JP2010257906A - 燃料電池スタック - Google Patents

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Abstract

【課題】電解質電極構造体のアノード側の面の冷却を抑制して結露の発生を未然に防止する。
【解決手段】電解質21の両面に電極22,23を設けた電解質電極構造体30と複数の金属セパレータ30A,30B,30Cとを積層した単位セル10を複数積層した燃料電池スタックSであって、電解質の両面に電極を設けた電解質電極構造体と複数の金属セパレータとを積層した単位セルを複数積層した燃料電池スタックであって、
単位セル10の積層方向の一端側のアノード側セパレータ30Aと該単位セルに隣接する単位セル10の積層方向の他端側のカソード側セパレータ30Bとの間に冷媒流路38が設けられ、アノード側セパレータ30Aと電解質電極構造体20との間に燃料ガスが流通し、カソード側セパレータ30Bと電解質電極構造体20との間に酸化剤ガスが流通し、アノード側セパレータ30Aの冷媒流路38に断熱樹脂40が設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃料電池スタックに係り、特に、冷媒による冷却効果のばらつきに起因する単位セルの温度の不均一を軽減する技術に関する。
燃料電池スタックとしては、平板状の電解質電極構造体(MEA:Membrane Electrode Assembly)の両側にセパレータが積層された積層体が単位セルとされ、複数の単位セルが積層されて燃料電池スタックとして構成されたものが知られている。電解質電極構造体は、カソードおよびアノードを構成する一対の電極の間にイオン交換樹脂等からなる電解質が挟まれた三層構造である。セパレータは、電極に接触するように積層され、電極との間に水素などの燃料ガスまたは空気などの酸化剤ガスを流通させるガス流路用凹部や、冷却水を流通させる冷媒流路用凹部が形成されている。
ところで、セパレータは、その表面に形成されたガス流路用凹部と電解質電極構造体との間に燃料ガスまたは空気のいずれかを流通させ、その裏面では隣接するセパレータと冷媒流路用凹部どうしを向かい合わせて冷却水を流通させる構成とされていた。このような構成では、1つの電解質電極構造体を備えた単位セルに1つの冷媒流路が併設されるので、冷却能力は高いが、燃料電池スタックの積載方向の長さが長くなるという不都合がある。
そこで、特許文献1では、2つの電解質電極構造体を備えた単位セルに1つの冷媒流路を併設した燃料電池スタックが提案されている。この燃料電池スタックは、2つの電解質電極構造体を3つのセパレータで挟んで1つのユニットを構成したもので、積層方向中央部のセパレータの一方の面に燃料ガス、他方の面に酸化剤ガスを流通させ、積層方向両端部のセパレータの一方の面に燃料ガスまたは酸化剤ガス、他方の面に冷却水を流通させるようになっている。
特開2002−289223号公報
しかしながら、上記のような燃料電池スタックでは、冷媒流路を形成するセパレータと密着している電解質電極構造体の面の冷却は充分であるが、冷媒流路を形成するセパレータと密着していない面の冷却は不充分となり、発熱量の多いカソード側の面では特に冷却不足となる。このため、冷却水の供給量を多くして局所的に不充分となる冷却能力を補わざるを得ない。ところが、電解質電極構造体のアノード側の面では発熱量が少ないため、カソード側の面と同等に冷却すると、冷却が進み過ぎてセパレータの燃料ガスの流路に結露が生じるという問題があった。特に、近年では燃料電池スタックの積層長を短くするために電解質電極構造体の厚さを薄くしているため、カソード側で生成された水が電解質電極構造体を透過してアノード側に移り易い。その結果、アノード側での水蒸気圧が上昇して結露がより生じ易い条件となっている。したがって、本発明は、電解質電極構造体のアノード側の面の冷却を抑制して結露の発生を未然に防止することができる燃料電池スタックを提供することを目的としている。
本発明は、電解質の両面に電極を設けた電解質電極構造体と複数の金属セパレータとを積層した単位セルを複数積層した燃料電池スタックであって、単位セルの積層方向の一端側の金属セパレータと該単位セルに隣接する単位セルの積層方向の他端側のセパレータとの間に冷媒流路が設けられ、一端側の前記金属セパレータと電解質電極構造体との間に燃料ガスが流通し、他端側の金属セパレータと電解質電極構造体との間に酸化剤ガスが流通し、燃料ガスが流通する金属セパレータの前記冷媒流路に断熱構造が設けられていることを特徴とする。
上記構成の燃料電池スタックにあっては、燃料ガスが流通する金属セパレータの冷媒流路に断熱構造が設けられているので、電解質電極構造体の燃料ガス側の面の冷却が抑制され、結露の発生を未然に防止することができる。
本発明では、燃料ガスが流通する金属セパレータの冷媒流路の全面に断熱構造を設けることもできるが、その場合には、金属セパレータ間の導電性を確保するために断熱構造は導電性のある材料で構成する必要がある。そこで、断熱構造を金属セパレータどうしの接触面以外の部分に設けることにより、断熱構造は任意の材料で構成することができる。あるいは、断熱構造は、金属セパレータが電解質電極構造体と接触している部分にのみ設けることもでき、この場合には材料使用量に対する効率がよい。断熱構造の材料としては、発泡ウレタン、ウレタン、シリコーンゴムなどの合成樹脂を用いることができ、これらを金属セパレータの必要な箇所に塗工することで断熱構造を構成することができる。
本発明は、1つの電解質電極構造体を備えた単位セルに1つの冷媒流路が併設された燃料電池スタックに適用することができる。あるいは、2つ以上の電解質電極構造体を備えた単位セルに1つの冷媒流路を併設した燃料電池スタックにも適用することができる。具体的には、単位セルは、その両端部に金属セパレータを備えるとともに、両端部の金属セパレータの間に少なくとも2枚の電解質電極構造体を備えることができる。そして、少なくとも2枚の電解質電極構造体は少なくとも1枚の中間金属セパレータを挟み、中間金属セパレータの一方の面には燃料ガスが流通し、他方の面には酸化剤ガスが流通する。
本発明では、断熱構造の断熱効果を補完する構成として、以下の構成を採用することができる。たとえば、一方の面に燃料ガスを流通させ他方の面に冷却水を流通させる金属セパレータにおいて、燃料ガスが流通する金属セパレータの冷媒流路の高さを低くすることができる。このような態様では、燃料ガスが流通する金属セパレータの冷媒流路と冷却水との接触面積が小さくなるので、冷却水による冷却能力を低下させることができる。これと同じ作用を奏する態様として、燃料ガスが流通する金属セパレータの冷媒流路と電解質電極構造体との接触幅を狭くすることができ、また、それら2つの態様を併用することもできる。
本発明によれば、電解質電極構造体の燃料ガス側の面の冷却を抑制して結露の発生を未然に防止することができる等の効果が得られる。
本発明の実施形態における燃料電池スタックの全体を示す側面図である。 本発明の実施形態における燃料電池スタックの一部を並べて示す平面図である。 図2に示す燃料電池スタックの一部を積層して示す図1のII−II線断面図である。 実施形態の燃料電池スタックの第1変形例を示す側断面図である。 実施形態の燃料電池スタックの第2変形例を示す側断面図である。 実施形態の燃料電池スタックの第3変形例を示す側断面図である。 実施形態の燃料電池スタックの第4変形例を示す側断面図である。
1.燃料電池スタックの構成
以下、この発明の実施形態の燃料電池を図1〜図3を参照して説明する。図1は燃料電池スタックSの全体側面図であり、燃料電池スタックSは、平面視で長方形状の単位燃料電池セル(以下、単位セルと称する)10を多数積層して電気的に直列接続し、その両側に集電板11および絶縁断熱板12を配置し、さらに両端部にエンドプレート13を配置して概略構成されている。エンドプレート13には集電板11に接続された端子14が突出し、エンドプレー他13は図示しないタイロッドによって締結されている。積層された単位セルの両側には、複数のダミーセル15が積層されている。ダミーセル15は、金属セパレータおよび電解質電極構造体のダミーを積層したもので、燃料電池スタックSの端部側では単位セルが作動温度に達し難いために設けられている。なお、図示は省略するが、エンドプレート13には、燃料電池スタックSに酸化剤ガス(例えば空気)、燃料ガス(例えば水素)および冷媒を供給し排出するための配管が接続されている。
図2に示すように、単位セル10は、図中右側からアノード側セパレータ(金属セパレータ)30A、電解質電極構造体20、中間セパレータ(中間金属セパレータ)30C、電解質電極構造体20、およびカソード側セパレータ30Bをこの順番で密着して配置した積層構造をなす。
電解質電極構造体20は、例えばフッ素系電解質材料等からなる固体高分子電解質(電解質)21の両側にアノード電極22とカソード電極23を積層して構成され、アノード側セパレータ30Aが電解質電極構造体20のアノード電極22に面して、カソード側セパレータ30Bがカソード電極23に面して配置されている。また、中間セパレータ30Cは、アノード電極22とカソード電極23に面して配置されている。これらセパレータ30A,30B,30Cはステンレス鋼製薄板を波形状にプレス成形して形成されており、前記構成の単位セル10を積層した燃料電池スタックSでは、隣接する2つの単位セル10,10において一方の単位セル10のアノード側セパレータ30Aと他方の単位セル10のカソード側セパレータ30Bとが密接し、密接する面に形成された冷媒流路を冷却水が流通する。
図2に示すように、セパレータ30A,30B,30Cの左上隅部には、使役前の燃料ガスが流通する燃料ガス供給口11が形成され、その対角位置である右下隅部には、使役後の燃料ガスが流通するアノードオフガス排出口12が形成されている。同様に、セパレータ30A,30B,30Cの右上隅部には、使役前の酸化剤ガスが流通する酸化剤ガス供給口13が形成され、その対角位置である左下隅部には、使役後の酸化剤ガスが流通するカソードオフガス排出口14が形成されている。さらに、セパレータ30A,30B,30Cの左縁部には、使役前の冷却水が流通する冷却水供給口15が形成され、対称位置である右縁部には、使役後の冷却水が流通する冷却水排出口16が形成されている。
図2において符号17は燃料ガス導入部であり、燃料ガスは、燃料ガス供給口11から燃料ガス導入部17を介して、アノード側セパレータ30Aと中間セパレータ30Cの一方の面に設けられた燃料ガス流路に供給される。また、アノード側セパレータ30Aと中間セパレータ30Cの一方の面には、図示しないシール部が設けられ、燃料ガスのみが燃料ガス供給口11から燃料ガス流路を経てアノードオフガス排出口12へ流通するようになっている。なお、カソード側セパレータ30Bと中間セパレータ30Cの他方の面にも上記と同様の酸化剤ガス導入部とシール部とが設けられ、酸化剤ガスのみが酸化剤ガス供給口13から酸化剤ガス流路を経てカソードオフガス排出口14へ流通するようになっている。
単位セル10の両端部のアノード側セパレータ30Aの裏面(紙面の裏面)およびカソード側セパレータ30Bの裏面(紙面側の面)には冷媒流路が形成されるとともに、上記と同様の冷却水導入部とシール部とが設けられ、冷却水のみが冷却水供給口15から冷媒流路を経て冷却水排出口16へ流通するようになっている
図2に示すように、アノード側セパレータ30A、カソード側セパレータ30B、および中間セパレータ30Cの電解質電極構造体20側を向く面には、電解質電極構造体20から離間する方向に突出する突条31A,31B,31Cがその長手方向を図中上下方向に向けて多数形成され、左右方向に等間隔かつ並行に配置されている。各突条31A,31B,31Cは、一定の周期で波状をなして上下方向へ延びている。
図3は、波状をなす凸状31A,31Bが交叉して互いに接触する部分における断面図である。図3に示すように、突条31A,31Bの断面形状は平坦な頂部35と傾斜部36とからなる台形状をなし、隣接する傾斜部36は底部37によって接続されている。突条31A,31Bの頂部35どうしは密着して電気的に接続されている。また、底部37は、アノード電極22またはカソード電極23に密着している。そして、アノード電極22とアノード側セパレータ30Aおよび中間セパレータ30Cの凸状31A,30Cとの間の空間が燃料ガス流路とされ、カソード電極23とカソード側セパレータ30Bおよび中間セパレータ30Cの凸状31B,30Cとの間の空間が酸化剤ガス流路とされている。また、互いに隣接するアノード側セパレータ30Aおよびカソード側セパレータ30Bの間が冷媒流路38とされている。
ここで、燃料ガスおよび酸化剤ガスは、図3の紙面と直交する方向に流通し、冷却水は冷媒流路38を左側から右側に流通する。すなわち、図3は、波状をなす凸状31A,31Bが交叉して互いに接触する部分を示しているが、凸状31A,31Bが互いに接触していない部分では、凸状31A,31Bを潜るようにして冷却水が流通する。図1に示すように、冷媒流路38は、隣接する単位セル10の間に設けられている。
さて、本実施形態は、アノード側セパレータ30Aに断熱構造を設けたことを特徴としている。以下、断熱構造について説明する。図3に示すように、アノード側セパレータ30Aのカソード側セパレータ30B側を向く面には、断熱樹脂40が被覆されている。断熱樹脂40は、凸状30Aの頂部35であってカソード側セパレータ30Bの凸状31Bの頂部35と接触する部分以外に設けられている。すなわち、凸状31Aと凸状31Bは波状に交叉しながら延在しているから、その頂部35の交叉する部分以外に断熱性に優れた断熱樹脂40が設けられている。断熱樹脂40としては、発泡ウレタン、ウレタン、シリコーンゴムなどの合成樹脂があるが、これらに限定されることはない。
上記のような断熱樹脂40を設けるには、カソード側セパレータ30Bの凸状31Bの頂部35と接触する部分にマスキングをしてから断熱樹脂40を塗工したり、あるいは、凸状31Aの頂部35、傾斜部36、および底部36の全体に断熱樹脂40を塗工し、カソード側セパレータ30Bの凸状31Bの頂部35と接触する部分の断熱樹脂40を除去することができる。この場合、断熱樹脂40は、溶剤で溶かしたり研削したりして除去することができる。
2.燃料電池スタックの動作
上記のように構成された燃料電池スタックSでは、アノード電極22で触媒反応により発生した水素イオンが、固体高分子電解質21を透過してカソード電極23まで移動し、カソード電極23で酸素と電気化学反応を起こして発電し、その際に水を生成する。この発電に伴う発熱により単位セル10が所定の作動温度を越えないように、冷媒流路38を流れる冷却水で熱を奪い冷却する。
ここで、冷却水は、アノード側セパレータ30Aを介してアノード電極22を冷却し、カソード側セパレータ30Bを介してカソード電極23を冷却する。冷却水は、発熱量の多いカソード電極23を冷却するのに充分な量で流通させられる。一方、アノード電極22はカソード電極23よりも発熱量が少ないが、断熱樹脂40によって冷却水による冷却が抑制されるので、過剰な冷却が防止される。したがって、アノード側セパレータ30Aが過冷却されることに起因する燃料ガス流路内での結露の発生が防止される。特に、上記実施形態では、単位セル10が1つの冷媒流路38と複数の電解質電極構造体20とから構成されているので、カソード電極23を充分に冷却する必要性からアノード電極が過冷却となり易い。したがって、断熱樹脂40を備えた上記実施形態では、本発明の効果が充分に発揮される。
なお、上記実施形態では、断熱樹脂40をアノード側セパレータ30Aの凸状30Aの頂部35であってカソード側セパレータ30Bの凸状31Bの頂部35と接触する部分以外に設けているが、頂部35の全体に断熱樹脂40を設けないように構成することもできる。あるいは、アノード電極22と接触する凸状30Aの底部37にのみ断熱樹脂40を設けることができる。このような態様では、冷却をより抑制したい箇所に断熱材を設けるから、断熱樹脂40の材料使用量に対する効率がよい。
3.変形例
(1)第1変形例
図4は上記実施形態の第1変形例を示す図である。この変形例は、アノード側セパレータ30Aの凸状31Aの頂部35、傾斜部36、および底部36の全体に断熱樹脂40を塗工したものである。断熱樹脂40は、導電性のある金属または非金属粒子が分散することで導電性を有しており、アノード側セパレータ30Aとカソード側セパレータ30Bとの電気的接続を行う。このような変形例では、断熱樹脂40の塗工が簡単なため製造コストを低減することができる。
(2)第2変形例
図5は上記実施形態の第2変形例を示す図である。この変形例は、1つの電解質電極構造体20を備えた単位セル10に1つの冷媒流路を併設したものである。単位セル10は、電解質電極構造体20の両側に、アノード側セパレータ30Aとカソード側セパレータ30Bを積層して構成され、隣接する単位セル10のアノード側セパレータ30Aとカソード側セパレータ30Bとの間に冷媒流路38が形成されている。このような構成では、電解質電極構造体20の両側に冷媒流路38が設けられているから、電解質電極構造体20の両面が均一に冷却される。したがって、局所的に冷却が不充分となる箇所がないから、冷却水の供給量を増やす必要がない。よって、アノード電極22における発熱量が少ない分を調整する断熱で済むので、例えば断熱樹脂40の厚さを薄くできる等の利点がある。
(3)第3変形例
図6は上記実施形態の第3変形例を示す図である。この変形例は、アノード側セパレータ30Aの凸状31Aの高さAをカソード側セパレータ30Bの凸状31Bの高さBよりも低くしたものである。このような構成では、冷却水と凸状31Aとの接触面積が小さくなるので、冷却水によるアノード電極22の冷却能力を低下させることができる。
(4)第4変形例
図7は上記実施形態の第4変形例を示す図である。この変形例は、アノード側セパレータ30Aの凸状31Aの底部37の幅Xをカソード側セパレータ30Bの凸状31Bの底部37の幅Yよりも狭くしたものである。このような構成においても、アノード側セパレータ30Aの冷媒流路38と電解質電極構造体20との接触面積が小さくなるので、冷却水によるアノード電極22の冷却能力を低下させることができる。
本発明では、燃料ガス流路における結露の発生が防止されるので、厳しい信頼性が要求される例えば燃料電池車に適用して極めて有望である。
10 単位セル
20 電解質電極構造体
21 固体高分子電解質(電解質)
22 アノード電極
23 カソード電極
30A アノード側セパレータ(金属セパレータ)
30B カソード側セパレータ(金属セパレータ)
30C 中間セパレータ(中間金属セパレータ)
38 冷媒流路
40 断熱樹脂(断熱構造)

Claims (4)

  1. 電解質の両面に電極を設けた電解質電極構造体と複数の金属セパレータとを積層した単位セルを複数積層した燃料電池スタックであって、
    前記単位セルの積層方向の一端側の金属セパレータと該単位セルに隣接する単位セルの積層方向の他端側のセパレータとの間に冷媒流路が設けられ、前記一端側の前記金属セパレータと前記電解質電極構造体との間に燃料ガスが流通し、前記他端側の前記金属セパレータと前記電解質電極構造体との間に酸化剤ガスが流通し、
    前記燃料ガスが流通する前記金属セパレータの前記冷媒流路に断熱構造が設けられていることを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 前記断熱構造は、前記金属セパレータどうしの接触面以外の部分に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池スタック。
  3. 前記断熱構造は、前記金属セパレータが前記電解質電極構造体と接触している部分にのみ設けられていることを特徴とする請求項2に記載の燃料電池スタック。
  4. 前記単位セルは、その両端部に前記金属セパレータを備えるとともに、前記両端部の金属セパレータの間に少なくとも2枚の前記電解質電極構造体を備え、前記少なくとも2枚の電解質電極構造体は少なくとも1枚の中間金属セパレータを挟み、前記中間金属セパレータの一方の面には燃料ガスが流通し、他方の面には酸化剤ガスが流通することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の燃料電池スタック。
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