JP2010259803A - 外科用ポータルデバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】取り外し可能に固定され得る外科用ポータルデバイスを提供すること。
【解決手段】外科用ポータルデバイスであって、本体部分であって、長手方向の軸を規定し、かつ近位の端部、遠位の端部、および管腔を有し、該管腔は、外科用器具が通ることを可能にするように構成されている、本体部分と、少なくとも1つの固定用部材であって、該本体部分と機械的な協働状態で配置され、初期の位置と膨張した位置との間において該本体部分に対して放射状に膨張可能であり、該少なくとも1つの固定用部材は、親水性材料を含み、水分との接触に応答して放射状に膨張するように構成されている、固定用部材とを備えている、外科用ポータルデバイス。
【選択図】図1

Description

(関連出願の引用)
本出願は、2009年5月6日に出願された米国仮出願第61/175,917号の利益および該出願に基づく優先権を主張するものであり、該出願の内容全体は、参考として本明細書中に援用される。
(技術分野)
本開示は、外科用ポートに関している。特に、本開示は、患者の組織に対して外科用アクセスポートを固定するポート固定用構成要素を有する外科用アクセスポートに関している。
導入器、トロカール、およびカニューレなどの外科用ポートは、患者の体腔または開口への様々な外科用器具の導入を可能にしている。内視鏡下手術、腹腔鏡下手術または関節鏡下手術などの処置においては、下にある身体内の手術部位にアクセスするために、通路が、組織を通って作り出される。ポートまたはカニューレが、通路内に位置決めされる。外科用器具が、外科的処置を実行するためにカニューレ内に導入される。
患者の切開内または身体の開口内に配置され、かつ取り外し可能にその中で固定され得るポータルデバイスを提供することは有利であり得る。
(概要)
本開示は、本体部分と、少なくとも1つの固定用部材とを備える外科用ポータルデバイスに関している。該本体部分は、長手方向の軸を規定し、かつ近位の端部と、遠位の端部と、管腔とを含み、該管腔は、そこを外科用器具が通ることを可能にするように構成されている。該少なくとも1つの固定用部材は、該本体部分と機械的な協働状態で配置され、初期の位置と膨張した位置との間において該本体部分に対して放射状に膨張可能である。該少なくとも1つの固定用部材は、親水性の材料を含み、水分との接触に応答して放射状に膨張するように構成されている。
本開示はまた、外科的方法に関している。該外科的方法は、外科用ポータルデバイスを提供するステップを包含し、該外科用ポータルデバイスは、本体部分と、該本体部分を通って延びている管腔と、該本体部分と機械的な協働状態で配置されている少なくとも1つの固定用部材とを含んでいる。該少なくとも1つの固定用部材は、親水性材料を含んでいる。該外科的方法はまた、該親水性材料が水分と接触するように、該外科用ポータルデバイスを少なくとも部分的に組織内に位置決めするステップと、該少なくとも1つの固定用部材が周囲の組織に向かって膨張するように、該少なくとも1つの固定用部材を初期の位置から膨張した位置まで放射状に膨張させるステップと、外科用器具を該本体部分の該管腔を通して導入するステップと、外科用タスクを該外科用器具によって実行するステップとを包含する。
本開示はまた、外科用ポータルデバイスの一部分を隣接する組織に固定する方法に関している。該方法は、長手方向の軸を規定する本体部分と、該本体部分を通って延びている管腔とを含む外科用ポータルデバイスを提供するステップを包含する。該方法はまた、親水性材料を該本体部分の少なくとも一部分のまわりに塗布するステップと、該親水性材料が水分と接触するように、該外科用ポータルデバイスを少なくとも部分的に組織内に位置決めするステップとを包含する。
例えば、本開示は、以下を提供する。
(項目1)
外科用ポータルデバイスであって、
本体部分であって、長手方向の軸を規定し、かつ近位の端部、遠位の端部、および管腔を有し、該管腔は、外科用器具が通ることを可能にするように構成されている、本体部分と、
少なくとも1つの固定用部材であって、該本体部分と機械的な協働状態で配置され、初期の位置と膨張した位置との間において該本体部分に対して放射状に膨張可能であり、該少なくとも1つの固定用部材は、親水性材料を含み、水分との接触に応答して放射状に膨張するように構成されている、固定用部材と
を備えている、外科用ポータルデバイス。
(項目2)
上記固定用部材は、医薬品、鎮痛剤、抗炎症薬、および抗生物質のうちの少なくとも1つを含んでいる、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の外科用ポータルデバイス。
(項目3)
上記固定用部材は、ヒドロゲルの被覆を備えている、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の外科用ポータルデバイス。
(項目4)
上記少なくとも1つの固定用部材は、上記本体部分の外周のまわりに延びている、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の外科用ポータルデバイス。
(項目5)
上記少なくとも1つの固定用部材は、スリーブ状である、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の外科用ポータルデバイス。
(項目6)
上記少なくとも1つの固定用部材は、リング状である、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の外科用ポータルデバイス。
(項目7)
外科的方法において使用するシステムであって、
外科用ポータルデバイスであって、
長手方向の軸を規定する本体部分と、
該本体部分を通って延びている管腔と、
該本体部分と機械的な協働状態で配置されている少なくとも1つの固定用部材であって、親水性材料を含む、少なくとも1つの固定用部材と
を含んでいる、外科用ポータルデバイス
を備え、
該外科用ポータルデバイスは、該親水性材料が水分と接触するように、少なくとも部分的に組織内に位置決めされるように構成され、
該少なくとも1つの固定用部材は、該少なくとも1つの固定用部材が周囲の組織に向かって膨張するように、初期の位置から膨張した位置まで放射状に膨張させられるように構成され、
該本体部分の該管腔は、該管腔を通して外科用器具の導入を可能にするように構成されている、
システム。
(項目8)
上記少なくとも1つの固定用部材は、その初期の位置に戻されるようにさらに構成されている、上記項目のうちのいずれか一項目に記載のシステム。
(項目9)
上記外科用ポータルデバイスを上記組織から取り外す手段をさらに備えている、上記項目のうちのいずれか一項目に記載のシステム。
(項目10)
上記少なくとも1つの固定用部材は、水分と接触するときに、上記放射状の膨張が起こるように構成されている、上記項目のうちのいずれか一項目に記載のシステム。
(項目11)
上記固定用部材は、医薬品、鎮痛剤、抗炎症薬、および抗生物質のうちの少なくとも1つを含んでいる、上記項目のうちのいずれか一項目に記載のシステム。
(項目12)
外科用ポータルデバイスの一部分を隣接する組織に固定するシステムであって、
外科用ポータルデバイスであって、
長手方向の軸を規定する本体部分と、
該本体部分を通って延びている管腔と
を含んでいる、外科用ポータルデバイスと、
該本体部分の少なくとも一部分のまわりに塗布されるように構成されている親水性材料と
を備え、
該外科用ポータルデバイスは、該親水性材料が水分と接触するように、少なくとも部分的に組織内に位置決めされるように構成されている、
システム。
(項目13)
上記親水性材料は、医薬品、鎮痛剤、抗炎症薬、および抗生物質のうちの少なくとも1つを含んでいる、上記項目のうちのいずれか一項目に記載のシステム。
(項目14)
上記本体部分の上記管腔を通して外科用器具の導入を可能にするようにさらに構成されている、上記項目のうちのいずれか一項目に記載のシステム。
(項目7a)
外科的方法であって、該方法は、
外科用ポータルデバイスを提供するステップであって、該デバイスは、
長手方向の軸を規定する本体部分と、
該本体部分を通って延びている管腔と、
該本体部分と機械的な協働状態で配置されている少なくとも1つの固定用部材であって、親水性材料を含む、少なくとも1つの固定用部材と
を含んでいる、ステップと、
該親水性材料が水分と接触するように、該外科用ポータルデバイスを少なくとも部分的に組織内に位置決めするステップと、
該少なくとも1つの固定用部材が周囲の組織に向かって膨張するように、該少なくとも1つの固定用部材を初期の位置から膨張した位置まで放射状に膨張させるステップと、
外科用器具を該本体部分の該管腔を通して導入するステップと、
外科用タスクを該外科用器具によって実行するステップと
を包含する、方法。
(項目8a)
上記少なくとも1つの固定用部材をその初期の位置に戻すステップをさらに包含する、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の方法。
(項目9a)
上記外科用ポータルデバイスを上記組織から取り外すステップをさらに包含する、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の方法。
(項目10a)
上記放射状に膨張させるステップは、上記少なくとも1つの固定用部材が水分と接触することに応答して起こる、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の方法。
(項目11a)
上記固定用部材は、医薬品、鎮痛剤、抗炎症薬、および抗生物質のうちの少なくとも1つを含んでいる、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の方法。
(項目12a)
外科用ポータルデバイスの一部分を隣接する組織に固定する方法であって、該方法は、
外科用ポータルデバイスを提供するステップであって、該デバイスは、
長手方向の軸を規定する本体部分と、
該本体部分を通って延びている管腔と
を含んでいる、ステップと、
親水性材料を該本体部分の少なくとも一部分のまわりに塗布するステップと、
該親水性材料が水分と接触するように、該外科用ポータルデバイスを少なくとも部分的に組織内に位置決めするステップと
を包含する、方法。
(項目13a)
上記固定用部材は、医薬品、鎮痛剤、抗炎症薬、および抗生物質のうちの少なくとも1つを含んでいる、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の方法。
(項目14a)
外科用器具を該本体部分の該管腔を通して導入するステップと、外科用タスクを該外科用器具によって実行するステップとをさらに含んでいる、上記項目のうちのいずれか一項目に記載の方法。
(摘要)
本体部分と、少なくとも1つの固定用部材とを備える外科用ポータルデバイスが開示されている。該本体部分は、長手方向の軸を規定し、かつ近位の端部と、遠位の端部と、管腔とを含み、該管腔は、そこを外科用器具が通ることを可能にするように構成されている。該少なくとも1つの固定用部材は、該本体部分と機械的な協働状態で配置され、初期の位置と膨張した位置との間において該本体部分に対して放射状に膨張可能である。該少なくとも1つの固定用部材は、親水性材料を含み、水分との接触に応答して放射状に膨張するように構成されている。
ここで開示されるポータルデバイスの実施形態が、添付の図面を参照して本明細書中に記載されている。
図1は、本開示の実施形態に従った、外科用ポータルデバイスの斜視図であり、初期の位置にある固定用部材を例示している。 図2は、組織内にある図1の外科用ポータルデバイスの一部分の長手方向の断面図である。 図3は、図1および図2の外科用ポータルデバイスの長手方向の断面図であり、膨張した位置および組織内にある固定用部材の一部分を例示している。 図4は、本開示の別の実施形態に従った、外科用ポータルデバイスの斜視図であり、初期の位置にある固定用部材を例示している。 図5は、図4の外科用ポータルデバイスの斜視図であり、膨張した位置にある固定用部材を例示している。 図6は、本開示の外科用ポータルデバイスを組み込んでいる外科的方法を例示しているフローチャートである。 図7は、本開示の外科用ポータルデバイスを組み込んでいる外科的方法を例示している別のフローチャートである。
本開示の他の特徴は、例として本開示の様々な原理を例示している添付の図面とともに理解される以下の詳細な説明から明らかになる。
本開示の特定の実施形態が、添付の図面を参照して本明細書中に記載されている。図面に示されているように、そして以下の説明にわたって記載されているように、対象の相対的な位置を表すときには、慣習に従って、用語「近位」は、ユーザにより近い装置の部分を表し、用語「遠位」は、ユーザからより遠い装置の部分を表している。以下の説明において、周知の機能または構造は、不要な詳細が本開示を不明瞭にすることを避けるために詳細に記載されていない。
図1を参照すると、本開示の実施形態に従った、外科用ポータルデバイス100が示されている。外科用ポータルデバイス100は、本体部分110と、固定用部材130とを含んでいる。本体部分110は、近位の端部112と、遠位の端部114と、本体部分110を通って延び、かつ長手方向の軸「a」を規定している円筒形のボアまたは管腔115とを含んでいる。管腔115は、クリップアプライア、把持器、解剖器具、レトラクタ、ステープラ、レーザプローブ、写真用デバイス、内視鏡および腹腔鏡、チューブ(しかし、これらに限定されない)などを含む少なくとも1つの外科用器具(図示されていない)を受け入れるための寸法にされている。
図1〜図3に例示されているように、固定用部材130は、本体部分110の円周のまわりで、本体部分110の遠位の端部114に隣接して取り付けられており、初期の位置(図1および図2)から膨張した位置(図3)まで放射状に膨張可能である。固定用部材130は、親水性材料を含んでおり、その結果として、固定用部材130が、水分との接触(例えば、組織。図2を参照されたい)に応答して放射状に膨張するように構成される。認識され得るように、固定用部材130が組織内の水分と接触した後、固定用部材130の放射状の膨張が、外科用ポータルデバイス100を患者の組織内に固定することに役立っている。特に、外科用ポータルデバイス100の挿入の間、固定用部材130は、その初期の位置、すなわち膨張していない位置(図1および図2)にあり、従って、外科用ポータルデバイス100が患者の切開の中に入り込むことを容易にする。挿入後、親水性材料が患者の組織からの水分と接触するときには、固定用部材130が、隣接する組織の中に放射状に膨張し(図3)、従って、外向きの圧力を組織に対して及ぼす。この外向きの圧力は、外科用ポータルデバイス100に及ぼされる近位方向の力および遠位方向の力に対して抵抗することに役立ち、従って、外科用ポータルデバイス100を組織の中に維持することに役立っている。
本開示における親水性材料は、水を取り入れることが可能なポリマー構造体を含み、それによって、ポリマー方式の特性が再生可能に、かつ安定して修正されることが想定されている。このプロセスの間、該材料は、溶解したり、分解したりすることなく、通常は等方的に膨張する。典型的な従来の材料は、ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)およびHEMAのコポリマー、またはビニルピロリドン(すなわち、1−ビニル−2−ピロリジノン)を含むメチルメタクリレートを含んでいる。そのような材料は、多量の(例えば、ポリマーの乾燥重量の約0.5倍と約5倍との間の)水を吸収する。結果は、最初は硬いポリマーが、柔らかく、かつ弾性的になり、非常に高められた水および気体の浸透性を示すこととなる。
様々な実施形態において、固定用部材130はまた、医薬品、鎮痛剤、抗炎症薬、抗生物質、またはそれらの任意の適切な組み合わせを含んでいる。そのような実施形態においては、固定用部材130が、これらの材料を患者の組織の中に解放し得、それによって、より少ない痛み、より迅速な治癒などを結果としてもたらす。固定用部材130が、その中にヒドロゲルを含むかまたはヒドロゲルの被覆を含むことにより、例えば、壊死組織を清浄し、切除することに役立つこともまた想到される。
固定用部材130は、親水性材料をその中に含んでいる外側のシェルとして構成され得る。そのような実施形態において、外側のシェルは、親水性材料の膨張を可能にするためにエラストマーであり得る。さらに、外側のシェルは、その外周に沿って配置された細孔(図示されていない)を含み得、それによって、細孔が水分を親水性材料に接触させることを容易にする。
固定用部材130が、任意の適切な長さを有することに想到される。従って、図1〜図3を参照すると、固定用部材130は、その長手方向の長さ「L1」が、固定用部材130の円周未満であるようなリング状であり得る。図4および図5に例示されている実施形態においては、固定用部材130’は、その長手方向の長さ「L2」が、固定用部材130’の円周よりも大きいようなスリーブ状である。さらに、固定用部材130および固定用部材130’の初期の厚さ「T」(図1、図2および図4)と、膨張した厚さ「T」(図3および図5)とは、各々が任意の適切な厚さであり得る。例示された実施形態において示されている厚さ「T」および「T」は、例示が目的であり、限定することを意図していない。例えば、固定用部材130の「T」は、例えば、固定用部材130がヒドロゲルの被覆を含む実施形態においては、ゼロに近くあり得る。
本開示はまた、外科用ポータルデバイス100を利用する外科的方法に関している。図6は、外科用ポータルデバイス100を使用する方法200を例示しているフローチャートである。方法200に従った、外科用ポータルデバイス100が提供される(ステップ202)。外科用ポータルデバイス100は、親水性材料が水分に接触するように、少なくとも部分的に組織内に位置決めされる(ステップ204)。少なくとも1つの固定用部材130が、初期の位置から膨張した位置まで放射状に膨張させられ、それによって、少なくとも1つの固定用部材が、周囲の組織に向かって膨張する(ステップ206)。外科用器具が、本体部分110の管腔115を通して導入され(ステップ208)、続いて、外科用タスクが、外科用器具によって実行される(ステップ210)。固定用部材130が、次いで、その初期の位置に戻され得(ステップ212)、外科用ポータルデバイス100が、組織から取り外され得る(ステップ214)。外科用ポータルデバイス100は、臨床医によって近位方向の力が本体部分110に及ぼされることに応答して、組織から取り外され得ることが想到される。
図7は、外科用ポータルデバイス100を使用する方法300を例示しているフローチャートである。方法300に従った、外科用ポータルデバイス100が提供される(ステップ302)。親水性材料が、本体部分110の少なくとも一部分のまわりに塗布される(ステップ304)。外科用ポータルデバイス100は、親水性材料が水分に接触するように、少なくとも部分的に組織内に位置決めされる(ステップ306)。
様々な修正が、ここで開示されているポータルデバイスの実施形態になされ得ることが理解される。従って、上記の説明は、限定としてではなく、単に実施形態の例示と解釈されるべきである。当業者は、本開示の範囲および精神の内において他の修正に想到するであろう。
100 外科用ポータルデバイス
110 本体部分
112 本体部分の近位の端部
114 本体部分の遠位の端部
115 円筒形のボアまたは管腔
130、130’ 固定用部材
a 長手方向の軸
L1、L2 固定用部材の長手方向の長さ
固定用部材の初期の厚さ
固定用部材の膨張した厚さ

Claims (14)

  1. 外科用ポータルデバイスであって、
    本体部分であって、長手方向の軸を規定し、かつ近位の端部、遠位の端部、および管腔を有し、該管腔は、外科用器具が通ることを可能にするように構成されている、本体部分と、
    少なくとも1つの固定用部材であって、該本体部分と機械的な協働状態で配置され、初期の位置と膨張した位置との間において該本体部分に対して放射状に膨張可能であり、該少なくとも1つの固定用部材は、親水性材料を含み、水分との接触に応答して放射状に膨張するように構成されている、固定用部材と
    を備えている、外科用ポータルデバイス。
  2. 前記固定用部材は、医薬品、鎮痛剤、抗炎症薬、および抗生物質のうちの少なくとも1つを含んでいる、請求項1に記載の外科用ポータルデバイス。
  3. 前記固定用部材は、ヒドロゲルの被覆を備えている、請求項1に記載の外科用ポータルデバイス。
  4. 前記少なくとも1つの固定用部材は、前記本体部分の外周のまわりに延びている、請求項1に記載の外科用ポータルデバイス。
  5. 前記少なくとも1つの固定用部材は、スリーブ状である、請求項1に記載の外科用ポータルデバイス。
  6. 前記少なくとも1つの固定用部材は、リング状である、請求項1に記載の外科用ポータルデバイス。
  7. 外科的方法において使用するシステムであって、
    外科用ポータルデバイスであって、
    長手方向の軸を規定する本体部分と、
    該本体部分を通って延びている管腔と、
    該本体部分と機械的な協働状態で配置されている少なくとも1つの固定用部材であって、親水性材料を含む、少なくとも1つの固定用部材と
    を含んでいる、外科用ポータルデバイス
    を備え、
    該外科用ポータルデバイスは、該親水性材料が水分と接触するように、少なくとも部分的に組織内に位置決めされるように構成され、
    該少なくとも1つの固定用部材は、該少なくとも1つの固定用部材が周囲の組織に向かって膨張するように、初期の位置から膨張した位置まで放射状に膨張させられるように構成され、
    該本体部分の該管腔は、該管腔を通して外科用器具の導入を可能にするように構成されている、
    システム。
  8. 前記少なくとも1つの固定用部材は、その初期の位置に戻されるようにさらに構成されている、請求項7に記載のシステム。
  9. 前記外科用ポータルデバイスを前記組織から取り外す手段をさらに備えている、請求項7に記載のシステム。
  10. 前記少なくとも1つの固定用部材は、水分と接触するときに、前記放射状の膨張が起こるように構成されている、請求項7に記載のシステム。
  11. 前記固定用部材は、医薬品、鎮痛剤、抗炎症薬、および抗生物質のうちの少なくとも1つを含んでいる、請求項7に記載のシステム。
  12. 外科用ポータルデバイスの一部分を隣接する組織に固定するシステムであって、
    外科用ポータルデバイスであって、
    長手方向の軸を規定する本体部分と、
    該本体部分を通って延びている管腔と
    を含んでいる、外科用ポータルデバイスと、
    該本体部分の少なくとも一部分のまわりに塗布されるように構成されている親水性材料と
    を備え、
    該外科用ポータルデバイスは、該親水性材料が水分と接触するように、少なくとも部分的に組織内に位置決めされるように構成されている、
    システム。
  13. 前記親水性材料は、医薬品、鎮痛剤、抗炎症薬、および抗生物質のうちの少なくとも1つを含んでいる、請求項12に記載のシステム。
  14. 前記本体部分の前記管腔を通して外科用器具の導入を可能にするようにさらに構成されている、請求項12に記載のシステム。
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