修復性構造体の製造において、本例の自己修復性塗料を用いたこと以外は、実施例1の自己修復性構造体の製造と同様の操作を繰り返して、本例の自己修復性構造体を得た。
実施例1の自己修復性塗料の調製において、ポリエステル樹脂とポリイソシアネートとの混合比を、モル比で[NCO]/[OH]が1.0となるように混合したこと以外は、実施例1の自己修復性塗料の調製と同様の操作を繰り返して、本例の自己修復性塗料を得た。
また、実施例1の自己修復性構造体の製造において、本例の自己修復性塗料を用いたこと以外は、実施例1の自己修復性構造体の製造と同様の操作を繰り返して、本例の自己修復性構造体を得た。
(実施例4)
実施例1の自己修復性塗料の調製において、セルロース樹脂としてセルロースアセテートプロピオネート(イーストマン ケミカル社製、商品名「CAP482−20」)を用いたこと以外は、実施例1の自己修復性塗料の調製と同様の操作を繰り返して、本例の自己修復性塗料を得た。
また、実施例1の自己修復性構造体の製造において、本例の自己修復性塗料を用いたこと以外は、実施例1の自己修復性構造体の製造と同様の操作を繰り返して、本例の自己修復性構造体を得た。
実施例1の自己修復性塗料の調製において、セルロース樹脂としてセルロースアセテートプロピオネート(イーストマン ケミカル社製、商品名「CAP482−20」)を用いたこと以外は、実施例1の自己修復性塗料の調製と同様の操作を繰り返して、本例の自己修復性塗料を得た。
また、実施例1の自己修復性構造体の製造において、本例の自己修復性塗料を用いたこと以外は、実施例1の自己修復性構造体の製造と同様の操作を繰り返して、本例の自己修復性構造体を得た。
(実施例5)
実施例1の自己修復性塗料の調製において、ポリエステル樹脂とポリイソシアネートとの混合比を、モル比で[NCO]/[OH]が0.7となるように混合し、セルロース樹脂としてセルロースアセテートプロピオネート(イーストマン ケミカル社製、商品名「CAP482−20」)を用いたこと以外は、実施例1の自己修復性塗料の調製と同様の操作を繰り返して、本例の自己修復性塗料を得た。
また、実施例1の自己修復性構造体の製造において、本例の自己修復性塗料を用いたこと以外は、実施例1の自己修復性構造体の製造と同様の操作を繰り返して、本例の自己修復性構造体を得た。
実施例1の自己修復性塗料の調製において、ポリエステル樹脂とポリイソシアネートとの混合比を、モル比で[NCO]/[OH]が0.7となるように混合し、セルロース樹脂としてセルロースアセテートプロピオネート(イーストマン ケミカル社製、商品名「CAP482−20」)を用いたこと以外は、実施例1の自己修復性塗料の調製と同様の操作を繰り返して、本例の自己修復性塗料を得た。
また、実施例1の自己修復性構造体の製造において、本例の自己修復性塗料を用いたこと以外は、実施例1の自己修復性構造体の製造と同様の操作を繰り返して、本例の自己修復性構造体を得た。
(比較例1)
実施例1の自己修復性塗料の調製において、結晶性ポリエステルジオール(日本ポリウレタン工業株式会社製、商品名「ニッポラン 4040」)を真空乾燥して得られたポリエステル樹脂を用い、セルロース樹脂を用いなかったこと以外は、実施例1の自己修復性塗料の調製と同様の操作を繰り返して、本例の自己修復性塗料を得た。
また、実施例1の自己修復性構造体の製造において、本例の自己修復性塗料を用いたこと以外は、実施例1の自己修復性構造体の製造と同様の操作を繰り返して、本例の自己修復性構造体を得た。
実施例1の自己修復性塗料の調製において、結晶性ポリエステルジオール(日本ポリウレタン工業株式会社製、商品名「ニッポラン 4040」)を真空乾燥して得られたポリエステル樹脂を用い、セルロース樹脂を用いなかったこと以外は、実施例1の自己修復性塗料の調製と同様の操作を繰り返して、本例の自己修復性塗料を得た。
また、実施例1の自己修復性構造体の製造において、本例の自己修復性塗料を用いたこと以外は、実施例1の自己修復性構造体の製造と同様の操作を繰り返して、本例の自己修復性構造体を得た。
(比較例2)
実施例1の自己修復性塗料の調製において、結晶性ポリエステルジオール(日本ポリウレタン工業株式会社製、商品名「ニッポラン 4040」)を真空乾燥して得られたポリエステル樹脂を用い、ポリエステル樹脂とポリイソシアネートとの混合比を、モル比で[NCO]/[OH]が0.7となるように混合し、セルロース樹脂を用いなかったこと以外は、実施例1の自己修復性塗料の調製と同様の操作を繰り返して、本例の自己修復性塗料を得た。
また、実施例1の自己修復性構造体の製造において、本例の自己修復性塗料を用いたこと以外は、実施例1の自己修復性構造体の製造と同様の操作を繰り返して、本例の自己修復性構造体を得た。
実施例1の自己修復性塗料の調製において、結晶性ポリエステルジオール(日本ポリウレタン工業株式会社製、商品名「ニッポラン 4040」)を真空乾燥して得られたポリエステル樹脂を用い、ポリエステル樹脂とポリイソシアネートとの混合比を、モル比で[NCO]/[OH]が0.7となるように混合し、セルロース樹脂を用いなかったこと以外は、実施例1の自己修復性塗料の調製と同様の操作を繰り返して、本例の自己修復性塗料を得た。
また、実施例1の自己修復性構造体の製造において、本例の自己修復性塗料を用いたこと以外は、実施例1の自己修復性構造体の製造と同様の操作を繰り返して、本例の自己修復性構造体を得た。
(比較例3)
実施例1の自己修復性塗料の調製において、結晶性ポリエステルジオール(日本ポリウレタン工業株式会社製、商品名「ニッポラン 4040」)を真空乾燥して得られたポリエステル樹脂を用い、ポリエステル樹脂とポリイソシアネートとの混合比を、モル比で[NCO]/[OH]が1.0となるように混合し、セルロース樹脂を用いなかったこと以外は、実施例1の自己修復性塗料の調製と同様の操作を繰り返して、本例の自己修復性塗料を得た。
また、実施例1の自己修復性構造体の製造において、本例の自己修復性塗料を用いたこと以外は、実施例1の自己修復性構造体の製造と同様の操作を繰り返して、本例の自己修復性構造体を得た。
実施例1の自己修復性塗料の調製において、結晶性ポリエステルジオール(日本ポリウレタン工業株式会社製、商品名「ニッポラン 4040」)を真空乾燥して得られたポリエステル樹脂を用い、ポリエステル樹脂とポリイソシアネートとの混合比を、モル比で[NCO]/[OH]が1.0となるように混合し、セルロース樹脂を用いなかったこと以外は、実施例1の自己修復性塗料の調製と同様の操作を繰り返して、本例の自己修復性塗料を得た。
また、実施例1の自己修復性構造体の製造において、本例の自己修復性塗料を用いたこと以外は、実施例1の自己修復性構造体の製造と同様の操作を繰り返して、本例の自己修復性構造体を得た。
(参考例1)
実施例1の自己修復性塗料の調製において、ポリエステル樹脂とポリイソシアネートとの混合比を、モル比で[NCO]/[OH]が1.2となるように混合したこと以外は、実施例1の自己修復性塗料の調製と同様の操作を繰り返して、本例の自己修復性塗料を得た。
また、実施例1の自己修復性構造体の製造において、本例の自己修復性塗料を用いたこと以外は、実施例1の自己修復性構造体の製造と同様の操作を繰り返して、本例の自己修復性構造体を得た。
実施例1の自己修復性塗料の調製において、ポリエステル樹脂とポリイソシアネートとの混合比を、モル比で[NCO]/[OH]が1.2となるように混合したこと以外は、実施例1の自己修復性塗料の調製と同様の操作を繰り返して、本例の自己修復性塗料を得た。
また、実施例1の自己修復性構造体の製造において、本例の自己修復性塗料を用いたこと以外は、実施例1の自己修復性構造体の製造と同様の操作を繰り返して、本例の自己修復性構造体を得た。
(参考例2)
実施例1の自己修復性塗料の調製において、ポリエステル樹脂とポリイソシアネートとの混合比を、モル比で[NCO]/[OH]が0.4となるように混合したこと以外は、実施例1の自己修復性塗料の調製と同様の操作を繰り返して、本例の自己修復性塗料を得た。
また、実施例1の自己修復性構造体の製造において、本例の自己修復性塗料を用いたこと以外は、実施例1の自己修復性構造体の製造と同様の操作を繰り返して、本例の自己修復性構造体を得た。
上記各例の仕様の一部を表1に示す。
実施例1の自己修復性塗料の調製において、ポリエステル樹脂とポリイソシアネートとの混合比を、モル比で[NCO]/[OH]が0.4となるように混合したこと以外は、実施例1の自己修復性塗料の調製と同様の操作を繰り返して、本例の自己修復性塗料を得た。
また、実施例1の自己修復性構造体の製造において、本例の自己修復性塗料を用いたこと以外は、実施例1の自己修復性構造体の製造と同様の操作を繰り返して、本例の自己修復性構造体を得た。
上記各例の仕様の一部を表1に示す。
上記各例の自己修復性構造体について、以下の評価を行った。
(1)自己修復性
デザインナイフでフィルムサンプルに傷を付け、その後、80℃加熱下の修復挙動を実体顕微鏡で観察した。得られた結果を表1に併記する。なお、表1中の自己修復性において、「○」は傷が修復し、傷が確認できなかったこと、「×」は傷が修復せず、傷が残存したことを示す。
デザインナイフでフィルムサンプルに傷を付け、その後、80℃加熱下の修復挙動を実体顕微鏡で観察した。得られた結果を表1に併記する。なお、表1中の自己修復性において、「○」は傷が修復し、傷が確認できなかったこと、「×」は傷が修復せず、傷が残存したことを示す。
(2)透明性
フィルムサンプルを目視で観察し、下地の見え方を評価した。得られた結果を表1に併記する。なお、表1中の透明性において、「○」は下地が透けて見えたこと、「×」は自己修復性塗膜が白濁し、下地が透けて見えなかったことを示す。
フィルムサンプルを目視で観察し、下地の見え方を評価した。得られた結果を表1に併記する。なお、表1中の透明性において、「○」は下地が透けて見えたこと、「×」は自己修復性塗膜が白濁し、下地が透けて見えなかったことを示す。
(3)ガラス転移温度
強制振動型動的粘弾性測定装置(エスアイアイ・ナノテクノロジー社製、EXTRA DMS6100)を用いて、損失正接(tanδ)を求め、tanδが最大を示した温度を、自己修復性塗膜のガラス転移温度とした。得られた結果を表1に併記する。
強制振動型動的粘弾性測定装置(エスアイアイ・ナノテクノロジー社製、EXTRA DMS6100)を用いて、損失正接(tanδ)を求め、tanδが最大を示した温度を、自己修復性塗膜のガラス転移温度とした。得られた結果を表1に併記する。
表1より、本発明の範囲に属する実施例1〜5の自己修復性構造体は、自己修復性樹脂体(膜)が透明性及び自己修復性を有し、透明性及び耐擦り傷性が要求される製品に適用できることが分かる。一方、本発明外の比較例1〜3の自己修復性構造体は、自己修復性樹脂体(膜)が自己修復性及び透明性のいずれか一方又は双方を有しておらず、透明性及び耐擦り傷性が要求される製品に適用できないことが分かる。
また、本発明の範囲に属する実施例1〜5の自己修復性構造体(膜)は、ガラス転移温度が室温以上であり、形状を維持することができることが分かる。
また、本発明の範囲に属する実施例1〜5の自己修復性構造体(膜)は、ガラス転移温度が室温以上であり、形状を維持することができることが分かる。
また、参考例1に示すように、実施例1で用いた官能基Aを有する材料x1としてのポリイソシアネートと、官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2としてのフタル酸系非晶性ポリエステルジオールと、動的粘弾性測定によるガラス転移温度が室温以上である非晶性ポリマーYとしてのセルロースアセテートブチレートとを用いた場合であっても、イソシアネート基/水酸基のモル比を1.2とした結果、自己修復性が十分なものとはならなかった。これは、所望の自己修復性を発揮し得るだけのダングリング鎖が形成されなかったためと考えられる。
更に、参考例2に示すように、実施例1で用いた官能基Aを有する材料x1としてのポリイソシアネートと、官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2としてのフタル酸系非晶性ポリエステルジオールと、動的粘弾性測定によるガラス転移温度が室温以上である非晶性ポリマーYとしてのセルロースアセテートブチレートとを用いた場合であっても、イソシアネート基/水酸基のモル比を0.4とした結果、膜の形成ができなかった。これは、膜の形成に必要なダングリング鎖を有し、且つ架橋構造を有する非晶性ポリマーXが十分に生成されなかったためと考えられる。
なお、実施例1で用いた官能基Aを有する材料x1や官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2の種類、動的粘弾性測定によるガラス転移温度が室温以上である非晶性ポリマーYの含有量の割合を調整することによって、所望の自己修復性構造体が得られると考えられる。
更に、参考例2に示すように、実施例1で用いた官能基Aを有する材料x1としてのポリイソシアネートと、官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2としてのフタル酸系非晶性ポリエステルジオールと、動的粘弾性測定によるガラス転移温度が室温以上である非晶性ポリマーYとしてのセルロースアセテートブチレートとを用いた場合であっても、イソシアネート基/水酸基のモル比を0.4とした結果、膜の形成ができなかった。これは、膜の形成に必要なダングリング鎖を有し、且つ架橋構造を有する非晶性ポリマーXが十分に生成されなかったためと考えられる。
なお、実施例1で用いた官能基Aを有する材料x1や官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2の種類、動的粘弾性測定によるガラス転移温度が室温以上である非晶性ポリマーYの含有量の割合を調整することによって、所望の自己修復性構造体が得られると考えられる。
以上、本発明を若干の実施形態及び実施例によって説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、上記の実施形態では、非晶性ポリマーX及び非晶性ポリマーYを含むものについて説明したが、透明性や自己修復性を損なわない限り、他の成分を含んでいてもよい。具体的には、非晶性ポリマーYと良好な相溶性を示す物質や可視光散乱を発生させない程度の大きさの非相溶性を示す物質などを挙げることができる。
1 自己修復性樹脂体
2 非晶性ポリマーX
2a ダングリング鎖
4 非晶性ポリマーY
2 非晶性ポリマーX
2a ダングリング鎖
4 非晶性ポリマーY
Claims (14)
- ダングリング鎖を有し、且つ架橋構造を有する非晶性ポリマーXと、
動的粘弾性測定によるガラス転移温度が室温以上である非晶性ポリマーYと、
を含むことを特徴とする自己修復性樹脂体。 - 上記非晶性ポリマーXが、官能基Aを有する材料x1と該官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2との反応生成物である、ことを特徴とする請求項1に記載の自己修復性樹脂体。
- 上記官能基Aを有する材料x1が、イソシアネート樹脂、メラミン樹脂及びエポキシ樹脂からなる群より選ばれた少なくとも1種の硬化剤である、ことを特徴とする請求項2に記載の自己修復性樹脂体。
- 上記官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2が、非晶性ポリオールである、ことを特徴とする請求項2又は3に記載の自己修復性樹脂体。
- 上記非晶性ポリオールが、フタル酸と1分子中に2個以上の水酸基を有する多価アルコールとからなる非晶性ポリエステルポリオールである、ことを特徴とする請求項4に記載の自己修復性樹脂体。
- 上記非晶性ポリマーYが、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネート及びセルローストリアセテートからなる群より選ばれる少なくとも1種のセルロースエステルである、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つの項に記載の自己修復性樹脂体。
- 上記官能基Aを有する材料x1、上記官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2及び上記非晶性ポリマーYの合計含有量に対する上記非晶性ポリマーYの含有量の割合が1〜45質量%である、ことを特徴とする請求項2〜6のいずれか1つの項に記載の自己修復性樹脂体。
- 上記非晶性ポリマーXが、官能基Aを有する材料x1と該官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2とを、官能基Bに対する官能基Aの割合がモル比で0.5〜1.0となるように混合して得られた反応生成物である、ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つの項に記載の自己修復性樹脂体。
- 上記自己修復性樹脂体が、自己修復性塗膜である、ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つの項に記載の自己修復性樹脂体。
- 基材と、
上記基材上に配設された請求項1〜9のいずれか1つの項に記載の自己修復性樹脂体と、
を有する、ことを特徴とする自己修復性構造体。 - 請求項1〜9のいずれか1つの項に記載の自己修復性樹脂体の製造方法であって、
官能基Aを有する材料x1と、該官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2と、動的粘弾性測定によるガラス転移温度が室温以上である非晶性ポリマーYとを混合し、
上記官能基Aを有する材料x1と、上記官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2とを反応させる、ことを特徴とする自己修復性樹脂体の製造方法。 - 請求項1〜9のいずれか1つの項に記載の自己修復性樹脂体の製造方法であって、
官能基Aを有する材料x1と、該官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2と、動的粘弾性測定によるガラス転移温度が室温以上である非晶性ポリマーYとを、該官能基Aを有する材料x1と該官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2とが、官能基Bに対する官能基Aの割合がモル比で0.5〜1.0となるように混合し、
上記官能基Aを有する材料x1と、上記官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2とを反応させる、ことを特徴とする自己修復性樹脂体の製造方法。 - 請求項1〜9のいずれか1つの項に記載の自己修復性樹脂体の製造方法であって、
官能基Aを有する材料x1と、該官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2と、動的粘弾性測定によるガラス転移温度が室温以上である非晶性ポリマーYとを、該官能基Aを有する材料x1と該官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2とが、官能基Bに対する官能基Aの割合がモル比で0.5〜1.0となるように、
且つ官能基Aを有する材料x1、該官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2及び該非晶性ポリマーYの合計含有量に対する該非晶性ポリマーYの含有量の割合が1〜45質量%となるように、混合し、
上記官能基Aを有する材料x1と、上記官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2とを反応させる、ことを特徴とする自己修復性樹脂体の製造方法。 - 請求項1〜9のいずれか1つの項に記載の自己修復性樹脂体の製造方法に用いられる自己修復性樹脂体形成材料であって、
官能基Aを有する材料x1と、
上記官能基Aに特異的に結合する官能基Bを有する材料x2と、
動的粘弾性測定によるガラス転移温度が室温以上である非晶性ポリマーYと、
を含む、ことを特徴とする自己修復性樹脂体形成材料。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN104877309A (zh) * | 2015-05-14 | 2015-09-02 | 广东药学院 | 一种基于表面改性微胶囊化的自修复复合材料及其制备方法 |
CN109100395A (zh) * | 2017-11-30 | 2018-12-28 | 浙江大学 | 一种自监测自修复碳纤维增强复合材料智能结构 |
CN109849325A (zh) * | 2017-11-30 | 2019-06-07 | 浙江大学 | 一种碳纤维热塑性复合材料智能结构及其制造方法 |
-
2009
- 2009-05-08 JP JP2009113885A patent/JP2010260979A/ja active Pending
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