JP2010259276A - 燃料電池システム、燃料電池の制御装置及び制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】より信頼性を高めた燃料電池システムを提供する。
【解決手段】燃料電池10と、蓄電装置40に接続された直流電圧レギュレータ50とが、走行用の電動機70の駆動回路60に並列に接続された燃料電池システムであって、エアコンプレッサ700が走行用の電動機70で駆動され、エアコンプレッサ700から燃料電池10に供給する空気量を調整する三方弁95を備えるとともに、三方弁95から余剰空気を排気管90に排気するように構成され、制御装置は三方弁95の開度を調整することにより、燃料電池10の発電量を制御する。
【選択図】図3
【解決手段】燃料電池10と、蓄電装置40に接続された直流電圧レギュレータ50とが、走行用の電動機70の駆動回路60に並列に接続された燃料電池システムであって、エアコンプレッサ700が走行用の電動機70で駆動され、エアコンプレッサ700から燃料電池10に供給する空気量を調整する三方弁95を備えるとともに、三方弁95から余剰空気を排気管90に排気するように構成され、制御装置は三方弁95の開度を調整することにより、燃料電池10の発電量を制御する。
【選択図】図3
Description
本発明は、燃料電池と、蓄電装置に接続された直流電圧レギュレータとが、走行用の電動機の駆動回路に並列に接続された燃料電池システム、燃料電池の制御装置及び制御方法に関する。
図1及び図2に示すように、燃料電池10による発電電力で走行用の電動機70を駆動する燃料電池システムには、燃料電池10から駆動回路であるインバータ60への給電線20に、直流電圧レギュレータとしてのDC−DCコンバータ50を介して蓄電装置40が並列に接続されている。
このような燃料電池システムには、燃料電池10に供給する燃料ガス及び反応ガスの供給量を調整して、燃料電池10による発電電圧Vfcを調整するとともに、蓄電装置40の出力電圧VbをDC−DCコンバータ30により所定電圧Vcに調整することにより、燃料電池10または蓄電装置40の電力の何れかにより電動機70を駆動するように制御する制御部80が設けられている。
燃料電池10による発電電圧Vfcは、燃料ガスである水素ガス及び反応ガスである空気の燃料電池10への供給量により調整される。
そのために、制御部80は、給電線20に接続されたエアコンプレッサ用のインバータ61を介してエアコンプレッサ用の電動機71の回転数を調整することにより空気供給量を制御し、燃料ガスタンク400に設けたインジェクタ500を制御することにより水素ガスの供給量を調整する。
特許文献1には、制御部が、燃料電池が起動されていない場合、車両が回生運転中である場合、燃料電池が間欠運転中である場合等に、DC/DCコンバータを介して燃料電池の出力端子電圧をOCVに設定する燃料電池システムが開示されている。
特許文献1には、制御部が、燃料電池が起動されていない場合、車両が回生運転中である場合、燃料電池が間欠運転中である場合等に、DC/DCコンバータを介して燃料電池の出力端子電圧をOCVに設定する燃料電池システムが開示されている。
しかし、上述の燃料電池システムでは、蓄電装置から給電されるエアコンプレッサ用のインバータや電動機を搭載する必要があり、エアコンプレッサ用のインバータや電動機が故障すると、燃料電池を適正に制御できなくなるため、信頼性の向上等のためにさらなる改良が望まれていた。
本発明の目的は、より信頼性を高めた燃料電池システム、燃料電池の制御装置及び制御方法を提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明による燃料電池システムの特徴構成は、燃料電池と、蓄電装置に接続された直流電圧レギュレータとが、走行用の電動機の駆動回路に並列に接続された燃料電池システムであって、エアコンプレッサが走行用の電動機で駆動され、エアコンプレッサから燃料電池に供給する空気量を調整する三方弁を備えるとともに、三方弁から余剰空気を排気管に排気するように構成されている点にある。
上述の構成によれば、エアコンプレッサ用のインバータや電動機に替えて、走行用の電動機でエアコンプレッサが駆動され、三方弁の開度が調整されることにより燃料電池へ供給される空気量が調整される。このとき開度調整により発生する余剰空気は三方弁から排気管に排気される。
このような構成を備えることにより、高価なインバータや電動機等の比較的寿命の短い電気部品に替えて、丈夫な機械部品でエアコンプレッサ等を駆動できるので、信頼性を向上させることができるようになる。さらにはこれらの部品が占有する空間が開放されるため、他の部品の配置の自由度を向上させることができるようになる。
以上説明した通り、本発明によれば、より信頼性を高めた燃料電池システムを提供することができるようになった。
以下、本発明による燃料電池システム、制御装置、及び制御方法について説明する。
図3及び図4に示すように、燃料電池10が搭載された車両には、燃料電池10と、蓄電装置40に接続された直流電圧レギュレータとしてのDC−DCコンバータ50とが、三相交流同期回転機で構成される走行用の電動機70の駆動回路であるインバータ60に並列に接続され、DC−DCコンバータ50及びインバータ60を制御する制御部8が搭載されている。
DC−DCコンバータ50からインバータ60への給電線20に、リレー11を介して燃料電池10が接続され、蓄電装置40とDC−DCコンバータ50の間にシステムメインリレー30が介装されている。
インバータ60は、DC−DCコンバータ50または燃料電池10から供給される直流電力を交流電力に変換して、電動機70へ供給し、或は、回生制動された電動機70で発電された交流電力を直流電力に変換してDC−DCコンバータ50へ供給する。
燃料電池10は、燃料ガスとしての水素ガスが供給されるアノード電極と、反応ガスとしての空気が供給されるカソード電極と、両電極に挟まれた高分子電解質膜を備えた膜電極接合体(Membrane Electrode Assembly)が、燃料ガスをアノード電極に誘導するアノードセパレータと、酸化ガスをカソード電極に誘導するカソードセパレータを介して複数積層されている。
燃料ガスタンク400からインジェクタ500を介してアノードセパレータに供給された水素ガスが、高分子電解質膜の電極に設けた触媒作用により水素イオンと電子に分解され、高分子電解質膜を移動した水素イオンが、カソードセパレータに供給された酸素と反応して水が生成され、アノード電極で発生した電子が外部回路であるインバータ60に供給される。
アノードセパレータに供給された水素ガスのうち、未反応の水素ガスが循環経路に配置されたポンプを介して再度アノードセパレータに供給されるように構成され、エアコンプレッサ700を介して吸引された空気がカソードセパレータに供給されるように構成されている。
エアコンプレッサ700は、ギア80,81を介して走行用の電動機70で駆動され、エアコンプレッサ700から燃料電池10に供給する空気量を調整する三方弁95を備えるとともに、三方弁95から余剰空気を排気管90に排気するように構成されている。
三方弁95が制御されることにより、エアコンプレッサ700から燃料電池10へ供給する空気の流量を調整し、燃料電池10による発電を制御する。
制御部8には、CPU80と、CPU80で実行される制御プログラムや制御データが格納されたROM81と、CPU80のワーキングエリアとして使用されるRAM82と、バッファやドライバ等の入出力回路等を備えている。
制御部8にはイグニッションスイッチIGSW、アクセルペダルの操作量を検知するポテンショメータ、蓄電装置40の出力電圧Vbを検知する電圧センサと、DC−DCコンバータ50の出力電圧Vcを検知する電圧センサ等のスイッチやセンサ信号が入力され、制御部8からシステムメインリレー30、DC−DCコンバータ50、インバータ60等への制御信号が出力される。
制御部8は、運転者によるイグニッションスイッチIGSWのオン操作に対応して、低圧の蓄電装置から制御用の電力を給電するための電源リレーをオンするとともに、スタータスイッチSTSWのオン操作に対して、走行制御を開始し、運転者によるアクセルペダルの操作量に基づいて、所定の演算式により目標トルクである車両の走行トルクを算出し、算出した目標トルクで電動機70が駆動されるように、DC−DCコンバータ50及びインバータ60を制御する。
制御部8は、蓄電装置40の出力電圧VbとDC−DCコンバータ50の出力電圧Vcが入力され、DC−DCコンバータ50の出力電圧Vcが目標電圧となるように、DC−DCコンバータ50にPWM信号を出力して制御する。
さらに、制御部8には燃料電池10の出力電圧Vfcを検知する電圧センサ等のセンサ信号が入力され、出力電圧Vfcが所定の電圧値となるように、制御部8からリレー11、インジェクタ500、三方弁95等に制御信号が出力される。
制御部8は、蓄電装置40の出力電圧Vbと、DC−DCコンバータ50の出力電圧Vc、及び燃料電池10の出力電圧Vfcをモニタして、出力電圧Vc、及び出力電圧Vfcがそれぞれ所定の電圧となるように制御するフィードバック制御をする。
上述したスイッチやセンサ信号などの入力情報、及び制御信号などの出力情報は、制御部8が実行する車両の走行制御、並びに後述する待機制御処理、発電制御処理、故障検知処理などの各処理を実行する際に必要な情報として記憶部であるRAM82に記憶される。
電磁駆動式の三方弁95は、エアコンプレッサ700から燃料タンク10に反応ガスが供給される空気供給経路91と、余剰反応ガスを排気する排気管90の2経路を切り替え可能な弁を備え、また、制御部8からの制御信号に基づいて弁の開度を制御するアクチュエータなどを備える。
制御部8は、制御信号を出力することにより、三方弁95の弁の開度を調整して燃料電池10に供給される反応ガスの流量を制御する。
例えば、制御部8は、排気管90への経路を閉じて、空気供給経路91の経路を開放するように弁を調整することによって燃料電池10に反応ガスを供給し、排気管90への経路を開放し、空気供給経路91の経路を閉じるように弁を調整することによって、反応ガスを排気管90から排気するように制御する。
また、例えば、燃料電池10への反応ガスの流量を減少させるには、制御部8から弁の開度を小さくするように示す制御信号を出力することにより、空気供給経路91への経路に対する弁の開度を小さくして反応ガスの流量を調整する。
三方弁95に備えた弁の開度を指定するには、パルス信号のデューティ比に割り付けることで弁の開度を指定すればよい。例えば、空気供給経路91への経路に対する弁の開度が全開のときをデューティ比100%、空気供給経路91への経路が閉じているときをデューティ比0%に割り当てて、弁の開度を指定すればよく、適宜設定可能である。
以下、本発明の実施形態における制御部8が実行する車両の走行制御を図3から図5に基づいて説明する。
イグニッションスイッチIGSWが投入されると、制御部8は、低圧の蓄電装置から車両を制御するブレーキ制御装置等の他の制御装置に制御用の電力を供給するために電源リレーを閉じ、時刻T1でスタータスイッチSTSWが操作されると、システムメインリレー30を閉じて、DC−DCコンバータ50にPWM信号を出力し、その出力電圧を所定の電圧に昇圧する。
本発明では、例えば、蓄電装置40の出力電圧Vbが300Vに設定され、DC−DCコンバータ50の出力電圧Vcが最大400Vに昇圧される。また、燃料電池10の開放端子電圧が最大で400Vに設定されている。
このとき、三方弁95の弁は、空気供給経路91の経路を閉じて排気管90の経路が開放され、反応ガスは排気管90を介して排気されており、経路91bに残存する反応ガスと、燃料ガス供給経路92に残存する燃料ガスが燃料電池10に供給されることによって発電して、燃料電池10の出力電圧Vfcが徐々に上昇する。
エアコンプレッサ700は、走行用の電動機70と駆動連結されて、燃料電池10への反応ガスの供給量である空気供給量が制御されるため、走行用の電動機70が駆動していない間は、駆動しない。また、燃料電池10にエアコンプレッサ700からの空気を供給するための空気供給経路91(経路91a,91b)への経路が閉じられ、走行用の電動機70が停止中には排気管90から排気されるように弁が開放されているのである。
つまり、制御部8は、走行用の電動機70の停止中に、電動機71により駆動されるエアコンプレッサ700から燃料電池10への空気供給経路91に備えた弁を開放する待機制御処理を実行するのである。
時刻T2で、DC−DCコンバータ50が所定電圧に昇圧されると、インジェクタ500を制御して、燃料電池10に燃料ガスの供給を開始して、制御部8は、燃料電池10の出力電圧Vfcが所定の目標電圧になるように制御する。
時刻T3で、アクセルペダルが操作され電動機70の回転数が上昇すると、電動機70と駆動連結されたエアコンプレッサ700の回転数も上昇するが、電動機70の駆動直後は燃料電池10の出力電圧Vfcが充分に上昇していないため、電動機70は蓄電装置40の電力が供給されることにより駆動する。そのため、DC−DCコンバータ50の出力電圧Vcは、燃料電池10の電力が給電線20に供給されないように、燃料電池10の出力電圧Vfcよりも高く設定しておく必要がある。
DC−DCコンバータ50の出力電圧Vcが所定の電圧より低下する、即ち、DC−DCコンバータ50の出力電圧Vcが燃料電池10の出力電圧Vfcと略等しい400Vまたは僅かに小さい電圧になる時刻T4で、制御部8は、リレー11を閉じて給電線20に電力を供給する。燃料電池10の出力電圧Vfcが上昇してからリレー11を閉じるのは、DC−DCコンバータ50から燃料電池10に大電流が流入してリレー11が破損するのを回避するためである。
つまり、制御部8は、空気供給経路91の経路に対する弁の開度を調節して、燃料電池10の出力電圧Vfcが所定の目標電圧になると、リレー11を閉じて給電線20に電力を供給する。ここで、所定の目標電圧は、燃料電池10から給電線20に適正な電力が供給されるような電圧に適宜設定される。
このように、制御部8は、走行用の電動機70の駆動中に、燃料電池10の出力電圧Vfcが所定の目標電圧になるように弁の開度を調整する発電制御処理を実行するのである。
燃料電池10の出力電圧Vfcが、所定の目標電圧になったことが確認されると、制御部8は、インバータ60をフィードバック制御して、DC−DCコンバータ50の出力電圧Vcを燃料電池10の出力電圧Vfcと略等しい、若しくは僅かに低くする等価電圧制御を実行する。
つまり、制御部8は、運転者によるアクセルペダルの操作量を、ポテンショメータを介して検知し、当該操作量に基づいて、所定の演算式により車両の走行トルクを算出し、算出したトルクで電動機70が駆動されるように、DC−DCコンバータ50及びインバータ60を制御する。
アクセルペダルが操作され、大きなトルクが必要な場合は、制御部8は、DC−DCコンバータ50をPWM制御してその出力電圧Vcを昇圧し、DC−DCコンバータ50の出力電圧Vfcの不足分を蓄電装置40から補い、その値に対応した等価電圧制御を実行する。
時刻T4からT6に示すように、アクセルペダルの操作量が一定の安定走行時に、制御部8は、燃料ガスの供給量に対する酸化ガスの供給量の比を示すストイキ比と、現在のエアコンプレッサ700の回転数により三方弁95に備えた弁の開度を調整して、最適な反応ガスの供給量となるように制御するとともに、DC−DCコンバータ50をPWM制御して、燃料電池10の出力電圧Vfcに対応した等価電圧制御をDC−DCコンバータ50に対して実行する。
例えば、制御部8は、エアコンプレッサ700から燃料電池10への反応ガスの供給量が過多であると判断すると、三方弁95から余剰空気を排気管90に排気して最適な反応ガスの供給量となるように、空気供給経路91への経路を一時的に閉じて排気管90に反応ガスを排気するように弁を制御してもよいし、排気管90と空気供給経路91の両経路に反応ガスが流通され、空気供給経路91への反応ガスの流量が減少するように弁の開度を調整してもよい。
燃料電池10から給電線20に電力が供給され、燃料電池10の出力電圧Vcが徐々に低下すると、制御部8は、それに応じてDC−DCコンバータ50をPWM制御して、燃料電池10の出力電圧Vcに対応した出力電圧Vcとなるように等価電圧制御を実行する。
時刻T6で車両が減速を開始すると、つまり、アクセルペダルの操作量が減少すると、電動機70の回転が減少するとともに、電動機70に駆動連結されたエアコンプレッサ700の回転数も減少する。
車両の速度が減速することにより、燃料電池10から供給される電力が減少し、一定の燃料ガスの供給量で発電されるとともに、燃料電池10の出力電圧Vfcが徐々に上昇して、DC−DCコンバータ50の出力電圧Vcの等価電圧制御が実行される。
時刻T7でアクセルペダルが開放されると、電動機70の駆動、及びエアコンプレッサ700の駆動も停止し、制御部8は、時刻T8で待機制御処理を実行して、再び三方弁95を開放して排気管90から余剰反応ガスが排気されるように制御し、DC−DCコンバータ50の出力電圧Vfcを燃料電池10から電力が供給されないような所定の電圧に昇圧する。
電動機70の駆動が停止するために、エアコンプレッサ700が駆動されず、燃料電池10に反応ガスが供給されなくなり、一定量で供給される燃料ガスと、空気供給経路91の経路91bに残存する反応ガスによってのみ発電されるため、燃料電池10の出力電圧Vfcは徐々に低下する。
このとき、電動機70による回生制動が要求される場合には、インバータ60を制御して電動機70による交流の発電電圧を直流電圧に変換する。このとき、インバータ60の出力電圧が燃料電池10の出力電圧より高い状態となり、DC−DCコンバータ50により降圧された所定の充電電圧によって蓄電装置40が充電される。
時刻T9でイグニッションスイッチIGSWがオフされると、DC−DCコンバータ50の制御を停止するとともに、燃料ガスタンク400からの燃料ガスの供給を停止することで、DC−DCコンバータ50の出力電圧Vcと燃料電池10の出力電圧Vfcは徐々に低下した後に収束する。
以上に説明したように、本発明の実施形態は、燃料電池10と、蓄電装置40に接続された直流電圧レギュレータ50とが、走行用の電動機70の駆動回路60に並列に接続された燃料電池10の制御方法であって、走行用の電動機70の停止中に、電動機70により駆動されるエアコンプレッサ700から燃料電池10への空気供給経路91に備えた弁を開放する待機制御処理と、走行用の電動機70の駆動中に、燃料電池10の出力電圧Vfcが所定の目標電圧になるように弁の開度を調整する発電制御処理と、を実行する燃料電池の制御方法である。
上述の実施形態では、エアコンプレッサ700が走行用の電動機70のみで駆動されるように説明したが、さらにエアコンプレッサ用の電動機71を備えた別実施形態について、以下に説明する。
図6及び図7に示すように、上述した実施形態の構成に加えて、燃料電池10からインバータ60への給電線20に、エアコンプレッサ用のインバータ61を介してコンプレッサ用の電動機71が並列に接続され、DC−DCコンバータ50及びインバータ60を制御する制御部8が搭載されている。
図8に示すように、DC−DCコンバータ50は、電力スイッチング素子である二つのnpn型トランジスタが直列に接続された入力側スイッチ回路と、同じく電力スイッチング素子である二つのnpn型トランジスタが直列に接続された出力側スイッチ回路と、各スイッチ回路のトランジスタの接続点に介装されたリアクトルを備えている。尚、各トランジスタは、保護用のダイオードが逆並列に接続されている。
インバータ61は、互いに並列に接続されたU相アーム、V相アーム、及びW相アームを備えている。各相アームは、直列に接続された2つのnpn型トランジスタを含み、各npn型トランジスタにはダイオードが逆並列に接続されている。各相アームを構成する2つのnpn型トランジスタの接続ノードが、エアコンプレッサ用の電動機71のU相コイル、V相コイル、及びW相コイルの端部に夫々接続されている。
npn型トランジスタとして、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)を好適に用いることができる。また、npn型トランジスタに代えて、パワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field-Effect Transistor)等の電力スイッチング素子を用いることも可能である。
電動機71の各相には、電動機71の各相に流れる電流を検出する電流センサ71a,71b,71cを備えて構成され、各電流センサ71a,71b,71cは電動機71の各相に流れる電流を検出し、検出された各電流は制御部8に入力され、制御部8は所定の範囲内の電流値となっていなければ、電動機71が故障していると判定する故障判定処理を実行する。
また、制御部8は、故障判定処理によって、エアコンプレッサ用の電動機71の故障が検知されると、CANなどの車載ネットワークを介して故障表示用の制御部に送信され、運転者の前部に設置された表示パネルに表示される。
エアコンプレッサ700は、蓄電装置40から給電されるエアコンプレッサ用の電動機71と駆動連結されるとともに、クラッチ機構96を介して走行用の電動機70と駆動連結された駆動連結機構で構成されている。尚、クラッチ機構とは、駆動軸に対して駆動力の伝達状態と非伝達状態との切替を行う機構を示す。
クラッチ機構96が開放されている場合は、走行用の電動機70の駆動力がエアコンプレッサ700に伝達されず、制御部8は、エアコンプレッサ用のインバータ61を介してエアコンプレッサ用の電動機71の回転数を調整することにより、反応ガスの供給量を制御して、燃料ガスタンク400に設けたインジェクタ500を制御することにより燃料ガスの供給量を調整する。
一方、クラッチ機構96が閉じている場合に、走行用の電動機70の駆動力がエアコンプレッサ700にギア100,101を介して伝達され、制御部8は、走行用の電動機70によってエアコンプレッサ700が駆動され、空気供給経路91(経路91a,91b)に反応ガスを流通するように弁を調整し、燃料電池10への反応ガスの供給量を制御して、燃料ガスタンク400に設けたインジェクタ500を制御することにより燃料ガスの供給量を調整する。
このように、クラッチ機構96の開閉状態に係わらず、制御部8は、燃料電池10の出力電圧Vfcが所定の目標電圧になるように、燃料電池10への反応ガスの供給量を制御する。
上述の構成により、制御部8は、エアコンプレッサ用の電動機71の故障時に、クラッチ機構96を閉じて走行用の電動機70でエアコンプレッサ700を駆動するフェールセーフ処理を実行するのである。
上述したように、制御部8は、エアコンプレッサ用の電動機71が正常時にクラッチ機構96を開放して、燃料電池10の出力電圧Vfcが所定の目標電圧になるように、エアコンプレッサ用の電動機71を駆動制御する通常発電制御処理を実行し、エアコンプレッサ用の電動機71が故障時にクラッチ機構96を閉じて、走行用の電動機70の駆動中に、燃料電池10の出力電圧Vfcが所定の目標電圧になるように弁の開度を調整する発電制御処理を実行するのである。
尚、所定の目標電圧は、燃料電池10から給電線20に適正な電力が供給されるような電圧に適宜設定される。
以上説明した通り、本発明によれば、より信頼性を高めた燃料電池システムを提供することができる。
上述では、燃料ガスが水素である場合について説明したが、燃料ガスに天然ガスや都市ガスなどを採用する燃料電池システムであってもよい。尚、この場合には、燃料ガス原料に含まれるメタンなどの炭化水素を改質させて水素や一酸化炭素を含む改質ガスを得るための改質装置や、一酸化炭素を除去するための一酸化炭素除去装置などを設ける必要がある。
上述した実施形態では、本発明による燃料電池システムが燃料電池車両に搭載される場合を例に説明したが、当該燃料電池システムは、燃料電池車両以外に燃料電池が組み込まれるシステムに適用することができることはいうまでもない。
上述した実施形態では、直流電圧レギュレータがDC−DCコンバータで構成される場合を説明したが、他の方式の公知の直流電圧レギュレータで構成されるものであってもよい。
尚、上述した実施形態は本発明の一例に過ぎず、本発明の作用効果を奏する範囲において各ブロックの具体的構成等を適宜変更設計できることは言うまでもない。
8:制御部
10:燃料電池
20:給電線
40:蓄電装置
50:直流電圧レギュレータ(DC−DCコンバータ)
60:駆動回路(インバータ)
70:走行用の電動機
71:エアコンプレッサ用の電動機
80:CPU
82:記憶部(RAM)
91:空気供給経路
95:三方弁
96:クラッチ機構
700:エアコンプレッサ
10:燃料電池
20:給電線
40:蓄電装置
50:直流電圧レギュレータ(DC−DCコンバータ)
60:駆動回路(インバータ)
70:走行用の電動機
71:エアコンプレッサ用の電動機
80:CPU
82:記憶部(RAM)
91:空気供給経路
95:三方弁
96:クラッチ機構
700:エアコンプレッサ
Claims (5)
- 燃料電池と、蓄電装置に接続された直流電圧レギュレータとが、走行用の電動機の駆動回路に並列に接続された燃料電池システムであって、
エアコンプレッサが走行用の電動機で駆動され、エアコンプレッサから燃料電池に供給する空気量を調整する三方弁を備えるとともに、三方弁から余剰空気を排気管に排気するように構成されている燃料電池システム。 - エアコンプレッサが蓄電装置から給電されるエアコンプレッサ用の電動機と駆動連結されるとともに、クラッチ機構を介して走行用の電動機と駆動連結され、エアコンプレッサ用の電動機の故障時に、クラッチ機構を閉じて走行用の電動機でエアコンプレッサを駆動するように構成されている請求項1記載の燃料電池システム。
- 燃料電池と、蓄電装置に接続された直流電圧レギュレータとが、走行用の電動機の駆動回路に並列に接続された燃料電池の制御装置であって、
走行用の電動機の停止中に、電動機により駆動されるエアコンプレッサから燃料電池への空気供給経路に備えた弁を開放する待機制御処理と、
走行用の電動機の駆動中に、燃料電池の出力電圧が所定の目標電圧となるように弁の開度を調整する発電制御処理と、を実行する制御部と、
制御部が各処理を実行する際に必要な情報を記憶する記憶部と、
を備えている燃料電池の制御装置。 - 燃料電池と、蓄電装置に接続された直流電圧レギュレータとが、走行用の電動機の駆動回路に並列に接続された燃料電池の制御装置であって、
エアコンプレッサが蓄電装置から給電されるエアコンプレッサ用の電動機と駆動連結されるとともに、クラッチ機構を介して走行用の電動機と駆動連結される駆動連結機構に対して、
制御部は、
エアコンプレッサ用の電動機が正常時にクラッチ機構を開放して、燃料電池の出力電圧が所定の目標電圧になるように、エアコンプレッサ用の電動機を駆動制御する通常発電制御処理を実行し、
エアコンプレッサ用の電動機が故障時にクラッチ機構を閉じて、前記発電制御処理を実行する請求項3記載の燃料電池の制御装置。 - 燃料電池と、蓄電装置に接続された直流電圧レギュレータとが、走行用の電動機の駆動回路に並列に接続された燃料電池の制御方法であって、
走行用の電動機の停止中に、電動機により駆動されるエアコンプレッサから燃料電池への空気供給経路に備えた弁を開放する待機制御処理と、
走行用の電動機の駆動中に、燃料電池の出力電圧が所定の目標電圧になるように弁の開度を調整する発電制御処理と、を実行する燃料電池の制御方法。
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2009
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