JP2010255912A - 調剤用クリーンルームユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】気圧異常を作業者が知覚しうる調剤用クリーンルームユニットを実現する。
【解決手段】開き戸60を装備した作業ユニット30と、作業台41を有するクリーンベンチ40と、作業ルーム34に清浄な空気を送給しつつクリーンベンチ40から排気する圧力調整可能な給排気系(71,72等)と、作業ルーム34の気圧を陰圧か他の圧力に切り替えて異質な調剤作業の遂行を可能にする制御装置22とを備え、給排気経路に微差圧計81〜86を付設し、その検出結果が正常か異常か表示する差圧表示器80を作業ルーム34内に設置する。差圧表示器80は警報音も出す。作業ルーム34より作業台41上の方が高圧になった異常時には、作業用開口の閉塞を作業者に促し、シャッタ42を自動で閉め、常閉ダンパ90を自動で開くことで、劇薬の被爆を回避する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、作業者出入用の開き戸を装備した作業ルームとそれに作業台上の作業用開口を臨ませたクリーンベンチとが一体化されて、一人か小人数で調剤作業を行うのに好適なものとなっており、建物の内部に独立に設置される調剤用クリーンルームユニットに関する。
[公知の技術]
調剤作業に適するよう改良された従来のクリーンルームユニットは(例えば特許文献1参照)、外部から隔離される作業ルームと、作業用開口を有しその作業用開口が前記作業ルームに臨むように設けられたクリーンベンチユニットとを備え、建物の内部に独立に設置されるものであって、前記作業ルームとクリーンベンチユニット内の空気の清浄化と圧力調整を行うことが可能であり而も作業ルームにエアシャワーを発生可能な空気調整システムと、前記空気調整システムの動作制御を行うに際して作業ルームにエアシャワーを発生させるエアシャワーモードと作業ルームを陽圧又は陰圧にして調剤作業を可能にする作業モードとに切り換え可能な空気調整制御手段とを備えている。
このように作業ルームにエアシャワーを発生させて作業者の除塵を可能にするとともにそのエアシャワーを空気調整システムで発生させるようにしたことにより小型化・低コスト化が実現されている。また、陽圧と陰圧とを切り替えることにより、抗ガン剤などの劇薬を調剤するときには作業ルームを陰圧にして薬剤の外部漏れを防止し、他の薬剤を調剤するときには作業ルームを陽圧にして汚染物質の侵入を防止することができる。
なお、前記作業ルームには作業者用の出入口を開閉する開閉ドア(開き戸)が設けられており、前記クリーンベンチユニットには前記作業用開口を開閉する開閉シャッタが装備されており、前記空気調整システムはユニット外から空気を取り入れつつフィルタと作業ルームとクリーンベンチユニットとの間で空気を循環させるようになっている。
[未公開の先行技術]
しかしながら、このような従来の言わばパーソナルな調剤用クリーンルームユニットでは、作業ルームが小形化されても、作業者出入用の開き戸は小さくならない。作業者出入口の開閉には、密閉に適さないうえ移動幅の広い引き戸でなく、密閉に適した開き戸が採用され、そのなかでも小形化のためには片開き扉が採用されるが、作業者の出入りを容易にするには或る程度以上の大きさの開き戸が必要とされるからである。そして、開き戸を開けるとき、短時間とは言え、密閉が解消されるまでの間は、開き具合に応じて密閉空間の容積が増加して、その分だけ内部の気圧が低下する。このため、作業ルームの容積に占める開時流入量の割合が、すなわち開き戸を開けたとき作業ルームに流れ込む空気の量と作業ルームの容積との比が、作業ルームを小さくするほど大きくなって、流入空気による作業ルームやクリーンベンチの汚染もひどくなる。
開き戸を開けた後に作業を再開するには、先ず作業者が作業ルームに入って開き戸を閉め、それからクリーンベンチの作業台や作業ルームの内壁面を拭いたりして清掃しながら給排気を行い、更に清掃終了後も給排気を続行して、作業ルームやクリーンベンチの内部が十分に綺麗になるのを待つのであるが、作業ルームやクリーンベンチの汚れ具合に対応して清浄度確保の待ち時間が長くなり、汚れがひどい場合には一時間を超えて待たされるといった不所望なことも起こりうる。そこで、開き戸の開放による汚染の影響が軽減されるよう、パーソナルな調剤用クリーンルームユニットが次のように改良されている。
すなわち(特許文献2参照)、作業者出入用の開き戸を有しそれを閉めると外部から隔離される作業ルームと、作業台の一端とその上の作業用開口とを前記作業ルームに臨ませたクリーンベンチと、前記作業ルームに清浄な空気を送給しつつ前記クリーンベンチから排気する圧力調整可能な給排気系と、前記給排気系に対する動作制御を行うに際して前記作業ルームの気圧を陰圧か他の圧力に切り替えて異質な調剤作業の遂行を可能にする制御装置とを備えており、建物の内部に独立に設置される調剤用クリーンルームユニットにおいて、前記給排気系は、給気側と排気側とが完全に分離されていて、前記作業ルームへの給気には屋外から取り入れた空気だけが用いられるとともに、前記クリーンベンチからの排気は総て屋外に出されるようになっている、というものが開発されている。
WO2002005/119131号公報 特願2008−269319号
このように給気系と排気系を完全分離した上記の調剤用クリーンルームユニットでは、外気での全量換気に基づく清浄化完了待ち時間の短縮により、開き戸の開放による汚染の影響が少なくて速やかに調剤作業を始めることができるようになっている。
また、先に述べた従来の調剤用クリーンルームユニットでは、空気調整システムで作業ルームにエアシャワーを発生させることにより、作業者の除塵の機能を損なうことなく小型化・低コスト化を実現するとともに、抗ガン剤などの劇薬を調剤するときには作業ルームを陰圧にして薬剤の外部漏れを防止することができるようになっている。
そして、それらの調剤用クリーンルームユニットを試作してみたところ、所期の作用効果を発揮することも確認することができた。
しかしながら、実用化に際しては更なる改良の要請が生じた。具体的には、作業ルームを大気圧と異なる陰圧や陽圧に切り替えるとともに、それより低圧にクリーンベンチを維持するに際し、給排気経路の各部の圧力に異常が生じたような場合には、いち早く検知して対処できるようにすることが求められる。特に、抗ガン剤などの劇薬を調剤しているときには作業者の安全が確実に確保されるようにすることが必要とされる。
そこで、気圧異常を作業者が知覚しうる調剤用クリーンルームユニットを実現することが技術的な課題となる。
本発明の調剤用クリーンルームユニットは(解決手段1)、このような課題を解決するために創案されたものであり、作業者出入用の開き戸を有しそれを閉めると外部から隔離される作業ルームと、作業台の一端とその上の作業用開口とを前記作業ルームに臨ませたクリーンベンチと、前記作業ルームに清浄な空気を送給しつつ前記クリーンベンチから排気する圧力調整可能な給排気系と、前記給排気系に対する動作制御を行うに際して前記作業ルームの気圧を陰圧か他の圧力に切り替えて異質な調剤作業の遂行を可能にする制御装置とを備えており、建物の内部に独立に設置される調剤用クリーンルームユニットにおいて、前記給排気系の給排気経路の内外または給排気経路中の二カ所の差圧を検出する微差圧計を前記給排気系に付設し、前記微差圧計の検出結果を正常か異常か場合分けして表示する差圧表示器を前記作業ルーム内に設置したことを特徴とする。
また、本発明の調剤用クリーンルームユニットは(解決手段2)、上記解決手段1の調剤用クリーンルームユニットであって、前記差圧表示器が異常表示時に警報音を発することも行うようになっていることを特徴とする。
さらに、本発明の調剤用クリーンルームユニットは(解決手段3)、上記解決手段1,2の調剤用クリーンルームユニットであって、前記微差圧計が前記作業ルームの内部空間と前記クリーンベンチの前記作業台の上の調剤作業空間との差圧を検出するものであり、その差圧が負になった異常時には前記差圧表示器が前記作業用開口の閉塞を促すようになっていることを特徴とする。
また、本発明の調剤用クリーンルームユニットは(解決手段4)、上記解決手段1,2の調剤用クリーンルームユニットであって、前記作業用開口を開閉するシャッタが前記クリーンベンチに設けられており、前記微差圧計が前記作業ルームの内部空間と前記クリーンベンチの前記作業台の上の調剤作業空間との差圧を検出するものであり、その差圧が負になった異常時にはそれに応動して前記シャッタが閉められるようになっていることを特徴とする。
また、本発明の調剤用クリーンルームユニットは(解決手段5)、上記解決手段1,2の調剤用クリーンルームユニットであって、常態では閉じているが開時は前記作業ユニットの内外を連通させる常閉ダンパが前記作業ユニットに装備されており、前記微差圧計が前記作業ルームの内部空間と前記クリーンベンチの前記作業台の上の調剤作業空間との差圧を検出するものであり、その差圧が負になった異常時にはそれに応動して前記常閉ダンパが開くようになっていることを特徴とする。
なお、上記の解決手段3〜5において、「その差圧が負になった異常時」は、「前記作業ルームの内部空間の気圧より前記クリーンベンチの前記作業台の上の調剤作業空間の気圧の方が高い異常時」のことである。給排気経路においては作業ユニットが上流に位置しクリーンベンチが下流に位置しており、被爆防止のため気流は作業ルームから作業用開口を通って作業台上の調剤作業空間へ流れなければならず逆流してはいけないので、作業ルームの内部空間の気圧よりクリーンベンチの作業台の上の調剤作業空間の気圧の方が低いのが正常であること前提にしている。
このような本発明の調剤用クリーンルームユニットにあっては(解決手段1)、給排気系での気圧異常が微差圧計設定先の差圧の異常として発現したときには、それが微差圧計によって検出され更には差圧表示器によって表示されるが、その表示が作業ルーム内でなされるうえ、正常か異常かの場合分け表示までなされるので、それを一瞥するだけで直ちに作業ルーム内の作業者は気圧異常を知ることとなる。
したがって、この発明によれば、気圧異常を作業者が知覚しうる調剤用クリーンルームユニットを実現することができる。
また、本発明の調剤用クリーンルームユニットにあっては(解決手段2)、異常表示に加えて警報音も発っせられるので、作業者が差圧表示器から目をそらしていたようなときでも異常発生を知って差圧表示器で確認できるので、作業ルーム内の作業者は気圧異常を確実に知ることができる。
さらに、本発明の調剤用クリーンルームユニットにあっては(解決手段3)、作業ルームの内部空間の気圧よりクリーンベンチの作業台上の調剤作業空間の気圧の方が高くなったときには異常事態として作業用開口の閉塞が促されるようにしたことにより、その催促に従って速やかに作業者が作業用開口を閉じれば、クリーンベンチから作業ルームへの空気逆流が阻止されるので、作業ルーム内の作業者が、抗ガン剤などの劇薬をクリーンベンチの作業台上で調剤していたとしても、その不所望な被爆を回避できることとなる。
また、本発明の調剤用クリーンルームユニットにあっては(解決手段4)、作業ルームの内部空間の気圧よりクリーンベンチの作業台上の調剤作業空間の気圧の方が高くなったときには異常事態として作業用開口がシャッタで自動閉塞されるようにしたことにより、直ちにクリーンベンチから作業ルームへの空気逆流が阻止されるので、作業ルーム内の作業者が、気圧異常に気付かずないで抗ガン剤などの劇薬をクリーンベンチの作業台上で調剤していたとしても、その不所望な被爆を回避できることとなる。
また、本発明の調剤用クリーンルームユニットにあっては(解決手段5)、作業ルームの内部空間の気圧よりクリーンベンチの作業台上の調剤作業空間の気圧の方が高くなったときには異常事態として常閉ダンパが自動で開いて作業ルームの内外が連通するようにしたことにより、抗ガン剤などの劇薬を調剤するときには陰圧になっている作業ルームの気圧が速やかに上昇して、クリーンベンチから作業ルームへの空気逆流が阻止されるので、作業ルーム内の作業者が、気圧異常に気付かずないで劇薬をクリーンベンチの作業台上で調剤していたとしても、その不所望な被爆を回避できることとなる。
本発明の調剤用クリーンルームユニットの実施例1について、(a)が設置状態を示す設置先建物の縦断面図、(b)がユニットの全体外観を示す正面図、(c)が空気流路を示す内部模式図、(d)が給排気系の構成を示すブロック図である。 本発明の調剤用クリーンルームユニットの実施例2について、(a)が開き戸を閉めたときの扉周辺部の外観図、(b)がそのときの扉周辺部の内観図、(c)が開き戸を開けるために開閉操作部材を操作したときの扉周辺部の外観図、(d)がそのときの扉周辺部の内観図、(e)が開き戸を開けたときの扉周辺部の横断面図、(f)が給排気系の改造部分を示すブロック図である。
このような本発明の調剤用クリーンルームユニットについて、これを実施するのに好適な幾つかの形態を説明する。
実施形態1の調剤用クリーンルームユニットは、上記解決手段の調剤用クリーンルームユニットであって、前記給排気系は、給気側と排気側とが完全に分離されていて、前記作業ルームへの給気には屋外から取り入れた空気だけが用いられるとともに、前記クリーンベンチからの排気は総て屋外に出されるようになっていることを特徴とする。
この場合、給排気系の給気側と排気側とが完全に分離されていて、屋外から取り入れられた空気が作業ルームに送り込まれ、それが総てクリーンベンチを経て屋外に出されるので、作業ルームの清浄化に供する空気は、ユニット内で循環再使用されることなく、ユニットの小形化とも相まって迅速に入れ替えられる。
このように、使用済み空気が循環系に留まる可能性まで無くしたことにより、開き戸の開閉と清掃に続く給排気による清浄化が完了するまで待つのに費やす時間が短縮されることとなる。なお、屋外から作業ルームまで外気を取り込む給気系と作業ルームから空気を吸い出して屋外へ放出する排気系との完全分離により給排気量が増加するので給排気系の強化が必要となるが、ユニットが小さいので負担増も小さく、代わりに循環系が不要になるので、不所望なコストアップは回避・抑制される。したがって、この実施形態によれば、外気での全量換気に基づく清浄化完了待ち時間の短縮により、開き戸の開放による汚染の影響が少なくて速やかに調剤作業を始められるパーソナルな調剤用クリーンルームユニットを実現することができる。
実施形態2の調剤用クリーンルームユニットは、上記実施形態1の調剤用クリーンルームユニットであって、前記給排気系が前記作業台の上方と下方とから吸気して排気側へ運ぶようになっていることを特徴とする。
この場合、給排気のうち排気系によるユニットからの屋外排気に向けた吸気が作業台の上方からなされるのに加えて作業台の下方からもなされる。そのため、開き戸の開閉後の清浄化完了待ち中に作業ルーム内を舞い降りた塵や埃が効率良く除去される。また、散薬等が作業台上から作業ルームへ不所望に入り込んで舞い落ちたようなときでも、その薬剤等は作業台の下を通って作業ルームから速やかに排出されることから、それが例え劇薬であっても被爆の可能性や量が小さくて済むので、調剤作業者の危険性も小さい。
実施形態3の調剤用クリーンルームユニットは、上記実施形態1,2の調剤用クリーンルームユニットであって、前記開き戸の開閉を検出する開閉検出器が設けられるとともに、前記作業ルームの内部に表示器が設けられており、前記制御装置が、前記開閉検出器の検出結果と前記給排気系に対する動作制御の状態とに基づいて前記開き戸の開閉に係る案内表示を前記表示器に行うことを特徴とする。
この場合、開き戸の開閉に係る案内表示が作業ルームの内部の表示器になされる。しかも、その案内表示は開き戸の開閉状態と給排気の実行状態とに応じて行われる。そのため、作業者が作業ルームから出るとき、作業者は案内表示の内容と退室の緊急性とを勘案して適切な時期に開き戸を開けることとなる。調剤作業者の緊急避難を優先する観点から開き戸に施錠するのは好ましくなく少なくとも外側から施錠することはないが、適切な開閉案内表示を見た作業者は、非常時は別としても、大抵は、開き戸の開放による汚染が少ないときに退室する。
実施形態4の調剤用クリーンルームユニットは、上記実施形態1,2の調剤用クリーンルームユニットであって、前記開き戸の開閉操作部材の状態を検出する操作検出器が設けられるとともに、前記作業用開口を開閉するシャッタが前記クリーンベンチに設けられており、前記制御装置が、前記操作検出器の検出結果と前記給排気系に対する動作制御の状態とに基づき給排気中の前記開き戸の開操作を検知して前記シャッタを閉めることを特徴とする。
この場合、開き戸を開けようとした準備段階で早期に、而も自動で、クリーンベンチの作業台上の調剤作業空間と作業ルームとがシャッタで仕切られる。これにより、開き戸が開き始めて作業ルームの気圧が低下しても、そのときには既に調剤作業空間と作業ルームとが仕切られているため、調剤作業空間から作業ルームへ散薬等の汚染物質が流れ込むという不所望な事態の発生を回避・低減することができる。
実施形態5の調剤用クリーンルームユニットは、上記実施形態4の調剤用クリーンルームユニットであって、前記開き戸の開閉を検出する開閉検出器が設けられており、前記制御装置が、給排気中の前記開き戸の開操作を検知した後に、前記開閉検出器の検出結果に基づいて前記開き戸の開動作を検知したとき、前記給排気系に排気を強化させるようになっていることを特徴とする。
この場合、開き戸が開き始めたり開いたりしたときには、排気が強化される。これにより、シャッタの隙間を通って調剤作業空間から作業ルームへ流れ込もうとする汚染物質まで減らして僅少にすることができる。
実施形態6の調剤用クリーンルームユニットは、上記実施形態1〜5の調剤用クリーンルームユニットであって、上記実施形態4,5の調剤用クリーンルームユニットについては前記操作検出器が設けられていることを前提とし、上記実施形態3,5の調剤用クリーンルームユニットについては前記開閉検出器が設けられていることを前提とし、上記実施形態1,2にあっては前記開き戸の開閉を検出する開閉検出器と前記開き戸の開閉操作部材の状態を検出する操作検出器との何れか一方または双方が設けられることを前提として、更に、前記作業ルームを囲う外面のうち前記開き戸の下方に位置する部分に扉下吸気口が形成されており、前記給排気系が前記扉下吸気口からの吸気を選択的に行うものであり、前記制御装置が、給排気中の前記開き戸の開動作または開操作を検知したとき前記給排気系に前記扉下吸気口からの吸気を行わせるようになっていることを特徴とする。
この場合、開き戸を開けようとしたり開けたときには、開き戸の下方のユニット外面から、吸気がなされる。
これにより、例え開き戸を開けたときに開き戸に追従する気流に運ばれて散薬等が作業ルームから室外へ舞い降りたような場合でも、その散薬等は大部分が速やかに吸い込まれてうえで排気側に運ばれるので、ユニット外の汚染まで回避・抑制することができる。
このような本発明の調剤用クリーンルームユニットについて、これを実施するための具体的な形態を、以下の実施例1〜2により説明する。
図1に示した実施例1は、上述した解決手段1〜5(出願当初の請求項1〜5)と実施形態1〜2)を具現化したものであり、図2に示した実施例2は、上述した実施形態3〜6を具現化したものである。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、ボルト等の締結具,ヒンジ等の連結具,電気回路や電子回路の詳細などは図示を割愛し、発明の説明に必要なものや関連するものを中心に図示した。
本発明の調剤用クリーンルームユニットの実施例1について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1は、(a)がクリーンルームユニット20の設置状態を示す設置先の建物10の縦断面図、(b)がクリーンルームユニット20の全体外観を示す正面図、(c)がクリーンルームユニット20の中の空気流路(給排気経路)を示す内部模式図、(d)が給排気系の構成を示すブロック図である。
クリーンルームユニット20は、既述した公知品と同様(特許文献1参照)、建物10の内部に独立に設置される調剤用クリーンルームユニットであって(図1(a)参照)、一人か小人数で調剤作業を行うのに好適なよう小形化されており(図1(b)参照)、底部21上に作業ユニット30とクリーンベンチ40とパスユニット50とが設置され、作業ユニット30に対して左右からクリーンベンチ40とパスユニット50とが連結されて、それらが密閉可能な一体のハウジングに収まっている。
もっとも、クリーンルームユニット20は、そのような公知品と異なり、既述した未公開の改良品を踏襲したうえで(特許文献2参照)、更に改良を加えたものである。具体的には、クリーンルームユニット20から出た給気ダクト12は建物10の外まで延びて外気取入口11から外気を取り込めるようになっており、また、クリーンルームユニット20から出た排気ダクト13,14は合流後に排気側ダンパ15(陰陽切替ダンパ)やフィルタさらには送風機16を経てから建物10の外まで延びていてクリーンルームユニット20から吸い出した排気を屋外排気口17から屋外へ放出できるようになっている。
作業ユニット30は(図1(c)参照)、やはり既述品と同様、送風機72,74を内蔵していて給気ダクト12から空気を取り込む天井裏31と、作業者出入用の開き戸60を正面に装備しておりそれを閉めると外部から隔離されて一人か小人数での調剤作業の遂行に十分な密閉空間を確保できる作業ルーム34と、天井裏31から作業ルーム34へ穏やかに清浄な空気を送り込む送気口32と、天井裏31から作業ルーム34へ勢い良くエアシャワーを吹き付ける噴気口33とを、具えている。
クリーンベンチ40は、台上に調剤作業空間の確保された作業台41と、その調剤作業空間から空気を吸い出して排気側へ送るために作業台41上で後背側に設けられた台上吸気口43と、その排気を排気ダクト13に導く連通路44及び天井裏45とを具えたものであり、作業台41の前端とその上の作業用開口とを作業ルーム34に臨ませており、その作業用開口がシャッタ42にて開閉されるようになっている。シャッタ42が手動だけでなく自動でも開閉できるように、シャッタ42には図示しない駆動機構が付加されている。また、作業台41の下に台下吸気口46が設けられて、そこから作業ルーム34の空気を吸い出して連通路47や底部21の通路などを経由させて排気ダクト14へ導くようになっている。
パスユニット50は、作業ユニット30の一部と言っても良いものであり、開き戸60を閉じたまま小物の出し入れや洗浄を可能とするパスボックス51と、その上から作業ルーム34の空気を吸い出して排気するためにパスボックス51上で後背側に設けられた箱上吸気口52と、その排気を排気ダクト14に導く連通路53及び天井裏54とを具えている。このようなパスボックス51の下には、箱下吸気口55が設けられて、そこからも作業ルーム34の空気を吸い出して連通路56や連通路53などを経由させて排気ダクト14へ導くようになっている。
給排気系は(図1(d)参照)、給気側と排気側とが完全に分離されていて、作業ルーム34への給気には屋外から取り入れた空気だけが用いられるとともに、クリーンベンチ40からの排気は総て屋外に出されるようになっている。
給気系について詳述すると、外気を外気取入口11から建物10内に取り入れ、その空気を給気ダクト12で天井裏31へ送り込みフィルタ71で清浄化してから、送風機72を作動させれば消音器73と送気口32を介して清浄な空気を穏やかに作業ルーム34に送給し、送風機74を作動させれば消音器75と噴気口33を介して清浄な空気を勢い良く作業ルーム34に送給するので、定常運転時の清浄空気供給に加えて、入室後の除塵のためのエアシャワーまで、作業ルーム34で行えるものとなっている。この給気ダクト12には、開き具合(開度)を可変しうる給気側ダンパ18が、介挿接続されている。
また、排気系は、台上吸気口43から天井裏45の送風機76で排気ダクト13へ排気し、箱上吸気口52と箱下吸気口55とから天井裏54の送風機77で排気ダクト14へ排気し、両排気を合流させてから排気側ダンパ15経由で送風機16にて屋外排気口17から屋外へ送り出すようになっている。なお、図示は割愛したが、排気系には、適宜箇所に、例えば排気ダクト13,14や天井裏45,54等に、散薬や塵埃の屋外放出による環境破壊を防止するために、散薬や塵埃を捕獲するフィルタが組み込まれている。
そして、このような給気系と排気系とを具えた給排気系は、外気を取り込んで清浄化した空気だけを作業ルーム34に送給しつつ、その総てをユニット内で循環させることなくクリーンベンチ40やパスユニット50経由で屋外へ放出するものとなっている。
しかも、上記の排気側ダンパ15(陰陽切替ダンパ)の可変な開き具合(開度)を調節することで、背圧が変わるので、上流側の空気の圧力を調整できるうえ、上記の給気側ダンパ18の開度の調節も併せて行うことで、容易に陰圧を強化できるものとなっている。排気側ダンパ15にも給気側ダンパ18にも開度を連続的に可変するのに好適なモータ駆動の電気式ダンパが採用されていて、そのモータが例えばマイクロプロセッサ組み込みの制御装置22から制御信号や動作指令を受けるようになっているので、排気側ダンパ15も給気側ダンパ18も制御装置22の制御に従って給排気系の給排気経路の開度を可変することにより作業ルーム34の気圧の切り替えを実行するダンパとなっている。
さらに、そられのダンパ15,18に加えて上記の送風機16,72,74,76,77も制御装置22によって動作制御されるようになっており、図示しない操作パネル等を介して制御装置22に指示することで、作業ルーム34の圧力を陰圧にでも常圧にでも陽圧にでも切り替えることができる。既述したように、陰圧は抗ガン剤といった劇薬の調剤作業に適しており、陽圧は他の薬剤の調剤作業に適している。送風機16,72,74,76,77のモータ及び駆動回路にはインバータ制御方式のものが採用されていて、それぞれの風量が任意に設定でき更には無段階で可変できるのを前提として、制御装置22は、各送風機の起動時に風量を例えば10秒ほど掛けて漸増させるとともに、その後の定常状態では風量を例えば所謂「1/fゆらぎ」で幾分かは変動させるようになっている。
また、このクリーンルームユニット20には、差圧表示器80と幾つかの微差圧計81〜86と常閉ダンパ90と図示しないダンパ操作部材とが装備されている。差圧表示器80は作業ルーム34の内部であって視認しやすいところに取り付けられており(図1(c)参照)、微差圧計81〜86は給排気系の給排気経路の各所に分散設置されており(図1(a),(c)参照)、常閉ダンパ90は作業ユニット30の作業ルーム34の壁の貫通穴にフィルタと組み合わせて嵌め込まれており(図1(b)参照)、ダンパ操作部材は、上述した操作パネルの一部として具体化しても良いが、ここでは例えば押し釦といった別体の部材からなり、作業ルーム34の外壁と内壁との何れか一方または双方に対し視認にも手操作にも適した部位に取り付けられている。
常閉ダンパ90は、例えばモータ駆動の電気式ダンパであるが、小形のもので足り、常態では閉じているが開時は作業ルーム34の内外を連通させるようになっている。その常閉ダンパ90の開動作を指示するダンパ操作部材は、それ単独で常閉ダンパ90の動作制御を行うようにしても良いが、この実施例では、ダンパ操作部材が例えば指押し等で操作されると、その操作を報せる信号が制御装置22に送出されるようになっている。また、常閉ダンパ90は、制御装置22から開指令を受けたときだけ開き、それ以外のときは閉じているようになっている。さらに、制御装置22は、ダンパ操作部材から操作を報せる信号を受けると、開き戸60の開け閉めを人手で行うのに通常必要とされる開閉操作所要時間に多少の余裕分を加えた例えば10秒ほどの時間に亘って、常閉ダンパ90を開かせるとともに、排気側ダンパ15と給気側ダンパ18を全開させるようになっている。
微差圧計81〜86には、例えばステンレス製ダイアフラムの微小変位による静電容量変化を直流電圧に変換して出力するものが、小形で使いやすいので、採用されている。微差圧計81〜86の出力は、信号ケーブル等で直に差圧表示器80へ送出されるようにしても良いが、この実施例では、先ず制御装置22に送られ、それから差圧表示器80に転送されるようになっている。微差圧計81は(図1(a)参照)、給気ダクト12に装着されて、その給気経路の内外の差圧を検出するようになっており、微差圧計82は、排気ダクト13,14の合流部に装着されて、その排気経路の内外の差圧を検出するようになっている。また(図1(c)参照)、微差圧計83は、作業ユニット30の天井裏31の外壁に装着されてその給気経路の内外の差圧を検出するようになっている。
さらに(図1(c)参照)、微差圧計84は、作業ユニット30の天井裏31とクリーンベンチ40の天井裏45との隔壁や、作業ユニット30の天井裏31とパスユニット50の天井裏54との隔壁に装着されて、給気経路と排気経路とがすれ違う所で、両経路の差圧を検出するようになっている。また、微差圧計85は、フィルタの装着された送気口32や,台上吸気口43,台下吸気口46,箱上吸気口52,箱下吸気口55の脇に装着されて、給排気経路中で開口用フィルタの上流と下流に位置する二カ所の差圧を検出するようになっている。微差圧計86は、クリーンベンチ40の作業台41の前端上の作業用開口の枠部や上部仕切壁などに装着されて、作業ルーム34の内部空間と作業台41の上の調剤作業空間との差圧を検出するようになっている。
制御装置22と差圧表示器80は、微差圧計81〜86の検出結果の処理を適宜分担しており、その処理によって微差圧計81〜86の検出結果を正常か異常か場合分けして差圧表示器80に表示するとともに、何れか一つでも異常表示になったときには差圧表示器80から警報音を発するようになっている。正常か異常かに加えて中間まで場合分けしても良く、例えば、差圧の絶対値が所定値以下なら正常レベルとして青色で表示し、差圧の絶対値がそれを少し超えた程度なら注意レベルとして黄色で表示するとともにブザーを間欠的に弱く鳴らし、差圧の絶対値が所定値を大きく超えたなら異常レベルとして赤色で表示するとともにブザーを連続して強く鳴らすようになっている。
また、制御装置22は、微差圧計86の検出した差圧については更なる処理も行うようになっており、その差圧が負になった異常時には、その程度に応じて幾つかの自動処理が選択実行される。具体的には、作業ルーム34の内部空間の気圧よりクリーンベンチ40の作業台41の上の調剤作業空間の気圧の方が高い状態が、送風の脈動や信号のノイズ等とみなせる瞬時的な時間は別として、連続的・断続的に継続したときには、差圧が負になった異常状態が生じたと判定するようになっている。
そして、差圧の絶対値が第1閾値を超えたときには、作業台41の前端上の作業用開口の閉塞を促す作業者向け案内たとえば「クリーンベンチのシャッタをもっと閉めて下さい」といった文字や音声を差圧表示器80に提示させ、それより異常のレベルが上がって差圧の絶対値が第2閾値を超えたときには、シャッタ42を自動で閉じさせ、更に異常のレベルが上がって差圧の絶対値が第3閾値を超えたときには、常閉ダンパ90を自動で開かせるようになっている。
この実施例1のクリーンルームユニット20について、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。図1は、(a)がクリーンルームユニット20の設置状態を示す設置先の建物10の縦断面図、(c)がクリーンルームユニット20の中の空気の流れを矢印で示している内部模式図である。
クリーンルームユニット20は建物10の内部に独立に設置されるが(図1(a)参照)、給気ダクト12の先端の外気取入口11と排気ダクト13,14の先端の屋外排気口17が建物10から外に出ているので、給排気系が作動すると、屋外から外気がクリーンルームユニット20の給気系に取り込まれるとともに、クリーンルームユニット20の排気系から出る排気は屋外排気口17から屋外へ放出される。給排気系以外の開口に関して、開き戸60は作業者の出入り時を除いて閉じておくのが運用の原則であり、開き戸60の開閉時や差圧異常時は別として定常状態では常閉ダンパ90も閉じている。
そして、クリーンルームユニット20の内部では、屋外から取り入れられた空気が清浄化されたうえで作業ルーム34に送り込まれる。しかも、作業ルーム34への給気には屋外から取り入れた空気だけが用いられる。また、作業ルーム34の中の空気は、一部がクリーンベンチ40の作業台41の上の調剤作業空間および台上吸気口43を経て排気ダクト13へ導かれ、残りがパスユニット50のパスボックス51の上の作業空間および箱上吸気口52とパスボックス51の下の箱下吸気口55とクリーンベンチ40の作業台41の下の台下吸気口46とを経て排気ダクト14へ導かれ、これらの排出空気は総て再び清浄化され最後は屋外に放出される
このような給排気を行うクリーンルームユニット20を用いて調剤を行うには、先ず給排気の止まっている状態で、ダンパ操作部材を指押し等にて手動操作する。そうすると、給気側ダンパ18と排気側ダンパ15が全開するとともに、常閉ダンパ90が開き、その状態が開閉操作所要時間より長い10秒ほど維持されるので、その間に、開き戸60を開けて作業者が作業ルーム34に入り、さらに開き戸60を閉める。これにより、開き戸60の開閉に随伴して引き起こされる空気の流れが作業ルーム34に閉じこめられることなくユニット内外へ逃げるので、開き戸60の開閉時の作業ルーム34内の急激な気圧変化が緩和されるため、作業者は心地よく作業ルーム34に入ることができる。
それから、吸排気を開始させるが、その際、排気系の送風機76,77,16は選択することなく纏めて作動させる一方、給気系の送風機72,74については選択的に作動させる。具体的には、送風機74は入室後の除塵のためエアシャワーが必要なときだけ作動させ、その後は送風機72だけ作動させる。シャッタ42は開けておく。送風機16,72,74,76,77がインバータ制御されるので、電力消費が少なくて、運転費用が節約される。そして、送風機の起動時すなわち送風開始時には風量が穏やかに増え、その後の落ち着いた運転状態すなわち定常状態では風量が適度にゆらぐので、作業ルーム34の中であっても作業者は快適に作業を続けることができる。
そのような給排気が続く作業ルーム34の中で、作業者は、クリーンベンチ40の作業台41の上面や作業ルーム34の内壁面などを拭いたりして清掃を行い、清掃終了後は作業ルーム34の内部やクリーンベンチ40の作業台41上の調剤作業空間が十分に綺麗になるのを待つのであるが、上述したように作業ルーム34への給気には屋外から取り入れた空気だけが用いられるうえ、クリーンベンチ40やパスユニット50からの排気が総て屋外に出されて、クリーンルームユニット20の中の空気が速やかに入れ替わって、空気の清浄度が短時間のうちに改善されるので、待ち時間は従来より短縮される。
そして、作業ルーム34等の空気が十分に綺麗になったら、作業台41の上の調剤作業空間で調剤作業を行うが、それに先だち、給気側ダンパ18や排気側ダンパ15(陰陽切替ダンパ)の開度を調節して、抗ガン剤などの劇薬を調剤する場合は薬剤の外部漏れを防止するため作業ルーム34を陰圧にしておき、他の薬剤を調剤する場合は汚染物質の侵入を防止するため作業ルーム34を陽圧にしておく。また、調剤に供する薬剤の搬入や調剤の済んだ薬剤の搬出は、開き戸60を開閉することなく且つ短時間で済むよう、パスボックス51を介して行う。
その際、作業台41の上で調剤作業により舞い上がった散薬等は気流に乗って台上吸気口43から排出されて作業ルーム34でなく排気ダクト13へ運ばれ、パスボックス51の上で搬入搬出等により舞い上がった塵や埃は連通路53から吸い出されて作業ルーム34でなく連通路44へ運ばれる。また、作業台41の上から作業ルーム34の方に舞い降りた散薬等は台下吸気口46から吸い出され、パスボックス51の上から作業ルーム34の方にこぼれ落ちた塵埃は箱下吸気口55から吸い出されて、何れも連通路53へ運ばれる。そして、排気系に組み込まれたフィルタによって捕獲されるので、環境を損なうことなく、排気だけが屋外排気口17から屋外に放出される。
調剤作業が済んだら、給排気系の作動を止め、作業ルーム34内の作業者は、作業ルーム34内で給排気系による空気の流れが感じられなくなるのを待って、シャッタ42を閉めて作業台41上の調剤作業空間と作業ルーム34とを仕切り、それから開き戸60を静かに開けて作業ルーム34から出るのであるが、作業ルーム34から出るときも開き戸60の開閉に先立って、ダンパ操作部材を指押し等にて手動操作する。そうすると、やはり給気側ダンパ18と排気側ダンパ15が全開するとともに、常閉ダンパ90が開き、その状態が開閉操作所要時間より長い10秒ほど維持されるので、その間に、開き戸60を開けて作業者が作業ルーム34から出、さらに開き戸60を閉める。これによっても、開き戸60の開閉に随伴して引き起こされる空気の流れが作業ルーム34に閉じこめられることなくユニット内外へ逃げるので、開き戸60の開閉時の作業ルーム34内の急激な気圧変化が緩和されるため、作業者は心地よく作業ルーム34から出ることができる。
こうして、このクリーンルームユニット20を用いた調剤作業にあっては、従来より素早く作業を開始して、その分だけ短い時間で、作業を終えることができる。
しかも、ダンパ操作部材を一押しするだけで容易に開き戸60の開閉による作業ルーム34の急激な気圧変化を回避することができる。
また、劇薬が作業台41上から作業ルーム34へ不所望に入り込んでしまったときでも、その薬剤は作業台41の上下から速やかに排出されるので、作業者の被爆の危険性が小さい。
以上は、正常な運転に関する説明であるが、本発明のクリーンルームユニット20にあっては異常時にも被害の発生が未然に防止されるか被害が少なく抑えられる。
すなわち、微差圧計81〜86にて検出された差圧が正常範囲にあれば、それぞれの検出結果が差圧表示器80で青く表示されるが、検出差圧が注意すべき範囲に入ると差圧表示器80で黄色く表示されるとともに弱い警報音も発せられるため、作業ルーム34内の作業者は注意を促されるので心構えができる。さらに、微差圧計81〜86の検出差圧が異常レベルに達すると、差圧表示器80で、目立つよう赤い表示がなされるとともに、聞き逃さないよう強い警報音が発せられるため、作業ルーム34内の作業者は対策実行を促されるので必要な対処をとることができる。
また、微差圧計86の検出差圧が負になった異常時には、その程度に応じて選択される適切な自動処理が実行される。すなわち、差圧の絶対値が第1閾値を超えた軽度な異常では、「クリーンベンチのシャッタをもっと閉めて下さい」との案内が差圧表示器80にて提示されるので、作業者は、安全のため調剤作業を中断し、シャッタ42を手動操作して作業台41の前端上の作業用開口を閉じる。それでも異常レベルが上がって差圧の絶対値が第2閾値を超えると制御装置22の判定と制御によってシャッタ42が自動で閉じ、更に異常レベルが上がって差圧の絶対値が第3閾値を超えるとやはり制御装置22の判定と制御によって常閉ダンパ90が自動で開く。こうして、作業台41上の調剤作業空間から作業ルーム34への空気逆流が何重にも阻止されるので、作業台41上の劇薬による不所望な作業者の被爆は高い確度で防止することができる。
本発明の調剤用クリーンルームユニットの実施例2について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図2は、(a)が開き戸60を閉めたときの扉周辺部の外観図、(b)がそのときの扉周辺部の内観図、(c)が開き戸60を開けるために開閉操作部材61を操作したときの扉周辺部の外観図、(d)がそのときの扉周辺部の内観図、(e)が開き戸60を開けたときの扉周辺部の横断面図、(f)が給排気系の改造部分を示すブロック図である。
この調剤用クリーンルームユニットが上述した実施例1のクリーンルームユニット20と相違するのは、開き戸60の周囲の改造であり、戸開閉表示器63と操作検出器64と開閉検出器65と扉下吸気口23と開閉ダンパ24を追加した点と、それらの追加に伴って制御装置22の機能を強化した点である。
開き戸60自体は既述品と同じままでも良く、図示した開き戸60には、密閉性に優れ安価で壁面占有面積が少なくて済む片開き扉が採用され、作業ユニット30の正面の出入口枠材35に装着されている。この開き戸60は、回転ハンドルからなる開閉操作部材61が内外(裏表)に出ており、スライドロッド等の係止部材62が内装されている。
作業ユニット30の出入口枠材35は、開き戸60に対応していれば、これも既述品と同じで良く、出入口枠材35のうち左右の縦枠の何れか一方には、係止部材62の先端を挿入可能な孔状の被係止部36が形成されており、他方の縦枠には開き戸60を支持する蝶番が取り付けられている。そして、出入口枠材35に装着された開き戸60は、開閉操作部材61を手動操作で回すと係止部材62が完全に引っ込んで係止部材62と被係止部36との係合が解消して開閉自在な状態になり、開閉操作部材61から手を離して自由にするとバネ力等によって開閉操作部材61が逆回転して元に戻るとともに係止部材62の先端が突き出すので、閉じると係止部材62と被係止部36とが係合して閉状態が維持されるようになっている。なお、施錠はしないので、その機能や部材は不要である。
戸開閉表示器63は、制御装置22の制御に従って案内用の文章や記号を表示する例えば液晶パネルであり、作業ルーム34の内部のうち開き戸60の近くで作業者の見やすいところ例えば出入口枠材35に取り付けられている。
操作検出器64は、例えばフォトセンサやプッシュスイッチからなり、開閉操作部材61の状態を検出するものであるが、検出結果を制御装置22に信号等で通知するには開き戸60側でなく作業ルーム34本体側に置いた方が簡便かつ安価なので被係止部36に臨んで出入口枠材35に設けられ、開閉操作部材61に連動する係止部材62の進退状態を検出することで間接的に開閉操作部材61の状態検出を行うようになっている。
操作検出器64も例えばフォトセンサやプッシュスイッチで良いが、操作検出器64は、出入口枠材35に設けられて開き戸60の開閉を直接的に検出することができるものであり、その検出結果も制御装置22に通知されるようになっている。
扉下吸気口23は、上述した台上吸気口43等と同じでも良く、例えばパンチングメタルに形成された多数の小穴のようなもので良く、作業ルーム34を囲う外面のうち開き戸60の下方に位置する底部21の部分に形成されている。
扉下吸気口23は開閉ダンパ24を介在させて底部21の連通路に繋がっており、開閉ダンパ24が制御装置22の制御に従って開閉することにより、給排気系が扉下吸気口23からの吸気を選択的に行うようになっている。
制御装置22は、開閉検出器65の検出結果と給排気系に対する動作制御の状態とに基づいて開き戸60の開閉に係る案内表示を戸開閉表示器63に行うよう機能が拡張されている。具体的には、開き戸60が開いているのに給排気系を作動させようとしたときには「給排気開始前に扉を閉めて下さい」といった案内を表示し、開き戸60が閉まったら「給排気が開始できます」といった案内を表示し、給排気中には「扉を開ける前に給排気を止めてください」といった案内を表示し、給排気中に開き戸60が開いたときには「急いで退室して扉を閉めて下さい」といった案内を表示するようになっている。
また、制御装置22は、もとより給排気系に対する動作制御の状態に基づいて給排気中か否かが分かっているうえ、開閉操作部材61が回転操作されて係止部材62の先端と被係止部36との係合が解消されると又は解消されかかると、そのことの検出結果が操作検出器64から通知され、それで開き戸60の開動作に先立つ開き戸60の開操作を検知できるので、給排気中に開き戸60の開操作が行われたときには、シャッタ42に作業台41前端上の作業用開口を閉めさせるとともに、開閉ダンパ24に少し開かせて給排気系に扉下吸気口23からの吸気を弱く行わせるようになっている。
さらに、制御装置22は、給排気中の開き戸60の開操作を検知した後に、開閉検出器65の検出結果に基づいて給排気中の開き戸60の開動作を検知したとき、一時的に例えば1〜2秒ほど送風機76,77,16の回転数を最大にする等のことにより給排気系に排気を強化させるとともに、開閉ダンパ24に大きく開かせて給排気系に扉下吸気口23からの吸気を強く行わせるようになっている。
また、制御装置22は、上述したように開閉検出器65や操作検出器64の検出結果に基づいて開き戸60の開閉状態が分かるので、開き戸60の開閉時に常閉ダンパ90と給気側ダンパ18と排気側ダンパ15を開かせるようになっている。
具体的には、開き戸60が閉まっているときには、常閉ダンパ90を完全に閉じさせるとともに、常閉ダンパ90と給気側ダンパ18を閉じさせるか圧力調整等に必要な半開き状態にさせるのに対し、操作検出器64の検出結果に基づいて開き戸60の開操作が検知され開き戸60が開きかけたか閉まりきっていないと判定したときと、開閉検出器65の検出結果に基づいて開き戸60が開いていると判定したときには、常閉ダンパ90も給気側ダンパ18も排気側ダンパ15も完全に開かせるようになっている。
この実施例2の調剤用クリーンルームユニットを使用した場合、基本的な使い方や動作は上述したクリーンルームユニット20と同様なので繰り返しとなる説明は割愛し、機能拡張に対応した動作等を詳述する。
作業者が作業ルーム34に入るときに、ダンパ操作部材を押し忘れたとしても、開き戸60を開けると、それに応じて自動で常閉ダンパ90と給気側ダンパ18と排気側ダンパ15が開らき、作業者が作業ルーム34に入って開き戸60を閉め開閉操作部材61から手を離すまでは、それらのダンパ90,18,16が閉まらないので、開き戸60を開閉しても作業ルーム34内の気圧変化は穏やかで、作業者に不快感は生じない。
しかも、作業者が開き戸60を開けて作業ルーム34に入ったときに、開き戸60をきちんと閉めないで給排気系を作動させようとすると、戸開閉表示器63に「給排気開始前に扉を閉めて下さい」との案内が表示されるので、閉め忘れによる汚染を回避することができる。
また、開き戸60が閉まっていれば戸開閉表示器63に「給排気が開始できます」との案内が表示されるので、作業者は安心して給排気を開始させることができる。
さらに、給排気中には戸開閉表示器63に「扉を開ける前に給排気を止めてください」との案内が表示されるので、開き戸60に施錠がされていなくても、うっかり給排気中に開き戸60を開けてしまう不所望な行為は抑制される。それでいて、作業者が身の危険を感じたときには、開き戸60が施錠されていないので、緊急脱出することができる。そして、給排気中に開き戸60が開いたときには、戸開閉表示器63に「急いで退室して扉を閉めて下さい」との案内が表示され、ユニット内外の相互汚染の抑制が促される。
しかも、作業者が開き戸60を開けようとして開閉操作部材61を操作すると、制御装置22によって開き戸60の開操作が検知され、それが給排気中に行われた場合は、開き戸60が実際に開く前に予め自動で、シャッタ42が閉まって作業台41上の調剤作業空間と作業ルーム34とが仕切られるうえ、通常は閉まっている開閉ダンパ24が少し開いて扉下吸気口23から吸気が弱いけれども開始される。それから、作業者が開き戸60を押し開くと、制御装置22によって給排気中の開き戸60の開動作が検知されて、一時的にクリーンベンチ40やパスユニット50経由の排気が強化されるとともに、開閉ダンパ24が大きく開いて扉下吸気口23からの吸気も強化される。
このように、給排気中に開閉操作部材61の操作で開き戸60が開けられると予測されるときには、直ちにクリーンベンチ40の調剤作業空間と作業ルーム34の内部空間とを仕切るとともに、扉下吸気口23からの吸い込みを助走的に行っておき、それから実際に開き戸60が押し開かれたときには、クリーンベンチ40経由の排気も扉下吸気口23からの吸い込みも強くなるようにしたことにより、開き戸60の押し開き時に作業ルーム34の気圧が一時低下しても、調剤作業空間から作業ルーム34へ流れ込む散薬等の量を僅少に抑えることができるうえ、開いた開き戸60の後を追う気流に乗って作業ルーム34からユニット外へ出て床上の残る散薬等も僅少に抑えることができる。
さらに、作業を終えた作業者が作業ルーム34から出るときにも、やはりダンパ操作部材を押し忘れたまま開き戸60を開けようとすると、それに応じて自動で素早く常閉ダンパ90と給気側ダンパ18と排気側ダンパ15が開らく。そして、作業者が開き戸60を開けて作業ルーム34から出、さらに開き戸60を閉めて開閉操作部材61から手を離すまでは、それらのダンパ90,18,16が閉まらないので、この場合も、開き戸60を開閉したときの作業ルーム34内の気圧変化は穏やかなので、作業者に不快な思いをさせることがない。
[その他]
上記実施例では、操作検出器64の検出結果に基づいて制御装置22が給排気中の開き戸60の開操作を検知したときに制御装置22が給排気系に扉下吸気口23からの吸気を開始させるようになっていたが、それは行わずに、開閉検出器65の検出結果に基づいて制御装置22が給排気中の開き戸60の開動作を検知したときに初めて制御装置22が給排気系に扉下吸気口23からの吸気を開始させるようにしても良い。
また、上記実施例では、開閉操作部材61が回転ハンドルであったが、開閉操作部材61は、手動操作にて開き戸60を開閉できるものであれば他の形状でも良く、例えば回転式のノブや押し引き式の把手でも良い。
さらに、上記実施例では、係止部材62がスライドロッド・進退棒であったが、係止部材62は、受止部36に対する係止と係止解除とを開閉操作部材61の作動に応じて行えるものであれば他の形状でも良く、例えば回転式のフック・鉤でも良い。
上記実施例では言及しなかったが、消毒機能のあるパスボックスを作業ユニット30やパスユニット50に連結しても良く、運転表示灯やインターホンを装備しても良く、椅子を入れておいても良く、人感センサーを取り付けても良く、覗き窓を設けても良く、照明は複数でも良く、シャッタ42の開閉状態を検出するセンサを設けても良く、調剤指示や薬剤情報などを表示するディスプレイを設けても良い。
10…建物、11…外気取入口、
12…給気ダクト、13,14…排気ダクト、
15…排気側ダンパ、16…送風機、17…屋外排気口、18…給気側ダンパ、
20…クリーンルームユニット、
21…底部、22…制御装置、23…扉下吸気口、24…開閉ダンパ、
30…作業ユニット、31…天井裏、32…送気口、
33…噴気口、34…作業ルーム、35…出入口枠材、36…被係止部、
40…クリーンベンチ、41…作業台、42…シャッタ、
43…台上吸気口、44…連通路、45…天井裏、46…台下吸気口、47…連通路、
50…パスユニット、51…パスボックス、52…箱上吸気口、
53…連通路、54…天井裏、55…箱下吸気口、56…連通路、
60…開き戸(片開き扉)、61…開閉操作部材、
62…係止部材、63…戸開閉表示器、64…操作検出器、65…開閉検出器、
71…フィルタ、72…送風機、73…消音器、
74…送風機、75…消音器、76,77…送風機、
80…差圧表示器、81〜86…微差圧計、90…常閉ダンパ

Claims (5)

  1. 作業者出入用の開き戸を有しそれを閉めると外部から隔離される作業ルームと、作業台の一端とその上の作業用開口とを前記作業ルームに臨ませたクリーンベンチと、前記作業ルームに清浄な空気を送給しつつ前記クリーンベンチから排気する圧力調整可能な給排気系と、前記給排気系に対する動作制御を行うに際して前記作業ルームの気圧を陰圧か他の圧力に切り替えて異質な調剤作業の遂行を可能にする制御装置とを備えており、建物の内部に独立に設置される調剤用クリーンルームユニットにおいて、前記給排気系の給排気経路の内外または給排気経路中の二カ所の差圧を検出する微差圧計を前記給排気系に付設し、前記微差圧計の検出結果を正常か異常か場合分けして表示する差圧表示器を前記作業ルーム内に設置したことを特徴とする調剤用クリーンルームユニット。
  2. 前記差圧表示器が異常表示時に警報音を発することも行うようになっていることを特徴とする請求項1記載の調剤用クリーンルームユニット。
  3. 前記微差圧計が前記作業ルームの内部空間と前記クリーンベンチの前記作業台の上の調剤作業空間との差圧を検出するものであり、その差圧が負になった異常時には前記差圧表示器が前記作業用開口の閉塞を促すようになっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載された調剤用クリーンルームユニット。
  4. 前記作業用開口を開閉するシャッタが前記クリーンベンチに設けられており、前記微差圧計が前記作業ルームの内部空間と前記クリーンベンチの前記作業台の上の調剤作業空間との差圧を検出するものであり、その差圧が負になった異常時にはそれに応動して前記シャッタが閉められるようになっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載された調剤用クリーンルームユニット。
  5. 常態では閉じているが開時は前記作業ユニットの内外を連通させる常閉ダンパが前記作業ユニットに装備されており、前記微差圧計が前記作業ルームの内部空間と前記クリーンベンチの前記作業台の上の調剤作業空間との差圧を検出するものであり、その差圧が負になった異常時にはそれに応動して前記常閉ダンパが開くようになっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載された調剤用クリーンルームユニット。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03275150A (ja) * 1990-03-26 1991-12-05 Hitachi Ltd 清浄作業台
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