JP2010260609A - 果実収納トレー - Google Patents

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Abstract

【課題】 果実収納トレーに果実収納フィルム枠を嵌合装着して使用する構造とすることにより、輸送効率を向上させた果実収納トレーを提供すること。
【解決手段】 トレー体と果実収納フィルム枠とを有する果実収納トレーであり、上記果実収納フィルム枠は、複数の果実収納凹部が塑性変形により形成された熱可塑性合成樹脂薄フィルムからなる果実収納フィルムと、当該フィルムの外周縁が張着された枠体により形成されており、上記枠体の外周縁に嵌合用枠部を設け、上記トレー体の開口周縁には、上記嵌合用枠部に係合する保持用段部を設け、上記果実収納フィルム枠の上記嵌合用枠部を上記トレー体の上記保持用段部に係合することにより、上記果実収納フィルム枠を上記トレー体の上記開口部に着脱自在に装着し得るように構成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、柔軟な果実収納凹部を有する果実収納フィルムを枠体に張着した果実収納フィルム枠をトレーに着脱可能に装着することを可能とした果実収納トレーに関するものである。
従来、ポリエチレン等の薄い合成樹脂フィルムからなる果実収納フィルムに複数の果実収納凹部を塑性変形により形成し、当該フィルムをトレーの上面開口に張設し、上記果実収納凹部とトレー底面との間に空間を設けることにより、上記果実収納凹部内に果実を宙吊り状態で収納し得る果実収納容器が提案されている(特許文献1)。
上記果実収納容器では、果実収納フィルムとトレーとは、接着剤又は熱溶着により、上記果実収納フィルムの外周縁の複数箇所とトレーの開口部周縁とをスポット状に接合することにより行われている。
特開2008−81195
ところで、上記果実収納容器は製造工場にて量産された後、複数個が上下に積重ねられた状態でトラック等によって小売業者等に輸送されるが、当該運搬に際しては、果実収納容器を積重ねた状態の総面積は小さい方が輸送効率を向上させることができる。
しかしながら上記従来の果実収納容器では、トレーと果実収納フィルムが一体となっているので、上下に重ねた場合に嵩が高くなる。よって、果実収納トレーの輸送効率の向上が望まれている。
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、果実収納トレーに果実収納凹部が形成された果実収納フィルム枠を嵌合装着して使用する構造とすることにより、輸送効率を向上させた果実収納トレーを提供することを目的とする。
また、上記果実収納トレーを用いた果実収納容器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため本発明は、
第1に、底面と側壁からなるトレー体と、該トレー体の開口に装着される果実収納フィルム枠とを有する果実収納トレーであり、上記果実収納フィルム枠は、複数の果実収納凹部が塑性変形により形成された柔軟な熱可塑性合成樹脂薄フィルムからなる果実収納フィルムと、当該フィルムの外周縁が張着された枠体により形成されており、かつ上記枠体の外周縁に上記フィルム面に対して一方向側に延出する嵌合用枠部を設け、上記トレー体の開口周縁には、上記嵌合用枠部に係合することにより上記果実収納フィルム枠を上記開口周縁位置に保持し得る保持用段部を設け、上記果実収納フィルム枠の上記嵌合用枠部を上記トレー体の上記保持用段部に係合させることにより、上記果実収納フィルム枠を上記トレー体の上記開口に着脱自在に装着し得るように構成したものであることを特徴とする果実収納トレーにより構成される。
上記トレー体は、例えば上部トレー体(3)により構成することができる。このように構成すると、果実収納トレーのトレー体と果実収納フィルム枠とを分離して運送することができるので、トレー体と果実収納フィルム枠を各別に積み重ねて輸送することにより、輸送効率を向上することができる。
第2に、上記嵌合用枠部は、上記枠体の外周縁の全周に亘り、上記フィルム面に対して略直交する方向に延出形成されている上記第1記載の果実収納トレーにより構成される。
上記嵌合用枠部は、例えば果実収納トレーを上部トレー体(3)及び果実収納フィルム枠(6)で構成する場合は、該フィルムの果実収納用凹部における凹部の形成された方向とは逆方向に延出形成することが好ましい。
第3に、上記果実収納フィルム枠の上記嵌合用枠部に当該枠部の外側方向に膨出する拡幅段部を設け、上記トレー体に上記果実収納フィルム枠を装着した状態において、上記トレー体の上記保持用段部の内側に上記フィルム枠の拡幅段部の外側が嵌合するよう構成した上記第1又は2記載の果実収納トレーにより構成される。
このように構成すると、果実収納フィルム枠を上記トレー体に装着する際、拡幅段部の外側を保持用段部の内側に嵌合することにより、容易にフィルム枠をトレー体に装着することができる。
第4に、上記果実収納フィルムと上記トレー体に通気孔を貫設したものである上記第1〜3の何れかに記載の果実収納トレーにより構成される。
上記通気孔は、例えば上記果実収納フィルムの各果実収納凹部に設けたスリット(7d)、上記トレー体(3)の底面(3a)に設けた透孔(3g)により構成することができる。
第5に、複数の果実収納凹部が塑性変形により形成された上記果実収納フィルムと同様のフィルムが上面に張着された他のトレー体を設け、上記果実収納フィルム枠が装着された上記第1〜4の何れかに記載の上記果実収納トレーの上記果実収納凹部の開口部と、上記他のトレー体の果実収納凹部の開口部とを対向させた状態で上記果実収納トレーの上記嵌合用枠部の内側を上記他のトレーの開口周縁部に嵌合装着することにより形成される果実収納容器により構成される。
上記他のトレー体は、例えば下部トレー体(2)とすることができる。このように構成することにより、輸送効率を向上させた果実収納容器を実現することができる。
本発明は上述のように構成したので、トレー体と果実収納フィルム枠を各別に積み重ねて輸送することができ、果実収納トレーの輸送効率を向上することができる。
また、果実収納トレー枠をトレー体に容易に嵌合装着し得るので、現場において容易に果実収納トレーを組み立てることができる。
また、輸送効率を向上させた果実収納容器を提供することができる。
本発明に係る果実収納トレーを使用した果実収納容器の側面図である。 同上トレーを使用した果実収納容器の分解側面図であり、枠体は端面を示す。 同上トレーを使用した果実収納容器の分解斜視図である。 同上トレーを使用した果実収納容器の嵌合用枠部近傍の側面断面図である。 同上トレーを示すものであり、(a)は同上トレーにおける枠体の側面断面図、(b)は同上トレーにおける枠体の一部斜視図である。 同上トレーの斜視図である。 同上トレーの製造方法を示すものであり、(a)は枠体の装着から成形位置へ移動するまで、(b)は果実収納凹部の成形の状態を示す図である。 同上トレーを使用した果実収納容器の嵌合用枠部近傍の他の実施形態の側面断面図である。 同上トレーを蓋として下部トレー体に装着する状態を示す果実収納容器の斜視図である。
以下、本発明に係る果実収納トレーの一実施形態を詳細に説明する。
図1は本発明に係る果実収納トレーを使用した果実収納容器1の側面図であり、該容器1は果実の下半部側を支持するための下部トレー体2と、該下部トレー体2に収納された果実の上半部側を支持するための上部トレー体3とを有している。
複数の果実収納凹部7aが形成された果実収納フィルム7を長方形状の枠体8に張設して果実収納フィルム枠6を形成し(図3、図6参照)、当該フィルム枠6を上記上部トレー体3の開口3cに嵌合装着する。また、上記下部トレー体2の上面開口2fには、複数の果実収納凹部7a’を有する果実収納フィルム7’を張設し、上記フィルム枠6を装着した上部トレー体3を上蓋として、該トレー体3を上記下部トレー体2に、互いの果実収納凹部7a,7a’の開口部7e,7e’が対向するように装着することにより、図1に示す果実収納容器1が構成される。この果実収納容器1は上記果実収納凹部7a’,7a内に果実(苺等)を収納することにより、当該果実を上記果実収納フィルム7,7’により宙吊り状態で支持するものである。
上記上部トレー体3は、真空成形等により形成された硬質の透明合成樹脂(例えばポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂)からなる方形箱型トレーであり(図3参照)、長方形の底面3aと当該底面3aの四方に形成された側壁3bとから構成され、上記側壁3bに囲まれた開口3cを有している。この上部トレー体3の底面3aにはトレー体の長手方向に沿って、一定間隔を以って4本の突起4が開口方向に向けて突出形成されており、当該4本の突起4の列が2列形成されている。これらの突起4は、後述の果実収納フィルム7における4つの果実収納凹部7aに囲まれた中央平坦部7bに対向する位置に設けられており、上記果実収納フィルム7の上記中央平坦部7bを支持するものである。
上記上部トレー体3の開口3cの周縁には、後述の果実収納フィルム枠6を嵌合するための嵌合用枠部3dが上記開口3cの全周に亘って形成されている。この嵌合用枠部3dは、図2、図4に示すように、上記開口3cの周縁から水平部3eを介して、該水平部3eに略直交する下方向きに、上記側壁3bを延長する方向に設けられており、当該嵌合用枠部3dの中段位置には全周に亘り、外側方向に膨出する保持用段部3fが形成されている。上記トレー体3の開口周縁には、枠体8の嵌合用枠部8bに係合することにより果実収納フィルム枠6を上記開口3c周縁位置に保持し得る保持用段部3fが設けられている。この保持用段部3fは、図4に示す例では断面が方形状に膨出させているが、これに限らず、図8に示すように、断面が円弧状に膨出させることもできる。尚、3d’は嵌合用枠部3d下端に外向に設けられた水平突縁である。
上記上部トレー体3の上記開口3cは上記果実収納フィルム枠6が嵌合装着されることにより果実収納フィルム7により閉鎖されるように構成されている。
上記果実収納フィルム枠6は、熱可塑性合成樹脂薄フィルムからなる果実収納フィルム7と、長方形の上記枠体8により構成されており、上記果実収納フィルム7の外周縁7cを全周に亘り、上記枠体8における環状突条8’(図5参照、後述)に接着することにより構成されている。
上記果実収納フィルム7は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリスチレン等の非常に薄い柔軟性のある熱可塑性合成樹脂薄フィルムにより形成されており、そのフィルム7の厚みは5μm〜250μm、好ましくは10μm〜150μmであり、収納される果実に応じてその厚みを異ならせるようにする。
この果実収納フィルム7には、その表面に縦方向(長手方向)に5個、横方向に3個の合計15個の果実収納凹部7aが上記上部トレー体3の方向に凹部が向くように形成されている。これらの果実収納凹部7aは真空成形法(後述)によりフィルム表面を凹状に塑性変形することにより形成されており、各果実収納凹部7aは塑性変形後も、それ自体フィルム同様柔軟性を有し、収納された果実の上半部に柔軟に変形して密着し当該果実上半部を保持し得るものである。
上記枠体8は、上記上部トレー体3と同じく真空成形等により成形された硬質の合成樹脂(例えばPET樹脂)からなるものであり、上記上部トレー体3の開口3cと同様の大きさの長方形状の中央開口8”を有する水平の上面部分8aと、当該上面部分8aの外周(枠体8の外周縁)より略垂直下方(フィルム7面に対して略直交する方向)に設けられた嵌合用枠部8bとから構成されている(図5参照)。即ち、上記嵌合用枠部8bは、上記枠体8の外周縁の全周に亘り、張着されるフィルム面に対して略直交する方向に延出形成されている。また、上記環状用枠部8bは、張着されるフィルム7の果実収納凹部7aの凹部の形成方向とは逆方向に延出するように形成されている。
この枠体8の上記上面部分8aには、図5(b)に示すように、外側方形縁部9aと内側方形縁部9bを残して、中央部分に上記上面部分8aの幅Tより狭い幅の環状突条8’が上記上面部分8aの中央部の全周に亘って上向きに突出形成されている。上記環状突条8’は装着される上記果実収納フィルム7の方向に突出するように形成され、その横断面は図5(a)に示すように、上に凸の略半円形状、或いは円弧形状を成しており、上記枠体8の各辺に沿う半円筒形状の突条をなしている。そして、この環状突条8’の上部に、後述のロールコーター12によってホットメルト接着剤Pが塗布され、当該環状突条8’上に上記果実収納フィルム7の外周縁7cが接着される。
ここで、上記枠体8の上面部分8aを含み、上記嵌合用枠部8bにおける拡幅段部8b’(後述)より上方の中央開口8”を含む枠状の部分を中央開口環状枠部8a’という。尚、上記環状突条8’は上記上面部分8aの全周に亘って途切れなく設けても良いし、一部に切欠(環状突条8’が存在しない部分)があっても良い。
また、上記枠体8は上記環状突条8’が中央開口環状枠部8a’に沿って形成されることで構造上補強され、強度を向上することができる。
上記枠体8の嵌合用枠部8bの中段位置には全周に亘り外側方向に膨出する拡幅段部8b’が形成されており、上記嵌合用枠部8bの下端には全周に亘り外側方向(水平方向)に突出する位置規制突縁8cが形成されている。上記拡幅段部8b’の外周により形成される長方形状は、上記上部トレー体3の上記嵌合用枠部3dの上記保持用段部3fの内周により形成される長方形状と、相似形であるが同等か或いは若干小さく形成されており、よって、図4に示すように、上記果実収納フィルム枠6の上記枠体8をその中央開口環状枠部8a’側より上記上部トレー体3の開口3cに係合させると、上記枠体8の嵌合用枠部8bの拡幅段部8b’の外側が上記上部トレー体3の嵌合用枠部3dの保持用段部3fの内側に全周に亘って嵌合し、これにより上記上部トレー体3に上記果実収納フィルム枠6を嵌合装着することができるように構成されている。このとき、上記保持用段部3fの凹部3f’に上記拡幅段部8b’が嵌合し、当該果実収納フィルム枠6は上記上部トレー体3に抜け止めされる。また、上記拡副段部8b’は、図4,5に示す例では断面が方形状に膨出させているが、これに限らず、図8に示すように、断面が円弧状となるように膨出させることもできる。
尚、上記果実収納フィルム枠6は、上記上部トレー体3に装着したとき、上記環状突条8’が上記上部トレー体3の水平部3eの内側に当接することで、上部トレー体3内へのそれ以上の入り込みが阻止され、上記果実収納フィルム7が上記上部トレー体3の開口3cに保持された状態となる。
また、上記果実収納フィルム枠6を上記上部トレー体3に嵌合装着した状態では、上記果実収納フィルム7の果実収納凹部7aと上記上部トレー体3の底面3aとの間には空間Sが形成されるように構成されている(図1参照)。
上記果実収納フィルム枠6は図7(a)(b)に示す製造方法により形成することができる。
上記果実収納フィルム枠6の枠体8は横方向に2個連結して形成されており、トレー枠取付位置(イ)において、基台10上に嵌合固定される。上記基台10はスライダー11上に固定されており、該スライダー11は上記基台10共々矢印A方向に移動して、接着剤塗布位置(ロ)を通過して、フィルム成形接着位置(ハ)まで移動する。
上記接着剤塗布位置(ロ)においては、ロールコーター12によって上記枠体8の上記環状突条8’上にホットメルト接着剤Pが塗布される。上記ロールコーター12のローラ12a,12bは、上記枠体8の長手方向の長さより若干長く形成されており、これら2個のローラ12a,12bが上記枠体8の進行方向に直交する方向に近接配置され、ローラ12a,12b間に供給されるホットメルト接着剤Pが下部ローラ12bを介して該ローラ12bに接触する上記環状突条8’の上面に塗布される。
上記枠体8の上面は、上述のように、上記中央開口環状枠部8a’に環状突条8’が全周に亘り突出しているので、ロールコーター12を通過する際、上記ローラ12bに上記環状突条8’が接触し、上記ホットメルト接着剤Pは上記環状突条8’の頂点部に全周に亘り塗布される。
上記塗布位置(ロ)で上記接着剤が塗布された後、上記スライダー11はさらに矢印A方向に移動して成形接着位置(ハ)に至り一旦停止する。当該成形接着位置(ハ)においては、まず上記果実収納フィルム7が上記枠体8の上方に移送され、かつヒータHが上記フィルム7上方に移送され、当該位置にて上記フィルム7がヒータHにより加熱される。その後、上記ヒータHは矢印A方向に後退し、上記フィルム7上方にある真空成形用の金型13が下方に移動し、上記基台10上に覆いかぶさる(図7(b)参照)。
かかる状態で上記フィルム7の外周縁7cは上記環状突条8’上に押し付けられ、上記環状突条8’上に塗布された上記接着剤Pにより上記環状突条8’上に接着される。
そして、上記金型13の複数の空気吸引孔13aから上方に空気を吸引する。これにより上記フィルム表面は、上記金型13の半球形の凹部13bに沿って吸引され、結果として、上記フィルム7上に上記金型13の凹部13bに沿った半球形の果実収納凹部7aが塑性変形により形成される(真空成形法)。
その後は、上記金型13が上昇して基台10から離脱し、上記フィルム7の接着された上記果実収納フィルム枠6が形成されるので、当該フィルム枠6を上記基台10から取り外し、切断機(図示せず)によって各別に分離することにより、図6に示す個別の果実収納フィルム枠6を形成することができる。
上記下部トレー体2は、図2、図3に示すように、真空成形等により形成された硬質の透明合成樹脂(例えばPET樹脂)からなる方形トレーであり、長方形の底面2aと該底面2aの周囲(四方)に形成された側壁2bにより上面開口2fを有する箱型に形成されている。トレー体内部には補強用の低いリブ2”が縦横格子状に突設され、横方向に3個、縦方向に5個の果実収納用の15個の区画5が形成されている。また、上記各リブ2”の交差点には上向きの突起5’が当該下部トレー体2の側壁2bと略同一高さに設けられている。尚、上記突起5’の位置は、上部トレー体と同様に、該トレー体2に張設される果実収納フィルム7’の4つの果実収納凹部7a’により囲まれる中央平坦部7b’に対応する位置であり、上記フィルム7’の中央平坦部7b’を支持するものである。
上記下部トレー体2の上面開口2fには、柔軟性のある熱可塑性合成樹脂薄フィルムからなる果実収納フィルム7’が張設されることにより閉鎖される。この果実収納フィルム7’は、上記果実収納フィルム枠6の上記果実収納フィルム7と同じものであり、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリスチレン等の非常に薄い柔軟性のある熱可塑性合成樹脂薄フィルムにより形成されており、そのフィルム7の厚みは5μm〜250μm、好ましくは10μm〜150μmであり、収納される果実に応じてその厚みを異ならせるようにする。
この果実収納フィルム7’には、その表面に縦方向に5個、横方向に3個の合計15個の果実収納凹部7a’が上記下部トレー体2の底面2aの方向に凹部が向くように形成されている。これらの果実収納凹部7a’は、上記フィルム7の果実収納凹部7aに対応する位置に形成されており、上述の真空成形法と同じ方法により、上記果実収納凹部7a’を凹状に塑性変形することにより形成されている。各果実収納凹部7a’はそれ自体柔軟性を有しており、収納された果実の下半部に柔軟に変形して密着し当該果実下半部を保持し得るものである。
この果実収納フィルム7’は、上記フィルム7と同様に、その外周縁7c’が上記下部トレー体2の上面開口2fの周縁に形成された水平縁部2cに、上記図7に示した製法と同様の製法により接着されている。また、上記水平縁部2cの外周縁には略垂直下方に嵌合用枠部2gが設けられており、上記水平縁部2cと上記嵌合用枠部2gにより中央開口環状枠部2c’が形成されている(図2、図4参照)。即ち、上記嵌合用枠部2gは、上記下部トレー体2の外周縁の全周に亘り、張着されるフィルム面に対して略直交する方向に延出形成されている。
上記中央開口環状枠部2c’の水平縁部2cの上面部分には、図4に示すように、上記果実収納フィルム枠6の上記環状突条8’と同様の環状突条2’が形成されている。この環状突条2’は、外側方形縁部2dと内側方形縁部2eを残して、上記水平縁部2cの中央部分に上記水平縁部2cの全周に亘って突出形成されている。この環状突条2’はその横断面の形状も上記環状突条8’と同様であり、図4に示すように、上に凸の略半円形状、或いは円弧形状を成し、当該環状突条2’の上部に全周に亘りホットメルト接着剤Pが塗布され、その上に上記果実収納フィルム7’の外周縁7c’が接着される。尚、上記環状突条2’は上記環状突条8’と同様、途中に途切れた部分が存在しても良い。
この下部トレー体2への果実収納フィルム7’の接着は、図7に示した製法と同様の方法により行われ、上記環状突条2’上にホットメルト接着剤Pがロールコーター12により塗布される。上記接着剤が塗布された後は、成形接着位置(ハ)(図7)に移送され、上記フィルム7’の表面に上記果実収納凹部7a’が上記真空成形法により形成されると共に、当該フィルム7’が上記環状突条2’に接着される。
また、図7の製造方法では、上記果実収納フィルム7’の果実収納凹部7a’は、金型13により下部トレー体2の底面2aとは逆方向に吸引成形されるため、成形後に、果実収納凹部7a’の向きを底面2aの方向に反転させる必要がある。このとき、環状突条2’が上記水平縁部2cの全周に亘り形成されていると、上記フィルム7’の外周縁7c’が全周に亘って環状突条2’に接着されることになるため、下部トレー体2と上記フィルム7’により形成される内部空間が密閉空間となり、上記果実収納凹部7a’の反転が行い難くなる。よって、上記環状突条2’の一部に切り欠き(上記外周縁7c’が接着されない部位)を設け、空気抜き穴を形成しておけば、上記果実収納凹部7a’の反転を容易に行うことができる。
また、上記下部トレー体2の上記中央開口環状枠部2c’は、上記環状突条2’が形成されることで構造上補強され、強度を向上することができる。
上記下部トレー体2におけるフィルム7’の果実収納凹部7a’は、当該下部トレー体2の上面開口2fに当該フィルム7’を張設した状態において、上記上部トレー体3と同様に、果実収納凹部7a’と下部トレー体2の底面2aとの間には空間S’が形成されており、上記果実収納凹部7a’内に果実を宙吊り状態で保持し得るように構成されている(図1,図2)。
本発明の果実収納容器1を使用する際は、上部トレー体3の開口3cに果実収納フィルム枠6(図6に示す)を嵌合装着する。具体的には、上記果実収納フィルム枠6の嵌合用枠部8bを上記トレー体3の嵌合用枠部3dに宛がい、嵌合用枠部8bの拡幅段部8b’を上記トレー体3の保持用段部3fの内側に係合する。すると、上記拡幅段部8b’が上記保持用段部3fの凹部3f’に全周に亘り嵌合し、上記トレー体3に上記果実収納フィルム枠6を装着することができる。果実収納フィルム枠6を上部トレー体3に装着した状態を図9に示す。
次に、上記下部トレー体2(図9参照)の果実収納凹部7a’に苺等の果物を収納して当該果実の下半部を支持し、その後、上記フィルム枠6が装着された上部トレー体3を蓋として、上記上部トレー体3の果実収納凹部7aの開口部7eと上記下部トレー体2の果実収納凹部7a’の開口部7e’が各々対応するように、上記下部トレー体2上に嵌合装着し、上記果実の上半部を上記果実収納凹部7aにて被覆する。具体的には、上部トレー体3の嵌合用枠部8bの内側を上記下部トレー体2の嵌合用枠部2gの外側に宛がうと、上記嵌合用枠部2gが上記拡幅段部8b’の内側に嵌合し、これにより上記下部トレー2上に上記上部トレー3を嵌合装着する。即ち、上記嵌合用枠部8bの内側を上記下部トレー体2の開口周縁部(嵌合用枠部2g)に嵌合装着する(図1の状態)。
このように構成すると、上記上下トレー体3,2内の果実は果実収納フィルム7,7’の上下の果実収納凹部7a,7a’により宙吊り状態にて支持されるため、果実を傷つけることなく安全に輸送することができる。また、上部トレー体3から果実収納フィルム枠6の取り外しも容易に行うことができる。
また、上記上部トレー体3に果実収納フィルム枠6を簡単に装着することができるし、着脱も容易であるため、例えば、苺等の果実の包装現場においても容易に果実収納フィルム枠6を上部トレー体3に装着して果実の包装作業を行うことができる。
また、製造工場から小売業者等への運搬時は、上部トレー体3と上記果実収納フィルム枠6は分離されており、複数の上部トレー体3が上下に重ねられ、複数の果実収納フィルム枠6も上下に重ねられた状態で、トラック等に積み込まれ輸送される。このとき、上部トレー体3は上面が開口しているため重ねても嵩が高くならず、輸送効率を向上できる。
また、果実収納フィルム枠6においては、果実収納フィルム7が柔軟性を有する極めて薄いフィルムなので、複数枚を重ねても果実収納凹部7aが上下方向に薄く潰れて変形し嵩張らず、その嵩高さは略周囲の枠体8の部分に依存するのみであるから、輸送面積を非常に小さくすることができ、輸送効率を向上することができる。
上記実施形態では、下部トレー体2は果実収納フィルム7’をトレー体2に直接接着する例を示したが、勿論、下部トレー体2においても、果実収納フィルム7’を枠体8に装着して果実収納フィルム枠6を形成し、当該フィルム枠6を下部トレー体2に着脱自在に嵌合装着するように構成しても良い。そうすると、上部トレー体3のみならず、下部トレー体2においても同様に輸送面積を非常に小さくすることができ、全体として輸送効率を向上して輸送コストを大幅に減少することができる。
図9において、7dは上記果実収納フィルム7の各果実収納凹部7aに貫設されたスリット、3gは上記上部トレー体3の底面3aに貫設された透孔であり、何れも上部トレー体3を上記下部トレー体2に装着した場合において通気孔として機能するものである。このように通気孔を形成することにより、果実を収納して上記上下のトレー体2を嵌合した状態において、上記フィルム7,7’の曇りを防止することができる。
本発明は上述のように構成したので、トレー体(上部トレー体3)と果実収納フィルム枠6を各別に積み重ねて輸送することにができ、果実収納トレーの輸送効率を向上することができる。
また、果実収納フィルム枠6をトレー体(上部トレー体3)に容易に嵌合装着し得るので、現場において容易に果実収納容器を組み立てることができ、組み立て作業性も良好である。
また、輸送効率を向上させた果実収納容器1を提供することができるものである。
本発明に係る果実収納トレーは、苺等の比較的損傷し易い各種の果実の収納トレーとして広く利用することができる。
1 果実収納容器
2 下部トレー体(他のトレー体)
2f 上面開口(開口)
3 上部トレー体(トレー体)
3a 底面
3b 側壁
3c 開口
3f 保持用段部
3g 透孔(通気孔)
6 果実収納フィルム枠
7,7’ 果実収納フィルム
7a,7a’ 果実収納凹部
7c 外周縁
7d スリット(通気孔)
7e,7e’ 開口部
8 枠体
8b 嵌合用枠部
8b’ 拡幅段部

Claims (5)

  1. 底面と側壁からなるトレー体と、該トレー体の開口に装着される果実収納フィルム枠とを有する果実収納トレーであり、
    上記果実収納フィルム枠は、複数の果実収納凹部が塑性変形により形成された柔軟な熱可塑性合成樹脂薄フィルムからなる果実収納フィルムと、当該フィルムの外周縁が張着された枠体により形成されており、
    かつ上記枠体の外周縁に上記フィルム面に対して一方向側に延出する嵌合用枠部を設け、
    上記トレー体の開口周縁には、上記嵌合用枠部に係合することにより上記果実収納フィルム枠を上記開口周縁位置に保持し得る保持用段部を設け、
    上記果実収納フィルム枠の上記嵌合用枠部を上記トレー体の上記保持用段部に係合させることにより、上記果実収納フィルム枠を上記トレー体の上記開口に着脱自在に装着し得るように構成したものであることを特徴とする果実収納トレー。
  2. 上記嵌合用枠部は、上記枠体の外周縁の全周に亘り、上記フィルム面に対して略直交する方向に延出形成されている請求項1記載の果実収納トレー。
  3. 上記果実収納フィルム枠の上記嵌合用枠部に当該枠部の外側方向に膨出する拡幅段部を設け、
    上記トレー体に上記果実収納フィルム枠を装着した状態において、上記トレー体の上記保持用段部の内側に上記フィルム枠の拡幅段部の外側が嵌合するよう構成した請求項1又は2記載の果実収納トレー。
  4. 上記果実収納フィルムと上記トレー体に通気孔を貫設したものである請求項1〜3の何れかに記載の果実収納トレー。
  5. 複数の果実収納凹部が塑性変形により形成された上記果実収納フィルムと同様のフィルムが上面に張着された他のトレー体を設け、
    上記果実収納フィルム枠が装着された請求項1〜4の何れかに記載の上記果実収納トレーの上記果実収納凹部の開口部と、上記他のトレー体の果実収納凹部の開口部とを対向させた状態で上記果実収納トレーの上記嵌合用枠部の内側を上記他のトレーの開口周縁部に嵌合装着することにより形成される果実収納容器。
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