JP2010256846A - 瞳孔が高倍率のアフォーカルなガリレアン式アタッチメントレンズ - Google Patents

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Abstract

【課題】アフォーカルなガリレアン式アタッチメントレンズの極端な長さにより、比較的高被写界深度を保ちつつ、離れて撮影が難しい物体の写真や映像を撮ることができる。
【解決手段】アフォーカルなガリレアン式アタッチメントレンズが開示されており、同レンズは、光軸に沿って配された、全体が負の屈折力を有する第1レンズ群と、全体が正の屈折力を有する第2レンズ群とを備える。第1および第2レンズ群は、ガリレアン式構成となるように配されている。レンズはまた、瞳倍率PM=DEX/DEN>4を満たす径DEXおよびDENをそれぞれ有する射出瞳と入射瞳とを有し、実施例によってはPM>10である。アフォーカルなガリレアン式アタッチメントレンズはまた、LP>200、実施例によってはLP>700を満たす長さパラメータを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、概して、デジタルカメラ、ビデオカメラをはじめとするスチルカメラまたは動画カメラのための光学レンズ系に関し、更に詳しくは、アフォーカルアタッチメントレンズに関し、具体的には瞳孔が高倍率のアフォーカルなガリレアン式アタッチメントレンズに関する。
1998年3月10日にフレイジャー(Frazier)に対して発行された米国特許第5,727,236号明細書には、広角レンズ、被写界の深いレンズ、近焦点レンズの特徴を有する光学系が記載されている。この光学系は、ディープフォーカス像を実現すること、つまり、無限遠にも焦点を合わせながら前景でマクロ被写体に焦点を合わせた撮像を可能にすることを目的としたものである。米国特許第5,727,236号明細書の光学系は、光軸上に順に整列され、レンズシリンダーまたはレンズ鏡筒に配置された対物レンズ、視野レンズ、リレーレンズを備えている。対物レンズは、視野レンズにおいてまたは視野レンズの近辺で、視野レンズの前方または後方のいずれかにおいて中間像を形成する。
対物レンズは、無限遠の焦点に固定されていてもよく、また中間像はその焦点距離の対物レンズとしては標準よりも大きいサイズの中間像を形成するために大きい開口を有していてもよい。視野レンズおよびリレーレンズはこの像を送り、フィルム面においてこれよりも小さい最終像にする。リレーレンズはマクロレンズであり、虹彩(アイリス)絞りおよび合焦(フォーカス)機構を有していてもよく、これにより開口の制御および合焦を行うのに対物レンズおよび視野レンズを用いる必要がない。視野レンズとリレーレンズとの間の鏡筒には、中間像を反転させ、逆にする(元に戻す)ためにペカンプリズム、屋根型プリズム、ミラーが設けられている。ペカンプリズム、屋根型プリズム、ミラーは、フィルム面における最終像が最終像の正常な向きとなることを確実にするものである(反転され、逆にされることなく)。このような光学系は、良好な被写界深度をもたらすのに相当な光量を必要とする。また、光学系は、相当な数の光学表面(つまり、空気から光媒体への面)をも有する。光線が空気からガラスへ、再び空気へ移動する必要がある度に、像がいくらか劣化する。このような光学系では、空気−ガラスの表面が50もあることがある。
さらに、ペカンプリズムまたはこれに光学的に相当するもの、および屋根型プリズムは、大きく、重いため、他の方法による場合よりも光学系を大きく重いものにしている。スノーケル型レンズが長い間用いられていたが、どんな種類であってもカメラのセットアップの変更を必要とし、レンズ系を個々にカメラ本体に直接取り付けるものであった。スノーケルレンズにより、卓上撮影または地面レベルに接近した撮影を含め、難しい撮影状況に近づくことができる。被写界深度は、標準レンズを用いたものと基本的に同一である。
このようなレンズは、不利なことに、カメラからズームレンズを取り外す必要がある。さらに、これによりカメラをセットアップする時間が必要となる。またさらに、このようなスノーケル型レンズは高い光源レベルを要し、その結果照明コストが多大になる。難しい状況での配置および撮影に対処するには、像回転装置を有する二軸スイベル光学レンズ系が用いられてきた。像回転装置は、カメラが逆さまであっても横に向いていても、像の向きを補正してカメラの幾何学的位置関係を補正するものである。光学レンズ系のスイベル先端部により、カメラを水平の向きに保ちながら、カメラを地面から離すことにより低い地面レベルの撮影が容易になり、あるいは吊り下げ撮影や頭上撮影が可能となる。
米国特許第5,727,236号明細書
しかし、不利なことに、このような二軸スイベル光学レンズ系は非常に多数のレンズ素子およびプリズムを有するため、製造に費用がかかる。典型的には、このような光学系は、種々の受光角を扱うために最高で15個ほどの対物レンズを有する。さらに、このような光学レンズ系は、ズームレンズを系の前部に置く。種々のレンズにより、レンズが取り付けられるカメラの前端部に多大な重量が付加されることになり、全長も長くなり、スイベルが後方に離れすぎてしまう。これにより、光学レンズ系およびカメラが使用しにくくなる。このため、このようなレンズは経済的に製造するのが難しく、使用しにくい。さらに、このようなレンズを機能させるには多量の光が必要である。典型的には、光学レンズ系は、F5.6以下のFストップ(例えば、F8)を有している。
本発明の一態様は、アフォーカルなガリレアン式アタッチメントレンズである。同レンズは、光軸に沿って物体側から像側の順に、全体的に負の屈折力を有する第1レンズ群と、全体的に正の屈折力を有し第1レンズ群と相対的に配され、ガリレアン形態を形成する第2レンズ群とを含む。またレンズは、瞳倍率PM=DEX/DEN>4を満たす径DEXおよびDENをそれぞれ有する射出瞳と入射瞳を含む。
本発明の他の態様は、先に簡単に説明したアフォーカルなガリレアン式アタッチメントレンズであり、PM≧6、より好ましくはPM≧8、さらに好ましくはPM≧10である。
本発明の他の態様は、先に簡単に説明したアフォーカルなガリレアン式アタッチメントレンズであり、第1レンズ群は第1面を有し、第2レンズ群は最終面を有する。頂点間距離VLは、第1および最終面間の軸距離によって決められる。光軸より1度の角度で光学系に入り、光軸から高さH1で前面に交差する軸外光線は光軸で最終面SLに交差する。そして、頂点間距離VLと共に長さパラメータLPは、LP=|VL/H1|>200として定義され、より好ましくはLP>300、もっと好ましくはLP>500、さらに好ましくはLP>700である。
本発明の他の態様は、常用レンズを有するカメラを含み、常用レンズと動作可能に連結された本発明のアフォーカルアタッチメントレンズを有する撮像系である。
本発明に係る上記概要的説明および以下に述べる詳細な実施形態の記載は、請求の範囲にあるように本発明の本質および特徴を理解するための概観または構成であることを意図されたものであることは理解すべきである。添付の図面は本発明をより理解させるために含まれるものであり、本願明細書に含まれ、あるいはその一部を構成する。図面は本発明の多様な実施形態を示し、明細書の記載と共に本発明の原理や動作を説明するためのものである。
負レンズユニットの部分断面図を含む、本発明の実施形態による広角で、被写界の深い、近焦点の光学系の側面図である。
負レンズユニットの部分断面図を含む、本発明の別の実施形態による広角で、被写界の深い、近焦点の光学系の側面図である。
負レンズユニットの部分断面図を含む、本発明のさらに他の実施形態による広角で、被写界の深い、近焦点の光学系の側面図である。
本発明のさらに他の実施形態による広角で、被写界の深い、近焦点の光学系の側面図である。
本発明のさらに別の実施形態による二重の、広角で、被写界の深い、近焦点の光学系の側面図である
ビデオカメラまたはフィルムカメラとともに用いるのに適した、本発明の実施形態による二つの光学レンズアタッチメントの側面図である。
ビデオカメラまたはフィルムカメラとともに用いるのに適した、本発明のさらに別の実施形態による光学レンズアタッチメントの側面図である。
ビデオカメラまたはフィルムカメラとともに用いるのに適した、本発明の実施形態による二重スイベル光学レンズ系の側面図である。
ビデオカメラまたはフィルムカメラとともに用いるのに適した、本発明の別の実施形態による二重スイベル光学レンズ系の側面図である。
アフォーカルアタッチメントを特徴付けるのに有効な主要なパラメータを複数示した、アフォーカル系アタッチメントの第1例(実施例1)の概略図である。
図10の実施例1に関する、タンジェンンシャル(T)およびサジタル(S)光線の25ラインペアー・パー・ミリメートル(lp/mm)における像の高さに対するMTF(相対コントラスト)のプロット図である。
実施例1に関し、像の高さIH=3mmにおける歪曲収差のプロット図である。
本発明のアフォーカルアタッチメントの第2例(実施例2)の概略図である。
実施例2に関する、タンジェンンシャル(T)およびサジタル(S)光線の25ラインペアー・パー・ミリメートル(lp/mm)における像の高さに対するMTF(相対コントラスト)のプロット図である。
実施例2に関し、像の高さIH=3mmにおける歪曲収差のプロット図である。
無限焦点における本発明のアフォーカルアタッチメントの第3例(実施例3)の概略図である。 近焦点における本発明のアフォーカルアタッチメントの第3例(実施例3)の概略図である。
実施例3に関し、無限焦点位置においてタンジェンンシャル(T)およびサジタル(S)光線の25ラインペアー・パー・ミリメートル(lp/mm)における像の高さに対するMTF(相対コントラスト)のプロット図である。 実施例3に関し、近焦点位置においてタンジェンンシャル(T)およびサジタル(S)光線の25ラインペアー・パー・ミリメートル(lp/mm)における像の高さに対するMTF(相対コントラスト)のプロット図である。
実施例3に関し、無限焦点位置において像の高さIH=3mmにおける歪曲収差のプロット図である。 実施例3に関し、近焦点位置において像の高さIH=3mmにおける歪曲収差のプロット図である。
本発明のアフォーカルアタッチメントの第4例(実施例4)の概略図である。
実施例4に関し、タンジェンンシャル(T)およびサジタル(S)光線の25ラインペアー・パー・ミリメートル(lp/mm)における像の高さに対するMTF(相対コントラスト)のプロット図である。
実施例4に関し、像の高さIH=3mmにおける歪曲収差のプロット図である。
本発明のアフォーカルアタッチメントの第5例(実施例5)の概略図である。
実施例5に関し、タンジェンンシャル(T)およびサジタル(S)光線の25ラインペアー・パー・ミリメートル(lp/mm)における像の高さに対するMTF(相対コントラスト)のプロット図である。
実施例5に関し、像の高さIH=3mmにおける歪曲収差のプロット図である。
本発明のアフォーカルアタッチメントの第6例(実施例6)の概略図である。
向上させたフォーカス深度を球面収差の2つの波形と共に示す、収差がない場合の実施例6のスルーフォーカスのMTF曲線をプロットしたものである。
カメラCAの常用レンズに動作可能に連結されたアフォーカルアタッチメントの概略図である。
以下の説明においては、同一または同様の要素の参照には同様の符号を用いている。
ここで、添付の図面に示した本発明の好適な実施例について詳細に説明する。図面を通して同様の部分の参照には可能な範囲で同様の符号を用いている。以下の例に対しては本発明の範囲内で多様な変形や変更を行ってもよく、各例の態様は異なる方法で組み合わせることにより別の例を実現することも可能である。したがって、本発明の真の範囲は、本願の開示全体から解釈されるべきであって、ここで説明する実施形態を考慮してもこれらに限定されるべきではない。
広角で、被写界の深い、近焦点の光学系を以下に開示する。光学レンズアタッチメントおよび光学レンズアタッチメントを備えるカメラについても以下に説明する。さらに、二重スイベル光学レンズ系およびかかる二重スイベル光学レンズ系を備えるカメラについては後述する。以下の説明では、特定のフィルムのフォーマット、レンズ材料、特定の角度が付いたプリズムユニット、結合機構、バレルの長さ、プリズムユニットなどを含む多数の特定項目を採り上げる。しかし、この開示から、本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく変形および/または代替が可能であることは当業者には自明であろう。他の事情により、本発明を不可解なものにしないように特定の項目を省くことがある。一つ以上の添付の図面のいずれにおいても同一かまたは類似の参照符号を有する特徴に言及する場合には、これらの特徴は、反対の意図を示していない限り、この説明のためには同一の機能(複数の機能)または動作(複数の動作)を有するものである。簡潔にするため、図面では類似する特徴には類似の参照符号(例えば、図1、図2の負レンズ群1110、負レンズ群1210)を付してある。
1.1 広角、高被写界、近焦点の光学系
図1は、本発明の実施形態による広角で、被写界の深い、近焦点の光学系1100を図示したものである。光学系1100は、負レンズユニット1110と、任意のレンズ円筒部1150(種々の長さであり得る)と、リレーレンズ1160とを備えており、これらはこの順に構成されている。リレーレンズ1160は、マクロレンズであってもよい。光学系1100は、カメラ(図示せず)の前面に取り付けられ得る。カメラは、スチルカメラまたは動画カメラ、ビデオカメラ、デジタルカメラなどである。(マクロ)リレーレンズ1160の後方には、カメラのフィルム面1170が距離を置いて位置しており、光学系の最終像がフィルム面1170に合焦される。フィルム面1170は、カメラのフィルム、あるいはデジタルカメラまたはビデオカメラの電荷結合素子(「CCD」)の像平面を象徴的に表している。レンズバレル1150およびリレーレンズ1160は、これらの種類の多数の構成要素が本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく使用され得るため、単に一まとまりの素子として表されている。例えば、複数の標準マクロレンズのうちいずれを用いてよい。さらに、系1100の構成要素は使用するマクロレンズに合わせて構成され得る。このような構成要素は、当業者にはよく知られたものである。また、レンズバレル1150の長さが、ここにおいても本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく、多くの種々の長さのうちいずれであってもよいことを示すために、レンズバレル1150の中央領域に破線を用いて表してある。長いレンズほど好ましい場合がある。レンズバレルの標準の長さには、例えば、1フィート(1’)、18インチ、2フィート(2’)が含まれ得る。使用する長さは、負レンズユニットの開口の直径、(マクロ)リレーレンズの倍率、使用するフィルムまたはビデオのフォーマットを含む要素によって決まる(例えば、フォーマットが小さいほど長いレンズになる)。本発明の実施形態では、非常に長い光学系を構成できる。このような系は、負レンズ群または負レンズ(対物レンズとして作用する)とマクロリレーレンズとの間に2フィート(2’)長の円筒部を備え得る。負レンズユニット1110は、対物レンズとして機能する。種々の倍率の負レンズ1110が使用可能であるため、受光角が選択可能である。負レンズユニット1110は、機能が負のままであれば、種々の方法で作用させることができる。つまり、負レンズユニットは、負レンズユニットの入射側の焦点から光線が発せられたように、負レンズユニットから入射平行光線を出射させる。さらに、系1110は、組み合わせたものが全体の機能として負であれば、正レンズ素子および負レンズ素子の両方を備えてよい。いかなる正レンズ(単数も複数も含む)も低倍率の正レンズ素子であり、負レンズユニットの全体の機能は負のままである。
図1に示した実施形態では、負レンズユニット1110は負レンズ群を備えている。負レンズ群は、(図1では左から右に)平凹レンズ1114、両凹レンズ1116、およびダブレットレンズ1118を備え得る。ダブレットレンズ1118は、平凸レンズに接合された両凹レンズを備え得る。本実施形態では、負レンズユニット1110はさらに、レンズ1114、1116、1118を収容するバレルハウジング1112を備えている。レンズ1114およびレンズ1116はいずれも、相補的に取り付けるためのバレルハウジング1112の内面に形成された環状の溝部に固定されている。
光学系1100は、対物レンズとしての負レンズユニット1110およびリレー(マクロ)レンズ1160を備えるのみである。系1100は、視野レンズを必要としない。系1160はまた、ペカンプリズムまたはこれに相当するもの、屋根型プリズム、ミラーをも必要としない。本発明の実施形態は、正レンズよりもむしろ、負レンズ群または負レンズを利用するものである。これは、逆さまの像を形成し、この像の向きを補正するのにミラーおよびプリズムの使用を要する正レンズを用いる現存の系とは対照的である。代わりに、等間隔に置いた一連の正視野レンズまたは正リレーレンズを用いてこれを成してもよい。また、正レンズを現存の系に使用すると、(正)対物レンズの像を拡大するための視野レンズの使用が必要となる。対物レンズとして負レンズユニット1110を用いると、(マクロ)リレーレンズ1160によって合焦された像はすでに正しい向きになっているため、光学系1100が簡素化される。
負レンズ像の大きさにより、像を拡大するのに視野レンズを要しない。負対物レンズユニット1110の大きさの要件は、マクロリレーレンズ1160の倍率および必要となる作動距離、負レンズユニットの開口の大きさ、マクロリレーレンズの倍率、使用するフィルムまたはビデオのフォーマットによるところが大きい。1対1の100mmマクロリレーレンズが1フィート(1’)の作動距離をもたらす場合、1対1の200mmマクロリレーレンズは2フィート(2’)の作動距離をもたらすことになる。例えば、55mmまたは60mmのマクロリレーレンズが、良好なディープフォーカスをもたらすことができる。このような実施形態では、負レンズユニット1110はマクロリレーレンズ1160に近い。負レンズユニット1110(つまり、対物レンズとして作用する)は簡素なねじ取り付けにできるため、これは、例えばスチル撮影に適用する実施形態において明らかな利点となり得る。本発明の他の実施形態では、マクロリレーレンズ1160はズームレンズまたはズームレンズ構成要素を備え得る。本発明の実施形態では、空気−ガラス−空気の面が大幅に少なくなり、このため像の劣化がほとんどないかまたは実質的に皆無である。例えば、本発明の一実施形態では、このような空気−ガラス−空気の面が二つまたは三つしかない場合がある。
正の素子が縦並びに使用される場合、負レンズの広角度は小さくなる。負レンズユニット1110はズームレンズで用いられる可動ズーム構成要素を備えてもよく、対物レンズとして極めて十分に機能する。負レンズ群1110は、正レンズ素子および負レンズ素子を組み合わせたものであるが、機能的には負のままである。
1.2 広角、高被写界、近焦点の別の光学系
図2は、本発明の別の実施形態による広角で、被写界の深い、近焦点の光学系1200を図示したものである。光学系1200は、負レンズユニット1210と、任意のレンズ円筒部1250と、マクロリレーレンズ1260とを備え、これらもまたこの順に構成されている。光学系1200は、上記の種類に属するカメラ(図示せず)の前面に取り付けられ得る。負レンズユニット1210は、機能が負のままであれば、種々の方法により作用させることができる。つまり、負レンズユニットは、負レンズユニットの入射側の焦点から光線が発せられたように、負レンズユニットから入射平行光線を出射させる。
ユニット1210は、組み合わせたものが全体の機能として負のままであれば、正レンズ素子および負レンズ素子の両方を備えてよい。いかなる正レンズ(単数も複数も含む)も低倍率の正レンズ素子であり、負レンズユニットの全体の機能は負のままである。図2に示した実施形態では、負レンズユニット1210は負レンズ群を備えている。負レンズ群は、ここでもまた、平凹レンズ1214、両凹レンズ1216、およびダブレットレンズ1218を備え得る。ダブレットレンズ1218は、平凸レンズに接合された両凹レンズを備え得る。これらの構成要素は、バレルハウジング1212に収容されている。
マクロリレーレンズ1260の後方には、カメラのフィルム面1270が距離を置いて位置しているため、光学系の最終像がフィルム面1270に合焦される。図2に示す系1200は、35mmビデオフォーマット、16mmビデオフォーマット、種々のビデオフォーマットを含む、ビデオカメラおよび映画用カメラに用いられ得る簡素な「プローブ」型のディープフォーカスレンズである。
負レンズ群1210は図1に示したものと同様に構成されてもよく、像を拡大縮小するズームレンズで用いる種類のものであり得る。任意のアスフェロン(Aspheron)またはアスフェロン(Aspheron)型のアタッチメント1280を用いてもよい。任意のアスフェロン(Aspheron)またはアスフェロン(Aspheron)型のアタッチメント1280は、直線ひずみを補正でき、広角を増大できる。アスフェロン(Aspheron)型の負レンズ1280は、受光角を増大させるほか、像を大きくひずませることなく直線状に保つ。ここでもまた、長いレンズバレル1250およびマクロリレーレンズ1260は、単に一まとまりの素子として表してある。本発明の本実施形態では、長い光学系を提供する。マクロリレーレンズ1260は、55mmレンズ、60mmレンズ、105mmレンズ、または200mmレンズであり得る。マクロリレーレンズモジュールは、焦点制御機構1262および開口制御機構1264を備え得る。
本発明の他の実施形態では、マクロリレーレンズ1260は、ズームレンズまたはズームレンズ構成要素を備え得る。任意で、系1200は、バレル1250とマクロリレーレンズ1260との間に連結されたアタッチメントレンズ1266を有してもよい。アタッチメントレンズ1266により、さらに短いレンズバレルが使用可能となる。アタッチメントレンズ1266は、マクロレンズが失う光を他の場合よりも少なくさせるため、有用であり得る。
1.3 さらに別の、広角、高被写界、近焦点の光学系
図3は、本発明のさらに別の実施形態による広角で、被写界の深い、近焦点の光学系1300を図示したものである。光学系1300は、負レンズユニット1310およびマクロリレーレンズ1360をこの順に構成して備えている。負レンズユニット1310は、機能が負のままであれば、種々の方法により作用させることが可能である。つまり、負レンズユニットは、負レンズユニットの入射側の焦点から光線が発せられたように、負レンズユニットから入射平行光線を出射させる。ユニット1310は、組み合わせたものが全体の機能として負のままであれば、正レンズ素子および負レンズ素子の両方を備えてよい。いかなる正レンズ(単数も複数も含む)も低倍率の正レンズ素子であり、負レンズユニットの全体の機能は負のままである。
図3に示した実施形態では、負レンズユニット1310は負レンズ群を備えている。負レンズ群は、平凹レンズ1314、両凹レンズ1316、およびダブレットレンズ1318を備え得る。ダブレットレンズ1318は、平凸レンズに接合された両凹レンズを備え得る。これらの構成要素は、バレルハウジング1312に収容されている。光学系1300は、先に記載されたタイプのカメラ(図示せず)、例えば、スチルカメラの前面に取り付けられ得る。マクロリレーレンズ1360の後方にはカメラのフィルム面1370が距離を置いて位置しているため、光学系の最終像がフィルム面1370に合焦される。図3に示す系1300は、デジタルカメラおよびスチルカメラ(例えば、35mm)のアタッチメント型ディープフォーカスレンズとして用いられ得る。
負レンズ群1310は、図1に示したものと同様に構成されてもよく、像を拡大縮小するズームレンズで用いる種類のものであり得る。負レンズユニット1310は、噛合するねじアセンブリを用いてマクロリレーレンズ(例えば、55mmまたは60mm)に直接連結されている。本実施形態では、負レンズユニット1310は雄ねじ部材を有しており、マクロリレーレンズ1360は焦点制御部1362に接続された対応する雌ねじ差込口を有している。焦点制御部1362および開口制御部1364は、マクロリレーレンズに設けられている。本発明の他の実施形態では、マクロリレーレンズ1360はズームレンズまたはズームレンズ構成要素を備え得る。
1.4 さらに別の、広角、高被写界、近焦点の光学系
図4は、本発明のさらに別の実施形態による広角で、被写界の深い、近焦点の光学系1400を図示したものである。光学系1400は、負レンズユニット1410、分光プリズム1480、レンズバレル1450、およびマクロリレーレンズ1460をこの順に構成して備えている。負レンズユニット1410は、機能が負のままであれば、種々の方法により作用させることができる。つまり、負レンズユニットは、負レンズユニットの入射側の焦点から光線が発せられたように、負レンズユニットから入射平行光線を出射させる。ユニット1410は、組み合わせたものが全体の機能として負であれば、正レンズ素子および負レンズ素子の両方を備えてよい。いかなる正レンズ(単数も複数も含む)も低倍率の正レンズ素子であり、負レンズユニットの全体の機能は負のままである。本実施形態では、図4に示すように、負レンズユニット1410は単一の負レンズを備えている。
代わりに、負レンズユニットは、図1〜3のいずれかに示したような負レンズ群を備えてもよい。本実施形態では、60度の分光プリズムが実施され得る。さらに、レンズバレル1450はマクロリレーレンズ1460に回転可能に連結されており、その後方にはフィルム面1470が配置されている。マクロリレーレンズ1460は、開口制御機構および焦点制御機構を備え得る(図2および図3には個々に示してはいない)。
本発明の他の実施形態では、マクロリレーレンズ1460はズームレンズまたはズームレンズ構成要素を備えている。図4に示すように、負レンズユニット1410はプリズム1480の斜面に接続されているため、ユニット1410はレンズバレル1450の中央縦軸から外れている。この偏った態様により、レンズバレル1450を回転させて、ある難しい位置、例えば床位置からの、カメラの正確な幾何学的配置を可能にする。このため、例えば、難しい角度で撮像を行うためにカメラを地面に据えることができる。これにより、難しい角度を簡単に利用できる。レンズバレルを回転させるとこの態様がさらに向上し、例えば、頭上撮影および吊り下げ撮影が可能となる。
1.5 さらに別の、広角、高被写界、近焦点の光学系
図5は、本発明のさらに別の実施形態による二重の、広角の、被写界の深い、近焦点の光学系1500を図示したものである。二重レンズ構成1500は、航空機の機体(図示せず)内の大きさが固定された室内またはカメラポートでの利用に適応させたものである。二つのマクロリレーレンズ1510、1510、151は所定の位置に固定されており、それぞれが各負レンズユニット1520、1520、1522と向かい合い、光学的に整列されている。例えば、マクロリレーレンズ1510、1510、1512はF2.8マイクロニコンマクロリレーレンズで、F2.8の性能で、日中はシャッターを優先にしたカメラ設定を、夜間は開口の優先を提供し得る。例えば、負レンズユニットは55mmの負レンズ群であり得る。マクロリレーレンズおよび負レンズユニットは、上述のように機能し構成され得る。負レンズユニット1520、1520、1522はそれぞれが、各マクロリレーレンズ1510、1510、1512に対して所定の位置に、金属製などの支持フレーム1530によって固定されている。このように、レンズバレルは必要としない。支持フレーム1530の下方に吊り下げられたガラスパネル1540は、航空機の機体の内部に二重レンズ構成1500が入るよう取り囲んでいる。本実施形態では、マクロリレーレンズと負レンズユニットとの組み合わせ1510、1510、1512、および1520、1520、1522はそれぞれ、100度の画角を形成する。画角は重なっている。本発明の実施形態により、例えば、二つの35mmカメラが70mmカメラの代わりに用いられてもよい。負レンズユニットおよびマクロリレーレンズは、ピンで位置合わせされた位置決めフレーム内で軸上に保持され得る。本実施形態では二つの負レンズユニットとマクロリレーレンズとの組み合わせを示したが、単一の負レンズユニットとマクロリレーレンズとの組み合わせを含め数は異なっていても実施できることは、本開示の観点から当業者に理解されるものである。本発明の他の実施形態では、マクロリレーレンズ1510、1512はそれぞれズームレンズまたはズームレンズ構成要素を備え得る。図1〜5に示した実施形態では、マクロリレーレンズは可動ズームレンズまたは可動ズームレンズ構成要素を備え得る。
上記の本発明の実施形態により、構成要素が少ないことにより像の劣化を低減し、よって空気−ガラス−空気による劣化が低減する。また、対物レンズとしての負レンズ群は結果として生じる像を正しい向きに反転し、これにより本発明の実施形態が、現存の系に必須のミラーおよびプリズムを取り除くことを可能にする。本発明の実施形態では、種々のレンズの長さが使用可能であるため、レンズを種々のカメラフォーマットおよびフィルムフォーマットに適したものにできる。
2.0 バレル−レンズアタッチメントの概要
以下に説明する本発明の実施形態は、超高被写界深度を提供できる。つまり、本発明の実施形態は、広角で、被写界の深い、近焦点の光学系を提供する。本発明の実施形態の一部は、ズームレンズに光学レンズアタッチメントを取り付けることによりカメラからズームレンズを取り外す必要をなくし、それによりカメラのセットアップ時間を節約する。さらに、本発明の実施形態は被写界深度を増大させるものであり、卓上のマクロ撮影に有用である。またさらに、本発明の実施形態は、大幅に低下させた光源レベルでこれを実行するものであり、これにより必要となる光量が低減するため、照明コストが節約される。
ズームレンズの「望遠」端部の部分的な利用も、対象の視野の大きさおよび受光角を変更するのに用いることができる。部分的なズームが実行可能であり、撮影中に実現できる。
二形態の光学レンズアタッチメント、すなわち、直線前方視野のユニットおよび傾斜角(例えば、60度)視野のユニットを以下に説明する。主軸を中心とした回転により、傾斜角視野のユニットは難しいレンズ配置環境を利用できる。合焦、開口、ズームなどの制御は、カメラに備わった専用レンズで実行可能である。
2.1 直線前方視野のバレル−レンズアタッチメント
図6は、カメラ1600、例えば、ビデオカメラまたはフィルムカメラとともに用いるための二つの光学レンズアタッチメント1630、1660を図示したブロック図である。カメラ1600は、その光軸に沿って整列されたズームレンズ1610を有している。このようなカメラの例としては、ズームレンズを備えたソニー、JVC、キャノンのビデオカメラ、またはズームレンズを備えた16mmまたは35mmの映画用フィルムカメラがある。光学レンズアタッチメント1630のうち一つは、本発明の実施形態による直線前方視野のレンズアタッチメントである。このアタッチメント1630は、カメラ1600のズームレンズ1610と噛合するための結合機構1632を備えている。図6に示したように、結合機構1632自体は、カメラのズームレンズ1610の内部ねじ付き円筒形雌部材(図示せず)と噛合するための外部ねじ付き円筒形雄部材を備えている。本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく他の結合機構が使用可能である。例えば、差し込み式クリップ構造を図6のねじ付き雄/雌結合機構1632の代わりとし、対応するズームレンズフードを用いてもよい。結合機構1632には、レンズシリンダーまたはレンズバレル(以下、単に「バレル」とする)1638の一端部が結合されている。例えば、バレル1638は12から18インチの長さを有していてもよいが、本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく他のバレルの長さを用いてもよい。
図6に示すように、バレル1638は細長い円筒部材であり、ズームレンズ1610と係合するための結合機構1632よりも小さい直径を有している。このため、円筒形のすそ部を有する円錐台部が、細長いバレル1638を結合機構1632に接続し得る。結合機構1632およびバレル1638が同一の直径または実質的に同一の直径である場合、円錐台部およびすそ部は省いてよいのは明らかである。これらの部品の利用は結合機構1632の要件により決まるものであるため、以下では円錐台部およびすそ部を説明のため結合機構の一部として考慮する。
本実施形態では、バレル1638と結合機構1632との間に、クローズアップレンズまたはディオプター1634(以下、単に「ディオプター」または「ディオプターレンズ」とする)である補助レンズが配置されている。ディオプター1634は、以下に説明するように、ズームレンズの焦点を負レンズユニット1640に合わせるものである。ディオプター1634は直径がバレル1638よりも大きいが、結合機構1632よりも小さいため、ディオプター1634は本実施形態の円錐台部およびすそ部内に収容される。しかし、本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく、ディオプター1634の位置および収容の変更は可能である。
負レンズユニット1640は、細長いバレル1638の他端部に結合されている。当業者によく知られた多数の負レンズ素子および/または負レンズ群のうちいずれでも、本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく実施可能である。
任意で、バレル1638の端部の負レンズユニット1640を保護するために、アタッチメント1630はレンズフード(図6に示すような)を有してもよい。結合機構1632、ディオプター1634、細長いバレル1638、負レンズユニット1640はすべてカメラ1610の光軸と同軸に並べられている。このように、本実施形態による光学レンズアタッチメント1630は、直線前方視野のバレル−レンズアタッチメントを形成している。負レンズユニット1640は、負レンズユニットの入射側の焦点から光線が発せられたように、負レンズユニットから入射平行光線を出射させる。同ユニットは、組み合わせたものが全体の機能として負のままであれば、正レンズ素子および負レンズ素子の両方を備えてよい。いかなる正レンズ(単数も複数も含む)も低倍率の正レンズ素子であり、負レンズユニットの全体の機能は負のままである。
2.2 斜め視野のバレル−レンズアタッチメント
図6の他方の光学レンズアタッチメント1660は、本発明の別の実施形態による斜め視野のレンズアタッチメントである。このアタッチメント1660も、カメラ1600のズームレンズ1610と噛合するための結合機構1662を備えている。この結合機構1662は、結合機構1632と同一の構造および構成を有することができ、結合機構1632を参照して説明したように適宜変更および代替を行ってよい。結合機構1662には、バレル1668の一端部が直接(図示せず)結合されている。
ここでもまた、例えば、バレル1668は12インチから18インチの長さを有し得るが、本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく、他のバレルの長さを用いてもよい。しかし、以下にさらに詳細に説明するように、バレル1668は回転機構1666によって結合機構1662に結合されることができ、これによりバレル1668は360度回転可能となっている。回転機構1666は、細長いバレルを360度回転させる回転リングアセンブリを備え得る。ここでもまた、図6に示すように、バレル1668は、ズームレンズ1610と係合するための結合機構162よりも小さい直径を有している。このため、円筒形のすそ部を有する円錐台部が、細長いバレル1668または回転機構1666を結合機構1662に接続し得る。本実施形態では、バレル1668と結合機構1662との間にディオプター1664が配置されている。ディオプター1664は、以下に説明するように、ズームレンズの焦点を負レンズユニット1640に合わせるものである。
細長いバレル1668の他端部には、傾斜プリズム部材1672が結合されている。図6に示す実施形態では、このプリズム部材1672は60度の傾斜プリズムであるが、本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく、他の角度が付いたプリズムを用いてもよい。バレル1668の縦軸に対するプリズム1672の傾斜した面に、負レンズユニット1670が配置されている。ここでもまた、本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく、当業者によく知られた多数の負レンズ素子および/または負レンズ群のいずれも用いることができる
また、アタッチメント1660は、バレル1668のこの端部の負レンズユニット1670を保護するために、レンズフード(図6に示すような)を有してもよい。回転機構1666により、傾斜プリズム1672が360度まで回転可能となり、これにより負レンズユニット1670も360度まで回転可能となる。このように、本実施形態による光学レンズアタッチメント1630は斜め視野のバレル−レンズアタッチメントを形成している。
負レンズユニットは、負レンズユニットの入射側の焦点から光線が発せられたように、負レンズユニットから入射平行光線を出射させる。同ユニットは正レンズ素子および負レンズ素子の両方を備えてもよく、その組み合わせは全体の機能として負のままである。いかなる正レンズ(単数も複数も含む)も低倍率の正レンズ素子であり、負レンズユニットの全体の機能は負のままである。
2.3 別の斜め視野のバレル−レンズアタッチメント
本発明の別の実施形態による斜め視野のレンズアタッチメントを備えるさらに別の光学レンズアタッチメント1760を図7に示す。このアタッチメントC360は、カメラ(図示せず)と噛合するための結合機構1762を備えている。この結合機構1762は結合機構1632と同一の構成および配置であることができ、結合機構1632を参照して説明したように適宜変更および代替が可能である。
種々のカメラに適応させるために、他の実施形態と同様に多様な結合を用いることができる。例えばF2.8の100mmマクロレンズであるズーム機能を有するマクロレンズユニット1780に、バレル1768の一端部を直接(図示せず)結合することができる。ここでは、ズーム機能を有するマクロレンズユニット1780は結合機構1762に接続されている。しかし、バレル1768は、バレル1768を360度回転可能にする適当な回転機構によってマクロレンズユニット1780に結合されてもよい。ズーム機能を有するマクロレンズユニット1780は、マクロモードを有するズームレンズではない。本実施形態では、ズーム機能を有するマクロレンズユニット1780は、負レンズユニット1770に焦点を合わせるものである。本実施形態は、専用のマクロレンズユニットを有している。
図7に示すように、本実施形態では、バレル1768とズーム機能を有するマクロレンズユニット1780との間にドロップインフィルタ1782を配置できる。これは、外側に回転可能なワンストップ偏光子であり得る。マクロレンズユニット1780は、フォーカスリング1766と、カメラ自体のもつズーム制御スイッチへの結合を選択可能な手動ズーム制御リング1763とを備え得る。バレル1768は、バレル1768を封止するために、光学平面を封止機構1767として備え得る。また、バレル1768は、マクロレンズユニット1780に迅速に取り付けられるようにすることができる。
種々のフォーマットに適するように、種々のバレルの長さを用いることができる。例えば、35mmフィルム用に一つのユニットがあり、他のフォーマット用に別のユニットがあってもよい。一実施形態では、バレル1768および傾斜プリズム1772は長さが約300mmであってもよく、水中に沈め得るように防水性となっていてもよい。
傾斜分光プリズム1772は、細長いバレル1768の他端部に結合されている。本実施形態では、プリズム部材1772は60度の傾斜プリズムであるが、本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく、他の角度が付いたプリズムを用いることもできる。プリズム1772の、バレル1768の縦軸に対して傾斜した面に、負レンズユニット1770が配置されている。バレル1768は360度回転可能であり、これにより傾斜プリズム1772および負レンズユニット1770も360度回転可能である。負レンズユニット1770は、非球面の負レンズであり得る。
図7の実施形態を斜め視野のユニットとして説明したが、図6のように直線前方視野のユニットを用いて別の実施形態が実施可能であることは当業者に理解されるであろう。負レンズユニットは、負レンズユニットの入射側の焦点から光線が発せられたように、負レンズユニットから入射平行光線を出射させる。同ユニットは、組み合わせたものが全体の機能として負のままであれば、正レンズ素子および負レンズ素子の両方を備えてよい。いかなる正レンズ(単数も複数も含む)も低倍率の正レンズ素子であり、負レンズユニットの全体の機能は負のままである。
またさらに、カメラのズームレンズを有する上述の光学レンズアタッチメント、またはズーム機能を有するマクロレンズユニットを有する光学レンズアタッチメントを備える本発明の実施形態に応じてカメラを実施することができる。ビデオカメラまたはフィルムカメラの例は当業者にはよく知られているものである。
3.0 二重スイベル光学レンズ系の概要
本発明の以下の実施形態は、超高被写界深度を提供できるものであり、これにより前景および背景の両方の被写体に焦点を集めることが可能となる。これは、卓上のマクロ撮影に有用である。またさらに、本発明の以下の実施形態は大幅に低下させた光源レベルでこれを行うことが可能であり、これにより必要な光量が低減するため、照明コストが節約される。
本発明の実施形態の一部は、ズームレンズまたはマクロレンズに二重スイベル光学レンズアタッチメントを取り付けることにより、ズームレンズまたはマクロレンズをカメラから取り外す必要がなく、これによりカメラのセットアップ時間が抑えられる。本発明の実施形態の一部はカメラの現存のズームレンズまたはマクロレンズに簡単に取り付けられ、光学素子の追加およびこれに伴うコストの増大をなくすことができる。ズームレンズの「望遠の」端部の部分的な利用も、対象の視野の大きさおよび受光角を変更するのになお用いることができる。部分的なズームが実施可能であり、撮影中に実現できる。
3.1 二重スイベル光学レンズアタッチメント
図8は、本発明の実施形態による二重スイベル光学レンズ系1870の1800の構成を図示したものである。アタッチメント1870は、カメラ1810、例えば、ビデオカメラまたはフィルムカメラとともに使用可能である。この系1870は、カメラ1810に取り付けられたズームレンズまたはマクロレンズ1812を有するカメラ1810用の二重スイベル光学レンズとして利用するものであり、カメラの光軸に沿って整列されている。このようなカメラの例としては、ズームレンズを有するソニー、JVC、キャノンのビデオカメラ、またはズームレンズを有する16mmまたは35mmの映画用フィルムカメラがある。これらは、本発明の本実施形態および他の実施形態を実施し得るのに用いるカメラの例にすぎない。
アタッチメント1870は、カメラ1810の現存のズームレンズまたはマクロレンズ1812と噛合するための結合機構1820を備えている。図8に示すように、本実施形態の結合機構1820は、ズームレンズまたはマクロレンズ1812の内部ねじ付き雌円筒部材(図示せず)と係合するための外部ねじ付き雄円筒部材である。しかし、本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく、当業者によく知られた他の結合機構が実施可能である。例えば、差し込み式クリップ構成を図8のねじ付き雄/雌結合機構1820の代わりとし、カメラ1810のズームレンズまたはマクロレンズ1812を相応に適応させてもよい。
系は、クローズアップのディオプターアタッチメントレンズ1880またはマクロレンズ1812を有する現存のズームレンズを備えている。ディオプターレンズ1880はズームレンズ内に取り付けられてもよいし、ズームレンズ1812に結合されてもよい。以下に論じるように、現存のズームレンズ1812の焦点を負レンズユニット1860に合わせるようにディオプターレンズ1880が配されれば、他の構成を実施してもよい。ディオプター1880は、ズームレンズ1812の焦点を負レンズユニット1860の虚像に合わせている。そうでない場合、マクロレンズ1812が焦点を負レンズユニットに合わせている。ズームレンズまたはマクロレンズ1812は、系1870におけるリレーレンズである。
結合機構1820には円筒形ハウジング1834が結合されている。任意で、円筒形ハウジング1834は、結合機構1820に隣接した端部がドロップインフィルタ系1822を受けるようになっており、ドロップインフィルタ系1822は、図8に示すようにハウジング1834の上面から入れるのが好ましい。円筒形ハウジングは、像回転装置1830の一部をも形成している。像回転装置1830は、像回転装置1830内に配置されたペカンプリズム1832を備えているのが好ましい。ペカンプリズム1832は、像を回転できる光学レンズ素子である。像回転装置1830はペカンプリズムに結合された回転外側スリーブを有しており、同スリーブは、ペカンプリズム1832を用いて像を回転させるために、その縦軸を中心に手動で回転可能である。代わりの実施形態では、像回転装置1830においてペカンプリズムの代わりにドーブプリズム(当業者によく知られている)を用いてもよい。
ドーブプリズムは、像を反転できる先端を切り取った直角プリズムから形成された反射プリズムである。二重スイベルアタッチメント1870はさらに、二つの回転機構1840を備えており、これらは回転リングであるのが好ましい。一方の回転リング1840は像回転装置1830を、三角形またはほぼ三角形であり得る(側面図において)角度が付いたハウジング1842に結合する。角度が付いたハウジング1842は、ハウジング1842内に配置されたアミシ屋根型プリズム1844を有している。プリズム1844は、角度が付いたハウジング1842を介して光を90°偏向でき、同時に像を反転できる。
このため、像回転装置1830およびズームレンズ(ディオプターを有する)またはマクロレンズ1812を通る、図面では水平である縦方向の光軸は、アミシ屋根型プリズム1844によって90°回転されており、このため光軸は図面では真っ直ぐ下方に向いている。
図8に示すように、角度が付いたハウジング1842には、別の角度が付いたハウジング1850が第2の回転リング1840を介して連結されている。角度が付いたハウジング1850の角度が付いた面1854に、前面ミラー1852が取り付けられている。角度が付いたハウジング1854は、ミラー1852とは反対側の面が負レンズユニット1860と連結されている。負レンズユニット1860は対物レンズとして機能するものであり、封止されたユニットである。当業者によく知られた多数の負レンズ素子および/または負レンズ群はいずれも、本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく、負レンズユニット1860において用いることが可能である。負レンズユニットの全体の機能は負レンズである。つまり、負レンズユニットは、負レンズユニットの入射側の焦点から光線が発せられたように、負レンズユニットから入射平行光線を出射させる。負レンズユニットの素子の一部は、それらが低倍率の正レンズであり且つ負レンズユニット1860の全体の機能が負のままであれば、正レンズ素子(単数も複数も含む)でもよい。
負レンズユニット1860では種々の倍率の負レンズ素子が使用可能であるため、受光角が選択できる。負レンズユニット1860は、機能が負のままであれば、種々の方法により作用させることができる。図8に示す実施形態では、負レンズユニット1860は負レンズ群を備えている。図8では、負レンズユニット1860は、(左から右に)平凹レンズ1862、両凹レンズ1864、およびダブレットレンズ1866、1868を備えている。ダブレットレンズ1866、1868は、平凸レンズ1868と接合された両凹レンズ1866を備え得る。
負レンズユニット1860は非球面の負レンズであり得る。角度が付いたハウジング1842と像回転装置1830との間の回転リング1840により、負レンズユニット1860、角度が付いたハウジング1854、角度が付いたハウジング1842は、像回転装置1830を通って延びる図8では水平の向きの縦軸を中心に回転可能である。角度が付いたハウジング1842と角度が付いたハウジング1854との間の他方の回転リング1840により、角度が付いたハウジング1854および負レンズユニット1860は垂直軸を中心に回転可能である。
負レンズユニット1860の入射側の焦点から「発せられる」光線は、アミシ屋根型プリズム1844に対し(水平から垂直に)90°反射される。プリズム1844はその光線を90°回転させて像を反転させる。ペカンプリズム1832は、像が、負レンズユニット1860における場合と同様の正しい(反転していない)向きとなるように、像を回転させるのに用いることができる。このように、像回転装置1830を調節することにより、正しい向きにされた像を常に調整して得ることができる。ディオプター1880は、ズームレンズ1812の焦点を負レンズユニット1860の入射側の像に合わせるものである。ディオプター1880は、マクロレンズ1812の焦点を負レンズユニットに合わせるのに必要とされるものではない。
本発明の上記の実施形態では、ズームレンズ(ディオプターを有する)またはマクロレンズ1812はアタッチメント1870の後方に配置されるため、アタッチメント1870の前端部に重みが加わることがない。さらに、ズームレンズ1812は、系1870の前端部に多数の高価な対物レンズを必要とせずに、視野を調整できる。アタッチメント1870はコンパクトなままであり非常に軽いという利点がある。
3.2 別の二重スイベル光学レンズ系
図9は、本発明の別の実施形態による二重スイベル光学レンズ系1900を図示したものである。ここでもまた、アタッチメント1900は、カメラ(図示せず)、例えば、ビデオカメラまたはフィルムカメラとともに使用可能である。図9について、図8の参照符号と同一の参照符号を有する特徴は、反対の意図を示していない限り、同一の特徴であり、同一の機能(単数も複数含む)または動作(単数も複数含む)を有する。このような特徴およびこれらの構成の説明は、簡潔化のため、図9の説明では繰り返さない。
また、特徴の相応の変形および/または代替が図8を参照して説明したように可能である。アタッチメント1900は負レンズユニット1860、角度が付いたハウジング1850およびミラー1852、二つの回転機構1840、別の角度が付いたハウジング1842および屋根型プリズム1844、像回転装置1830およびペカンプリズムまたはドーブプリズム1832を備えている。アタッチメント1900は図18に示すようなドロップインフィルタ1822を任意で有してもよく、あるいはこの特徴を省いてもよい。図8の結合機構1820は省略している。
アタッチメント1900はさらに、例えばF2.8の100mmマクロレンズであり得る、ズーム機能を有するマクロレンズユニット1910を備えている。ここでは、ズーム機能を有するマクロレンズユニット1910は、結合機構1920に接続されている。マクロレンズユニット1910は適当な回転機構によって像回転装置1830に結合されてもよく、この場合は像回転装置1830と角度が付いたハウジング1842との間の回転機構1840を省いてもよい。ズーム機能を有するマクロレンズユニット1910は、マクロモードを有するズームレンズではない。本実施形態では、ズーム機能を有するマクロレンズユニット1910は負レンズユニット1860に焦点を合わせている。本実施形態は、専用のマクロレンズユニットを有する。
本実施形態では、像回転装置1830とズーム機能を有するマクロレンズユニット1910との間にドロップインフィルタ1950を配置できる。これは、外側から回転可能なワンストップ偏光子であり得る。マクロレンズユニット1910は、フォーカスリング1940と、カメラ自体が持つズーム制御スイッチへの結合を選択できる手動ズーム制御リング1930とを備え得る。
本発明の実施形態は、カメラの現存のズームレンズ(ディオプターを有する)またはマクロレンズに簡単に取り付けられる二重スイベル光学レンズ系を提供するものであり、これにより追加の光学素子のコストがかからなくなる。負レンズユニットは、レンズ素子の数量が大幅に少なくなり、非常に簡素なものとなっている。さらに、この系に必要とされる光量は大幅に低減される。例えば、F2.8またはF4のFストップが、ズームレンズの有効最大開口に応じて実現し得る。開口、焦点、ズームなどのあらゆる制御が、カメラのズームレンズまたはマクロレンズで実行可能である。二重スイベル先端部の光学レンズ系により、他の方法では扱いにくいカメラおよびレンズユニットについて融通性が高まる。
スイベルおよび像回転装置の軸はモーター化されてもよい。例えば、これを繰り返し連続撮影を行うのに実施してもよい。像回転装置は、カメラまたは三脚台の全体を調整することなく、カメラを「ダッチアングルにする」(角度をつける)のに用いられ得る。本発明の実施形態による有効被写界深度は他の系よりも大幅に低い光源レベルで実現可能であり、これにより時間および費用の両方が抑えられる。
またさらに、本発明の実施形態により、カメラ1810のズームレンズまたはマクロレンズ1812を有する上述したような二重スイベル光学レンズ系を備えるカメラが実施可能である。ビデオカメラまたはフィルムカメラの例は、当業者によく知られたものである。
またさらに、本発明の実施形態により、カメラのズームレンズまたはマクロレンズを有する上述したような二重スイベル光学レンズアタッチメント、またはズーム機能を有するマクロレンズユニットを有する二重スイベル光学レンズアタッチメントを備えるカメラが実施可能である。ビデオカメラまたはフィルムカメラの例は、当業者によく知られたものである。
3.3 瞳孔が高倍率のアフォーカルなガリレアン式アタッチメント
本願レンズ系発明の一態様は、瞳孔が高倍率のアフォーカルなガリレアン式アタッチメント光学系(「アフォーカルアタッチメント」)である。先行技術の広角のアフォーカルアタッチメントは、取り付ける対象である常用レンズの広角性能を向上させることを目的としている。常用レンズがズームレンズである場合、ほとんどの場合、広角アタッチメントは、ズーム範囲の極値である短い焦点距離において有効視野を増大させることを目的とする。「有効視野」は、短い焦点距離位置において、口径食がさほど増大しないことを意味する。
一方、本発明のアフォーカルアタッチメントは、概して、ズーム範囲が長くなるほど、つまり短いズーム端に向かってではなく長いズーム端に近づくにつれ、調整される常用ズームレンズと用いることを目的とする。これは、アフォーカルアタッチメントが非常に大きな瞳倍率を有し、短いズーム端では口径食を引き起こすからである。さらに、アフォーカルアタッチメントは、常用ズームレンズに短い有効焦点距離(EFL)機能を与えず、対象物の位置によって撮影が難しくならないよう対象物に近づくために比較的長くなっている。
先行技術の広角アフォーカルアタッチメントは、できるだけコンパクトに設計されている。一方、本発明のアフォーカルアタッチメントは、より良い撮影ができるよう、また視野の角度を付けるおよび/または視野を回転させるプリズムおよび/またはミラーのスペースを設け、そして比較的高被写界を設けるため、意図的に非常に長くつくられている。
さらに、先行技術の広角アタッチメントの瞳倍率PM(つまり、入射瞳径に対する出射瞳径の比率)は、総じて、歪曲収差マッピングが補正されている場合2未満であり、極端な場合は4または5まで増加する。一方、本発明のアフォーカルアタッチメントの瞳倍率PMは、以下において詳細に説明するように、実質的にはもっと大きい。
図10は、アフォーカルアタッチメントを特徴付けるのに有効なパラメータ、つまり以下に述べる瞳倍率PMおよび長さパラメータLPに関し、主要なパラメータを複数示した、アフォーカルアタッチメント10の第1例(実施例1)の概略図である。レンズの「物体側」と「像側」が参照のため付されている。
図10を参照すると、アフォーカルアタッチメント10は、光軸A1に沿って配された、最も物体側に「第1」つまり「前」面SFを有する前部負レンズ群108と、最も像側に「最終」つまり「後」面SLを有する後部正レンズ群109とを有する。レンズ群1108および109は、アフォーカルアタッチメント10がガリレアン式構成となるように構成されている。アフォーカルアタッチメント10は、前部レンズ面SFおよび最終レンズ面SL間の軸距離(例えば、ミリメータ)で決まる頂点間距離VLを有する。また、アフォーカルアタッチメント10は、物体空間の光軸に対する視野の角度として定義される、半視野HFOVを有する。全視野(FFOV)は2HFOVである。アフォーカルアタッチメント10は、最終面SLまたは最終面SLの像側つまり最終面SLの常用レンズ側に位置する開口絞り110を有する(例えば、図28を参照)。
当業者であれば、出射瞳および入射瞳の位置および大きさが、開口絞り110の位置および大きさによって決まることは理解するであろうし、またアフォーカルアタッチメント10の特定のレンズ設計パラメータからそれぞれの大きさや位置がどのようにして決定されるかも理解するであろう。出射瞳および開口絞り110は、開口絞りが最終レンズ面SLの像側に位置するとき同じ大きさおよび位置を有する。したがって、以下の説明では、開口絞りおよび出射瞳は双方とも符号10によって示される。
入射瞳は、アフォーカルアタッチメント10の前側から見た開口絞りの像である。その位置は、主光線がレンズの前部に入って光軸A1と交差するまで、その経路を拡張することにより求められる。アフォーカルアタッチメント10では、その経路は、前部の要素101の像側に短く存在するので、図示を簡略化するため示されていない。しかし、入射および出射瞳の位置は、瞳倍率を計算するためのものではなく、入射および出射瞳の径が関係するに過ぎない。アフォーカル系の入射および出射瞳のそれぞれの径DENおよびDEXは、入射および出射境界の光線高さのそれぞれ倍であるため、当業者によって容易に計算できる。
アフォーカルアタッチメント10は、その前面SFの径に対して著しく長いことを特徴とする。前面SFの径は、FFOVに大きく依存する。したがって、図10の拡大挿入図を参照すると、パラメータH1を次のように定義すると便利である。パラメータH1は、前面SFと、光軸A1に対し1度の角度で系に入り最終面SLと光軸で交差する光軸外光線OR1(原寸では示されていない)との交差の高さである。開口絞りASが最終面SLに位置する場合は、OR1が1度の視野角の主光線となる。
瞳倍率PMは、入射瞳径DENで出射瞳径DEXを割り算することによって求められる。DEXおよびDENは、系を通る近軸光線PR1をトレースすることにより便宜上計算できる。同光線はPEN=1の高さで光軸に平行に系に入る。近軸光線PR1の交差高さはPENによって求められる。すると瞳倍率は、PM=PEX/PEN=PEXと算出できる。
本発明のアフォーカルアタッチメント10は、PM>4、好ましくはPM≧6、より好ましくはPM≧8、さらに好ましくはPM≧10であることを特徴とする。
本発明のアフォーカルアタッチメント10はさらに、次の式を満たす長さパラメータLPを特徴とする。
LP=|VL/H1|
ここで、標記|x|は、「Xの絶対値」を意味する。実施形態では、LP>200、好ましくはLP≧300、より好ましくはLP≧500、さらに好ましくはLP≧700である。長さパラメータは、アフォーカルアタッチメント10の相対長さの量的測定値である。
レンズ設計の分野の当業者は、先に例示したすべてのレンズのパラメータPMおよびLPをすぐに算出することができ、当該設計を利用できるいずれのアフォーカルアタッチメントについても同様であり、あるいはレンズに用いられる標準的なリバースエンジニアリングからすぐに確かめられる。
アフォーカルアタッチメント10の6つの設計例を、MTFおよび歪曲収差のプロットとともに以下に述べる。MTFおよび歪曲収差は、100mmの近軸レンズ(図示せず)をアフォーカルアタッチメント10の出射瞳(110、210など)に配置し、近軸レンズから100mmに位置する面の収差を評価することによって計算された。6つのアフォーカルアタッチメント例はいずれもガリレアン式負―正レンズ群構成である。すべての例に共通しているのは、出射瞳が最後部のレンズ面SLから160mmに位置していることである。これにより、アフォーカルアタッチメントの出射瞳とアフォーカルアタッチメントが取り付けられる常用レンズの入射瞳とを合わせるのに広いスペースが得られる(図28を参照)。
以下の例では、S#=面番号、TYPE=面のタイプ(つまり、標準STか非球面ASPHか)、R=半径、T=厚み、DIA=レンズ径、OBJ=物体、IM=像、INF=無限、STO=開口絞り、およびPAR=近軸である。全ての測定値は特にことわらない限りミリメータ単位である。
非球面は次の式により表される。
Z=r2/(R(1+(1-(1+k)r2/R2)1/2)) + C4・r4 + C6・r6 + C8・r8 + C10・r10 + C12・r12 + C14・r14 + C16・r16
ここで、Zは極接線の面から測定された光軸方向におけるずれであり、rは動径座標、Rはベース曲率半径、kは円錐定数、Ciはi番目オーダの非球面変形定数である。
実施例1
アフォーカルアタッチメント10の実施例1は、図10に示すとおりであり、レンズ処方は以下の通りである。
Figure 2010256846
実施例1はまた以下の明細を有する。
Figure 2010256846
実施例1においては、正レンズ群109は単純に接着されたタブレットであるため、主として球面収差、コマ収差および軸上の色収差を補正する。5つの要素からなる負レンズ群108は、主として歪曲収差、非点収差および倍率色収差を補正する。
図11は、タンジェンンシャル(T)およびサジタル(S)光線の25ラインペアー・パー・ミリメートル(lp/mm)における像の高さに対するMTF(相対コントラスト)のプロット図である。図12は、像の高さIH=3mmにおける歪曲収差のプロット図である。双方のプロット図とも卓越した撮像性能を示している。
実施例2
アフォーカルアタッチメント10の実施例2は図13に示す通りであり、レンズ処方は以下の通りである。
Figure 2010256846
実施例2もまた以下の明細を有する。
Figure 2010256846
正レンズ群209は4つの要素(204,205,206および207)を備え、非点収差に実質的に影響を与える。209の基本構造は顕微鏡によく使われているチューブレンズに類似する。負レンズ群208は比較的シンプルで、3つの要素のみを備える。アフォーカル系は非常によく補正され、どのような常用レンズが取り付けられてもその収差バランスにもごくわずかな影響しか及ぼさない。
実施例#2は、本GBO特許出願の一極に近い設計を示し、PMおよびLPは比較的小さい。
図14は、タンジェンンシャル(T)およびサジタル(S)光線の25ラインペアー・パー・ミリメートル(lp/mm)における像の高さに対するMTF(相対コントラスト)のプロット図である。図15は、像の高さIH=3mmにおける歪曲収差のプロット図である。双方のプロット図とも卓越した撮像性能を示している。
実施例3
アフォーカルアタッチメント10の実施例3は、図16および図17に示すとおりであり、無限焦点位置および近焦点位置それぞれにおけるものである。レンズ処方は以下の通りである。
Figure 2010256846
実施例3は、近接フォーカシングが本発明においてなされる方法を示す。実施例3において、近接フォーカシングは正レンズ群309から負レンズ群308を離すエアギャップを大きくすることによってなされる。特に、無限位置にある物体から前面に接する物体までのフォーカシングは、厚み#6を453.1182mmから530.4587mmまで増やすことによってなされる。像の質はすべてのフォーカス距離において極めて良好に保たれる。
実施例3は、以下の明細を有する。
Figure 2010256846
図18および図19は、無限焦点位置および近焦点位置それぞれにおいてタンジェンンシャル(T)およびサジタル(S)光線の25ラインペアー・パー・ミリメートル(lp/mm)における像の高さに対するMTF(相対コントラスト)のプロット図である。
図20および図21は、無限焦点位置および近焦点位置それぞれにおいて像の高さIH=3mmにおける歪曲収差のプロット図である。プロット図は卓越した撮像性能を示している。
実施例4
アフォーカルアタッチメント10の実施例4は、図22に示すとおりであり、レンズ処方は以下の通りである。
Figure 2010256846
面S3の非球面パラメータの値は、以下の通りである(挙げられていないパラメータは値がゼロである)。
Figure 2010256846
実施例4は以下の明細を有する。
Figure 2010256846
実施例#4では、PMおよびLPはそれぞれ13.33および776まで増加した。適切に歪曲収差を補正するため、第1要素401の第2面は非球面とされた。第1要素401はアクリル製であり、大量生産における低コストが可能となる。しかし、この前部要素401はガラス製であってもよい。
図23は、タンジェンンシャル(T)およびサジタル(S)光線の25ラインペアー・パー・ミリメートル(lp/mm)における像の高さに対するMTF(相対コントラスト)のプロット図である。
図24は、像の高さIH=3mmにおける歪曲収差のプロット図である。系が確実に良好で直線的な表現が可能となるように歪曲収差の曲線形状に特に注意が払われた。これは、実像の高さを、全視野実像高さの0.7倍に等しくなるように視野の0.7に抑制することで達成される。プロット図は卓越した撮像性能を示している。
実施例5
アフォーカルアタッチメント10の実施例5は、図25に示すとおりであり、レンズ処方は以下の通りである。
Figure 2010256846
面S3の非球面パラメータの値は、以下の通りである(挙げられていないパラメータは値がゼロである)。
Figure 2010256846
実施例5は以下の明細を有する。
Figure 2010256846
実施例#5では、PM=20およびLP=963は双方とも比較的大きい。にもかかわらず、第1レンズ群508は非常にシンプルである。実施例#4にあるように、レンズ要素501の非球面(S#=S3)は、歪曲収差を容認できる程度の低い値に制御するために用いられる。
図26は、タンジェンンシャル(T)およびサジタル(S)光線の25ラインペアー・パー・ミリメートル(lp/mm)における像の高さに対するMTF(相対コントラスト)のプロット図である。図27は、像の高さIH=3mmにおける歪曲収差のプロット図である。プロット図は卓越した撮像性能を示している。
実施例6
アフォーカルアタッチメント10の実施例6は、図28に示すとおりであり、レンズ処方は以下の通りである。
Figure 2010256846
面S3の非球面パラメータの値は、以下の通りである(挙げられていないパラメータは値がゼロである)。
Figure 2010256846
実施例6は以下の明細を有する。
Figure 2010256846
実施例6は、補正し過ぎた球面収差SAの2波(つまり、λ=588nmの場合の2λ)が意図的に設計に加えられ、被写界深度(または焦点深度)特性を向上させるとともに、焦点ずれの像の表現の質を修正することを除いては、実施例3と同様である。この実施例では、デフォーカス像は、鮮鋭に見せるためには、100ラインペア・パー・ミリメータで少なくとも0.1のコントラストを有しなければならない。
図29は、実施例6の収差のない場合に対する、実施例6のスルーフォーカスMTF曲線をプロットしたものである。図29のプロットは、球面収差の2波(2λ)がある場合の焦点深度は、収差のないアフォーカルアタッチメントの場合に比して一方向における大きさが約2倍であることを示している。アフォーカルアタッチメント10の実施例は、約0.2波から約2.5波までの球面収差量を選択することを含む。大抵の場合、球面収差SAの約0.7波から1波までの間が、像品質(例えば、MTF)を十分に高いものにしつつ焦点深度を実質的に向上させるのに十分である。当業者であれば理解するように、許容できる球面収差量は、アフォーカルアタッチメント10が使用される特定の用途による。特定の例では、「ソフトフォーカス」または「肖像写真」」の効果を得るのに10波までの球面収差であれば用いてもよい。
図30は、カメラCAの常用レンズPLに動作可能に連結されたアフォーカルアタッチメントの概略図である。
高被写界深度
一定の物体距離や錯乱円では、被写界深度は、N/fに略比例する。ここで、Kingslakeの“Optics in Photography”(1992年SPIE発行)の96ページに記載されているように、NはF/#であり、fは焦点距離である。したがって、被写界深度を最大にするには、非常に短い焦点距離のレンズを用いると非常に良い。アフォーカルアタッチメントは、f´=f/PMにより取り付ける常用レンズPLの焦点距離を修正する。ここで、fは常用レンズの焦点距離、PMはアフォーカルアタッチメントの瞳倍率、f´はセットされた系の焦点距離である。本発明に係るアタッチメントはPMが非常に大きな値であるため、常用レンズの焦点距離を大幅に削減するよう作用し、その結果非常に高い被写界深度となる。実用レベルでは、これにより、物体は、レンズから近くても遠くても良好なフォーカス状態に保つことができ、アタッチメントを極端に長くすることによる到達しにくいスペースを利用して、ドラマチックな写真および映像を提供することができる。
本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく多様な変更および代替が可能であることは当業者には自明である。したがって、付随する請求の範囲およびその均等の範囲内であれば、本発明はその変更および代替をその範囲に含むものであることを意図するものである。
本願は、2008年2月11日出願の「光学レンズ系」と題された米国特許出願第12/063,523号の一部継続であって且つその優先権を主張するものである。同米国出願は、ここに参照することにより本願の一部となり、且つ2006年8月10日出願の国際特許出願PCT/AU2006/001137の優先権を主張するものであり、同国際特許出願もここに参照により本願の一部となる。

Claims (20)

  1. 光軸に沿って配された、
    全体が負の屈折力を有する第1レンズ群と、
    全体が正の屈折力を有し、ガリレアン式構成となるように前記第1レンズ群に対し配されている第2レンズ群と、
    瞳倍率PM=DEX/DEN>4を満たす径DEXおよびDENをそれぞれ有する射出瞳および入射瞳と、
    を備える、アフォーカルなガリレアン式アタッチメントレンズ。
  2. PM≧6である、請求項1に記載のアフォーカルなガリレアン式アタッチメントレンズ。
  3. PM≧8である、請求項1に記載のアフォーカルなガリレアン式アタッチメントレンズ。
  4. PM≧10である、請求項1に記載のアフォーカルなガリレアン式アタッチメントレンズ。
  5. 前記第1レンズ群は第1面を有し、前記第2レンズ群は最終面を有し、頂点間距離VLは、前記第1面および前記最終面間の軸距離によって決められ、
    光軸より1度の角度で光学系に入り、光軸から高さH1で前記前面に交差し、光軸で最終面SLに交差する軸外光線OR1は、長さパラメータLP=|VL/H1|>200を満たす、
    請求項1に記載のアフォーカルなガリレアン式アタッチメントレンズ。
  6. LP>300である、請求項5に記載のアフォーカルなガリレアン式アタッチメントレンズ。
  7. LP>500である、請求項6に記載のアフォーカルなガリレアン式アタッチメントレンズ。
  8. LP>700である、請求項7に記載のアフォーカルなガリレアン式アタッチメントレンズ。
  9. 前記第1レンズ群は第1面を有し、前記第2レンズ群は最終面を有し、頂点間距離VLは、前記第1面および前記最終面間の軸距離によって決められ、
    光軸より1度の角度で光学系に入り、光軸から高さH1で前記前面に交差し、光軸で最終面SLに交差する軸外光線OR1は、長さパラメータLP=|VL/H1|>300を満たす、
    請求項6に記載のアフォーカルなガリレアン式アタッチメントレンズ。
  10. さらに、選択撮像波長において、約0.2波から2.5波の間の球面収差量SAを有する、請求項2に記載のアフォーカルなガリレアン式アタッチメントレンズ。
  11. さらに、約0.7から1波の間の球面収差量SAを有する、請求項10に記載のアフォーカルなガリレアン式アタッチメントレンズ。
  12. 前記第1レンズ群は、一以上の負メニスカスレンズ要素を備えてなる、請求項1に記載のアフォーカルなガリレアン式アタッチメントレンズ。
  13. 前記第2レンズ群は、一以上の負レンズ要素と一以上の正レンズ要素とを備えてなる、請求項12に記載のアフォーカルなガリレアン式アタッチメントレンズ。
  14. 前記第2レンズ群は、二つの負レンズ要素と二つの正レンズ要素とからなる、請求項13に記載のアフォーカルなガリレアン式アタッチメントレンズ。
  15. 常用レンズを有するカメラと、
    前記常用レンズに動作可能に取り付けられた請求項1に記載のアフォーカルアタッチメントレンズと、
    を備える、撮像システム。
  16. 前記常用レンズは、短い方の端部と長い方の端部を有するズーム範囲を有し、前記常用レンズは、そのズーム範囲の短い方よりも長い方の端部寄りに配されている、請求項15に記載の撮像システム。
  17. 常用レンズを有するカメラと、
    前記常用レンズに動作可能に取り付けられた請求項4に記載のアフォーカルアタッチメントレンズと、
    を備える、撮像システム。
  18. 常用レンズを有するカメラと、
    前記常用レンズに動作可能に取り付けられた請求項5に記載のアフォーカルアタッチメントレンズと、
    を備える、撮像システム。
  19. 常用レンズを有するカメラと、
    前記常用レンズに動作可能に取り付けられた請求項7に記載のアフォーカルアタッチメントレンズと、
    を備える、撮像システム。
  20. 常用レンズを有するカメラと、
    前記常用レンズに動作可能に取り付けられた請求項9に記載のアフォーカルアタッチメントレンズと、
    を備える、撮像システム。
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