JP2010255686A - 液化ガス充填用カップリング装置 - Google Patents

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賢一 新谷
Norio Fujii
憲央 藤井
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宏之 雨森
Teruo Kasuya
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Abstract

【課題】本発明は、被充填タンクに対する充填用カップリング、均圧用カップリングの接続、分離作業を容易に行えることを課題とする。
【解決手段】液化ガス充填用カップリング装置100は、充填用カップリング110と均圧用カップリング120とが接続方向に並列に設けられている。液化ガス充填配管経路40は、一端が液化ガス貯槽20の液相領域に接続され、他端が充填用カップリング110を有する。気相部均圧配管経路50は、一端が液化ガス貯槽20の気相領域に接続され、他端が均圧用カップリング120を有する。車両側カップリング装置200には、液化ガスを充填される燃料タンク30の液相側接続口210と、気相側接続口220とが並列に設けられている。液化ガス充填用カップリング装置100の充填用カップリング110、均圧用カップリング120は、車両側カップリング装置200の液相側接続口210、気相側接続口220に一括して接続される。
【選択図】図1

Description

本発明は液化ガス充填用カップリング装置に係り、特に被充填タンクの接続口に液化ガス充填ラインと均圧化ラインとを接続して液化ガスを充填する液化ガス充填用カップリング装置に関する。
自動車などの車両用燃料として使用される液化ガスとして、例えば、ブタン・プロパンなどを主成分とするLPG(Liquefied petroleum gas)、酸素含有率が高く黒煙が出ないディーゼル燃料として使用されるDME(ジメチルエーテル)がある。この種の液化ガスは、気体燃料を圧縮することにより液化できるため、タンク内においては、液相領域と気相領域とが併存する。
上記液化ガスを充填するための液化ガス充填システムとしては、例えば、特許文献1にみられるように充填用ディスペンサの充填ホースの先端に設けられたノズルを車両の燃料タンク(被充填タンク)の充填口に接続して液化ガスを充填する方式がある。この方式では、液化ガスの充填量が増加すると共に燃料タンク内の気相領域の圧力が増大するため、圧力上昇に伴って次第に液化ガスの充填流量が減少する。
上記方式とは別の液化ガス充填システムとしては、液化ガスの貯蔵元である液化ガス貯槽と車両の燃料タンク(被充填タンク)との間を液化ガス充填ラインと均圧化ラインの2つの配管経路で連通し、液化ガスの充填と共に気相領域のベーパを還流させることで被充填タンクの圧力上昇を緩和しながら効率良く液化ガスを充填する方式がある(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−122298号公報 特開2008−281109号公報
上記特許文献1の充填方式では、液化ガスの充填量が増加すると、燃料タンク内の気相領域の圧力が増大するのに伴ってガス充填流量が減少するため、燃料タンクの圧力が目標とする充填圧力に達するまでに時間がかかりすぎるという問題がある。
また、上記特許文献2の充填方式では、燃料タンクの気相領域の圧力を均圧化ラインによって液化ガス貯槽の気相領域の圧力と均圧化することにより、気相領域の圧力上昇による負荷を軽減して充填時間の短縮化を図れる。しかしながら、特許文献2の充填方式では、燃料タンクに液相側接続口と均圧側接続口を設け、液相側接続口に液化ガス充填ラインの充填用カップリングを接続し、均圧側接続口に均圧化ラインの均圧用カップリングを個別に接続する作業が必要になる。また、ガス充填完了後には、充填用カップリングと均圧用カップリングの夫々のロックを外して各接続口から分離させる作業も必要になるため、カップリングの接続・分離のための作業に余計な時間がかかるという問題がある。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、上記課題を解決した液化ガス充填用カップリング装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下のような手段を有する。
(1)本発明は、液化ガスが充填される被充填タンクの液相側接続口に接続される充填用カップリングと、前記被充填タンクの気相領域に連通する気相側接続口に接続される均圧用カップリングとを同一方向に延在するように平行に配し、且つ前記充填用カップリングと前記均圧用カップリングとをハウジングの同一取付面から突出するように固定し、
前記充填用カップリングと前記均圧用カップリングの何れか一方に接続状態を保持するロック機構を設けたことを特徴とする。
(2)本発明の前記ロック機構は、前記充填用カップリングの先端部分に設けられてなることを特徴とする。
(3)本発明の前記充填用カップリングまたは前記均圧用カップリングは、何れか一方のカップリングが他方のカップリングよりも先に前記液相側接続口または前記気相側接続口に接続されることを特徴とする。
(4)本発明の前記充填用カップリングと前記均圧用カップリングは、前記ハウジングの取付面から接続方向の突出長さが異なる長さに形成されることを特徴とする。
(5)本発明の前記均圧用カップリングは、前記ハウジングの取付面から接続方向の突出長さが前記充填用カップリングの突出長さより長く形成されることを特徴とする。
(6)本発明は、前記充填用カップリングまたは前記均圧用カップリングのうち、前記ハウジングの取付面から接続方向の突出長さが長く形成された一方のカップリングの外周形状が非円形状に形成されることを特徴とする。
本発明によれば、液化ガスが充填される被充填タンクの液相側接続口に接続される充填用カップリングと、被充填タンクの気相領域に連通する気相側接続口に接続される均圧用カップリングとを同一方向に延在するように平行に配し、且つ充填用カップリングと均圧用カップリングとをハウジングの同一取付面から突出するように固定するため、充填用カップリングと均圧用カップリングとを一括して接続口との接続・分離の作業を行える。また、充填用カップリングと均圧用カップリングの何れか一方に接続状態を保持するロック機構を設けたため、各カップリング毎に接続口との接続・分離の作業を行なう必要がなく、短時間で接続・分離の作業を行える。
また、本発明によれば、充填用カップリングまたは均圧用カップリングのうち何れか一方のカップリングが他方のカップリングよりも先に液相側接続口または気相側接続口に接続されることにより、一方のカップリングが他方のカップリングの接続のガイドとして作用するため、接続作業が容易に行える。
本発明による液化ガス充填用カップリング装置の一実施例が適用された液化ガス充填システムを模式的に示す系統図である。 液化ガス充填用カップリング装置の側面図である。 充填用カップリング装置のロック機構を示す縦断面図である。 車両側カップリング装置の側面図である。 液化ガス充填用カップリング装置を車両側カップリング装置に接続した状態を示す側面図である。 接続状態のロック機構を示す縦断面図である。 液化ガス充填用カップリング装置の変形例の側面図である。 車両側カップリング装置の変形例の側面図である。 気相側接続口、均圧用カップリングの変形例1を示す正面図である。 気相側接続口、均圧用カップリングの変形例2を示す正面図である。 気相側接続口、均圧用カップリングの変形例3を示す正面図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
図1は本発明による液化ガス充填用カップリング装置の一実施例が適用された液化ガス充填システムを模式的に示す系統図である。図1に示されるように、液化ガス充填システム10は、液化ガス貯槽20と、液化ガス充填配管経路(充填ライン)40と、気相部均圧配管経路(均圧化ライン)50とを有する。液化ガス貯槽20は、液化ガスを貯蔵する容量の大きい大型タンクである。
液化ガス充填配管経路40、気相部均圧配管経路50の端部には、充填用カップリング110、均圧用カップリング120が接続されている。液化ガス充填用カップリング装置100は、充填用カップリング110と均圧用カップリング120とが接続方向に並列となるように一体に設けられている。
液化ガス充填配管経路40は、一端が液化ガス貯槽20の液相領域に接続され、他端が液化ガスを充填される燃料タンク(被充填容器)30の液相側接続口210に接続される充填用カップリング110を有する。気相部均圧配管経路50は、一端が液化ガス貯槽20の気相領域に接続され、他端が燃料タンク30の気相側接続口220に接続される均圧用カップリング120を有する。
車両側カップリング装置200は、燃料タンク30の液相側接続口210と気相側接続口220とが接続方向に並列となるように一体に設けられている。車両側カップリング装置200の各接続口210、220には、液化ガス充填用カップリング装置100の充填用カップリング110、均圧用カップリング120が接続される。
そのため、液化ガス充填用カップリング装置100を車両側カップリング装置200に接続することにより、充填用カップリング110と均圧用カップリング120を一括して燃料タンク30の液相側接続口210と気相側接続口220に接続することが可能である。
ここで、ディスペンサ60の構成について説明する。液化ガス貯槽20とディスペンサ60との間を連通する液化ガス充填配管経路40には、液化ガスを圧送する充填手段としてのポンプ70が設けられている。
また、ディスペンサ60の筐体内部に挿通された液化ガス充填配管経路40には、セパレータ62と、容積式流量計64と、背圧弁66と、電磁弁からなる第1の開閉弁V1(液化ガス充填用開閉弁)とが設けられている。セパレータ62は、液化ガス充填配管経路40により充填される液化ガスから気泡を分離する気液分離装置である。
容積式流量計64は、液化ガス充填配管経路40により充填される液化ガスの流量を計測し、計測した容積流量に応じた流量パルスを出力する。
充填用カップリング110は、液化ガス充填配管経路40を構成する充填ホース42の先端(他端)に設けられている。また、均圧用カップリング120は、ディスペンサ60から引き出された気相部均圧配管経路50を構成する均圧ホース52の先端(他端)に設けられている。そして、燃料タンク30が搭載された車両80には、液相側接続口210を開または閉とする手動式の開閉弁V2と、気相側接続口220を開または閉とする手動式の開閉弁V3とが設けられている。
ここで、各接続口210、220は、各カップリング110、120が接続されたときには、内部通路を開とし、各カップリング110、120を離脱したときには、内部通路(開口部)を閉とする弁機構を有する。
背圧弁66は、気相部均圧配管経路50から分岐された背圧管68を介して気相領域の均圧化された圧力が背圧として導入されており、均圧化された圧力よりポンプ70により加圧された液圧が大きくなったときに開弁するように構成されている。
すなわち、背圧弁66は、液化ガス充填配管経路40により充填される液化ガスが容積式流量計64において気化しないように、ポンプ70により加圧された充填圧力が液化ガスの飽和蒸気圧力よりも上回る設定値以上になったとき開弁するように設定されている。
ここで、上記のように構成された液化ガス充填システム10による液化ガスの充填終了後の流量演算について説明する。
液化ガスの充填は、燃料タンク30内の過充填防止弁の所定充填量検知による弁閉止により終了する。充填終了に伴い作業員がディスペンサ60に設けられた充填停止スイッチ釦96を押してオンにする。制御回路90は、充填停止信号によりポンプ70を停止し、第1の開閉弁V1を閉弁する。次いで、制御回路90は、容積式流量計64より出力された流量パルスを読み込むことで燃料タンク30に充填された液化ガス(液)の流量を充填量として演算し、演算結果の充填量を記憶すると共に、流量表示器92に充填量を表示する。
この液化ガス充填システム10においては、充填開始前に液化ガス貯槽20の気相領域と燃料タンク30の気相領域との間が気相部均圧配管経路50により連通されるため、液化ガス貯槽20の気相領域と燃料タンク30の気相領域との圧力差がなくなり、ポンプ70の吐出圧力を充填するための圧力として有効に活かせる。
また、ポンプ70の吐出圧力により液化ガスの充填が行われると共に、充填量に等しい体積の燃料タンク30内のベーパが気相部均圧配管経路50を介して液化ガス貯槽20に移動する。そのため、燃料タンク30の気相領域におけるベーパの液化は発生せず、ベーパの液化潜熱による内圧上昇は発生しない。従って、液化ガス貯槽20内の液化ガスを燃料タンク30に充填する過程における充填流量の低下は、防止されることになる。
図2は液化ガス充填用カップリング装置の側面図である。図2に示されるように、液化ガス充填用カップリング装置100は、ハウジング102の背面側103に充填ホース42、均圧ホース52が接続されるホース接続部104,106が設けられている。
また、ハウジング102の前面側104には、充填用カップリング110と均圧用カップリング120とが同一方向に延在するように平行に取り付けられている。また、充填用カップリング110と均圧用カップリング120とは、ハウジング102の同一取付面から接続方向(Xa方向)に突出しており、充填用カップリング110及び均圧用カップリング120のXa方向の突出長さL1が同一寸法となるように形成されている。
さらに、充填用カップリング110は、先端部分に液相側接続口210との接続状態を保持するロック機構130が設けられている。このロック機構130は、液相側接続口210が挿入されることにより、ロック状態に切り替わり、外周側のロック解除部材132を解除方向(Xb方向)にスライド操作することによりロック解除動作するように構成されている。
また、本実施例では、充填用カップリング110にロック機構130を設けた構成を例示したが、これに限らず、均圧用カップリング120にロック機構130を設けても良いのは勿論である。従って、ロック機構130は、充填用カップリング110と均圧用カップリング120の何れか一方に設けるため、一回のロック解除操作により両カップリング110,120を同時に分離させることが可能になる。
ハウジング102には、充填用カップリング110の内部に設けられた弁機構を閉弁状態から開弁状態に切替えるための操作レバー140が回動可能に設けられている。操作レバー140が実線で示すA方向に操作されているとき、充填用カップリング110の弁機構は閉弁しており、操作レバー140が二点差線で示すB方向に操作されたとき、充填用カップリング110の弁機構は開弁する。操作レバー140は、液化ガス充填用カップリング装置100が車両側カップリング装置200に接続されるまでは、閉弁位置にあり、液化ガス充填用カップリング装置100が車両側カップリング装置200に接続された後に開弁位置に操作される。
図3は充填用カップリング装置のロック機構を示す縦断面図である。図3に示されるように、ロック機構130は、上記ロック解除部材132と、係止球134と、脱落防止部材136とを有する。ロック解除部材132は、充填用カップリング110の外周にスライド可能に設けられ、且つコイルバネ138によりXa方向に付勢されて係止球134が外側に脱落することを防止している。
係止球134は、充填用カップリング110の半径方向に貫通する貫通孔112に挿入されている。液相側接続口210が充填用カップリング110の接続口挿入孔114に挿入されると、脱落防止部材136が挿入方向(Xb方向)に移動する。これにより、係止球134は、充填用カップリング110の接続口挿入孔114側(内周側)に変位して液相側接続口210を係止する。
接続口挿入孔114は、液相側接続口210の端部外周をシールするシール部材116が取り付けられている。さらに、接続口挿入孔114の奥部には、弁機構150が収納されている。この弁機構150は、操作レバー140の回動操作位置によって開弁または閉弁に切り替わる。
図4は車両側カップリング装置の側面図である。図4に示されるように、車両側カップリング装置200は、燃料タンク30に接続されており、ハウジング202の同一取付面204に液相側接続口210及び気相側接続口220が接続方向(Xb方向)に並列に突出するように固定されている。液相側接続口210は、外周にロック機構130の係止球134が嵌合する係止溝210aが設けられている。
車両側カップリング装置200に一体化された液相側接続口210と気相側接続口220との間隔(軸心間距離La)は、充填用カップリング110と均圧用カップリング120との間隔(軸心間距離Lb:図2参照)と同一寸法に形成されている。また、液相側接続口210と気相側接続口220は、Xb方向の突出長さL2が同じ寸法に形成されている。
図5は液化ガス充填用カップリング装置を車両側カップリング装置に接続した状態を示す側面図である。図5に示されるように、液化ガス充填用カップリング装置100と車両側カップリング装置200とが相互に接続されると、充填用カップリング110、均圧用カップリング120に液相側接続口210、気相側接続口220が夫々挿入されて接続状態になる。このように、充填用カップリング110と均圧用カップリング120の突出長さL1が同一寸法であり、且つ液相側接続口210と気相側接続口220の突出長さL2が同じ寸法であるので、液化ガス充填用カップリング装置100が車両側カップリング装置200に接続されると、充填用カップリング110と均圧用カップリング120は、液相側接続口210と気相側接続口220と同時に接続される。従って、充填用カップリング110と均圧用カップリング120の接続作業は、同時に行なわれるので、短時間で接続を完了する。
図6は接続状態のロック機構を示す縦断面図である。図6に示されるように、液相側接続口210は、充填用カップリング110の接続口挿入孔114に挿入されると共に、接続口挿入孔114の内周に設けられた脱落防止部材136を挿入方向(Xb方向)に移動させる。これにより、貫通孔112に挿入された係止球134は、内側に変位すると共に、外周側のロック解除部材132がコイルバネ138に押圧されてXa方向に移動する。
さらに、液相側接続口210が充填用カップリング110の接続口挿入孔114に挿入されると、液相側接続口210の先端外周210bがシール部材116に嵌合して液密にシールされると共に、内側に変位した係止球134が係止溝210aに嵌合される。
このとき、係止球134が収納された貫通孔112の外周側は、ロック解除部材132の内壁によって閉塞されており、係止球134が外側に移動できない。そのため、液相側接続口210は、係止溝210aに嵌合する係止球134によって係止される。すなわち、ロック機構130は、充填用カップリング110の接続口挿入孔114に挿入された液相側接続口210を挿脱不可状態にロックする。
液相側接続口210は、内部に弁機構160が設けられている。この弁機構160は、接続されるまで閉弁しており、充填用カップリング110の操作レバー140がB方向に回動操作されて弁機構150の弁体151がXa方向に押し出されると共に、弁機構160の弁体161がXa方向に押圧されて開弁動作する。このように、液化ガス充填用カップリング装置100と車両側カップリング装置200とが相互に接続されると、充填用カップリング110の弁機構150、液相側接続口210の弁機構160は、開弁して液化ガスを燃料タンク30に供給可能となる。また、均圧用カップリング120、気相側接続口220の弁機構も同様に開弁して燃料タンク30の気相領域のベーパを液化ガス貯槽20の気相領域へ回収して均圧化が図れる。
また、充填作業が完了した後のロック解除は、一方の充填用カップリング110に設けられたロック機構130のロック解除部材132をXb方向にスライド操作させるだけでよい。ロック機構130は、ロック解除部材132がXb方向に移動することにより、係止球134が係止溝210aの外側に離脱して液相側接続口210に対する係止(ロック)を解除する。これで、充填用カップリング110と均圧用カップリング120は、液相側接続口210と気相側接続口220から同時に分離させることができる。
このように、一方のロック機構130のロックを解除することにより、液相側接続口210及び気相側接続口220から充填用カップリング110及び均圧用カップリング120を同時に分離させることが可能になる。
ここで、変形例について説明する。
図7は液化ガス充填用カップリング装置の変形例の側面図である。図7に示されるように、変形例の液化ガス充填用カップリング装置100Aは、充填用カップリング110のXa方向の突出長さL1と均圧用カップリング120AのXa方向の突出長さL3が異なる寸法となるように形成されている。この変形例では、充填用カップリング110、均圧用カップリング120Aの突出長さL1、L3がL1<L3となるように設定されている。
これにより、液化ガス充填用カップリング装置100Aが車両側カップリング装置200に接続される際は、突出長さの長い均圧用カップリング120Aが先に気相側接続口220と接続され、その後突出長さの短い充填用カップリング110が遅れて液相側接続口210に接続される。そのため、接続作業時は、均圧用カップリング120Aと気相側接続口220との位置合わせを行なって接続した後、均圧用カップリング120Aを旋回軸としてハウジング102を回動させることで充填用カップリング110と液相側接続口210との位置合わせを簡単に行なうことができる。
そして、充填用カップリング110と液相側接続口210との位置合わせが完了した後、液化ガス充填用カップリング装置100AをXa方向に押圧して充填用カップリング110、均圧用カップリング120Aを短時間で液相側接続口210、気相側接続口220に接続することができる。
尚、充填用カップリング110の突出長さL1、均圧用カップリング120Aの突出長さL3が上記とは逆のL1>L3となるように設定しても良いのは勿論である。
図8は車両側カップリング装置の変形例の側面図である。図8に示されるように、車両側カップリング装置200Aは、液相側接続口210の接続方向(Xb方向)の突出長さL2に対し、気相側接続口220Aの接続方向(Xb方向)の突出長さL3が長くなるように形成されている(L2<L3)。
これにより、液化ガス充填用カップリング装置100が車両側カップリング装置200Aに接続される際は、突出長さの長い気相側接続口220Aが先に均圧用カップリング120と接続され、その後突出長さの短い液相側接続口210が遅れて充填用カップリング110に接続される。そのため、接続作業時は、気相側接続口220Aと均圧用カップリング120との位置合わせを行なって接続した後、気相側接続口220Aを旋回軸としてハウジング102を回動させることで液相側接続口210と充填用カップリング110との位置合わせを簡単に行なうことができる。
そして、液相側接続口210と充填用カップリング110との位置合わせが完了した後、液化ガス充填用カップリング装置100をXa方向に押圧して充填用カップリング110、均圧用カップリング120を短時間で液相側接続口210、気相側接続口220Aに接続することができる。
尚、液相側接続口210の突出長さL2、気相側接続口220Aの突出長さL3が上記とは逆のL2>L3となるように設定しても良いのは勿論である。
又、図7に示す液化ガス充填用カップリング装置100Aと図8に示す車両側カップリング装置200Aとを接続する構成としても良いのは勿論である。
以下で説明する各変形例は、上記突出長さL3が液相側接続口210の突出長さL2よりも長く形成された気相側接続口220Aを用いた構成である。
図9(A)は気相側接続口220の変形例1を示す正面図である。図9(A)に示されるように、車両側カップリング装置200Bの気相側接続口220Aは、先端部分の外周に一対の突起220aが半径方向に突出しており、軸方向からみると非円形状に形成されている。一対の突起220aの周方向の間隔は、180°毎に設けられている。
図9(B)は均圧用カップリングの変形例1を示す正面図である。図9(B)に示されるように、液化ガス充填用カップリング装置100Bの均圧用カップリング120は、外周に半径方向に貫通する一対のスリット120aが180°間隔で設けられている。このスリット120aは、接続方向(Xa方向)に延在しており、上記一対の突起220aに対応する幅を有する寸法形状となるように形成されている。
液化ガス充填用カップリング装置100Bが車両側カップリング装置200Bに接続される際は、充填用カップリング110が液相側接続口210に接続され、均圧用カップリング120が気相側接続口220Aに接続される過程で、上記一対の突起220aが一対のスリット120aに嵌合して接続動作の相対位置が規制される。そのため、均圧用カップリング120が気相側接続口220Aに接続される際に一対の突起220aが一対のスリット120aに沿って相対移動して接続方向がガイドされる。
図10(A)は気相側接続口220の変形例2を示す正面図である。図10(A)に示されるように、車両側カップリング装置200Cの気相側接続口220Aは、先端部分の内周に一対の突起220bが半径方向に突出しており、軸方向からみると非円形状に形成されている。一対の突起220bの周方向の間隔は、180°毎に設けられている。
図10(B)は均圧用カップリングの変形例2を示す正面図である。図10(B)に示されるように、液化ガス充填用カップリング装置100Cの均圧用カップリング120は、外周に一対の溝120bが周方向に180°毎に設けられている。この溝120bは、接続方向(Xa方向)に延在しており、上記一対の突起220bに対応する幅、深さを有する寸法形状となるように形成されている。
液化ガス充填用カップリング装置100Cが車両側カップリング装置200Cに接続される際は、充填用カップリング110が液相側接続口210に接続され、均圧用カップリング120が気相側接続口220Aに接続される過程で、上記一対の突起220bが一対の溝120bに嵌合して接続動作の相対位置が規制される。そのため、均圧用カップリング120が気相側接続口220Aに接続される際に一対の突起220bが一対の溝120bに沿って相対移動して接続方向がガイドされる。
図11(A)は気相側接続口220の変形例3を示す正面図である。図11(A)に示されるように、車両側カップリング装置200Dの気相側接続口220Aは、内周に一対の平面220cが形成されており、軸方向からみると非円形状に形成されている。一対の平面220cは、接続方向(Xa方向)に延在形成されており、周方向に180°の位置で対向配置されている。
図11(B)は均圧用カップリングの変形例3を示す正面図である。図11(B)に示されるように、液化ガス充填用カップリング装置100Dの均圧用カップリング120は、外周に一対の平面120cが周方向に180°の位置に設けられており、軸方向からみると、非円形状に形成されている。この平面120cは、接続方向(Xa方向)に延在形成されており、上記一対の平面220cに対応する寸法形状となるように形成されている。
液化ガス充填用カップリング装置100Dが車両側カップリング装置200Dに接続される際は、充填用カップリング110が液相側接続口210に接続され、均圧用カップリング120が気相側接続口220Aに接続される過程で、上記一対の平面220cが一対の平面120cに摺接して接続動作の相対位置が規制される。そのため、均圧用カップリング120が気相側接続口220Aに接続される際に一対の平面220cと一対の平面120cとが互いに対面関係となって相対移動して接続方向がガイドされる。
上記実施例では、車両の燃料タンクに液化ガスを充填する場合を例に挙げて説明したが、これに限らず、車両以外のタンク(例えば、自家発電用燃料タンクなど)に液化ガスを充填する場合にも本発明を適用することができるのは勿論である。
10 液化ガス充填システム
20 液化ガス貯槽
30 燃料タンク(被充填容器)
40 液化ガス充填配管経路(充填ライン)
42 充填ホース
50 気相部均圧配管経路(均圧化ライン)
52 均圧ホース
60 ディスペンサ
64 容積式流量計
70 ポンプ
80 車両
90 制御回路
92 流量表示器
100、100A 液化ガス充填用カップリング装置
102 ハウジング
104,106 ホース接続部
110 充填用カップリング
112 貫通孔
114 接続口挿入孔
116 シール部材
120、120A 均圧用カップリング
120a スリット
120b 溝
120c 平面
130 ロック機構
132 ロック解除部材
134 係止球
136 脱落防止部材
140 操作レバー
150、160 弁機構
200、200A、200B、200C 車両側カップリング装置
210 液相側接続口
210a 係止溝
220、220A 気相側接続口
220a、220b 突起
220c 平面

Claims (6)

  1. 液化ガスが充填される被充填タンクの液相側接続口に接続される充填用カップリングと、前記被充填タンクの気相領域に連通する気相側接続口に接続される均圧用カップリングとを同一方向に延在するように平行に配し、且つ前記充填用カップリングと前記均圧用カップリングとをハウジングの同一取付面から突出するように固定し、
    前記充填用カップリングと前記均圧用カップリングの何れか一方に接続状態を保持するロック機構を設けたことを特徴とする液化ガス充填用カップリング装置。
  2. 前記ロック機構は、前記充填用カップリングの先端部分に設けられてなることを特徴とする請求項1に記載の液化ガス充填用カップリング装置。
  3. 前記充填用カップリングまたは前記均圧用カップリングは、何れか一方のカップリングが他方のカップリングよりも先に前記液相側接続口または前記気相側接続口に接続されることを特徴とする請求項1または2に記載の液化ガス充填用カップリング装置。
  4. 前記充填用カップリングと前記均圧用カップリングは、前記ハウジングの取付面から接続方向の突出長さが異なる長さに形成されることを特徴とする請求項3に記載の液化ガス充填用カップリング装置。
  5. 前記均圧用カップリングは、前記ハウジングの取付面から接続方向の突出長さが前記充填用カップリングの突出長さより長く形成されることを特徴とする請求項4に記載の液化ガス充填用カップリング装置。
  6. 前記充填用カップリングまたは前記均圧用カップリングのうち、前記ハウジングの取付面から接続方向の突出長さが長く形成された一方のカップリングの外周形状が非円形状に形成されることを特徴とする請求項4に記載の液化ガス充填用カップリング装置。
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