JP2010258884A - 光出力装置、光伝送システムおよびそれらの制御方法 - Google Patents

光出力装置、光伝送システムおよびそれらの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】良好な信号品質を得ること。
【解決手段】光伝送路50に設けられ光信号を増幅し光ファイバに希土類が添加された希土類添加光ファイバ増幅器56に、励起光を出力する励起光源24と、前記希土類添加光ファイバ増幅器56が増幅した光のうち前記光ファイバにおける前記希土類のエネルギー準位に相当する波長の光の強度に基づき前記励起光源24の出力強度を制御する制御部10と、を具備する光出力装置である。光信号の発振を抑圧するために、光ファイバおける希土類のエネルギー準位に相当する波長の光の強度に基づき励起光源24の出力強度を制御することで良好な信号品質を得ることができる。
【選択図】図8

Description

本発明は、光出力装置、光伝送システムおよびそれらの制御方法に関し、特に希土類添加光ファイバ増幅器を用いる光出力装置、通信システムおよびそれらの制御方法に関する。
近年、例えば海底に設置する光伝送路等の長距離の光伝送路に、光信号を増幅する希土類添加光ファイバ増幅器が設けられている。希土類添加光ファイバ増幅器は、光ファイバにエルビウム等の希土類が添加されている。希土類添加光ファイバ増幅器は、入射した励起光を用い光信号を増幅させ出射する(特許文献1)。
励起光の出力強度を制御する方法として、所定レベル以上の光信号の数を計数し、計数結果に基づき励起光源の励起光の出力強度を制御することが知られている(特許文献2)。また、回路障害発生時における導通を検出するためのパイロット信号が受信されたか否かで、励起光源の出力強度を制御することが知られている(特許文献3)。
特開平5−292038号公報 特開平11−234216号公報 特開2004−274265号公報
光伝送路に設けられた希土類添加光ファイバ増幅器に注入される励起光が過剰に大きくなった場合、希土類光ファイバ増幅器の利得が高くなりすぎる。これにより、伝送路での光信号のレーレー散乱光が希土類光ファイバ増幅器の利得を受けて多重反射する。その多重反射によって、希土類添加光ファイバ増幅器の動作状態が不安定になったり、発振して、伝送信号の品質が劣化する。
一方、光伝送路に設けられた希土類光ファイバ増幅器に注入される励起光が極端に小さくなった場合、希土類光ファイバ増幅器の利得が低くなりすぎる。これにより、受信端局で十分な信号品質が得られない。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、励起光源の出力強度を最適に制御することで、良好な信号品質を得ることを目的とする。
本光出力装置は、光伝送路に設けられ光信号を増幅し光ファイバに希土類が添加された希土類添加光ファイバ増幅器に、励起光を出力する励起光源と、前記希土類添加光ファイバ増幅器が増幅した光のうち前記光ファイバにおける前記希土類のエネルギー準位に相当する波長の光の強度に基づき前記励起光源の出力強度を制御する制御部と、を具備する。
本光伝送システムは、光伝送路に光信号を送信する送信装置と、前記光伝送路から前記光信号を受信する受信装置と、前記光伝送路内に設けられ、前記光信号を増幅し光ファイバに希土類が添加された希土類添加光ファイバ増幅器と、希土類添加光ファイバ増幅器に励起光を出力する励起光源と、前記希土類添加光ファイバ増幅器が増幅した光のうち前記光ファイバにおける希土類のエネルギー準位に相当する波長の光の強度に基づき前記励起光源の出力強度を制御する制御部と、を備えた光出力装置と、を具備する。
本光出力装置の制御方法は、光信号を増幅し光ファイバに希土類が添加された希土類添加光ファイバ増幅器に、励起光を出力する励起光源を備える光出力装置の制御方法であって、前記希土類添加光ファイバ増幅器が増幅した光のうち前記光ファイバにおける前記希土類のエネルギー準位に相当する波長の光の強度に基づき前記励起光源の出力強度を制御する手順を含む。
本伝送システムの制御方法は、光伝送路に光信号を送信する送信装置と、前記光伝送路から光信号を受信する受信装置と、前記伝送路内に設けられ、光信号を増幅し光ファイバに希土類が添加された希土類添加光ファイバ増幅器と、前記希土類添加光ファイバ増幅器に励起光を出力する励起光源を備えた光出力装置と、を具備する光伝送システムの制御方法であって、前記希土類添加光ファイバ増幅器が増幅した光のうち前記光ファイバにおける希土類のエネルギー準位に相当する波長の光の強度に基づき前記励起光源の出力強度を制御する手順を含む。
希土類添加光ファイバ増幅器が増幅した光のうち光ファイバにおける希土類のエネルギー準位に相当する波長の光の強度に基づき、光信号の発振を抑制するため励起光源の出力強度を最適に制御することにより、良好な信号品質を得ることができる。
図1(a)は、遠隔励起方式のEDFを備えた伝送システムのブロック図、図1(b)は光伝送路内での光強度を示す図である。 図2は、光伝送路内に設けられたEDFの模式図である。 図3(a)〜図3(c)は、EDFの特性を示す図である。 図4は、遠隔励起方式EDFを用いた伝送システムのブロック図である 図5は、受信部32で受信される光の波長に対する光強度を示す模式図である。 図6(a)および図6(b)は、波長に対する光強度を示す図(その1)である。 図7(a)および図7(b)は、波長に対する光強度を示す図(その2)である。 図8は、実施例1に係る伝送システムのブロック図である。 図9は、制御部の制御を示すフローチャート(その1)である。 図10は、制御部の制御を示すフローチャート(その2)である。 図11は、制御部の制御を示すフローチャート(その3)である。 図12は、実施例2に係る伝送システムのブロック図である。 図13は、実施例3に係る伝送システムのブロック図である。 図14は、実施例4に係る伝送システムのブロック図である。
まず、遠隔励起方式の希土類添加光ファイバ増幅器について、エルビウムドープ光ファイバ(EDF)を例に説明する。図1(a)は、遠隔励起方式のEDFについて説明するためのブロック図である。図1(b)は、図1(a)の光伝送路50内の光強度を光伝送路50の位置に対し示した図である。図1(a)のように、光伝送路50は、送信部42側の光伝送路52、EDF56および受信部32側の光伝送路54を含んでいる。光伝送路52および54は例えば光ファイバである。EDF56は送信部42側の光伝送路52と受信部32側の光伝送路54との間に設けられている。送信部42は、電気信号を光信号に変換し、光信号を光伝送路52に出射する。受信部32は、光伝送路54から光信号を受信し、光信号を電気信号に変換する。EDF56は、送信部42側または受信部32側から光伝送路50に注入された励起光Lpumpにより光信号Lsを増幅する。図1(a)では、受信部32側に励起光源24が設けられている。送信部42および受信部32は例えば陸上に設置されており、光伝送路50は例えば海底に敷設されている。
図1(b)のように、送信部42から光伝送路50に注入された光信号Lsは、長さL1の光伝送路52を伝搬するにしたがい、光強度が減衰する。受信部32側の励起光源24から光伝送路54にEDF56の増幅のための励起光Lpumpが注入される。EDF56においては、励起光Lpumpにより光信号Lsは増幅される。長さL2の光伝送路54を伝搬すると、光強度は再び減衰する。光伝送路54の受信部32側の領域Aにおいては、励起光Lpumpにより光信号Lsがラマン増幅される。受信部32は光信号を受信し、電気信号に変換する。このように、励起光Lpumpを受信部32側から光伝送路50に注入する場合、EDF56は受信部32側に設けられる。よって、長さL2は長さL1より短い。励起光Lpumpを送信部42側から光伝送路50に注入する場合、EDF56は送信部42側に設けられる。
次に、EDF56の発振について説明する。図2は、光ファイバ等の光伝送路50内に設けられたEDFの模式図である。光伝送路50内の送信部42側および受信部32側には光の反射点60が存在する。反射点60は、例えば、光コネクタ端面や異なる光デバイスの境界面で部分的に存在する場合や、レーレー散乱による反射領域であり分布的に存在する場合がある。EDF56の利得は方向によらないため、EDF56は、送信部42側から受信部32側への光信号62と受信側32から送信側42への光信号64とのいずれも増幅する。このため、反射点60で反射された光信号63が多重反射光となる。これにより、EDF56の動作状態が不安定となり、発振状態となる。
次に、EDF56の発振の実験について説明する。以下の実験は、光伝送路52および光伝送路54として波長1550nmにおける低損失ピュアシリカ光ファイバを用いた。長さL1を200km、長さL2を80kmとした。EDF56を光伝送路52と光伝送路54との間に挿入した。励起光Lpumpの波長は1480nmであり、光信号Lsの波長は1550nmである。
図3(a)および図3(b)は、EDF56に入力する励起光の光強度(以下、励光起EDF入力パワー)に対するEDF56の利得を示している。ここで、EDF56の利得は、EDF56に入力する光信号Lsの強度Pin、EDF56を出力する光信号Lsの強度Poutを用い、10×log(Pout/Pin)で示される。EDF利得の測定は、EDF56に入力する光信号Lsの強度Pinを−30dBmで一定とし、励起光EDF入力パワーを変化させて行なった。図3(a)は、波長が1557nmのEDF56が増幅する光信号LsのEDF利得を示している。図3(b)は、波長が1530nm付近の自然放出光雑音のEDF利得を示している。図3(a)および図3(b)のように、励起光EDF入力パワーが増加すると、EDF利得も増加する。励起光EDF入力パワーが増加した場合、光信号LsのEDF利得は、自然放出光雑音のEDF利得より大きく増加する。よって、受信装置のSN(Signal to Noise)比が向上する。
図3(c)は、励起光EDF入力パワーに対するQ値を示している。励起光EDF入力パワーが増加するとQ値は大きくなる。しかし、励起光EDF入力パワーが9.68dBmを越えるとQ値が小さくなる。これは、EDF56の利得が大きくなり、図2に示したようなレーレー散乱等の反射点60に起因した多重反射によりEDF56が発振したためである。このように、励起光EDF入力パワーが大きくなると、EDF56が発振してしまう。
EDF56の発振を抑制する対策として、図2のEDF56と反射点60との間に、一方向のみの光を通過させる光アイソレータを設けることがある。これにより、図2で説明した多重反射を抑制でき、EDF56の発振を抑制することができる。
しかしながら、光アイソレータを用いると、以下に説明するように、送信側と受信側の両方からOTDR(Optical Time Domain Reflectometry)測定を行うことが難しくなる。
図4は、遠隔励起方式EDFを用いた無中継伝送システムの例として海底光ケーブルを用いた伝送システムのブロック図である。図4のように、伝送装置38aおよび38bの間が海底光ケーブル51で接続されている。伝送装置38aおよび38bと海底光ケーブル51との間には、それぞれOTDR装置48aおよび48bが設けられている。伝送装置38aおよび38bは、それぞれ受信部32aおよび32b、励起光源24aおよび24b、並びに送信部42aおよび42a並びに増幅器44aおよび44bを含んでいる。海底光ケーブル51は光伝送路50aおよび50bを含んでいる。光伝送路50aおよび50b内にはそれぞれEDF56aおよび56bが設けられている。
送信部42aおよび42bは電気信号を光信号に変換し光信号を送信する。OTDR装置48aおよび48bはOTDR測定を行う装置である。EDF56bおよび56aは光伝送路50bおよび50aを伝搬する光信号を増幅する。受信部32bおよび32aは光伝送路50bおよび50aを伝搬した光信号を受信し、光信号を電気信号に変換する。励起光源24bおよび24aはEDF56bおよび56aを励起させるための光信号を光伝送路50bおよび50a内に注入する。
図4を参照に、OTDR測定について説明する。OTDR測定は、光伝送路50bおよび50a中において分布的に後方散乱する光強度を光伝送路の全長に渡り測定する方法である。OTDR測定においては、光伝送路50bおよび50a内を送信部42aおよび42bから受信部32bおよび32aに伝搬する光パルスの一部が送信部42aおよび42bに戻ってくる現象を用い、光伝送路50bおよび50aの評価を行うことができる。光パルスの一部の光パワーが送信部42aおよび42bに戻ってくる要因には、光伝送路50bおよび50aの光ファイバの材料に固有のレーレー散乱、接続部や破断点からのフレネル反射等がある。しかし、OTDR測定は、光伝送路50bおよび50a内の光パルスの伝送速度および光伝送路50bおよび50aの後方散乱採用に影響される。このため、光伝送路50bおよび50aの損失を正確には測定できない場合がある。そこで、光伝送路50bおよび50aの両側にOTDR装置48aおよび48bを設け、光伝送路50bおよび50aからの後方散乱を測定し、測定した波形を平均化することにより、光伝送路50bおよび50aの損失を正確に測定することができる。
OTDR装置48aおよび48bの測定距離の限界により、図1の光伝送路50または54の片側からのOTDR測定で、伝送路全体(L1+L2)を測定しようとした場合に困難な場合がある。このような場合、OTDR装置48aおよび48bの測定の限界距離以内で測定するためには、図4の光伝送路50bおよび50aの両側からOTDR測定を行うが、光伝送路50bおよび50aに光アイソレータを設けると、OTDR装置48aおよび48bと光アイソレータ間でしかOTDR測定を行うことができない。
このように、光アイソレータを設けないとEDF56が発振するが、光アイソレータを設けるとOTDR測定が難しい。以下に、光アイソレータを設けなくともEDFの発振を抑制することが可能な光出力装置の原理にについて説明する。
図5は、図1(a)の受信部32で受信される光の波長に対する光強度を示す模式図である。図5のように、波長が1550nmの光信号付近の領域B以外に、波長が1530nm付近に光強度の大きい領域Cが観測される。光ファイバーにおけるエルビウムのエネルギー状態として基底状態15/2とエネルギー準位状態13/2とがある。基底状態15/2とエネルギー準位状態13/2とは各々複数に分離しているため、エネルギー的に広範囲な準位を形成する。このため、基底状態15/2からエネルギー準位状態13/2に励起させるのに好ましい光の波長とエネルギー準位状態13/2から基底状態15/2に遷移する際に発光する光の波長は異なっている。励起光の波長は1480nmが好ましく、発光した光の波長は1530nm付近となる。このように、図4における領域Cは、光ファイバ内のエルビウムのエネルギー準位に相当する波長であり、励起光の波長1480nmより長く、光信号の波長(領域B)より短い。領域Cの光強度をモニターすれば、EDFに注入される励起光か適正が否かが判断できる。
図6(a)から図7(b)は、光アイソレータを用いない図1(a)のシステムにおいて、受信部32における光の波長に対する光強度を示した図である。光伝送路52および光伝送路54としては、低損失ピアシリカ光ファイバを用いた。長さL1を200km、長さL2を80kmとした。励起光Lpumpの波長は1480nmであり、光信号Lsの波長は1557nmである。EDF56に入力する光信号Lsの強度Pinを−30dBmで一定とし、励起光源24から出射される励起光Lpumpの強度を100mWから900mWまで変化させている。
図6(a)のように、励起光Lpumpの強度が100mWでは、励起光EDF入力パワーは3dBmである。EDF56の発振スペクトルは観測されていない。図6(b)のように、励起光Lpumpの強度を300mWとすると、励起光EDF入力パワーは8dBmとなる。波長1530nm近傍で雑音レベルが大きくなっているが、EDF56の発振スペクトルは観測されていない。
図7(a)のように、励起光Lpumpの強度を700mWとすると、励起光EDF入力パワーは12dBmとなる。波長1530nm近傍の雑音レベルは図6(b)より大きくなっている。さらに、1530nm近傍に、EDF56の発振スペクトルが観測される。図7(b)のように、励起光Lpumpの強度を900mWとすると、励起光EDF入力パワーは13dBmとなる。光信号Lsの光レベルおよび雑音レベルは図7(a)と同程度であるが、1530nm近傍の発振スペクトルは図7(a)よりさらに大きくなる。
このように、光アイソレータを用いない場合、励起光Lpumpを大きくすると、波長が1530nm付近の光強度が光信号Lsの波長付近の雑音の強度より大きくなる。さらに励起光Lpumpの強度を大きくすると、波長が1530nm付近で発振が生じることがわかった。
波長が1530nm付近での光を電気信号に変換し、スペクトルアナライザで測定した。その結果、励起光Lpumpの強度が700mW〜1000mWにおける発振周波数は、100MHz〜1000MHzであり、主に、400MHz〜600MHであった。
以下の実施例では、光信号Lsの波長において希土類添加光ファイバ増幅器が発振する前に、希土類のエネルギー準位に相当する波長の光の強度に基づき励起光源の出力強度を制御する。これにより、希土類添加光ファイバ増幅器の発振を抑制することができる。
図8は、実施例1に係る伝送システムのブロック図である。送信装置40と受信装置30との間に光伝送路50が設けられている。送信装置40は、送信部42と、送信部42が出力した光信号Lsを増幅する増幅器44と、を備えている。光伝送路50は、光伝送路52とEDF56と光伝送路54とを備えている。受信装置30は、光カップラ22、制御部10、増幅器34、受信部32、駆動回路26および励起光源24を備えている。光伝送路50から受信した光信号Lsは、光カップラ22、制御部10を通過し、増幅器34で増幅され受信部32に受信される。
制御部10は、光スプリッタ20、光フィルタ12、光電変換部14、バンドパスフィルタ(BPF)16および判別回路18を備えている。光スプリッタ20は、光信号Lsの一部を分離する。光フィルタ12は、EDF56が増幅した光のうち波長が1530nm(つまり、希土類のエネルギー準位に相当する波長)の光を通過させる。光電変換部14は、光フィルタ12を通過した光を電気信号に変換する。BPF16は、光電変換部14が変換した電気信号のうち所定範囲の周波数信号を通過させる。所定範囲の周波数は、図7(a)および図7(b)において、波長が1530nm付近で発振している周波数であり、例えば、100MHz〜1000MHzであり、好ましくは400MHzから600MHzである。判別回路18は、BPF16を通過した電気信号に応じ、駆動回路26を制御する。駆動回路26は、励起光源24を駆動する回路である。光カップラ22は、励起光源24が出力した励起光Lpumpを光信号Lsの伝搬方向と反対方向に合波させる。
制御部10の動作について説明する。まず、伝送システムが通常の光信号Lsの伝送を行なってい際の制御について説明する。図9の例では、BPF16は広帯域とする。すなわち、BPF16の出力は、光フィルタ12に選別された1530nm付近の光強度に対応する。制御部10の判別回路18は、波長が1530nmの光強度を取得する(ステップS10)。判別回路18は、取得した光強度が閾値th1以上かを判断する(ステップS12)。Yesの場合、判別回路18は、駆動回路26に励起光源24の出力を低減させる(ステップS14)。その後終了する。ステップS12においてNoの場合、判別回路18は、取得した光強度が閾値th2以下かを判断する(ステップS16)。Yesの場合、判別回路18は、駆動回路26に励起光源24の出力を増加させる(ステップS18)。その後終了する。
このように、制御部10は、EDF56が増幅した光のうち光ファイバおけるエルビウムのエネルギー準位に相当する波長1530nm付近の光の強度に基づき励起光源24の出力強度を制御する。例えば、図9のステップS12のように制御部10は、波長が1530nmの光の強度が一定以上となった場合、ステップS14のように励起光源24の出力強度を低減させる。これにより、光信号Lsの波長において発振する前に、励起光源24の出力を低減することができる。さらに、図9のステップS16のように制御部10は、波長が1530nmの光の強度が一定以下となった場合、ステップS18のように励起光源24の出力強度を増加させる。これにより、EDF56の利得が減少し、受信部32におけるSN比が悪化することを抑制できる。このように、励起光源24の出力強度を最適に制御することで、良好な信号品質を得ることができる。
次に、図10の例では、BPF16の通過帯域をEDF56の発振周波数とする。例えば、100MHz〜1000MHzとする。制御部10の判別回路18は、BPF16の出力を取得する(ステップS20)。判別回路18は、波長が1530nmにおいて発振が生じているかを判断する(ステップS22)。例えば、BPF16の出力が一定値以上の場合、判別回路18は、1530nmの波長の光で発振が生じていると判断する。Yesの場合、判別回路18は、駆動回路26に励起光源24の出力を低減させる(ステップS24)。その後終了する。
このように、制御部10は、エネルギー準位に相当する波長1530nmの光が発振しているか否かに応じ、励起光源24の出力強度を制御することができる。例えば、図10において、波長が1530nmの光が発振していると判断した場合、励起光源24の出力強度を低減させる(ステップS24)。これにより、光信号Lsの波長1550nm付近が発振する前に、励起光源24の出力強度を低減させることができる。
また、制御部10は、エネルギー準位に相当する波長1530nmの光を電気信号に変換した電気信号のうち所定範囲の周波数を有する信号の強度に基づき、波長1530nmの光が発振しているか否かを判断する。すなわち、制御部10は、BPF16を通過した信号の強度に基づき、励起光源24の出力強度を制御する。これにより、簡単に波長が1530nm付近の光が発振しているか否かを判断することができる。
次に、励起光源24の出力強度を設定する例を説明する。図11の例では、図10と同様に、BPF16の通過帯域をEDF56の発振周波数とする。励起光源24の出力強度Ppumpを十分小さく設定する。制御部10の判定回路18は、出力強度Ppumpを一定値Pstep増加させる(ステップS30)。図10と同様に、判定回路18は、波長が1530nmの光が発振しているか判断する(ステップS32)。Noの場合、ステップS30に戻る。Yesの場合、出力強度Ppumpから一定値減じた値を適正な出力強度Ppump0とする(ステップS34)。その後、終了する。
図11のように、励起光源24の出力強度Ppumpを徐々に増加させ、波長が1530nmの光が発振した場合、出力強度Ppumpから所定量減じた出力強度Ppump0を励起光源24の適正な出力強度として設定することもできる。
実施例2は、送信装置40が励起光源24を備える例である。図12のように、送信装置40が、制御部10、光カップラ22、励起光源24および駆動回路26を備えている。光カップラ22により、励起光Lpumpを光信号Lsと同じ方向に送信する。制御部10の光スプリッタ20は、光信号Lsと反対方向に伝搬した光の一部を分離する。EDF56は光伝送路50の送信装置40側に設けられている。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
実施例2のように、送信装置40に励起光源24を備える場合において、制御部10が波長1530nmの光の強度に基づき励起光源24の出力強度を制御する。これにより、光信号Lsの発振を抑制することができる。
実施例3は、送信装置40と受信装置30の各々が励起光源24を備える例である。図13のように、送信装置40と受信装置30との各々が制御部10、光カップラ22、励起光源24および駆動回路26を備えている。光伝送路50には、送信装置40の励起光源24の励起光Lpump1を用いるEDF56aと受信装置30の励起光源24の励起光Lpump2を用いるEDF56bとが設けられている。その他の構成は実施例1および2と同じであり説明を省略する。
実施例3のように、送信装置40および受信装置30が各々励起光源24を備える場合において、各々の制御部10が波長1530nmの光の強度に基づき励起光源24の出力強度を制御する。これにより、光信号Lsの発振を抑制することができる。
実施例4は、送信装置40がラマン増幅用の励起光源46を備える例である。図14のように、送信装置40は、光カップラ48と励起光源46を備えている。励起光源46は1450nmの励起光Lpump3を出力する。光カップラ48は、光信号Lsと同じ方向に励起光Lpump3を合波する。励起光Lpump3の波長は光伝送路52が最もラマン増幅する波長とする。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
実施例4によれば、光伝送路52の送信装置40側において光信号Lsがラマン増幅する。よって、実施例1より光伝送路52を長くすることができる。
実施例1〜実施例4において、希土類添加光ファイバ増幅器としてEDFを例に説明した。エルビウム以外の希土類を添加した光ファイバ増幅器であってもよい。この場合、光フィルタ12が通過させる波長は光ファイバおける希土類のエネルギー準位に相当する波長とすることができる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 制御部
12 光フィルタ
14 光電変換部
16 バンドパスフィルタ
18 判定回路
24 励起光源
30 受信装置
32 受信部
40 送信装置
42 送信部
50 光伝送路
56 EDF

Claims (10)

  1. 光伝送路に設けられ光信号を増幅し光ファイバに希土類が添加された希土類添加光ファイバ増幅器に、励起光を出力する励起光源と、
    前記希土類添加光ファイバ増幅器が増幅した光のうち前記光ファイバにおける前記希土類のエネルギー準位に相当する波長の光の強度に基づき前記励起光源の出力強度を制御する制御部と、
    を具備することを特徴とする光出力装置。
  2. 前記制御部は、前記エネルギー準位に相当する波長の光が発振しているか否かに応じ、前記励起光源の出力強度を制御することを特徴とする請求項1記載の光出力装置。
  3. 前記制御部は、前記エネルギー準位に相当する波長の光が発振していると判断した場合、前記励起光源の出力強度を低減させることを特徴とする請求項1記載の光出力装置。
  4. 前記制御部は、前記エネルギー準位に相当する波長の光を電気信号に変換した電気信号のうち所定範囲の周波数を有する信号の強度に基づき、前記エネルギー準位に相当する波長の光が発振しているか否かを判断することを特徴とする請求項2記載の光出力装置。
  5. 前記希土類添加光ファイバ増幅器が増幅した光のうち前記エネルギー準位に相当する波長の光を通過させる光フィルタと、
    前記フィルタが通過させた光を電気信号に変換する光電変換部と、
    前記光電変換部が変換した電気信号のうち所定範囲の周波数を有する信号を通過させるバンドパスフィルタと、を具備し、
    前記制御部は、前記バンドパスフィルタを通過した信号の強度に基づき、前記励起光源の出力強度を制御することを特徴とする請求項1記載の光出力装置。
  6. 前記制御部は、前記エネルギー準位に相当する波長の光の強度が一定以上となった場合、前記励起光源の出力強度を低減させることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項記載の光出力装置。
  7. 前記希土類はエルビウムであり、前記波長は1530nm付近であることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項記載の光出力装置。
  8. 光伝送路に光信号を送信する送信装置と、
    前記光伝送路から前記光信号を受信する受信装置と、
    前記光伝送路内に設けられ、前記光信号を増幅し光ファイバに希土類が添加された希土類添加光ファイバ増幅器と、
    希土類添加光ファイバ増幅器に励起光を出力する励起光源と、前記希土類添加光ファイバ増幅器が増幅した光のうち前記光ファイバにおける希土類のエネルギー準位に相当する波長の光の強度に基づき前記励起光源の出力強度を制御する制御部と、を備えた光出力装置と、
    を具備することを特徴とする光伝送システム。
  9. 光信号を増幅し光ファイバに希土類が添加された希土類添加光ファイバ増幅器に、励起光を出力する励起光源を備える光出力装置の制御方法であって、
    前記希土類添加光ファイバ増幅器が増幅した光のうち前記光ファイバにおける前記希土類のエネルギー準位に相当する波長の光の強度に基づき前記励起光源の出力強度を制御する手順を含むことを特徴とする光出力装置の制御方法。
  10. 光伝送路に光信号を送信する送信装置と、前記光伝送路から光信号を受信する受信装置と、前記伝送路内に設けられ、光信号を増幅し光ファイバに希土類が添加された希土類添加光ファイバ増幅器と、前記希土類添加光ファイバ増幅器に励起光を出力する励起光源を備えた光出力装置と、を具備する光伝送システムの制御方法であって、
    前記希土類添加光ファイバ増幅器が増幅した光のうち前記光ファイバにおける希土類のエネルギー準位に相当する波長の光の強度に基づき前記励起光源の出力強度を制御する手順を含むことを特徴とする光伝送システムの制御方法。
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